JPH05179647A - 山留め壁の支保構造 - Google Patents

山留め壁の支保構造

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JPH05179647A
JPH05179647A JP35836991A JP35836991A JPH05179647A JP H05179647 A JPH05179647 A JP H05179647A JP 35836991 A JP35836991 A JP 35836991A JP 35836991 A JP35836991 A JP 35836991A JP H05179647 A JPH05179647 A JP H05179647A
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JP
Japan
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retaining wall
pile
foundation
constructed
building
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JP35836991A
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English (en)
Inventor
Takao Sugawara
孝夫 菅原
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Haseko Corp
Original Assignee
Haseko Corp
Hasegawa Komuten Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐力を正確に設計することができる建築物の
杭を有効に利用して、信頼性の高い山留め壁の支保を、
控え基礎の後処理を不要にして作業性のアップと同時に
経済的に達成する。 【構成】 山留め壁1を支保するための斜め切梁3の控
え基礎5を、構築すべき建築物の杭2頭部に設けてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築現場まわりに構築
される山留め壁の支保構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上記の山留め壁を支保する形態の一つと
して、図7,8に示すように、山留め壁21に沿わせて建
築現場側に鉄筋コンクリート製の控え基礎22を構築し、
この控え基礎22と山留め壁21の上部側とにわたって斜め
切梁23を設ける工法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この工法においては、
山留め壁21にかゝる土圧Dを斜め切梁23で受けさせて、
その荷重Pを控え基礎22に分散させ、かつ、地盤24の耐
力Sによって上記の荷重Pを受け止めさせるのである
が、地盤24の耐力にはバラツキがあるため、斜め切梁23
にかゝる荷重Pの作用で控え基礎22がQ方向に回転する
虞れがあった。このような不都合を回避するために、控
え基礎22を大容積のものにすると、控え基礎22の構築に
膨大な量のコンクリート25と鉄筋26を要することになっ
て、不経済であり、また、地下工事の邪魔になり、不要
になった時点で控え基礎22を撤去しなければならないケ
ースもあった。
【0004】本発明は、かゝる実情に鑑みて成されたも
のであって、構築すべき建築物の杭を有効に利用した合
理的な改良技術によって、経済的で且つ信頼性の高い山
留め壁の支保構造を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、山留め壁を支保するための斜め切梁の控
え基礎を、構築すべき建築物の杭頭部に設けるようにし
たのである。
【0006】
【作用】上記の特徴構成によれば、斜め切梁にかゝる荷
重が、杭の耐力(これは地盤の耐力と異なり正確に設計
することができる)で受け止められることになる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1および図2は山留め壁の支保構造を示し、建
築現場まわりに山留め壁1を構築する一方、構築すべき
建築物の山留め壁1近傍における杭(建築物の基礎とな
る杭)2の頭部に、斜め切梁3の下端側を受け止める凹
部4を形成する状態でコンクリート製(鉄骨製等でもよ
い)の控え基礎5を設け、かつ、前記山留め壁1の上部
側に設けられた支持鋼材6と前記控え基礎5の凹部4と
にわたって斜め切梁3を配設している。
【0008】かゝる山留め壁1の支保構造を施工する一
手順について説明すると、先ず図3に示すように、シー
トパイルやPCパイル等を用いて建築現場まわりに山留
め壁1を構築し、かつ、構築すべき建築物の例えば現場
打ちの杭2を所定の箇所に構築する。次に図4に示すよ
うに、山留め壁1の上部側から杭2の頭部側にわたって
斜めに地盤7を一次掘削し、同時に杭頭処理と控え基礎
構築用の凹部8を形成するのである。
【0009】そして図5に示すように、前記凹部8にコ
ンクリート製(鉄骨製等でもよい)の控え基礎5を構築
する一方、前記山留め壁1の上部側に支持鋼材6を設
け、かつ、この支持鋼材6と前記控え基礎5の凹部4と
にわたって斜め切梁3を仮設すると共に、前記控え基礎
5の凹部4に無収縮モルタル9を打設して、前記斜め切
梁3の下端部を控え基礎5に固定させることで、所定の
支保作業を完了する。尚、図示しないが、斜め切梁3に
は軸方向へ伸縮する油圧ジャッキが介装されている。
【0010】この後、必要であれば、山留め壁1周辺の
地盤7を平滑にするように二次掘削(図1に示す状態)
し、しかる後、図6に示すように、構築すべき建築物の
フーチング10や柱11を構築し、かつ、地下梁12なども構
築して、建築物の構築に取り掛かるのである。
【0011】上記の建築物用の杭2を利用した山留め壁
1の支保構造によれば、控え基礎5に対する地盤7の耐
力Sにバラツキがあっても、杭2の耐力Rについては正
確に設計することができるので、控え基礎5に対する地
盤7の耐力Sに頼らずに、主として杭2の耐力によっ
て、前記斜め切梁3にかゝる荷重Pを必要十分に受け止
めさせることが可能となり、延いては、信頼性の高い山
留め壁1の支保が達成されるのである。しかも、控え基
礎5を杭頭部だけに設けるものであるから、コンクリー
トの使用量が極めて少なくて経済的である上に、控え基
礎5を撤去する必要もなく、斜め切梁3による山留め壁
支保の作業性をアップさせることができる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明による山留め
壁の支保構造によれば、耐力を正確に設計することがで
きる建築物の杭を有効に利用した合理的な改良技術によ
って、信頼性の高い山留め壁の支保を、控え基礎の後処
理を不要にして作業性のアップと同時に経済的に達成す
ることができるに至ったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】山留め壁の支保構造を示す側面図である。
【図2】山留め壁の支保構造の部分平面図である。
【図3】山留め壁ならびに杭の構築説明図である。
【図4】地盤の一次掘削の説明図である。
【図5】斜め切梁の仮設説明図である。
【図6】控え基礎上へのフーチングや柱の構築説明図で
ある。
【図7】従来例の斜め切梁による山留め壁の支保構造を
示す側面図である。
【図8】従来例の山留め壁の支保構造を示す部分平面図
である。
【符号の説明】
1…山留め壁、2…杭、3…斜め切梁、5…控え基礎。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 山留め壁を支保するための斜め切梁の控
    え基礎を、構築すべき建築物の杭頭部に設けたことを特
    徴とする山留め壁の支保構造。
JP35836991A 1991-12-27 1991-12-27 山留め壁の支保構造 Pending JPH05179647A (ja)

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