JP6122740B2 - 耐震補強構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、耐震補強構造体に係り、既存建物の外側に耐震補強構造体を取り付けることにより既存建物の耐震性能を高めることができる耐震補強構造体に関する。
既存建物の耐震性能を向上させるための耐震補強構造体が種々提案されている。大別すると、建物内部において、構造体である耐震壁の増設、柱、梁の補強等により構成された耐震補強構造体と、建物の構造体としての外殻構造の表面(以下、単に外殻と記す。)に鉄骨フレーム等からなる補強構造体を付加した耐震補強構造体とがある。前者においては、建物の内部の工事を必要とするため、建物を使用しながら耐震補強構造体を施工することは困難である。
一方、後者においては、必要な構築作業は既存建物の外部で行うため、建物を使用しながら耐震補強工事を施工することができる。このような耐震補強構造体としては、例えば、特許文献1に開示されたものがある。この耐震補強構造体は、既存建物の柱梁接合部に形成されたピンと、外殻柱と外殻梁とが接合された外殻補強フレームと、を有している。外殻補強フレームの柱梁接合部に形成されたピン孔に、既存建物の柱梁接合部に形成されたピンを挿通させることにより、外殻補強フレームは既存建物に支持される。
特開2007−267425号公報
特許文献1に開示された耐震補強構造体においては、既存建物の柱梁接合部と、外殻補強フレームの柱梁接合部とが一致している。そのため、既存建物の既存柱と外殻補強フレームの外殻柱とが一致するとともに、既存建物の既存梁と外殻補強フレームの外殻梁とが一致する。一般に、既存建物の既存梁は、ベランダの下端よりも下方に位置している。従って、特許文献1に開示された耐震補強構造体を、ベランダ等の張り出し部を有する既存建物に適用すると、外殻補強フレームの外殻梁が張り出し部の下端位置よりも下側に位置することになる。そのため、張り出し部から光が入射するための有効高さ(例えば、張り出し部に立設された落下防止用の柵の天端から、上層階の張り出し部の下端までの高さ)が、外殻補強フレームの外殻梁の設置により減少してしまうという問題がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、既存建物の外面に耐震補強構造体を設置したとしても、既存建物内部に入射する光の減少を抑制することができる既存建物の耐震補強構造体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る既存建物の耐震補強構造体は、既存建物の柱梁接合部に形成された増設梁と、前記増設梁に固着されたピンと、前記既存建物の外面に取り付けられ、外殻柱と外殻梁とが格子状に接合された外殻補強フレームとを有し、前記外殻補強フレームには、前記ピンと結合するためのピン孔が形成されており、前記ピン孔の位置は、前記外殻柱と前記外殻梁との接合位置よりも下方に位置していることを特徴とする。
前記増設梁は、前記既存建物から外側に張り出した張り出し部の下側に沿って形成されており、前記外殻梁の下端は、前記張り出し部の下端と同じ位置か、それよりも上方に位置してもよい。
前記外殻梁の高さは、前記張り出し部の下端から該張り出し部に立設した落下防止部の天端までの高さ以下であってもよい。
前記外殻補強フレームには、前記外殻柱と前記外殻梁との接合部を補強するハンチが設けられていてもよい。
前記外殻柱間の連結部に制振ダンパーを介装させてもよい。
本発明によれば、既存建物の外面に耐震補強構造体を設置したとしても、既存建物内部に入射する光の減少を抑制することができる既存建物の耐震補強構造体を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る耐震補強構造体が施工された既存建物の斜視図。 既存建物に施工された本発明の第1実施形態に係る耐震補強構造体の分解斜視図。 既存建物の柱梁接合部に形成される増設梁について、その施工順((a)〜(c))に示した斜視図。 既存建物の柱梁接合部に形成される増設梁について、その施工順((a)〜(b))に示した斜視図。 図1中の“V部”で示した本発明の第1実施形態に係る耐震補強構造体の拡大斜視図。 図5中の矢視VI−VIで示した本発明の第1実施形態に係る耐震補強構造体の断面図。 図5中の矢視VII−VIIで示した本発明の第1実施形態に係る耐震補強構造体の断面図。 本発明の第2実施形態に係る耐震補強構造体の拡大斜視図。
