JPH1143994A - Rc造の扁平梁 - Google Patents
Rc造の扁平梁Info
- Publication number
- JPH1143994A JPH1143994A JP19965397A JP19965397A JPH1143994A JP H1143994 A JPH1143994 A JP H1143994A JP 19965397 A JP19965397 A JP 19965397A JP 19965397 A JP19965397 A JP 19965397A JP H1143994 A JPH1143994 A JP H1143994A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flat
- column
- reinforcement
- main reinforcement
- reinforcement bars
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 抜け出しに対する抵抗力が大きな鉄筋を柱梁
接合部やその周りの梁端部に亘って配筋して当該部分の
配筋量を増量し、これにより外力による扁平梁の降伏位
置を柱梁接合部側から梁中央部に移すことができるよう
にして、ひび割れ発生後にあっても扁平梁に所定の剛性
を維持させることができるRC造の扁平梁を提供する。 【解決手段】 RC造の扁平梁10は、柱12,12間
に架設されるようになっており、梁せいに比較して梁幅
wを大きくした扁平状断面をもって構成する。扁平梁1
0には柱梁接合部および梁端部10aに、梁主筋14に
加えて扁平ループ状の閉鎖型主筋16をコンクリート1
8内に埋設して配筋し、これら梁主筋14および閉鎖型
主筋16を埋設した当該柱梁接合部および梁端部10a
近傍の配筋量を、梁中央部10bの配筋量より多くす
る。
接合部やその周りの梁端部に亘って配筋して当該部分の
配筋量を増量し、これにより外力による扁平梁の降伏位
置を柱梁接合部側から梁中央部に移すことができるよう
にして、ひび割れ発生後にあっても扁平梁に所定の剛性
を維持させることができるRC造の扁平梁を提供する。 【解決手段】 RC造の扁平梁10は、柱12,12間
に架設されるようになっており、梁せいに比較して梁幅
wを大きくした扁平状断面をもって構成する。扁平梁1
0には柱梁接合部および梁端部10aに、梁主筋14に
加えて扁平ループ状の閉鎖型主筋16をコンクリート1
8内に埋設して配筋し、これら梁主筋14および閉鎖型
主筋16を埋設した当該柱梁接合部および梁端部10a
近傍の配筋量を、梁中央部10bの配筋量より多くす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、RC(鉄筋コンク
リート)造建築物に用いられるRC梁に関し、とりわ
け、梁せいに比較して梁幅を大きくして扁平状に形成さ
れるRC造の扁平梁に関する。
リート)造建築物に用いられるRC梁に関し、とりわ
け、梁せいに比較して梁幅を大きくして扁平状に形成さ
れるRC造の扁平梁に関する。
【0002】
【従来の技術】RC造建築物を構築するにあたって、柱
間に架設される梁は、柱と共に構造強度を大きく左右す
る重要な構成要素となる。通常梁は上下荷重に対する支
持剛性を上げるために、梁せいを梁幅より大きくして形
成される。このため、梁間に敷設される床スラブ下面か
ら梁が大きく突出され、これが障害となって天井高を高
く設定することが困難になる。そこで、近年では図4,
図5に示すように梁せいhに比較して梁幅wを大きくし
た扁平状断面として形成されるRC造の扁平梁1が採用
されている(例えば、特開平8−13673号公報参
照)。この種の扁平梁1では梁せいhに比較して梁幅w
を大きくした分、梁主筋2を横方向に数多く埋設して、
該梁主筋2および図外のスターラップ筋とコンクリート
3の強度とによって所定の剛性を確保するようになって
いる。
間に架設される梁は、柱と共に構造強度を大きく左右す
る重要な構成要素となる。通常梁は上下荷重に対する支
持剛性を上げるために、梁せいを梁幅より大きくして形
成される。このため、梁間に敷設される床スラブ下面か
ら梁が大きく突出され、これが障害となって天井高を高
く設定することが困難になる。そこで、近年では図4,
図5に示すように梁せいhに比較して梁幅wを大きくし
た扁平状断面として形成されるRC造の扁平梁1が採用
