JP2936433B2 - コアーウォール構造を備えた建築構造物 - Google Patents

コアーウォール構造を備えた建築構造物

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JP2936433B2
JP2936433B2 JP16644591A JP16644591A JP2936433B2 JP 2936433 B2 JP2936433 B2 JP 2936433B2 JP 16644591 A JP16644591 A JP 16644591A JP 16644591 A JP16644591 A JP 16644591A JP 2936433 B2 JP2936433 B2 JP 2936433B2
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道雄 羽切
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Shimizu Construction Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コアーウォール構造と
その施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の地震に対する耐震構造としては、
近年、建物の内部に設けられたコアー部に地震力を負担
させるコアーウォール構造の採用が増加している。以
下、図6ないし図8を参照して、従来のコアーウォール
構造を備えた建築構造物を説明する。
【0003】コアーウォール構造を備えた建築構造物
(以下、単に「建物」と略称する)1は、一般に、新素
材の利用や、コンクリート及び鉄筋の高強度化や、引き
抜き力に抵抗できる永久アンカーの利用などにより、高
い強度を有するコアー部2を形成し、このコアー部2を
建物1内部に地震力などの外力に対する応力が集中的に
作用するように組み込むことにより構成されている。
【0004】図6ないし図8に示すように、建物1の施
工にあっては、コアー部2が特に強固に形成されている
ことから、このコアー部2を先行施工した上、施工の完
了したコアー部2に、コアー部2とコアー部2の外側に
位置する外柱3とを連結する大梁4を剛接合して取り付
けるのが一般的である。そしてこの大梁4に小梁5を取
り付けることにより建物10の床6を構成していく。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような建物1の場合、以下のような問題が生じていた。
【0006】すなわち、特に鉄筋コンクリート製のコア
ー部2の場合、大梁4の取り合い部分の施工が大変であ
り、図6及びないし図8に示すように、前記の如く大梁
4を剛接合すれば、施工上、ガセットなどの埋め込み金
具や鉄筋が多くなって作業に手間がかかり施工性が非常
に悪くなるといった問題が生じていた。また、図7に示
すように、大梁4をトラスなどで強化する場合には、施
工性がさらに悪くなる。
【0007】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、その施工性が向上するコアーウォール構造を備え
た建築構造物を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のコアーウォール
構造を備えた建築構造物では、コアーウォール構造を備
えた建築構造物において、コアーウォールのコアー部
と、外柱の間には大梁が連結され、かつこの大梁には、
スタブガーダーが用いられ、かつこのスタブガーダー
は、その両端をコアー部及び外柱に対してピン結合する
ことを前記課題の解決手段とした。
【0009】
【作用】本発明のコアーウォール構造を備えた建築構造
物によれば、大梁の両端をコアー部及び外柱に対してピ
ン結合を介して連結することにより、埋め込み金具や鉄
筋を減少して、それらの設置作業を省力化する。また、
大梁にスタブガーダーを用いることにより、大梁の軽量
化及び、建築構造物の他の構成要素や設備等の施工との
干渉を回避することができる。
【0010】
【実施例】以下本発明の一実施例を、図1ないし図5を
参照して説明する。
【0011】なお、前記図6ないし図8と同一の構成部
分には、同一の符号を付し、その説明を簡略化する。
【0012】図中符号10は、本実施例のコアーウォー
ル構造を備えた建物(建築構造物)である。図1に示す
ように、建物10は、中央部に建物10のコアーウォー
ルからなるコアー部2が設けられてなっている。図2に
示すように、コアー部2と外柱3の間には大梁11が連
結されている。
【0013】図2に示すように、大梁11には、スタブ
ガーダー11aが内蔵されて用いられている。図2及び
図3に示すように、スタブガーダー11aは、コアー部
2及び外柱3の間に設置された連続梁13と、この連続
梁13の上部に形成されたスタブ部14とで構成され、
両端がコアー部2及び外柱3に対してピン結合12を介
して連結されている。
【0014】連続梁13は、H型鋼でなり、コアー部2
及び外柱3の間に略水平にして設置されている。また、
図3に示すように、連続梁13の上には、鉄板を波型に
成形してなるデッキプレート13aが載置されている。
【0015】スタブ部14は、短い梁状に形成されて連
続梁13上に所定間隔で固着して設置されたスタブ14
aでなっている。また、スタブ部14の上部にも、コン
クリート14cが打設されて床6に構成されている。ス
タブ14aは、H型鋼で形成された短材であって、連続
梁13上に所定数設置することにより、スタブ14a、
14b間に小梁挿通部14bが自身と略等しい長さで形
成されるようになっている。小梁挿通部14bには、中
央部に大梁11と略垂直として小梁5が挿入されてい
る。
