JP2002021096A - 建物およびその構築方法 - Google Patents

建物およびその構築方法

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JP2002021096A
JP2002021096A JP2000202845A JP2000202845A JP2002021096A JP 2002021096 A JP2002021096 A JP 2002021096A JP 2000202845 A JP2000202845 A JP 2000202845A JP 2000202845 A JP2000202845 A JP 2000202845A JP 2002021096 A JP2002021096 A JP 2002021096A
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Japan
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steel pipe
pile
concrete
building
pillar
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JP2000202845A
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Masaru Shimazaki
大 島崎
Hiroshi Sugimoto
裕志 杉本
Yukinori Kihara
幸紀 木原
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 杭基礎上に上部構造の柱を直接立設した構造
を採用した場合において、杭と柱との接合部に作用する
ことが予想される曲げ応力が大きなものであっても、柱
の立設作業が困難なものとならないような建物を提供す
る。 【解決手段】 基礎構造12を杭基礎14により形成す
るとともに、杭基礎14の下部14aを場所打ちコンク
リート杭16により、上部14bを鋼管コンクリート杭
17により構築し、上部構造13を構成する柱18の下
端部18aを、鋼管コンクリート杭17の上端部17a
に対して直接接合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビル、工場等に用
いられて好適な建物およびその構築方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種の建物は、通常、基礎構造上に、
フーチングおよび地中梁を介して上部構造が支持された
構成となっている。ところで、近年、杭基礎上に直接柱
を接続して上部構造を支持させる構法が採用されるよう
になってきている。この構法によれば、フーチング・地
中梁を省略することができ、大幅なコストダウンおよび
工期短縮を図ることができる。
【0003】このように杭基礎と柱とを直接接続させる
には、既製コンクリート杭の杭頭に鉄骨柱を接合す
る、あるいは場所打ちコンクリート杭の杭頭に鉄骨柱
を接合するか、いずれかの方法が用いられていた。
【0004】施工環境等により、上述のの方法を採用
せず、の方法を採用する場合、杭頭と柱脚との接合部
の構造は、通常、図12に示すように構築されていた。
すなわち、図12に示す構造においては、場所打ちコン
クリート杭1の主筋2が、その上端2aが、杭頭3より
突出状態となるように配置され、さらに、これら上端2
aにフープ筋4が取り付けられた構成とされる。そし
て、主筋2の上端2aとフープ筋4とからなる鉄筋かご
5の内方の位置の杭頭3上に柱7が立設され、この状態
において補強鋼管6内にコンクリートCが打設されるこ
とにより、場所打ちコンクリート1と柱7との接合構造
8が構築される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図12
に示した接合構造8においては、作用する曲げ応力が非
常に大きくなる場合には、主筋2の本数を多くしなけれ
ばならず、これにより、柱7を立設する際の施工性が低
下するという問題点があった。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、杭基礎上に上部構造の柱を直接立設した
構造を採用し、なおかつ、杭基礎を場所打ちコンクリー
ト杭とする場合において、杭と柱との接合部に作用する
ことが予想される曲げ応力が大きなものであっても、柱
の立設作業が困難なものとならないような建物およびそ
の構築方法を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては以下の手段を採用した。すなわち、
請求項1記載の建物は、地盤内に設置された基礎構造
