JP2006312822A - 緊張材の定着構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 緊張材の破断に伴って定着構造の構成部材が飛び出すことを抑制できる緊張材の定着構造を提供する。
【解決手段】 施工面に形成された施工孔内に配される緊張材(アンカーケーブル100)と、緊張された緊張材の端部を施工孔の開口側に定着する定着具20と、定着具に伝達された緊張材の緊張力を施工面に圧縮力として作用させる支圧プレート(アンカープレート10)とを有する。そして、支圧プレートを施工面に対して直接または間接に固定する固定手段と、定着具20で定着された緊張材の端部を覆い、かつ支圧プレートに固定される防食キャップ30とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、緊張材の定着構造に関するものである。特に、緊張材破断時に緊張材の定着具側の端部が飛び出すことを抑制できる緊張材の定着構造に関するものである。
土木建築分野において、緊張された緊張材の端部を、定着具を用いて定着する技術が利用されている。その具体例として、法面などの地盤を安定化するために構築するアンカー構造がある(例えば特許文献1)。
このアンカー構造の概要を図13に基づいて説明する。このアンカー構造は、法面Sに形成した削孔H内にアンカーケーブル100(緊張材)を挿入し、このケーブルの一端側を自由長部110、他端側を定着長部120として、自由長部側端部に定着構造を形成している。アンカーケーブル100は、その自由長部110がシース111で覆われたPC鋼撚り線130で構成され、定着長部はPC鋼撚り線130がシース111から露出されて、自由長部110と定着長部120の境界には止水部140が形成される。通常、法面上には、図14に示すコンクリートで形成した法枠200や、図15に示す鋼製あるいはコンクリート製の受圧板300といった受圧部材を、裏込め材(図示せず)を介して設け、その受圧部材の上に定着構造が形成される。つまり、受圧部材の上にアンカープレート10、定着具20を配し、PC鋼撚り線130をジャッキで緊張して、定着具20でPC鋼撚り線130を定着する(図1)。この定着具20には、PC鋼撚り線130を把持するウェッジ21と、ウェッジ21がはめ込まれるテーパー孔を有するアンカーディスク22が用いられる。その後、PC鋼撚り線130の余長を切断して、防食材40の充填された防食キャップ30で定着具を覆う。この防食キャップ30は、通常金属製や樹脂製であり、アンカープレート10に固定される。
一方、定着具で緊張材を定着する技術は、プレストレストコンクリート構造物においても利用されている。その具体例として、橋梁の桁内における内ケーブルの定着構造がある。
この定着構造の概要を図16に基づいて説明する。この定着構造では、まず型枠を形成して、型枠内にシース400を配置し、そのシース400の外周にコンクリート500を打設して硬化させる。次に、シース400内にPC鋼撚り線130(緊張材)を挿入し、PC鋼撚り線130の端部をジャッキで緊張して構造物の端面に定着具20で定着する。この定着具20も、PC鋼撚り線130を把持するウェッジ21と、ウェッジ21がはめ込まれるテーパー孔を有するアンカーディスク22が用いられる。アンカーディスク22に作用する緊張力は、同ディスク22の背面側に位置するアンカープレート10を介して構造物に伝達される。この定着後、シース400内にグラウトを注入して、PC鋼撚り線130を防食する。また、通常、定着具20の配される箇所は窪んだ箱抜き510が形成され、PC鋼撚り線130の定着後、定着具20の周辺を防食キャップ30で覆ってから箱抜き510にコンクリートを充填して後埋め520を形成したり、防食キャップを設けることなく後埋めすることが行われる。
特開平6-336727号公報
ところで、上記のアンカー構造においては、不測の地盤変動などにより緊張材に破断荷重を超える荷重が加わり、稀にPC鋼撚り線が破断することがある。特に、地盤の変動により緊張材に曲げやせん断などが加わると、定着具付近ではなく、自由長部でPC鋼撚り線が破断することがある。また、施工不良などにより止水部の止水が不完全であったりすると、自由長部のPC鋼撚り線が腐蝕環境に曝されて腐蝕により破断することもある。
通常、緊張材がアンカー頭部付近で破断すると、緊張材が削孔の奥に引き込まれることになるが、自由長部と定着長部との境界部などで破断すると、その破断エネルギーは非常に大きく、緊張材がアンカー頭部側に飛び出そうとする。その場合、防食キャップがアルミ製やポリエチレン製では、飛び出そうとする緊張材のエネルギーを吸収することが難しく、防食キャップを緊張材が突き破ることがある。一方、図17に示すように、アンカーケーブル100の端部と防食キャップ30の内端面との間に緩衝材45を入れたり、防食キャップ30を適度な厚みを持った鋼板で構成すれば、緊張材による防食キャップの突き破りを防ぐことができる。
しかし、アンカー頭部では法枠や受圧板と一体化せずにアンカープレートが配されており、防食キャップに緊張材が飛び出そうとする衝撃力が加わると、このキャップに固定されたアンカープレートにも衝撃力が作用し、アンカープレートごとアンカー頭部が飛び出す虞がある。
また、上記の橋梁においても、シース内へのグラウト注入に施工不良などがあり、シース内へのグラウトの充填が不十分なまま供用していると、腐蝕環境に曝された緊張材が腐蝕して破断することがある。この場合、定着具に緊張材の破断に伴う衝撃が加わり、定着具が箱抜きから飛び出す方向に移動され、箱抜き部の後埋めに用いたコンクリートが破片となって飛び散る虞がある。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その主目的は、緊張材の破断に伴って定着構造の構成部材が飛び出すことを抑制できる緊張材の定着構造を提供することにある。
本発明緊張材の定着構造は、施工面に形成された施工孔内に配される緊張材と、緊張された緊張材の端部を施工孔の開口側に定着する定着具と、定着具に伝達された緊張材の緊張力を施工面に圧縮力として作用させる支圧プレートと、支圧プレートを施工面に対して直接または間接に固定する固定手段と、定着具で定着された緊張材の端部を覆い、かつ支圧プレートに固定される防食キャップとを有することを特徴とする。
アンカープレートなどの支圧プレートを施工面に対して固定し、この支圧プレートに防食キャップを固定すれば、支圧プレートおよび防食キャップは不動の施工面に対して一体化される。そのため、万一、緊張材が破断して施工孔から飛び出そうとしても、防食キャップと一体になって支圧プレートが飛び出すことを回避できる。