以下、本発明の実施形態に係る耐震補強構造体1を図面を参照して説明する。図1、図2は、本発明の第1実施形態に係る耐震補強構造体1が施工された既存建物の斜視図である。各図に示すように、既存建物10は、例えば4階建ての鉄筋コンクリート造の住居である。既存建物10には、各階から外側に向けて張り出したベランダ13が設けられている。居住者はベランダ窓14を通って、既存建物10の室内からベランダ13へ出ることができる。なお、詳細は後述するが、耐震補強構造体1を施工するに当たり、既存建物10の既存柱11と既存梁12との接合部である柱梁接合部70に、増設梁30を新たに形成する。この増設梁30の先端に取り付けられたピン40と、外殻柱21と外殻梁22とを有する外殻補強フレーム20とがピン結合することで、既存建物10の外部に耐震補強構造体1を構成する外殻補強フレーム20が取り付けられている。
図2は、既存建物に施工された本発明の第1実施形態に係る耐震補強構造体の分解斜視図である。図2においては、図1に示した耐震補強構造体1が取り付けられた既存建物10から、外殻補強フレーム20の一部と摩擦ダンパー60とを取り外した状態を示している。図2に示すように、既存建物10に沿って、地中梁51が埋設されている。地中梁51は、基礎梁である鉄骨(不図示)の周囲がコンクリートで覆われたものである。地中梁51が施工されることで、基礎梁である鉄骨(不図示)に連結された4本の外殻柱21が地上に立設する。この立設した外殻柱21の配置間隔は、既存建物10の柱梁接合部70の配置間隔と同一である。また、図2に示すように、ベランダ13の下面に沿って増設梁30が施工されている。この増設梁30は、既存柱11と既存梁12との接合部である複数の柱梁接合部70に形成され、片持ち梁構造となっている。
また、増設梁30の先端にはピン台座プレート41が取り付けられている。ピン台座プレート41には、その中央部に鋼材からなるピン40が溶接付けされている。これにより、ピン40が既存建物10の外側に向けて突出して設けられる。図2においては、既存建物10の高さ方向に3つ、横方向に4つの計12個のピン40がマトリクス状に既存建物10の外側に向けて設けられている。
また、既存建物10の外側には、外殻柱21、外殻梁22、及び摩擦ダンパー60からなる外殻補強フレーム20が取り付けられる。外殻補強フレーム20には、既存建物10の外側に配置されたそれぞれのピン40に対応する位置に、ピン孔21aが形成されている。既存建物10に取り付けられたピン40が、このピン孔21aに挿通されてピン結合することで、外殻補強フレーム20は既存建物10に支持される。
次に、第1実施形態に係る耐震補強構造体1の各構成をより詳細に説明する。はじめに、既存建物10に施工する増設梁30と、増設梁30の先端に取り付けられるピン台座プレート41について、図を用いて施工方法とともに説明する。図3及び図4は、既存建物の柱梁接合部に形成される増設梁について施工順に示した斜視図である。
図3(a)に示すように、既存建物10には、既存梁12に沿って設けられた、既存柱11及び既存梁12から外側に張り出したベランダ13が片持ち状態で保持されている。また、既存建物10には、隣接する住戸の間を仕切る戸境壁16及び床17が形成されている。増設梁30は、図3(a)に示すような、既存建物10の既存柱11及び既存梁12が接合する柱梁接合部70に設けられる。
