JP2656175B2 - 柱梁の接合構造 - Google Patents
柱梁の接合構造Info
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- JP2656175B2 JP2656175B2 JP17965691A JP17965691A JP2656175B2 JP 2656175 B2 JP2656175 B2 JP 2656175B2 JP 17965691 A JP17965691 A JP 17965691A JP 17965691 A JP17965691 A JP 17965691A JP 2656175 B2 JP2656175 B2 JP 2656175B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はＳＲＣ柱と鉄骨梁とから
なる複合構造における柱梁の接合構造に係るものであ
る。
なる複合構造における柱梁の接合構造に係るものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来この種の柱梁の接合に際しては、複
雑な柱梁継手部を工作して、高力ボルト、溶接等によっ
て接合するとともに、接合鉄筋を配筋して接合コンクリ
ートを打設していた。
雑な柱梁継手部を工作して、高力ボルト、溶接等によっ
て接合するとともに、接合鉄筋を配筋して接合コンクリ
ートを打設していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記従来構造は柱梁継
手部の施工に多大の手間を要し、また柱梁接合部に複雑
に鉄筋が配置され、著しく作業性を損ない、多くの労力
と時間とを要し、しかも接合部の精度を確保し難いとい
う問題点があった。本発明は前記従来技術の有する問題
点に鑑みて提案されたもので、作業性が向上され、施工
精度が確保されるＳＲＣ柱と鉄骨造梁との接合構造を提
供する点にある。
手部の施工に多大の手間を要し、また柱梁接合部に複雑
に鉄筋が配置され、著しく作業性を損ない、多くの労力
と時間とを要し、しかも接合部の精度を確保し難いとい
う問題点があった。本発明は前記従来技術の有する問題
点に鑑みて提案されたもので、作業性が向上され、施工
精度が確保されるＳＲＣ柱と鉄骨造梁との接合構造を提
供する点にある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る柱梁の接合構造は、コンクリート柱躯
体に鋼管柱が同コンクリート柱躯体の上下端部より一部
突出するように内蔵され、且つ前記コンクリート柱躯体
の上下端部にスプライススリーブが埋設されたＳＲＣ柱
と、継手鋼管がコンクリート柱部に埋設されるととも
に、同継手鋼管より鉄骨梁接合用梁鉄骨が岐出され、且
つ前記継手鋼管の外周コンクリート柱躯体に縦筋が貫通
された柱梁交叉ＰＣユニットと、梁鉄骨の両端に前記柱
梁交叉ＰＣユニットが配設された鉄骨大梁とよりなり、
同鉄骨大梁における前記柱梁交叉ＰＣユニットにおける
縦筋の上下突出端部を、上下階のＳＲＣ柱のスプライス
スリーブに嵌装し、前記各ＳＲＣ柱と柱梁交叉ＰＣユニ
ットとの接合部にモルタルを填装構成されている。
め、本発明に係る柱梁の接合構造は、コンクリート柱躯
体に鋼管柱が同コンクリート柱躯体の上下端部より一部
突出するように内蔵され、且つ前記コンクリート柱躯体
の上下端部にスプライススリーブが埋設されたＳＲＣ柱
と、継手鋼管がコンクリート柱部に埋設されるととも
に、同継手鋼管より鉄骨梁接合用梁鉄骨が岐出され、且
つ前記継手鋼管の外周コンクリート柱躯体に縦筋が貫通
された柱梁交叉ＰＣユニットと、梁鉄骨の両端に前記柱
梁交叉ＰＣユニットが配設された鉄骨大梁とよりなり、
同鉄骨大梁における前記柱梁交叉ＰＣユニットにおける
縦筋の上下突出端部を、上下階のＳＲＣ柱のスプライス
スリーブに嵌装し、前記各ＳＲＣ柱と柱梁交叉ＰＣユニ
ットとの接合部にモルタルを填装構成されている。
【０００５】
【作用】本発明によれば前記したように、鉄骨大梁の両
端に配設された柱梁交叉ＰＣユニツトにおけるコンクリ
ート柱部に埋設された継手鋼管を上下階のＳＲＣ柱に内
蔵された鋼管柱の突出端部に嵌着することによって、上
下階のＳＲＣ柱と鉄骨梁とが所定位置に簡単且つ確実に
接合される。同時に前記柱梁交叉ＰＣユニツトに貫通さ
れた縦筋の突出端部を、上下階ＳＲＣ柱のコンクリート
躯体に埋設されたスプライススリーブに嵌装することに
よって、前記柱梁交叉ＰＣユニツトと上下階ＳＲＣ柱の
各鉄筋が接合されるものである。
端に配設された柱梁交叉ＰＣユニツトにおけるコンクリ
ート柱部に埋設された継手鋼管を上下階のＳＲＣ柱に内
蔵された鋼管柱の突出端部に嵌着することによって、上
下階のＳＲＣ柱と鉄骨梁とが所定位置に簡単且つ確実に
接合される。同時に前記柱梁交叉ＰＣユニツトに貫通さ
れた縦筋の突出端部を、上下階ＳＲＣ柱のコンクリート
躯体に埋設されたスプライススリーブに嵌装することに
よって、前記柱梁交叉ＰＣユニツトと上下階ＳＲＣ柱の
各鉄筋が接合されるものである。
【０００６】更に前記ＳＲＣ柱に内蔵された鋼管柱、及
び柱梁交叉ＰＣユニツトの継手鋼管は鉄骨大梁取付時の
ガイド部材の用を果すと同時に、柱梁接合部を補強、且
つ補剛するものである。
び柱梁交叉ＰＣユニツトの継手鋼管は鉄骨大梁取付時の
ガイド部材の用を果すと同時に、柱梁接合部を補強、且
つ補剛するものである。
【０００７】
【実施例】以下本発明をＳＲＣ柱と鉄骨梁とを併用した
架構を有する複合構造物の施工に適用した図示の実施例
について説明する。ＡはＳＲＣ柱で、鋼管柱１がコンク
リート柱躯体２に、同柱躯体２の上下端部より一部突出
するように内蔵されるとともに、同柱躯体２の上下端部
に柱主筋３継接用のスプライススリーブ４が埋設されて
いる。
架構を有する複合構造物の施工に適用した図示の実施例
について説明する。ＡはＳＲＣ柱で、鋼管柱１がコンク
リート柱躯体２に、同柱躯体２の上下端部より一部突出
するように内蔵されるとともに、同柱躯体２の上下端部
に柱主筋３継接用のスプライススリーブ４が埋設されて
いる。
【０００８】Ｂは鉄骨大梁で、その両端に柱梁交叉ＰＣ
ユニツトＣが配設され、同柱梁交叉ＰＣユニツトＣの柱
におけるコンクリート躯体の中心に継手鋼管５が埋設さ
れるとともに、縦筋６が縦貫され、コンクリート躯体の
外周より、鉄骨梁接合用梁鉄骨７が突設されている。次
に前記柱、梁を使用した躯体工事について説明する。
ユニツトＣが配設され、同柱梁交叉ＰＣユニツトＣの柱
におけるコンクリート躯体の中心に継手鋼管５が埋設さ
れるとともに、縦筋６が縦貫され、コンクリート躯体の
外周より、鉄骨梁接合用梁鉄骨７が突設されている。次
に前記柱、梁を使用した躯体工事について説明する。
【０００９】前記ＳＲＣ柱Ａを所定間隔毎にＡ1 、
Ａ2 、Ａ3 …Ａn-1 、Ａn 、…と立設する。（図２参
照）なお図中説明を簡略にするため、ＳＲＣ柱としてＡ
n-1 、Ａnのみが示されている。次いで前記鉄骨大梁Ｂ
を水平に吊り降ろして（図３参照）同鉄骨大梁Ｂの両端
の柱梁交叉ＰＣユニツトＣにおける継手鋼管５を、前記
各ＳＲＣ柱Ａn-1 、Ａnにおける各鋼管柱１の上端突出
部に嵌着するとともに、縦筋６の下端突出部を前記各Ｓ
ＲＣ柱Ａn-1 、Ａn のスプライススリーブ４に挿入し、
前記鉄骨大梁Ｂと、ＳＲＣ柱Ａn+1 、Ａn+2 に前記同様
にして取付けられた鉄骨梁Ｂとの間に中間鉄骨梁Ｂ′を
介装し、同鉄骨梁Ｂ′を柱梁交叉ＰＣユニツトＣの鉄骨
梁接合用梁鉄骨７に高力ボルト８を介して締結する（図
４参照）なおこのボルト締結作業はロボツトによって行
なう。
Ａ2 、Ａ3 …Ａn-1 、Ａn 、…と立設する。（図２参
照）なお図中説明を簡略にするため、ＳＲＣ柱としてＡ
n-1 、Ａnのみが示されている。次いで前記鉄骨大梁Ｂ
を水平に吊り降ろして（図３参照）同鉄骨大梁Ｂの両端
の柱梁交叉ＰＣユニツトＣにおける継手鋼管５を、前記
各ＳＲＣ柱Ａn-1 、Ａnにおける各鋼管柱１の上端突出
部に嵌着するとともに、縦筋６の下端突出部を前記各Ｓ
ＲＣ柱Ａn-1 、Ａn のスプライススリーブ４に挿入し、
前記鉄骨大梁Ｂと、ＳＲＣ柱Ａn+1 、Ａn+2 に前記同様
にして取付けられた鉄骨梁Ｂとの間に中間鉄骨梁Ｂ′を
介装し、同鉄骨梁Ｂ′を柱梁交叉ＰＣユニツトＣの鉄骨
梁接合用梁鉄骨７に高力ボルト８を介して締結する（図
４参照）なおこのボルト締結作業はロボツトによって行
なう。
【００１０】次いで前記各ＳＲＣ柱Ａn-1 、Ａn 上に上
階のＳＲＣ柱Ａ′n-1 、Ａ′n を建込み、上階柱におけ
る鋼管柱１の下端突出部を前記鉄骨梁Ｂにおける柱梁交
叉ＰＣユニツトＣの継手鋼管５に嵌着するとともに、同
ＰＣユニツトＣにおける縦筋６の上端突出部を上階ＳＲ
Ｃ柱Ａ′n-1 、Ａ′n のスプライススリーブ４に挿入す
る（図５参照）次いで上下階各ＳＲＣ柱と鉄骨大梁Ｂと
の接合部にロボツトによってモルタルグラウトｇの注入
を行なう。（図６参照）次いで前記鉄骨大梁Ｂ上にＰＣ
床Ｄを敷設し、（図７参照）ＰＣカーテンウオールＥを
セツトし、（図８参照）ロボツトによって床モルタルＦ
を充填する。（図９参照）
階のＳＲＣ柱Ａ′n-1 、Ａ′n を建込み、上階柱におけ
る鋼管柱１の下端突出部を前記鉄骨梁Ｂにおける柱梁交
叉ＰＣユニツトＣの継手鋼管５に嵌着するとともに、同
ＰＣユニツトＣにおける縦筋６の上端突出部を上階ＳＲ
Ｃ柱Ａ′n-1 、Ａ′n のスプライススリーブ４に挿入す
る（図５参照）次いで上下階各ＳＲＣ柱と鉄骨大梁Ｂと
の接合部にロボツトによってモルタルグラウトｇの注入
を行なう。（図６参照）次いで前記鉄骨大梁Ｂ上にＰＣ
床Ｄを敷設し、（図７参照）ＰＣカーテンウオールＥを
セツトし、（図８参照）ロボツトによって床モルタルＦ
を充填する。（図９参照）
【００１１】
【発明の効果】本発明は前記したように構成されている
ので、鋼管柱を内蔵したＳＲＣ造のプレキヤストコンク
リート柱と鉄骨大梁とを、型枠工事、鉄筋コンクリート
工事等の作業を省略して無人化施工によって高精度で接
合しうるものであり、従来極めて難しいとされてきたＳ
ＲＣ構造のＰＣ化を可能ならしめたものである。
ので、鋼管柱を内蔵したＳＲＣ造のプレキヤストコンク
リート柱と鉄骨大梁とを、型枠工事、鉄筋コンクリート
工事等の作業を省略して無人化施工によって高精度で接
合しうるものであり、従来極めて難しいとされてきたＳ
ＲＣ構造のＰＣ化を可能ならしめたものである。
【図１】本発明に係る柱梁の接合構造を具えた架構を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図２】柱建方工程を示す縦断面図である。
【図３】鉄骨大梁取付工程を示す縦断面図である。
【図４】鉄骨大梁の高力ボルト締め工程を示す縦断面図
である。
である。
【図５】上階柱建入れ工程を示す縦断面図である。
【図６】柱梁接合部モルタルの注入工程を示す縦断面図
である。
である。
