JP2000345719A - 既設耐力壁における透設開口部の補強工法 - Google Patents
既設耐力壁における透設開口部の補強工法Info
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- JP2000345719A JP2000345719A JP11158869A JP15886999A JP2000345719A JP 2000345719 A JP2000345719 A JP 2000345719A JP 11158869 A JP11158869 A JP 11158869A JP 15886999 A JP15886999 A JP 15886999A JP 2000345719 A JP2000345719 A JP 2000345719A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐力壁に透設した開口部の周りを補強するこ
とで建物の耐力を減少しないようにした開口部の補強工
法を提供する。 【解決手段】 直角に屈曲した基礎辺ＰＣ板３の上に縦
方向の側辺ＰＣ板１を配置すると共に、その上に横向き
Ｔ字形の上辺ＰＣ板２を配置して、夫々のＰＣ板１，
２，３端面から突出した鋼板部を連結し、ＰＣ板内に内
設した鋼板を耐力壁９にアンカーボルト７で固着して、
開口部Ｓの両側部とスラブ下に梁状とした上辺部とで耐
力壁と一体の補強枠部を形成する。
とで建物の耐力を減少しないようにした開口部の補強工
法を提供する。 【解決手段】 直角に屈曲した基礎辺ＰＣ板３の上に縦
方向の側辺ＰＣ板１を配置すると共に、その上に横向き
Ｔ字形の上辺ＰＣ板２を配置して、夫々のＰＣ板１，
２，３端面から突出した鋼板部を連結し、ＰＣ板内に内
設した鋼板を耐力壁９にアンカーボルト７で固着して、
開口部Ｓの両側部とスラブ下に梁状とした上辺部とで耐
力壁と一体の補強枠部を形成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、既設耐力壁に開口
部を透設してその開口部を補強する補強工法に関するも
のである。
部を透設してその開口部を補強する補強工法に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】近年、既存建築物をリフォームする需要
があり、今まで２戸としていた住宅を１戸に広くすると
いった住居空間の要求が多くなっている。このためには
戸境壁に開口部を透設する必要があるが、戸境壁は耐力
壁であり、これに開口部を設けると建物構造上地震に対
して危険な建物となるのである。
があり、今まで２戸としていた住宅を１戸に広くすると
いった住居空間の要求が多くなっている。このためには
戸境壁に開口部を透設する必要があるが、戸境壁は耐力
壁であり、これに開口部を設けると建物構造上地震に対
して危険な建物となるのである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、開口
部の周りを補強することで開口部を設けても建物の耐力
が減少しない工法を提供するものである。
部の周りを補強することで開口部を設けても建物の耐力
が減少しない工法を提供するものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、開口
部を透設した既設耐力壁における該開口部周りの該既設
耐力壁の両側部及び上部に、基礎や各スラブを連通して
縦方向に一連に連結した側辺鋼板と、各スラブの下で側
辺鋼板の間で介在連結した横方向の上辺鋼板とを固着
し、該鋼板をコンクリートで被覆して成る補強枠部を開
口部周りの耐力壁に連設したことを特徴とする既設耐力
壁における透設開口部の補強工法である。なお、各鋼板
にフープ筋を備えて型枠を設置した後、コンクリート打
設して補強枠部を形成する現場打ちとしてもよい。ま
た、鋼板を夫々端面部から突出させて内設して成るコン
