JP2819103B2 - コンクリート構造物への鋼板の取り付け方法 - Google Patents

コンクリート構造物への鋼板の取り付け方法

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JP2819103B2 JP7329488A JP32948895A JP2819103B2 JP 2819103 B2 JP2819103 B2 JP 2819103B2 JP 7329488 A JP7329488 A JP 7329488A JP 32948895 A JP32948895 A JP 32948895A JP 2819103 B2 JP2819103 B2 JP 2819103B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート構造
物の補強、補修の方法としての鋼板接着工法において、
コンクリート構造物へ取り付ける鋼板の取り付け方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】橋脚、床版下面等のコンクリート構造物
の補強、補修の方法の一つとして、その構造物の外面に
鋼板を間隙を設けて沿わせ、コンクリート構造物に埋設
したメカニカルアンカーに、鋼板に開孔したボルト挿通
孔からボルトを挿通し、メカニカルアンカーの円筒部の
内面に形成したねじに螺着し、コンクリート構造物に鋼
板を取り付けたのち、コンクリート構造物と鋼板の間隙
にエポキシ樹脂等からなる接着剤や無収縮モルタル等を
充填して、コンクリート構造物と鋼板とを接着する方法
がある。
【0003】コンクリート構造物と鋼板との間にエポキ
シ樹脂からなる接着剤を充填する場合には、通常は、コ
ンクリート構造物と鋼板との間隙は3〜5mmと小さ
い。したがって、コンクリート構造物に鋼板を取り付け
るに当っては、コンクリート構造物と鋼板との間にワッ
シャーを介在させる等するだけで、コンクリート構造物
と鋼板との間に一定の間隙を保つことができる。
【0004】しかしながら、コンクリート構造物と鋼板
との間に無収縮モルタルを充填する場合には、コンクリ
ート構造物と鋼板との間隙は、30mm程度大きくとる
必要がある。
【0005】そこで、この間隙を保ちながら、コンクリ
ート構造物に鋼板を取り付けるために、幾つかの手段が
試みられている。
【0006】たとえば、図14に見られるように鋼板2
の内面に棒状スペーサー11を溶接又は接着して、この
スペーサーによってメカニカルアンカー5の埋設してあ
るコンクリート構造物1と鋼板2との間隙4を確保しよ
うとするものであり、また、図15に見られるようにコ
ンクリート構造物1にコンクリートアンカー12を先端
を突出させて埋設し、このコンクリートアンカー12に
よってメカニカルアンカー5の埋設してあるコンクリー
ト構造物と鋼板との間隙を確保しようとするものがあ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかる方法において、
コンクリート構造物と鋼板との間隙を保つための棒状ス
ペーサー又はコンクリートアンカー12はいずれも本来
必要な間隙の厚さよりも短めの長さに調整されている。
これは、コンクリート構造物の表面の不陸に対処するた
めで、特に凸部に対応するための配慮である。
【0008】そのため、コンクリート表面の凸部の存す
る箇所では、棒状スペーサー又はコンクリートアンカー
の端部は、コンクリート表面又は鋼板の内面に接してい
るが他の箇所、特に凹部ではコンクリート表面又は鋼板
の内面に対して浮いている状態となっている。
【0009】このような状態で、予めコンクリート構造
物に埋設したメカニカルアンカーに、鋼板に開孔したボ
ルト挿通孔からメカニカルアンカーにボルトを挿通し
て、棒状スペーサー又はコンクリートアンカーがコンク
リート構造物又は鋼板の内面に到達するまで締め付ける
とコンクリート構造物の不陸のために間隙の厚さが異な
るので鋼板も当然ながら平坦性を失う。
【0010】本発明は、このような課題を解消するとと
もにコンクリート構造物にコンクリートアンカーを埋設
したり、鋼板に棒状スペーサーを溶接又は接着したりす
