JPH10131397A - せん断補強鉄筋の定着部構造、およびそれに用いる定着プレ−ト - Google Patents

せん断補強鉄筋の定着部構造、およびそれに用いる定着プレ−ト

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JPH10131397A
JPH10131397A JP28527396A JP28527396A JPH10131397A JP H10131397 A JPH10131397 A JP H10131397A JP 28527396 A JP28527396 A JP 28527396A JP 28527396 A JP28527396 A JP 28527396A JP H10131397 A JPH10131397 A JP H10131397A
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JP
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reinforcing bar
anchor plate
shear
anchor
screw
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JP28527396A
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Masamichi Yasunaga
正道 安永
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Kajima Corp
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Kajima Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主鉄筋の位置を通常と同じようにでき、溶接
等の作業を必要としないせん断補強鉄筋の定着部構造、
およびそれに用いる定着プレートを提供すること。 【解決手段】 工場でアンカープレート11にナット1
3を溶接し、一体化させる。現場において、主鉄筋3、
5等を組み立て、ねじ鉄筋9を配置し、ねじ鉄筋9の端
部に一体化されたアンカープレート11とナット13と
を螺合させる。そして、コンクリート1を打設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、せん断補強鉄筋の
定着部構造およびそれに用いる定着プレートに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリート構造物は鉄筋とコンク
リートによって構成される。図8は、鉄筋コンクリート
梁を示すもので、101はコンクリート、103は主鉄
筋、105は主鉄筋103と直交する方向に配置された
主鉄筋、107はせん断補強鉄筋である。このような鉄
筋コンクリート構造物では、曲げモーメントに対して
は、コンクリート101の圧縮強度と主鉄筋103の引
張強度により抵抗し、せん断力に対しては、コンクリー
ト101のせん断抵抗力と、せん断補強鉄筋107の引
張強度により抵抗する。
【0003】ところで、せん断補強鉄筋107が十分な
耐荷力を発揮するためには、確実に定着できる端部構造
が必要である。例えば、大地震等で設計で想定した以上
の力が作用し、主鉄筋103の外側のコンクリートが剥
離するような場合にも、せん断補強鉄筋107の端部が
主鉄筋103の外側で確実に固定されていれば鉄筋コン
クリート構造物としての機能を保つことができ、構造物
の崩壊を防ぐことができる。
【0004】図9は、従来のせん断補強鉄筋107の定
着部の構造を示す図である。せん断補強鉄筋107とし
てねじ鉄筋109が用いられ、ねじ鉄筋109の端部に
アンカープレート111を取り付け、ナット113で締
結する。なお、ねじ鉄筋は、鉄筋のリブがねじ山になっ
ている鉄筋であり、専用のナット113を螺合させるこ
とができる。
【0005】図9に示す定着部構造は信頼性が高く、と
くにせん断補強鉄筋の端部に定着方法として曲げフック
を作りにくい径が41mm以上の太い鉄筋の場合には有
効である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示すような定着部の構造では以下のような問題がある。
すなわち、主鉄筋103の外側にアンカープレート11
1、ナット113、鉄筋の余裕代が必要である。117
は鉄筋の余裕代を示す。このため、かぶり115が小さ
くなり、図8に示す上側の主鉄筋103と下側の主鉄筋
103の間隔を小さくしてかぶり115を確保すること
になり、曲げ耐力が小さくなるため主鉄筋の量が多くな
る。
【0007】また、スラブの上面に使用するような場合
には、アンカープレート111が落ちてしまうので、ア
ンカープレート111とナット113を溶接するか、あ
るいはアンカープレート111の下に別のナットを受け
部材として取り付ける必要がある。このように、溶接等
の作業が必要となるので、作業が天候に左右され易い。
【0008】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、主鉄筋の位置を通
常と同じようにでき、溶接等の作業を必要としないせん
断補強鉄筋の定着部構造、およびそれに用いる定着プレ
ートを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために本発明は、せん断補強鉄筋として、ねじ鉄筋を用
いた定着部の構造であって、アンカープレートにねじを
設けた部材を、ねじ鉄筋の端部に螺合させ、前記部材を
定着させることを特徴とするせん断補強鉄筋の定着部構
造である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実
施の形態に係るせん断補強鉄筋の定着部構造を示す図で
あり、図2は図1のA−A方向矢視図である。図1にお
いて、1はコンクリート、3は主鉄筋、5は主鉄筋3と
直交する方向に配置された主鉄筋である。せん断補強鉄
筋7としては、ねじ鉄筋9が用いられる。そして、穴1
2を有するアンカープレート11にナット13を溶接し
たものを予め工場で加工しておく。15は溶接部を示
す。
【0011】現場においては、主鉄筋3、5の組み立て
が終了後、ねじ鉄筋9を配置し、予め溶接されたアンカ
ープレート11とナット13とをねじ鉄筋9の端部に螺
合させる。この場合、ねじ鉄筋9はナット13と螺合
し、アンカープレート11に設けられた穴12を貫通す
る。そして、コンクリート1を打設する。なお、ねじ鉄
筋9の下端部においても図1と同じような定着部構造が
用いられる。
【0012】このように、本実施の形態では、予め溶接
で一体化されたアンカープレート11とナット13とを
ねじ鉄筋9に螺合させればよいので、特種な技能を持た
なくても工事を行える。また図9に示す場合と比較し
て、ナット113の高さだけかぶりを大きくできるの
で、主鉄筋3の位置を通常と同じようにでき、主鉄筋を
増量させる必要がない。また現場において溶接等を行う
必要がなく、天候に左右されず作業を行うことができ
る。
【0013】図3は、第2の実施の形態に係る定着部構
造を示す図であり、図4は、図3のB−B方向矢視図で
ある。本実施の形態では、鋳物等で定着プレート23を
製造する。定着プレート23の内部には、ナットと同様
のねじが設けられ、ねじ鉄筋21と螺合する。
【0014】第2の実施の形態においても図1と同様に
主鉄筋3、5等を組み立てた後、ねじ鉄筋21を配置
し、ねじ鉄筋21に定着プレート23を螺合させる。こ
の第2の実施の形態においても第1の実施の形態と同様
の効果が得られる。
【0015】図5は、第3の実施の形態に係る定着部構
造を示す図である。第3の実施の形態では、せん断補強
鉄筋として普通鉄筋31を用いる。そして、アンカープ
レート33の中央部に設けられた穴34に普通鉄筋31
を通し、厚肉鋼管35を普通鉄筋31に圧着してアンカ
ープレート33の定着を行う。
【0016】なお、アンカープレート33を主鉄筋のピ
ッチより大きなものとすれば、スラブの上面に使用する
ような場合にもアンカープレート33の落下を防止でき
る。本実施の形態では、ねじ鉄筋より価格の安い普通鉄
筋を使用するので、コスト低減を図ることができる。ま
た、天候に左右されずに作業が可能であり、作業効率が
良好である。
【0017】図6は、第4の実施の形態に係る定着部構
造を示す図である。第4の実施の形態では、せん断補強
鉄筋として普通鉄筋41を用いる。そして、鋼製の厚板
でテーパー状の穴46を有するアンカープレート43に
普通鉄筋41を挿入し、くさび45を打ち込み、普通鉄
筋41とアンカープレート43とを固定する。図7は、
くさび45の斜視図である。また、アンカープレート4
3を主鉄筋のピッチより大きなものとすれば、スラブの
上面に使用するような場合にもアンカープレート43の
落下を防止できる。
【0018】本実施の形態においても、第3の実施の形
態と同様の効果を得ることができる。なお、本発明の技
術的範囲は、本明細書に記載された事項に対して、当業
者が自明な範囲で変更できる部分も含む。
【0019】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によ
れば、主鉄筋の位置を通常と同じようにでき、溶接等の
作業を必要としないせん断補強鉄筋の定着部構造、およ
びそれに用いる定着プレートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態に係るせん断補強鉄筋の定
着部構造を示す図
【図2】 図1のA−A方向矢視図
【図3】 第2の実施の形態に係るせん断補強鉄筋の定
着部構造を示す図
【図4】 図3のB−B方向矢視図
【図5】 第3の実施の形態に係るせん断補強鉄筋の定
着部構造を示す図
【図6】 第4の実施の形態に係るせん断補強鉄筋の定
着部構造を示す図
【図7】 くさび45を示す図
【図8】 コンクリート構造物を示す図
【図9】 従来のせん断補強鉄筋の定着分構造を示す図
【符号の説明】
1………コンクリート 3、5………主鉄筋 7………せん断補強鉄筋 9………ねじ鉄筋 11………アンカープレート 13………ナット 21………ねじ鉄筋 23………定着プレート 31………普通鉄筋 33………アンカープレート 35………厚肉鋼管 41………普通鉄筋 43………アンカープレート 45………くさび