増設梁30を施工するにあたり、まず、穿孔ドリル19を用いて、既存建物10の柱梁接合部70にPC棒鋼25を挿通するためのPC棒鋼挿通孔18を穿孔する。PC棒鋼挿通孔18は、穿孔の際に既存建物10の鉄筋との干渉を避けるため、図3(b)に示すように、既存柱11の両サイドに位置する既存梁12に穿孔するのが望ましい。一般的に、既存梁12の配筋量の方が、既存柱11の配筋量に比べて少ないからである。本実施形態に係る耐震補強構造体1においては、既存柱11に対して片側にある既存梁12には、4つのPC棒鋼挿通孔18を、すなわち、一箇所の柱梁接合部70に対して8つのPC棒鋼貫通孔18を穿孔する。また、ベランダ13には、増設梁30用のコンクリートを打設するための円形状のコンクリート打設孔13aを穿孔する。
続いて、図3(c)に示すように、ベランダ13の下方に増設梁30成型用の型枠29を施工する。この型枠29の内部には、増設梁30用の鉄筋26を配筋するとともに、PC棒鋼25を挿通するためのシース管(不図示)を配設する。そして、ベランダ13に穿孔しておいたコンクリート打設孔13aから、コンクリートを型枠29内部に打設する。これにより、増設梁30が施工される。
また、既存梁12の裏側に、PC棒鋼25に導入された緊張力を既存建物10の柱梁接合部70に伝達するための押えプレート27を配置する。押えプレート27は鋼板からなり、PC棒鋼25を挿通するための8個のPC棒鋼挿通孔(不図示)が形成されている。なお、PC棒鋼25の両端にはねじ切り加工が施されている。PC棒鋼25は、シース管(不図示)及び押えプレート27に挿通させるとともに、押えプレート27側の一端に固定ナット28を取り付けておく。これにより、PC棒鋼25に取り付けられた固定ナット28が、押えプレート27に掛止され、PC棒鋼25の位置決めがなされる。
そして、型枠29内に打設したコンクリートが固化した後、型枠29を脱型する。ベランダ13に形成されたコンクリート打設孔13aにはグラウトを注入して、コンクリート打設孔13aを塞ぐ(図4(a))。
最後に、図4(a)、図4(b)に示すように、ピン40が形成されたピン台座プレート41を増設梁30の先端に取り付ける。ピン台座プレート41は鋼板からなり、その中央部に略円柱状の鋼製のピン40が溶接されている。また、ピン40の周囲には、PC棒鋼25を挿通するためのPC棒鋼固定孔41aが形成されている。そして、増設梁30に挿通されたPC棒鋼25をピン台座プレート41に形成されたPC棒鋼固定孔41aに挿通し、PC棒鋼25に緊張力を与えた状態でPC棒鋼固定ナット42で締結する。これにより、PC棒鋼25は緊張力が付加され、ピン台座プレート41を増設梁30に固定することができる。
このように増設梁30に固着されたピン40を介して、既存建物10の外面に、外殻補強フレーム20と摩擦ダンパー60とが取り付けられる。図5は、図1中の“V部”で示した本発明の第1実施形態に係る耐震補強構造体の拡大斜視図である。また、図6は、図5中の矢視VI−VIで示した本発明の第1実施形態に係る耐震補強構造体の断面図、図7は、図5中の矢視VII−VIIで示した本発明の第1実施形態に係る耐震補強構造体の断面図である。
図5に示すように、外殻補強フレーム20は、例えば、I型鋼から構成された外殻柱21と外殻梁22とが接合されて、概略構成されている。各外殻梁22は、その両端が外殻柱21に溶接付けされており、間隔をあけて配された外殻柱21間を接続している。外殻柱21のウェブの両面には、外殻梁22のフランジを延長するように、補剛材52が溶接付けされている。これにより、外殻柱21と外殻梁22との間の力の伝達をスムーズに行うことができる。このように、外殻補強フレーム20の柱梁接合部50に補剛材52を設けることで、柱梁接合部50の外周4辺は、外殻柱21のフランジ21b及び補剛材52から構成され、補強されている。
また、図5、図6に示すように、外殻補強フレーム20の柱梁接合部50の間であり、間隔をあけて配された外殻柱21の途中には、摩擦ダンパー60が介挿されている。摩擦ダンパー60は、図6に示すように、3枚の鋼板をボルト締めした構成からなる。摩擦ダンパー60の中央鋼板61aは、上層階側の外殻柱21に固着されている。また、中央鋼板61aを挟むように配された2枚の外側鋼板61b、61cが下層階側の外殻柱21に下端が固着されている。この3枚からなる鋼板61a、61b、61cを貫通するように各鋼板には長孔(不図示)が形成されている。これらの長孔に挿通させたボルト62を所定のトルクで締結し、各鋼板61a、61b、61cの接触面に摩擦力を作用させる。
