JPS6240574B2 - - Google Patents
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- JPS6240574B2 JPS6240574B2 JP54131739A JP13173979A JPS6240574B2 JP S6240574 B2 JPS6240574 B2 JP S6240574B2 JP 54131739 A JP54131739 A JP 54131739A JP 13173979 A JP13173979 A JP 13173979A JP S6240574 B2 JPS6240574 B2 JP S6240574B2
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- pressure
- valve
- oil passage
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- chamber
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
- F16H61/04—Smoothing ratio shift
- F16H61/06—Smoothing ratio shift by controlling rate of change of fluid pressure
- F16H61/065—Smoothing ratio shift by controlling rate of change of fluid pressure using fluid control means
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Fluid Mechanics (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
本発明は自動変速機の変速動作時、特にアツプ
シフト時における変速シヨツクを軽減するための
装置に関するものである。 自動変速機はシフトバルブのアツプシフト、ダ
ウンシフト作動により、作動油圧(通常ライン
圧)を対応する摩擦要素に供給、或いはこれから
作動油圧を排除することで自動変速を行なう。と
ころで、この変速時使用変速段(歯車減速比)が
変り、変速機の出力軸トルクが変ることから、運
転者はシヨツク(通常変速シヨツクと称せられ
る)を感ずる。 この変速シヨツクは、エンジンの駆動トルクに
応じた摩擦要素の要求トルクに対する摩擦要素の
トルク容量によつて決まり、前者より後者の方が
大きければ大きい程、変速シヨツクは大きくな
り、逆に前者より後者が小さい場合、摩擦要素の
締結力不足から、これが滑り、動力の確実な伝達
を妨げられるばかりか、焼付き等の重大なトラブ
ルを生ずる。従つて、摩擦要素のトルク容量はそ
の要求トルクより若干大きくし、適当な余裕を持
たせて設計するのは周知の通りである。 このため、自動変速機は上記の変速シヨツクを
避けられず、従来は第1図に示すようなアキユム
レータaを用いてこれに対処していた。即ち、ア
キユムレータaは、シフトバルブbの作動でライ
ン圧PLがオリフイスcを経て摩擦要素dに供給
され始めると、当該摩擦要素への作動油圧PAが
室eに供給される。一方、アキユムレータaは、
別の室f内にライン圧PLを供給されており、ア
キユムレータピストンgは室e内の油圧PAによ
り下向きの力(受圧面積A)、室f内の油圧PLに
より上向きの力(受圧面積B)を受ける。ピスト
ンgは更にばねhによる上向きの力を受けてお
り、ピストンgにかかる力の釣合式は、ばねhの
ばね力をFsとすると、次式で表わされる。 PA×A=PL×B+Fs ∴PA=B/APL+Fs/A ……(1) ここで油圧PAの変化状況(摩擦要素dのトル
ク容量変化)を設明するに、これを変速時の変速
機出力軸トルクと共に示す第2図から明らかな如
く、シフトバルブbの作動でライン圧PLが摩擦
要素dに供給されると、この摩擦要素が締結し始
めて変速開始するまでの間、摩擦要素の摺動抵抗
分で油圧PAはPA′となる。そして、摩擦要素が
締結し始めて変速が開始されると、油圧PAはこ
の時の反力でPA″に向け上昇し、この値となる。
この時、油圧PAは室e内においてピストンgを
室f内のライン圧PL及びばねhのセツト荷重F
s′に抗し押下げ始める。この時の油圧値PA″は前
記(1)式より PA″=B/APL+Fs′/A ……(2) で表わされる。ところで、A>Bであり、ばね力
Fs′は小さいため、油圧PA″はこの間ライン圧P
Lに対し一定の比率で減圧された値となり、これ
が摩擦要素dに供給されることになるため、摩擦
要素のトルク容量が当初小さく抑えられる。ピス
トンgが上述のように下降されて、摩擦要素dの
トルク容量が小さく抑えられている間に、当該摩
擦要素は締結作動を完了して変速を終了し、その
後ピストンgは下限位置に達する。ピストンgが
下限位置に達すると、アキユムレータaは上記減
圧作用を行ない得なくなり、油圧PAはライン圧
PLと同じ値に達する。 以上によりアキユムレータaは摩擦要素dの作
動油圧PAを、第2図に1点鎖線で示す当該摩擦
要素の要求トルクより若干高いが、ほぼこの要求
特性に沿つて変化するトルク容量が得られるよう
制御し、摩擦要素の滑りを生ずることなく、変速
シヨツクを小さくすることができる。 しかし、アキユムレータaは、シフトバルブb
が直径10〜15mm程度の大きさにおさまるのに較
べ、直径が30〜35mm、全長が60〜65mmにもなる大
きなものであるため、自動変速機のように限られ
たスペースへの設置が難しく、自動変速機の油圧
制御部が大形になりがちであつた。又、アキユム
レータaを用いる場合、シフトバルブbの非作動
で摩擦要素dを作動解除する時、これが速やかに
行なわれなければならない。従つて、摩擦要素d
の作動解除時にオリフイスcが効かないようにす
るため、第1図にiで示す如きシフトバルブbか
ら摩擦要素dへ向う油の流れを阻止する一方向弁
が不可欠で、部品点数の増大により自動変速機の
構造を複雑且つ高価にする原因となつていた。 更に、アキユムレータaはキツクダウン(アク
セルペダルをいつばいに踏込んだ)時も、前述し
た通常の変速時と同様の減圧作用を遂行し、以下
に説明する不都合をともなう。第3図は自動変速
機の一般的なシフトパターンを例示するもので、
この図から明らかなようにキツクダウン時の変速
点は通常変速時より高速側に移動する。ところ
で、高速時の変速では、エンジン回転数の高いこ
とから、エンジンの駆動トルクが同じでも、低速
走行中の変速時より摩擦要素のトルク容量を大き
くする必要があり、さもなくば摩擦要素の滑り時
間が長くなり、キツクダウンをしばしば行なう走
行中摩擦要素の激しい摩耗や、焼付きを生じてし
まう。しかして、上記アキユムレータはキツクダ
ウン時も通常時と同様に変速時減圧作用を行なう
ため、キツクダウン域での変速時摩擦要素のトル
ク容量が不足し、上記の要求に合わない。 本発明は上記アキユムレータの代りに減圧バル
ブを用い、この減圧バルブをキツクダウン時以外
では上記アキユムレータと同様の減圧作用が得ら
れ、キツクダウン時ではこの減圧作用が中止され
るよう構成すれば、上述の諸問題を一挙に解決で
きるとの観点から、この着想を具体化した自動変
速機の変速シヨツク軽減装置を開発したものであ
る。 以下、本発明を図示の実施例に基づき詳細に説
明する。 第4図は前進3速後退1速の自動変速機の内部
における動力伝達部分の構造を示したもので、エ
ンジンにより駆動されるクランクシヤフト10
0、トルク・コンバータ101、インプツトシヤ
フト102、フロント・クラツチ104、リア・
クラツチ105、セカンド・ブレーキ106、ロ
ー・アンド・リバース・ブレーキ107、ワンウ
エイ・クラツチ108、中間シヤフト109、第
1遊星歯車群110、第2遊星歯車群111、ア
ウトプツトシヤフト112、第1ガバナ・バルブ
113、第2ガバナ・バルブ114、オイル・ポ
ンプ115より構成される。トルク・コンバータ
101はポンプ・インペラP、タービン・ランナ
T、ステータSより成り、ポンプ・インペラPは
クランク・シヤフト100により駆動され、中に
入つているトルク・コンバータ作動油を回しイン
プツトシヤフト102に固定されたタービン・ラ
ンナTにトルクを与える。トルクは更にインプツ
トシヤフト102によつて変速歯車列に伝えられ
る。ステータSはワンウエイクラツチ103を介
してスリーブ116上に置かれる。ワンウエイク
ラツチ103はステータSにクランクシヤフト1
00と同方向の回転すなわち矢印方向の回転(以
下正転と略称する)は許すが反対方向の回転(以
下逆点と略称する)は許さない構造となつてい
る。第1遊星歯車群110は中間シヤフト109
に固定されるインターナルギヤ117、中空伝導
シヤフト118に固定されるサン・ギヤ119、
インターナルギヤ117およびサン・ギヤ119
のそれぞれに噛み合いながら自転と同時に公転し
得る2個以上のプラネツト・ピニオン120、ア
ウトプツトシヤフト112に固定され、プラネツ
ト・ピニオン120を支持するフロント・プラネ
ツト・キヤリア121から構成され、第2遊星歯
車群111はアウトプツトシヤフト112に固定
されるインターナル・ギヤ122、中空伝導シヤ
フト118に固定されるサン・ギヤ123、イン
ターナル・ギヤ122およびサン・ギヤ123の
それぞれに噛み合いながら自転と同時に公転し得
る2個以上のプラネツト・ピニオン124、該プ
ラネツト・ピニオン124を支持するリア・プラ
ネツト・キヤリア125より構成される。フロン
ト・クラツチ104はタービン・ランナTにより
駆動されるインプツトシヤフト102と、両サ
ン・ギヤ119,123と一体になつて回転する
中空伝導シヤフト118とをドラム126を介し
て結合しリア・クラツチ105は中間シヤフト1
09を介してインプツトシヤフト102と第1遊
星歯車群110のインターナル・ギヤ117とを
結合する働きをする。セカンド・ブレーキ106
は中空伝導シヤフト118に固定されたドラム1
26を巻いて締付けることにより、両サン・ギヤ
119,123を固定し、ロー・アンド・リバー
ス・ブレーキ107は第2遊星歯車群111のリ
ア・プラネツト・キヤリア125を固定する働き
をする。ワンウエイ・クラツチ108はリア・プ
ラネツト・キヤリア125に正転は許すが、逆転
は許さない構造になつている。第1ガバナ・バル
ブ113および第2ガバナ・バルブ114はアウ
トプツトシヤフト112に固定され車速に応じた
ガバナ圧を発生する。次にセレクト・レバーをD
(前進自動変速)位置に設定した場合における動
力伝動列を説明する。 この場合は始めに前進入力クラツチであるリ
ア・クラツチ105のみが締結されている。エン
ジンからトルク・コンバータ101を経た動力
は、インプツトシヤフト102からリア・クラツ
