JP2710666B2 - 床板固定構造 - Google Patents
床板固定構造Info
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- JP2710666B2 JP2710666B2 JP14089489A JP14089489A JP2710666B2 JP 2710666 B2 JP2710666 B2 JP 2710666B2 JP 14089489 A JP14089489 A JP 14089489A JP 14089489 A JP14089489 A JP 14089489A JP 2710666 B2 JP2710666 B2 JP 2710666B2
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- Japan
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- shaped
- floor plate
- shear connector
- panel
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は住宅、アパート、マンション、学校などの中
低層建築物におけるシャーコネクターを利用した床板固
定構造に関するものである。
低層建築物におけるシャーコネクターを利用した床板固
定構造に関するものである。
従来、住宅あるいは中低層建築物においては、鉄骨軸
組ALC住宅やプレキャストコンクリートパネル(以下、
単にパネルという)を用いた壁構造の建物などパネルを
主体としたものが種々開発されており、乾式工法による
施工性の向上が図られている。
組ALC住宅やプレキャストコンクリートパネル(以下、
単にパネルという)を用いた壁構造の建物などパネルを
主体としたものが種々開発されており、乾式工法による
施工性の向上が図られている。
ところで、鉄骨軸組構造では開口を比較的自由に計画
することができるが、一般に壁式構造においては開口部
の補強などに非常に手間がかかり、また設計の自由度が
制限される。
することができるが、一般に壁式構造においては開口部
の補強などに非常に手間がかかり、また設計の自由度が
制限される。
そこで、出願人は低コストで、施工性がよく、かつ設
計の自由度が大きい高性能の建物躯体構造として、桁行
方向の壁は軸組を鉄骨構造とし、張間方向の壁は複数枚
のパネルを並設してなる壁構造として建物を開発してい
る。また、そのような建物における床構造として、建物
の架構に水平に架け渡した所定幅の複数枚のパネルと該
パネル上に打設した所定厚のコンクリートとからなり、
該コンクリート中に、一端が前記架構の鉄骨梁に接合さ
れるシャーコネクターを配した床構造を提案している
(特開平1−21151号公報参照)。
計の自由度が大きい高性能の建物躯体構造として、桁行
方向の壁は軸組を鉄骨構造とし、張間方向の壁は複数枚
のパネルを並設してなる壁構造として建物を開発してい
る。また、そのような建物における床構造として、建物
の架構に水平に架け渡した所定幅の複数枚のパネルと該
パネル上に打設した所定厚のコンクリートとからなり、
該コンクリート中に、一端が前記架構の鉄骨梁に接合さ
れるシャーコネクターを配した床構造を提案している
(特開平1−21151号公報参照)。
シャーコネクターを鉄骨梁部分と床部分の間の応力伝
達に使用する場合、基部を直接鉄骨梁にボルトナット式
にあるいは溶接により固定する方法が考えられるが、施
工の関係から通常、パネル架設後に現場で配設されるた
め、多数のシャーコネクターをボルトナット式あるいは
溶接により固定するには手間がかかり、施工精度確保の
観点からも改善の余地がある。
達に使用する場合、基部を直接鉄骨梁にボルトナット式
にあるいは溶接により固定する方法が考えられるが、施
工の関係から通常、パネル架設後に現場で配設されるた
め、多数のシャーコネクターをボルトナット式あるいは
溶接により固定するには手間がかかり、施工精度確保の
観点からも改善の余地がある。
本発明の床板固定構造は上述のような事情のもとに発
明されたものである。
明されたものである。
以下、本発明の床板固定構造を実施例に対応する図面
の符号を用いて説明する。
の符号を用いて説明する。
本発明における床板13は架構内に複数枚のパネル14を
並列的に架け渡し、その上面に現場打ちコンクリート17
を打設したもので、床板13の周囲において現場打ちコン
クリート17内に埋め込まれるシャーコネクター1によ
り、床板13の応力を架構を構成する梁12などに伝達する
構造になっている。
並列的に架け渡し、その上面に現場打ちコンクリート17
を打設したもので、床板13の周囲において現場打ちコン
クリート17内に埋め込まれるシャーコネクター1によ
り、床板13の応力を架構を構成する梁12などに伝達する
構造になっている。
梁12の上面には下向きU字状のU字金具2が取り付け
られ、梁12の長手方向に所定間隔をおいて設けられた複
