JP2641836B2 - プレキャストプレストレストコンクリートu字梁 - Google Patents
プレキャストプレストレストコンクリートu字梁Info
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Description
レストコンクリートU字梁に関する。
クリート梁の断面をU字形に形成し、軽量化により架設
工事を容易にし、かつ、梁内に現場打ちコンクリ−トを
打設する時、型枠を不要にし、型枠支保工や足場の構築
を省略する技術がある。
従来の技術にさらに改良を加え、架設工事をさらに合理
的に改善することができるプレキャストプレストレスト
コンクリートU字梁を提供することを目的とする。
トラフ状をなすU字梁であって、該U字梁のトラフの底
部にプレストレスを導入するPCストランドを配置し、
該U字梁のU字溝に少なくとも1個のダイヤフラムを備
え、該ダイヤフラムにPCケーブルが貫通するPCケー
ブル挿通孔を底部近傍に設け、前記ダイヤフラムを介し
てU字梁に曲げ上げ力を付与するPCケーブルを前記P
Cケーブル挿通孔を通ってU字溝内全長に亘って配設す
ることを特徴とするプレキャストプレストレストコンク
リートU字梁である。また、この場合に、前記U字梁を
大梁とし、これに直角に小梁を設けるU字梁の小梁との
接合位置に前記ダイヤフラムを設けることを特徴とする
プレキャストプレストレストコンクリートU字梁とする
と好適である。
ートU字梁は、横断面U字トラフ状の底部にPCストラ
ンド(1次ケーブル)を用いてプレテンション又はポス
トテンション方式によって製造され、横断面がU字トラ
フ状をなしており、少なくとも1個のダイヤフラムを備
えている。ダイヤフラムは、U字梁のU字溝を横切って
設けられた壁体であって、U字溝内全面に亙るものでも
よく、また、壁体の天端がU字トラフの天端より低いも
のでもよい。ダイヤフラムの厚さ方向の寸法も限定され
ない。U字梁に直角に小梁を設ける時は、小梁の接合位
置に合わせてダイヤフラムを設けると好適である。
るPCケーブル挿通孔を底部近傍に設けておく。このこ
とによりプレキャストプレストレストコンクリートU字
梁のU字溝内に2次ケーブルを配線してU字梁を柱等に
結合固定する場合、2次ケーブルの緊張と同時に、ダイ
ヤフラムを設けた部分に曲げ上げ力を付与することがで
きる。本発明のU字梁のもっとも特徴とする作用はこの
点にある。2次ケーブルの曲げ上げ力により、U字溝内
の中詰コンクリートの重量、小梁やスラブの重量を効率
的に支持することができる。
め2次ケーブル、3次ケーブルの配線が容易であり、シ
ース等の施工を要せず、U字溝内の中詰コンクリートの
打設により完全にコンクリート内に埋設され、建築構造
に最適である。本発明のU字梁は、プレキャストプレス
トレストコンクリート製であり、架設前は軽量で強度が
高く取り扱いが容易で、大型のクレーン等を必要とせ
ず、また、中詰コンクリート打設時に型枠や支保工が不
要であり、ブラケットも小さいものでよい。
コンクリートU字梁1の斜視図を示した。図2はそのU
字梁1のトラフ部分の横断面を示し、図3はダイヤフラ
ム3の部分の横断面を示したものである。なお、図1に
は、スターラップ筋5を省略してあるが、図2、3には
これを示した。
50mm、梁長9000mm、肉厚150mm、断面が
U字トラフ形をなし、長手方向中央部に厚さ500mm
のダイヤフラム3を備えたU字梁1である。図2にU字
梁1の横断面を示すように、底部にプレテンション用P
Cストランド4(1次ケーブル)を配置し、プレテンシ
ョン方式でプレストレスを導入してある。スターラップ
筋5はU字梁とスラブコンクリートとを、一体に結合す
るためのものである。
字梁1の横断面を示す。実施例ではダイヤフラム3の頂
面は梁の上面と一致しているが、これより低くてもよ
い。ダイヤフラム3には、2次ケーブル用の挿通孔6
と、3次ケーブル用の挿通孔7が、梁の長手方向に貫通
して設けてある。2次ケーブル用の挿通孔6は、ダイヤ
フラム3の底部近傍に設けられている。3次ケーブル用
の挿通孔7はその上方に設けられている。2次ケーブル
は、梁を柱等に固定すると共に、作業荷重やスラブ等の
自重による応力を負担するものであり、3次ケーブル
は、地震、積載荷重による応力を負担する。
トコンクリートU字梁1を柱10,10の間に架設する
架設工事の説明図である。柱10に設けた切欠をブラケ
ットとしその上に実施例のU字梁1を架設し、2次ケー
ブル11を挿通し、U字梁1を柱10に結合する。図4
では、多数の連続するU字梁1、1、…を、多数の柱1
0、10、…に通しの2次ケーブル11で一括結合する
ものを示している。2次ケーブル11はダイヤフラム3
に設けられた挿通孔を通って緊張され、ダイヤフラム3
に曲げ上げ力を付与している。図5は、このことを説明
するもので、1本の柱10にU字梁1が結合された状態
を示している。2次ケーブル11は、ダイヤフラム3の
頂面下端を通って緊張されるので、矢印14で示す曲げ
上げ力を生じる。
ケーブル15を施工し、図4に示すように、U字梁1の
中詰コンクリート12を打設する。この時、U字梁1
は、型枠を兼用するので、型枠及びその支保工等を要し
ない。また、2次ケーブル等はコンクリート中に埋設さ
れるので、グラウチングを必要とせず、建築構造用ケー
ブルの要件を満足する。また、中詰コンクリートは強度
の低いコンクリートとすることができるから、コスト面
でも有利となる。
スラブコンクリート13を場所打ちするか、またはプレ
キャストスラブを架設して床版を形成する。U字梁に直
角に小梁を設ける時は、小梁の接合位置に合わせてダイ
ヤフラムを設けると好適である。図6はこのことを説明
する梁と柱の伏図である。柱10、10、…の間に大U
字梁1、1、…を架設し、この大U字梁1、1間に、小