チ105を通つて第1遊星歯車群110のインタ
ーナル・ギヤ117に伝達される。インターナ
ル・ギヤ117はプラネツト・ギヤ120を正転
させる。従つてサン・ギヤ119は逆転し、サ
ン・ギヤ119と一体になつて回転する第2遊星
歯車群111のサン・ギヤ123を逆転させるた
め第2遊星歯車群111のプラネツト・ギヤ12
4は正転する。ワンウエイ・クラツチ108はサ
ン・ギヤ123がリア・プラネツト・キヤリア1
25を逆転させるのを阻止し、前進反力ブレーキ
として働く。このため第2遊星歯車群111のイ
ンターナル・ギヤ122は正転する。従つてイン
ターナル・ギヤ122と一体回転するアウトプツ
トシヤフト112も正転し、前進第1速の減速比
が得られる。この状態において車速が上がりセカ
ンド・ブレーキ106が締結されると第1速の場
合と同様にインプツトシヤフト102からリア・
クラツチ105を通つた動力はインターナル・ギ
ヤ117に伝達される。セカンド・ブレーキ10
6はドラム126を固定し、サン・ギヤ119の
回転を阻止し前進反力ブレーキとして働く。この
ため静止したサン・ギヤ119のまわりをプラネ
ツト・ピニオン120が自転しながら公転し、従
つてフロント・プラネツト・キヤリア121およ
びこれと一体になつているアウトプツトシヤフト
112は減速されてはいるが、第1速の場合より
は早い速度で正転し、前進第2速の減速比が得ら
れる。更に車速が上がりセカンド・ブレーキ10
6が解放されフロント・クラツチ104が締結さ
れると、インプツトシヤフト102に伝達された
動力は、一方はリア・クラツチ105を経てイン
ターナル・ギヤ117に伝達され、他方はフロン
トクラツチ104を経てサン・ギヤ119に伝達
される。従つてインターナル・ギヤ117、サ
ン・ギヤ119はインターロツクされ、フロン
ト・プラネツト・キヤリア121およびアウトプ
ツト・シヤフト112と共にすべて同一回転速度
で正転し前進第3速が得られる。この場合、入力
クラツチに該当するものはフロントクラツチ10
4およびリア・クラツチ105であり、遊星歯車
によるトルク増大は行われないため反力ブレーキ
はない。 次にセレクトレバーをR(後退走行)位置に設
定した場合の動力伝動列を説明する。 この場合はフロント・クラツチ104とロー・
アンド・リバース・ブレーキ107が締結され
る。エンジンからトルクコンバータ101を経た
動力は、インプツト・シヤフト102からフロン
トクラツチ104、ドラム126を通つてサン・
ギヤ119,123に導かれる。このとき、リ
ア・プラネツト・キヤリア125がロー・アン
ド・リバース・ブレーキ107により固定されて
いるので、サン・ギヤ119,123が正転する
とインターナル・ギヤ122が減速されて逆転
し、該インターナル・ギヤ122と一体回転する
アウトプツトシヤフト112も逆転し、後退の減
速比が得られる。 第5図は本発明の変速シヨツク軽減装置を上記
自動変速機の変速制御回路に設けて示す油圧系統
で、レギユレータバルブ1、マニユアルバルブ
2、1―2シフトバルブ3、2―3シフトバルブ
4、3―2ダウンシフトバルブ5、ライン圧ブー
スタバルブ6、プレツシヤモデイフアイアバルブ
7、スロツトルバルブ8、スロツトルフエールセ
ーフバルブ9、スロツトルモジユレータバルブ1
0、1速固定レンジ減圧バルブ11、アキユムレ
ータ12、2―3タイミングバルブ13、3―2
タイミングバルブ14、本発明により設けた変速
シヨツク軽減用減圧バルブ15、15′を具え、
これらをトルクコンバータ101、リヤクラツチ
105、前記セカンドブレーキ106(第1図参
照)を作動、非作動にするバンドサーボ10
6′、ロー・アンド・リバースブレーキ107、
ガバナバルブ113,114、オイルポンプ11
5に対し、図示の回路網により接続して構成さ
れ、本発明変速シヨツク軽減装置は減圧バルブ1
5,15′を主たる構成要素とする。 オイルポンプ115はエンジンによりクランク
シヤフト100、トルクコンバータ101のポン
プインペラPを介して駆動され、エンジン作動中
は常時図示せざるリザーバからオイルストレーナ
(図示せず)を通して有害なゴミを除去された油
を吸い上げ、ライン圧回路16へ送り出す。この
油を所定の圧力に調整するためのレギユレータバ
ルブ1はばね1aで図中左半部に示す上昇位置へ
附勢されたスプール1bをハウジング1c内に摺
動自在に嵌合して具え、4個の室1d,1e,1
f,1gを有する。室1d,1fにはライン圧回
路16内の油圧が油路17,18を経て供給され
ている。また、プラグ1iの上方の室1jとスプ
ール1bの下の室1gとは油路54に接続されて
いる。室1eには後述するDレンジ、レンジ、
レンジのときマニユアルバルブ2のポート2b
から油路22を経てライン圧が供給される。スプ
ール1bのランド1b′はハウジング1cの対応突
条1c′より若干小径として、両者間に可変オリフ
イスとして作用する微小隙間を設定する。この隙
間を経て室1f内の油はドレンポート1hより常
時、ランド1b′と突条1c′とのオーバーラツプ量
により決定される速度で抜取られており、このオ
ーバーラツプ量に比例してライン圧回路16内に
高いライン圧を発生させることができる。又、ス
プール1bのランド1b″もハウジング1cの孔
1c″より若干小さくして、両者間に微小隙間を設
定し、この隙間を経て室1f内の油を油路19よ
りトルクコンバータ101、オイルクーラ20及
び変速機内の各種潤滑部21に供給するようにす
る。 ライン圧回路16のライン圧はマニユアルバル
ブ2に送られ、このマニユアルバルブは運転者が
セレクトレバー(図示せず)をセレクト操作する
ことによつて、ライン圧回路16を適宜選択的に
ポート2a,2b,2c,2dに通じさせる流体
方向切換バルブの用をなし、ハウジング2e内に
スプール2fを摺動自在に嵌合して構成される。
そして、スプール2fには中立(N)、前進自動
変速走行(D)、第2速固定()、第1速固定
()、後退走行(R)及びパーキング(P)の6
位置が設定されており、上記セレクト操作により
スプール2fを各レンジに移動させる時ライン圧
回路16は次表中○印のポートに通じる。なお、
ライン圧回路16と通じないポートは全てハウジ
ング2eの両側におけるいずれかの開口部と通
じ、ドレンポートとなる。
シフト時における変速シヨツクを軽減するための
装置に関するものである。 自動変速機はシフトバルブのアツプシフト、ダ
ウンシフト作動により、作動油圧(通常ライン
圧)を対応する摩擦要素に供給、或いはこれから
作動油圧を排除することで自動変速を行なう。と
ころで、この変速時使用変速段(歯車減速比)が
変り、変速機の出力軸トルクが変ることから、運
転者はシヨツク(通常変速シヨツクと称せられ
る)を感ずる。 この変速シヨツクは、エンジンの駆動トルクに
応じた摩擦要素の要求トルクに対する摩擦要素の
トルク容量によつて決まり、前者より後者の方が
大きければ大きい程、変速シヨツクは大きくな
り、逆に前者より後者が小さい場合、摩擦要素の
締結力不足から、これが滑り、動力の確実な伝達
を妨げられるばかりか、焼付き等の重大なトラブ
ルを生ずる。従つて、摩擦要素のトルク容量はそ
の要求トルクより若干大きくし、適当な余裕を持
たせて設計するのは周知の通りである。 このため、自動変速機は上記の変速シヨツクを
避けられず、従来は第1図に示すようなアキユム
レータaを用いてこれに対処していた。即ち、ア
キユムレータaは、シフトバルブbの作動でライ
ン圧PLがオリフイスcを経て摩擦要素dに供給
され始めると、当該摩擦要素への作動油圧PAが
室eに供給される。一方、アキユムレータaは、
別の室f内にライン圧PLを供給されており、ア
キユムレータピストンgは室e内の油圧PAによ
り下向きの力(受圧面積A)、室f内の油圧PLに
より上向きの力(受圧面積B)を受ける。ピスト
ンgは更にばねhによる上向きの力を受けてお
り、ピストンgにかかる力の釣合式は、ばねhの
ばね力をFsとすると、次式で表わされる。 PA×A=PL×B+Fs ∴PA=B/APL+Fs/A ……(1) ここで油圧PAの変化状況(摩擦要素dのトル
ク容量変化)を設明するに、これを変速時の変速
機出力軸トルクと共に示す第2図から明らかな如
く、シフトバルブbの作動でライン圧PLが摩擦
要素dに供給されると、この摩擦要素が締結し始
めて変速開始するまでの間、摩擦要素の摺動抵抗
分で油圧PAはPA′となる。そして、摩擦要素が
締結し始めて変速が開始されると、油圧PAはこ
の時の反力でPA″に向け上昇し、この値となる。
この時、油圧PAは室e内においてピストンgを
室f内のライン圧PL及びばねhのセツト荷重F
s′に抗し押下げ始める。この時の油圧値PA″は前
記(1)式より PA″=B/APL+Fs′/A ……(2) で表わされる。ところで、A>Bであり、ばね力
Fs′は小さいため、油圧PA″はこの間ライン圧P
Lに対し一定の比率で減圧された値となり、これ
が摩擦要素dに供給されることになるため、摩擦
要素のトルク容量が当初小さく抑えられる。ピス
トンgが上述のように下降されて、摩擦要素dの
トルク容量が小さく抑えられている間に、当該摩
擦要素は締結作動を完了して変速を終了し、その
後ピストンgは下限位置に達する。ピストンgが
下限位置に達すると、アキユムレータaは上記減
圧作用を行ない得なくなり、油圧PAはライン圧
PLと同じ値に達する。 以上によりアキユムレータaは摩擦要素dの作
動油圧PAを、第2図に1点鎖線で示す当該摩擦
要素の要求トルクより若干高いが、ほぼこの要求
特性に沿つて変化するトルク容量が得られるよう
制御し、摩擦要素の滑りを生ずることなく、変速
シヨツクを小さくすることができる。 しかし、アキユムレータaは、シフトバルブb
が直径10〜15mm程度の大きさにおさまるのに較
べ、直径が30〜35mm、全長が60〜65mmにもなる大
きなものであるため、自動変速機のように限られ
たスペースへの設置が難しく、自動変速機の油圧
制御部が大形になりがちであつた。又、アキユム
レータaを用いる場合、シフトバルブbの非作動
で摩擦要素dを作動解除する時、これが速やかに
行なわれなければならない。従つて、摩擦要素d
の作動解除時にオリフイスcが効かないようにす
るため、第1図にiで示す如きシフトバルブbか
ら摩擦要素dへ向う油の流れを阻止する一方向弁
が不可欠で、部品点数の増大により自動変速機の
構造を複雑且つ高価にする原因となつていた。 更に、アキユムレータaはキツクダウン(アク
セルペダルをいつばいに踏込んだ)時も、前述し
た通常の変速時と同様の減圧作用を遂行し、以下
に説明する不都合をともなう。第3図は自動変速
機の一般的なシフトパターンを例示するもので、
この図から明らかなようにキツクダウン時の変速
点は通常変速時より高速側に移動する。ところ
で、高速時の変速では、エンジン回転数の高いこ
とから、エンジンの駆動トルクが同じでも、低速
走行中の変速時より摩擦要素のトルク容量を大き
