JP3138981B2 - 鉄筋コンクリート建物の構築法 - Google Patents

鉄筋コンクリート建物の構築法

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憲衛 幸村
勉 前之原
雅敬 大津
修一 植野
駿三 斉藤
圭二 片山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、集合住宅、ホ
テル、事務所ビルのような中高層の建物であって、鉄筋
コンクリート造(RC)柱と鉄骨コンクリート造(S
C)梁から成る混合構造建物の構築法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ラーメン構造による鉄筋コンク
リート造建物の構築法は、施工能率が悪い工法である。
従来、この種の建物の構築法において、柱鉄筋および梁
鉄筋を先組みする工法を採用して施工能率の向上も図ら
れていたが、不安定な組み付け状態で施工している場合
が多かった。
【0003】また従来、一部にPCa部材を使用してい
る例もあるが、PCa部材の取り付け状態が不安定で、
施工の安全性に問題があった。
【0004】更にまた従来、床やバルコニーに半PCa
部材を使用する工法もあるが、柱型枠や壁型枠を堅固に
組み立てなければならないという、問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解決するためになされたもので、その目的とす
るところは、大幅な工期の短縮と省力化を図り、品質を
向上せしめることができる混合構造建物の構築法を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の混合構造建物の
構築法は、構築すべき鉄筋コンクリート柱のほぼ中心位
置に埋殺し柱PCa部材を建て込み、該埋殺し柱PCa
部材の上部に鉄骨トラス梁を架設し、上記埋殺し柱PC
a部材の周囲に柱鉄筋を配筋して柱型枠を組み付けると
共に、梁型枠内および床半PCa板を取り付け、これら
の柱型枠内、梁型枠内および床半PCa板上にコンクリ
ートを一体的に打設する混合構造建物の構築法におい
て、上記埋殺し柱PCa部材の上部中心に太径鉄筋を定
着すると共に、上記鉄骨トラス梁に取付板を付設して、
該取付板に開けた穴に上記太径鉄筋を串挿し、上記埋殺
し柱PCa部材の上部に鉄骨トラス梁を架設することを
特徴とする。また、上記鉄骨トラス梁の外側面にブラケ
ットを設けて、該ブラケットに上記床半PCa板を支持
せしめることも特徴とする。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1において、1は埋殺し柱PCa部
材であって、柱の中心位置に建て込む。該埋殺し柱PC
a部材1は、図2に拡大して示すように、梁下までの高
さ有する鉄筋コンクリート造(RC)の角柱部材であっ
て、その外周面には後打ち柱コンクリートとの一体化を
図るためにコッター1aが形成されている。柱上部の中
心には太径鉄筋1bが定着されていて、上方に延びてい
る。
【0008】図2において、1cは後述する梁部材を受
けるための支持フランジ、1dは該梁部材を固定するた
めの固定具、1eはベースプレート、1fはブレース用
プレートである。尚、本埋殺し柱PCa部材1は、上記
角柱に限らず、円柱あるいは多角柱等のいずれの断面形
状であってもよく、また、鉄筋に代えて筒状のメッシュ
筋等で補強してもよい。
【0009】上記埋殺し柱PCa部材1の間に構築され
る耐震壁内の適宜位置には、図1に示すように、梁部材
を支持するための埋殺し支柱2を立てる。
【0010】次に、図3に示すように、上記埋殺し柱P
Ca部材1および埋殺し支柱2の上に、スパン方向の鉄
骨トラス梁3を吊り込んで架設する。該鉄骨トラス梁3
は、図4からも明らかなように、四隅に内側に向けて配
置したアングル材3aを鉄筋3bにより一体的に組み付
けたものである。
【0011】該鉄骨トラス梁3の端部の上面および下面
には取付板3cおよび3dが付設されていて、これに開
けた穴に、上記埋殺し柱PCa部材1の太径鉄筋1bが
下から串挿されている。取付板3dは支持フランジ1c
上に支持され、取付板3cの上面を固定具1dにより締
め付けて、鉄骨トラス梁3を埋殺し柱PCa部材1に固
定する。
【0012】上記取付板3cには4本のアンカーボルト
3eが取り付けられて、上階の埋殺し柱PCa部材1の
ベースプレート1bを固定するようになっている。鉄骨
トラス梁3の端部の両側面には側板3fが付設されてい
て、これに取付ボルト3gが取り付けられており、後述
する外壁PCa部材を固定するようになっている。
【0013】鉄骨トラス梁3の取付が完了したら、次に
図5に示すように、上記埋殺し柱PCa部材1の周囲に
柱鉄筋4を配筋すると共に、上記鉄筋トラス梁3の下方
に耐震壁の壁鉄筋5を配筋する。また、上記埋殺し柱P
Ca部材1上には桁行き方向の梁鉄筋6を配筋する。
【0014】配筋作業が完了すると、続いて図6に示す
ように、柱型枠7、壁型枠8および梁型枠9,9′を組
み付けると共に、桁行き方向の壁PCa部材10を、図
4(A)に仮想線で示すように取付ボルト3gを介して
取り付ける。
【0015】型枠の取付け作業が完了したら、図7に示
すように、床半PCa板11をセットする。この場合、
該床半PCa板11は支保工12により支持させると共
に、図4および図8に示すように、上記鉄骨トラス梁3
の外側面に付設した側板3f′のブラケット3hに支持
せしめる。尚、該床半PCa板11上にエスレンボイド
11′を付設して中空床半PCa板を構成し、軽量化を
図って小梁を必要としない構造とする。
【0016】セットされた床半PCa板11上には、図
9に示すように、スラブ筋13を配筋して、柱、壁、梁
およびスラブにコンクリートCを一体的に打設する。1