と、該基礎構造により支持された上部構造とを備え、前
記基礎構造は、杭基礎により形成され、前記杭基礎は、
その下部が、場所打ちコンクリート杭により形成される
とともに、その上部が、鋼管コンクリート杭により形成
されたものとされ、前記上部構造を構成する柱の下端部
は、前記鋼管コンクリート杭の上端部に対して直接接合
されていることを特徴としている。
【0008】このような構成とされるために、この建物
においては、杭頭部において杭主筋を配置する必要が無
く、柱を容易に建て込むことができる。
【0009】請求項2記載の建物は、請求項1記載の建
物であって、前記柱は、鉄骨材を用いて形成され、該鉄
骨材の下端部には、ベースプレートが取り付けられ、該
ベースプレートは、前記鋼管コンクリート杭を形成する
鋼管の内部に配置されるとともに、該鋼管内部に、前記
鉄骨材の下端部とともに埋設されることを特徴としてい
る。
【0010】このような構成とされるために、この建物
においては、ベースプレートを介して柱の軸力を良好に
杭基礎に伝達することが可能であり、さらに、この場合
に、柱と杭頭部との接合部をコンクリート充填鋼管とす
ることができるので、接合部に高い曲げ耐力を確保する
ことができる。
【0011】請求項3記載の建物は、請求項1または2
記載の建物であって、前記場所打ちコンクリートを構成
する鉄筋かごは、その上端部が、前記鋼管の下端部の内
部に挿入されていることを特徴としている。
【0012】このような構成により、場所打ちコンクリ
ート杭と鋼管コンクリート杭との接合部強度を確保する
ことができる。
【0013】請求項4記載の建物の構築方法は、地盤内
に設置された基礎構造と、該基礎構造により支持された
上部構造とを備えた建物を構築するための方法であっ
て、前記基礎構造を、その下部が場所打ちコンクリート
杭により形成されるとともに、その上部が鋼管コンクリ
ート杭により形成された杭基礎として構築し、さらに、
前記鋼管コンクリート杭の上端部に、前記上部構造を構
成する柱を直接立設する構成となっており、前記杭基礎
を構築する際には、前記鋼管コンクリート杭を構成する
鋼管の内部に対して、その上端縁より一定寸法下方の位
置にまで、コンクリートを打設しておき、該コンクリー
トの上面に前記柱を立設し、しかる後に、前記鋼管内部
における前記上端縁に至る位置にまでコンクリートを打
設することにより、前記鋼管内部に前記柱の下端部を固
定することを特徴としている。
【0014】このような構成により、杭主筋が柱立設時
の施工の障害となることがない。
【0015】請求項5記載の建物の構築方法は、請求項
4記載の建物の構築方法であって、前記柱を立設する際
には、立設すべき前記柱の下端部に孔部を有するベース
プレートを取り付けておくとともに、前記コンクリート
の上面にアンカーボルトを突出状態に設置しておき、前
記柱を、そのレベル調整を行いつつ、前記アンカーボル
トを前記孔部に挿通させた状態で、前記鋼管の内部にお
ける前記コンクリートの上面の上方位置に建て込み、し
かる後に、前記ベースプレートの下面と前記コンクリー
トの上面との間に無収縮モルタルを充填することを特徴
としている。
【0016】このような構成により、柱を所定の位置
に、高精度で容易に建て込むことができる。
【0017】請求項6記載の建物の構築方法は、請求項
5記載の建物の構築方法であって、前記柱を建て込む際
には、あらかじめ、前記柱の側面に、下方に向けた突出
長が調整自在とされたボルトを備えた建方用治具を、突
出状態に設けておくとともに、前記ボルトの先端が前記
鋼管の上端縁に対して上方から当接するように、前記柱
を建て込み、この状態で前記ボルトの突出長を調整する
ことにより、前記柱のレベル調整を行うことを特徴とし
ている。
【0018】このような構成により、鋼管の上端縁を利
用して、柱のレベル調整を容易に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態
を示す図であり、図中、符号11は建物を示す。この建
物11は、地盤G内に設置された基礎構造12と、基礎
構造12上に支持された上部構造13とを備えたもので
ある。
【0020】図中に示すように、基礎構造12は、杭基
礎14により形成されている。この杭基礎14は、その
下部14aが場所打ちコンクリート杭16により形成さ
れるとともに、その上部14bが鋼管コンクリート杭1
7により形成されたものとなっている。また、この建物
11においては、上部構造13を構成する柱18の下端
部18aが、鋼管コンクリート杭17の上端部17aに
対して直接接合された構成となっている。
【0021】図2は、杭基礎14における場所打ちコン
クリート杭16と鋼管コンクリート杭17との接合部の
構成を拡大して示す図である。図中に示すように、場所