ることによる不利益を除去することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、コンクリート構造物への鋼板の取り付
け方法として、メカニカルアンカーを内面にねじを形成
した円筒部を突出させて埋設したコンクリート構造物と
メカニカルアンカーの相当箇所に円筒部の外径よりも大
の径のボルト挿通孔を形成した鋼板との間隙に、外径が
ボルト挿通孔の径よりも小で内径が円筒部の外径より大
で一端が円筒部の周回りに沿い、他端が形成されたスリ
ットにより開拡して鋼板の内面に位置する筒状の反力ス
ペーサーを嵌込みしたのち、ボルト挿通孔よりボルトを
挿通し、ボルトのねじと円筒部の内面に形成したねじと
を螺合せしめることにより、コンクリート構造物に鋼板
を取り付けることを特徴とする手段を提供する。
【0012】つぎに、本発明の実施の形態を図1乃至図
8に基いて説明する。
【0013】まず、補強又は補修をすべきコンクリート
構造物1に複数のボルト挿通孔3を開孔した鋼板2を公
知の方法、たとえば仮設ボルトを用いてコンクリート構
造物1との間に間隙4を設けて沿わせ、仮止めをしたの
ち、図1に示すようにボルト挿通孔3からハンマードリ
ル等を使用してメカニカルアンカー5を埋設する埋設穴
6を穿孔する。ボルト挿通孔3は、埋設されるメカニカ
ルアンカー5の外筒体8の内径よりも大の径を有する。
【0014】ついで、図2に示すように、埋設穴6に、
くさび部7aと内面にねじ7cを形成した円筒部7bと
からなるくさび本体7を外筒体8に円筒部7bを突出さ
せて嵌挿したメカニカルアンカー5を埋設する。メカニ
カルアンカー5のコンクリート構造物1への埋設は、鋼
板2をコンクリート構造物1に仮止めする前に行っても
よい。
【0015】ついで、図3に示すように反力スペーサー
9をボルト挿通孔3よりコンクリート構造物1と鋼板2
との間隙にハンマー等で叩き込んで、一端が円筒部7b
の周回りに沿って外筒体8の端面に位置し、他端が鋼板
の裏面に位置するように嵌込みする。
【0016】この反力スペーサー9は、図5に示すよう
に、筒状にしてスリット9aが形成され、図8に示すよ
うに反発に対して開拡する反力が生じるように形成され
ている。スリット9aの条数は、たとえば図6、図7に
示すように三つ割、四つ割等、特に限定されるものでは
ない。反力スペーサー9の長さ寸法は、コンクリート構
造物1と鋼板2との間隙4の厚さにより定まるので予定
される複数の長さ寸法についての反力スペーサーを用意
するとよい。また、反力スペーサー9の構造は図9、図
10に示すように複数の曲板9bを円管体にし、端部を
鉢巻状に固定、この例では溝切り部9cにリング線9d
を巻いて固定することにより、スリット9aが形成され
たものをボルト挿通孔3よりコンクリート構造物1と鋼
板2との間隙に挿入したのち、予め用意した図11に示
すようなリング状物13をその内部に叩き込んで、図1
2に示すようにスリットを開拡するようにしたものでも
よい。
【0017】反力スペーサーはこのようにしてなるの
で、反力スペーサー9を嵌込みする箇所のコンクリート
構造物1と鋼板2との間隙4の厚さを測定し、この間隙
4に見合った寸法の反力スペーサー9を嵌込みすること
により、反力スペーサー9の一端は、円筒部7bの周回
りに沿って外筒体8の端面に位置し、他端は反力により
開拡して鋼板2の裏面に位置して鋼板2を支持する。
【0018】こののちボルト挿通孔3からボルト10を
挿通してボルト10のねじ10aとメカニカルアンカー
5の円筒部7bのねじ7cとを螺合する。コンクリート
構造物1と鋼板2との間隙4には、反力スペーサー9が
介在しているので、ボルト10を締め付けてもその間隙
4の厚さは維持される。
【0019】かくして、コンクリート構造物の補強、補
修における鋼板接着工法のためのコンクリート構造物へ
の鋼板の取り付けが終了する。
【0020】図13は、先に述べた実施の形態で述べた
メカニカルアンカーと異なるメカニカルアンカーを使用
している実施の形態を示すもので、メカニカルアンカー
5は上方が内面にねじ7cを形成した円筒部7bと下方
にくさび7aを嵌挿する円筒体として形成されている。