4はバルコニーPCa部材であって、支保工15により
支持させる。上記コンクリートCは、このバルコニーP
Ca部材14の床面にも打設して一体化を図る。
【0017】コンクリートCの打設作業が終了したら、
再び図1に示すように、上階に埋殺し柱PCa部材1を
建て込んで、上階の各構築作業を繰り返す。
【0018】上記実施例は、1階ずつの積み上げ方式に
よる鉄筋コンクリート建物の構築法について説明した
が、次に、2階分を同時に施工する工法について説明す
る。
【0019】図10において、N階の埋殺し柱PCa部
材1、埋殺し支柱2および鉄骨トラス梁3を建て込んだ
状態で、下階(N−1階)の柱、壁、梁およびスラブに
コンクリートCを打設する。
【0020】次に、(図示せず)1に示すように、上記
埋殺し柱PCa部材1の周囲に柱鉄筋4および桁行き方
向の梁鉄筋6を配筋すると共に、床半PCa板11をセ
ットする。続いて、図12に示すように、壁鉄筋5を配
筋したり、壁PCa部材10を建て込む。
【0021】上記作業と同時に、上階(N+1階)に埋
殺し柱PCa部材1および埋殺し支柱2を建て込んだ
り、バルコニーPCa部材14を取り付ける。続いて、
図13に示すように、上記埋殺し柱PCa部材1および
埋殺し支柱2上に、鉄骨トラス梁3を吊り降ろして取り
付ける。
【0022】上記鉄骨トラス梁3の取り付けと同時に、
N階では柱型枠7、壁型枠8、梁型枠9、9′を組み付
け、N階の柱、壁、梁およびスラブにコンクリートCを
打設して、上記作業を繰り返す。
【0023】
【発明の効果】 埋殺し柱PCa部材の上部中心に太径
鉄筋を定着すると共に、鉄骨トラスに取付板を付設し
て、該取付板に開けた穴に上記太径鉄筋を串挿し、上記
埋殺し柱PCa部材の上部に鉄骨トラスを架設するよう
にしたので、鉄骨トラスを確実かつ安定して架設するこ
とができ、その結果、鉄骨トラスや床半PCa板を高精
度にしかも極めて安全に先組みすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】埋殺し柱PCa部材の建込み状態を示す施工説
明図である。
【図2】埋殺し柱PCa部材の構造説明図である。
【図3】鉄骨トラス梁の取付状態を示す施工説明図であ
る。
【図4】埋殺し柱PCa部材と鉄骨トラス梁の組付け状
態を示す施工説明図である。
【図5】配筋作業を示す施工説明図である。
【図6】型枠の取付け状態を示す施工説明図である。
【図7】床半PCa板の取付け作業を示す施工説明図で
ある。
【図8】鉄骨トラス梁による床半PCa板の支持状態を
示す断面図である。
【図9】コンクリート打設作業を示す施工説明図であ
る。
【図10】第2の実施例のコンクリート打設作業を示す
施工説明図である。
【図11】第2の実施例の床半PCa板の取付および配
筋作業を示す施工説明図である。
【図12】第2の実施例のN+1階の埋殺し柱PCa部
材の建て込み作業等を示す施工説明図である。
【図13】第2の実施例のN+1階の鉄骨トラス梁の取
付作業等を示す施工説明図である。
【符号の説明】
1 埋殺し柱PCa部材 1a コッター 1b 太径鉄筋 1c 支持フランジ 1d 固定具 1e ベースプレート 1f ブレース用プレート 2 埋殺し支柱 3 鉄骨トラス梁 3a アングル材 3b 鉄筋 3c 取付板 3d 取付板 3e アンカーボルト 3f 側板 3f′側板 3g 取付ボルト 3h ブラケット 4 柱鉄筋 5 壁鉄筋 6 梁鉄筋 7 柱型枠 8 壁型枠 9 梁型枠 9′ 梁型枠 10 壁PCa部材 11 床半PCa板 12 支保工 13 スラブ筋 14 バルコニーPCa部材 15 支保工 C コンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 駿三 神奈川県川崎市麻生区上麻58−7 (72)発明者 片山 圭二 東京都八王子市東浅川町545−1 (56)参考文献 特開 平3−187436(JP,A) 特開 昭58−199957(JP,A) 実開 昭61−146302(JP,U) 特公 昭63−11499(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/16 E04B 1/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構築すべき鉄筋コンクリート柱のほぼ中
    心位置に埋殺し柱PCa部材を建て込み、該埋殺し柱P
    Ca部材の上部に鉄骨トラス梁を架設し、上記埋殺し柱
    PCa部材の周囲に柱鉄筋を配筋して柱型枠を組み付け
    ると共に、梁型枠内および床半PCa板を取り付け、こ
    れらの柱型枠内、梁型枠内および床半PCa板上にコン
    クリートを一体的に打設する混合構造建物の構築法にお
    いて、上記埋殺し柱PCa部材の上部中心に太径鉄筋を
    定着すると共に、上記鉄骨トラス梁に取付板を付設し
    て、該取付板に開けた穴に上記太径鉄筋を串挿し、上記
    埋殺し柱PCa部材の上部に鉄骨トラス梁を架設するこ
    とを特徴とする混合構造建物の構築法。
  2. 【請求項2】 上記鉄骨トラス梁の外側面にブラケット
    を設けて、該ブラケットに上記床半PCa板を支持せし
    めることを特徴とする請求項1に記載の混合構造建物の
    構築法。
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JP2010138601A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Just Will Co Ltd 仮設構造体及び複数階のスラブ構築方法

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