クリートＰＣ板を、開口部周りの耐力壁に該内設した鋼
板をアンカーボルトで連結固着させて配置すると共に、
該突出した鋼板を相互に連結して縦及び横方向に連結
し、該突出した鋼板部をモルタルで埋設して補強枠部と
するコンクリートＰＣ板を用いる補強工法としてもよ
い。この場合、縦方向の側辺ＰＣ板と、該側辺ＰＣ板の
上下端に連結すると共に、横方向の上辺ＰＣ板とから成
る補強枠部としてもよい。
部を透設した既設耐力壁における該開口部周りの該既設
耐力壁の両側部及び上部に、基礎や各スラブを連通して
縦方向に一連に連結した側辺鋼板と、各スラブの下で側
辺鋼板の間で介在連結した横方向の上辺鋼板とを固着
し、該鋼板をコンクリートで被覆して成る補強枠部を開
口部周りの耐力壁に連設したことを特徴とする既設耐力
壁における透設開口部の補強工法である。なお、各鋼板
にフープ筋を備えて型枠を設置した後、コンクリート打
設して補強枠部を形成する現場打ちとしてもよい。ま
た、鋼板を夫々端面部から突出させて内設して成るコン
クリートＰＣ板を、開口部周りの耐力壁に該内設した鋼
板をアンカーボルトで連結固着させて配置すると共に、
該突出した鋼板を相互に連結して縦及び横方向に連結
し、該突出した鋼板部をモルタルで埋設して補強枠部と
するコンクリートＰＣ板を用いる補強工法としてもよ
い。この場合、縦方向の側辺ＰＣ板と、該側辺ＰＣ板の
上下端に連結すると共に、横方向の上辺ＰＣ板とから成
る補強枠部としてもよい。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図示した形
態例で説明する。図１は本工法をプレキャストコンクリ
ート板（ＰＣ板）を用いて施工した正面図であり、夫々
のＰＣ板は、図２のように、縦方向の側辺ＰＣ板１と、
縦辺部の略中央部に横辺部を連設した横向きＴ字形の上
辺ＰＣ板２と、直角に屈曲した基礎辺ＰＣ板３とから成
り、上辺ＰＣ板２と基礎辺ＰＣ板３は夫々逆向きの上辺
ＰＣ板２と基礎辺ＰＣ板３も備えるのである。
態例で説明する。図１は本工法をプレキャストコンクリ
ート板（ＰＣ板）を用いて施工した正面図であり、夫々
のＰＣ板は、図２のように、縦方向の側辺ＰＣ板１と、
縦辺部の略中央部に横辺部を連設した横向きＴ字形の上
辺ＰＣ板２と、直角に屈曲した基礎辺ＰＣ板３とから成
り、上辺ＰＣ板２と基礎辺ＰＣ板３は夫々逆向きの上辺
ＰＣ板２と基礎辺ＰＣ板３も備えるのである。
【０００６】側辺ＰＣ板１は、内部に鋼板１０を内設す
ると共に、その上下端をコンクリート端面から突出して
突出鋼板部１０１，１０２とし、夫々の突出鋼板部１０
１，１０２にボルト孔１１を透設している。また、埋設
された鋼板１０の外周には楕円状のフープ筋１２が配置
されて埋設されている。さらに、前面に開口して鋼板１
０を露呈したナット孔１３が多数欠設してあり、その位
置の鋼板１０及びその背部コンクリートには、夫々ボル
ト孔が透設されている。
ると共に、その上下端をコンクリート端面から突出して
突出鋼板部１０１，１０２とし、夫々の突出鋼板部１０
１，１０２にボルト孔１１を透設している。また、埋設
された鋼板１０の外周には楕円状のフープ筋１２が配置
されて埋設されている。さらに、前面に開口して鋼板１
０を露呈したナット孔１３が多数欠設してあり、その位
置の鋼板１０及びその背部コンクリートには、夫々ボル
ト孔が透設されている。
【０００７】また、上辺ＰＣ板２は、内部に鋼板２０を
横向きＴ字形に内設すると共に、その上下端及び側端を
コンクリート端面から突出して突出鋼板部２０１，２０
２,２０３とし、夫々の突出鋼板部２０１，２０２,２０
３にボルト孔２１を透設している。また、埋設された鋼
板２０の外周には楕円状のフープ筋２２が配置されて埋
設されている。さらに、前面に開口して鋼板２０を露呈
したナット孔２３が多数欠設してあり、その位置の鋼板
２０及びその背部コンクリートには、夫々ボルト孔が透
設されている。
横向きＴ字形に内設すると共に、その上下端及び側端を