【図７】ＰＣ床敷設工程を示す縦断面図である。
【図８】ＰＣカーテンウオール取付工程を示す縦断面図
である。
である。
【図９】床モルタル充填工程を示す縦断面図である。
Ａ ＳＲＣ柱 Ｂ 鉄骨大梁 Ｃ 柱梁交叉ＰＣユニツト １ 鋼管柱 ２ コンクリート柱躯体 ３ 柱主筋 ４ スプライススリーブ ５ 継手鋼管 ６ 縦筋 ７ 鉄骨梁接合用梁鉄骨
Claims (1)
- 【請求項１】 コンクリート柱躯体２に鋼管柱１が同コ
ンクリート柱躯体２の上下端部より一部突出するように
内蔵され、且つ前記コンクリート柱躯体２の上下端部に
スプライススリーブ４が埋設されたＳＲＣ柱Ａと、継手
鋼管５がコンクリート柱部に埋設されるとともに、同継
手鋼管５より鉄骨梁接合用梁鉄骨７が岐出され、且つ前
記継手鋼管５の外周コンクリート柱躯体に縦筋６が貫通
された柱梁交叉ＰＣユニットＣと、梁鉄骨の両端に前記
柱梁交叉ＰＣユニットＣが配設された鉄骨大梁Ｂとより
なり、同鉄骨大梁Ｂにおける前記柱梁交叉ＰＣユニット
Ｃにおける縦筋６の上下突出端部を、上下階のＳＲＣ柱
Ａのスプライススリーブ４に嵌装し、前記各ＳＲＣ柱Ａ
と柱梁交叉ＰＣユニットＣとの接合部にモルタルを填装
してなることを特徴とする柱梁の接合構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17965691A JP2656175B2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 柱梁の接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17965691A JP2656175B2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 柱梁の接合構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0525854A JPH0525854A (ja) | 1993-02-02 |
| JP2656175B2 true JP2656175B2 (ja) | 1997-09-24 |
Family
ID=16069588
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17965691A Expired - Fee Related JP2656175B2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 柱梁の接合構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2656175B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011252304A (ja) * | 2010-06-01 | 2011-12-15 | Shimizu Corp | ＰＣａ柱と複合梁との接合構造および接合方法 |
| CN109024877A (zh) * | 2018-07-26 | 2018-12-18 | 上海烟草集团有限责任公司 | 预应力混凝土梁-型钢混凝土柱节点构件 |
-
1991
- 1991-07-19 JP JP17965691A patent/JP2656175B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0525854A (ja) | 1993-02-02 |
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