されている(例えば、特開平8−13673号公報参
照)。この種の扁平梁1では梁せいhに比較して梁幅w
を大きくした分、梁主筋2を横方向に数多く埋設して、
該梁主筋2および図外のスターラップ筋とコンクリート
3の強度とによって所定の剛性を確保するようになって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のRC造の扁平梁1では、地震等の外力が入力され
て建物架構が変形された場合に、特に柱4との柱梁接合
部1a付近に大きな曲げモーメントMが作用するため、
当該柱梁接合部1aやその周りの梁端部にひび割れが発
生し易い。このように柱梁接合部1aやその周りにひび
割れが一旦発生すると、RC造扁平梁1は梁せいhが小
さいためにその剛性が著しく低下してしまうため、かか
る扁平梁1は5層以下の低層建物に適用されるにとどま
っていた。このため、扁平梁1をそれ以上の高層建物に
適用しようとする場合には、図外の耐震壁等の剛性の大
きな部材を扁平梁1と組み合わせて用いる必要があり、
室内空間に大きな制約が生じてしまう。
従来のRC造の扁平梁1では、地震等の外力が入力され
て建物架構が変形された場合に、特に柱4との柱梁接合
部1a付近に大きな曲げモーメントMが作用するため、
当該柱梁接合部1aやその周りの梁端部にひび割れが発
生し易い。このように柱梁接合部1aやその周りにひび
割れが一旦発生すると、RC造扁平梁1は梁せいhが小
さいためにその剛性が著しく低下してしまうため、かか
る扁平梁1は5層以下の低層建物に適用されるにとどま
っていた。このため、扁平梁1をそれ以上の高層建物に
適用しようとする場合には、図外の耐震壁等の剛性の大
きな部材を扁平梁1と組み合わせて用いる必要があり、
室内空間に大きな制約が生じてしまう。
【0004】そこで、上記扁平梁1の梁主筋2を増量し
て剛性を増大することが考えられるが、このように単に
梁主筋2を増量しても該梁主筋2は直線状に配筋される
だけであるため、柱梁接合部1a付近に曲げモーメント
が作用した際に、当該柱梁接合部1aや梁端部に位置す
る梁主筋2部分がコンクリート3から抜け出し易く、剛
性増強効果が小さいという課題があった。
て剛性を増大することが考えられるが、このように単に
梁主筋2を増量しても該梁主筋2は直線状に配筋される
だけであるため、柱梁接合部1a付近に曲げモーメント
が作用した際に、当該柱梁接合部1aや梁端部に位置す
る梁主筋2部分がコンクリート3から抜け出し易く、剛
性増強効果が小さいという課題があった。
【0005】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、抜け出しに対する抵抗力が大きな鉄筋を柱梁接合部
やその周りの梁端部に亘って配筋して当該部分の配筋量
を増量し、これにより外力による扁平梁の降伏位置を柱
梁接合部側から梁中央部に移すことができるようにし
て、ひび割れ発生後にあっても扁平梁に所定の剛性を維
持させることができるRC造の扁平梁を提供することを
目的とする。
て、抜け出しに対する抵抗力が大きな鉄筋を柱梁接合部
やその周りの梁端部に亘って配筋して当該部分の配筋量
を増量し、これにより外力による扁平梁の降伏位置を柱
梁接合部側から梁中央部に移すことができるようにし
て、ひび割れ発生後にあっても扁平梁に所定の剛性を維
持させることができるRC造の扁平梁を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明のRC造の扁平梁にあっては、柱間に、梁せ
いに比較して梁幅を大きくした扁平状断面をもって架設
されるRC造の扁平梁において、柱梁接合部および梁端
部に亘って、梁主筋に加えてループ状の閉鎖型主筋を配
筋し、これら梁主筋および閉鎖型主筋を配筋した当該柱
梁接合部および梁端部の配筋量を、梁中央部の配筋量よ
り多くすることにより構成する。
めに本発明のRC造の扁平梁にあっては、柱間に、梁せ
いに比較して梁幅を大きくした扁平状断面をもって架設
されるRC造の扁平梁において、柱梁接合部および梁端
部に亘って、梁主筋に加えてループ状の閉鎖型主筋を配
筋し、これら梁主筋および閉鎖型主筋を配筋した当該柱
梁接合部および梁端部の配筋量を、梁中央部の配筋量よ
り多くすることにより構成する。
【0007】以上の構成による本発明のRC造の扁平梁
の作用を以下述べると、柱梁接合部および梁端部に亘っ
