JPH08232366A - 高耐振性建物及びその構築方法 - Google Patents

高耐振性建物及びその構築方法

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JPH08232366A
JPH08232366A JP6361195A JP6361195A JPH08232366A JP H08232366 A JPH08232366 A JP H08232366A JP 6361195 A JP6361195 A JP 6361195A JP 6361195 A JP6361195 A JP 6361195A JP H08232366 A JPH08232366 A JP H08232366A
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JP
Japan
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concrete
steel
girders
pipe
girder
Prior art date
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Pending
Application number
JP6361195A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasukazu Omae
安和 大前
Takahisa Yamada
隆久 山田
Yoshitaka Sotokari
吉隆 外狩
Kiyoto Shiotani
清人 塩谷
Kazuhiko Maebayashi
和彦 前林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
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Publication of JPH08232366A publication Critical patent/JPH08232366A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建物の高耐振性を実現し、工期を短縮し、施
工性を向上し、工費の削減も実現する剛性の高い建物の
構築技術を提供する。 【構成】 本発明の高耐振性建物は、鋼管コンクリート
柱と鉄骨とコンクリートとの複合構造を持つ大梁、小
梁、根太からなる。その構築は、鋼管柱を立設し、鉄骨
とコンクリートとの複合構造を持つ大梁、小梁、根太を
一体にしたユニットを前記柱に取り付け固定し、鋼管柱
内にコンクリートを打設することにより実施される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高耐振性を実現し、工
期を短縮し、施工性を向上し、工費の削減も実現する高
耐振性建物及びその構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体の製造施設などのように、製造に
際して床の微振動を嫌う施設では、製品の品質向上のた
めに各種の床の微振動対策がなされており、さらに建物
自体も振動の少ない建物が要求され、床の振動対策とあ
いまって高度な微振動対策が必要となってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】耐振性の高い建物の構
造としては、剛性の高い鉄筋コンクリート造はこれらの
施設に適した構造であるが、その構築に際し鉄筋、型枠
の組立、コンクリート打設、コンクリートの養生、型枠
の解体など多くの工数を必要とし、工期が長くなる短所
がある。これに対して、鉄骨造は工数は少なく工期は短
縮できるが、鉄筋コンクリート造に比べて剛性が低く、
微振動を嫌う建物には不向きなものであるところから、
工数を削減し、工期の短縮が可能な、高い耐振性を持つ
建物の実現が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の高耐振性建物
は、鋼管コンクリート柱と鉄骨とコンクリートとの複合
構造を持つ大梁、小梁、根太からなることを特徴として
いる。また、本発明の高耐振性建物の構築方法は、鋼管
柱を立設し、鉄骨とコンクリートとの複合構造を持つ大
梁、小梁、根太を一体にしたユニットを前記柱に取り付
け固定した後に鋼管柱内にコンクリートを打設すること
を特徴としている。
【0005】
【作用】本発明の高耐振性建物は、構造体それぞれが鉄
骨とコンクリートの複合構造となっており高い剛性が実
現され、高い耐振性が実現できると共にユニット化によ
り工数の削減と、工期の短縮が実現される。
【0006】
【実施例】以下に本発明による高耐振性建物の実施例を
図面を参照して説明する。図1に、高耐振性建物の構造
形式を示す。高耐振性建物1の柱2は、角形の鋼管とそ
の内部に打設されたコンクリートとからなる、いわゆる
充填鋼管コンクリート柱である。大梁3及び小梁4は、
いずれもH形鋼と、そのフランジ、ウエブ間にコンクリ
ートが充填された鉄骨コンクリート複合構造となってい
る。また、根太5も鋼製の角パイプとその内部に打設さ
れたコンクリートからなっている。根太5上には、たと
えばグレーチング6が敷設されて床が形成される。さら
に大梁3のスパン中央部には、その下部を支持するH形
鋼からなる束柱7が設けられている。束柱7のH形鋼の
フランジ、ウエブ間にコンクリートを打設してもよい。
【0007】このように高耐振性建物は、各構造体が鉄
骨とコンクリートが一体となった鉄骨コンクリート複合
体をなしているので、鉄骨造と比較してはるかに高い剛
性を持ち、耐振性に優れている。さらに束柱7で大梁3
の中央下部を支持させるので、耐振性をより向上させる
ことが可能である。
【0008】また、高耐振性建物1の、柱2、大梁3、
小梁4、根太5、束柱7を構成する鉄骨材は、角形、円
形の鋼管や、H形鋼、I形鋼、C形鋼や、これらの組み
合わせ部材など適宜選択でき、コンクリートは、これら
の鉄骨部材の構成する空間部、たとえば、前述の鋼管内
部や、フランジ、ウエブ間に充填され、鉄骨と一体にな
って鉄骨コンクリート複合構造体を構築している。さら
に、コンクリート内には、鉄筋やプレストレス鋼材を配
する事により、より高い強度を付加することができ、部
材断面をより小さく設定できる。
【0009】次に、本発明による高耐振性建物1の構築
方法の実施例を、図2から5を用いて説明する。先ず角
