JPH04327624A - あと施工アンカーの定着方法 - Google Patents

あと施工アンカーの定着方法

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JPH04327624A
JPH04327624A JP12290691A JP12290691A JPH04327624A JP H04327624 A JPH04327624 A JP H04327624A JP 12290691 A JP12290691 A JP 12290691A JP 12290691 A JP12290691 A JP 12290691A JP H04327624 A JPH04327624 A JP H04327624A
Authority
JP
Japan
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anchor
resin
gap
sleeve
fixing
Prior art date
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Pending
Application number
JP12290691A
Other languages
English (en)
Inventor
Teru Takeshita
輝 竹下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyu Construction Co Ltd
Original Assignee
Tokyu Construction Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP12290691A priority Critical patent/JPH04327624A/ja
Publication of JPH04327624A publication Critical patent/JPH04327624A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート母材に埋
め込んで取付け物を留め付けるためのアンカー、特に、
あと施工アンカーの定着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンクリート母材に対するアン
カー定着方法としては、コンクリート母材の打設と同時
に埋め込む先施工アンカーと、コンクリート母材の打設
後に孔をあけて、該孔内にアンカーを定着せしめる、あ
と施工アンカーの2種類がある。上記先施工アンカー工
法には頭付きスタッド等の埋込みアンカー、先端フック
付き丸鋼等のアンカー、或いは定着長を確保した異径棒
鋼のアンカー等があるが、いずれもコンクリート打設前
に取付けなければならないため、その位置決めが不正確
になり易く、施工不良の場合にはコンクリートを斫る等
の打直しをしなければならない問題点がある。一方、上
記あと施工アンカー工法は、図7に示すように、予め樹
脂を充填したカプセルcを穴に入れておいてアンカーボ
ルトbを差し込みながらカプセルcを破壊して樹脂jを
流出硬化せしめ、アンカーボルトbを固着する工法や、
図8に示すように、単に樹脂jを充填した穴にアンカー
ボルトbを差し込んで定着させる方法や、図9に示すよ
うに、コンクリート母材の箱抜き穴にアンカーボルトb
を入れてモルタルmにより定着せしめる工法等がある。
【0003】しかしながら、上記樹脂系アンカーは埋め
込み深さに対する耐力が小さいので薄いコンクリート母
材には適用できないだけでなく、ひび割れに対する追従
性が非常に小さく、また、樹脂の接着降伏による変形が
大きくて耐力や変形特性が悪く、更に、樹脂の耐熱性が
悪いため日射を受ける部分には適用できない等の問題点
がある。また、上記箱抜きアンカー工法は、ひび割れに
対する追従性が非常に小さいだけでなく、箱抜き境界面
の接着力により耐力が決まるため、耐力はあまり大きく
ない等の欠点がある。
【0004】更に従来の、あと施工アンカー工法には、
図10および図11に示すような金属製拡張アンカーや
、図12および図13に示すような金属製トルク制御型
拡張アンカーがある。上記金属系アンカーは、拡張部に
おいて、コンクリート母材に本来必要のない集中荷重を
かけているため、母材の引張応力域ではひび割れを誘発
したり、高圧縮応力域では支圧破壊を誘発したりする恐
れがあり、また、上記ひび割れに対する追従性が大きく
ないため、構造体の引張り応力領域への施工には注意を
要する等の問題点がある。
【0005】更にまた、従来のあと施工アンカー工法に
は、図14に示すような金属製アンダーカットアンカー