て閉鎖型主筋を加えて、梁主筋および閉鎖型主筋とで柱
梁接合部付近の配筋量を増量したので、当該柱梁接合部
や梁端部の剛性を梁中央部に比較して大きくすることが
できると共に、上記閉鎖型主筋により柱梁接合部付近に
おける主筋のコンクリートからの抜け出しを防止するこ
とができる。このため、扁平梁に変形力が作用した場合
にも、柱梁接合部付近はこれに十分に抵抗することがで
きるようになる。従って、大きな外力が入力されて扁平
梁が変形される際の梁主筋の降伏位置を梁中央部側とし
て、ひび割れ発生があっても、扁平梁としてはその柱梁
接合部付近の剛性が初期状態に維持されるので、建物架
構に対する必要な強度を確保することができ、延いては
耐震壁等の補強部材を用いることなく、当該扁平梁を
中,高層建物に適用することが可能となる。
の作用を以下述べると、柱梁接合部および梁端部に亘っ
て閉鎖型主筋を加えて、梁主筋および閉鎖型主筋とで柱
梁接合部付近の配筋量を増量したので、当該柱梁接合部
や梁端部の剛性を梁中央部に比較して大きくすることが
できると共に、上記閉鎖型主筋により柱梁接合部付近に
おける主筋のコンクリートからの抜け出しを防止するこ
とができる。このため、扁平梁に変形力が作用した場合
にも、柱梁接合部付近はこれに十分に抵抗することがで
きるようになる。従って、大きな外力が入力されて扁平
梁が変形される際の梁主筋の降伏位置を梁中央部側とし
て、ひび割れ発生があっても、扁平梁としてはその柱梁
接合部付近の剛性が初期状態に維持されるので、建物架
構に対する必要な強度を確保することができ、延いては
耐震壁等の補強部材を用いることなく、当該扁平梁を
中,高層建物に適用することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1から図3は本発明の
RC造の扁平梁10の一実施形態を示し、図1は平面
図、図2は図1中A−A線断面図、図3は閉鎖型主筋を
示す正面図である。
面を参照して詳細に説明する。図1から図3は本発明の
RC造の扁平梁10の一実施形態を示し、図1は平面
図、図2は図1中A−A線断面図、図3は閉鎖型主筋を
示す正面図である。
【0009】即ち、本実施形態のRC造の扁平梁10
は、図1,図2に示すように柱12,12間のスパンS
に架設されるようになっており、梁せいhに比較して梁
幅wを大きくした扁平状断面をもって構成される。そし
て、上記扁平梁10は基本的には柱梁接合部および梁端
部10aに、梁主筋14に加えて扁平ループ状の閉鎖型
主筋16をコンクリート18内に埋設して配筋し、これ
ら梁主筋14および閉鎖型主筋16を埋設した当該柱梁
接合部および梁端部10aの配筋量を、梁中央部10b
の配筋量より多くすることにより構成する。本実施形態
では上記扁平梁10が縦横方向に交差されている。
は、図1,図2に示すように柱12,12間のスパンS
に架設されるようになっており、梁せいhに比較して梁
幅wを大きくした扁平状断面をもって構成される。そし
て、上記扁平梁10は基本的には柱梁接合部および梁端
部10aに、梁主筋14に加えて扁平ループ状の閉鎖型
主筋16をコンクリート18内に埋設して配筋し、これ
ら梁主筋14および閉鎖型主筋16を埋設した当該柱梁
接合部および梁端部10aの配筋量を、梁中央部10b
の配筋量より多くすることにより構成する。本実施形態
では上記扁平梁10が縦横方向に交差されている。
【0010】上記扁平ループ状に形成される閉鎖型主筋
16は、図3に示すように上記扁平梁10の梁せいhに
収まるように上下幅L1 を形成し、かつ、その長さL2
は中央部を柱12位置として両端部が扁平梁10の梁端
部に必要量だけ突出するように形成される。そして、上
記扁平梁10を構築する際には、図外の梁型枠内に梁主
筋14を配筋すると共に、柱梁接合部および梁端部10
aに上記閉鎖型主筋16を配筋し、更に梁主筋14を全
体的に囲繞するように適宜間隔をもって図外のスターラ
ップ筋を設け、その中にコンクリート18を打設するよ
うになっている。上記梁型枠としては例えば通常のベニ
ヤ,鋼板等を用いた型枠とか、打設されるコンクリート
18と一体化されるPC型枠等各種あるが、いずれの梁
型枠を用いた方法によっても上記扁平梁10を構築する
ことができる。
16は、図3に示すように上記扁平梁10の梁せいhに
収まるように上下幅L1 を形成し、かつ、その長さL2
は中央部を柱12位置として両端部が扁平梁10の梁端