このようにして締結した各鋼板61a、61b、61cは、小さな水平力ではずれは生じないが、所定の水平力以上の力(面外せん断力)が作用したときには一様のずれを生じる。このとき、摩擦ダンパー60の荷重変形履歴曲線は長方形ループを示す。摩擦ダンパー60は、外殻補強フレーム20が所定の傾き以上に変形した際に作用し、外殻補強フレーム20の柱梁接合部50に過度の力が作用するのを防止する。
なお、このような制振ダンパーとしての他の構成例としては、柱部材間に小型ラチスフレームを介装してボルト接合されたラチスの部材形状変位を利用してもよい。また、各種の粘弾性ダンパーを介装してもよいし、外殻補強フレーム20の変位性能が大きく、かつ耐力も十分確保された場合には、摩擦ダンパー60を省略してもよい。
また、外殻補強フレーム20の柱梁接合部70の下方であり、外殻柱21のウェブ21cには、増設梁30に形成されたピン40とピン結合するためのピン孔21aが形成されている。そして、増設梁30に固着されたピン40に、外殻補強フレーム20に形成されたピン孔21aを挿通させ、ピン固定ナット31で締結する。これにより、外殻補強フレーム20は既存建物10の外面に取り付けられる。
このように、増設梁30に固着したピン40とピン結合するためのピン孔21aは、外殻補強フレーム20の柱梁接合部50の下方に設けられている。そのため、図7に示すように、外殻補強フレーム20の外殻梁22と既存建物10の既存梁12との高さは同じ位置にはない。本実施形態では、外殻補強フレーム20の外殻梁22の下端22dは、ベランダ13の下端13bよりも上方に位置している。さらに、外殻梁22の高さh1は、ベランダの下端からベランダ手摺15の天端までの高さh2よりも低い。これにより、外殻梁22の天端22eは、ベランダ手摺15の天端13cよりも低い位置にある。このような構成とすることで、外殻補強フレーム20を設置するために外殻梁22は配したとしても、ベランダ手摺15の天端13cから一つ上層のベランダの下端13bまでの高さh3、すなわち、ベランダ13から光が入射する開口の有効高さh3を減少させることがない。これにより、本実施形態に係る耐震補強構造体1を導入したとしても、既存建物10内部に入射する光が減少することはない。
なお、外殻補強フレーム20の柱梁接合部70の下方にピン孔21aを形成したことにより、その下方に位置させた距離分の付加的な曲げモーメントが外殻補強フレーム20に作用する。外殻柱21間に設置する摩擦ダンパー60は、このような付加的な曲げモーメントを考慮したモーメント分布において、モーメントが略0となる位置に設けている。このような摩擦ダンパー60の配置とすることで、摩擦ダンパー60に、曲げモーメントによる応力を極力作用させることなく、水平力を作用させることができる。これにより、摩擦ダンパー60の制振機能を効果的に発揮させることができる。
以上のように、本実施形態に係る耐震補強構造体1を用いることで、制振機能を有する耐震補強構造体1を、既存建物10を使用しながら施工することができる。また、耐震補強構造体1を設置したとしても、既存建物10内部に入射する光の減少を抑制することができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る耐震補強構造体について説明する。図8は、本発明の第2実施形態に係る耐震補強構造体101の拡大斜視図である。なお、本実施形態に係る耐震補強構造体101は、上述の実施形態に係る耐震補強構造体1と同様の構成を多く有している。そのため、異なる構成要素を中心に説明するとともに、同様の構成については同じ符号を付すものとする。
本実施形態に係る耐震補強構造体101においては、上述の実施形態と異なり、外殻柱21と外殻梁22との隅角部を補強するためのハンチ110が形成されている。ハンチ110は、略三角形状をなし、外殻柱21と外殻梁22との角部に設けられたウェブ111と、ウェブ111に溶接付けされたフランジ112とを有している。また、ハンチ110のフランジからの受け持つために、外殻梁22のウェブ両面には、補剛材113が取り付けられている。