がある。このアンダーカットアンカーは、コンクリート
母材に対し余計な応力を与えることなく、先端の拡開さ
れたコンクリート孔壁に対し、幾何学的に応力伝達がで
きるので、耐力も安定しており、ひび割れ追従性が高く
、構造物に対する適用範囲が広い等の利点があるだけで
なく、施工不良がすぐに目視により確認できる等の優れ
た点がある。しかしながら、このアンダーカットアンカ
ーも、上記拡張アンカーやトルク制御型拡張アンカーと
同様に、アンカーを構成する部材間に隙間が存在するた
め、初期の変形が大きいだけでなく、施工不良があった
場合には、アンカーを切断して他の場所に打ち直しをし
なければならない等の、金属系アンカー共通の問題点が
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解決するためになされたもので、その目的とす
るところは、アンカーの変位特性を向上せしめることが
でき、母材コンクリートの欠陥によるアンカー施工不良
を改修することができる、あと施工アンカーの定着方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のあと施工アンカ
ーの定着方法は、コンクリート母材に孔を穿孔して、該
孔内に金属製アンカーを挿設し、その後、該アンカーを
構成する部材間や孔壁との間の隙間に樹脂を注入充填す
ることを特徴とする。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。図1において、1は鉄筋コンクリー
ト建物や鉄骨鉄筋コンクリート建物等のコンクリート母
材であって、その留付け面の適宜箇所にドリルビット等
により孔が穿孔される。本実施例の孔2は、孔底が拡が
った、いわゆるアンダーカット部2aを有する。アンダ
ーカット孔に限らず、一般に、この種のビット孔は断面
が真円となったり、軸方向に真っ直ぐに穿孔されること
は殆どなく、公差をもってあけられるのが普通である。
【0009】次に、図2に示すように、上記孔2内にア
ンカーAを挿入する。該アンカーAはアンカースリーブ
3とアンカーボルト4から構成されていて、図3に示す
ように、アンカースリーブ3を矢印Dのように打ち込む
ことにより、その先端の拡開部3aがアンカーボルト4
の逆テーパー状のコーン部4aにより押拡げられ、孔2
のアンダーカット部2aに係止する。上記アンカースリ
ーブ3の拡開部3aの拡開は、アンカースリーブ3の打
ち込み面がコンクリート母材1の表面と面一となること
を目視することにより容易かつ確実に確認することがで
きる。該アンカーボルト4は、内部に雌ネジを刻設した
アンカーナットであってもよい。
【0010】孔2に挿設されているアンカーAは、アン
カーボルト4とアンカースリーブ3との間に隙間G1が
存在するとともに、上記公差をもった穴2の壁面とアン
カースリーブ3との間にも隙間G2が存在する。又、ア
ンカーボルト4の先端コーン部4aとアンカースリーブ
3の拡開部3aとの間や、該拡開部3a相互の間にも隙
間G3が存在する。従って、図4に示すように、樹脂注
入装置5の注入口5aを上記アンカーボルト4に外挿し
て、図5に示すように、上記アンカースリーブ3とアン
カーボルト4の隙間G1から矢印Bのように樹脂を強制
的に注入する。注入する樹脂としては、アクリル系樹脂
、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂またはこれらに
よる樹脂モルタル等の耐力および変形特性の良い樹脂ま
たは樹脂モルタルを使用する。注入された樹脂はアンカ
ーボルト4の先端の隙間G3に達してアンカースリーブ
3の先端拡開部3aの隙間にも充填されると共に、アン
カースリーブ3と孔壁との間隙G2を通って、矢印Cの
ように外部に流れ出すまで、注入が続けられる。樹脂が
外部に流れ出すのを目視することにより、充填の完了が
確認される。充填された樹脂の耐力および変形特性によ
り、アンカーAの初期変位が抑制され、終局耐力までの
変形特性が改善される。
【0011】また、図6に示すように、母材コンクリー
ト1のアンカーAの周囲に、ジャンカ等のコンクリート
充填不良空隙G4や、ひび割れ等の欠陥がある場合にも
、上記樹脂を充填させることにより、アンカーAの耐力
の低下を防止することができる。
【0012】
【発明の効果】1)コンクリート穿孔面とこの中に挿入
したアンカーとの隙間およびアンカーを構成する各部材
間の隙間に、樹脂を注入充填することにより、アンカー
の初期変形を抑えて、設計耐力に見合った変形特性を持
たせることができる。先施工アンカーと同等の信頼性の
高い、あと施工アンカーとすることができる。 2)樹脂の注入充填により、母材コンクリートのジャン