部に必要量だけ突出するように形成される。そして、上
記扁平梁10を構築する際には、図外の梁型枠内に梁主
筋14を配筋すると共に、柱梁接合部および梁端部10
aに上記閉鎖型主筋16を配筋し、更に梁主筋14を全
体的に囲繞するように適宜間隔をもって図外のスターラ
ップ筋を設け、その中にコンクリート18を打設するよ
うになっている。上記梁型枠としては例えば通常のベニ
ヤ,鋼板等を用いた型枠とか、打設されるコンクリート
18と一体化されるPC型枠等各種あるが、いずれの梁
型枠を用いた方法によっても上記扁平梁10を構築する
ことができる。
【0011】以上の構成により本実施形態のRC造の扁
平梁10にあっては、柱梁接合部および梁端部10aに
亘って閉鎖型主筋16を加えて、梁主筋14および閉鎖
型主筋16とで柱梁接合部および梁端部10a付近の配
筋量を増量したので、当該柱梁接合部や梁端部の剛性を
梁中央部10bに比較して大きくすることができると共
に、上記閉鎖型主筋16により柱梁接合部および梁端部
10a付近における主筋14,16のコンクリート18
からの抜け出しを効果的に阻止することができる。この
ため、地震等の外力が建物に作用して扁平梁10に変形
力が作用した場合にも、柱梁接合部および梁端部10a
付近はこれに十分に抵抗することができる。
平梁10にあっては、柱梁接合部および梁端部10aに
亘って閉鎖型主筋16を加えて、梁主筋14および閉鎖
型主筋16とで柱梁接合部および梁端部10a付近の配
筋量を増量したので、当該柱梁接合部や梁端部の剛性を
梁中央部10bに比較して大きくすることができると共
に、上記閉鎖型主筋16により柱梁接合部および梁端部
10a付近における主筋14,16のコンクリート18
からの抜け出しを効果的に阻止することができる。この
ため、地震等の外力が建物に作用して扁平梁10に変形
力が作用した場合にも、柱梁接合部および梁端部10a
付近はこれに十分に抵抗することができる。
【0012】従って、大きな外力が入力されて扁平梁1
0が変形される際の梁主筋14の降伏位置を梁中央部1
0b側とすることができ、ひび割れ発生があっても、扁
平梁10としてはその柱梁接合部および梁端部10a付
近の剛性を初期状態に維持することができるので、建物
架構に対する必要な強度を確保することができる。この
ため、扁平梁10に耐震壁等の補強部材を組み合わせる
ことなく、当該扁平梁10を中,高層建物に適用するこ
とが可能となり、その場合に中,高層建物の全体梁せい
を低く押さえて各階高を高く設定することができて、延
いては居住空間を広く形成することができる。
0が変形される際の梁主筋14の降伏位置を梁中央部1
0b側とすることができ、ひび割れ発生があっても、扁
平梁10としてはその柱梁接合部および梁端部10a付
近の剛性を初期状態に維持することができるので、建物
架構に対する必要な強度を確保することができる。この
ため、扁平梁10に耐震壁等の補強部材を組み合わせる
ことなく、当該扁平梁10を中,高層建物に適用するこ
とが可能となり、その場合に中,高層建物の全体梁せい
を低く押さえて各階高を高く設定することができて、延
いては居住空間を広く形成することができる。
【0013】ところで、本実施形態ではこのように扁平
梁10にひび割れを生じた後にも柱接合部および梁端部
10aの剛性を維持できるのであるが、当該扁平梁10
に耐震壁やラーメン架構を併用することもでき、扁平梁
10を用いた建物架構の設計の幅を広げることができ
る。
梁10にひび割れを生じた後にも柱接合部および梁端部
10aの剛性を維持できるのであるが、当該扁平梁10
に耐震壁やラーメン架構を併用することもでき、扁平梁
10を用いた建物架構の設計の幅を広げることができ
る。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明のRC造の扁
平梁にあっては、柱梁接合部および梁端部に亘って、梁
主筋に加えてループ状の閉鎖型主筋を配筋し、これら梁
主筋および閉鎖型主筋を配筋した当該柱梁接合部および
梁端部の配筋量を、梁中央部の配筋量より多くするよう
にしたので、当該柱梁接合部や梁端部の剛性を梁中央部
に比較して大きくすることができると共に、上記閉鎖型
主筋により柱梁接合部付近における主筋のコンクリート
からの抜け出しを防止することができ、これにより扁平
梁に変形力が作用した場合にも、柱梁接合部付近はこれ