くする必要があり、さもなくば摩擦要素の滑り時
間が長くなり、キツクダウンをしばしば行なう走
行中摩擦要素の激しい摩耗や、焼付きを生じてし
まう。しかして、上記アキユムレータはキツクダ
ウン時も通常時と同様に変速時減圧作用を行なう
ため、キツクダウン域での変速時摩擦要素のトル
ク容量が不足し、上記の要求に合わない。 本発明は上記アキユムレータの代りに減圧バル
ブを用い、この減圧バルブをキツクダウン時以外
では上記アキユムレータと同様の減圧作用が得ら
れ、キツクダウン時ではこの減圧作用が中止され
るよう構成すれば、上述の諸問題を一挙に解決で
きるとの観点から、この着想を具体化した自動変
速機の変速シヨツク軽減装置を開発したものであ
る。 以下、本発明を図示の実施例に基づき詳細に説
明する。 第4図は前進3速後退1速の自動変速機の内部
における動力伝達部分の構造を示したもので、エ
ンジンにより駆動されるクランクシヤフト10
0、トルク・コンバータ101、インプツトシヤ
フト102、フロント・クラツチ104、リア・
クラツチ105、セカンド・ブレーキ106、ロ
ー・アンド・リバース・ブレーキ107、ワンウ
エイ・クラツチ108、中間シヤフト109、第
1遊星歯車群110、第2遊星歯車群111、ア
ウトプツトシヤフト112、第1ガバナ・バルブ
113、第2ガバナ・バルブ114、オイル・ポ
ンプ115より構成される。トルク・コンバータ
101はポンプ・インペラP、タービン・ランナ
T、ステータSより成り、ポンプ・インペラPは
クランク・シヤフト100により駆動され、中に
入つているトルク・コンバータ作動油を回しイン
プツトシヤフト102に固定されたタービン・ラ
ンナTにトルクを与える。トルクは更にインプツ
トシヤフト102によつて変速歯車列に伝えられ
る。ステータSはワンウエイクラツチ103を介
してスリーブ116上に置かれる。ワンウエイク
ラツチ103はステータSにクランクシヤフト1
00と同方向の回転すなわち矢印方向の回転(以
下正転と略称する)は許すが反対方向の回転(以
下逆点と略称する)は許さない構造となつてい
る。第1遊星歯車群110は中間シヤフト109
に固定されるインターナルギヤ117、中空伝導
シヤフト118に固定されるサン・ギヤ119、
インターナルギヤ117およびサン・ギヤ119
のそれぞれに噛み合いながら自転と同時に公転し
得る2個以上のプラネツト・ピニオン120、ア
ウトプツトシヤフト112に固定され、プラネツ
ト・ピニオン120を支持するフロント・プラネ
ツト・キヤリア121から構成され、第2遊星歯
車群111はアウトプツトシヤフト112に固定
されるインターナル・ギヤ122、中空伝導シヤ
フト118に固定されるサン・ギヤ123、イン
ターナル・ギヤ122およびサン・ギヤ123の
それぞれに噛み合いながら自転と同時に公転し得
る2個以上のプラネツト・ピニオン124、該プ
ラネツト・ピニオン124を支持するリア・プラ
ネツト・キヤリア125より構成される。フロン
ト・クラツチ104はタービン・ランナTにより
駆動されるインプツトシヤフト102と、両サ
ン・ギヤ119,123と一体になつて回転する
中空伝導シヤフト118とをドラム126を介し
て結合しリア・クラツチ105は中間シヤフト1
09を介してインプツトシヤフト102と第1遊
星歯車群110のインターナル・ギヤ117とを
結合する働きをする。セカンド・ブレーキ106
は中空伝導シヤフト118に固定されたドラム1
26を巻いて締付けることにより、両サン・ギヤ
119,123を固定し、ロー・アンド・リバー
ス・ブレーキ107は第2遊星歯車群111のリ
ア・プラネツト・キヤリア125を固定する働き
をする。ワンウエイ・クラツチ108はリア・プ
ラネツト・キヤリア125に正転は許すが、逆転
は許さない構造になつている。第1ガバナ・バル
ブ113および第2ガバナ・バルブ114はアウ
トプツトシヤフト112に固定され車速に応じた
ガバナ圧を発生する。次にセレクト・レバーをD
(前進自動変速)位置に設定した場合における動
力伝動列を説明する。 この場合は始めに前進入力クラツチであるリ
ア・クラツチ105のみが締結されている。エン
ジンからトルク・コンバータ101を経た動力
は、インプツトシヤフト102からリア・クラツ
チ105を通つて第1遊星歯車群110のインタ
ーナル・ギヤ117に伝達される。インターナ
ル・ギヤ117はプラネツト・ギヤ120を正転
させる。従つてサン・ギヤ119は逆転し、サ
ン・ギヤ119と一体になつて回転する第2遊星
歯車群111のサン・ギヤ123を逆転させるた
め第2遊星歯車群111のプラネツト・ギヤ12
4は正転する。ワンウエイ・クラツチ108はサ
ン・ギヤ123がリア・プラネツト・キヤリア1
25を逆転させるのを阻止し、前進反力ブレーキ
として働く。このため第2遊星歯車群111のイ
ンターナル・ギヤ122は正転する。従つてイン
ターナル・ギヤ122と一体回転するアウトプツ
トシヤフト112も正転し、前進第1速の減速比
が得られる。この状態において車速が上がりセカ
ンド・ブレーキ106が締結されると第1速の場
合と同様にインプツトシヤフト102からリア・
クラツチ105を通つた動力はインターナル・ギ
ヤ117に伝達される。セカンド・ブレーキ10
6はドラム126を固定し、サン・ギヤ119の
回転を阻止し前進反力ブレーキとして働く。この
ため静止したサン・ギヤ119のまわりをプラネ
ツト・ピニオン120が自転しながら公転し、従
つてフロント・プラネツト・キヤリア121およ
びこれと一体になつているアウトプツトシヤフト
112は減速されてはいるが、第1速の場合より
は早い速度で正転し、前進第2速の減速比が得ら
れる。更に車速が上がりセカンド・ブレーキ10
6が解放されフロント・クラツチ104が締結さ
れると、インプツトシヤフト102に伝達された
動力は、一方はリア・クラツチ105を経てイン
ターナル・ギヤ117に伝達され、他方はフロン
トクラツチ104を経てサン・ギヤ119に伝達
される。従つてインターナル・ギヤ117、サ
ン・ギヤ119はインターロツクされ、フロン
ト・プラネツト・キヤリア121およびアウトプ
ツト・シヤフト112と共にすべて同一回転速度
で正転し前進第3速が得られる。この場合、入力
クラツチに該当するものはフロントクラツチ10
4およびリア・クラツチ105であり、遊星歯車
によるトルク増大は行われないため反力ブレーキ
はない。 次にセレクトレバーをR(後退走行)位置に設
定した場合の動力伝動列を説明する。 この場合はフロント・クラツチ104とロー・
アンド・リバース・ブレーキ107が締結され
る。エンジンからトルクコンバータ101を経た
動力は、インプツト・シヤフト102からフロン
トクラツチ104、ドラム126を通つてサン・
ギヤ119,123に導かれる。このとき、リ
ア・プラネツト・キヤリア125がロー・アン
ド・リバース・ブレーキ107により固定されて
いるので、サン・ギヤ119,123が正転する
とインターナル・ギヤ122が減速されて逆転
し、該インターナル・ギヤ122と一体回転する
アウトプツトシヤフト112も逆転し、後退の減
速比が得られる。 第5図は本発明の変速シヨツク軽減装置を上記
自動変速機の変速制御回路に設けて示す油圧系統
で、レギユレータバルブ1、マニユアルバルブ
2、1―2シフトバルブ3、2―3シフトバルブ
4、3―2ダウンシフトバルブ5、ライン圧ブー
スタバルブ6、プレツシヤモデイフアイアバルブ
7、スロツトルバルブ8、スロツトルフエールセ
ーフバルブ9、スロツトルモジユレータバルブ1
0、1速固定レンジ減圧バルブ11、アキユムレ
ータ12、2―3タイミングバルブ13、3―2
タイミングバルブ14、本発明により設けた変速
シヨツク軽減用減圧バルブ15、15′を具え、
これらをトルクコンバータ101、リヤクラツチ
105、前記セカンドブレーキ106(第1図参
照)を作動、非作動にするバンドサーボ10
6′、ロー・アンド・リバースブレーキ107、
ガバナバルブ113,114、オイルポンプ11
5に対し、図示の回路網により接続して構成さ
れ、本発明変速シヨツク軽減装置は減圧バルブ1
5,15′を主たる構成要素とする。 オイルポンプ115はエンジンによりクランク
シヤフト100、トルクコンバータ101のポン
プインペラPを介して駆動され、エンジン作動中
は常時図示せざるリザーバからオイルストレーナ
(図示せず)を通して有害なゴミを除去された油
を吸い上げ、ライン圧回路16へ送り出す。この
油を所定の圧力に調整するためのレギユレータバ
ルブ1はばね1aで図中左半部に示す上昇位置へ
附勢されたスプール1bをハウジング1c内に摺
動自在に嵌合して具え、4個の室1d,1e,1
f,1gを有する。室1d,1fにはライン圧回
路16内の油圧が油路17,18を経て供給され
ている。また、プラグ1iの上方の室1jとスプ
ール1bの下の室1gとは油路54に接続されて
いる。室1eには後述するDレンジ、レンジ、
レンジのときマニユアルバルブ2のポート2b
から油路22を経てライン圧が供給される。スプ
ール1bのランド1b′はハウジング1cの対応突
条1c′より若干小径として、両者間に可変オリフ
イスとして作用する微小隙間を設定する。この隙
間を経て室1f内の油はドレンポート1hより常
時、ランド1b′と突条1c′とのオーバーラツプ量
により決定される速度で抜取られており、このオ
ーバーラツプ量に比例してライン圧回路16内に
高いライン圧を発生させることができる。又、ス
プール1bのランド1b″もハウジング1cの孔
1c″より若干小さくして、両者間に微小隙間を設
定し、この隙間を経て室1f内の油を油路19よ
りトルクコンバータ101、オイルクーラ20及
び変速機内の各種潤滑部21に供給するようにす
る。 ライン圧回路16のライン圧はマニユアルバル
ブ2に送られ、このマニユアルバルブは運転者が
セレクトレバー(図示せず)をセレクト操作する
ことによつて、ライン圧回路16を適宜選択的に
ポート2a,2b,2c,2dに通じさせる流体
方向切換バルブの用をなし、ハウジング2e内に
スプール2fを摺動自在に嵌合して構成される。
そして、スプール2fには中立(N)、前進自動
変速走行(D)、第2速固定()、第1速固定
()、後退走行(R)及びパーキング(P)の6
位置が設定されており、上記セレクト操作により
スプール2fを各レンジに移動させる時ライン圧
回路16は次表中○印のポートに通じる。なお、
ライン圧回路16と通じないポートは全てハウジ
ング2eの両側におけるいずれかの開口部と通
じ、ドレンポートとなる。
【表】
第1ガバナ・バルブ113及び第2ガバナ・バ
ルブ114は前進走行中車速に対応したガバナ圧
を発生するもので、上表から明らかなように、マ
ニユアルバルブ2がD、及びの各前進走行レ
ンジの時、ライン圧回路16と通じるポート2b
より回路22を経て、先ず第2ガバナ・バルブ1
14にライン圧が送られ、車が走行すれば、第2
ガバナ・バルブ114によりライン圧が調圧され
