JP2967530B2 - 地階躯体構築工法 - Google Patents

地階躯体構築工法

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JP2967530B2
JP2967530B2 JP2413832A JP41383290A JP2967530B2 JP 2967530 B2 JP2967530 B2 JP 2967530B2 JP 2413832 A JP2413832 A JP 2413832A JP 41383290 A JP41383290 A JP 41383290A JP 2967530 B2 JP2967530 B2 JP 2967530B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建物の地階躯体の構
築工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地階躯体の柱を構真柱とした従来の構築
工法では、そこに構成された躯体はラーメン構造となっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような場合の欠点
は、大梁と柱の接合のために、柱からガゼットが突出し
ていること、大梁を柱に突き合わせて溶接する場合で
は、梁の長さは土の掘削後でなければ決定できず、構真
柱の施工誤差の吸収処理に問題があること、大梁の成が
大きいので、必然的に階高が大きくなり、従って地下の
掘削深さが深くなって、地下工事費が増大し、工期が長
くなること、地下水位が高い場合に階高が大きいと、構
造体に浮力が生じること等である。
【0004】この発明は上記従来工法の課題を解決する
ために考えられたものであって、その目的は、構真柱を
用いながら施工誤差が少なく、階高も小さく型枠も簡単
で、水位が高い場所では浮力を大幅に低減することがで
き、また構真柱への鉄骨ブラケットの取付けも溶接によ
らず容易に行い得る新たな地階躯体構築工法を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的によるこの発明
は、地階躯体の柱に鋼管コンクリート柱の構真柱を用
い、その構真柱とスラブとの接合部に、せん断補強用の
鉄骨ブラケットを取付け、その鉄骨ブラケットにより柱
とフラットプレートスラブとを接合して地階躯体を構築
するにあたり、上記鉄骨ブラケットを柱まわりに当接さ
れる環状部とその四方に突出したブラケット部を、各ブ
ラケット部の中央から分割して形成した4つのユニット
をもつて構成する一方、上記構真柱の各階高のスラブ位
置に予め鋼板バンドを柱周囲に溶接して取付け、その構
真柱の建込み完了後に、各ユニットの環状部を鋼板バン
ドの上の柱まわりに当接し、互いに接したブラケット半
部をハイテンションボルトにより一体に接合して鉄骨ブ
ラケットを完成するとともに、摩擦接合により構真柱の
周囲に取付けてなる、というものである。
【0006】
【作用】構真柱とスラブの接合部は鉄骨ブラケットによ
りせん断補強され、フラットプレートスラブにより大梁
は不要となるため、階高が小さくでき、構真柱の施工誤
差の吸収処理も容易となる。また構真柱の各階高のスラ
ブ位置に予め鋼板バンドを柱周囲に溶接して取付け、こ
の鋼板バンドの上の柱まわりにブラケット部から分割形
成された4つのユニットの接合体による鉄骨ブラケット
を取付けるので、鉄骨ブラケットの位置決めが容易とな
り、その取付けもハイテンションボルトによる摩擦接合
により行うため、鉄骨ブラケットの完成及び取付けに溶
接作業が不要となり、鉄骨ブラケットの施工誤差も解決
されるようになる。
【0007】
【実施例】図1は逆打工法による施工の手順を順に示す
もので、先ず地中1に所要深さの柱の孔2を掘削し、底
部に場所打コンクリート杭3を打設する。次に鋼管コン
クリート柱による所要階高の構真柱4を孔2に挿入し、
下端部を場所打コンクリート杭3に埋込んで垂直に建て
る。
【0008】上記構真柱4の各階高のスラブ位置には、
予め鋼板バンド5を柱周囲に隅肉溶接して取付けてお
く。構真柱4の建込み完了後、地面より突出した上端部
の鋼板バンド5の所に、1階のスラブ型枠6を組み、ス
ラブ下筋7を配筋してから鋼板バンド5の上の柱まわり
に鉄骨ブラケット8を取付ける。
【0009】この鉄骨ブラケット8は、図2及び図3に
示すように、柱まわりに当接される環状部8aと、その
四方に突出したブラケット部8bを、各ブラケット部8
の中央から分割して形成した4つのユニットをもつて構
成される。このような鉄骨ブラケット8は、上記構真柱
4の建込み完了後に、各ユニットの環状部8aを鋼板バ
ンド5の上の柱まわりに当接して該鋼板バンド5により
支え、互いに接したブラケット半部をハイテンションボ
ルト9により一体に接合することによって完成され、ま
た摩擦接合により構真柱4の周囲に取付けられる。また
鋼板バンド5は取付け後の鉄骨ブラケット8の支えとな
り、柱まわりには鋼板バンド5によってずり落ちが防止
された十字状のブラケットが、四方のブラケット部8b
によって形成されることになる。
【0010】鉄骨ブラケット8の取付けが完了したら、
スラブ上筋10を配筋し、コンクリートを打設して、1
階のフラットプレートスラブ11を完成する。このフラ