本発明定着構造は、緊張した緊張材を定着具で定着する種々の構造に適用できる。例えば、法面などの補強に用いるアンカー構造や、橋梁の桁などに用いられるコンクリート構造物などに好適に利用できる。
この定着構造において、施工面とは、定着構造により緊張材の緊張力を圧縮力として施工対象に作用させる面のことである。例えば、アンカー構造の場合、法面が施工面となり、橋梁の桁の場合、コンクリート構造物の表面が施工面となる。
また、施工孔とは、施工面から施工対象中に形成されて緊張材が挿入される孔のことである。例えば、アンカー構造の場合、法面から地中に形成した削孔が施工孔となり、橋梁の桁の場合、コンクリート構造物中に配されるシースが施工孔となる。
緊張材は、緊張された状態で施工対象に定着されることで、施工対象に圧縮力を付与するものである。例えば、PC鋼撚り線、樹脂被覆PC鋼撚り線、アンボンドPC鋼撚り線などが利用される。アンカーの緊張材では、シースで覆われたPC鋼撚り線からなる自由長部と、シースに覆われることなくPC鋼撚り線が露出した定着長部とを有するものが利用される。
定着具は、緊張された緊張材の端部を保持する。代表的には、緊張材を把持するウェッジと、ウェッジがはめ込まれるテーパー孔を有するアンカーディスクとからなる定着具が用いられる。
支圧プレートは、定着具に伝達された緊張材の緊張力を施工面に圧縮力として作用させる板状材である。代表的には、緊張材に貫通されるアンカープレートが利用される。
固定手段は、支圧プレートを施工面に対して直接または間接に固定する部材である。つまり、支圧プレートを施工面に直接固定する手段はもちろん、施工面と支圧プレートとの間に受圧部材を用いて間接的に支圧プレートを施工面に固定する手段の双方が含まれる。
防食キャップは、定着具で定着された緊張材の端部を覆って防食するための部材である。通常、キャップは、開口部を有するカップ状のものが利用され、その内部には、グリースなどの防食材が充填される。キャップの材質としては、特に限定されないが、緊張材の破断に伴う飛び出し時の衝撃に耐えられるように、鋼製などが好ましい。もちろん、アルミニウムや樹脂製であっても、キャップの内側に適宜な緩衝材を配することで、緊張材の飛び出し時の衝撃を吸収することが可能である。緩衝材の具体例としては、ゴム板、鋼板などが挙げられる。
以下、アンカー構造の場合と、コンクリート構造物の場合の各々について、個別に本発明構造を説明する。
まず、アンカー構造では、代表的には、法面上に法枠または受圧板を設け、この受圧板の上に順次アンカープレート、アンカーディスクを配置して、このアンカーディスクにウェッジで緊張材を定着する。つまり、法枠や受圧板といった受圧部材を介して間接的にアンカープレートを法面に固定する。
一般に、法枠は法面上にコンクリートを用いて形成される格子状の構造物である。また、受圧板は、法面上に配置される十字型や多角形型の部材で、鋼、アルミなどの金属や、コンクリートなどで構成される。通常、受圧板と法面との間には、法面の凹凸と受圧板とのなじみをとるための裏込め材が配される。これらの法枠や受圧板は、緊張材が破断して飛び出そうとする衝撃力に対して、実質的に不動に法面上に保持されている。そのため、これら法枠や受圧板上にアンカープレートを固定し、このアンカープレートに防食キャップを固定すれば、飛び出そうとする緊張材が防食キャップの内面に突き当たっても、アンカープレートごと定着構造が飛び出すことを回避できる。
ここで、アンカープレートと受圧部材との固定手段としては、例えば次の種々の構成が挙げられる。以下の各構成は、単独で用いても良いし、複数を組み合わせて用いても良い。
(1)ボルトを用いる。
ボルトを用いて、アンカープレートを受圧部材に固定する。例えば、予め受圧部材にボルトの一端側を埋め込んで、ねじ加工された他端側を露出させておく。この露出したボルトをアンカープレートのねじ孔に貫通し、アンカープレートから露出したボルトの端部にナットを嵌め込んで締め付ける。その他、予め受圧部材の所定位置に、外部からボルトをねじ込み可能なようにナットを埋め込んでおく。アンカープレートを装着する場合、まず上記埋め込みナットに両端がねじ加工されたボルトの一端側をねじ込み、他端側を受圧部材から突出させておく。次に、この突出したボルトをアンカープレートのねじ孔に貫通し、アンカープレートから露出したボルトの端部にナットを嵌め込んで締め付ける。
このボルトは、防食キャップのアンカープレートへの固定に用いても良い。ボルトをアンカープレートと受圧部材との固定のみならず、防食キャップの固定にも兼用することで、ボルトなどの部品点数を減らすことができる。具体的な防食キャップの固定例としては、上述したように受圧部材から突出するボルトで防食キャップの開口側に設けたつば部を貫通し、そのボルトの端部をナットで締め付けることが挙げられる。
(2)アンカープレートと受圧部材とを溶接する。
アンカープレートが受圧部材上に配されるため、両者を溶接することで、強固にアンカープレートの固定を行なうことができる。この場合、溶接を行う必要上、溶接対象の双方が金属製である必要がある。両者が金属製であれば、そのまま溶接を行える。一方、通常、アンカープレートは鋼製であるが、法枠や受圧板等の受圧部材にはコンクリート製のものもある。その場合、少なくとも受圧部材におけるアンカープレートとの接触箇所に金属片を配置し、この金属片に対してアンカープレートを溶接すれば良い。金属片自体は、受圧部材に対して、上述したボルトによる固定を応用したり、次述する埋め込みを利用して固定を行えばよい。
(3)コンクリートへの埋め込みを利用する。
法枠や受圧板がコンクリート製の場合、これら法枠や受圧板を作製する際にアンカープレートを埋め込むことで、アンカープレートと受圧部材とを一体化することができる。この場合、アンカープレート表面は、その上に定着具を配する必要上、受圧部材のコンクリートから露出するように埋め込みを行う。そのため、アンカープレートの厚みを大きく採れば、コンクリートとの接触面積が増え、強固にコンクリートにアンカープレートを固定することができる。アンカープレートの厚みが薄く、十分にアンカープレートを受圧部材に固定できない場合、上述したボルトによる固定や、次述する連結部材による固定を併用することが好ましい。
(4)アンカープレートと受圧部材とを連結する連結部材を用いる。
アンカープレートと受圧部材とを連結部材で連結することにより、アンカープレートを受圧部材と一体化でき、その結果、施工面とも一体化することができる。この連結部材は、アンカープレートと一体化される結合部と、緊張材が貫通する受圧部材の貫通孔を通り、その貫通孔の径方向に係合する係合部とを有する構成が好適である。より具体的には、一端が結合部、他端が係合部からなるL型の棒材や、一端が結合部、他端が係合部からなる[型の棒材が挙げられる。