形鋼管からなる柱2を立設する。(図2(a)) 次に一方向の柱2、2間に接続する大梁3を取り付け
る。(図2(b))
【0010】次いで、他方向の大梁3、小梁4、根太5
をそれぞれ取付けて水平部材ユニット11を構築する。
(図3(a))
【0011】この水平ユニット11を吊り上げ、他方向
の柱2、2間に大梁3の端部を、柱2、2に取付固定す
る。その後、角形鋼管8の内部にコンクリートを打設
し、根太5上にグレーチング6(図示せず)を敷設す
る。(図3(b)) さらに必要に応じて束柱7を大梁3の中央下部に立設す
る事で、使用、用途の変更による耐振性能の要求の変化
に対しても対応することができる。
【0012】このように、大梁3、小梁4、根太5をユ
ニット化して組み立て柱2に取り付けるので、作業性は
向上し、工期の短縮が可能になる。また、ユニット化に
先立つ鉄骨材とコンクリートの充填作業は,工場で予め
行ってもよいし、現場で実施してもよい。
【0013】次に柱2と大梁3との接続の詳細を図4を
用いて説明する 柱2の大梁3との接続部には、大梁3のウエブと概略同
寸法のウエブ取付プレート8Aと、大梁3の下部フラン
ジと同寸法のフランジ取付プレート8Bが突設固着され
て取り付けプレート8を構成している。またフランジ取
付プレート8Bには、ウエブ取付プレート8Aの上部か
ら下部に向かってその一端部の隔たりが少なくなり、最
下部においてウエブ取付プレート8Aに接するガイドプ
レート9と、大梁3の上フランジ下部に当接するストッ
パー10が固定されている。大梁3の両端部の鉄骨部分
は、コンクリートが充填されておらず、その下部フラン
ジはフランジ取付プレート8Bの突出部に近接するよう
にその端部を切り欠かれている。
【0014】大梁3の柱2への取付は、柱2、2間に大
梁3を吊り下げ、大梁3のウエブをガイドプレート9と
ウエブ取付プレート8A間に挿入後し下降させると、そ
の暫減する間隙によりウエブ取付プレート8Aに側に順
次引き寄せられ密着すると同時に、大梁3の上フランジ
下部はストッパー10に当接し大梁3の位置決めは終了
する。その後大梁3と柱2は、溶接などの常用される手
段にて固定されるので、位置ぎめ、取付に熟練を要せ
ず、かつ確実に行われる。
【0015】次に、大梁3と小梁4との接続部の詳細を
図5を用いて説明する。大梁3と小梁4の取付は、図5
に示すように、小梁4との取り合い部はコンクリートが
充填されておらず、大梁3から小梁4のウエブと取り合
うウエブ取付プレート12が突出している。また、小梁
4の両端部もコンクリートは充填されておらず、鉄骨が
露出している。さらに、小梁4のフランジの上部には、
アングル材からなる位置ぎめ兼用吊り具13が固定され
ている。
【0016】小梁4の大梁3への取付は、ウエブ取付プ
レート12に小梁4のウエブを当接させつつ小梁4を下
降させると、最後には位置ぎめ吊り具13が大梁3に当
接して、小梁4の位置ぎめは完了する。その後大梁3と
小梁4とは、常用される方法にてウエブプレート12と
小梁4のウエブを固定する事で結合される。この方法に
よると、小梁4の大梁3への取付に際し、容易かつ確実
にその位置ぎめが可能になる。
【0017】このように、ユニット化により作業性は向
上し、柱2と大梁3、大梁3と小梁4とは位置ぎめ構造
により、さらに作業効率は増し、工数の削減、工期の短
縮が可能になる。また、柱2と大梁3、大梁3と小梁4
との接続部は、取付け後に、より剛性を高めるために、
コンクリートを打設してもよい。本実施例では、大梁
3、小梁4、根太5は予め鉄骨コンクリート複合構造体
とされているが、そのいずれか又は全てを当初は鉄骨造
として構築しておき、用途変更などによる耐振要求性能
の向上に応じて、後にコンクリートを打設して鉄筋コン
クリート複合構造としてもよい。このようにすると、最
初から過大な性能を持つ構造体を構築しないでもよい。
【0018】
【発明の効果】本発明の高耐振性建物は、構造体それぞ
れが鉄骨とコンクリートの複合構造となっており高い剛
性が実現される。また、本発明の高耐振性建物の構築方
法では、ユニット化により工数の削減と、工期の短縮が
実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】高耐振性建物の立断面図
【図2】高耐振性建物の構築方法を示す図
【図3】高耐振性建物の構築方法を示す図
【図4】柱と大梁の接続部詳細図
【図5】大梁と小梁の接続部詳細図
【符号の説明】
1:高耐振性建物 2:柱 3:大梁 4:小梁 5:根太 7:束柱 8:取付プレート 9:ガイドプレート 10:ストッパー 11:水平部材ユニッ
ト 12:ウエブ取付プレート 13:位置ぎめ兼用吊
り具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩谷 清人 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 前林 和彦 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管コンクリート柱と、鉄骨とコンクリ
    ートとの複合構造を持つ大梁、小梁、根太からなる高耐
    振性建物
  2. 【請求項2】 鋼管柱を立設し、鉄骨とコンクリートと
    の複合構造を持つ大梁、小梁、根太を一体にしたユニッ
    トを前記柱に取り付け固定した後に鋼管柱内にコンクリ
    ートを打設することを特徴とする高耐振性建物の構築方
    法。
JP6361195A 1995-02-28 1995-02-28 高耐振性建物及びその構築方法 Pending JPH08232366A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002235400A (ja) * 2001-02-09 2002-08-23 Takenaka Komuten Co Ltd 微振動対策の床構成法
JP2007016547A (ja) 2005-07-11 2007-01-25 Taisei Corp 補強壁
JP2020076275A (ja) * 2018-11-09 2020-05-21 株式会社竹中工務店 鉄骨造建物
JP2020084536A (ja) * 2018-11-22 2020-06-04 株式会社竹中工務店 建築物

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