ットプレートスラブ11の柱との接合部は、図4に示す
ように、鉄骨ブラケット8によりせん断補強される。
【0011】1階のスラブ11の打設後に型枠を解体
し、地下1階のスラブ位置下側まで二次掘削を行う。そ
して1階のスラブの施工と同様に地下1階のフラットプ
レートスラブ12を打設する。同様な工程の下に地下2
階のスラブ13、さらに最下階14の施工へと、順に作
業を上から繰り返し行って工程を完了し、図6及び図7
に示すような構真柱4を用いた地階躯体15を完成す
る。
【0012】このような地階躯体15では、構真柱4と
フラットプレートスラブとによる構造であっても、地下
の場合は、地震力は殆ど外壁16で処理できるので、充
分に安全な構造として設計することができる。
【0013】図5は他の施工例を示すもので、地中1に
掘削した所要深さの柱の孔2の底部に、場所打コンクリ
ート3を打設し、前記工法と同様に、予め鋼板バンド5
を柱周囲に取付けた所要階高の構真柱4を孔2に挿入し
て、下端部を場所打コンクリート3に埋込んで後、基礎
の部分まで掘削を行う。
【0014】この掘削の過程で、各階の鉄板バンド5,
5の上の柱まわりに、鉄骨ブラケット8を上階から順に
取付けて行く。そして掘削完了後に、1階と地下1階の
フラットプレートスラブ11,12は上方から、また地
下2階と地下3階のフラットプレートスラブ13,14
は下から順に施工して行く。
【0015】
【発明の効果】この発明は上述のように、地階躯体の柱
となる構真柱とスラブとの接合部に取付けたせん断補強
用の鉄骨ブラケットを、柱まわりに当接される環状部と
その四方に突出したブラケット部を、各ブラケット部の
中央から分割して形成した4つのユニットをもつて構成
する一方、上記構真柱の各階高のスラブ位置に予め鋼板
バンドを柱周囲に溶接して取付け、その構真柱の建込み
完了後に、各ユニットの環状部を鋼板バンドの上の柱ま
わりに当接し、互いに接したブラケット半部をハイテン
ションボルトにより一体に接合して鉄骨ブラケットを完
成するとともに、摩擦接合により構真柱の周囲に取付け
てなることから、下記効果を奏する。
【0016】鋼管コンクリート柱を構真柱として用い
たので、柱断面を小さくすることができる。大梁がな
いので階高を非常に小さくすることができる。鉄骨ブ
ラケットにより鋼管柱の接合部のせん断耐力を充分に確
保できる。地階で階高を小さくできることによって、
地中の水位が高い場所では、浮力を大幅に小さくするこ
とができる大きなメリットが生ずる。地下で地震力の
影響が小さいため、軸力に有効な柱を利用できる。構
真柱を仮設柱兼用の本設柱として利用することができ
る。鉄骨ブラケットの取付け位置は、構真柱に予め取
付けた鋼板バンドにより定められているので位置決め作
業が省け、高さ位置の施工誤差も解決されるようにな
る。鉄骨ブラケットは平面において、X方向、Y方向
が通り芯に正確でなくとも、ユニットを柱まわりにてハ
イテンションボルトで接合さえすれば、方向は任意でよ
いので、各ユニットの接合は溶接による場合よりも非常
に簡単となり、取付作業を手作業で行い得るので手数も
掛からず、省力化ともなる。鋼板バンドは取付け後の
鉄骨ブラケットの支えとなり、柱まわりには鋼板バンド
によってずり落ちが防止された十字状のブラケットが形
成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる地階躯体構築工法の1施工例
を工程順に略示した説明図である。
【図2】鉄骨ブラケットを取付けた構真柱の側面図であ
る。
【図3】鉄骨ブラケットを取付けた構真柱の平面図であ
る。
【図4】構真柱との接合部におけるフラットプレートス
ラブの断面図である。
【図5】地階躯体構築工法の他の施工例を工程順に略示
した説明図である。
【図6】地階躯体の略示立面図である。
【図7】地階躯体の略示平面図である。
【符号の説明】
3 場所打コンクリート杭 4 構真柱 5 鋼板バンド 6 スラブ型枠 8 鉄骨ブラケット 8a 環状部 8b ブラケット部 9 ハイテンションボルト 11,12,13 フラットプレートスラブ 15 地階躯体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地階躯体の柱に鋼管コンクリート柱の構
    真柱を用い、その構真柱とスラブとの接合部に、せん断
    補強用の鉄骨ブラケットを取付け、その鉄骨ブラケット
    により柱とフラットプレートスラブとを接合して地階躯
    体を構築するにあたり、 上記鉄骨ブラケットを柱まわりに当接される環状部とそ
    の四方に突出したブラケット部を、各ブラケット部の中
    央から分割して形成した4つのユニットをもつて構成す
    る一方、上記構真柱の各階高のスラブ位置に予め鋼板バ
    ンドを柱周囲に溶接して取付け、その構真柱の建込み完
    了後に、各ユニットの環状部を鋼板バンドの上の柱まわ
    りに当接し、互いに接したブラケット半部をハイテンシ
    ョンボルトにより一体に接合して鉄骨ブラケットを完成
    するとともに、摩擦接合により構真柱の周囲に取付けて
    なることを特徴とする地階躯体構築工法。
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