結合部は、連結部材のうちアンカープレートと一体化される箇所である。この一体化は、アンカープレートと結合部を溶接したり、ねじ止めしたり、係合することなどにより行う。係合する場合、アンカープレートの一部に結合部が掛け止めされる座ぐりを設けることが好ましい。
また、通常、受圧部材は傾斜した法面に設けられるため、受圧部材の貫通孔に対してアンカープレートがずれないように、結合部を受圧部材の位置決め部材として用いることもできる。
一方、係合部は、受圧部材の貫通孔の径方向に係合する種々の構成が利用できる。例えば、受圧部材における貫通孔の内周面に径方向に延びる切欠を設け、この切欠にはめ込まれる屈曲部を連結部材に設けて係合部とする構成が挙げられる。切欠は、受圧部材の向きによっては、必ずしも切欠を特定方向に向けることができるとは限らないので、放射状に複数設けられていることが好ましい。もちろん、環状の切欠として、どの向きからでも係合部を切欠に係合できるように構成してもよい。
また、受圧部材における貫通孔の内周面に切欠を設けなくても、貫通孔の開口部に係合部を掛け止めする構成でも良い。例えば、貫通孔の一方の開口部にアンカープレートを配置し、他方の開口部にアンカープレートと連結する連結部材の係合部を掛け止めすればよい。この構成によっても、切欠を設けた場合と同様にアンカープレートを受圧部材に固定することができる。
さらに、受圧部材における貫通孔の内周面に複数の切欠を設けた場合、或いは貫通孔の開口部に係合部を掛け止めする場合、連結部材は貫通孔の下方側(垂線上において下側)に設けることが好ましい。前述したように、通常、法面は傾斜しているため、法面上に配された受圧部材の貫通孔も傾斜している。そのため、貫通孔の内周面あるいは開口部のうち、下方側に連結部材を設ければ、連結部材が切欠から外れて貫通孔内で削孔の奥側に落ち込むことがなく、定着構造の組み立てを円滑に行なうことができる。
次に、橋梁の桁などのコンクリート構造物における本発明定着構造について説明する。
橋桁などのコンクリート構造物の場合、通常、アンカー構造における受圧部材に相当するものが存在しない。そのため、コンクリート構造物では、施工面、つまりコンクリート構造物の表面に直接アンカープレートを固定することになる。
この場合でも、アンカー構造の場合と同様に、ボルトを用いたり、埋め込みを用いたりすることができる。ボルトを用いる場合、ボルトの装着箇所がアンカー構造における受圧部材の代わりにコンクリート構造物の施工面となる。埋め込みを用いる場合、アンカープレートがコンクリート構造物の施工面に埋め込まれることになる。
本発明定着構造によれば、次の効果を奏することができる。
アンカープレートなどの支圧プレートを施工面に対して固定し、この支圧プレートに防食キャップを固定すれば、万一、緊張材が破断して施工孔から飛び出そうとしても、防食キャップと一体になって支圧プレートが飛び出すことを回避できる。
法枠や受圧板などの受圧部材が用いられる場合、この受圧部材と支圧プレートとを一体化して、さらに支圧プレートに防食キャップを固定すれば、実質的に施工面と一体の受圧部材と支圧プレートを一体化できるため、防食キャップと一体になって支圧プレートが飛び出すことを回避できる。
受圧部材を用いた場合、アンカープレートの固定にボルトを用いたり連結部材を用いることで、アンカープレートを受圧部材に対して位置決めすることができる。
受圧部材に切欠を設け、その切欠に連結部材を係合する際、受圧部材の貫通孔における下側に連結部材を配することで、連結部材が切欠から脱落することを抑制できる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。後述する実施の形態の各々において、参照図面では定着構造周辺しか示していないが、いずれの実施の形態も図13に示すアンカー構造と同様に、法面に削孔を形成し、その削孔内にアンカーケーブルを挿入して、このケーブルの一端側を自由長部、他端側を定着長部として、自由長部側端部に定着構造を形成している。また、各図面には2〜3本のアンカーケーブルしか示していないが、実際には、より多くのアンカーケーブルが用いられている。さらに、各図における同一部材には同一符号を付している。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態を主として図1に基づいて説明する。図1は法面に形成したアンカーにおける本発明定着構造の概略構成図である。
アンカーケーブル100は、図13に示すように、一端側を自由長部110として、シース111で覆われたPC鋼撚り線130で構成される。同ケーブル100の他端側は定着長部120として、PC鋼撚り線130がシース111から露出されている。自由長部110と定着長部120の境界には止水部140が形成される。
法面S上には、図1に示すように、裏込め材600を介してコンクリート製の受圧板300が配置されている。ここでは、十字型の受圧板300を用いた。この受圧板300は、その中心部上面に定着具を設置する凹部310が形成され、その凹部310に各アンカーケーブルの貫通孔320が形成されている。凹部310は、開口ほど内径の広いテーパー部と、テーパー部に連続して内径が一様の筒部とで構成される。また、凹部310内の外周寄りには複数のボルト330が受圧板300のコンクリート部分に一部を露出して埋め込まれている。このボルト330は、少なくとも受圧板300から露出する一端側に雄ねじが形成され、他端側は受圧板300内に埋設されて固定されている。
この受圧板の凹部310にアンカープレート10を配置する。このアンカープレート10は、受圧板の凹部310に埋め込まれて固定されていると共に、上記ボルト330でも固定されている。つまり、アンカープレート10には、各アンカーケーブル100の挿通孔11が形成されていると共に、ボルト330の貫通孔12が形成されている。この貫通孔12に受圧板300から突出するボルト330を挿通し、ボルト330の端部にナット50をねじ込んでアンカープレート10を受圧板側へ締め付ける。ボルトの貫通孔12におけるアンカープレート10の表面側には、締め付け用のナット50がはめ込まれる座ぐり12Aが設けられており、ナット50はその座ぐり12Aに収納され、アンカープレート10の表面に突出することはない。また、図示していないが、アンカープレート10の表面側には複数の雌ねじ孔も設けられ、この雌ねじ孔にボルト(図示せず)をねじ込むことで後述する防食キャップ30を固定する。
このアンカープレート10の上にはアンカーケーブル100を定着するための定着具20が配される。定着具20は、アンカーケーブル100を把持するウェッジ21と、このウェッジ21がはめ込まれるテーパー孔を有するアンカーディスク22で構成される。
