JPH0327072Y2 - - Google Patents

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JPH0327072Y2
JPH0327072Y2 JP13949684U JP13949684U JPH0327072Y2 JP H0327072 Y2 JPH0327072 Y2 JP H0327072Y2 JP 13949684 U JP13949684 U JP 13949684U JP 13949684 U JP13949684 U JP 13949684U JP H0327072 Y2 JPH0327072 Y2 JP H0327072Y2
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metal fittings
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Description

【考案の詳細な説明】 (考案の目的) この考案は、建造物、特に木造建造物の改良さ
れた構造の基礎金具に関するものである。
(従来技術) これまで実施されてきた木造建造物における基
礎構造は、独立基礎、布基礎によるものがほとん
どであり、その基礎構造と上部軸組部材との接続
構造は、基礎構造上に土台を載置し、双方をアン
カーボルトによつて緊結、固定した後、土台上に
柱を立設、固定するようにしたものであつた。こ
れら従来の構造によるものの場合、基礎構造と上
部構造との接続強度および各基礎構造間もしくは
各柱間の連結強度が十分なものとならず、地震や
強風時等には、それら各構造部材間がズレを生じ
てしまつたり、時には離脱、倒壊してしまうこと
もあり、必ずしも地震国日本にとつて安全、確実
な構造形式といえない部分があつた。
そこで、本願出願人は、それら従前までの状況
に対処すべく、特願昭第58−126558号発明はじ
め、既に数件の発明、考案を完成させると共に、
それらを基礎として更に一層の研究、開発を継
続、実行中である。
この考案は、その流れの中の一つであり、その
構成の詳細は、以下に示すとおりのものである。
(考案の構成) 図面に示すこの考案を代表する実施例からも明
瞭に理解されるように、この考案は、基本的に柱
脚固定金具1と繋ぎ材2とから構成されるもので
ある。
柱脚固定金具1は、底部には礎盤3の定着金
具、例えばアンカーボルト31への挿通孔等の定
着部13の形成された定着部材12を有し、通常
は、一枚状の平鋼板で形成し、その上面中央部に
柱脚挿入空間14を有し、且つ、地盤面上に達す
る長さを有する柱脚挿入部材11、例えば筒状鋼
材等を熔着等の手段によつて一体的に立設形成し
て成るものである。この柱脚挿入部材11の柱脚
挿入空間14は、第1図斜視図に示されるとおり
の中空角筒型のもの、あるいは、中空円筒型その
他形状の中空断面を有するものであつても勿論差
し支えはなく、コンクリート打設に際し、確実に
柱脚挿入空間14が確保し得る構造のものであれ
ばどのようなものでも採用可能である。また、こ
の柱脚挿入部材11の上端近傍には、ボルト挿通
孔等の柱脚連結部15を形成し、柱脚挿入空間1
4内に挿入、嵌合された柱脚が同所から抜け出し
てしまわないように連結、固定するようにすると
よい。繋ぎ材2は、柱割り毎に立設された柱脚固
定金具1,1の間に架橋されてそれら柱脚固定金
具1,1……の水平方向の構造強度を補強すると
共に、後記する打設コンクリート4内に埋入され
てその引張り抵抗部材(通常の鉄筋)の役割を果
し、その結果、一種の地中梁の機能をも果すもの
である。したがつて、図示の如く、アングル材を
横架することによつて実現する外、通常の鉄筋を
以て代替することも勿論可能であり、柱割りや地
盤状況ないしは木造構造躯体の構造規模やその用
途等によつてはラチス梁様のものを横架するよう
にしてもよい。そして、この繋ぎ材2の上面に
は、所定間隔置きにアンカー金具21,21……
が立設される。
アンカー金具21の立設構造は、熔着、一体化
する構造の外、ナツト締めによる構造その他の採
用も可能である。
上記のとおりの柱脚固定金具1と繋ぎ材2とか
ら成る基礎金具は、地盤面G上に打設、もしくは
設置された礎盤3表面に柱脚固定金具1の定着部
材12を載置し、柱割りに応じた配置を実現す
る。この施工過程は、予め所定範囲に亙つて連
結、一体化された柱脚固定金具1と繋ぎ材2とか
ら成る基礎金具を更に連続的に組み立てるように
する外、場合によつては、柱割りに応じて先に柱
