JP2009161976A - 耐震補強プレキャストコンクリート部材の取付け方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】既存建物の孔位置を反映することなく耐震補強プレキャストコンクリート部材を先行製作でき、施工性に優れ、耐震補強工事の短工期化に寄与する耐震補強プレキャストコンクリート部材の取付け方法を提供する。
【解決手段】相対向する表面に地震時のせん断力を伝達可能で且つ面外方向への相対移動が阻止された状態に嵌合する嵌合部1a,1bが設けられた第一,第二接合用部材A,Bのうち、第一接合用部材Aを既存建物4の躯体コンクリート4aの外側面に取り付け、予め耐震補強プレキャストコンクリート部材5に前記第一接合用部材と相対するように取り付けられた第二接合用部材Bを前記第一接合用部材Aに引っ掛けることによって、耐震補強プレキャストコンクリート部材5を既存建物4の躯体コンクリート4aの外側面に取り付ける。
【選択図】図2
【解決手段】相対向する表面に地震時のせん断力を伝達可能で且つ面外方向への相対移動が阻止された状態に嵌合する嵌合部1a,1bが設けられた第一,第二接合用部材A,Bのうち、第一接合用部材Aを既存建物4の躯体コンクリート4aの外側面に取り付け、予め耐震補強プレキャストコンクリート部材5に前記第一接合用部材と相対するように取り付けられた第二接合用部材Bを前記第一接合用部材Aに引っ掛けることによって、耐震補強プレキャストコンクリート部材5を既存建物4の躯体コンクリート4aの外側面に取り付ける。
【選択図】図2
Description
本発明は、既存建物の躯体コンクリートの外側面に、耐震補強フレームを構築するための耐震補強プレキャストコンクリート部材を取り付ける方法に関する。
既存建物の外側に耐震補強フレームを構築し、当該耐震補強フレームと既存建物とを連結して、既存建物の耐震性能を高める耐震補強工法は、特許文献1、2等によって既に知られている。これらの耐震補強工法は、既存建物の外側に耐震補強フレームを構築して、耐震補強を行うので、既存建物の内側での補強工事が不要となり、既存建物を使用状態においたまま工事を遂行することも可能となるという利点を有している。
しかし、従来では、耐震補強プレキャストコンクリート部材5の取付けが、既存建物4の躯体コンクリート4aにケミカルアンカー用のボルト孔8を穿ち設け、これらのボルト孔8に接着剤を充填した後、耐震補強プレキャストコンクリート部材5を所定位置に設置し、当該耐震補強プレキャストコンクリート部材5を貫通させたアンカーボルト3の先端側を前記ボルト孔8に挿入して接着固定し、耐震補強プレキャストコンクリート部材5の貫通孔13にグラウト注入を行って、アンカーボルト3と耐震補強プレキャストコンクリート部材5を固定するといった作業手順で行われていた。
即ち、従来の耐震補強工法においては、耐震補強フレームをプレキャストコンクリート化する場合、図9に示すように、既存建物4の躯体コンクリート4aに耐震補強プレキャストコンクリート部材5を長尺のアンカーボルト3で取り付けていたので、超音波探査機による鉄筋等の探査結果に基づいて決定された既存建物4の孔位置(アンカーボルト3を設置するために穿ち設ける孔の位置)を実測してからでないと、耐震補強プレキャストコンクリート部材5の製作に着手できないという大きな問題点があった。
ところで、既存建物4の躯体コンクリート4aにアンカーボルト3を設置する場合、既存建物4の鉄筋等を避けた位置にアンカーボルト3を設置する必要がある。同様に、耐震補強プレキャストコンクリート部材5にアンカーボルト3用の貫通孔13を形成する場合、耐震補強プレキャストコンクリート部材5の補強鉄筋等を避けた位置に貫通孔13を形成する必要がある。
従って、耐震補強プレキャストコンクリート部材5を製作する際、耐震補強プレキャストコンクリート部材5ごとに既存建物4のボルト孔8の位置を反映させて、貫通孔13を形成する必要があり、既存建物4の孔位置を実測してからでないと、耐震補強プレキャストコンクリート部材5の製造に着手できなかったのである。