そして、この定着具20の外周は、防食キャップ30で覆われる。ここでは、開口部を有する鋼製カップ状の防食キャップ30を用いる。このキャップ30は、万一、アンカーケーブル100が破断して削孔Hの開口側へ飛び出そうとしても、その飛び出し時のエネルギーを吸収できる厚みが選択されている。また、この防食キャップ30は開口部の外周縁にフランジが形成され、そのフランジに防食キャップ30の取付孔(図示せず)が形成されている。この取付孔、アンカープレート10の雌ねじ孔及びこれら両孔にはめ込まれるボルト(図示せず)を用いて防食キャップ30はアンカープレート10に固定される。
上記の定着構造を形成する場合、まずアンカープレート10上にアンカーディスク22を配すると共に、各テーパー孔にアンカーケーブル100を貫通させる。次に、アンカーディスク22から突出したアンカーケーブル100をウェッジ21で把持し、ジャッキでアンカーケーブル100を緊張して、前記ウェッジ21をテーパー孔内に押し込んでアンカーケーブル100の定着を行う。アンカーケーブル100の定着が完了したら、同ケーブル100の余長を切断する。その後、防食キャップ30をアンカープレート10に固定する。この固定は、キャップ30のフランジに設けた取付孔とアンカープレート10の雌ねじ孔を位置合わせし、ボルトを取付孔に貫通させると共に雌ねじにねじ込むことで行う。そして、防食キャップ30の内部に、図示しない防食材注入孔からグリースなどの防食材40を充填する。
以上の構成の定着構造によれば、十分な重量を有する受圧板300にアンカープレート10が固定され、さらにアンカープレート10に防食キャップ30が固定されていることになる。そのため、万一、アンカーケーブル100が破断して削孔Hから飛び出そうとしても、その飛び出し時の衝撃力を防食キャップ30で吸収でき、かつ防食キャップ30と一体になってアンカープレート10が飛び出すことを回避できる。
(実施の形態2)
次に、ブロック340を埋め込んだ受圧板300を用いた本発明の実施の形態を図2に基づいて説明する。この実施の形態は、受圧板300の中心部に鋼製のブロック340を埋め込みで固定し、このブロック340に対して溶接でアンカープレート10を固定している点を除いて、上記実施の形態1と実質的に同様の構成である。つまり、本実施の形態では、コンクリート製の基部と、その中央部に埋め込まれた鋼製のブロック340とからなる受圧板300を用いている。このブロック340は、断面が台形状に構成され、その底面に対して側面が傾斜した構造となっている。この構造により、側面が底面に対して垂直の場合に比べてコンクリートとの接触面積を大きくし、ブロック340を確実に基部と一体化している。このブロック340の上にアンカープレート10を配置する。このアンカープレート10は鋼製で、溶接によりブロック340に一体化されている。そして、アンカープレート10上にアンカーディスク22を配置し、アンカーケーブル100を把持したウェッジ21をアンカーディスク22のテーパー孔に嵌め込んで定着を行っている。
ブロック340、アンカープレート10、アンカーディスク22のいずれもがアンカーケーブル100に貫通されている点、アンカーディスク22とウェッジ21からなる定着具周辺を防食キャップ30で覆う点も実施の形態1と同様である。防食キャップ30のアンカープレート10への固定は、代表的にはボルトによる締め付けが用いられるが、その他に溶接などを利用しても良い。
本実施の形態においても十分な重量を有する受圧板300に対してアンカープレート10が固定され、さらにそのアンカープレート10に対して防食キャップ30が固定されているため、アンカーケーブル100の破断に伴う飛び出しを抑制できる。
(実施の形態3)
次に、ナットを埋め込んだ受圧板を利用した本発明実施の形態を図3に基づいて説明する。この実施の形態と実施の形態1との主たる相違点は、受圧板300の中央部に複数のナット350を埋め込み、アンカープレート10を受圧板300に埋め込んでいない点と、受圧板300におけるアンカーケーブル100の貫通孔が、各アンカーケーブル100ごとに設けられているのではなく、複数のアンカーケーブル100に一括して貫通されるより大きな円孔360となっている点にある。
各ナット350は、一端面が受圧板300の表面に露出されて、この露出した端面側からボルト60をねじ込みできるように埋め込まれている。
この受圧板300の上にアンカープレート10を配置する。アンカープレート10のナット350と対応する位置には、同プレート10の表裏につながる貫通孔12が形成されている。
アンカープレート10を受圧板300に固定するには、まず前記ナット350にボルト60をねじ込む。このボルト60は、両端がねじ加工されており、一端がナット350に螺合され、他端が受圧板300の表面から突出される。次に、この突出したボルト60でアンカープレートの貫通孔12を貫通する。
さらに本実施の形態では、防食キャップ30のアンカープレート10への固定にも上記ボルト60を用いる。防食キャップ30は開口部の外周縁にフランジが形成され、そのフランジに防食キャップ30の取付孔(図示せず)が形成されている。また、ボルト60は、アンカープレートの貫通孔12を貫通すると共に、防食キャップ30の取付孔にも貫通される。そして、上記貫通孔12と取付孔を貫通したボルト60の端部に別のナット70をはめ込むことで、アンカープレート10を受圧板300側に締め付けて固定し、同時に防食キャップ30をアンカープレート10に固定する。
本実施の形態において、アンカーケーブル100の定着にアンカーディスク22とウェッジ21からなる定着具を用いている点、この定着具周辺を防食キャップ30で覆う点、アンカープレート10、アンカーディスク22のいずれもがアンカーケーブル100に貫通されている点は実施の形態1と同様である。
このように、受圧板300に埋め込まれるナット350と、そのナット350にねじ込まれるボルト60を用いることでもアンカープレート10を受圧板300に固定できる。さらに、このボルト60で防食キャップ30のアンカープレート10への固定も行える。そのため、アンカーケーブル10の破断に伴う飛び出しを抑制できると共に、防食キャップ30の固定用ボルトとアンカープレートの固定用ボルトを兼用することで、より少ない部品点数にて定着構造を構成することができる。
(実施の形態4)
次に、予めボルトが埋め込まれた受圧板を用いた本発明実施の形態を図4に基づいて説明する。この実施の形態は、実施の形態3で用いた埋め込み式のナットを用いず、ボルトを直接受圧板のコンクリート部分に埋め込んでいる点で実施の形態3と相違する。
本実施の形態では、コンクリート製の受圧板300に予めボルト330を埋め込んでおく。このボルト330は、少なくとも一端がねじ加工されており、その一端を受圧板300から露出し、他端側を受圧板300内に埋め込まれている。
