JP3899625B2 - アンカーの免震構造およびその免震工法 - Google Patents

アンカーの免震構造およびその免震工法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地盤や構造物などの締付対象物にアンカー体を埋め込み、アンカー体内部に配設された緊張材としてのテンドンをその外部端に固定した定着具より緊張し、その反力を該定着具より直接又は支圧板を介して締付対象物側に伝達させて、テンドンを緊張状態に維持するようにしたアンカーの免震構造および免震工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、切土のり面などの永久対策工法として、アンカー体を地盤に打設するグラウンドアンカー工法が採用されるケースが増加してきている。また、シートパイルや擁壁にアンカー体を打設する場合もある。
【0003】
このアンカー体は、通常、PC鋼線やPC鋼棒などの線状部材から成るテンドンをシース内に入れた構成とし、そのアンカー体頭部を除くアンカー作用部およびアンカー引張り部を地盤側に挿入し、アンカー体頭部の定着部において、アンカー体頭部におけるテンドンの余長部に固定した定着具によりテンドンに緊張力を与え、その反力を支圧板を通して地盤に伝達し、のり面などを安定化させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、地震時における地盤の変形挙動は、アンカー体の基部が位置する地盤の深部よりアンカー体の頭部が位置する地表面部での変位が大きくなる傾向があり、その結果、締付対象物とアンカー体頭部との間に相対変位が生じるが、従来のアンカー構造にあってはアンカー体の軸方向の変位に対する余裕がないため、アンカー体の定着部と頭部の相対変位が直接テンドンの緊張力に反映されることとなる。すなわち、アンカー体を定着している地盤の深部に比べ、アンカー体頭部となっている地表面部の変位が大きくなると、テンドンの剛性が非常に高いことから、テンドンには非常に大きな荷重(特に引張力)が作用することとなる。
【0005】
アンカー体の設計にあたっては、テンドンの極限荷重に対して75%の降伏荷重となるようにテンドンの断面形状などが決定されるのが一般である。したがって、設計荷重の1/0.75倍以上の荷重がテンドンに作用すると、テンドンが破断される。
【0006】
上述したように、大きな地震が発生すると、設計荷重の1/0.75倍以上の荷重がテンドンに作用する惧れがあり、この場合には、テンドンが破断する結果となる。実際のところ、過去の地震時においても、テンドンが破断した事例がいくつか報告されている。
【0007】
そこで、本発明は、上記課題を解決するため、アンカー体の設計荷重を大きくすることなく、簡単な構造ないし工法でありながら、地震時であってもアンカー体の破断を防止することができるアンカーの免震構造および免震工法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、次のように構成したものである。
【0009】
(1)請求項1に記載の発明は、地盤や構造物などの締付対象物にアンカー体を埋め込み、アンカー体内部に配設された緊張材としてのテンドンをその外部端に固定した定着具より緊張し、その反力を該定着具より直接又は支圧板を介して締付対象物側に伝達させて、テンドンを緊張状態に維持するようにしたアンカーの免震構造において、前記定着具と前記締付対象物との間、前記定着具と支圧板との間、及び前記支圧板と前記締付対象物との間の少なくとも一箇所に、地震時における前記締付対象物の変形挙動に伴う前記締付対象物と前記定着具又は前記支圧板との間の相対変位を吸収する皿バネを介装し、該皿バネを、変形が進んでも荷重が略一定となる作動領域で使用するように設定したことを特徴とする。
【0010】
地震時において、締付対象物とアンカー体頭部との間に相対変位が生じるが、定着具と締付対象物との間、定着具と支圧板との間、及び支圧板と締付対象物との間の少なくとも一箇所に皿バネが介装され、この皿バネが地震時における締付対象物の変形挙動に伴う、締付対象物と定着具又は支圧板との間の相対変位を吸収するので、アンカー体に大きな荷重が作用することはなく、アンカー体の破断を防止することができる。
また、皿バネは、変形が進んでも荷重が略一定となる作動領域で使用するように設定されているので、アンカー体の緊張力がほとんど変化しない状態を作り出すことができ、アンカー体の緊張力をほとんど低下させることなく、その破断を防止することができる。
【0015】
(2)請求項2に記載の発明は、複数の皿バネをそれぞれの大径開口部同士又は小径開口部同士が接するように重ね合わせ、この状態で前記定着具と前記締付対象物との間、前記定着具と支圧板との間、又は前記支圧板と前記締付対象物との間の少なくとも一箇所に介装したことを特徴とする。
【0016】