尚、図中の6は耐震補強プレキャストコンクリート部材5の上端から突出させた柱主筋であり、上階の耐震補強プレキャストコンクリート部材5に埋設された継手用スリーブ7を下階の耐震補強プレキャストコンクリート部材5の柱主筋6に外側から嵌合し、継手用スリーブ7の内部にグラウト注入を行って上下の耐震補強プレキャストコンクリート部材5を一体化するように構成されている。
図示しないが、既存建物と耐震補強プレキャストコンクリート部材を現場打ちコンクリートで一体化する湿式工法であれば、耐震補強プレキャストコンクリート部材の製作を先行することは可能である。しかしながら、湿式工法では、工期が長くなり、耐震補強フレームをプレキャストコンクリート化することによる利点の多くが損なわれることになる。
また、この工法では、既存建物の躯体コンクリートの外側面及びそれと対面する耐震補強プレキャストコンクリート部材の内側面から夫々アンカー用の鉄筋を突出させ、これらの鉄筋を既存建物と耐震補強プレキャストコンクリート部材との間に現場打ちされたコンクリートに定着させることになる。従って、これらの鉄筋の定着長さを確保すると共に、鉄筋周囲にコンクリートの充填に必要な間隙を確保するためには、既存建物と耐震補強プレキャストコンクリート部材の間に広いスペースが必要であり、敷地境界に余裕のない建物には、この湿式工法を適用できない。
また、この工法では、既存建物の躯体コンクリートの外側面及びそれと対面する耐震補強プレキャストコンクリート部材の内側面から夫々アンカー用の鉄筋を突出させ、これらの鉄筋を既存建物と耐震補強プレキャストコンクリート部材との間に現場打ちされたコンクリートに定着させることになる。従って、これらの鉄筋の定着長さを確保すると共に、鉄筋周囲にコンクリートの充填に必要な間隙を確保するためには、既存建物と耐震補強プレキャストコンクリート部材の間に広いスペースが必要であり、敷地境界に余裕のない建物には、この湿式工法を適用できない。
尚、既存建物の外側面に面して設けられた階段室の踊り場開口部にプレキャストコンクリート造のブレースユニットを取り付けて既存建物の耐震性能を高める耐震補強工法も、特許文献3によって知られている。
しかしながら、この従来技術では、方形状を呈するブレースユニットの外周面四隅部に面外方向(建物の内外方向)の溝を成形しておく一方、踊り場開口部の内周面の四箇所にアンカーを打ち込んで、当該アンカーにより4個のシャーコッターを固定し、しかる後、ブレースユニットを踊り場開口部に吊り込んで、四隅部の溝を各々のシャーコッターに嵌合させ、この状態で、シャーコッターと溝との間隙にグラウト注入を行うことによって、ブレースユニットをシャーコッターに固定していた。
従って、この従来技術では、既存建物に対するブレースユニットの取付けに現場での煩雑なグラウト注入作業が必要である上、グラウトが固化するまでブレースユニットを仮固定する支保工及びその解体撤去の作業等が必要となる。
本発明は、上記の問題点を踏まえてなされたものであって、その目的とするところは、既存建物の孔位置を反映することなく耐震補強プレキャストコンクリート部材を先行製作でき、施工性に優れ、それらによって、耐震補強工事の短工期化に大いに寄与し得る耐震補強プレキャストコンクリート部材の取付け方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために本発明が講じた技術的手段は、次の通りである。即ち、請求項1に記載の発明による耐震補強プレキャストコンクリート部材の取付け方法は、既存建物の躯体コンクリートの外側面に、耐震補強フレームを構築するための耐震補強プレキャストコンクリート部材を取り付けるにあたり、相対向する表面に地震時のせん断力を伝達可能で且つ面外方向への相対移動が阻止された状態に嵌合する嵌合部が設けられた第一,第二接合用部材のうち、第一接合用部材を既存建物の躯体コンクリートの外側面に取り付け、耐震補強プレキャストコンクリート部材に前記第一接合用部材と相対するように取り付けられた第二接合用部材を前記第一接合用部材に引っ掛けることによって、耐震補強プレキャストコンクリート部材を既存建物の躯体コンクリートの外側面に取り付けることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の耐震補強プレキャストコンクリート部材の取付け方法であって、第一接合用部材の裏面にアンカーボルトが突出した状態に設けられ、当該アンカーボルトを躯体コンクリートに穿ち設けた孔に埋め込み固定することを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の耐震補強プレキャストコンクリート部材の取付け方法であって、第一接合用部材にボルト挿通孔が形成され、第一接合用部材を躯体コンクリートに埋設したアンカーボルトの突出部にナット締めすることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、第一接合用部材を躯体コンクリートの外側面に取り付け、耐震補強プレキャストコンクリート部材に前記第一接合用部材と相対するように取り付けられた第二接合用部材を前記第一接合用部材に引っ掛けることによって、耐震補強プレキャストコンクリート部材を既存建物の躯体コンクリートの外側面に取り付けるようにしたので、既存建物の孔位置を反映することなしに耐震補強プレキャストコンクリート部材を先行製作できる。
即ち、第一接合用部材を既存建物における躯体コンクリートの外側面の所定位置(例えば、柱梁仕口部)にアンカーボルトで取り付ける場合、請求項2に記載の発明のように、第一接合用部材の裏面に突出した状態に設けたアンカーボルトを躯体コンクリートに穿ち設けた孔に埋め込み固定するにしても、或いは、請求項3に記載の発明のように、躯体コンクリートに埋設したアンカーボルトの突出部を第一接合用部材に形成したボルト挿通孔に挿通してナット締めするにしても、鉄筋等の探査結果に基づいて決定された既存建物の孔位置を実測してからでないと、第一接合用部材に対するアンカーボルトの溶接位置や、第一接合用部材に対するボルト挿通孔の穿孔位置を決定できないから、既存建物に取り付けることができない。
従って、第一接合用部材に対するアンカーボルトの溶接位置や、第一接合用部材に対するボルト挿通孔の穿孔位置には、既存建物の孔位置を反映させる必要があるけれども、耐震補強プレキャストコンクリート部材に取り付けられる第二接合用部材については、既存建物の孔位置を反映させる必要がない。つまり、第一接合用部材が既存建物の所定位置に取り付けられた状態においては、耐震補強プレキャストコンクリート部材の所定位置に第二接合用部材が取り付けられておりさえすれば、第一接合用部材に対するアンカーボルトの溶接位置や第一接合用部材に対するボルト挿通孔の穿孔位置とは無関係に、第二接合用部材を第一接合用部材に引っ掛けることが可能である。それ故、既存建物の孔位置の実測に先行して、第二接合用部材が取り付けられた耐震補強プレキャストコンクリート部材を早期に製作することが可能である。
また、耐震補強プレキャストコンクリート部材に前記第一接合用部材と相対するように取り付けられた第二接合用部材を第一接合用部材に引っ掛けるだけで、既存建物に対する耐震補強プレキャストコンクリート部材の取付けが完了するので、施工性が良い。そして、これらの結果として、耐震補強工事の大幅な短工期化を図り得るのである。
以下、本発明の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。図において、Aは第一接合用部材、Bは第二接合用部材である。これらの第一,第二接合用部材A,Bは、何れも鋼板製であり、相対向する表面には、地震時のせん断力を伝達可能で且つ面外方向への相対移動が阻止された状態に嵌合する嵌合部1a,1bと、自重伝達部2a,2bが設けられている。一方の嵌合部1aは奥広がりの溝状に形成され、他方の嵌合部1bはそれに対応する断面形状(先太り状)の凸条となっている。自重伝達部2a,2bのうち、第二接合用部材B側の自重伝達部2bは第一接合用部材Aの自重伝達部2aに載置される形状となっており、第一接合用部材A側の自重伝達部2aはそれを受け止める形状となっている。また、この実施形態においては、第一,第二接合用部材A,Bの裏面に、夫々、複数本の
アンカーボルト3a,3bが溶接、ねじ込み等の固着手段により突出した状態に設けられている。第一接合用部材Aのアンカーボルト3aは既存建物4の孔位置を反映した位置に突出した状態に設けられているが、第二接合用部材Bのアンカーボルト3bには既存建物4の孔位置は反映されていない。
アンカーボルト3a,3bが溶接、ねじ込み等の固着手段により突出した状態に設けられている。第一接合用部材Aのアンカーボルト3aは既存建物4の孔位置を反映した位置に突出した状態に設けられているが、第二接合用部材Bのアンカーボルト3bには既存建物4の孔位置は反映されていない。
5は、既存建物4の外側に柱補強用の補強耐震補強フレームを構築するための耐震補強プレキャストコンクリート部材である。耐震補強プレキャストコンクリート部材5の上端には柱主筋6が突出した状態に設けられ、下端側には継手用のスリーブ7が埋設されている。そして、上階の耐震補強プレキャストコンクリート部材5に埋設された継手用スリーブ7を下階の耐震補強プレキャストコンクリート部材5の柱主筋6に外側から嵌合し、継手用スリーブ7の内部にグラウト注入を行って上下の耐震補強プレキャストコンクリート部材5,5を一体化するように構成されている。
この実施形態においては、既存建物4における躯体コンクリート4aの所定位置(例えば、柱梁仕口部)の外側面に、前記耐震補強プレキャストコンクリート部材5を、次の方法により取り付けている。即ち、第一接合用部材Aを躯体コンクリート4aの外側面にアンカーボルト3aで取り付ける一方、耐震補強プレキャストコンクリート部材5の前記第一接合用部材と相対する面には、予め、耐震補強プレキャストコンクリート部材5の成形工程で、又は、成形後の二次加工により第二接合用部材Bを取り付けておき、当該第二接合用部材Bを前記第一接合用部材Aに引っ掛けることによって、耐震補強プレキャストコンクリート部材5を既存建物4における躯体コンクリート4aの外側面に取り付けている。
より具体的に説明すると、先ず、超音波探査機等を用いて、既存建物4の躯体コンクリート4aに埋設されている鉄筋等を探査する。次に、図3に示すように、鉄筋等の位置を避けて躯体コンクリート4aを穿孔し、ボルト孔8を形成する。これらの作業とは別に、第一,第二接合用部材A,B及び耐震補強プレキャストコンクリート部材5を予め必要数量製作し、第一接合用部材Aの裏面には、既存建物の孔位置を反映させて、アンカーボルト3aを突出した状態に設ける。第二接合用部材B側のアンカーボルト3bには既存建物の孔位置を反映させる必要がないので、耐震補強プレキャストコンクリート部材5の製作時に第二接合用部材Bを耐震補強プレキャストコンクリート部材5の所定位置に取り付けておく。
そして、図4に示すように、ボルト孔8に接着剤9を充填した後、第一接合用部材Aの裏面に突出した状態に設けられているアンカーボルト3aをボルト孔8に挿入し、接着剤9で固定することにより、図2に示すように、第一接合用部材Aを既存建物4に取り付ける。
しかる後、耐震補強プレキャストコンクリート部材5を吊り込み、耐震補強プレキャストコンクリート部材5の所定位置に予め取り付けられている第二接合部材Bを、図4に示すように、第一接合用部材Aに引っ掛けるのである。
上記の構成によれば、第一接合用部材Aを既存建物4の躯体コンクリート4aの外側面に取り付け、耐震補強プレキャストコンクリート部材5に前記第一接合用部材と相対するように取り付けられた第二接合用部材Bを前記第一接合用部材Aに引っ掛けることによって、耐震補強プレキャストコンクリート部材5を既存建物4に取り付けるようにしたので、既存建物の孔位置を反映することなく耐震補強プレキャストコンクリート部材を先行して早期に製作できる。また、耐震補強プレキャストコンクリート部材5の前記第一接合用部材と相対する面に取り付けられた第二接合用部材Bを第一接合用部材Aに引っ掛けるだけで、既存建物4に対する耐震補強プレキャストコンクリート部材5の取付けが完了する
ので、施工性が良く、これらの結果として、耐震補強工事の大幅な短工期化が可能である。
ので、施工性が良く、これらの結果として、耐震補強工事の大幅な短工期化が可能である。