定着構造を形成する場合、ボルト330の貫通孔12が設けられたアンカープレート10を用い、その貫通孔12にボルト330を貫通させると共に、実施の形態3と同様に防食キャップ30の取付孔も貫通させる。そして、そのボルト330の先端にナット50をねじ込み、防食キャップ30およびアンカープレート10を受圧板300に締め付けて一体化する。
本実施の形態において、アンカーケーブル100の定着にアンカーディスク22とウェッジ21からなる定着具20を用いている点、この定着具周辺を防食キャップ30で覆う点、アンカープレート10、アンカーディスク22のいずれもがアンカーケーブル100に貫通されている点は実施の形態3と同様である。
そして、本実施の形態においても、実施の形態3と同様に、アンカーケーブル100の破断に伴う飛び出しを抑制できると共に、防食キャップ30の固定用ボルトとアンカープレート10の固定用ボルトを兼用することで、より少ない部品点数にて定着構造を構成することができる。
(実施の形態5)
次に、受圧板とアンカープレートとを連結部材で連結した本発明実施の形態を図5に基づいて説明する。ここでの受圧板300は、複数のアンカーケーブル100に一括して貫通される円孔360を有し、この円孔360の内周面と係合すると共に、アンカープレート10と一体化される連結部材700を用いて受圧板300とアンカープレート10との一体化を行っている。
この受圧板の円孔360には、同孔360の軸方向におけるほぼ中間部に、径方向に形成された切欠361を有している。ここでは、ほぼ放射状に複数の棒状の切欠361とした。複数の切欠361を放射状に形成することで、受圧板300の法面への配置向きに関わらず、円孔360の内周面における下方側(図の下側、つまり連結部材のはめ込まれている側)に切欠361を位置させることができる。
この円孔360の開口部を塞ぐようにアンカープレート10が配置される。アンカープレート10には、後述する連結部材700の一端と固定される溶接孔14が形成されている。
受圧板300とアンカープレート10との一体化には、L型の鋼棒を連結部材700として用いる。この連結部材700は、一端が前記切欠361にはめ込まれ、他端がアンカープレートの溶接孔14に差し込まれる。連結部材700の一端側は、円孔360の内周面における複数の切欠361のうち、下方側に位置する切欠361にはめ込むことが好ましい。通常、法面は傾斜しており、その法面上に配された受圧板の円孔360の軸方向も傾斜している。そのため、円孔360の内周面における複数の切欠361のうち、上方側に位置する切欠361に連結部材700をはめ込んでも、すぐに抜け出して連結部材700が受圧板の円孔360の奥に落ち込むことが考えられる。そこで、円孔360の内周面における下方側に位置する切欠361に連結部材700をはめ込むことで、この落ち込みを回避することができる。一方、連結部材700の他端側は、アンカープレートの溶接孔14に差し込まれて溶接によりアンカープレート10と一体化される。
この構成においても、アンカーケーブル100の定着にアンカーディスク22とウェッジ21からなる定着具20を用いている点、この定着具周辺を防食キャップ30で覆う点、アンカープレート10、アンカーディスク22のいずれもがアンカーケーブル100に貫通されている点は実施の形態4と同様である。
防食キャップ30のアンカープレート10への固定は、ボルトによる締め付けや溶接などを用いればよい。
本実施の形態においても、連結部材700によりアンカープレート10は受圧板300と一体化され、さらに防食キャップ30がアンカープレート10と一体化されるため、アンカーケーブル100の破断に伴う飛び出しを抑制できる。
(実施の形態6)
次に、一端に扇形の金属片が固定されたL型の鋼棒を連結部材として用いた本発明実施の形態を図6に基づいて説明する。本実施の形態と実施の形態5との主たる相違点は、連結部材700の形状と、連結部材700とアンカープレート10との一体化の仕方にある。その他の構造は、実質的に実施の形態5と共通である。
この定着構造では、L型の鋼棒の一端に扇形の金属片710が固定された連結部材700を一対用いている。つまり、連結部材全体としては、[型に構成されている。金属片710は鋼板で構成され、受圧板の円孔360の開口部における対向位置に配置した際、ほぼアンカープレート10の外径に対応するような大きさを有している。なお、この金属片710の形状は、扇型に限定されるわけではない。
定着構造を形成する際、一方の連結部材700における金属片710のない側の端部を円孔360の内周面に設けられた切欠361にはめ込む。また、円孔360の対向する位置に設けられた切欠361に他方の連結部材700をはめ込む。一方、各連結部材の金属片710は、円孔360の開口部に掛けられて、互いに間隔をあけた状態に位置される。
この状態で、金属片710の上面にアンカープレート10を固定する。ここでは、金属片710とアンカープレート10とを溶接にて固定している。もちろん、アンカープレート10と金属片710にボルト孔を設け、両ボルト孔にボルトをねじ込んで金属片710とアンカープレート10の固定を行っても良い。
さらに、アンカープレート上に防食キャップ30を固定する。この固定にも溶接を用いた。すなわち、防食キャップ30のフランジをアンカープレート10に溶接で固定する。もちろん、フランジとアンカープレート10にボルト孔を形成し、このボルト孔にボルトをねじ込むことで防食キャップ30をアンカープレート10に固定しても良い。
この構成においても、アンカーケーブル100の定着にアンカーディスク22とウェッジ21からなる定着具を用いている点、この定着具周辺を防食キャップ30で覆う点、アンカープレート10、アンカーディスク22のいずれもがアンカーケーブル100に貫通されている点は実施の形態5と同様である。
本実施の形態においても、連結部材700によりアンカープレート10は受圧板300と一体化され、さらに防食キャップ30がアンカープレート10と一体化されるため、アンカーケーブル100の破断に伴う飛び出しを抑制できる。
(実施の形態7)
次に、実施の形態6よりも小さな金属片が固定されたL型の鋼棒を連結部材として用いた本発明実施の形態を図7に基づいて説明する。本実施の形態と実施の形態6との主たる相違点は、連結部材700に設けた金属片711のサイズと、アンカープレート10の構成にある。
この定着構造では、実施の形態6で用いた連結部材700の金属片よりも小さな大きさの金属片711を持つ連結部材700を用いている。この金属片711は、形は扇形であるが、その内周側円弧の径はアンカープレート10におけるアンカーケーブルの挿通孔の内径とほぼ同じで、外周側円弧の径はアンカープレート10の外径よりも小さい。また、金属片711の厚みは、次述するアンカープレート10のほぼ半分としている。