コンクリート端面から突出して突出鋼板部２０１，２０
２,２０３とし、夫々の突出鋼板部２０１，２０２,２０
３にボルト孔２１を透設している。また、埋設された鋼
板２０の外周には楕円状のフープ筋２２が配置されて埋
設されている。さらに、前面に開口して鋼板２０を露呈
したナット孔２３が多数欠設してあり、その位置の鋼板
２０及びその背部コンクリートには、夫々ボルト孔が透
設されている。
【０００８】基礎辺ＰＣ板３は、内部に鋼板３０を直角
に内設すると共に、その上端及び側端をコンクリート端
面から突出して突出鋼板部３０１,３０２とし、夫々の
突出鋼板部３０１，３０２にボルト孔３１を透設してい
る。また、埋設された鋼板３０の外周には楕円状のフー
プ筋３２が配置されて埋設されている。さらに、前面に
開口して鋼板３０を露呈したナット孔３３が欠設してあ
り、その位置の鋼板３０及びその背部コンクリートに
は、夫々ボルト孔が透設されている。
に内設すると共に、その上端及び側端をコンクリート端
面から突出して突出鋼板部３０１,３０２とし、夫々の
突出鋼板部３０１，３０２にボルト孔３１を透設してい
る。また、埋設された鋼板３０の外周には楕円状のフー
プ筋３２が配置されて埋設されている。さらに、前面に
開口して鋼板３０を露呈したナット孔３３が欠設してあ
り、その位置の鋼板３０及びその背部コンクリートに
は、夫々ボルト孔が透設されている。
【０００９】次にその施工について説明する。まず、既
設耐力壁９の一部を透設した開口部Ｓの周り両側の少し
前位置の床スラブ８を、上辺ＰＣ板２の厚みより少し大
きく透設して貫通孔８０を設ける。ついで、基礎部に基
礎辺ＰＣ板３を対向配置し、その上に側辺ＰＣ板１を対
向配置し、その上に上辺ＰＣ板２を対向配置して一階の
開口部の補強枠部とし、さらに上辺ＰＣ板２の上に側辺
ＰＣ板１を対向配置すると共に、その上に上辺ＰＣ板２
を対向配置して各階の開口部の補強枠部とすることを繰
り返すのである。
設耐力壁９の一部を透設した開口部Ｓの周り両側の少し
前位置の床スラブ８を、上辺ＰＣ板２の厚みより少し大
きく透設して貫通孔８０を設ける。ついで、基礎部に基
礎辺ＰＣ板３を対向配置し、その上に側辺ＰＣ板１を対
向配置し、その上に上辺ＰＣ板２を対向配置して一階の
開口部の補強枠部とし、さらに上辺ＰＣ板２の上に側辺
ＰＣ板１を対向配置すると共に、その上に上辺ＰＣ板２
を対向配置して各階の開口部の補強枠部とすることを繰
り返すのである。
【００１０】即ち、図３のように、対向配置した基礎辺
ＰＣ板３の夫々上端突出鋼板部３０１の上に側辺ＰＣ板
１の下端突出鋼板部１０２を突き合わせて配置し、側辺
ＰＣ板１の夫々上端突出鋼板部１０１の上に上辺ＰＣ板
２の下端突出鋼板部２０２を突き合わせて配置するので
あり、基礎辺ＰＣ板３の夫々側端突出鋼板部３０２が相
互に突き合わせ配置すると共に、上辺ＰＣ板２の側端突
出鋼板部２０３も相互に突き合わせ配置するのである。
なお、この状態では、基礎辺ＰＣ板３の夫々上端突出鋼
板部３０１及び上辺ＰＣ板２の上端突出鋼板部２０１が
床スラブ８の貫通孔８０から上に突出するのである。
ＰＣ板３の夫々上端突出鋼板部３０１の上に側辺ＰＣ板
１の下端突出鋼板部１０２を突き合わせて配置し、側辺
ＰＣ板１の夫々上端突出鋼板部１０１の上に上辺ＰＣ板
２の下端突出鋼板部２０２を突き合わせて配置するので
あり、基礎辺ＰＣ板３の夫々側端突出鋼板部３０２が相
互に突き合わせ配置すると共に、上辺ＰＣ板２の側端突
出鋼板部２０３も相互に突き合わせ配置するのである。
なお、この状態では、基礎辺ＰＣ板３の夫々上端突出鋼
板部３０１及び上辺ＰＣ板２の上端突出鋼板部２０１が
床スラブ８の貫通孔８０から上に突出するのである。
【００１１】そして、さらに床スラブ８の貫通孔８０か
ら上に突出した上辺ＰＣ板２の上端突出鋼板部２０１の
上に、側辺ＰＣ板１の下端突出鋼板部１０２を突き合わ
せて配置すると共に、側辺ＰＣ板１の夫々上端突出鋼板
部１０１の上に上辺ＰＣ板２の下端突出鋼板部２０２を