に十分に抵抗することができるようになる。従って、外
力により扁平梁が変形される際の梁主筋の降伏位置を梁
中央部側として、ひび割れ発生があっても、扁平梁とし
てはその柱梁接合部付近の剛性を初期状態に維持するこ
とができるので、建物架構に対する必要な強度を確保す
ることができ、延いては耐震壁等の補強部材を用いるこ
となく、当該扁平梁を中,高層建物に適用することが可
能になるという優れた効果を奏する。
平梁にあっては、柱梁接合部および梁端部に亘って、梁
主筋に加えてループ状の閉鎖型主筋を配筋し、これら梁
主筋および閉鎖型主筋を配筋した当該柱梁接合部および
梁端部の配筋量を、梁中央部の配筋量より多くするよう
にしたので、当該柱梁接合部や梁端部の剛性を梁中央部
に比較して大きくすることができると共に、上記閉鎖型
主筋により柱梁接合部付近における主筋のコンクリート
からの抜け出しを防止することができ、これにより扁平
梁に変形力が作用した場合にも、柱梁接合部付近はこれ
に十分に抵抗することができるようになる。従って、外
力により扁平梁が変形される際の梁主筋の降伏位置を梁
中央部側として、ひび割れ発生があっても、扁平梁とし
てはその柱梁接合部付近の剛性を初期状態に維持するこ
とができるので、建物架構に対する必要な強度を確保す
ることができ、延いては耐震壁等の補強部材を用いるこ
となく、当該扁平梁を中,高層建物に適用することが可
能になるという優れた効果を奏する。
【図1】本発明のRC造の扁平梁の一実施形態を示す平
面図である。
面図である。
【図2】図1中A−A線断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に用いられる閉鎖型主筋を
示す正面図である。
示す正面図である。
【図4】従来の扁平梁を示す平面図である。
【図5】図4の正面図である。
10 扁平梁 10a 柱梁接合部および梁端部 10b 梁中央部 12 柱 14 梁主筋 16 閉鎖型主筋 18 コンクリート
Claims (1)
- 【請求項1】 柱間に、梁せいに比較して梁幅を大きく
した扁平状断面をもって架設されるRC造の扁平梁にお
いて、柱梁接合部および梁端部に亘って、梁主筋に加え
てループ状の閉鎖型主筋を配筋し、これら梁主筋および
閉鎖型主筋を配筋した当該柱梁接合部および梁端部の配
筋量を、梁中央部の配筋量より多くしたことを特徴とす
るRC造の扁平梁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19965397A JPH1143994A (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | Rc造の扁平梁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19965397A JPH1143994A (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | Rc造の扁平梁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1143994A true JPH1143994A (ja) | 1999-02-16 |
Family
ID=16411420
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19965397A Pending JPH1143994A (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | Rc造の扁平梁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1143994A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008179968A (ja) * | 2007-01-24 | 2008-08-07 | Sumitomo Fudosan Kk | バルコニー |
JP2010255227A (ja) * | 2009-04-22 | 2010-11-11 | Kyoei Steel Ltd | 柱梁接合構造、及び、鉄筋コンクリート部材 |
JP2015021254A (ja) * | 2013-07-17 | 2015-02-02 | 株式会社竹中工務店 | 柱梁構造 |