数のU字金具2を連結するように梁方向鉄筋4が取り付
けられる。
られ、梁12の長手方向に所定間隔をおいて設けられた複
数のU字金具2を連結するように梁方向鉄筋4が取り付
けられる。
一方、シャーコネクター1は基部をL字状に屈曲させ
てあり、基部の屈曲部近傍を梁方向鉄筋4に係止し、基
部先端をU字金具2のU字空間内に挿入した状態に設置
され、他端は床板13の外周部においてパネル14上面に梁
12とほぼ直角に延びる。
てあり、基部の屈曲部近傍を梁方向鉄筋4に係止し、基
部先端をU字金具2のU字空間内に挿入した状態に設置
され、他端は床板13の外周部においてパネル14上面に梁
12とほぼ直角に延びる。
また、パネル14上には通常配筋を行い、その上にコン
クリート17を打設することにより、シャーコネクター1
を介して床板13と梁12が一体的に連結される。
クリート17を打設することにより、シャーコネクター1
を介して床板13と梁12が一体的に連結される。
次に、図示した実施例について説明する。
第1図は本発明の一実施例における床板固定構造の要
部を一部切欠いて示したもので、第2図の建物のA部分
に相当する。また、第3図および第4図はそれぞれシヤ
ーコネクター1の鉛直断面における配置状態と水平面に
おける配置状態を示したものである。
部を一部切欠いて示したもので、第2図の建物のA部分
に相当する。また、第3図および第4図はそれぞれシヤ
ーコネクター1の鉛直断面における配置状態と水平面に
おける配置状態を示したものである。
本実施例において、建物は第2図に示すように桁行方
向は鉄骨柱11、鉄骨梁12などからなる鉄骨軸組構造の壁
を有し、張間方向は所定幅のパネル21を接続して壁を構
成している。1階および2階の床板13は、パネル21に固
定される形材22を利用して架設した所定幅複数枚のパネ
ル14と、その上面に鉄筋メッシュ16を配して打設した現
場打ちコンクリート17とからなる。第5図および第7図
はそれぞれ床板13の構成を張間方向および桁行方向にみ
たものである。
向は鉄骨柱11、鉄骨梁12などからなる鉄骨軸組構造の壁
を有し、張間方向は所定幅のパネル21を接続して壁を構
成している。1階および2階の床板13は、パネル21に固
定される形材22を利用して架設した所定幅複数枚のパネ
ル14と、その上面に鉄筋メッシュ16を配して打設した現
場打ちコンクリート17とからなる。第5図および第7図
はそれぞれ床板13の構成を張間方向および桁行方向にみ
たものである。
第1図、第3図および第4図は床板13の外周部におい
て、鉄骨梁12位置から張間方向に延びるシヤーコネクタ
ー1の設置状態を示したもので、鉄骨梁12上に所定間隔
をおいて設けた下向きのU字金具2およびU字金具2に
固定された梁方向鉄筋4を利用して設置される。
て、鉄骨梁12位置から張間方向に延びるシヤーコネクタ
ー1の設置状態を示したもので、鉄骨梁12上に所定間隔
をおいて設けた下向きのU字金具2およびU字金具2に
固定された梁方向鉄筋4を利用して設置される。
本実施例におけるU字金具2は両端にネジを設けた鉄
筋を下向きU字状に加工したものであり、鉄骨梁12のフ
ランジを貫通させ、上下よりナット3を締めつけて固定
している。シャーコネクター1は基部をL字状に屈曲さ
せた鉄筋などからなり、パネル13の架設後、現場で梁方
向鉄筋4に引掛け、基部先端をU字金具2の内側に挿入
することにより設置される。
筋を下向きU字状に加工したものであり、鉄骨梁12のフ
ランジを貫通させ、上下よりナット3を締めつけて固定
している。シャーコネクター1は基部をL字状に屈曲さ
せた鉄筋などからなり、パネル13の架設後、現場で梁方
向鉄筋4に引掛け、基部先端をU字金具2の内側に挿入
することにより設置される。
第6図は外壁を構成するパネル21に固定され、桁行方
向に延びるシャーコネクター5の一例を示したもので、
鉄骨梁12がないため、棒状のシャーコネクター5の定着
端部にネジを設け、パネル21を貫通させてナット6で固
定している。なお、ネジ部5aはネジを設けない部分に比
べ小径となるため、パネル21の貫通孔の径をこれに合わ
せることにより、ネジ部5aと他の部分との境で引掛かり
ができ、シャーコネクター5の長手方向に関する位置合
わせが容易となる。
向に延びるシャーコネクター5の一例を示したもので、
鉄骨梁12がないため、棒状のシャーコネクター5の定着
端部にネジを設け、パネル21を貫通させてナット6で固
定している。なお、ネジ部5aはネジを設けない部分に比
べ小径となるため、パネル21の貫通孔の径をこれに合わ
せることにより、ネジ部5aと他の部分との境で引掛かり
ができ、シャーコネクター5の長手方向に関する位置合
わせが容易となる。
鉄筋メッシュ16は通常シャーコネクターの設置後に敷
設され、その後コンクリート17が打設される。
設され、その後コンクリート17が打設される。
シャーコネクターは梁に対し、ナットあるいは溶接な
どで固定する必要がなく、L字状に屈曲させたシャーコ