突き合わせて配置することで上の階の開口部の補強枠部
を順次形成するのである。
ら上に突出した上辺ＰＣ板２の上端突出鋼板部２０１の
上に、側辺ＰＣ板１の下端突出鋼板部１０２を突き合わ
せて配置すると共に、側辺ＰＣ板１の夫々上端突出鋼板
部１０１の上に上辺ＰＣ板２の下端突出鋼板部２０２を
突き合わせて配置することで上の階の開口部の補強枠部
を順次形成するのである。
【００１２】なお、これら基礎辺ＰＣ板３、側辺ＰＣ板
１及び上辺ＰＣ板２の固着は、図４及び図５のように、
開口部Ｓの周りの既設耐力壁９にボルト孔９０を透設
し、既設耐力壁９の背面側からアンカーボルト７を挿通
して夫々の鋼板部１０，２０,３０のボルト孔から夫々
のナット孔１３，２３，３３に先端を突出させ、ナット
孔１３，２３，３３にてナット７１でボルト７の先端に
螺着して耐力壁９に固定するのである。耐力壁９の前面
と、基礎辺ＰＣ板３、側辺ＰＣ板１及び上辺ＰＣ板２の
背面との間に間隙が生じた場合はエポキシ樹脂等の接着
材６を注入すればよい。
１及び上辺ＰＣ板２の固着は、図４及び図５のように、
開口部Ｓの周りの既設耐力壁９にボルト孔９０を透設
し、既設耐力壁９の背面側からアンカーボルト７を挿通
して夫々の鋼板部１０，２０,３０のボルト孔から夫々
のナット孔１３，２３，３３に先端を突出させ、ナット
孔１３，２３，３３にてナット７１でボルト７の先端に
螺着して耐力壁９に固定するのである。耐力壁９の前面
と、基礎辺ＰＣ板３、側辺ＰＣ板１及び上辺ＰＣ板２の
背面との間に間隙が生じた場合はエポキシ樹脂等の接着
材６を注入すればよい。
【００１３】また、相互に突き合わされた突出鋼板部
は、図２のように、その前後から連結鋼板４で挟持して
ボルト５で固定して連結するのである。さらに、その突
出鋼板部の連結部はモルタル６０で被覆し、ナット孔１
３，２３，３３もモルタル６１を充填して埋設するので
ある。
は、図２のように、その前後から連結鋼板４で挟持して
ボルト５で固定して連結するのである。さらに、その突
出鋼板部の連結部はモルタル６０で被覆し、ナット孔１
３，２３，３３もモルタル６１を充填して埋設するので
ある。
【００１４】このように本例によると、耐力壁９に透設
した開口部Ｓの周りである両側部とスラブ８下の梁状部
とによる補強枠部を設けることができて開口部Ｓを補強
でき、この補強枠部が基礎から床スラブ８を貫通して上
下に連結できることから優れた補強構造となるのであ
る。また、コンクリートＰＣ板を用いることで一層簡単
に施工できるのである。
した開口部Ｓの周りである両側部とスラブ８下の梁状部
とによる補強枠部を設けることができて開口部Ｓを補強
でき、この補強枠部が基礎から床スラブ８を貫通して上
下に連結できることから優れた補強構造となるのであ
る。また、コンクリートＰＣ板を用いることで一層簡単
に施工できるのである。
【００１５】次に、コンクリート現場打ちでの形態例を
説明する。図６のように、前例のＰＣ板１，２，３内に
内設した形状の鋼板１０，２０，３０を用いる。即ち、
上下端にボルト孔１５０を透設した側辺鋼板１５と、
縦方向の鋼板に横方向の鋼板を突出して横向きＴ字形と
すると共に、夫々の端部にボルト孔２５０を透設した上
辺鋼板２５と、直角に屈曲して夫々の端部にボルト孔３
５０を透設した基礎辺鋼板３５とを用いる。
説明する。図６のように、前例のＰＣ板１，２，３内に
内設した形状の鋼板１０，２０，３０を用いる。即ち、
上下端にボルト孔１５０を透設した側辺鋼板１５と、
縦方向の鋼板に横方向の鋼板を突出して横向きＴ字形と
すると共に、夫々の端部にボルト孔２５０を透設した上
辺鋼板２５と、直角に屈曲して夫々の端部にボルト孔３
５０を透設した基礎辺鋼板３５とを用いる。
【００１６】その施工は、まず既設耐力壁９の一部を透
設した開口部Ｓの周り両側の少し前位置の床スラブ８に
貫通孔８０を透設する。そして、図６のように、最下位
の床スラブ８の貫通孔８０に基礎辺鋼板３５の上向き端
部を下から挿通して対向配置し、夫々その上に側辺鋼板