皿バネは1段だけ設けることもできるが、2個以上を多段に重ねて設けることもでき、そのように直列数を多くすることにより、変形に追従できる距離を大きくすることができ、大地震にも容易に対応できる。
【0017】
(3)請求項3に記載の方法発明は、地盤や構造物などの締付対象物にアンカー体を埋め込み、アンカー体内部に配設された緊張材としてのテンドンをその外部端に直接又は支圧板を介して定着具を配し、該定着具と前記締付対象物との間、前記定着具と支圧板との間、及び前記支圧板と前記締付対象物との間の少なくとも一箇所に、地震時における前記締付対象物の変形挙動に伴う該締付対象物と前記定着具又は前記支圧板との間の相対変位を吸収する皿バネを介装し、この際に、前記皿バネを変形が進んでも荷重が略一定となる作動領域で使用するように設定し、この後に、前記テンドンを定着具より緊張し、その反力を該定着具より前記皿バネ又は前記皿バネ及び前記支圧板を介して締付対象物側に伝達させて、テンドンを緊張状態に維持することを特徴とする。
【0018】
請求項1又は2に記載した免震構造は、任意の工法により施工することができるが、この方法発明によれば、アンカーの免震構造を容易に施工することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3は永久土留めアンカーに適用した実施の形態例を示す。
図2に全体を示すアンカー体10は、図3に示す切土のり面1の永久対策工法として地盤2に打設される。図1にそのアンカー体10の定着部11の構造を示す。
【0020】
図1および図2において、アンカー体10は、線状部材13(鋼材)から成るテンドン12をシース14内に入れた構成であり、そのアンカー体頭部15を除くアンカー引張り部16、アンカー作用部17および先端部18を地盤2側に挿入している。図2の例では、アンカー引張り部16は地盤表面のコンクリート部3を貫通して地盤2内に延長し、アンカー作用部17および先端部18が地盤2中に差し込まれている。なお、シース14の内外には、内部グラウト19および外部グラウト20が注入されている。
【0021】
アンカー体頭部15を処理する定着部11において、テンドン12の外部端つまりテンドン12の余長部分13aには、定着具21が固定されている。この定着具21は、テンドン12の余長部分13aを通す穴を有しており、この穴にテンドン12余長部分13aを通した後、例えば穴に楔22を軸方向外部から差し込むことにより、テンドン12の余長部分13aに固定されるようになっている。
【0022】
また、テンドン12の余長部分13aは、定着具21に至る手前側において支圧板23を貫通させられており、定着具21はこの支圧板23の貫通穴を外側において覆うように位置されている。従って、この支圧板23を介して定着具21よりテンドン12に緊張力を与え、その反力を支圧板23を通して地盤2側に伝達させることができ、これにより切土のり面1を安定化させることができる。なお、この支圧板23の外側には、定着具21を覆ってヘッドキャップ24が取り付けられている。
【0023】
更に、上記構成における支圧板23と地盤2側との間、正確にはコンクリート部3の表面に設けた台座25との間には、弾性部材としてのバネ26が介装されている。ここでは、バネ26は、2つの皿バネ27をその大径開口部27a(図4参照)を互いに向き合わせて上下に重ねたものから成る。
【0024】
皿バネ27は、円板の中心に孔を開けたリングを円錐状に形成した円形の皿型をしたバネで、外縁と内縁に荷重を加えて円錐高さを低くする方向に撓ませ、バネ作用を得る。この実施形態の場合、図4に示すように、皿バネ27は、テンドン12の外部端つまり余長部分13aを通す大径の開口部27aおよび小径の開口部27bを有し、軸方向に荷重pを加えたときの軸方向変位量uが図5の如き関係になる特性を有する。すなわち、図5に示す荷重pと変位量uとの関係において、皿バネ27は変形(変位量u)が進んでも荷重pが余り変化しない作動領域Aを有する。このような作動領域Aつまり荷重が部分的に一定な荷重特性は、有効高さhと板厚tの比を例えばh/t=1.4前後とすることで得られる。従って、この作動領域Aにてバネ27が働くように、与える緊張力(与える荷重領域)に合わせてバネ特性を設定することにより、アンカー緊張力がほとんど変化しない状態を作り出すことができる。図1および図2におけるバネ26の2つの皿バネ27のバネ特性も、与える緊張力の動作範囲が、そのバネ特性上の平坦な作動領域Aに来るように設定されている。
【0025】
上記のように地盤2とテンドン12との間、この例では支圧板23と台座25との間にバネ26が設置され、このバネ26が地震時における地盤2の変形挙動に伴う地盤2と支圧板23との間の相対変位を吸収するように作用しているので、地震時において、地盤2とアンカー体頭部15との間に相対変位が生じた場合であっても、テンドン12には大きな荷重が作用することはない。
【0026】
しかも、皿バネ27は、上述したように、変形が進んでも荷重が余り変化しないので、テンドン12の緊張力をほとんど低下させることなくその破断を防止することができるのである。
【0027】
上記実施の形態では、バネ26を、図6(a)に示すように、2つの皿バネ27をその大径開口部27aを互いに向き合わせて上下に重ねたものから構成した。しかし、バネ26は、図6(b)に示すように、2つの皿バネ27をその小径開口部27b(図4参照)を互いに向き合わせて上下に重ねたものから構成することもできるし、図6(c)に示すように、2つ又は3つ以上の皿バネ27を同じ方向に重なるように上下に重ねたものから構成することもできる。図6(a)及び図6(b)の場合は、皿バネ27の直列に重ねる数を増加させることにより、バネ26のストロークを大きくすることができ、大地震にも容易に対応することもできる。
【0029】
更に、上記実施の形態では、バネ26つまり皿バネ27をテンドン12の支圧板23と締付対象物の台座25との間に配設したが、バネ26はテンドン12の定着具21と支圧板23との間に配設することもできる。
【0030】
また、上記実施の形態から支圧板23を省略した形態とすることもでき、かかる形態においては、テンドン12の定着具21と締付対象物の台座25との間にバネ26を設置することとなる。
【0031】
図7(a)〜図7(c)は、締付対象物である構造物5に埋め込んだテンドン12に本発明を適用した実施の形態例を示したものである。このうち図7(a)は、構造物5と定着具21との間に設置される台座28に鋼製台座28aを用いた例であり、図7(b)はコンクリートの構造物5と定着具21との間に設置される台座28にコンクリート製台座28bを用いた例、そして図7(c)はコンクリートの構造物5と定着具21との間に設置される台座28に鋳鋼製台座28cを用いた例である。
【0032】
台座28は、構造物5の種類、アンカー力の大きさとアンカー角、定着具21の種類など、設計・施工時の諸条件によって選定される。特に力学的に十分安定したものであることが大切であり、いずれも、アンカー体頭部15の底面がアンカー体10の軸に対し直角となるよう設置できる形状とされている。
【0033】
台座28a〜28cのいずれにおいても、テンドン12の外部端に定着具21を固定している点は同じである。しかし、図7(a)の鋼製台座28aを用いた例においては、テンドン12の外部端に固定した定着具21に至る手前に配設した支圧板23と鋼製台座28aとの間に、バネ26として2つの皿バネ27が互いに向き合わせて配置されている。これに対し、図7(b)のコンクリート製台座28bを用いた例においては、テンドン12の外部端に固定した定着具21と、コンクリート製台座28bの上に配設した支圧板23との間に、バネ26として2つの皿バネ27が互いに向き合わせて配置されている。また、図7(c)の鋳鋼製台座28cを用いた例においては、支圧板23が存在せず、定着具21と鋳鋼製台座28cとの間に、バネ26として2つの皿バネ27が互いに向き合わせて配置されている。ただしこれらは選択的であって、テンドン12の定着具21と締付対象物である構造物5との間、テンドン12の定着具21と支圧板23との間、又はテンドン12の支圧板21と締付対象物側の台座28との間のいずれか任意の一箇所、又はこれらの複数箇所に、バネ26を、テンドン12の緊張力の経時的減少を補う作用をするように配設することができる。
【0034】
その作用効果は、既に述べたところと同じであり、バネ26をアンカー体頭部に組み込むことによって、各種要因に伴うテンドン12の一軸方向の変形に対して追随できるだけでなく、テンドン12の緊張力をほとんど低下させることなく維持することができる。また、このような板バネの機能によって再緊張の必要性を軽減ないしはなくすことができる。
【0035】
図8は、締付対象物である建築基礎の浮き上がり防止アンカー30に適用した実施形態例を示したものである。これは、地下水位以下に構築された構造物6が地下水位の浮き上がりにより浮き上がろうとするのを防止するアンカーであり、基本的構成は図2の土留めのアンカー体10と同じである。従って、そのアンカー体頭部15の定着部11において、上記定着具21ないし支圧板23と地盤2側との間にバネ26を介装することにより、地震時における地盤の変形挙動に追随させ、テンドン12の緊張力をほとんど低下させることなくその破断を防止することができる。
【0040】
なお、皿バネ27は、図9に示すように、小径開口部27bを重ねるようにして配置するとともに、支圧板23から延長してクリアランスを保持しつつ当該小径開口部27bを貫通するガイドパイプ38を設け、このガイドパイプ38に沿って安定した状態で圧縮するようにすることもできる。
【0041】
また、以上では法面対策としてのアンカー工を例にとって説明したが、橋桁の連結部、桁と橋台の連結部など、地震時に相対的に変位が大きくなり、構造物の破壊や変状をきたす可能性のある構造物で、アンカー体を使用する構造物にも本発明を適用することができることはもちろんであるし、建築構造物の基礎やコンクリート構造物に使用するアンカー体にも適用できることも言うまでもない。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、次のような優れた効果が得られる。
【0043】
(1)本発明にかかるアンカー免震構造によれば、定着具と締付対象物との間、定着具と支圧板との間、又は支圧板と締付対象物との間の少なくとも一箇所に、地震時における締付対象物の変形挙動に伴う締付対象物と定着具又は支圧板との間の相対変位を吸収する皿バネが介装される。
【0044】
従って、地震時において、締付対象物とアンカー体頭部との間に相対変位が生じるが、皿バネが地震時における締付対象物の変形挙動に伴う締付対象物とアンカー体の定着具又は支圧板との間の相対変位を吸収するので、アンカー体に大きな荷重が作用することはなく、アンカー体の破断を防止することができる。
また、皿バネを、変形が進んでも荷重が略一定となる作動領域で使用するように設定したので、アンカー体の緊張力をほとんど低下させることなく、その破断を防止することができる
【0045】
(2)本発明にかかるアンカー免震工法によれば、上述したアンカー免震構造を容易に施工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態例における永久土留めアンカー体の定着部の構造を示す断面図である。
【図2】 本発明の実施形態例における永久土留めアンカー体の全体を示す断面図である。
【図3】 本発明を永久土留めアンカーに適用した実施形態例を示す概略図である。
【図4】 本発明で用いた皿バネの構成と軸方向変位量とを示す斜視図である。
【図5】 軸方向に加えられる荷重pと軸方向変位量uとの関係を示す皿バネの荷重特性図である。
【図6】 本発明で用いるバネの構成例を示す図である。
【図7】 本発明を構造物のアンカー体に適用した実施形態例を示したもので、(a)は鋼製台座を、(b)はコンクリート製台座を、そして(c)は鋳鋼製台座を用いた場合を示す図である。
【図8】 本発明を浮き上がり防止アンカーに適用した実施形態例を示した図である。
【図9】 皿バネをガイドパイプに沿って圧縮する状況を示す説明図である。
【符号の説明】
1 切土のり面 2地盤
3 コンクリート部 5 構造物
6 構造物 10 アンカー
11 定着部 12 テンドン
13 線状部材
13a テンドンの余長部分(アンカー体の外部端)
14 シース 15 アンカー体頭部
16 アンカー引張り部 17 アンカー作用部
18 先端部 19 内部グラウト
20 外部グラウト 21 定着具
22 楔 23 支圧板
24 ヘッドキャップ 25 台座
26 バネ(弾性部材) 27 皿バネ
27a 大径の開口部 27b 小径の開口部
28 台座 28a 鋼製台座
28b コンクリート製台座 28c 鋳鋼製台座
30 浮き上がり防止アンカー 31 PCアンカー
32 コンクリート板 33 シース
34 PC鋼線 35 定着具
36 テーパ穴 37 楔

Claims (3)

  1. 地盤や構造物などの締付対象物にアンカー体を埋め込み、アンカー体内部に配設された緊張材としてのテンドンをその外部端に固定した定着具より緊張し、その反力を該定着具より直接又は支圧板を介して締付対象物側に伝達させて、テンドンを緊張状態に維持するようにしたアンカーの免震構造において、
    前記定着具と前記締付対象物との間、前記定着具と支圧板との間、及び前記支圧板と前記締付対象物との間の少なくとも一箇所に、地震時における前記締付対象物の変形挙動に伴う前記締付対象物と前記定着具又は前記支圧板との間の相対変位を吸収する皿バネを介装し、該皿バネを、変形が進んでも荷重が略一定となる作動領域で使用するように設定したことを特徴とするアンカーの免震構造。
  2. 複数の皿バネをそれぞれの大径開口部同士又は小径開口部同士が接するように重ね合わせ、この状態で前記定着具と前記締付対象物との間、前記定着具と支圧板との間、又は前記支圧板と前記締付対象物との間の少なくとも一箇所に介装したことを特徴とする請求項1に記載のアンカーの免震構造。
  3. 地盤や構造物などの締付対象物にアンカー体を埋め込み、アンカー体内部に配設された緊張材としてのテンドンをその外部端に直接又は支圧板を介して定着具を配し、該定着具と前記締付対象物との間、前記定着具と支圧板との間、及び前記支圧板と前記締付対象物との間の少なくとも一箇所に、地震時における前記締付対象物の変形挙動に伴う該締付対象物と前記定着具又は前記支圧板との間の相対変位を吸収する皿バネを介装し、この際に、前記皿バネを変形が進んでも荷重が略一定となる作動領域で使用するように設定し、この後に、前記テンドンを定着具より緊張し、その反力を該定着具より前記皿バネ又は前記皿バネ及び前記支圧板を介して締付対象物側に伝達させて、テンドンを緊張状態に維持することを特徴とするアンカーの免震工法。
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