て車速に応じたガバナ圧が生じ、このガバナ圧は
第1ガバナ・バルブ113に達する。そして、所
定の車速以上になると、第1ガバナバルブ113
がこれに導びかれていた上記ガバナ圧をガバナ圧
回路23に出力し始める。このガバナ圧は回路2
3より1―2シヤフトバルブ3、2―3シフトバ
ルブ4及び3―2ダウンシフトバルブ5に夫々供
給され、これらバルブの作動を後述の如くに制御
する。 1―2シフトバルブ3はハウジング3a内に2
個のスプール3b,3cを同軸、且つ摺動自在に
突合せて嵌することにより構成する。スプール3
cから遠いスプール3bの端面にばね3dを作用
させ、スプール3bから遠いスプール3cの端面
を室3eに臨ませる。スプール3bに順次直径の
大きなランド3f,3g,3hを設け、これらラ
ンドに対応する突条3i,3j,3kをハウジン
グ3aに形成する。スプール3cにはランド3
l,3mと、これらランドより大径のランド3
n,3oとを設け、ランド3lに対する2個の突
条3p,3qと、ランド3mに対する突条3rと
をハウジング3aに形成する。1―2シフトバル
ブ3には図示の如くにガバナ圧回路23、キツク
ダウン圧回路24、変速制御圧回路25を接続
し、更にランド3lの位置により油路26又はド
レンポート3sに連通される油路27を接続す
る。ガバナ圧回路23は室3eに接続し、キツク
ダウン圧回路24はスプール3bが図中右半部に
あるときランド3g,3h間に通じ、スプール3
bが図中左半部にあるときランド3g,3h間お
よびランド3f,3g間に通じるようにする。
又、変速制御圧回路25はスプール3cが図中右
半部にあるときランド3m,3n間に通じ、スプ
ール3cが図中左半部にあるときランド3nにて
遮断されるようにする。油路26はシヤフトバル
ブ28の出力ポートに接続し、油路27はロー・
アンド・リバースブレーキ107に接続する。1
―2シフトバルブ3には更に、マニユアルバルブ
2のポート2bよりガバナバルブ113,114
に向う油路22の途中より分岐してリヤクラツチ
105に至る油路29から延びる油路30を接続
し、ランド3nの位置に応じて油路30に対し連
通又は遮断される油路31を1―2シフトバルブ
3と2―3シフトバルブ4との間に接続して設け
る。なお油路31は、スプール3cが図中右半部
に示す位置にあるときドレンポート3tに通じ
る。油路29の途中にはオリフイス74とチエツ
クバルブ77とを並列に挿入する。 2―3シフトバルブ4はハウジング4a内に2
個のスプール4b,4cを同軸、且つ摺動自在に
突合せて嵌合することにより構成する。スプール
4cから遠いスプール4bの端面にばね4dを作
用させ、スプール4bから遠いスプール4cの端
面を室4eに臨ませ、更にスプール4b,4c間
にばね4fを縮設する。スプール4bに順次直径
を大きくしたランド4g,4h,4iを設け、こ
れらランドに対応する突条4j,4k,4lをハ
ウジング4aに形成する。スプール4cには2個
のランド4m,4nを形成し、ランド4mの位置
に応じて途中にオリフイス73を有する油路31
と連通、又は遮断される油路32を2―3シフト
バルブ4に接続する。油路32はスプール4cが
図中右半部に位置するときドレンポート4rに通
じる。両スプール4b,4c間にできる室4oを
油路33によりシヤトルバルブ34の出力ポート
に接続する。このシヤトルバルブは一方の入力ポ
ートを油路35によりマニユアルバルブ2のポー
ト2cに接続すると共に、他方の入力ポートを油
路36に接続する。室4eはガバナ圧回路23に
接続し、ばね4dを収納した室4pは油路37に
よりキツクダウン圧回路24に接続する。キツク
ダウン圧回路24は、スプール4bが図中右半部
にあるときはランド4gの上側受圧面に、又、ス
プール4bが図中左半部にあるときはランド4g
の上下両受圧面およびランド4hの上側受圧面に
キツクダウン圧を作用させるようにする。2―3
シフトバルブ4には更に、スプール4bが図中右
半部に位置するときランド4hとランド4iとの
間に変速制御圧を作用させ得るよう油路38を経
て変速制御圧回路25を接続すると共に、スプー
ル4bが図中左半部に位置するときランド4hと
ランド4iとの間に通ずるドレンポート4qを設
ける。 3―2ダウンシフトバルブ5はハウジング5a
内にスプール5bを摺動自在に嵌合して構成す
る。スプール5bの一端面にばね5cを作用さ
せ、他端面を室5dに臨ませる。3―2ダウンシ
フトバルブ5には、スプール5bのランド5eの
位置に応じて変速制御圧回路25から延びる油路
39又はドレンポート5fに連通されるよう前記
の油路36を接続し、室5dはガバナ圧回路23
に接続する。 ライン圧ブースタバルブ6はハウジング6a内
にスプール6bを摺動自在に嵌合して具え、この
スプール6bをばね6cで図中左方へ附勢する。
スプール6bは条溝6d,6eと、この条溝6e
を室6fに通じさせる油路6gとを持つ。このラ
イン圧ブースタバルブ6には、スプール6bの左
行時その条溝6eに通ずる油路40と、右行時条
溝6eに通ずる油路41とを接続する。油路40
は油路32と合流させて2―3タイミングバルブ
13及び変速シヨツク軽減用減圧バルブ15′に
導き、油路41は油路31に接続すると共に、こ
れら油路を油路42により変速シヨツク軽減用減
圧バルブ15に接続する。ライン圧ブースタバル
ブ6には更に、条溝6dと常時通ずる油路43を
接続すると共に、スプール6bの位置に応じ、条
溝6dを介して油路43に選択的に連通される油
路44,45を接続し、油路43はシヤトルバル
ブ46の一方の入力ポートに、油路44はばね6
cを収納した室6hからの油路47を経てスロツ
トルフエールセーフバルブ9に、又油路45はマ
ニユアルバルブ2のポート2cに夫々接続する。 スロツトルバルブ8はハウジング8a内にスプ
ール8bを摺動自在に嵌合して具え、このスプー
ルにばね8cを介してプランジヤ8dを同軸に対
設する。プランジヤ8dはアクセルペダルにリン
ケージなどを介して連動し、アクセルペダルの踏
込みにより図中上半部に示すアイドル位置から図
の右方へ押込まれ、ばね8cのばね力を増すこと
ができる。スプール8bは条溝8eを有し、この
条溝と常時通ずるようスロツトル圧回路48及び
油路49をスロツトルバルブ8に接続する。スロ
ツトルバルブ8には更に、スプール8bの位置に
応じ、条溝8eを経てスロツトル圧回路48と連
通される。ドレンボート8f及びライン圧回路1
6からの油路50を開口させて設け、油路49を
室8gに通じさせる。アクセルペダルの踏込みに
よりプランジヤ8dを右方向に移動させてばね8
cのばね力を増加させると、室8q内の油圧がば
ね力に釣合うように油路50からのライン圧を一
部ドレンポート8fへドレンして作つたスロツト
ル圧をスロツトル圧回路48に出力する。かく
て、スロツトルバルブ8はばね8cのばね力(ア
クセルペダル踏込量)に対応したスロツトル開度
に比例するスロツトル圧をライン圧の調圧により
出力する。なお、アクセルペダルをキツクダウン
位置に踏込むと、プランジヤ8dはばね8cを完
全に撓ませてスプール8bに当接してこのスプー
ル8bを限界まで押込むことによりドレンポート
8fを遮断してスロツトル圧回路48を油路50
に通じ、スロツトル圧はライン圧と同じ値にな
る。 スロツトル圧回路48はシヤトルバルブ46の
他方の入力ポートに接続すると共に、油路51を
経てスロツトルフエールセーフバルブ9に導び
く。スロツトルフエールセーフバルブ9はスロツ
トルバルブ8のプランジヤ8dをガイドするよう
同じくそのハウジング8a内に摺動自在に嵌合さ
れたスリーブ9aを具え、このスリーブの左行を
ばね9bで弾性的に抑止する。ライン圧ブースタ
バルブ6とスロツトルフエールセーフバルブ9と
を結ぶ油路47は通常、スロツトルフエールセー
フバルブ9のドレンポート9cに通じる。油路5
1は一方でばね9bを収納した室9dに通じ、他
方でポート9eを経てプランジヤ8dの拡大部8
jが臨む室9fに通じ、更にキツクダウン圧回路
24はポート9gに通じる。又、スロツトルフエ
ールセーフバルブ9には、ライン圧回路16より
分岐した油路52を導びき、この油路を通常は遮
断しておくが、後で説明するようにスリーブ9a
が図中左半部の位置にある異常時には、油路47
に連通可能とする。かくて、プランジヤ8dの前
記押込み中、スロツトル圧回路48内のスロツト
ル圧が油路51、ポート9eを経て室9fに及
び、プランジヤ8dの拡大部8jに作用してプラ
ンジヤ8dに押込み方向の力を附与してばね8c
に対向することによりアクセルペダルの踏力がば
ね8cにより重くなるのを防止できる。又、プラ
ンジヤ8dがキツクダウン位置に押込まれると、
それまでポート9gを経てドレンポート8hに通
じていたキツクダウン圧回路24がドレンポート
8hから遮断されると共にポート9e、室9f、
ポート9gを経て油路51と通じる。このとき前
述したようにスプール8bが図中右方に押込まれ
て油路50のライン圧がドレンされることなくそ
のままスロツトル圧回路48に供給されるので、
回路24にはライン圧に等しいキツクダウン圧が
出力される。このキツクダウン圧は油路53を経
てスロツトルモジユレータバルブ10にも供給さ
れる。ところで、アクセルペダルとプランジヤ8
dとを連係するアクセルリンケージに異常をきた
してプランジヤ8dとアクセルペダルとの連結が
外れ、図示しない戻しばねにてプランジヤ8dが
図中上半部に示すアイドル位置以上に戻された場
合、スリーブ9aはプランジヤ8dに係合されて
図中下半部に示すように左行される。このときス
プール8bにばね8cが作用しないので、スプー
ル8bはドレンポート8fをほんのわずか開き、
油路50をほぼ閉じた状態にする。また、油路5
1はポート9e、室9fを経てドレンポート9c
に通じてスロツトル圧を零となす一方、油路47
を油路52に通じさせて、油路47にライン圧を
導びく。油路47のライン圧はライン圧ブースタ
バルブ6、油路43、シヤトルバルブ46を経て
プレツシヤモデイフアイアバルブ7に至り、ここ
でスプール7bが図中左半部にあるときのばね7
cのばね力に等しい大きさに調圧される。このプ
レツシヤモデイフアイア圧は油路54を経てレギ
ユレータバルブ1の室1g,1jに最高値で供給
され、ライン圧を最高値まで高める。この結果、
最高値のライン圧にて、摩擦要素を締結すること
により摩擦要素の滑りによる焼付きを生じること
なく、車両を修理工場まで自走させ得る。 プレツシヤモデイフアイアバルブ7はハウジン
グ7a内にスプール7bを摺動自在に嵌合して構
成し、その一端面にばね7cを作用させると共
に、他端面を室7dに臨ませる。スプール7bに
条溝7eを形成する一方、この条溝と常時正対す
る出力ポート7f、ドレンポート7g、入力ポー
ト7hをハウジング7aにそれぞれ形成する。ポ
ート7g,7hはスプール7bの移動中一方のポ
ートが開き始める時他方のポートが閉じ終えるよ
うな位置に配置し、ポート7fを油路54により
