JP2018178364A - 建物の耐震補強構造及びその構築方法 - Google Patents
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Description
これによれば、平面的な拡がりを有する補強架構と既存躯体を増設床によって連結、一体化することができることから、各々の増設柱を対応する建物の既設柱にそれぞれ梁で接続する工程を行わずに済み、施工の効率性を高め、施工期間をより短くすることができる。従って、より多くの既存建物に耐震補強構造を構築することが可能となり、耐震補強構造の適用可能な建物の範囲を広げることができる。また、基礎と増設柱を建物の既設柱に対応する位置に構築し、各増設柱を対応する既設柱に梁で接続する必要がないことから、施工条件の制約を緩和することができ、施工の自由度を高めることができる。また、補強架構と既存躯体を増設床によって連結すると共に増設床を片持ち床に積層する構造により、片持ち床の突出している部分や建物全体を高い均等性でバランス良く強固に耐震補強することができる。
これによれば、施工の効率性を一層高め、施工期間をより一層短くすることができる。従って、更に多くの既存建物に耐震補強構造を構築することが可能となり、耐震補強構造の適用可能な建物の範囲をより広げることができる。
これによれば、シアキーの太径部の一部を既存躯体の鉄筋等の強度部材と干渉させずに既存躯体内に配置し、必要なせん断耐力を確保することができる。また、細径部を既存躯体の奥深くまで埋め込んで、シアキーの外側のコンクリート等の損傷が進んでも既存躯体と増設床との一体性を確保することが可能となり、急激な耐力低下を防止することができる。
これによれば、シアキーの両側に近接する割裂防止筋が増設床の延びる方向に割り裂こうとする力が発生した際にシアキーに当接し、増設床の延びる方向にコンクリートを割り裂こうとする力を効果的に低減し、シアキーが設けられている箇所から増設床の延びる方向にひび割れ、割裂破壊が拡がることを抑制することができる。
これによれば、シアキーの両側に当接する割裂防止筋によって増設床の延びる方向にコンクリートを割り裂こうとする力を効果的に低減し、ひび割れや割裂破壊の発生を防止することができ、割裂破壊に対する耐力を一層高めることができる。また、シアキーの両側に生じる支圧応力によって、コンクリートが圧壊する支圧破壊に対しても、シアキーの両側に当接する割裂防止筋に支圧応力を分散させ、支圧耐力を増加させることができる。また、シアキーの両側に割裂防止筋を当接する構造では、シアキーと割裂防止筋の位置決めが容易となり、施工性を高めることができる。
これによれば、増設床の既存躯体へのシアキーを介した接合と、増設床の補強架構への連結部材を介した接合をコンクリートの打設で一度に行うことができ、本発明の建物の耐震補強構造を容易且つ効率的に構築することができる。また、既存躯体からのシアキーの突出部分と補強架構からの連結部材の突出部分をコンクリートの増設床に埋め込むことにより、増設床を既存躯体と補強架構に高い強度で固定することができる。
本発明による実施形態の建物の耐震補強構造は、既存躯体の側方に片持ち床が張り出している建物に設けられるものであり、例えば図1の既存建物10に設けられる。既存建物10は、図1〜図4に示すように、柱11、梁12、床13を有し、床13を介して上層階14と下層階15が区分されている。既存建物10の柱11と梁12から構成される一の外壁構面には片持ち床16が側方に張り出して設けられ、片持ち床16の上面は床13の上面と略面一になっている。図示例の片持ち床16は、断面視略L字形になっており、壁部161が一体形成されている。
本明細書開示の発明は、発明として列記した各発明、実施形態の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な内容を本明細書開示の他の内容に変更して特定したもの、或いはこれらの内容に本明細書開示の他の内容を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な内容を部分的な作用効果が得られる限度で削除して上位概念化して特定したものを包含する。そして、本明細書開示の発明には下記変形例や追記した内容も含まれる。
Claims (6)
- 既存躯体の側方に片持ち床が張り出している建物の耐震補強構造であって、
前記片持ち床の外側に平面的な拡がりを有する補強架構が立設され、
前記片持ち床と厚み方向に連続する増設床が前記片持ち床の下側に積層され、
前記増設床が、前記既存躯体にシアキーを介して接合されると共に前記補強架構に連結部材を介して接合される
ことを特徴とする建物の耐震補強構造。 - 前記補強架構がプレキャスト架構であることを特徴とする請求項1記載の建物の耐震補強構造。
- 前記シアキーが太径部と細径部とから構成される略棒状であり、
前記細径部と太径部の一部が前記既存躯体に埋め込まれ、前記太径部の残部が前記増設床に埋め込まれることを特徴とする請求項1又は2記載の建物の耐震補強構造。 - 前記シアキーが略棒状であり、
前記増設床内の前記シアキーの部分の前記増設床の延びる方向における両側に、割裂防止筋が近接するようにして設けられることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の建物の耐震補強構造。 - 前記増設床内の前記シアキーの部分の両側に前記割裂防止筋が当接して設けられることを特徴とする請求項4記載の建物の耐震補強構造。
- 請求項1〜5の何れかに記載の建物の耐震補強構造の構築方法であって、
既存躯体の側方に張り出している片持ち床の外側に平面的な拡がりを有する補強架構を立設すると共に、前記既存躯体にシアキーを固定し、前記補強架構に連結部材を固定する工程と、
前記既存躯体から突出する前記シアキーの突出部分と前記補強架構から突出する前記連結部材の突出部分を埋め込むようにして前記片持ち床の下側にコンクリートを面状に打設し、前記コンクリートで前記片持ち床と厚み方向に連続する増設床を形成する工程
を備えることを特徴とする建物の耐震補強構造の構築方法。
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JP2017073459A JP2018178364A (ja) | 2017-04-03 | 2017-04-03 | 建物の耐震補強構造及びその構築方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP3628708A2 (en) | 2018-09-25 | 2020-04-01 | Seiko Epson Corporation | Ink jet ink composition, ink pack, and ink jet printing method |
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2017
- 2017-04-03 JP JP2017073459A patent/JP2018178364A/ja active Pending
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