JP2536361B2 - Rc構造物の柱・梁接合部構造 - Google Patents

Rc構造物の柱・梁接合部構造

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JP2536361B2
JP2536361B2 JP3343504A JP34350491A JP2536361B2 JP 2536361 B2 JP2536361 B2 JP 2536361B2 JP 3343504 A JP3343504 A JP 3343504A JP 34350491 A JP34350491 A JP 34350491A JP 2536361 B2 JP2536361 B2 JP 2536361B2
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concrete
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reinforcing ring
pillar
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友康 加藤
佐登志 別所
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Kajima Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主に超高層RC構造
物における柱と梁との接合部に適用されるRC構造物の
柱・梁接合部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建物の柱、梁、スラブなどの建
物の躯体に生ずる外力による部材応力は、全て同じでは
なく、下層階の柱および梁ほど大きく、特に、地震時に
おける柱・梁接合部の部材応力は相当なものになる。そ
の一方で、同じ柱や梁でも上階ほど部材応力は小さく、
特にスラブの応力は比較的小さい。
【0003】ところで、従来、RC構造物の柱や梁など
の断面設計は、部材応力に応じて断面の形状や大きさを
変えたり、鉄筋量を増減したりすることによって行われ
ている。また、コンクリートには、最も不利な柱・梁接
合部の部材応力に対処できる高強度のコンクリートが使
用され、同じコンクリートが床スラブ等の比較的部材応
力の小さい部分にも使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、高強度のコン
クリートを床スラブに使用すると、こて仕上げに時間が
かかり、仕上げが難しくなるという課題があった。
【0005】また、部材応力の比較的小さい床スラブま
で、全て高強度のコンクリートを使用するときわめて不
経済になるという課題があった。
【0006】また、柱径の割りに部材応力の大きい柱・
梁接合部に、補強鉄筋として高強度鉄筋を配筋し、コン
クリートとして普通強度のコンクリートを使用すると、
コンクリートに対する鉄筋の定着力が小さいために補強
鉄筋の端部が抜けるおそれがあり、補強鉄筋の端部を強
固に定着できなくなるおそれがあった。
【0007】さらに、柱・梁接合部の補強鉄筋は、複雑
に配筋されやすいため、この部分のフープ筋を配筋しに
くくなるということもあった。
【0008】この発明は、以上の課題を解決するために
なされたもので、柱・梁接合部の施工性および構造性能
の大幅向上を可能にしたRC構造物の柱・梁接合部構造
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係るRC建物
の柱・梁接合部構造は、鉄筋コンクリートからなる柱と
梁との柱・梁接合部に、側部にコンクリートの付着力を
高める複数個のコッターを有し、かつ、前記柱・梁接合
部のコンクリート型枠および補強部材の働きをする補強
リングを前記柱の外周に位置して取り付けることにより
構成されている。
【0010】
【実施例】図1〜図11は、この発明に係る超高層RC構
造物の柱・梁接合部に適用されるRC構造物の柱・梁接
合部の一実施例を示し、図において、柱1と梁2は、と
もに鉄筋コンクリートによって構築され、柱1には高強
度コンクリート、梁2には普通コンクリート10がそれぞ
れ使用されている。
【0011】また、柱1と梁2との柱・梁合部に、補強
リング3が柱・梁接合部のコンクリート型枠と補強部材
とを兼ねるように柱1の外周部に位置して取り付けられ
ている。
【0012】補強リング3はプレキャストコンクリート
より形成され、また、柱1の断面形状に対応して円形状
(図3参照)、正方形状(図5参照)、又は八角形(図
6参照)などの多角形断面形状の筒状に、かつ、梁2の
梁成と略一致する高さに形成されている。
【0013】補強リング3の側部には複数個の鉄筋挿通
孔5が水平形成され、この鉄筋挿通孔5に梁2に配筋さ
れた複数本の主筋6がそれぞれ挿通されている。
【0014】また、補強リング3のコンクリート中に
は、柱1の柱・梁接合部に配筋されるフープ筋となる複
数本のフープ筋7と、梁2の端部に配筋されるスターラ
ップ筋となる1ないし2本のスターラップ筋8がそれぞ
れ配筋されている。フープ筋7は補強リング3の円周方
向に沿って例えば円形状に、スターラップ筋8は鉄筋挿
通孔5の周囲に縦長の矩形状にそれぞれ配筋されている
(図6参照)。
【0015】図7は、補強リングの他の実施例を示し、
図7に示す補強リング3は、前記実施例と同様にプレキ
ャストコンクリートより形成され、かつ、側部にコンク
リートの付着力を高める複数個のコッター9が形成され
ている。
【0016】補強リング3の側部に複数個のコッター9
を形成することにより、柱1と梁2とのより完全な一体
化が図れて、柱1と梁2間の剪断力の伝達がより確実に
なされる。
【0017】図8,9,10は、同じく補強リングの他の実施
例を示し、補強リング3は縞付き鋼管より形成されてい
る。補強リング3を縞付き鋼管より形成することによ
り、コンクリートの付着力が増し、柱1と梁2とのより
完全な一体化が図れて柱1と梁2間の剪断力の伝達がよ
り確実になされると共に、補強リング3の製作が容易に
なる。
【0018】図11は、柱・梁接合部の横断面図を示し、
柱1は矩形断面形に形成されているが、柱・梁接合部に
円形状の補強リング3を設置して柱・梁接合部を円形断
面形に形成したものである。
【0019】係る場合、梁2の左右両側に剪断補強とし
て有効な水平ハンチ11が形成されている。
【0020】
【発明の効果】この発明に係るRC構造物の柱・梁接合
部構造は、以上説明した構成からなり、柱・梁接合部
に、柱の外周に位置して、前記柱・梁接合部のコンクリ
ート型枠および補強部材の働きをする補強リングを取り
付けてなるので、柱・梁接合部の型枠の組み立ておよび
撤去作業を省力することができ、かつ、補強リングは柱
のフープ筋の働きもするので、煩雑なフープ筋の配筋作
業も省略できるので、柱・梁接合部の施工性が著しく向
上する。
【0021】また、補強リングは側部にコンクリートの
付着力を高める複数個のコッターを有し、この補強リン
グによって柱のコンクリートと梁のコンクリートが補強
リングによって仕切られるので、高い部材強度を要求さ
れる柱および柱・梁接合部にのみ高強度のコンクリート
を打設して、柱および柱・梁接合部の強度および梁主筋
の定着力を大幅に高めることができ、かつ、主筋の抜け
も防止できる。また、高強度コンクリートの有効利用に
より経済施工が図れる。
【0022】さらに、補強リングの側部にコンクリート
の付着力を高める複数個のコッターが形成されているの
で、柱と梁とのより完全な一体化が図れて、柱と梁間の
剪断力の伝達がより確実になされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】柱・梁接合部の横断面図である。
【図2】柱・梁接合部の縦断面図である。
【図3】プレキャストコンクリートからなる補強リング
の斜視図である。
【図4】プレキャストコンクリートからなる補強リング
の斜視図である。
【図5】プレキャストコンクリートからなる補強リング
の斜視図である。
【図6】プレキャストコンクリートからなる補強リング
の縦断面図である。
【図7】プレキャストコンクリートからなる補強リング
の斜視図である。
【図8】縞付き鋼管からなる補強リングの斜視図であ
る。
【図9】縞付き鋼管からなる補強リングの平面図であ
る。
【図10】縞付き鋼管からなる補強リングの側面図であ
る。
【図11】柱・梁接合部の横断面図である。
【符号の説明】
1…柱、2…梁、3…補強リング、4…高強度コンクリ
ート、5…鉄筋挿通孔、6…主筋、7…フープ筋、8…
スターラップ筋8、9…コッター、10…普通コンクリー
ト、11…水平ハンチ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱および梁が鉄筋コンクリートからなる
    RC構造物の柱・梁接合部構造において、前記柱・梁接
    合部に側部にコンクリートの付着力を高める複数個のコ
    ッターを有し、かつ、前記柱・梁接合部のコンクリート
    型枠および補強部材の働きをする補強リングを前記柱の
    外周に位置して取り付けてなることを特徴とするRC構
    造物の柱・梁接合部構造。
JP3343504A 1991-12-25 1991-12-25 Rc構造物の柱・梁接合部構造 Expired - Lifetime JP2536361B2 (ja)

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JPH05171682A JPH05171682A (ja) 1993-07-09
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JP2008240291A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Ohbayashi Corp Pc部材の製作方法、pc部材、柱梁架構の仕口部の構築方法、コンクリート部材、柱梁構造
CN109024888B (zh) * 2018-08-07 2020-06-05 安徽工业大学 装配式pvc-frp管混凝土柱-钢筋混凝土梁自复位环梁节点

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JPH01154923A (ja) * 1987-12-14 1989-06-16 Fujita Corp 鉄筋コンクリート造柱、梁の接合部

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JPH05171682A (ja) 1993-07-09

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