JP2964295B2 - 地下階の施工方法 - Google Patents

地下階の施工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、1階の大梁の架設と
スラブの打設とを先行し、そのスラブを切梁や作業床な
どに利用して、地下の根切と地下階の施工を行う方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に逆打工法と称されている地下階の
施工方法では、図4に示すように、地中1に打設した基
礎杭2に柱3を建込んだのち、地面を一次掘削して露出
した柱3に1階の大梁4を架設し、さらにスラブ5を打
設している。この1階のスラブ5のコンクリート強度が
発現したら、地下の根切りを行って、図5に示すよう
に、地下階の大梁6及びスラブ7の施工と、最下階スラ
ブ8の施工を行い、その後に地下の山留壁9の横矢板9
aに沿ってコンクリートを打設して地下外壁10を完成
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の地下
階の施工法では、地下外壁10より先に施工している各
階のスラブコンクリートを山留壁9の際まで打設してい
ることから、地下外壁10のコンクリート打設部10a
の上部10bは、スラブ5の梁部分のコンクリートによ
り塞がれた状態となっており、先行打設されたコンクリ
ートとの打継面は逆打面となる。このため外壁コンクリ
ートの打設は逆打ちとなるので、施工が順打ちに比べて
難しく、また打継部に隙間が生じ易いことから無収縮コ
ンクリートを打設する必要があり、図では省略したが、
外壁内面に残ったコンクリート投入口の跡を、はつりと
る作業も要するなどの課題があった。
【0004】この発明は上記従来の課題を解決するため
に考えられたものであって、その目的は、スラブコンク
リートの打設に際して、後打ちとなる地下外壁のコンク
リートの打設を上部から行い得る充分な開口部を確保
し、これにより地下外壁の順打ち施工を可能とする新た
な地下階の施工方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的によるこの発明
は、地中に建込んだ柱に、1階の大梁の架設とスラブの
打設とを行ったのち、そのスラブを切梁などに利用して
地下の根切りを行い、地下外壁の打設を行う地下階の施
工にあたり、スラブコンクリートの打設を地下山留壁か
ら所要の空間を隔てた位置に制限して、地下の山留壁と
スラブとの間にコンクリート打設用の開口部を形成する
とともに、スラブ内から山留壁に支柱を横架し、該支柱
を介して山留荷重をスラブにより支持してなる、という
ものでもある。
【0006】
【0007】
【作 用】上記施工方法では、スラブ打設時に地下外壁
のコンクリートを打設する開口部を地下の山留壁とスラ
ブとの間に形成したので、地下外壁の打設が順打にて施
工でき、これにより逆打ちによる課題が解決される。ま
たスラブが地下の山留壁から離されて打設されても、支
柱を経て山留荷重がスラブにより支持されるので、山留
壁に加わる土圧はスラブコンクリートを介して相対する
山留壁の土圧とバランスする。
【0008】
【実施例】図1から図3はこの発明の地下階の施工方法
の1例を示すものである。この実施例においても、図3
に示すように、地中11に打設した基礎杭12に柱13
を建込んだのち、地面を一次掘削して露出した柱13に
1階の大梁14を架設し、さらに大梁上にデッキプレー
トをセットしてから、その上にスラブコンクリートを打
設して、1階のスラブを先行構築している。
【0009】この1階のスラブ15のコンクリート強度
が発現したら、地下の根切りを行って、地下階の大梁1
6の架設及びスラブ17の打設と、最下階スラブ18の
打設等を行い、その後に地下の山留壁19の横矢板19
aに沿いコンクリートを打設して地下外壁20を完成す
る。この一連の工程は従来工法と同じくするが、スラブ
コンクリートの打設と外壁コンクリートの打設に従来工
法とは著しい相違を有する。
【0010】従来工法におけるスラブコンクリートの打
設は、前述のように山留壁の際まで行われるが、この発
明ではスラブコンクリートの打設を山留壁19から所要
の空間を隔てた位置に制限して、山留壁19とスラブ1
5との間に地下外壁20のコンクリート打設用の開口部
23を形成する。
【0011】図1及び図2は、1階のスラブ15の場合
を例示するもので、柱13に1階の大梁14を架設した
のち、大梁14の上部内側に突設したデッキプレート受
21にデッキプレート22をセットし、さらにデッキプ
レート22の端部に、スラブコンクリートの打設を山留
壁19から所要の空間を隔てた位置に制限して、山留壁
19とスラブ15との間に地下外壁20のコンクリート
打設用の開口部23を形成する止型枠24を枠組みす
る。
【0012】上記枠組みの完了後に、止型枠24を貫通
させて鋼製の支柱25を、スラブコンクリートの打設部
から地下の山留壁19の親杭部分に横架する。またスラ
ブ15と地下外壁20とを一体化する差筋26を、スラ
ブコンクリートの打設部側から山留壁19の近くまで配
筋してスラブ15の打設を行う。これにより予め設定さ
れた開口部23が形成されるとともに差筋26が突出位
置し、また上記支柱25の一端部が打設されたスラブ中
間部に貫入される。
【0013】スラブ15のコンクリートの強度が発現す
ると、支柱25を経て山留荷重が圧縮力に余裕のあるス
ラブ15により支持されようになり、山留壁19に加わ
る土圧はスラブコンクリートを介して相対する山留壁の