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 せん断補強鉄筋として、ねじ鉄筋を用い
    た定着部の構造であって、 アンカープレートにねじを設けた部材を、ねじ鉄筋の端
    部に螺合させ、 前記部材を定着させることを特徴とするせん断補強鉄筋
    の定着部構造。
  2. 【請求項2】 前記部材は、アンカープレートにナット
    を溶接したものであることを特徴とする請求項1記載の
    せん断補強鉄筋の定着部構造。
  3. 【請求項3】 前記部材は、アンカープレートの内部に
    ねじが設けられた定着プレートであることを特徴とする
    請求項1記載のせん断補強鉄筋の定着部構造。
  4. 【請求項4】 アンカープレートの内部にねじが設けら
    れたことを特徴とする定着プレート。
  5. 【請求項5】 せん断補強鉄筋として普通鉄筋を用いた
    定着部の構造であって、 前記普通鉄筋の端部で前記普通鉄筋に穴を有するアンカ
    ープレートを貫通させ、貫通した前記普通鉄筋に鋼材を
    圧着し、前記アンカープレートを定着させることを特徴
    とするせん断補強鉄筋の定着部構造。
  6. 【請求項6】 せん断補強鉄筋として普通鉄筋を用いた
    定着部の構造であって、 前記普通鉄筋の端部で前記普通鉄筋に穴を有するアンカ
    ープレートを貫通させ、前記穴にくさびを設け、前記ア
    ンカープレートを定着させることを特徴とするせん断補
    強鉄筋の定着部構造。
JP28527396A 1996-10-28 1996-10-28 せん断補強鉄筋の定着部構造、およびそれに用いる定着プレ−ト Pending JPH10131397A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006283459A (ja) * 2005-04-04 2006-10-19 Tokyo Tekko Co Ltd 戸建家屋の基礎用鉄筋組立体
JP2007231646A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Tokyo Tekko Co Ltd 建物の基礎の鉄筋構造及び鉄筋組立体の組立方法
JP2008144526A (ja) * 2006-12-12 2008-06-26 Ohbayashi Corp 鉄筋の定着構造、鉄筋の定着方法、pc部材の接合構造、pc部材の接合方法
JP2017179921A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 三栄商事株式会社 基礎梁接合部の鉄筋定着方法、鉄筋定着構造および鉄筋定着具セット
CN113482061A (zh) * 2021-06-24 2021-10-08 五冶集团上海有限公司 一种无需定形加工的抗浮锚杆定位器的施工方法

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