打ちコンクリート杭16を構成する鉄筋かご19は、そ
の上端部19aが、鋼管コンクリート杭17を構成する
鋼管20の下端部20aの内部に挿入されている。
【0022】図3および図4は、杭基礎14と柱18と
の接合構造22を拡大して示す図である。図中に示すよ
うに、柱18は、断面矩形の角型鋼管(鉄骨材)23を
用いて形成されており、この角型鋼管23は、その下端
部23aにベースプレート24が取り付けられた構成と
なっている。ベースプレート24は、角型鋼管23より
一回り大きい矩形形状に形成されており、鋼管20の内
部に配置されるとともに、鋼管20内部において柱18
の下端部18aとともに埋設されている。
【0023】このようなベースプレート24は、鋼管コ
ンクリート杭17を構成するコンクリートC1の上面C
1aに無収縮モルタル25を介して設置されている。さ
らに、鋼管コンクリート杭17を構成するコンクリート
C1の上面C1aには、後施工アンカー(アンカーボル
ト)26が打設され、この後施工アンカー26の突出上
端部26aがベースプレートに設けられた孔部27に挿
通された構成となっている。
【0024】次に、建物11の構築方法について説明す
る。この建物11を構築するには、まず、地盤Gを掘削
して杭基礎14を設置するための掘削孔を設置し、この
掘削孔の下部に鉄筋かご19を配置するとともに、掘削
孔の上部には鋼管20を配置する。さらに、掘削孔内部
にコンクリートC1を打設することによって、その掘削
孔の下部を場所打ちコンクリート杭16として形成する
とともに、掘削孔の上部を鋼管コンクリート杭17とし
て形成する。なおこの場合、図5に示すように、コンク
リートC1を鋼管20の内部に対して、その上端縁20
bより一定寸法下方の位置にまで打設するようにする。
【0025】コンクリートC1が硬化した後、図6に示
すように、コンクリートC1の上面C1aに、後施工ア
ンカー26を突出状態に設置する。また、その一方、柱
18を構成する角型鋼管23の下端部23aに対してベ
ースプレート24を取り付けておき、この角型鋼管23
を、レベル調整を行いつつ、図7に示すように、鋼管2
0の内部におけるコンクリートC1の上面C1aの上方
位置に建て込む。この場合、後施工アンカー26の突出
上端部26aを、ベースプレート24の孔部27に挿通
させた状態とすることにより、柱18の位置決めを行う
ようにする。
【0026】また、柱18を建て込む際には、柱18の
側面18bに、図7に示すような建方用治具28を突出
状態に設けておく。そして、この建方用治具28を、鋼
管20の上端縁20bに対して上方から当接するように
配置することとする。
【0027】ここで、建方用治具28は、図8および図
9に拡大して示すように、その下面28aに、鋼管20
の上端縁20bを挟持することの可能な一対の挟持板2
9,29を備えた構成とされ、なおかつ、これら挟持板
29,29同士に挟まれた位置に、ボルト孔30が形成
されて、このボルト孔30にボルト31が螺着された構
成となっている。これにより、ボルト31を回転させる
ことによって、建方用治具28の下面28aにおける挟
持板29,29同士の間に挟まれた位置に対して、ボル
ト31の先端部31aを、その突出長を調整自在に突出
させることが可能となっている。
【0028】そして、ここでは、挟持板29,29同士
の間に鋼管20の上端縁20bが挟持されるように、柱
18を建て込むことによって、ボルト31の先端部31
aを鋼管20の上端縁20aに対して上方から当接させ
ることとし、さらに、ボルト31を回転させて先端部3
1aの突出長を調整することにより、柱18のレベル調
整を行うようにする。
【0029】このように、柱18を、そのレベル調整を
行いつつ建て込んだら、さらに、図7に示したように、
ベースプレート24とコンクリートC1の上面C1aと
の間に無収縮モルタル25を充填する。これにより、柱
18がコンクリートC1の上面C1aに所定の精度を保
った状態で立設されることとなる。
【0030】さらに、無収縮モルタル25が硬化した後
は、図10に示すように、建方用治具28を撤去すると
ともに、鋼管20の上端部内方における柱18の下端部
18aの周囲、および、基礎スラブ32の設置対象位置
に対して、コンクリートC2を打設し、さらに、図11
に示すように、角型鋼管23に設けておいた孔部33を
通じて、柱18内部の所定レベルにまでコンクリートC
3を打設する。これにより、柱18と杭基礎14との接
合構造22を完成させることができる。
【0031】その後は、図1に示したように、柱18間
に梁35を架設して上部構造13を形成することによっ
て、図1に示したような建物11の構造を得る。
【0032】上述の建物11においては、基礎構造12
