JP2669305B2 - 被覆鋼管コンクリート柱を用いた構造 - Google Patents
被覆鋼管コンクリート柱を用いた構造Info
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- JP2669305B2 JP2669305B2 JP21616293A JP21616293A JP2669305B2 JP 2669305 B2 JP2669305 B2 JP 2669305B2 JP 21616293 A JP21616293 A JP 21616293A JP 21616293 A JP21616293 A JP 21616293A JP 2669305 B2 JP2669305 B2 JP 2669305B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】鉄骨・鉄筋コンクリート建造物に
おいて被覆鋼管コンクリート柱を用いた構造に関する。
おいて被覆鋼管コンクリート柱を用いた構造に関する。
【0002】
【従来の技術】被覆鋼管コンクリート柱には、鋼管コン
クリート柱に見るような耐火被覆を必要としないし、鉄
筋コンクリート柱のように建て方時に支保工を必要とし
ないという利点があるにもかかわらず、一般の被覆鋼管
コンクリート柱は、施工時に型枠が必要で、鋼管を用い
る利点が生かされない。従って殆ど用いられず、鋼管コ
ンクリート柱又は鉄筋コンクリート柱とする場合が多か
った。近年漸く図2に示すようにプレキャストコンクリ
ート鉄筋コンクリート部材1で梁5の下部まで鋼管2を
被覆し、鋼管2に梁5をスプリットT6を介して接合
し、該仕口部分と鋼管柱の内部に現場打ちコンクリート
10を打設する方法が採用されるようになった。
クリート柱に見るような耐火被覆を必要としないし、鉄
筋コンクリート柱のように建て方時に支保工を必要とし
ないという利点があるにもかかわらず、一般の被覆鋼管
コンクリート柱は、施工時に型枠が必要で、鋼管を用い
る利点が生かされない。従って殆ど用いられず、鋼管コ
ンクリート柱又は鉄筋コンクリート柱とする場合が多か
った。近年漸く図2に示すようにプレキャストコンクリ
ート鉄筋コンクリート部材1で梁5の下部まで鋼管2を
被覆し、鋼管2に梁5をスプリットT6を介して接合
し、該仕口部分と鋼管柱の内部に現場打ちコンクリート
10を打設する方法が採用されるようになった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】鋼管コンクリート柱は
柱と梁の仕口で鋼管が外側に膨らむのを防ぐためダイヤ
フラムが必要である。ダイヤフラムには従来通しダイヤ
フラム方式、内ダイヤフラム方式、外ダイヤフラム方式
等があり、それぞれ長所、短所を持つ。すなはち通しダ
イヤフラム方式では柱を切断して再び接合せねばならず
精度の確保が困難である。内ダイヤフラム方式はエレク
トロ・スラグ溶接という特殊な溶接技術を必要とし作業
設備も大掛かりとなるし作業自体も特殊な技術を要す。
又、外ダイヤフラム方式は柱・梁部の隅角部より大きく
はみだすため、仕上げ材との干渉を生じる等の欠点があ
る。
柱と梁の仕口で鋼管が外側に膨らむのを防ぐためダイヤ
フラムが必要である。ダイヤフラムには従来通しダイヤ
フラム方式、内ダイヤフラム方式、外ダイヤフラム方式
等があり、それぞれ長所、短所を持つ。すなはち通しダ
イヤフラム方式では柱を切断して再び接合せねばならず
精度の確保が困難である。内ダイヤフラム方式はエレク
トロ・スラグ溶接という特殊な溶接技術を必要とし作業
設備も大掛かりとなるし作業自体も特殊な技術を要す。
又、外ダイヤフラム方式は柱・梁部の隅角部より大きく
はみだすため、仕上げ材との干渉を生じる等の欠点があ
る。
【0004】鉄筋コンクリート柱では建て方時に柱が負
荷を負担出来ないため梁下に大掛かりな支保工が必要と
なり作業が複雑面倒になる。又通常の被覆鋼管コンクリ
ート柱では被覆のコンクリートを打設する場合、型枠が
必要で鋼管を用いる利点が生かされない。なお通常の鋼
管コンクリート柱では柱を継ぐ場合鋼管は曲げ応力の大
部分を負担する耐力要素で曲げモーメントが大きい床上
端部で継ぐことは困難で少なくも床上1mくらいの曲げ
モーメントが小さくなる所で継ぐことになる。
荷を負担出来ないため梁下に大掛かりな支保工が必要と
なり作業が複雑面倒になる。又通常の被覆鋼管コンクリ
ート柱では被覆のコンクリートを打設する場合、型枠が
必要で鋼管を用いる利点が生かされない。なお通常の鋼
管コンクリート柱では柱を継ぐ場合鋼管は曲げ応力の大