土圧とバランスする。そこでスラブ15を構台及び切梁
に利用して最下階スラブ18の打設部まで地中を掘削し
て根切りを完了させる。
【0014】掘削完了後、最下階のスラブ18のコンク
リートから打設を行い、その後に地下外壁20のコンク
リートの打設を下階から順に行う。このコンクリートの
打設に先立って、予め形成した上記開口部23の下側に
地下外壁20と外周梁27の型枠28を枠組みし、その
型枠内に上部の開口部23からコンクリートを投入し
て、地下外壁20と外周梁27とを打設するとともに、
上記支柱25をコンクリート中に残設する。このため支
柱25の撤去または盛り替えは不要となる。
【0015】
【発明の効果】この発明は上述のように、スラブコンク
リートの打設時に、スラブと地下山留壁との間に地下外
壁のコンクリート打設用の開口部を形成し、その開口部
から地下外壁を打設することができるようにしたことか
ら、下記効果を奏する。
【0016】・ スラブコンクリートの打設を先行して
も、後打ちの地下外壁は順打ちとなるので、地下外壁と
スラブの打継部は通常の打継ぎと同様に垂直面となる。
このため従来のような逆打面による打設の困難さが改善
され、打設後に打継部に隙間が生ずることはないので、
無収縮コンクリートの打設を必要とせず、またコンクリ
ート投入口を特に設ける必要もない。
【0017】・ 鉄筋や型枠の施工は通常と同様な作業
できるので、特に施工に手数が掛かることもなく、コン
クリートの打設も本設された1階のスラブを作業床とし
て利用できるため、足場や型枠上での作業がなくなり、
これまでよりも作業を安全に実施できる。
【0018】・ スラブが地下の山留壁から離されて打
設されても、支柱を経て山留荷重がスラブにより支持さ
れるので、スラブを切梁に利用して最下階のスラブ打設
位置まで根切りを行うことができ、その位置から地下外
壁までコンクリートの打設を順打ちで行えるので、作業
効率が著しく向上し、工期が短縮化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る地下階の施工方法の1例を示
す要部の断面図である。
【図2】 同じくスラブと地下外壁との打継部の断面図
である。
【図3】 この発明に係る施工方法による地下階の略示
断面図である。
【図4】 従来工法の1例を示す略示断面図である。
【図5】 従来工法による地下階の略示断面図である。
【符号の説明】
11 地中 13 柱 14 1階の大梁 15 1階のスラブ 18 最下階のスラブ 19 山留壁 20 地下外壁 22 デッキプレート 23 開口部 24 スラブの止型枠 25 支柱 26 差筋 27 外周梁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 保坂陽之助 東京都港区芝浦一丁目2番3号清水建設 株式会社内 (72)発明者 斉藤 豊 東京都港区芝浦一丁目2番3号清水建設 株式会社内 (72)発明者 服部由二 東京都港区芝浦一丁目2番3号清水建設 株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−262833(JP,A) 特開 平4−189922(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 29/045 E21D 13/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に建込んだ柱に、1階の大梁の架設
    とスラブの打設とを行ったのち、そのスラブを切梁など
    に利用して地下の根切りを行い、地下外壁の打設を行う
    地下階の施工にあたり、スラブコンクリートの打設を地
    下の山留壁から所要の空間を隔てた位置に制限して、山
    留壁とスラブとの間にコンクリート打設用の開口部を形
    成するとともに、スラブ内から山留壁に支柱を横架し、
    該支柱を介して山留荷重をスラブにより支持してなるこ
    とを特徴とする地下階の施工方法。
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KR100593203B1 (ko) * 2004-06-25 2006-06-28 유진오 측압지지보 형성용 데크 지지프레임 및 상기 측압지지보형성용 데크 지지프레임을 이용한 지하구조물의 시공방법
KR100694763B1 (ko) * 2004-09-11 2007-03-14 (주)엠씨에스공법 콘크리트 복합 형강보를 이용한 지하 구조물의 시공 방법
KR100694762B1 (ko) * 2004-09-11 2007-03-14 (주)엠씨에스공법 테두리보가 생략된 지하층의 슬래브-외벽 동시 타설구축방법
KR100531385B1 (ko) * 2004-09-17 2005-11-29 주식회사 한빛구조엔지니어링 매립형 철골띠장과 슬래브 강막작용을 이용하여 지하외벽의 연속시공이 가능하도록 한 지하 구조물 시공방법
KR100766956B1 (ko) * 2005-04-11 2007-10-15 (주)에스피에스 지하 흙막이벽의 지지구조 및 이를 적용한 건축물 지하 합벽의 구축공법
CN107975064A (zh) * 2017-11-27 2018-05-01 上海市基础工程集团有限公司 用于地下工程的整体预制装配式施工工艺

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