脚固定金具1を礎盤3面上に固定した後、それら
柱脚固定金具1,1間に後から繋ぎ材2を接続、
一体化するようにしても差し支えはない。
礎盤3面上にこの考案の基礎金具を所定通り配
置、固定し終えたところで、柱脚固定金具1と繋
ぎ材2の各上端所定寸法を残してコンクリートを
打設し、打設コンクリート4によつて基礎金具の
上記各上端所定寸法を残した下方各部を完全に埋
入状とする。その結果、各柱脚固定金具1間は繋
ぎ材2によつて補強された打設コンクリート4に
よつて強固に連結、一体化され恰も一枚板状の基
礎構造を実現するものである。その後、柱脚固定
金具1の柱脚挿入空間14には木造柱5の柱脚を
挿入、固定するとともに、各柱脚固定金具1,1
……間の打設コンクリート4面上に所定間隔置き
に突設するアンカー金具21,21……には転ば
し根太6を緊結したり、あるいは筋違い端部を接
続、一体化する等、建造物上部構造を組み立てて
いくものである。
図面第2図には、この考案の基礎金具を採用
し、上記したとおりの具体的な構成に基き実現し
た建造物の主要縦断面における要部断面図が示さ
れている。図中、32は、割栗石層を示してい
る。
(作用効果) この考案の基礎金具は、上記のとおりの構造か
ら成るものであつて、まず、従前までの基礎構造
と全く異なり、全ての基礎金具が一枚板状に強固
な一体構造を実現し得るという最大の特徴を有し
ている。したがつて、永年に亙つて頑強に建造物
を支持、安定化し、例え多少の地盤沈下が発生し
たとしてもほとんど建造物に被害を及ぼすような
ことはない。特に、耐震性には秀れた基礎構造で
あつて、我が国のような地震国には最適の基礎構
造とすることができる。
一方、この基礎金具には、単に構造柱だけでは
なく、構造柱間に配される上部構造、例えば転ば
し根太等によつて実現される床構造や間仕切り
壁、筋違い等の補強構造に至るまでが、予め基礎
構造として一体的に組み込まれたアンカー金具に
よつて完全に基礎構造に直結されることになるた
め、従前までであれば、一旦構造柱を介して基礎
構造に伝達されていたそれら各部に加わる外力
が、直接基礎構造によつて支持される結果、構造
柱の支持点以外への複雑な応力発生が極力防止さ
れ、それだけ構造耐力上有利な建造物を実現する
ことが可能となる。
また、予めアンカー金具が繋ぎ材2に組み込ま
れた構造の規格化された部材となし得るため、施
工現場における取り扱い作業が簡便なものとなる
外、製造容易にして高品質の基礎金具を提供する
ことができるものとなり、この基礎金具を採用し
た基礎構造は、より一層信頼性の高いものとな
る。
【図面の簡単な説明】
図面は、この考案を代表する実施例に基づくも
のであり、第1図は、その全体斜視図、第2図
は、使用状態を示す要部断面図である。 1……柱脚固定金具、2……繋ぎ材、3……礎
盤、4……打設コンクリート、5……構造柱、6
……転ばし根太、G……地盤。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 建造物の柱割に応じて配設される柱脚固定金具
    と、相隣合う柱脚固定金具間に両端が着脱自在に
    接続、固定される横架材であつて、その上面には
    所定間隔置きにアンカー金具が立設されてなる繋
    ぎ材とからなり、柱脚固定金具と繋ぎ材アンカー
    金具の各上端所定寸法を残した各部が夫々打設コ
    ンクリート内に埋入される如くして成る基礎金
    具。
JP13949684U 1984-09-12 1984-09-12 Expired JPH0327072Y2 (ja)

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JPS6154044U JPS6154044U (ja) 1986-04-11
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JP2530053B2 (ja) * 1990-08-13 1996-09-04 ミサワホーム株式会社 建物の基礎施工方法
JP5635173B2 (ja) * 2013-11-19 2014-12-03 株式会社瀧川寺社建築 木柱支持装置

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JPS6154044U (ja) 1986-04-11

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