部分を負担する耐力要素で曲げモーメントが大きい床上
端部で継ぐことは困難で少なくも床上1mくらいの曲げ
モーメントが小さくなる所で継ぐことになる。
【0005】従って柱と梁の仕口部分の鋼管内に手が届
かず、梁をボルトで接合することは困難である。
かず、梁をボルトで接合することは困難である。
【0006】又従来のように鋼管に直接梁をボルト接合
する方法では鋼管と梁の仕口の外部は現場打ちコンクリ
ートの施工となるため、型枠を必要としコンクリートの
打設作業が甚だ煩雑であった。
する方法では鋼管と梁の仕口の外部は現場打ちコンクリ
ートの施工となるため、型枠を必要としコンクリートの
打設作業が甚だ煩雑であった。
【0007】本発明は上記のような問題点を解決するよ
う工夫されたものである。
う工夫されたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】被覆鋼管コンクリート柱
に、一階毎に床上端レベルで区切られたプレキャスト鉄
筋コンクリート部材1で被覆された鋼管柱2を用い、前
記プレキャスト鉄筋コンクリート部材1と、鋼管柱2の
梁5を接合する部位に高力ボルト7を貫通させる孔11
を設け、前記プレキャスト鉄筋コンクリート部材1の上
から梁5を当接し、前記高力ボルトで鋼管柱2と梁5を
接合し、鋼管柱2に現場打ちコンクリートを打設する。
に、一階毎に床上端レベルで区切られたプレキャスト鉄
筋コンクリート部材1で被覆された鋼管柱2を用い、前
記プレキャスト鉄筋コンクリート部材1と、鋼管柱2の
梁5を接合する部位に高力ボルト7を貫通させる孔11
を設け、前記プレキャスト鉄筋コンクリート部材1の上
から梁5を当接し、前記高力ボルトで鋼管柱2と梁5を
接合し、鋼管柱2に現場打ちコンクリートを打設する。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図1(a)、(b)に示
す。
す。
【0010】(a)は上面図であり(b)は(a)のC
−C断面図である。
−C断面図である。
【0011】先ずBの部分で上下の階に分けて、鋼管柱
2が納まった被覆プレキャスト鉄筋コンクリート材1を
製作する。被覆プレキャスト鉄筋コンクリート材1に
は、柱主筋3と帯筋4が埋蔵されている。ここで鉄骨梁
5を被覆プレキャスト鉄筋コンクリート部材1の上か
ら、被覆プレキャスト鉄筋コンクリート材1とスプリッ
トT6を介して高力ボルト7で鋼管柱2に接合する。次
いで継ぎ筋8を鋼管柱2内に配置し、鋼管柱2内部に現
場でコンクリート10を打設する。現場打ちコンクリー
ト10の硬化後階上の鋼管柱2を内蔵した被覆プレキャ
スト鉄筋コンクリート材1を配置し継ぎ手金物9で上下
階の柱主筋3を接合する。以下同様の手順で被覆鋼管コ
ンクリート柱と梁の構造を構成する。
2が納まった被覆プレキャスト鉄筋コンクリート材1を
製作する。被覆プレキャスト鉄筋コンクリート材1に
は、柱主筋3と帯筋4が埋蔵されている。ここで鉄骨梁
5を被覆プレキャスト鉄筋コンクリート部材1の上か
ら、被覆プレキャスト鉄筋コンクリート材1とスプリッ
トT6を介して高力ボルト7で鋼管柱2に接合する。次
いで継ぎ筋8を鋼管柱2内に配置し、鋼管柱2内部に現
場でコンクリート10を打設する。現場打ちコンクリー
ト10の硬化後階上の鋼管柱2を内蔵した被覆プレキャ
スト鉄筋コンクリート材1を配置し継ぎ手金物9で上下
階の柱主筋3を接合する。以下同様の手順で被覆鋼管コ
ンクリート柱と梁の構造を構成する。
【0012】
【発明の効果】被覆材をプレキャスト鉄筋コンクリート
とすることにより鋼管柱内にコンクリートを充填した場
合、鋼管柱が外に膨らむのを拘束するためダイヤフラム
が不要となる。また、鋼管柱が鉛直力を負担するので従
来の鉄筋コンクリート柱のような大掛かりな支保工が不
要である。被覆部材の鉄筋コンクリートが曲げ応力の大
部分を負担するので鋼管柱は継ぎ筋で力を伝達させるだ
けでよい。従って、床上端で鋼管柱を継ぐことが出来、
建て方時に鋼管柱内に手を入れて梁をボルト接合するこ
とが出来る。
とすることにより鋼管柱内にコンクリートを充填した場
合、鋼管柱が外に膨らむのを拘束するためダイヤフラム
が不要となる。また、鋼管柱が鉛直力を負担するので従
来の鉄筋コンクリート柱のような大掛かりな支保工が不
要である。被覆部材の鉄筋コンクリートが曲げ応力の大
部分を負担するので鋼管柱は継ぎ筋で力を伝達させるだ
けでよい。従って、床上端で鋼管柱を継ぐことが出来、
建て方時に鋼管柱内に手を入れて梁をボルト接合するこ
とが出来る。
【0013】特に被覆プレキャスト鉄筋コンクリート部