１５を突き合わせて配置し、さらにその上に上辺鋼板２
５の下向き端部を突き合わせて配置する。この状態で
は、基礎辺鋼板３５の側端部が相互に突き合わされると
共に、上辺鋼板２５の側端部が相互に突き合わされるの
である。
設した開口部Ｓの周り両側の少し前位置の床スラブ８に
貫通孔８０を透設する。そして、図６のように、最下位
の床スラブ８の貫通孔８０に基礎辺鋼板３５の上向き端
部を下から挿通して対向配置し、夫々その上に側辺鋼板
１５を突き合わせて配置し、さらにその上に上辺鋼板２
５の下向き端部を突き合わせて配置する。この状態で
は、基礎辺鋼板３５の側端部が相互に突き合わされると
共に、上辺鋼板２５の側端部が相互に突き合わされるの
である。
【００１７】なお、これら基礎辺鋼板３５、側辺鋼板１
５及び上辺鋼板２５の固着は、図７及び図８のように、
開口部Ｓの周りの既設耐力壁９にボルト孔９０を透設
し、既設耐力壁９の背面側からアンカーボルト７を挿通
して夫々の鋼板部１０，２０,３０のボルト孔に通し、
ナット７１でボルト７の先端に螺着して耐力壁９に間隔
をあけて固定するのである。また、相互に突き合わされ
た鋼板端部は、前例と同様に、その前後から連結鋼板４
で挟持してボルト５で固定して連結するのである。な
お、基礎辺鋼板３５、側辺鋼板１５及び上辺鋼板２５に
は夫々楕円のフープ筋が取り囲んだ状態で取り付けてあ
る。
５及び上辺鋼板２５の固着は、図７及び図８のように、
開口部Ｓの周りの既設耐力壁９にボルト孔９０を透設
し、既設耐力壁９の背面側からアンカーボルト７を挿通
して夫々の鋼板部１０，２０,３０のボルト孔に通し、
ナット７１でボルト７の先端に螺着して耐力壁９に間隔
をあけて固定するのである。また、相互に突き合わされ
た鋼板端部は、前例と同様に、その前後から連結鋼板４
で挟持してボルト５で固定して連結するのである。な
お、基礎辺鋼板３５、側辺鋼板１５及び上辺鋼板２５に
は夫々楕円のフープ筋が取り囲んだ状態で取り付けてあ
る。
【００１８】そして、それらの側部及び前面に型枠Ｋを
設置した後、コンクリート打設して両側部とスラブ８下
の梁状部とで補強枠部を形成するのである。これにより
耐力壁９と一体の補強枠部が形成されて開口部Ｓが補強
されるのである。
設置した後、コンクリート打設して両側部とスラブ８下
の梁状部とで補強枠部を形成するのである。これにより
耐力壁９と一体の補強枠部が形成されて開口部Ｓが補強
されるのである。
【００１９】夫々の形態例は上記の工法としたが、本発
明においてはこれに限定されない。例えば、側辺鋼板と
上辺鋼板及び基礎辺鋼板の耐力壁への固着手段は問わ
ず、側辺鋼板と上辺鋼板及び基礎辺鋼板の連結手段も適
宜である。したがって、図９のような形状配置とし、耐
力壁９にコンクリート打設間隔をあけて固着した夫々の
鋼板を溶接しスラブ８を貫通連結して現場コンクリート
打設に供してもよい。なお、これら鋼板としは各種の鉄
板が用いられる。
明においてはこれに限定されない。例えば、側辺鋼板と
上辺鋼板及び基礎辺鋼板の耐力壁への固着手段は問わ
ず、側辺鋼板と上辺鋼板及び基礎辺鋼板の連結手段も適
宜である。したがって、図９のような形状配置とし、耐
力壁９にコンクリート打設間隔をあけて固着した夫々の
鋼板を溶接しスラブ８を貫通連結して現場コンクリート
打設に供してもよい。なお、これら鋼板としは各種の鉄
板が用いられる。
【００２０】また、コンクリートＰＣ板を用いる場合
は、側辺ＰＣ板、上辺ＰＣ板及び基礎辺ＰＣ板等の分割
形状も任意である。さらに、開口部の形状や大きさも限
定されない。なお、開口部の透設は補強枠部を形成した
後で欠設してもよい。また、開口部補強は耐力壁の表裏
両面に施してもよいことはもちろんである。
は、側辺ＰＣ板、上辺ＰＣ板及び基礎辺ＰＣ板等の分割
形状も任意である。さらに、開口部の形状や大きさも限
定されない。なお、開口部の透設は補強枠部を形成した
後で欠設してもよい。また、開口部補強は耐力壁の表裏