カや空隙等の欠陥を補修して、アンカー耐力の著しい低
下を防止することができると共に、コンクリート躯体の
断面欠損が減って施工性も向上する。アンカーの打ち直
しや取付け部材の留付け部の設計変更や製作の手直し等
を無くすことができる。 3)耐力と変形の両面から設計できるので信頼性が増し
、その結果、安全係数を小さくすることができて、アン
カー径を小さくし施工本数を少なくすることができる。 4)あと施工アンカーによるコンクリート構造物に対す
る取付け物の留付けに関する設計・施工の規準化や標準
化が容易に行える。 5)樹脂を充填することにより金属製アンカー部材の防
食を期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンクリート母材への穿孔状態を示す断面図で
ある。
【図2】金属製アンカーを挿入した状態の断面図である
【図3】アンカースリーブの先端部を拡開した状態の断
面図である。
【図4】樹脂注入装置による注入状態を示す説明図であ
る。
【図5】樹脂の注入充填作用の説明図である。
【図6】コンクリート母材欠陥部の説明図である。
【図7】樹脂カプセル型アンカーの断面図である。
【図8】樹脂注入型アンカーの断面図である。
【図9】箱抜き型アンカーの断面図である。
【図10】金属製拡張アンカーの断面図である。
【図11】別の金属製拡張アンカーの断面図である。
【図12】金属製トルク制御型拡張アンカーの断面図で
ある。
【図13】別の金属製トルク制御型拡張アンカーの断面
図である。
【図14】金属製アンダーカットアンカーの断面図であ
る。
【符号の説明】
1  コンクリート母材 2  孔 2a  アンダーカット部 3  アンカースリーブ 3a  拡開部 4  アンカーボルト 4a  先端コーン部 5  樹脂注入装置 5a  注入口 A  アンカー B  注入 C  流出 D  打込 G1  隙間 G2  隙間 G3  隙間 G4  不良空隙 b  アンカーボルト c  カプセル j  樹脂 m  モルタル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  コンクリート母材に孔を穿孔して、該
    孔内に金属製アンカーを挿設し、その後、該アンカーを
    構成する部材間や孔壁との間の隙間に樹脂を注入充填す
    ることを特徴とするあと施工アンカーの定着方法。
  2. 【請求項2】  上記アンカーがアンカーボルトとアン
    カースリーブから構成され、これらのアンカーボルトと
    アンカースリーブとの隙間から樹脂を注入して、アンカ
    ースリーブと孔壁との隙間から流出施工することを特徴
    とする請求項1に記載のあと施工アンカーの定着方法。
  3. 【請求項3】  樹脂注入装置により樹脂を注入充填す
    ることを特徴とする施工または2に記載のあと施工アン
    カーの定着方法。
  4. 【請求項4】  上記樹脂が耐力および変形特性の良い
    樹脂であることを特徴とする請求項1ないし3に記載の
    あと施工アンカーの定着方法。
JP12290691A 1991-04-26 1991-04-26 あと施工アンカーの定着方法 Pending JPH04327624A (ja)

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JP12290691A JPH04327624A (ja) 1991-04-26 1991-04-26 あと施工アンカーの定着方法

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JPH04327624A true JPH04327624A (ja) 1992-11-17

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7153259B2 (en) 2003-09-01 2006-12-26 Olympus Corporation Capsule type endoscope
JP2008274666A (ja) * 2007-05-01 2008-11-13 Railway Technical Res Inst 定着部及びインサート並びにインサートの定着方法
JP2020037770A (ja) * 2018-09-01 2020-03-12 株式会社トラスト アンカー筋打設状態確認装置
KR102413949B1 (ko) * 2021-05-11 2022-06-27 장혜지 태양광구조물 설치용 t-para볼트

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