梁21を架設する。この場合、小梁21が接合される大
U字梁1の部分には、ダイヤフラム3を設けて、2次ケ
ーブルによる曲げ上げを可能にしておき、小梁21の荷
重を十分に支持できるようにする。また小梁21自身に
も、ダイヤフラム3を設けて、曲げ上げ可能に構成し、
小梁21自身の自重、作業荷重、スラブ22の荷重等を
支持するようにすると、小梁21の断面を小さくするこ
とができ、U字断面にして軽量化を図ったこととも相ま
って、本発明のU字梁のメリットを十分に発揮すること
ができる。
を同一としたものを示したが、上方が開いたV字に近い
U字形にするとなおよい。また、ダイヤフラムの数は、
梁スパン長さ、U字梁1に直交する小梁の数などを勘案
して適宜決定する。
ンクリートU字梁は、プレテンション方式により、規格
化されたものを大量に高強度、高品質で製造することも
可能で、軽量で運搬が容易であり、架設時も大型のクレ
ーンを必要とせず、支持ブラケットも小規模なもので支
持することができ、架設後は対応する荷重を2次、3次
とケーブルを分けることと、必要な位置に必要な数のダ
イヤフラムを設置することで必要な曲げ上げ力を付与す
ることが可能となり、長スパンにも対応できる合理的で
経済的な設計をすることができる。
れた部分での配設であるから施工が容易である。またU
字梁の中詰コンクリートは低強度のもので十分で、その
上、型枠、支保工を必要としない、床部分についてもプ
レキャスト版を使用することにより、場所打ちコンクリ
ートを大幅に減らすことができ、省力化、工期の短縮の
効果を期待することができる。
ートU字梁の斜視図である。
ートU字梁のU字トラフの横断面図である。
ートU字梁のダイヤフラム部の横断面図である。
ド(1次ケーブル) 5 スターラップ筋 6 2次ケーブル
用の挿通孔 7 3次ケーブル用の挿通孔 10 柱 11 2次ケーブル 12 中詰コンクリ
ート 13 スラブコンクリート 14 矢印(曲げ上
げ力) 15 3次ケーブル 21 小梁 22 スラブ
Claims (2)
- 【請求項1】 横断面がU字トラフ状をなすU字梁であ
って、該U字梁のトラフの底部にプレストレスを導入す
るPCストランドを配置し、該U字梁のU字溝に少なく
とも1個のダイヤフラムを備え、該ダイヤフラムにPC
ケーブルが貫通するPCケーブル挿通孔を底部近傍に設
け、前記ダイヤフラムを介してU字梁に曲げ上げ力を付
与するPCケーブルを前記PCケーブル挿通孔を通って
U字溝内全長に亘って配設することを特徴とするプレキ
ャストプレストレストコンクリートU字梁。 - 【請求項2】 前記U字梁を大梁とし、これに直角に小
梁を設けるU字梁の小梁との接合位置に前記ダイヤフラ
ムを設けることを特徴とする請求項1記載のプレキャス
トプレストレストコンクリートU字梁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5228967A JP2641836B2 (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | プレキャストプレストレストコンクリートu字梁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5228967A JP2641836B2 (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | プレキャストプレストレストコンクリートu字梁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0782836A JPH0782836A (ja) | 1995-03-28 |
JP2641836B2 true JP2641836B2 (ja) | 1997-08-20 |
Family
ID=16884676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5228967A Expired - Lifetime JP2641836B2 (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | プレキャストプレストレストコンクリートu字梁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2641836B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010068745A (ko) * | 2000-01-08 | 2001-07-23 | 이원호 | 피씨 쉘 빔 공법 |
KR100356048B1 (ko) * | 2000-01-14 | 2002-10-12 | 삼성물산 주식회사 | 유형 피에스 빔 및 이를 이용하여 구조물을 축조하는 방법 |
CN110080461A (zh) * | 2019-06-06 | 2019-08-02 | 广东工业大学 | 一种预应力再生混凝土空腹叠合梁 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02144915U (ja) * | 1989-05-11 | 1990-12-10 | ||
JPH07111079B2 (ja) * | 1990-02-14 | 1995-11-29 | 清水建設株式会社 | ハーフpc梁 |
-
1993
- 1993-09-14 JP JP5228967A patent/JP2641836B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0782836A (ja) | 1995-03-28 |
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