両面に施してもよいことはもちろんである。
【００２１】
【発明の効果】本発明の請求項１によると、耐力壁と一
体の補強枠部が形成されて耐力壁に設けた開口部が補強
されるのであり、しかも建物基礎から各スラブを連通し
た補強枠部によって多層階住宅での開口部の配置が可能
となるのである。また請求項２では、コンクリート打設
の現場打ちでの施工ができ、請求項３ではコンクリート
ＰＣ板を用いることで施工が容易となるのである。さら
に請求項４では、補強枠部を分割形成するためのコンク
リートＰＣ板の種類を少なくできて安価に設備できるの
である。
体の補強枠部が形成されて耐力壁に設けた開口部が補強
されるのであり、しかも建物基礎から各スラブを連通し
た補強枠部によって多層階住宅での開口部の配置が可能
となるのである。また請求項２では、コンクリート打設
の現場打ちでの施工ができ、請求項３ではコンクリート
ＰＣ板を用いることで施工が容易となるのである。さら
に請求項４では、補強枠部を分割形成するためのコンク
リートＰＣ板の種類を少なくできて安価に設備できるの
である。
【図１】本発明の施工例の正面図である。
【図２】その一形態例に用いるコンクリートＰＣ板の一
部切欠した斜視図である。
部切欠した斜視図である。
【図３】その各コンクリートＰＣ板の配置状態を示す正
面図である。
面図である。
【図４】図３におけるＡ−Ａ線拡大断面図である。
【図５】図３におけるＢ−Ｂ線拡大断面図である。
【図６】現場打ちでの鋼板の配置状態を示す正面図であ
る。
る。
【図７】図６におけるＣ−Ｃ線拡大断面図である。
【図８】図６におけるＤ−Ｄ線拡大断面図である。
【図９】現場打ちでの鋼板の配置状態を示す正面図であ
る。
る。
Ｓ 開口部 １ 側辺ＰＣ板 １０ 鋼板 １０１，１０２ 突出鋼板部 １１ ボルト孔 １２ フープ筋 １３ ナット孔 １５ 側辺鋼板 １５０ ボルト孔 ２ 上辺ＰＣ板 ２０ 鋼板 ２０１，２０２，２０３ 突出鋼板部 ２１ ボルト孔 ２２ フープ筋 ２３ ナット孔 ２５ 上辺鋼板 ２５０ ２５０ ボルト孔 ３ 基礎辺ＰＣ板 ３０ 鋼板 ３０１，３０２ 突出鋼板部 ３１，３５０ ボルト孔 ３２ フープ筋 ３３ ナット孔 ３５ 基礎辺鋼板 ３５０ ボルト孔 ６ 接着材 ７ アンカーボルト ７１ ナット ８ スラブ ８０ 貫通孔 ９ 耐力壁 Ｋ 型枠
Claims (4)
- 【請求項１】 開口部を透設した既設耐力壁における該
開口部周りの該既設耐力壁の両側部及び上部に、基礎や
各スラブを連通して縦方向に一連に連結した側辺鋼板
と、各スラブの下で側辺鋼板の間で介在連結した横方向
の上辺鋼板とを固着し、該鋼板をコンクリートで被覆し
て成る補強枠部を開口部周りの耐力壁に連設したことを
特徴とする既設耐力壁における透設開口部の補強工法。 - 【請求項２】 各鋼板にフープ筋を備えて型枠を設置し
た後、コンクリート打設して補強枠部を形成する請求項
１の開口部の補強工法。 - 【請求項３】 鋼板を夫々端面部から突出させて内設し
て成るコンクリートＰＣ板を、開口部周りの耐力壁に該
内設した鋼板をアンカーボルトで連結固着させて配置す
ると共に、該突出した鋼板を相互に連結して縦及び横方
向に連結し、該突出した鋼板部をモルタル又はコンクリ
ートで埋設して補強枠部とする請求項１の開口部の補強
工法。 - 【請求項４】 縦方向の側辺ＰＣ板と、該側辺ＰＣ板の
上下端に連結すると共に、横方向の上辺ＰＣ板とから成
る補強枠部とする請求項３の開口部の補強工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15886999A JP3466961B2 (ja) | 1999-06-07 | 1999-06-07 | 開口部を透設する既設耐力壁の補強工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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