一方で室7dに、他方でレギユレータバルブ1の
室1g及びスプール1bに対設したプラグ1iが
臨む室1jに夫々接続し、ポート7hをシヤトル
バルブ46の出力ポートに接続する。 かくて、プレツシヤモデイフアイアバルブ7
は、ポート7hに入力された油圧がばね7cのセ
ツト力(スプール7bが図中左半部の位置にある
ときのばね7cのばね力)より小さいときはスプ
ール7bをばね7cにより図中左半部の位置より
下側に位置させてドレンポート7gを遮断すると
共にポート7fをポート7hに通じさせており、
ポート7hに入力された油圧はそのままポート7
f及び油路54を経てレギユレータバルブ1に供
給される。この間中、この油圧は室7dにも導び
かれており、油圧上昇につれ、スプール7bを図
中右半部に示す位置から左半部に示す位置へばね
7cのばね力に抗して押動させる。しかし、それ
以上にポート7fから出力される油圧が上昇しよ
うとすると、スプール7bが図中左半部に示す位
置より更に上昇して、ポート7fをドレンポート
7gに通じることにより、油路54に出力される
油圧は、スプール7bが図中左半部に示す位置に
ある時のばね7cのばね力で決定される大きさ以
上にはなり得ないプレツシヤモデイフアイア圧と
なる。 スロツトルモジユレータバルブ10は、ハウジ
ング10a内に、3個のランド10b,10c,
10dを有するスプール10eを摺動自在に嵌合
して具え、その一端面に、アジヤスタ10fでば
ね力調整の可能なばね10gを作用させ、他端面
を室10hに臨ませる。スプール10eのランド
10b,10c間における条溝と常時通ずるよう
ハウジング10aに回路25を接続し、油路53
及びマニユアルバルブ2のポート2bから延びる
油路56を、スプール10eの移動中一方の油路
が開き始める時他方の油路が閉じ終えるようハウ
ジング10aに接続する。ハウジング10aには
更に、回路25の接続部と対応する箇所に油路5
7を接続し、油路57をばね10gが収納された
室10iに通じさせる。又、室10hは油路49
にてスロツトルバルブ8に通じさせる。 かかるスロツトルモジユレータバルブ10は、
油路49より室10hに導びかれるスロツトル圧
が零の時、スプール10eがばね10gにより図
中下半部に示す位置にされた状態となる。この
時、マニユアルバルブ2からの油路56がスプー
ルランド10bにて回路25、油路57から遮断
されると共に変速制御圧回路25及び油路57が
油路53、スロツトルフエールセーフバルブ9の
ポート9gを経てドレンポート8hに通じてお
り、回路25及び油路57に油圧は生じない。ス
ロツトル圧の上昇につれ、スプール10eがばね
10gに抗し図中上半部に示す位置を越えて移動
し、マニユアルバルブ2のポート2bより油路5
6にライン圧が導びかれると、このライン圧は油
路57を経て室10iに導びかれ、ばね10gと
協働してスプール10eを図中上半部の位置に押
戻し、この位置でバランスする。かくて、スロツ
トルモジユレータバルブ10は、油路56からの
ライン圧を室10h内に導びかれたスロツトル圧
により制御しつつ、例えば2/4スロツトル開度よ
り立上がり、その後ほぼスロツトル開度に比例す
るスロツトルモジユレータ圧を変速制御圧回路2
5に出力することができる。なお、スロツトルバ
ルブ8のプランジヤ8dを押込んだキツクダウン
状態では、前述の如くボート9gがドレンボート
8hから遮断され、ポート9gよりライン圧相当
のスロツトル圧が油路53を経てスロツトルモジ
ユレータバルブ10に供給されるため、変速制御
圧回路25および油路57にはライン圧相当の圧
力が出力されることになり、この圧力が室10i
に及んでスプール10eを図中左方へ限界位置ま
で押動するため、キツクダウン状態では回路25
に常時ライン圧相当の圧力が出力されることにな
る。 第1速固定レンジ減圧バルブ11はハウジング
11a内にスプール11bを摺動自在に嵌合して
具え、その一端面にばね11cを作用させると共
に、他端面を室11dに臨ませる。スプール11
bに条溝11eを形成し、この条溝と常時通ずる
よう油路58をハウジング11aに接続すると共
に、油路58をシヤトルバルブ28の一方の入力
ポート及び室11dに通じさせる。ハウジング1
1aには更にドレンポート11fを設けると共
に、マニユアルバルブ2のポート2dからの油路
59を接続し、これらドレンポート11fと油路
59とはスプール11bの移動中一方が開き始め
る時他方が閉じ終えるよう配置する。従つて、1
速固定レンジ減圧バルブ11は、レンジセレク
ト時、マニユアルバルブ2から油路59に出力さ
れたライン圧の一部をドレンポート11fにドレ
ンして減圧し、ばね11cが図中左半部の位置に
ある場合のばね力で決定された一定の減圧油を油
路58に出力することにより後退時に兼用するロ
ーアンドリバースブレーキ107が容量過大とな
るのを防止する。 マニユアルバルブ2のポート2aは油路60に
よりシヤトルバルブ28の他方の入力ポートに接
続すると共に、シヤトルバルブ61の一方の入力
ポートに接続し、このシヤトルバルブの出力ポー
トを油路62によりフロントクラツチ104に通
じさせる。油路60の途中にはオリフイス78と
チエツクバルブ79を並列に挿入すると共にこの
上流を分岐してアキユムレータ12の室12aに
通じさせる。このアキユムレータは段付ピストン
12bと、これを嵌め合せた段付シリンダ12c
とで構成することにより、上記室12aの他に2
個の室12d,12eを画成すると共に、ばね1
2fでピストン12bを図中上方に附勢する。室
12dは油路63により油路29に、又室12e
は大気連通孔12gにより大気に開放させる。 2―3タイミングバルブ13はハウジング13
a内にスプール13bを摺動自在に嵌合して具
え、その一端面にばね13cを作用させると共
に、他端面を室13dに臨ませ、室13dを油路
40に通じさせる。スプール13bはばね13c
により図中右半部に示す下降位置で油路65をド
レンポート13eに、又図中左半部に示す上昇位
置で油路65を室13dを経て油路40に通じさ
せる作用をなすものとする。 3―2タイミングバルブ14はハウジング14
a内にスプール14bを摺動自在に嵌合して具
え、その一端面にばね14cを作用させると共
に、他端面を室14dに臨ませる。スプール14
bは、油路66を経てガバナ圧回路23より室1
4dに導びかれたガバナ圧に応動させ、スプール
14bが図中右半部に示す下降位置にある時、油
路65がバンドサーボ106′のサーボレリーズ
室106b′に至る油路67と通じ、図中左半部に
示す位置にある時、油路65は油路67から遮断
されるものとする。又油路65,67間には3―
2タイミングバルブ14をバイパスしてチエツク
バルブ68とオリフイス69との並列回路80を
介挿する。 変速シヨツク軽減用減圧バルブ15,15′は
それぞれ全く同様の構造とし、ハウジング15
a,15a′内にスプール15b,15b′を摺動自
在に嵌合して具える。スプール15b,15b′は
その一端面にばね15c,15c′を作用させ、且
つこの一端面をキツクダウン信号入力部として作
用する室15d,15d′に臨ませると共に、他端
面を室15e,15e′に臨ませる。スプール15
b,15b′に2個の条溝15f,15g,15
f′,15g′を形成して、同径のランド15h,1
5i,15h′,15i′及びこれらより小径のラン
ド15j,15j′を設定する。ハウジング15
a,15a′には条溝15f,15g,15f′,1
5g′と常時通ずるポート15k,15l,15
k′,15l′を設けると共に、室15e,15e′に
開口するポート15m,15m′、スプール15
b,15b′が図中左半部に示す上限位置から右半
部に示す位置へ下降する時徐々に開口面積をラン
ド15h,15h′により絞られるポート15n,
15n′、及びスプール15b,15b′が右半部に
示す位置以上下降する時ランド15h,15h′の
通過で室15e,15e′と通じるドレンポート1
5o,15o′を設ける。 減圧弁15′は2→3変速時の変速シヨツク軽
減用とし、この目的のためポート15k′に油路4
0を接続し、ポート15m′,15n′に、シヤト
ルバルブ61の他方の入力ポートから延びる油路
70を接続する。又、ポート15l′には、ライン
圧回路16より分岐した油路71を接続し、室1
5d′には、キツクダウン圧回路24より分岐した
油路72を接続する。 減圧弁15は1→2変速時の変速シヨツク軽減
用とし、この目的のためポート15kに油路42
を接続し、ポート15m,15nにバンドサーボ
106′のサーボアプライ室106a′から延びる
油路64を接続する。又、ポート16lには、油
路71の途中より分岐した油路75を接続し、室
15dには、キツクダウン圧回路24より分岐し
た油路76を通じさせる。 上述の如くに構成した本発明装置を具える変速
制御回路の作用を次に説明する。 先ずレギユレータバルブ1は、その室1dにオ
イルポンプ115からのポンプ圧が、又室1jに
プレツシヤモデイフアイアバルブ7からのプレツ
シヤモデイフアイア圧又、Dレンジ、レンジ、
レンジのときのみ室1eにマニユアルバルブ2
のポート2bからのライン圧が導びかれて、スプ
ール1bに図中下向きの力が附与され、又室1g
にプレツシヤモデフアイア圧が導びかれ、スプー
ル1bをばね1aのばね力とで図中上向きに押し
ている。かくて、スプール1bはこれら力がバラ
ンスする位置に保たれることで、このスプール位
置により決定されるライン圧を回路16内に作り
出すことができ、このライン圧は回路16よりマ
ニユアルバルブ2の対応ポートに常時導びかれて
いる。なおPレンジ、RレンジおよびNレンジに
あつてはレギユレータバルブ1の室1eがマニユ
アルバルブ2のポート2bを通じてドレンされる
結果、レギユレータバルブ1は、室1eのライン
圧にてスプール1bを下向きに押す力が発生しな
いので、回路16のライン圧をDレンジ、レン
ジ、レンジのときに比べて高める。 ここで、運転者がマニユアルバルブ2をNレン
ジからDレンジにすると、ライン圧回路16はポ
ート2bに通じ、ライン圧はポート2bから一方
で油路56を通りスロツトルモジユレータバルブ
10に達し、他方で油路22,29を通りリヤク
ラツチ105に供給される。油路56を経てスロ
ツトルモジユレータバルブ10に供給されたライ
ン圧はこのバルブにより前記スロツトルモジユレ
ータ圧に調圧され、油路25より出力される。油
路29を通るライン圧はリヤクラツチ105に向
う途中でオリフイス74により絞られ、当初低
く、その後徐々に立上がりつつリヤクラツチ10
5に供給される。このリヤクラツチ供給圧は油路
63を経てアキユムレータ室12dにも達し、段
付ピストン12bを大径側へばね12fに抗して
押下げる。これによりリヤクラツチ供給圧はゆつ
くり上昇され、リヤクラツチ105はマニユアル
バルブ2をNレンジからDレンジにした時のセレ
クトシヨツクを生ずることなく、ゆつくり締結さ