一方、アンカープレート10は、その中央にアンカーケーブルの挿通孔11が形成された円板である。その裏面(受圧板300と接する面)には環状の座ぐり15が形成されている。この座ぐり15はアンカープレートの挿通孔11の内周に面して形成され、丁度連結部材の金属片711がはめ込まれるのに適した大きさと形に設けられる。
アンカーケーブル100の定着を行う場合、連結部材700の金属片711がない端部側を受圧板の切欠361にはめ込み、金属片711を受圧板における円孔360の開口部に掛ける。その金属片711の上にアンカープレート10を載せる。その際、アンカープレート10の座ぐり15に金属片711がはめ込まれることで、傾斜した受圧板300の上でアンカープレート10がずれることなく適正位置に保持される。この金属片711とアンカープレート10とをアンカープレート10の挿通孔内周側から溶接して、アンカープレート10と受圧板300とを一体化する。
その後、アンカープレート10上に定着具20を用いてアンカーケーブル100を定着すること、この定着具20の周囲を防食キャップ30で覆うことは実施の形態6と同様である。防食キャップ30のアンカープレート10への固定は、ボルトによる締め付けや溶接を用いればよい。
この定着構造においても、連結部材700によりアンカープレート10は受圧板300と一体化され、さらに防食キャップ30がアンカープレート10と一体化されるため、アンカーケーブル100の破断に伴う飛び出しを抑制できる。
(実施の形態8)
次に、一端に扇形の金属片が固定されたL型の鋼棒を連結部材として用いた本発明実施の形態を図8に基づいて説明する。本実施の形態と実施の形態7との主たる相違点は、連結部材700の金属片711とアンカープレート10との係合の仕方にある。その他の構造は、実質的に実施の形態7と共通である。
この定着構造では、アンカープレート10の表面(アンカーディスク22が配される面)に座ぐり16を設け、この座ぐり16に連結部材の金属片711を係合させている。この構成によれば、連結部材700の一端は受圧板の切欠361に、他端はアンカープレート10の座ぐり16に掛け止めされることになり、アンカープレート10と受圧板300を一体化することができる。もちろん、防食キャップ30はアンカープレート10に固定される。
そのため、この定着構造においても、連結部材700によりアンカープレート10は受圧板300と一体化され、さらに防食キャップ30が受圧板300と一体化されるため、アンカーケーブル100の破断に伴う飛び出しを抑制できる。
(実施の形態9)
次に、一端に扇形の金属片が固定されたL型の鋼棒を連結部材として用いた本発明実施の形態を図9に基づいて説明する。本実施の形態と実施の形態8との主たる相違点は、連結部材700の金属片712とアンカープレートとの係合の仕方にある。その他の構造は、実質的に実施の形態8と共通である。
この定着構造では、アンカープレート10の表面に連結部材の金属片712が掛けられている。つまり、連結部材700の一端は受圧板の切欠361にはめ込まれ、中間部が受圧板の円孔360およびアンカープレートの挿通孔11を通って、他端側の金属片712がアンカープレート10の表面に掛けられている。金属片712は、扇形であり、その外周側円弧の径をアンカーディスク22の外径よりも若干大きい程度とし、その内周側円弧の径はアンカープレート10におけるアンカーケーブル100の挿通孔11の内径とほぼ同じとしている。このアンカープレート10の中央には、単にアンカーケーブル100の挿通孔11が形成されているだけであり、座ぐりは形成されていない。もちろん、防食キャップ30はアンカープレート10に固定される。
この定着構造においても、連結部材700によりアンカープレート10は受圧板300と一体化され、さらに防食キャップ30がアンカープレート10と一体化されるため、アンカーケーブル100の破断に伴う飛び出しを抑制できる。また、アンカープレート10には座ぐりを設ける必要がない。
(実施の形態10)
次に、一端に雄ねじ加工されたL型の鋼棒を連結部材として用いた本発明実施の形態を図10に基づいて説明する。
ここでの受圧板300は、その中央部に複数のアンカーケーブルが一括して貫通される円孔360を有する。その円孔360の一方の開口部付近には、同開口側に向かって内径の大きくなるテーパー部362が形成されている。また、円孔360の他方の開口側内周面には、対向位置に切欠361が形成されている。この切欠361は、実施の形態5〜9で説明したように、径方向に放射状に形成された複数の溝である。
このテーパー部362に銅製座80をはめ込み、さらにその上に順次アンカープレート10、定着具20を配する。銅製座80は、縦断面の輪郭が台形の円板体で、中央部にアンカーケーブルの貫通される貫通孔81を有し、その貫通孔81の外周部における対向位置に連結部材の差込孔82が形成されている。定着構造の形成時、銅製座80をテーパー部362の底部にはめ込むことで位置決めする。
また、アンカープレート10も、その中央部に複数のアンカーケーブルに貫通される挿通孔11を有し、その挿通孔11の外周部における対向位置に連結部材700の貫通孔17が形成されている。ただし、この貫通孔17の一端側は後に述べるナットがはめ込まれる座ぐり17Aが形成されている。
定着具20は、実施の形態1などで説明したように、アンカーケーブル100を把持するウェッジ21と、このウェッジ21がはめ込まれるテーパー孔を有するアンカーディスク22とを用いる。
そして、防食キャップ30も一端が開口し、他端が閉口したカップ状のものを用いる。
定着構造を形成する際、連結部材700の一端を受圧板の切欠361にはめ込み、雄ねじ加工された他端側をテーパー部362に突き出させる。次に、受圧板のテーパー部362に銅製座80をはめ込む。その際、銅製座80の差込孔82に連結部材700の一端側を貫通させる。さらに、アンカープレート10を銅製座80の上に載せ、その際に連結部材700の一端側をアンカープレートの貫通孔17にも貫通させる。続いて、アンカープレートの貫通孔の座ぐり17Aに見える連結部材700の雄ねじ加工部にナット75をはめ込む。このナット75は、アンカープレートの貫通孔の座ぐり17Aにはめ込まれ、アンカープレート10の表面に突出することはない。次に、銅製座80とアンカーケーブル100との境界部付近で複数のアンカーケーブル100を一括して覆うジョイント管90をアンカープレートの挿通孔11内に配置し、アンカープレート11上にアンカーディスク22を配置する。その際、アンカーディスク22の各テーパー孔にはそれぞれアンカーケーブル100を貫通させる。そして、アンカーディスク22から突き出たアンカーケーブル100をウェッジ21で把持し、さらにジャッキでアンカーケーブル100の緊張を行い、テーパー孔にウェッジ21を嵌め込んで同ケーブル100の定着を行う。その後、定着具20の周辺を防食キャップ30で覆う。防食キャップ30は、図示しないボルトによりアンカープレート10の上に固定する。