図5、図6は、本発明の他の実施形態を示し、既存建物4の外側に柱梁を補強する耐震補強フレームを構築するための梁用の耐震補強プレキャストコンクリート部材50に第二接合用部材Bを取り付けた点に特徴がある。耐震補強プレキャストコンクリート部材50には、柱主筋6を貫通させるシース管10が埋設されている。そして、先行して施工された柱用の耐震補強プレキャストコンクリート部材5の上に、梁用の耐震補強プレキャストコンクリート部材50を載置することにより、柱主筋6をシース管10に貫通させると共に、第二接合用部材Bを、既存建物4に取り付けられている第一接合用部材Aに引っ掛けるように構成してある。その他の構成や作用は、図1〜図4の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
図7は、本発明の他の実施形態を示し、第一接合用部材Aに既存建物4の孔位置を反映したボルト挿通孔11を設けて、既存建物4の躯体コンクリート4aに埋設したアンカーボルト3aの突出部を前記ボルト挿通孔11に挿通してナット12で締付け固定するように構成した点に特徴がある。その他の構成や作用は、上述した各実施形態と同じであるため、説明を省略する。
以上の各実施形態においては、何れも、第一,第二接合用部材A,Bに自重伝達部2a,2bを設けることにより、耐震補強フレームの自重を既存建物4で受け止めて既存建物4の基礎(図示せず)へと伝達させるように構成してあるが、耐震補強フレームの下に専用の基礎を設けて、既存建物4とは独立した架構として実施する場合には、前記自重伝達部2a,2bを省略し、図8に示すように、嵌合部1a,1bだけが設けられた第一,第二接合用部材A,Bを用いることになる。
尚、図8では、第一,第二接合用部材A,Bの裏面にアンカーボルト3a,3bを突出した状態に設けたタイプを示したが、図7で示した実施形態のように、ボルト挿通孔11を形成したタイプとして実施してもよいことは勿論である。また、図示した各実施形態とは逆に、第二接合用部材Bに、奥広がりの溝状に形成された嵌合部1aを設け、第一接合用部材Aに、溝に対応する断面形状(先太り状)の凸条に形成された嵌合部1bを設けて実施してもよい。この場合、自重伝達部2a,2bを有する第一,第二接合用部材A,Bでは、上下に反転させて用いられることになる。また、第一,第二接合用部材A,Bとしては、厚みの割りに大きな強度が得られる点で、鋼板製とすることが望ましいが、プレキャストコンクリート製として実施することも可能である。
A 第一接合用部材
B 第二接合用部材
1a,1b 嵌合部
2a,2b 自重伝達部
3a,3b アンカーボルト
4 既存建物
4a 躯体コンクリート
5 柱用の耐震補強プレキャストコンクリート部材
11 ボルト挿通孔
12 ナット
50 梁用の耐震補強プレキャストコンクリート部材
B 第二接合用部材
1a,1b 嵌合部
2a,2b 自重伝達部
3a,3b アンカーボルト
4 既存建物
4a 躯体コンクリート
5 柱用の耐震補強プレキャストコンクリート部材
11 ボルト挿通孔
12 ナット
50 梁用の耐震補強プレキャストコンクリート部材
Claims (3)
- 既存建物の躯体コンクリートの外側面に、耐震補強フレームを構築するための耐震補強プレキャストコンクリート部材を取り付けるにあたり、相対向する表面に地震時のせん断力を伝達可能で且つ面外方向への相対移動が阻止された状態に嵌合する嵌合部が設けられた第一,第二接合用部材のうち、第一接合用部材を既存建物の躯体コンクリートの外側面に取り付け、耐震補強プレキャストコンクリート部材に前記第一接合用部材と相対するように取り付けられた第二接合用部材を前記第一接合用部材に引っ掛けることによって、耐震補強プレキャストコンクリート部材を既存建物の躯体コンクリートの外側面に取り付けることを特徴とする耐震補強プレキャストコンクリート部材の取付け方法。
- 第一接合用部材の裏面にアンカーボルトが突出した状態に設けられ、当該アンカーボルトを躯体コンクリートに穿ち設けた孔に埋め込み固定することを特徴とする請求項1に記載の耐震補強プレキャストコンクリート部材の取付け方法。
- 第一接合用部材にボルト挿通孔が形成され、第一接合用部材を躯体コンクリートに埋設したアンカーボルトの突出部にナット締めすることを特徴とする請求項1に記載の耐震補強プレキャストコンクリート部材の取付け方法。
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