を、その下部14aが場所打ちコンクリート杭16によ
り形成されるとともに、その上部14bが鋼管コンクリ
ート杭17により形成された杭基礎14として構築し、
さらに、上部構造13を構成する柱18の下端部18a
を、鋼管コンクリート杭17の上端部17aに対して直
接接合するようにしたため、場所打ちコンクリート杭に
直接柱を接続した従来の構造に比較して、杭頭部に杭主
筋が存在することがなく、柱18の建て込みが容易とな
る。これにより、施工性の向上を図ることが可能である
とともに、高い精度での施工が可能となる。
【0033】また、上述の建物11においては、柱18
が角型鋼管23を用いて形成されるとともに、角型鋼管
23の下端部23aにベースプレート24が取り付けら
れ、このベースプレート24が鋼管コンクリート杭17
を形成する鋼管20の内部に配置されて、角型鋼管23
の下端部23aとともに鋼管20内部に埋設されるため
に、柱18の軸力を、ベースプレート24を介して良好
に鋼管コンクリート杭17を形成するコンクリートC1
に伝達することが可能となり、安定性がよい。さらに、
このような構成とすることによって、柱18と杭頭部と
の接合構造22をコンクリート充填鋼管構造とすること
が可能となり、接合構造22に高い曲げ耐力を期待する
ことができ、建物11の耐力を増強することが可能とな
る。
【0034】さらに、上述の建物11においては、場所
打ちコンクリート杭16を構成する鉄筋かご19の上端
部19aが、鋼管コンクリート杭17を形成する鋼管2
0の下端部20aの内部に挿入されているために、場所
打ちコンクリート杭16と鋼管コンクリート杭17との
間において、良好に曲げ応力を伝達させることができ、
この部分の接合強度を確保することができる。
【0035】また、この建物11の構築方法において
は、杭基礎14を構築する際に鋼管コンクリート杭17
を構成する鋼管20の内部に対してその上端縁20bよ
り一定寸法下方の位置にまでコンクリートC1を打設し
ておき、さらに、このコンクリートC1の上面C1aに
柱を立設し、その後、コンクリートC2を鋼管20内部
における上端縁20bに至る位置にまで打設することに
よって、鋼管20内部に柱18の下端部18aを固定す
るようにしたため、従来と異なり、杭主筋が柱立設時の
施工の障害となることが無く、容易に柱18を杭基礎1
4に直接接合することができ、施工性に優れている。
【0036】さらに、上述の建物11の構築方法におい
ては、柱18を立設する際に、立設すべき柱18を構成
する角型鋼管23の下端部23aに孔部27を有するベ
ースプレート24を取り付けておくとともに、鋼管コン
クリート杭17の内部のコンクリートC1の上面C1a
に、後施工アンカー26を突出状態に設置しておき、柱
18を、そのレベル調整を行いつつ、ベースプレート2
4の孔部27に後施工アンカー26を挿通させた状態に
建て込み、しかる後に、ベースプレート24の下面とコ
ンクリートC1の上面C1aとの間に無収縮モルタル2
5を充填するようにしたために、柱18をレベル調整を
行いつつ所定の位置に容易に建て込むことが可能とな
り、施工性がよい。
【0037】また、上述の建物11の構築方法において
は、柱18を建て込む際に、あらかじめ柱18の側面1
8bに建方用治具28を突出状態に設けておき、この建
方用治具28を、柱18を建て込む際に、ボルト31の
先端部31aが鋼管20の上端縁20bに上方から当接
するように位置させ、さらに、この状態においてボルト
31の突出長を調整することにより、柱18のレベル調
整を行うようにしたために、鋼管20の上端縁20bを
利用して、容易に、柱18のレベル調整を行うことが可
能となり、施工性が優れているとともに、レベル調整の
ための特別な機材が不要となり、施工コスト削減を図る
ことが可能となる。
【0038】なお、上記実施の形態において、本発明の
趣旨を逸脱しない範囲内で他の構成を採用するようにし
てもよい。例えば、柱18の断面形状は、上記実施の形
態におけるものに限定されず、例えば、円形の形状であ
ってもよい。また、柱18をコンクリート充填型鋼管柱
としてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る建
物においては、基礎構造を、その下部が場所打ちコンク
リート杭により形成されるとともに、その上部が鋼管コ
ンクリート杭により形成された杭基礎とし、さらに、上
部構造を構成する柱の下端部を、鋼管コンクリート杭の
上端部に対して直接接合するようにしたため、場所打ち
コンクリート杭に直接柱を接続した従来の構造に比較し
て、杭頭部に杭主筋が存在することがなく、柱の建て込
みが容易となる。これにより、施工性の向上を図ること
が可能であるとともに、高い精度での施工が可能とな
る。
【0040】請求項2に係る建物においては、柱が、鉄
骨材を用いて形成されるとともに、鉄骨材の下端部にベ
ースプレートが取り付けられ、このベースプレートが鋼
管コンクリート杭を形成する鋼管の内部に配置されて、
鉄骨材の下端部とともに鋼管内部に埋設されているため
に、柱の軸力を、ベースプレートを介して良好に鋼管コ
ンクリート杭を形成するコンクリートに伝達することが
可能となり、安定性がよい。さらに、このような構成と
することによって、柱と杭頭部との接合構造をコンクリ
ート充填鋼管構造とすることが可能となり、接合構造に
高い曲げ耐力を期待することができ、建物の耐力を増強
することが可能となる。
【0041】請求項3に係る建物においては、場所打ち
コンクリート杭を構成する鉄筋かごの上端部が、鋼管コ
ンクリート杭を形成する鋼管の下端部の内部に挿入され
ているために、場所打ちコンクリート杭と鋼管コンクリ
ート杭との間において、良好に曲げ応力を伝達させるこ
とができ、この部分の接合強度を確保することができ
る。
【0042】請求項4に係る建物の構築方法において
は、基礎構造を、その下部が場所打ちコンクリート杭に
より形成されるとともに、その上部が鋼管コンクリート
杭により形成された杭基礎として構築し、さらに、鋼管
コンクリート杭の上端部に、上部構造を構成する柱を直
接立設する構成となっており、杭基礎を構築する際に
は、鋼管コンクリート杭を構成する鋼管の内部に対し
て、その上端縁より一定寸法下方の位置にまでコンクリ
ートを打設しておき、さらに、このコンクリートの上面
に柱を立設し、その後、コンクリートを鋼管の上端縁に
至る位置にまで打設することによって、鋼管内部に柱の
下端部を固定するようにしたため、従来と異なり、杭主
筋が柱立設時の施工の障害となることが無く、容易に柱
を杭基礎に接合することができ、施工性に優れている。
【0043】請求項5に係る建物の構築方法において
は、柱を立設する際に、立設すべき柱の下端部に孔部を
有するベースプレートを取り付けておくとともに、鋼管
コンクリート杭の内部のコンクリートの上面に、アンカ
ーボルトを突出状態に設置しておき、柱を、そのレベル
調整を行いつつ、ベースプレートの孔部にアンカーボル
トを挿通させた状態に建て込み、しかる後に、ベースプ
レートの下面とコンクリートの上面との間に無収縮モル
タルを充填するようにしたために、柱をレベル調整を行
いつつ所定の位置に容易に建て込むことが可能となり、
施工性がよい。
【0044】請求項6に係る建物の構築方法において
は、柱を建て込む際に、あらかじめ柱の側面に建方用治
具を突出状態に設けておき、この建方用治具を、柱を建
て込む際に、ボルトの先端部が、鋼管コンクリート杭の
鋼管の上端縁に上方から当接するように位置させ、さら
に、この状態においてボルトの突出長を調整することに
より、柱のレベル調整を行うようにしたために、鋼管の
上端縁を利用して、容易に、柱のレベル調整を行うこと
が可能となり、施工性に優れているとともに、レベル調
整のための特別な機材が不要となり、施工コスト削減を
図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を模式的に示す建物
の立断面図である。
【図2】 図1に示した建物における場所打ちコンク
リート杭と鋼管コンクリート杭との接続部を拡大して示
した立断面図である。
【図3】 図1に示した建物における、杭基礎と柱と
の接合構造を拡大して示した立断面図である。
【図4】 図3におけるI−I線矢視断面図である。
【図5】 図1に示す建物を構築する際の手順を示す
工程図であって、鋼管コンクリート杭を構成する鋼管の
内部にコンクリートを一定レベルにまで打設した場合の
状況を示す立断面図である。
【図6】 図5の次工程を示す図であって、鋼管の内
部に打設したコンクリートに後施工アンカーを設置した
場合の状況を示す立断面図である。
【図7】 図6の次工程を示す図であって、鋼管の内
部に打設したコンクリートの上面に柱を立設した際の状
況を示す立断面図である。
【図8】 柱を立設する際に用いる建方用治具の構成
を示す斜視図である。
【図9】 同、立断面図である。
【図10】 図7の次工程を示す図であって、柱の下
端部の周囲にコンクリートを打設した際の状況を示す立
断面図である。
【図11】 図10の次工程を示す図であって、柱の
内部にコンクリートを打設した際の状況を示す立断面図
である。
【図12】 本発明の従来の技術を示す図であって、
場所打ちコンクリート杭に柱の下端部を直接接続した場
合の構造を示す立断面図である。
【符号の説明】
11 建物 12 基礎構造 13 上部構造 14 杭基礎 14a 下部 14b 上部 16 場所打ちコンクリート杭 17 鋼管コンクリート杭 17a 上端部 18 柱 18a 下端部 18b 側面 19 鉄筋かご 19a 上端部 20 鋼管 20a 下端部 20b 上端縁 23 角型鋼管(鉄骨材) 23a 下端部 24 ベースプレート 26 後施工アンカー(アンカーボルト) 27 孔部 28 建方用治具 28a 下面 31 ボルト C1 コンクリート C1a 上面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木原 幸紀 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 Fターム(参考) 2D041 AA01 BA17 BA19 BA37 DA03 2D046 AA15 CA01 2E125 AA04 AA45 AB13 AB15 AC16 AC29 AG03 AG12 AG25 AG28 AG41 AG43 AG57 AG60 BA22 BB08 BB22 BC06 BD01 BE07 BF01 CA82 EA01 EA08 EA31 EA33 EB12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤内に設置された基礎構造と、該基礎
    構造により支持された上部構造とを備え、 前記基礎構造は、杭基礎により形成され、 前記杭基礎は、その下部が、場所打ちコンクリート杭に
    より形成されるとともに、その上部が、鋼管コンクリー
    ト杭により形成されたものとされ、 前記上部構造を構成する柱の下端部は、前記鋼管コンク
    リート杭の上端部に対して直接接合されていることを特
    徴とする建物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の建物であって、 前記柱は、鉄骨材を用いて形成され、該鉄骨材の下端部
    には、ベースプレートが取り付けられ、該ベースプレー
    トは、前記鋼管コンクリート杭を形成する鋼管の内部に
    配置されるとともに、該鋼管内部に、前記鉄骨材の下端
    部とともに埋設されることを特徴とする建物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の建物であって、 前記場所打ちコンクリートを構成する鉄筋かごは、その
    上端部が、前記鋼管の下端部の内部に挿入されているこ
    とを特徴とする建物。
  4. 【請求項4】 地盤内に設置された基礎構造と、該基礎
    構造により支持された上部構造とを備えた建物を構築す
    るための方法であって、 前記基礎構造を、その下部が場所打ちコンクリート杭に
    より形成されるとともに、その上部が鋼管コンクリート
    杭により形成された杭基礎として構築し、さらに、前記
    鋼管コンクリート杭の上端部に、前記上部構造を構成す
    る柱を直接立設する構成となっており、 前記杭基礎を構築する際には、前記鋼管コンクリート杭
    を構成する鋼管の内部に対して、その上端縁より一定寸
    法下方の位置にまで、コンクリートを打設しておき、該
    コンクリートの上面に前記柱を立設し、しかる後に、前
    記鋼管内部における前記上端縁に至る位置にまでコンク
    リートを打設することにより、前記鋼管内部に前記柱の
    下端部を固定することを特徴とする建物の構築方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の建物の構築方法であっ
    て、 前記柱を立設する際には、立設すべき前記柱の下端部に
    孔部を有するベースプレートを取り付けておくととも
    に、前記コンクリートの上面にアンカーボルトを突出状
    態に設置しておき、 前記柱を、そのレベル調整を行いつつ、前記アンカーボ
    ルトを前記孔部に挿通させた状態で、前記鋼管の内部に
    おける前記コンクリートの上面の上方位置に建て込み、
    しかる後に、前記ベースプレートの下面と前記コンクリ
    ートの上面との間に無収縮モルタルを充填することを特
    徴とする建物の構築方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の建物の構築方法であっ
    て、 前記柱を建て込む際には、あらかじめ、前記柱の側面
    に、下方に向けた突出長が調整自在とされたボルトを備
    えた建方用治具を、突出状態に設けておくとともに、前
    記ボルトの先端が前記鋼管の上端縁に対して上方から当
    接するように、前記柱を建て込み、この状態で前記ボル
    トの突出長を調整することにより、前記柱のレベル調整
    を行うことを特徴とする建物の構築方法。
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