この定着構造においても、連結部材によりアンカープレートは受圧板と一体化され、さらに防食キャップがアンカープレートと一体化されるため、アンカーケーブルの破断に伴う飛び出しを抑制できる。
(実施の形態11)
次に、受圧板に切欠を設けずにアンカープレートと受圧板とを一体化する本発明実施の形態を図11に基づいて説明する。本実施の形態は、連結部材700の一端におけるアンカープレートとの結合の仕方は実施の形態5と同様であるが、連結部材の他端側における受圧板300との係合の仕方が実施の形態5と異なっている。
つまり、ここでは、中央にアンカーケーブルに貫通される挿通孔11を有し、その挿通孔11の外周における対向位置に一対の溶接孔14があけられたアンカープレート10を用いる。アンカープレート10と受圧板300との連結には、L型の鋼棒を連結部材700として用いる。この連結部材700は、一端が溶接孔14に差し込まれて溶接されると共に、他端が受圧板の円孔360の削孔側開口部に掛け止めされる。もちろん、このアンカープレート10に定着具20を覆う防食キャップ30を固定する。
従って、この定着構造によれば、受圧板の円孔360の内周面に切欠を形成しておかなくても、受圧板300とアンカープレート10との一体化を実現できる。さらに防食キャップ30がアンカープレート10と一体化されるため、アンカーケーブル100の破断に伴う飛び出しを抑制できる。
(実施の形態12)
次に、プレストレストコンクリート構造物におけるPCケーブルの定着構造を説明する。
以上の実施の形態1〜11までは全てアンカー構造を例として本発明定着構造を説明したが、本発明構造は、アンカー構造に限らず、緊張したPCケーブルによりプレストレスを導入するコンクリート構造物にも適用できる。
この場合、図16におけるアンカープレートをコンクリートに対して固定すればよい。つまり、アンカープレート10を直接コンクリート構造物の箱抜き510における底面(施工面)に固定すれば良い。この固定には、上記実施の形態1〜11までに説明したボルトや埋め込みを単独で或いは組み合わせて利用することができる。
そして、そのアンカープレート10に定着具20を覆う防食キャップ30を固定すれば、施工面、アンカープレート10、防食キャップ30を全て一体化できるため、PC鋼撚り線130の破断による飛び出しで箱抜き510を後埋めしたコンクリートが破片となって飛び散ることを抑制できる。
(実施例1)
図10に示した実施の形態10に類似するアンカー構造を形成する。まず、地盤に削孔機で削孔をあける。複数のアンカーケーブルの1mごとにスペーサを設けて各ケーブルの間隔を保持し、このケーブル群にグラウトホースと並列して、得られた組み立て体を削孔内に挿入する。グラウトを削孔の底側から注入する。グラウトが硬化して、その圧縮強度が23N/mm2であることを確認する。地盤表面に裏込め材を介して受圧板を設置する。受圧板にはアンカーケーブルが貫通する円孔が形成され、円孔の一方の開口側にはアンカー頭部が収納されるテーパー部が構成され、テーパー部以外の箇所には内径が一様の筒部が形成されている。この筒部の内周面には切欠が形成されており、切欠内に連結部材の一端をはめ込み、他端をテーパー部側に向ける。上記テーパー部の底面にアンカープレートを配置する。その際、アンカープレートの貫通孔を連結部材の他端で貫通する。アンカープレートの貫通孔には、座ぐりが形成されているため、その座ぐりに出た連結部材にナットをはめ込み、アンカープレートを受圧板に固定する。その後、アンカープレートの背面にジョイント管を、表面にアンカーディスクを配置し、さらにアンカーケーブルをウェッジで把持してアンカーケーブルの緊張を行う。その状態でウェッジをアンカーディスクのテーパー孔にはめ込んでアンカーケーブルを定着する。そして、アンカープレートに防食材を充填した鋼製の防食キャップを固定する。
この定着構造の具体的条件は次の通りである。
・アンカーケーブル
構造
自由長部:シース内にエポキシ樹脂被覆PC鋼撚り線を収納した構造
定着長部:シースからエポキシ樹脂被覆PC鋼撚り線が露出した構造
エポキシ樹脂被覆PC鋼撚り線の直径:φ15.2mm
シース:ポリエチレンシース
シースとエポキシ樹脂被覆PC鋼撚り線とのクリアランス:1.5mm
アンカーケーブルの本数:4本
アンカーケーブルの緊張力:620KN
・削孔
直径:115mm 長さ:20m
・受圧板
形態:クロスタイプ(図15と同様)
サイズ:クロスの腕の長さ:2400mm、最大厚み:350mm
主材質:コンクリート
テーパー部以外の円孔の内径:138mm
筒部の内周面に設けた切欠
形態:深さ50mmで内径15mmの孔
形成箇所と数:筒部内周面の対向位置に2箇所
・連結部材
形態:L型の鋼棒で、片端にM12の雄ねじ加工
鋼棒の長さ:130mm、鋼棒の直径:12mm
・アンカープレート
形態:1辺300mmの正方形の鋼板
厚み:32mm
連結部材の貫通孔径:14mm
ナット用座ぐりの深さ:20mm
(実施例2)
図3に示した実施の形態3に類似するアンカー構造を形成する。このアンカー構造を形成する工程のうち、削孔の形成から地盤上への受圧板の設置までは上記実施例1と同様である。ここでの受圧板には、アンカーケーブルが貫通する円孔が形成され、円孔の一方の開口側にはアンカー頭部が収納されるテーパー部が構成され、テーパー部以外の箇所には内径が一様の筒部が形成されている。また、テーパー部の底面、つまりテーパー部と筒部との境界を構成する段差面の対向位置には、複数のナットが埋め込まれている。このテーパー部の底面にアンカープレートを配置する。アンカープレートにはボルトの貫通孔が形成されている。その貫通孔を前記ナットに位置合わせして、貫通孔とナットにボルトをねじ込んでアンカープレートを受圧板に固定する。その後、アンカープレートの背面にジョイント管を、表面にアンカーディスクを配置し、さらにアンカーケーブルをウェッジで把持してアンカーケーブルの緊張を行う。その状態でウェッジをアンカーディスクのテーパー孔にはめ込んでアンカーケーブルを定着する。そして、アンカープレートに防食材を充填した鋼製の防食キャップを固定する。
この定着構造の具体的条件は次の通りである。
・アンカーケーブルと削孔の諸条件は実施例1と同じ
・受圧板
形態:クロスタイプ(図15と同様)
サイズ:クロスの腕の長さ:2400mm、最大厚み:350mm
主材質:コンクリート