このメカニカルアンカー5は、先に述べた実施の形態と
同様にコンクリート構造物1に円筒部7bを突出して埋
設されている。反力スペーサー9は、コンクリート構造
物1と鋼板2と間隙にボルト挿通孔3より嵌挿されて、
一端が円筒部7bの周回りに沿って、コンクリート構造
物1の表面に位置し、他端が鋼板2の裏面に位置してい
る点が先の実施の形態と異なっている。
【0021】コンクリート構造物に鋼板を取り付けたの
ちは、コンクリート構造物と鋼板と間隙に図示してない
が無収縮モルタル等を充填してコンクリート構造物の補
強、補修のための鋼板接着工法は完了する。
【0022】
【発明の効果】本発明は、上述のようにしてなるのでつ
ぎの効果を有する。
【0023】反力スペーサーは、種々の長さのものを用
意しておくことができるので、コンクリート構造物の不
陸によって生じる鋼板との間の種々の間隙厚さに対応す
ることができる。そのため鋼板の平坦性を保ちながらボ
ルトの締め付けを完全に行うことができる。
【0024】コンクリート構造物と鋼板との間に間隙を
保つための鋼板の内面への棒状スペーサーの取り付け、
コンクリート構造物へのコンクリートアンカーの埋設等
を行わなくてもよいので、作業が容易で、作業時間も短
縮でき、経済的にも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】鋼板が仮止めされているコンクリート構造物に
メカニカルアンカーの埋設穴が穿孔されている状態を説
明する断面図である。
【図2】コンクリート構造物にメカニカルアンカーが埋
設されている状態を説明する断面図である。
【図3】コンクリート構造物と鋼板との間隙に反力スペ
ーサーを嵌込みする状態を説明する断面図である。
【図4】コンクリート構造物に鋼板が取り付けられた状
態を説明する断面図である。
【図5】スリットの開拡前の状態での反力スペーサーを
示す正面図である。
【図6】図5において、スリットが三条であることを示
す平面図である。
【図7】反力スペーサーのスリットが四条である例を示
す平面図である。
【図8】スリットの開拡後の状態での反力スペーサーを
示す正面図である。
【図9】曲板により形成した反力スペーサーの平面図で
ある。
【図10】曲板により形成した反力スペーサーの正面図
である。
【図11】反力スペーサーを開拡するリング状物の平面
図である。
【図12】リング状物により反力スペーサーを開拡した
状態を示す断面図である。
【図13】本発明の別の実施状態を示すコンクリート構
造物に鋼板が取り付けられた状態を説明する断面図であ
る。
【図14】従来のコンクリート構造物への鋼板の取り付
け方法の一例を説明する断面図である。
【図15】従来のコンクリート構造物への鋼板の取り付
け方法の別の例を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 コンクリート構造物 2 鋼板 3 ボルト挿通孔 4 間隙 5 メカニカルアンカー 6 埋設穴 7 くさび本体 7a くさび部 7b 円筒部 7c ねじ 8 外筒体 9 反力スペーサー 9a スリット 10 ボルト 10a ねじ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面にねじを形成した円筒部を有するメ
    カニカルアンカーを円筒部を突出して埋設したコンクリ
    ート構造物とこのコンクリート構造物に沿うメカニカル
    アンカーの相当箇所に円筒部の外径よりも大の径のボル
    ト挿通孔を有する鋼板との間隙に、ボルト挿通孔から外
    径がボルト挿通孔の径よりも小で内径が円筒部の外径よ
    りも大で一端が円筒部の周回りに沿い他端が形成された
    スリットにより開拡して鋼板の内面に位置する筒状の反
    力スペーサーを嵌込みしたのち、ボルトを挿通し、ボル
    トのねじと円筒部の内面に形成されたねじとを螺合せし
    めることにより、コンクリート構造物に鋼板を取り付け
    ることを特徴とするコンクリート構造物への鋼板の取り
    付け方法。
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