れ、このリヤクラツチの締結で自動変速機は第1
速での発進が可能な状態となる。 又、マニユアルバルブ2のポート2bより油路
22に出たライン圧はガバナバルブ113,11
4にも導びかれ、これらガバナバルブは前記した
ように車速に対応したガバナ圧を回路23に出力
する。このガバナ圧は、マニユアルバルブ2のポ
ート2bが前述したように前進走行レンジ(D),
(),()の全てでライン圧回路16と通じ、
油路22にライン圧が導びかれているため、マニ
ユアルバルブ2が上記前進走行レンジにある間、
常時ガバナ圧回路23に出力される。 自動車の発進後、車速が或る値になり、この車
速に対応した回路23より1―2シフトバルブ3
の室3eに達するガバナ圧が、図中右半部位置に
あるスプール3b,3cを、ばね3dによる下向
き力と、回路25からのスロツトルモジユレータ
圧がランド3m,3nの受圧面積差に作用して生
ずる下向き力とに打勝つと、スプール3b,3c
は図中右半部位置から上昇する。この間、ランド
3mが突条3rから外れると、ランド3m,3n
間の室がドレンポート3sに通じ、回路25から
のスロツトルモジユレータ圧がランド3m,3n
の面積差に作用してスプール3cを下向きに押し
ていた力がなくなり、スプール3b,3cは一瞬
にして図中左半部位置に上昇する。これにより、
油路29より分岐した油路30が油路31に通
じ、前述の如く油路29に導びかれていたライン
圧が油路30、1―2シフトバルブ3を経て油路
31に出力される。このライン圧はその後油路4
2を通り減圧バルブ15のポート15kに供給さ
れるが、この時減圧バルブ15はスプール15b
がライン圧回路16に通ずる油路71,75及び
ポート15lからのライン圧と、ばね15cとに
よる上向き力を受けて図中左半部の位置に上昇し
た状態であるため、ポート15kに達した油圧は
ポート15nより油路64を経てバンドサーボ1
06′のサーボアプライ室106a′に供給され、
この室に供給されるサーボアプライ圧はポート1
5mを経て室15eに及びスプール15bを下向
きに附勢する。このサーボアプライ圧(以下Ps
の符号で示す)は、これを変速時の変速機出力軸
トルクと共に示す第6図中の変化特性xから明ら
かなように、1―2シフトバルブ3の上記作用で
上述の通りサーボアプライ室106a′にライン圧
が供給され始めてから、これによりバンドサーボ
106′がセカンドブレーキ106(第4図参
照)を締結し始めて変速開始するまでの間、作動
部の摺動抵抗分で先ずPs′の値となる。そしてバ
ンドサーボ106′がセカンドブレーキ106を
締結し始めて変速が開始されると、その反力でサ
ーボアプライ圧PsはPs″に向け立上がり、この
値となる。この間サーボアプライ圧Psは上述の
如く室15eに及んでスプール15bを下向きに
押圧し、同じく上述の如くポート15lより供給
されるライン圧PL及びばね15cによりスプー
ル15bが受ける上向き力と釣合う。この時、ス
プール15bに加わる力の釣合式は、ばね15c
のばね力をF、室15eに臨むスプール15bの
受圧面積をS、ポート15lからのライン圧が作
用するスプール15bの受圧面積差をDとする
と、次式で表わされる。 Ps×S=PL×D+F ∴ Ps=D/SPL+F/S ……(3) かくて、サーボアプライ圧Psの上昇につれて
スプール15bは左半部の上昇位置から下降さ
れ、右半部の位置にされるが、この時のサーボア
プライ圧Ps″は、この時のばね15cのばね力を
F′とすると、上記(3)式より次式で表わされる。 Ps″=D/SPL+F′/S ……(4) しかし、サーボアプライ圧Psがこの値Ps″以
上になろうとすると、これによりスプール15b
が右半部の下降位置から更に下降し、そのランド
15hがポート15nを閉じると共にドレンポー
ト15oを開き、サーボアプライ圧Psをドレン
ポート15oより抜取り、減圧バルブ15はサー
ボアプライ圧PsをPs″に保つよう減圧作用を行
なう。このように変化するサーボアプライ圧Ps
でバンドサーボ106′はセカンドブレーキ10
6を作動させ、これにより自動変速機は前記した
リヤクラツチ105の締結と相俟つて第1速から
第2速にシフトアツプすることができる。 上述のように作用する減圧バルブ15は、スプ
ール15bの上記受圧面積S,D及びばね15c
の上記ばね力F′を適切に選定することにより、
サーボアプライ圧Ps(セカンドブレーキ106
のトルク容量)の変化特性を第6図にxで示すよ
うに、セカンドブレーキの要求トルク特性yより
若干高く、且つこれに沿うように設定することが
できる。これがため、セカンドブレーキ106の
滑りを生ずることのない範囲で、このセカンドブ
レーキのトルク容量を小さくでき、上記第1速か
ら第2速へのシフトアツプ変速時における変速シ
ヨツクを軽減することができる。なお、この場
合、ポート15lに油路75からエンジンの駆動
トルクに応じて変化するライン圧が供給されてい
るので、サーボアプライ圧Psもエンジン駆動ト
ルクの大きさに応じて減圧されることになり、サ
ーボアプライ圧Psは常に必要最小限の油圧を確
保できる。 第2速での走行中車速が更に上昇すると、この
車速に対応した、回路23より2―3シフトバル
ブ4の室4eに達するガバナ圧は、図中右半部位
置にあるスプール4b,4cを、ばね4dによる
下向き力と、回路25,38からのスロツトルモ
ジユレータ圧がランド4hとランド4iとの受圧
面積差に作用して生ずる下向き力とに打勝ち、ス
プール4b,4cを図中右半部位置から上昇させ
る。この間ランド4hが突条4kから外れると、
ランド4h,4i間の室がドレンポート4qに通
じ、上記スロツトルモジユレータ圧による下向き
力がなくなり、スプール4b,4cは一瞬にして
図中左半部位置に上昇する。これにより、油路3
1に油路32が通じ、前述の如く油路31に導び
かれていたライン圧は2―3シフトバルブ4及び
油路32を経て油路40に出力される。このライ
ン圧は油路40より、一方でライン圧ブースタバ
ルブ6の通路6e,6gを経て室6fに及び、ス
プール6bをばね6cに抗して図中上半部位置か
ら下半部位置へ右行させ、他方で2―3タイミン
グバルブ13の室13d及び減圧バルブ15′の
対応ポート15k′に導びかれる。ところで、油路
40に導びかれるライン圧は油路31の途中に設
けたオリフイス73で絞られているため、当初低
く、その後徐々に立上がる。従つて、油路40よ
り室13dに導びかれた油圧は当初スプール13
bをばね13cに抗して上昇させ得ず、スプール
13bは図中右半部位置にあり、これがため、油
路40より室13dに供給された圧力はここで行
止まりとなる。一方、油路40より減圧バルブ1
5′に供給された圧力は、この減圧バルブが前記
減圧バルブ15と同様に機能するため、当初その
ままポート15k′よりポート15n′、油路70及
びシヤトルバルブ61を通り、油路62を経てフ
ロントクラツチ104に供給される。その後油路
40内の圧力が立上がり、これが上述の通りフロ
ントクラツチ104に供給される間、この圧力は
前記減圧バルブ15につき前述したと同様な減圧
バルブ15′の減圧作用により減圧され、フロン
トクラツチ104にはライン圧そのものでなく、
これを前記の如く減圧したものが供給される。こ
の間、油路40内の圧力が2―3タイミングバル
ブ13のばね13cに打勝つ値に上昇した時点
で、この圧力はスプール13bを図中右半部位置
から左半部位置に上昇させ、室13dを油路65
に通じさせ、油路40より室13dに達していた
圧力が油路65に出力される。その後、圧力は油
路65よりチエツクバルブ68を設けた油路80
を経由し、油路67を経てサーボレリーズ室10
6b′に供給される。サーボレリーズ室106b′に
ライン圧が供給されると、バンドサーボ106′
のピストンはサーボアプライ室106a′側よりサ
ーボレリーズ室106b′の方が受圧面積が大きい
ため、上記ピストンはサーボアプライ室106
a′側へ押戻される。以上の作用によりフロントク
ラツチ104への供給圧が或る値以上になつてこ
のフロントクラツチを締結開始した後初めてサー
ボレリーズ室106b′への圧力供給(バンドサー
ボ106′によるセカンドブレーキ106の開
放)を行なわせることができ、フロントクラツチ
の締結をセカンドブレーキの作動と若干オーバー
ラツプさせて、両者が共に解放されることにより
エンジンが空吹きするのを防止しつつ、フロント
クラツチ104の締結により、リアクラツチ10
5の前記した締結保持と相俟つて自動変速機を第
2速から第3速へシフトアツプさせることができ
る。 かかる第2速から第3速へのシフトアツプ時
も、減圧バルブ15′が前記した減圧バルブ15
と同様の作用により、フロントクラツチ104へ
のフロントクラツチ圧を必要最少限の高さに制御
する減圧機能を遂行するため、フロントクラツチ
104のトルク容量を過不足ない値に保つて、こ
れが滑るのを防止しつつ、変速シヨツクを軽減す
ることができる。この場合にも、ポート15lに
油路75からエンジンの駆動トルクに応じて変化
するライン圧が供給されているので、フロントク
ラツチ圧もエンジン駆動トルクの大きさに応じて
減圧されることになり、フロントクラツチ圧は常
に必要最少限の圧力を確保できる。 第3速での走行中、車速が或る値以上で、この
車速に対応した、回路23より3―2ダウンシフ
トバルブ5の室5dに至るガバナ圧により当該バ
ルブのスプール5bがばね5cに抗し図中左半部
位置に上昇された状態において、アクセルペダル
を踏込みスロツトル開度を増すと、このスロツト
ル開度に対応した、変速制御圧回路25より油路
39を経て3―2ダウンシフトバルブ5に至るス
ロツトルモジユレータ圧が、ランド5eとランド
5gとの受圧面積差に作用して、ばね5cとの共
働によりスプール5bを図中右半部位置に押下げ
る。これにより、油路36,39間が導通し、ス
ロツトルモジユレータ圧は油路39,36及びシ
ヤトルバルブ34を経て2―3シフトバルブ4の
室4oに入り、スプール4cを室4e内のガバナ
圧に打勝つて図中左半部位置から右半部位置へと
押下げる。これにより油路31,32間が遮断さ
れ、油路32へのライン圧供給を断たれると同時
に、油路32はドレンポート4rに通じ、第3速
でフロントクラツチ104及びサーボレリーズ室
106b′に供給されていた圧力は次に説明する如
くに抜取られる。即ち、フロントクラツチ圧は、
減圧バルブ15′の室15e′に圧力が生じなくな
るため、スプール15b′がばね15c′により図中
左半部位置にされて油路40,70間を導通して
いることから、油路62、シヤトルバルブ61、
油路70,40,32及びドレンポート4rを経
て比較的速やかに抜取られる。一方、サーボレリ
ーズ圧は、2―3タイミングバルブ13の室13
dに圧力が生じなくなるため、スプール13bが
ばね13cにより図中右半部位置にされて油路6
5をドレンポート13eに通じることから、油路