材にボルト用の孔を設けることにより、被覆材の全てを
プレキャスト鉄筋コンクリートとするため、従来の被覆
鋼管コンクリート柱のような型枠の必要がない。また鋼
管コンクリート柱は耐火被覆を必要とするが、本発明で
は耐火被覆は不要である。
材にボルト用の孔を設けることにより、被覆材の全てを
プレキャスト鉄筋コンクリートとするため、従来の被覆
鋼管コンクリート柱のような型枠の必要がない。また鋼
管コンクリート柱は耐火被覆を必要とするが、本発明で
は耐火被覆は不要である。
【図1】(a)本発明の上面図である。(b)図2
(a)のC−C断面図である。
(a)のC−C断面図である。
【図2】(a)従来法の上面図である。(b)図2
(a)のA−A断面図である。
(a)のA−A断面図である。
1・・・被覆プレキャスト鉄筋コンクリート材、2・・
・鋼管柱、3・・・柱主筋、4・・・帯筋、5・・・
梁、6・・・スプリットT、7・・・高力ボルト、8・
・・継ぎ筋、9・・・継手金物、10・・・現場打ちコ
ンクリート、11・・・孔
・鋼管柱、3・・・柱主筋、4・・・帯筋、5・・・
梁、6・・・スプリットT、7・・・高力ボルト、8・
・・継ぎ筋、9・・・継手金物、10・・・現場打ちコ
ンクリート、11・・・孔
Claims (2)
- 【請求項1】 被覆鋼管コンクリート柱に、一階毎に
床上端レベルで区切られたプレキャスト鉄筋コンクリー
ト部材1で被覆された鋼管柱2を用い、前記プレキャス
ト鉄筋コンクリート部材1と、鋼管柱2の梁5を接合す
る部位に高力ボルト7を貫通させる孔11を設け、前記
プレキャスト鉄筋コンクリート部材1の上から梁5を当
接し、前記高力ボルトで鋼管柱2と梁5を接合し、鋼管
柱2に現場打ちコンクリート10を打設してなることを
特徴とする被覆鋼管コンクリート柱を用いた構造。 - 【請求項2】 プレキャスト鉄筋コンクリート部材1
と、鋼管柱2の梁5を接合する部位に高力ボルト7を貫
通させる孔11を設け、該孔11に鋼製筒部材を埋設し
てなる請求項1記載の被覆鋼管コンクリート柱を用いた
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21616293A JP2669305B2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 被覆鋼管コンクリート柱を用いた構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21616293A JP2669305B2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 被覆鋼管コンクリート柱を用いた構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0762741A JPH0762741A (ja) | 1995-03-07 |
JP2669305B2 true JP2669305B2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=16684272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21616293A Expired - Lifetime JP2669305B2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 被覆鋼管コンクリート柱を用いた構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2669305B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5306922B2 (ja) * | 2009-06-29 | 2013-10-02 | 岡部株式会社 | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合装置及び鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合構造 |
-
1993
- 1993-08-31 JP JP21616293A patent/JP2669305B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0762741A (ja) | 1995-03-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19970603 |