JP2015061961A (ja) * | 2013-09-21 | 2015-04-02 | 株式会社安藤・間 | 扁平梁の曲げ耐力算定方法及び扁平梁の配筋構造 |
JP2021085188A (ja) * | 2019-11-26 | 2021-06-03 | 株式会社奥村組 | 柱梁接合部構造 |
JP2021085187A (ja) * | 2019-11-26 | 2021-06-03 | 株式会社奥村組 | 柱梁接合部構造 |
-
1997
- 1997-07-25 JP JP19965397A patent/JPH1143994A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008179968A (ja) * | 2007-01-24 | 2008-08-07 | Sumitomo Fudosan Kk | バルコニー |
JP2010255227A (ja) * | 2009-04-22 | 2010-11-11 | Kyoei Steel Ltd | 柱梁接合構造、及び、鉄筋コンクリート部材 |
JP2015021254A (ja) * | 2013-07-17 | 2015-02-02 | 株式会社竹中工務店 | 柱梁構造 |
JP2015061961A (ja) * | 2013-09-21 | 2015-04-02 | 株式会社安藤・間 | 扁平梁の曲げ耐力算定方法及び扁平梁の配筋構造 |
JP2021085188A (ja) * | 2019-11-26 | 2021-06-03 | 株式会社奥村組 | 柱梁接合部構造 |
JP2021085187A (ja) * | 2019-11-26 | 2021-06-03 | 株式会社奥村組 | 柱梁接合部構造 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8549805B2 (en) | Grid-type drop-panel structure, and a construction method therefor | |
KR100855547B1 (ko) | 클린룸 건축물의 골조 연결 구조 | |
KR102374295B1 (ko) | 합성보 및, 바닥구조체 | |
JPH1143994A (ja) | Rc造の扁平梁 | |
JP6122740B2 (ja) | 耐震補強構造体 | |
KR102314546B1 (ko) | 기둥부재와 보의 보강구조물 | |
JP3707378B2 (ja) | Pc部材を用いた建築構造 | |
KR102350905B1 (ko) | 강선을 이용한 조적조 내진보강 구조 및 이를 위한 내진보강 공법 | |
JPH11280178A (ja) | 壁梁用の補強筋構造及び壁梁構造及び建物の耐力壁構造 | |
KR100301305B1 (ko) | 초고층건물의 합성바닥 구조 및 그 시공방법 | |
JP4395030B2 (ja) | 戸建住宅 | |
JPH09264050A (ja) | 建物構造 | |
JP3195110B2 (ja) | ユニット式建物の梁補強部材および梁補強方法 | |
JP6968047B2 (ja) | 耐震補強体 | |
CN218714337U (zh) | 一种现浇钢筋混凝土音叉梁 | |
KR102286505B1 (ko) | 기존 슬래브를 이용한 부착형 내진 보강 구조 및 이의 시공 방법 | |
JPH084195A (ja) | 建物用パネル | |
KR102349442B1 (ko) | 좌우 방향의 싱글 보와 전후 방향의 더블 보를 갖고 기둥 주변에 콘크리트부가 형성된, 기둥과 보의 결합 구조 | |
JP2536361B2 (ja) | Rc構造物の柱・梁接合部構造 | |
JP5843419B2 (ja) | 偏心柱梁接合部を有する外周架構 | |
JP3902965B2 (ja) | 最上階又は屋階の柱梁接合部における梁主鉄筋の定着方法 | |
KR102175474B1 (ko) | 철근 조립체 | |
KR200200417Y1 (ko) | 철근콘크리트 슬래브의 데크 거더 | |
JPH08158695A (ja) | 耐震チューブ架構および高層事務所ビルの躯体構造 | |
KR20230135326A (ko) | 중앙부 보강 띠철근을 갖는 피씨 더블월 |