67、油路80、オリフイス69、油路65及び
ドレンポート13eを経て比較的ゆつくり抜取ら
れる。ここで、車速がある程度低くなると、この
車速に対応した、ガバナ圧回路23より油路66
を経て3―2タイミングバルブ14の室14dに
及ぶガバナ圧はスプール14bをばね14cに抗
して図中左半部位置に上昇させ得ず、スプール1
4bは図中右半部位置に下降して、油路65,6
7間を通ずる。この場合サーボレリーズ圧は油路
67、3―2タイミングバルブ14、油路65、
ドレンポート13eを経て前記車速が高いときよ
り比較的速やかに抜取られる。以上の作用によ
り、フロントクラツチ圧の抜けに対しサーボレリ
ーズ圧は、車速が高い場合、オリフイス69で決
定されるゆつくりした速度で、又車速が低い場
合、比較的速く抜取られる。これがため、高車速
ではフロントクラツチ104の解放に対してバン
ドサーボ106′(セカンドブレーキ106)の
作動が遅れ、ニユートラルインタバルを長くとる
ことができ、その間にエンジン回転が車速に見合
うだけ上昇し、変速シヨツクを少なくして第3速
から第2速へのシフトダウンを行なうことができ
る。又、低車速では、フロントクラツチ104の
解放に対するセカンドブレーキ106の作動遅れ
を少なくし、この作動遅れを、丁度エンジン回転
が車速に見合う分だけ上昇するに必要な時間に合
せることができ、上記シフトダウン時の変速シヨ
ツクを軽減可能である。 なお、3―2ダウンシフトバルブ5は、車速が
低下し、室5dに及ぶガバナ圧がこれに対応して
低下する時も、スロツトル開度を増した場合につ
き前記したと同様の作用を生じ、同様な第3速か
ら第2速へのシフトダウンを自動変速機に行なわ
せることができる。 次に、車速が更に低下すると、1―2シフトバ
ルブ3の室3e内におけるガバナ圧がばね3dの
ばね力に抗しきれず、このばねでスプール3b,
3cは図中左半部位置より右半部位置に下降して
油路30,31間を遮断すると共に、油路31を
ドレンポート3tに通じさせる。一方、減圧バル
ブ15のスプール15bは室15e内の圧力低下
で、ばね15cにより左半部位置にされてポート
15k,15n間を連通させることから、これに
より、サーボアプライ室106a′に供給されてい
た油圧は油路64,42を通り、油路31及びド
レンポート3tを経て抜取られ、バンドサーボ1
06′の解放作動によりセカンドブレーキ106
は作動解除される。かくて、摩擦要素はリヤクラ
ツチ105のみが締結されることになり、自動変
速機は第2速から第1速へシフトダウンされる。 その後マニユアルバルブ2をNレンジに戻す
と、ポート2bがドレンされることから、リヤク
ラツチ105に供給されていたライン圧は油路2
9及びチエツクバルブ77、油路22を通りマニ
ユアルバルブ2のポート2bより抜取られ、自動
変速機は全ての摩擦要素が非作動にされ、動力伝
達の行なわれない中立状態となる。 前記した第3速での走行中、アクセルペダルを
いつぱい踏込んでキツクダウン状態にすると、前
記した如くスロツトルバルブ8のプランジヤ8d
が図中右方へ限界まで押込まれて、回路24にキ
ツクダウン圧(ライン圧)が出力される。このキ
ツクダウン圧は一方で1―2シフトバルブ3のポ
ート3uに、他方で2―3シフトバルブ4の室4
pに油路37を経て夫々供給される。室4pに供
給されたキツクダウン圧は、図中左半部位置にあ
るスプール4bのランド4gの上下両受圧面と、
ランド4hの上側受圧面とに作用し、ばね4dと
の共働によりスプール4b,4cを図中右半部位
置に押下げる。これにより2―3シフトバルブ4
は前述したと同様にして自動変速機を第3速から
第2速にシフトダウンさせる。又、車速が更に低
下すると、回路24から1―2シフトバルブ3の
ポート3uに供給されたキツクダウン圧は、ラン
ド3hの上側受圧面、ランド3gの上下両受圧面
およびランド3fの下側受圧面積差に作用し、ば
ね3dと共働してスプール3b,3cを室3e内
のガバナ圧に抗し図中左半部位置から右半部位置
に押下げる。これにより1―2シフトバルブ3は
前述したと同様にして自動変速機を第2速から第
1速へシフトダウンさせる。 第1速での走行中キツクダウン状態にすると、
前記した如く回路25に出力されるライン圧が1
―2シフトバルブ3の図中右半部位置にあるスプ
ール3cのランド3m,3n間における受圧面積
差に作用すると共に、2―3シフトバルブ4の図
中右半部位置にあるスプール4bのランド4h,
4i間における受圧面積差に作用し、夫々のスプ
ールを下向きに押している。又、回路24のキツ
クダウン圧は1―2シフトバルブ3の図中右半部
位置にあるスプール3bのランド3g,3h間に
おける受圧面積差に作用すると共に、2―3シフ
トバルブ4の図中右半部位置にあるスプール4b
のランド4gに作用し、夫々のスプールを下向き
に押している。更に両シフトバルブ3,4のスプ
ールには夫々ばね3d,4dによる下向きの力が
働いている。各シフトバルブ3,4のスプールに
は上記の下向き力に対向するよう室3e,4e内
においてガバナ圧が作用し、ガバナ圧が1―2シ
フトバルブのスプールに加わる下向き力に打勝つ
ような車速になると、前記したようにして1―2
シフトバルブ3は第1速から第2速へのシフトア
ツプを行ない、ガバナ圧が2―3シフトバルブ4
のスプールに加わる下向き力に打勝つような車速
になると、前記したようにして2―3シフトバル
ブ4は第2速から第3速へのシフトアツプを行な
うことができる。しかし、両シフトバルブ3,4
のスプールに加わる下向き力は上述した処から明
らかなように、前記した通常のスロツトル開度時
における下向き力より大きいため、通常のスロツ
トル開度時より高速になるまでシフトアツプせ
ず、低速ギアの大きな駆動力で加速できる。 なお、このキツクダウン状態でのシフトアツプ
時、回路24に生じたキツクダウン圧は油路7
6,72を経て減圧バルブ15,15′の室15
d,15d′にも達し、これら室内においてスプー
ル15b,15b′を、室15e,15e′内におけ
るサーボアプライ圧及びフロントクラツチ圧の何
如にかかわらず、図中左半部の上昇位置に保つよ
う作用する。これがため減圧バルブ15,15′
は前記減圧作用を行なわず、サーボアプライ室1
06a′及びフロントクラツチ104にライン圧を
そのまま供給する。従つて、この場合バンドサー
ボ106により締結されるセカンドブレーキ10
6及びフロントクラツチ104のトルク容量は第
6図にx′で示す如く立上がり、夫々の要求トルク
y′に対し過不足のない特性となり、前記通常のシ
フトアツプ時と同様にキツクダウン状態での1→
2変速時及び2→3変速時も、セカンドブレーキ
106及びフロントクラツチ104を必要以上滑
らせることなく、変速シヨツクを軽減することが
できる。 次に、マニユアルバルブ2をDレンジにした第
3速での走行中、レンジにセレクトした場合の
作用を次に説明する。Dレンジにした第3速での
走行中は、油路40に導びかれたライン圧が条溝
6e、油路6gを通り室6fに達し、スプール6
bを図中上半部位置から下半部位置へばね6cに
抗して移動させ、このスプール位置はその後油路
31,41より条溝6e、油路6gを経て室6f
に至るライン圧により保持されている。ここでマ
ニユアルバルブ2をレンジに切換えると、ライ
ン圧回路16はポート2b,2cに通じ、ライン
圧はポート2bからは前記したと同じ場所に達
し、ポート2cからは一方で油路35、シヤトル
バルブ34及び油路33を経て2―3シフトバル
ブ4の室4oに達し、ランド4mに作用してスプ
ール4cを図中左半部位置から右半部位置へ押下
げ、他方で油路45に供給される。従つて、2―
3シフトバルブ4は前記したダウンシフト状態と
同じになり、自動変速機はフロントクラツチ10
4及びサーボレリーズ室106b′に供給された圧
力が抜取られることで第3速から第2速へとシフ
トダウンされ、室4oに供給されるライン圧でス
プール4cが上記下降位置を保持されることか
ら、車速上昇によつても第3速へシフトアツプさ
れることはない。油路45に導びかれたライン圧
は、ライン圧ブースタバルブ6が上記の状態にあ
ることから、油路43及びシヤトルバルブ46を
経てプレツシヤモデイフアイアバルブ7のポート
7hに導びかれる。かくて、プレツシヤモデイフ
アイアバルブ7は前記した調圧作用により油路5
4に、全スロツトル開度中調圧上限値のプレツシ
ヤモデイフアイア圧を出力し、レギユレータバル
ブ1にこのプレツシヤモデイフアイア圧が供給さ
れる。これにより、レギユレータバルブ1は前記
の作用により、その調圧上限値に相当するライン
圧を全スロツトル開度に亘り、ライン圧回路16
内に作り出す。これがため、小又は中スロツトル
開度においても十分高いライン圧が得られてリヤ
クラツチ105及びバンドサーボ106′を強力
に作動させることができ、レンジでのエンジン
ブレーキの効きを十分確保することができる。 上記レンジでの走行車速が或る値まで低下す
ると、1―2シフトバルブ3はスプール3b,3
cがばね3dにより図中左半部位置より右半部位
置に下降することから、前記したと同様にして自
動変速機を第2速から第1速にシフトダウンさせ
る。この時、油路31内に油圧がなくなり、この
結果ライン圧ブースタバルブ6のスプール6bは
図中下半部に示す右行位置に保持される力を失
い、上半部に示す位置へばね6cで戻される。こ
れにより、油路45のライン圧はライン圧ブース
タバルブ6で行止まりとなり、油路43は油路4
4,47を経てスロツトルフエールセーフバルブ
9のドレンポート9cに通ずる。かくて、プレツ
シヤモデイフアイアバルブ7のポート7hへは、
シヤトルバルブ46の切換動作により回路48の
スロツトル圧が導びかれるようになり、プレツシ
ヤモデイフアイアバルブ7は前記したようにプレ
ツシヤモデイフアイア圧を油路54を経てレギユ
レータバルブ1に供給し、レギユレータバルブ1
に前記した如きライン圧を回路16内に作り出す
ような機能をさせることができる。 その後車速が上がり、1―2シフトバルブ3の
室3e内に及ぶガバナ圧でこのシフトバルブがア
ツプシフト状態になると、前述したようにして自
動変速機は第1速から第2速にシフトアツプされ
る。しかし、この時、油路31内に生じたライン
圧が油路41を経てライン圧ブースタバルブ6に
供給されても、このバルブの図中上半部位置のス
プール6bは最早右行することはない。従つて、
ライン圧ブースタバルブ6は第3速での走行中
レンジに投入し第2速になる場合および後述する
ように第3速からレンジを選択して第2速にな
る場合のみ、前述の如くライン圧を全スロツトル
開度に亘り一定の高い値に保つてセカンドブレー
キがクラツチドラムをつかむとき必要な容量を確
保し、レンジにしたときのエンジンブレーキの
効きを確実にするが、一度、第1速になるとこの
後は第1速から第2速へのシフトアツプ、第2速
から第1速へのシフトダウンを繰返してもライン
圧をブーストすることがなく、変速シヨツクを大