【0016】そして、スタブガーダー11aは、連続梁
13とスタブ部14に、デッキプレート13aを埋没す
るようにコンクリート14cを打設して一体として構成
されている。
【0017】前記のように構成される本実施例の建物1
0を施工するには、以下のように行う。まず、コアー部
2に位置する柱15と外柱3とを施工して、建物1にコ
アー部2を先行して施工する。
【0018】次いで、連続梁13とスタブ部14とを施
工してスタブガーダー11aを完成することにより大梁
11を構成する。
【0019】連続梁13の取り付けは、コアー部2及び
外柱3の間に連続梁13の両端をピン接合12を介して
取り付ける。スタブ14a及びデッキプレート13aは
連続梁13に工場にて溶接接合されている。また、小梁
挿通部14bに、連続梁13に略垂直にして小梁5を設
置して図3に示す状態に施工してスタブガーダーを完成
する。
【0020】図4及び図5に示すように、スタブガーダ
ー11aの施工が完了したら、コアー部2及び外柱3の
ピン接合12より下方の位置と、連続梁13の両端の間
に第1のサポート部材16を2本ずつ斜めにして介装し
てスタブガーダー11aの下方への回動を規制する。ま
た、連続梁13の中央部には、連続梁13の下部とその
下方に位置する床6との間に第2のサポート部材17を
介装して、コンクリート14c打設時などに対する連続
梁13の下方へのたわみを規制する。
【0021】第1のサポート部材16は、ピン接合12
の下方に位置する床6とコアー部2及び外柱3との接合
部と、大梁11のこれら接合部に近接する端部からやや
中央部寄りを連結している。また、図5に示すように、
一組の第1のサポート部材16、16は、双方の一側の
固定端が床6とコアー部2及び外柱3との接合部に取り
付けられ、かつそれぞれ他側の固定端がコアー部2また
は外柱3に対して互いに離間するようにして取り付けら
れている。さらに、第1のサポート部材16、16の間
には、それぞれの中央部を連結することにより座屈を防
止するつなぎ材16aが取り付けられている。この部材
16は、コンクリート打設時の作業荷重と、まだ固まら
ないコンクリート荷重を軸力として柱及び壁に伝える役
目をしており、部材17の反力を極力小さくする。
【0022】第2のサポート部材17は、柱状であっ
て、スタブガーダー11aの荷重を下階の大梁4または
大梁11に伝達する。
【0023】前記第1のサポート部材16及び第2のサ
ポート部材17のセットが完了したら、 デッキプレー
ト又はハーフPCa床版上にコンクリート14cを打設
して双方を一体とすることにより大梁11を完成し、以
下、他の部分を施工して建物10を施工する。
【0024】本実施例のコアーウォール構造を備えた建
築構造物によれば、大梁11の両端をコアー部2及び外
柱3に対してピン結合12を介して連結することによ
り、ガセットなどの埋め込み金具や鉄筋を減少してそれ
らの設置作業を省力化でき、その施工能率が向上する。
また、大梁11の仮設時には、第1のサポート部材16
及び第2のサポート部材17などでその重量を支持して
連続梁13に仮設時に作用する力を減少させることがで
きるから、連続梁13の軽量化及びコストの低減が可能
となる。
【0025】一方、大梁11にスタブガーダー11aを
用いるから、小梁挿通部14bを利用することにより小
梁5や配管及びダクトなどの設計が簡単となり、かつそ
の施工も容易となるほか、大梁11の重量が従来の鉄骨
梁の約60パーセントに軽量化できるから、仮設時の支
持などが簡便となって、建物1のさらなる施工能率の向
上が可能となる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のコアーウ
ォール構造を備えた建築構造物によれば、コアーウォー
ル構造を備えた建築構造物において、コアーウォールの
コアー部と、外柱の間には大梁が連結され、かつこの大
梁には、スタブガーダーが用いられ、かつこのスタブガ
ーダーは、その両端をコアー部及び外柱に対してピン結
合することを特徴とするから、埋め込み金具や鉄筋を減
少して、それらの設置作業が省力化でき、施工能率が向
上する。また、大梁にスタブガーダーを用いることによ
り、大梁の軽量化及び、建築構造物の他の構成要素や設
備等の施工が容易となって、さらなる施工能率の向上が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す平面図である。
【図2】前記大梁を示す正面図である。
【図3】前記断面視図である。
【図4】前記大梁の施工方法を示す正面図である。
【図5】前記第1、第2のサポート部材の取り付け方法
を示す平面図である。
【図6】従来の鉄筋コンクリートで施工された大梁を示
す正面図である。
【図7】前記軽量化して施工性を改善したものを示す正
面図である。
【図8】前記トラスを用いて強度を向上したものを示す
正面図である。
【符号の説明】
2 コアー部 3 外柱 4 大梁 10 建物(建築構造物) 12 ピン結合

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアーウォール構造を備えた建築構造物
    において、コアーウォールのコアー部と、外柱の間には
    大梁が連結され、かつこの大梁には、スタブガーダーが
    用いられ、かつこのスタブガーダーは、その両端をコア
    ー部及び外柱に対してピン結合されているを特徴とする
    コアーウォール構造を備えた建築構造物。
JP16644591A 1991-06-11 1991-06-11 コアーウォール構造を備えた建築構造物 Expired - Lifetime JP2936433B2 (ja)

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