このように、外殻補強フレーム20にハンチ110を設けることで、柱梁接合部50に生じる応力集中を軽減するとともに、ピン40から作用する力を外殻梁22へスムーズに伝達することが可能となる。
本発明は上記実施形態に限定されず、様々な変形や改良が可能である。上述の実施形態では、ベランダ13を有する住居(既存建物10)に耐震補強構造体1を施工した場合について説明したが、例えば、外廊下を有するオフィスビルに適用してもよい。本発明にかかる耐震補強構造体1は、外側に張り出した張り出し部を有する建物において、その張り出し部、及び張り出し部に鉛直に設置された落下防止部の下方及び上方に外殻梁22を位置させないことにより、採光するための開口を塞がないようにするものである。ここで、張り出し部とは、上述のように、ベランダや、外廊下等、これらに準じるものを含むものとする。また、落下防止部とは、張り出し部に立設した落下防止用のベランダ手摺や、落下防止柵等、これらに準じるものを含むものとする。
また、第2実施形態に係る耐震補強構造体101に形成したハンチ110を設けるかわりに、外殻柱21や外殻梁22の寸法を大きくしたり、肉厚な材料を用いたりして対応することも可能である。
また、外殻補強フレーム20の外殻梁22の下端22dと、ベランダ13の下端13bとを同じ位置としてもよい。さらに、外殻梁22の高さh1を、ベランダの下端からベランダ手摺15の天端までの高さh2と同じにして、外殻梁22の天端22eと、ベランダ手摺15の天端13cとを同じ位置としてもよい。このような構成としても、ベランダから光が入射する開口の有効高さを減少させることがなく、本発明の効果を奏することができる。
また、外殻柱21及び外殻梁22は、例えばI型鋼から構成されていると記載したが、外殻梁22の高さを低くするために、H型鋼を用いてもよいし、肉厚な部材から構成するようにしてもよい。
1、101 耐震補強構造体
10 既存建物
11 既存柱
12 既存梁
13 ベランダ
14 ベランダ窓
15 ベランダ手摺
20、120 外殻補強フレーム
21 外殻柱
22 外殻梁
25 PC棒鋼
30 増設梁
40 ピン
41 ピン台座プレート
50 柱梁接合部(外殻補強フレーム)
60 摩擦ダンパー
70 柱梁接合部
110 ハンチ
111 ウェブ
112 フランジ
113 補剛材

Claims (5)

  1. 既存建物の柱梁接合部に形成された増設梁と、
    前記増設梁に固着されたピンと、
    前記既存建物の外面に取り付けられ、外殻柱と外殻梁とが格子状に接合された外殻補強フレームとを有し、
    前記外殻補強フレームには、前記ピンと結合するためのピン孔が形成されており、前記ピン孔の位置は、前記外殻柱と前記外殻梁との接合位置よりも下方に位置していることを特徴とする耐震補強構造体。
  2. 前記増設梁は、前記既存建物から外側に張り出した張り出し部の下側に沿って形成されており、
    前記外殻梁の下端は、前記張り出し部の下端と同じ位置か、それよりも上方に位置することを特徴とする請求項1に記載の耐震補強構造体。
  3. 前記外殻梁の高さは、前記張り出し部の下端から該張り出し部に立設した落下防止部の天端までの高さ以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の耐震補強構造体。
  4. 前記外殻補強フレームには、前記外殻柱と前記外殻梁との接合部を補強するハンチが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の耐震補強構造体。
  5. 前記外殻柱間の連結部に制振ダンパーを介装させたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の耐震補強構造体。
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