ネクターを梁方向鉄筋に係止し、その基部先端をU字金
具のU字空間内に挿入するだけなので作業性がよく、U
字金具に合わせて施工精度を向上させることができる。
どで固定する必要がなく、L字状に屈曲させたシャーコ
ネクターを梁方向鉄筋に係止し、その基部先端をU字金
具のU字空間内に挿入するだけなので作業性がよく、U
字金具に合わせて施工精度を向上させることができる。
また、U字金具はあらかじめ梁に取り付けておくこと
ができるので、現場における作業性を大幅に向上させる
ことができる。
ができるので、現場における作業性を大幅に向上させる
ことができる。
第1図は本発明の床板固定構造の一実施例における要部
の構造を一部切欠いて示した斜視図、第2図は本発明が
適用される建物の一例を一部切欠いて示した斜視図、第
3図は第2図の建物における張間方向のシャーコネクタ
ーの設置状態を示す鉛直断面図、第4図は同じく張間方
向のシャーコネクターの配置を示す平面図、第5図は床
の構造を張間方向にみた鉛直断面図、第6図は第2図の
建物における桁行方向のシャーコネクターの設置状態を
示す鉛直断面図、第7図は床の構造を桁行方向にみた鉛
直断面図である。 1……シャーコネクター、2……U字金具、3……ナッ
ト、4……梁方向鉄筋、 11……鉄骨柱、12……鉄骨梁、13……床板、 14……パネル、15……空洞部、16……鉄筋メッシュ、17
……コンクリート、
の構造を一部切欠いて示した斜視図、第2図は本発明が
適用される建物の一例を一部切欠いて示した斜視図、第
3図は第2図の建物における張間方向のシャーコネクタ
ーの設置状態を示す鉛直断面図、第4図は同じく張間方
向のシャーコネクターの配置を示す平面図、第5図は床
の構造を張間方向にみた鉛直断面図、第6図は第2図の
建物における桁行方向のシャーコネクターの設置状態を
示す鉛直断面図、第7図は床の構造を桁行方向にみた鉛
直断面図である。 1……シャーコネクター、2……U字金具、3……ナッ
ト、4……梁方向鉄筋、 11……鉄骨柱、12……鉄骨梁、13……床板、 14……パネル、15……空洞部、16……鉄筋メッシュ、17
……コンクリート、
Claims (1)
- 【請求項1】建物の架構によって囲まれる水平面内に架
け渡した所定幅の複数枚のコンクリートパネルと、該コ
ンクリートパネル上に打設した所定厚の現場打ちコンク
リートとからなる床板において、前記架構を構成する梁
上面に下向きU字状のU字金具を所定間隔をおいて複数
取り付け、該複数のU字金具を連結するように梁長手方
向に連続する梁方向鉄筋を設け、前記コンクリートパネ
ル上に所定間隔をおいて複数設置され、基部をL字状に
屈曲させたシャーコネクターの該基部を前記梁方向鉄筋
に係止し、基部先端を前記U字金具のU字空間内に挿入
してあることを特徴とする床板固定構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14089489A JP2710666B2 (ja) | 1989-06-02 | 1989-06-02 | 床板固定構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14089489A JP2710666B2 (ja) | 1989-06-02 | 1989-06-02 | 床板固定構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH035549A JPH035549A (ja) | 1991-01-11 |
JP2710666B2 true JP2710666B2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=15279264
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14089489A Expired - Fee Related JP2710666B2 (ja) | 1989-06-02 | 1989-06-02 | 床板固定構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2710666B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4651976B2 (ja) * | 2003-12-26 | 2011-03-16 | 一峯 前田 | スチールハウス |
-
1989
- 1989-06-02 JP JP14089489A patent/JP2710666B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH035549A (ja) | 1991-01-11 |
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Legal Events
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |