JPH11100854A - 建築物およびその基礎構造 - Google Patents
建築物およびその基礎構造Info
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- JPH11100854A JPH11100854A JP27972597A JP27972597A JPH11100854A JP H11100854 A JPH11100854 A JP H11100854A JP 27972597 A JP27972597 A JP 27972597A JP 27972597 A JP27972597 A JP 27972597A JP H11100854 A JPH11100854 A JP H11100854A
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Abstract
物と、そのための基礎構造を実現する。 【解決手段】 杭1をつなぎ梁により連結することなく
独立に設け、地表付近において各杭の上端部にフーチン
グを介することなく柱2を接合する。杭の上端部と柱の
下端部とに跨がるように鋼管5を外挿し、鋼管内にコン
クリートやモルタル等の硬化材6を充填することで接合
する。杭として鋼管コンクリート杭を採用し、その上端
部に柱の下端部を挿入して硬化材を充填することで接合
する。杭として群杭を採用し、柱を支持桁を介して各単
位杭に接合する。
Description
ないし2〜3階建て程度の低層の建築物と、それに適用
する基礎構造に関する。
示すように、杭aの上端部にフーチングbを介して柱c
を接合して立設し、それら柱c間に梁dを架設し、か
つ、杭aの上端部どうしをつなぎ梁eにより連結する、
というものが最も一般的である。
構造におけるフーチングbやつなぎ梁eは、大径の鉄筋
を多数必要とするものであるので躯体工事に係わる工費
がかさむものとなり、また、その施工に際しては多数の
鉄筋が錯綜するので施工も繁雑なものとなるし、工期短
縮を図るうえでの障害にもなっており、このため、この
種の建築物に適用し得るより簡略で合理的な構造が模索
されていた。
柱、梁を有して構築される単層ないし低層の建築物であ
って、各杭をつなぎ梁により連結することなく独立に設
け、地表付近において各杭の上端部にフーチングを介す
ることなく柱を接合してなるものである。
る基礎構造であって、杭の上端部と柱の下端部とに跨が
るように鋼管を外挿し、該鋼管内にコンクリートやモル
タル等の硬化材を充填することにより、それら柱と杭と
を前記鋼管を介して接合するようにしたものである。請
求項3の発明は、前記柱として鉄骨柱を採用し、該鉄骨
柱の下端を前記杭の上端に突き合せてそれら鉄骨柱と杭
とを直接的にも接合するようにしたものである。請求項
4の発明は、前記柱として鉄骨柱を採用するとともに前
記杭として中空杭を採用し、該中空杭の上端部内に前記
鉄骨柱の下端部を挿入するとともに該中空杭の少なくと
も上端部に硬化材を充填することにより、それら鉄骨柱
と中空杭とを直接的にも接合するようにしたものであ
る。請求項5の発明は、前記柱として鉄筋コンクリート
柱を採用し、該鉄筋コンクリート柱を構成する鉄筋の下
端部を前記鋼管内に挿入し、該鉄筋コンクリート柱を構
成するコンクリートを前記鋼管内に充填することによ
り、それら鉄筋コンクリート柱と杭とを一体化するよう
にしたものである。
る他の基礎構造であって、前記杭として、コンクリート
杭の外側に鋼管を外嵌するとともに該鋼管の上端部がコ
ンクリート杭の上端部よりも上方に突出している形態の
鋼管コンクリート杭を採用し、該鋼管コンクリート杭の
上端部の鋼管内に前記柱の下端部を挿入して該鋼管内に
コンクリートやモルタル等の硬化材を充填することによ
り、それら柱と鋼管コンクリート杭とを接合するように
したものである。請求項7の発明は、前記柱として鉄骨
柱を採用し、該鉄骨柱の下端部を前記鋼管コンクリート
杭の上端部の鋼管内に挿入するとともに該鋼管内に前記
硬化材を充填することにより、それら鉄骨柱と鋼管コン
クリート杭とを接合するようにしたものである。請求項
8の発明は、前記柱として鉄筋コンクリート柱を採用
し、該鉄筋コンクリート柱を構成する鉄筋の下端部を前
記鋼管コンクリート杭の上端部の鋼管内に挿入するとと
もに、該鉄筋コンクリート柱を構成するコンクリートを
前記鋼管内に充填することにより、それら鉄筋コンクリ
ート柱と鋼管コンクリート杭とを一体化するようにした
ものである。
るさらに他の基礎構造であって、前記杭として複数の単
位杭を近接配置するとともに各単位杭の上端部どうしを
支持桁により連結した形態の群杭を採用し、前記柱を前
記支持桁を介して前記群杭に対して接合するようにした
もものである。
形態を示すもので、(a)は平屋建ての単層建築物に適
用したもの、(b)は3階建ての低層建築物に適用した
ものである。図中、符号1は杭、2は柱、3は梁、4は
1階の床スラブである(上層階の床スラブや屋根は図示
略)。図1から明らかなように、本実施形態の建築物で
は、各杭1がそれぞれ独立に設けられていて、従来一般
には各杭どうしを連結するように設けられるつなぎ梁が
省略されている。また、各杭1の上端部に各柱2が直接
的に接合されており、従来一般には設けられるフーチン
グが省略されたものとなっている。したがって本実施形
態の建築物では、つなぎ梁およびフーチングを省略した
ことによる工費削減、工期短縮、施工の合理化を充分に
実現できるものとなっている。なお、地上階の構造とし
ては図示しているような純ラーメン構造に限らず、ブレ
ースを併用したラーメン構造等、任意の構造が採用可能
である。なお、上記建築物の用途としては大規模な店舗
や倉庫等が好適ではあるが、特に限定されるものではな
い。
形態を示すものである。以下に示す各実施形態の基礎構
造はいずれも図1に示したような建築物に対して適用し
て好適なものである。
柱2の下端部と杭1の上端部に跨がるように鋼管5を外
挿し、その鋼管5内にコンクリートやモルタル等の硬化
材6を充填して硬化させることで、その鋼管5を介して
柱2と杭1とを接合することを基本とするものである。
PHC杭等の中空杭を用いてその中空部にセメントミル
ク7を充填して硬化させるものとし、かつ柱2として鉄
骨柱を採用してその下端を杭1に対してアンカーボルト
8により直接的に接合することとし、その上で、それら
柱2の下端部と杭1の上端部に跨がるように鋼管5を外
挿し、その内部にコンクリートあるいは無収縮モルタル
等の硬化材6を充填して硬化させた構造のものである。
このような構造によれば、鋼管5を介して柱2と杭1と
が接合されることに加えて、柱2と杭1とが直接的にも
接合され、充分なる接合強度を確保することができる。
また、杭1の施工誤差が生じた場合には、鋼管5および
柱2の位置を微調整することで対応することが可能であ
る。なお、本例における柱2としての鉄骨柱はH形鋼や
角形鋼管、円形鋼管等の任意の断面形状のものが採用可
能であり、また鋼管5としては円形および角形のいずれ
もが採用可能である。
に中空杭を採用するものであるが、その杭1内にセメン
トミルク7を充填する際にはその上端部に柱(鉄骨柱)
2の下端部を挿入する中空部を残しておき、そこに柱2
の下端部を挿入してその周囲にコンクリートや無収縮モ
ルタル等の硬化材6を充填することでそれら柱2と杭1
とを直接的に接合するとともに、それらの接合部に跨が
るように外挿した鋼管5内にも同様に硬化材6を充填す
ることで鋼管5を介しての接合も併せて行うようにした
ものであり、図2のものと同様の効果が得られる。な
お、符号9は柱2を鋼管5内に挿入する際にそれを仮支
持しかつレベル調整するために用いるレベル調整用治具
である。
ート柱を採用した場合の例であり、その柱2を構成する
鉄筋10の下端部を鋼管5内に挿入するとともに、柱2
を構成するコンクリート6を鋼管5内に充填すること
で、柱2を形成すると同時にそれを杭1に対して一体化
するようにしたものである。
して鋼管コンクリート杭を採用する場合の例である。本
例で用いる杭1は、中空杭11の外側に鋼管12を外嵌
するとともに、その鋼管12の上端部が中空杭11の上
端部よりも上方に突出している形態のものである。
用し、その下端部を上記の杭(鋼管コンクリート杭)1
の上端部の鋼管12内に挿入して該鋼管12内にコンク
リートやモルタル等の硬化材6を充填することで杭1と
柱2とを接合するようにしたものである。つまり、本例
は、鋼管コンクリート杭を構成している鋼管12が上記
実施形態における鋼管5に相当するものであり、それを
予め中空杭11と一体化しておいた構成のものである。
リート柱を採用し、その柱2を構成する鉄筋10の下端
部を杭(鋼管コンクリート杭)1の上端部の鋼管12内
に挿入するとともに、該鉄筋コンクリート柱2を構成す
るコンクリート6を鋼管12内に打設充填するようにし
たものである。
場合の例である。すなわち、本例では複数の単位杭13
を近接配置するとともに、各単位杭13の上端部どうし
をH形鋼等の支持桁14により連結した形態の群杭1を
採用し、また柱2としては鉄骨柱を採用し、その柱2の
下端を支持桁14に対して接合することでその支持桁を
介して鉄骨柱を群杭に対して接合するようにしたもので
ある。この場合も従来のようなフーチングや群杭どうし
を連結するつなぎ梁を必要とせず、簡略な基礎構造を実
現できる。なお、この場合、支持桁14が柱脚モーメン
トを処理することになり、各単位杭13と支持桁14と
の間には軸力およびせん断力が伝達されるのみであるか
ら、それらの間の接合は簡略で軽微なピン接合とすれば
良い。なお、本例では単位杭13として中空杭を用い、
それにセメントミルク7を充填するとともにアンカーボ
ルト8を用いて支持桁14を接合するようにしたが、単
位杭13の形態やその本数、単位杭13と支持桁14と
の連結の形態、支持桁14の断面形状等は任意である。
また、必要であれば支持桁14の防錆を目的としてその
周囲に防錆用コンクリート(鎖線で示す)15を打設し
ても良い。
うしを連結するつなぎ梁と、杭と柱とを接合するための
フーチングを不要とするものであるから、構造の簡略
化、合理化を実現でき、したがって工費削減、工期短縮
に大きく寄与し得るものであり、極めて有効である。
柱の下端部とを、それらに跨がるように設ける鋼管を介
して接合し、あるいは鋼管コンクリート杭を用いてその
上端部に柱を挿入することで接合し、もしくは柱を支持
桁を介して群杭に対して接合するものであるから、いず
れも簡略な構造で充分なる接合強度を確保し得るもので
あり、上記建築物の基礎構造として採用して好適であ
る。
成図である。
ある。
図である。
を示す図である。
を示す図である。
を示す図である。
を示す図である。
を示す概略構成図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 杭、柱、梁を有して構築される単層ない
し低層の建築物であって、各杭をつなぎ梁により連結す
ることなく独立に設け、地表付近において各杭の上端部
にフーチングを介することなく柱を接合してなることを
特徴とする建築物。 - 【請求項2】 請求項1記載の建築物に適用される基礎
構造であって、杭の上端部と柱の下端部とに跨がるよう
に鋼管を外挿し、該鋼管内にコンクリートやモルタル等
の硬化材を充填することにより、それら柱と杭とを前記
鋼管を介して接合してなることを特徴とする建築物の基
礎構造。 - 【請求項3】 請求項2記載の基礎構造であって、前記
柱として鉄骨柱を採用し、該鉄骨柱の下端を前記杭の上
端に突き合せてそれら鉄骨柱と杭とを直接的にも接合し
てなることを特徴とする建築物の基礎構造。 - 【請求項4】 請求項2記載の基礎構造であって、前記
柱として鉄骨柱を採用するとともに前記杭として中空杭
を採用し、該中空杭の上端部内に前記鉄骨柱の下端部を
挿入するとともに該中空杭の少なくとも上端部に前記硬
化材を充填することにより、それら鉄骨柱と中空杭とを
直接的にも接合してなることを特徴とする建築物の基礎
構造。 - 【請求項5】 請求項2記載の基礎構造であって、前記
柱として鉄筋コンクリート柱を採用し、該鉄筋コンクリ
ート柱を構成する鉄筋の下端部を前記鋼管内に挿入し、
該鉄筋コンクリート柱を構成するコンクリートを前記鋼
管内に充填することにより、それら鉄筋コンクリート柱
と杭とを一体化してなることを特徴とする建築物の基礎
構造。 - 【請求項6】 請求項1記載の建築物に適用される基礎
構造であって、前記杭として、コンクリート杭の外側に
鋼管を外嵌するとともに該鋼管の上端部がコンクリート
杭の上端部よりも上方に突出している形態の鋼管コンク
リート杭を採用し、該鋼管コンクリート杭の上端部の鋼
管内に前記柱の下端部を挿入して該鋼管内にコンクリー
トやモルタル等の硬化材を充填することにより、それら
柱と鋼管コンクリート杭とを接合してなることを特徴と
する建築物の基礎構造。 - 【請求項7】 請求項6記載の基礎構造であって、前記
柱として鉄骨柱を採用し、該鉄骨柱の下端部を前記鋼管
コンクリート杭の上端部の鋼管内に挿入するとともに該
鋼管内に前記硬化材を充填することにより、それら鉄骨
柱と鋼管コンクリート杭とを接合してなることを特徴と
する建築物の基礎構造。 - 【請求項8】 請求項6記載の基礎構造であって、前記
柱として鉄筋コンクリート柱を採用し、該鉄筋コンクリ
ート柱を構成する鉄筋の下端部を前記鋼管コンクリート
杭の上端部の鋼管内に挿入するとともに、該鉄筋コンク
リート柱を構成するコンクリートを前記鋼管内に充填す
ることにより、それら鉄筋コンクリート柱と鋼管コンク
リート杭とを一体化してなることを特徴とする建築物の
基礎構造。 - 【請求項9】 請求項1記載の建築物に適用される基礎
構造であって、前記杭として複数の単位杭を近接配置す
るとともに各単位杭の上端部どうしを支持桁により連結
した形態の群杭を採用し、前記柱を前記支持桁を介して
前記群杭に対して接合してなることを特徴とする建築物
の基礎構造。
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