埋め込みナット:M12のボルトねじ込み可能
テーパー部以外の円孔の内径:138mm
・アンカープレート
形態:1辺300mmの正方形の鋼板
厚み:32mm
受圧板への固定用ボルトの貫通孔径:14mm
・アンカープレートと受圧板の固定用ボルト:M12
(試験例)
上記の実施例1、実施例2に加えてアンカープレートを受圧板に対して固定していない定着構造を比較例として、これら各定着構造を模擬した模擬構造を作製し、図12に示す試験方法により、緊張材を故意に切断させて、その飛び出し試験を行った。
この試験では、断面が50cm角、長さ10mのコンクリートブロック550を用い、その中央部に内径φ150mmの孔560を長手方向沿いに設けておく。このコンクリートブロック550を受圧板の代替とする。この孔560内に4本のアンカーケーブル100を挿通し、コンクリートブロック550の一端側を固定端100A、他端側を緊張端100Bとする。固定端100Aには、アンカーケーブル100の定着構造を構成する。つまり、コンクリートブロック550の一端面にアンカープレート10を配置すると共に、同プレート10上にアンカーディスク22を配置して、アンカーケーブル100を把持したウェッジ21をアンカーディスク22にはめ込んでおく。アンカープレート10のコンクリートブロック550への固定には、同ブロック550に埋め込まれたナット570と、アンカープレート10を貫通すると共にナット570にねじ込まれるボルト60を用いた。図12では、実施例2の定着構造を示しているが、他の実施例1や比較例の定着構造も同様に固定端に形成する。一方、緊張端100Bはコンクリートブロック550の他端面にラムチェアー800を配置し、さらにアンカーディスク22とウェッジ21を用いてジャッキで緊張したアンカーケーブル100を定着する。その後、ラムチェアー800の箇所にてアンカーケーブル100をガスバーナーでカットする。そして、その際に固定端100Aにおけるアンカーケーブルの飛び出し状況を観察する。試験結果を表1に示す。
Figure 2006312822
この表から明らかなように、比較例では緊張材がアンカープレートごと飛び出したのに対し、実施例はいずれも防食キャップに変形があったのみであり、緊張材の飛び出しは認められなかった。
本発明定着構造は、アンカー構造や橋梁の桁などのコンクリート構造物において、緊張材を定着する際に利用することができる。
実施の形態1の定着構造を示す概略構成図である。 実施の形態2の定着構造を示す概略構成図である。 実施の形態3の定着構造を示す概略構成図である。 実施の形態4の定着構造を示す概略構成図である。 実施の形態5の定着構造を示す概略構成図である。 (A)は実施の形態6の定着構造を示す概略構成図、(B)はこの実施形態に用いる連結部材の端面図である。 実施の形態7の定着構造を示す概略構成図である。 実施の形態8の定着構造を示す概略構成図である。 実施の形態9の定着構造を示す概略構成図である。 実施の形態10の定着構造を示す概略構成図である。 実施の形態11の定着構造を示す概略構成図である。 緊張材の飛び出し試験方法の説明図である。 従来のアンカー構造の概略構成図である。 法枠を示し、(A)はその平面図、(B)はその利用形態図である。 受圧板を示し、(A)はその平面図、(B)はその断面図、(C)はその利用形態図である。 コンクリート構造物におけるPCケーブルの定着構造を示す概略構成図である。 防食キャップ内に緩衝材を配したアンカー構造を示す概略構成図である。
符号の説明
10 アンカープレート 11 挿通孔 12 貫通孔 14 溶接孔
12A、17A、15、16 座ぐり 17 貫通孔
20 定着具 21 ウェッジ 22 アンカーディスク
30 防食キャップ 40 防食材 45 緩衝材 50 ナット 60 ボルト
70、75 ナット 80 銅製座 81 貫通孔 82 差込孔 90 ジョイント管
100 アンカーケーブル 110 自由長部 111 シース 120 定着長部
130 PC鋼撚り線 140 止水部 100A 固定端 100B 緊張端
200 法枠 300 受圧板 310 凹部 320 貫通孔 330 ボルト
340 ブロック 350 ナット 360 円孔 361 切欠 362 テーパー部
400 シース 500 コンクリート 510 箱抜き 520後埋め
550 コンクリートブロック 560 孔 570 ナット
600 裏込め材
700 連結部材 710、711、712 金属片 800 ラムチェアー

Claims (10)

  1. 施工面に形成された施工孔内に配される緊張材と、
    緊張された緊張材の端部を施工孔の開口部に定着する定着具と、
    定着具に伝達された緊張材の緊張力を施工面に圧縮力として作用させる支圧プレートと、
    支圧プレートを施工面に対して直接または間接に固定する固定手段と、
    定着具で定着された緊張材の端部を覆い、かつ支圧プレートに固定される防食キャップとを有することを特徴とする緊張材の定着構造。
  2. さらに、支圧プレートと施工面との間に介在される受圧部材を有し、
    支圧プレートは受圧部材に固定手段で固定されていることを特徴とする請求項1に記載の緊張材の定着構造。
  3. 前記受圧部材がコンクリートを用いて形成した法枠であることを特徴とする請求項2に記載の緊張材の定着構造。
  4. 前記受圧部材が金属製またはコンクリート製の受圧板であることを特徴とする請求項2に記載の緊張材の定着構造。
  5. 前記固定手段には、支圧プレートを施工面側に固定するボルトが用いられることを特徴とする請求項1に記載の緊張材の定着構造。
  6. 前記ボルトは、防食キャップの支圧プレートへの固定にも用いられることを特徴とする請求項5に記載の緊張材の定着構造。
  7. 前記固定手段には、支圧プレートと受圧部材との溶接が用いられることを特徴とする請求項2に記載の緊張材の定着構造。
  8. 前記施工面はコンクリート製で、
    前記固定手段には、支圧プレートの施工面への埋め込みが用いられることを特徴とする請求項1に記載の緊張材の定着構造。
  9. 前記受圧部材はコンクリート製で、
    前記固定手段には、支圧プレートの受圧部材への埋め込みが用いられることを特徴とする請求項2に記載の緊張材の定着構造。
  10. 前記固定手段には、支圧プレートと受圧部材とを連結する連結部材が用いられ、
    この連結部材は、
    支圧プレートと一体化される結合部と、
    緊張材が貫通する受圧部材の貫通孔を通り、その貫通孔の径方向に係合する係合部とを有することを特徴とする請求項2に記載の緊張材の定着構造。
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