きくすることはない。なお、Dレンジの第2速か
らレンジにするときは、セカンドブレーキがク
ラツチドラムをあらかじめつかまえているのでそ
の容量はエンジンブレーキ時でも上記第3速から
レンジ又はレンジへセレクトするときより小
さくて済みライン圧ブースタバルブにてライン圧
を高める必要はない。 次でマニユアルバルブ2をレンジにすると、
ライン圧回路16はポート2b,2cに加え、ポ
ート2dとも通じる。ライン圧はポート2b,2
cからは前記したと同じ場所に達し、ポート2b
からは第1速固定レンジ減圧バルブ11に供給さ
れる。減圧バルブ11は室11dに当初圧力がな
いため、スプール11bをばね11cにより図中
右半部位置に押下げられているが、油路59から
のライン圧が油路58より室11dに達してスプ
ール11bを押し上げ、ライン圧の一部をドレン
ポート11fからドレンすることにより図中左半
部の位置でバランスし、この位置におけるばね1
1cのばね力に等しい大きさまで減圧される。従
つて、油路59に導びかれたライン圧は一定の大
きさに減圧されて、油路58、シヤトルバルブ2
8、油路26を通り、1―2シフトバルブ3のス
プールランド3lに作用し、スプール3cに下向
きの力を及ぼす。この下向き力より室3e内のガ
バナ圧による上向き力の方が大きい高車速では、
スプール3b,3cは図中左半部位置にされ、シ
フトバルブ3は自動変速機を第2速の状態に保
ち、高速走行中レンジを選択した場合等におけ
るエンジンのオーバーランを防止できる。なお、
この場合、第3速からレンジを選択して第2速
になるときのみ、レンジのところで説明したよ
うにライン圧ブースタバルブ6によりライン圧が
高まる。車速が低下し、室3e内のガバナ圧によ
る上向き力が低下すると、スプール3cはスプー
ルランド3lに作用する前記一定の減圧油による
下向き力とで図中右半部位置へ下降され、スプー
ル3bは、この下端面とランド3hに作用する前
記一定減圧油による上向き力によりばね3dを縮
めた状態で図中左半部の位置に保持されてスプー
ル3cから離反する。この時、ドレンポート3s
に通じていた油路27が油路26と通じ、油路2
6内の一定の減圧油は油路27を経てロー・アン
ド・リバース・ブレーキ107に供給され、この
ブレーキの作動と、リヤクラツチ105の締結保
持とで自動変速機はレンジでエンジンブレーキ
を効かせながら自動車を走行させることができ
る。なお、第1速固定レンジ減圧バルブ11は油
路59からライン圧をばね11cで決まる一定値
に減圧して油路58に出力するもので、第1速固
定レンジでの1―2シフトバルブ3の変速点を所
望の一定車速に設定でき、いかなるスロツトル開
度においても遅滞なくエンジンのオーバーランを
防止できる。 マニユアルバルブ2をNレンジからRレンジに
すると、ライン圧回路16はポート2aのみに通
じる。ライン圧はポート2aから油路60を通
り、一方でシヤトルバルブ28及び油路26を経
て1―2シフトバルブ3に至るが、この時ガバナ
圧が前進時のみ発生することから室3eにガバナ
圧が生ぜず、スプール3b,3cが常時図中右半
部位置にあるため、油路27を経てロー・アン
ド・リバース・ブレーキ107に供給され、他方
でオリフイス78、シヤトルバルブ61及び油路
62を経てフロントクラツチ104に供給され
る。フロントクラツチ104に向うライン圧は途
中でオリフイス78により絞られ、当初低く、そ
の後徐々に立上がる。このフロントクラツチ供給
圧は油路60の途中より分岐してアキユムレータ
室12aにも達し、段付ピストン12bをばね1
2fに抗して押下げる。これによりフロントクラ
ツチ供給圧はゆつくり上昇され、フロントクラツ
チ104は、マニユアルバルブ2をNレンジから
Rレンジにした時のセレクトシヨツクを生ずるこ
となく、ゆつくり締結される。かくて自動変速機
はフロントクラツチ104の締結と、ロー・アン
ド・リバース・ブレーキ107の作動とで後退走
行が可能な状態となる。 マニユアルバルブ2を再びNレンジに戻すと、
ポート2aがドレンに通じ、フロントクラツチ1
04内のライン圧は油路62、シヤトルバルブ6
1、油路60、チエツクバルブ79及びマニユア
ルバルブ2のポート2aを経て速やかに抜取ら
れ、ロー・アンド・リバース・ブレーキ107内
のライン圧も油路27,26、シヤトルバルブ2
8、油路60及びマニユアルバルブ2のポート2
aを経て速やかに抜取られ、自動変速機は中立状
態となる。 かくして本発明の変速シヨツク軽減装置は、こ
れを従来の大型化が必至なアキユムレータに代え
減圧バルブ15,15′で構成し、これらにより
夫々1→2変速及び2→3変速時における変速シ
ヨツクを前記作用説明の通りに軽減できるように
したから、減圧バルブ15,15′が自動変速機
の各種バルブと同じく小型であることに起因し、
装置の小型化を図れると共に、アキユムレータを
用いる場合の如く一方向弁i(第1図参照)のよ
うな附加部品を要しないため、装置の簡単化及び
低廉化が可能となる。しかも、本発明において
は、減圧バルブ15,15′をキツクダウン時そ
の減圧作用が行なわれないよう構成してあるた
め、キツクダウン時大きなトルク容量を要求され
るセカンドブレーキ106及びフロントクラツチ
104に対しライン圧をそのまま供給して、これ
らが、キツクダウン状態での1→2変速時及び2
→3変速時、滑るのを確実に防止することができ
る。 なお、減圧バルブ15,15′は前記構成に代
え第7図の構成にしてもよく、この場合減圧バル
ブを一層小型且つ簡単にできる。本例では、前記
第5図の実施例における同径の2個のランド15
h,15i,15h′,15i′をスプール15b,
15b′に設る代りに、1個のランド15pを設
け、ポート15k,15k′及び15n,15n′を
室15e,15e′に開口させてハウジング15
a,15a′に形成し、その他を前記した第5図の
実施例と同様に構成する。この場合、油路42,
40からの1→2変速(2→3変速)油圧がポー
ト15k,15k′より室15e,15e′、ポート
15h,15h′及び油路64,70を経てサーボ
レリーズ室106a′(フロントクラツチ104)
に供給される間、上記油圧が室15e,15e′内
においてスプール15b,15b′に作用し、これ
を図中左半部の上限位置から右半部の位置に下降
させ、ドレンポート15o,15o′を開き始め
る。従つて、本例でも上記油圧をキツクダウン時
以外では一定値以上上昇しないよう減圧制御する
ことができ、キツクダウン時ではこの減圧作用が
働かないようにして、前記減圧バルブの構成にお
けると同様の作用が得られる。さらに、前記実施
例と同様、一方向弁も不要となる。
ルブ114は前進走行中車速に対応したガバナ圧
を発生するもので、上表から明らかなように、マ
ニユアルバルブ2がD、及びの各前進走行レ
ンジの時、ライン圧回路16と通じるポート2b
より回路22を経て、先ず第2ガバナ・バルブ1
14にライン圧が送られ、車が走行すれば、第2
ガバナ・バルブ114によりライン圧が調圧され
て車速に応じたガバナ圧が生じ、このガバナ圧は
第1ガバナ・バルブ113に達する。そして、所
定の車速以上になると、第1ガバナバルブ113
がこれに導びかれていた上記ガバナ圧をガバナ圧
回路23に出力し始める。このガバナ圧は回路2
3より1―2シヤフトバルブ3、2―3シフトバ
ルブ4及び3―2ダウンシフトバルブ5に夫々供
給され、これらバルブの作動を後述の如くに制御
する。 1―2シフトバルブ3はハウジング3a内に2
個のスプール3b,3cを同軸、且つ摺動自在に
突合せて嵌することにより構成する。スプール3
cから遠いスプール3bの端面にばね3dを作用
させ、スプール3bから遠いスプール3cの端面
を室3eに臨ませる。スプール3bに順次直径の
大きなランド3f,3g,3hを設け、これらラ
ンドに対応する突条3i,3j,3kをハウジン
グ3aに形成する。スプール3cにはランド3
l,3mと、これらランドより大径のランド3
n,3oとを設け、ランド3lに対する2個の突
条3p,3qと、ランド3mに対する突条3rと
をハウジング3aに形成する。1―2シフトバル
ブ3には図示の如くにガバナ圧回路23、キツク
ダウン圧回路24、変速制御圧回路25を接続
し、更にランド3lの位置により油路26又はド
レンポート3sに連通される油路27を接続す
る。ガバナ圧回路23は室3eに接続し、キツク
ダウン圧回路24はスプール3bが図中右半部に
あるときランド3g,3h間に通じ、スプール3
bが図中左半部にあるときランド3g,3h間お
よびランド3f,3g間に通じるようにする。
又、変速制御圧回路25はスプール3cが図中右
半部にあるときランド3m,3n間に通じ、スプ
ール3cが図中左半部にあるときランド3nにて
遮断されるようにする。油路26はシヤフトバル
ブ28の出力ポートに接続し、油路27はロー・
アンド・リバースブレーキ107に接続する。1
―2シフトバルブ3には更に、マニユアルバルブ
2のポート2bよりガバナバルブ113,114
に向う油路22の途中より分岐してリヤクラツチ
105に至る油路29から延びる油路30を接続
し、ランド3nの位置に応じて油路30に対し連
通又は遮断される油路31を1―2シフトバルブ
3と2―3シフトバルブ4との間に接続して設け
る。なお油路31は、スプール3cが図中右半部
に示す位置にあるときドレンポート3tに通じ
る。油路29の途中にはオリフイス74とチエツ
クバルブ77とを並列に挿入する。 2―3シフトバルブ4はハウジング4a内に2
個のスプール4b,4cを同軸、且つ摺動自在に
突合せて嵌合することにより構成する。スプール
4cから遠いスプール4bの端面にばね4dを作
用させ、スプール4bから遠いスプール4cの端
面を室4eに臨ませ、更にスプール4b,4c間
にばね4fを縮設する。スプール4bに順次直径
を大きくしたランド4g,4h,4iを設け、こ
れらランドに対応する突条4j,4k,4lをハ
ウジング4aに形成する。スプール4cには2個
のランド4m,4nを形成し、ランド4mの位置
に応じて途中にオリフイス73を有する油路31
と連通、又は遮断される油路32を2―3シフト
バルブ4に接続する。油路32はスプール4cが
図中右半部に位置するときドレンポート4rに通
じる。両スプール4b,4c間にできる室4oを
油路33によりシヤトルバルブ34の出力ポート
に接続する。このシヤトルバルブは一方の入力ポ
ートを油路35によりマニユアルバルブ2のポー
ト2cに接続すると共に、他方の入力ポートを油
路36に接続する。室4eはガバナ圧回路23に
接続し、ばね4dを収納した室4pは油路37に
よりキツクダウン圧回路24に接続する。キツク
ダウン圧回路24は、スプール4bが図中右半部
にあるときはランド4gの上側受圧面に、又、ス
プール4bが図中左半部にあるときはランド4g
の上下両受圧面およびランド4hの上側受圧面に
キツクダウン圧を作用させるようにする。2―3
シフトバルブ4には更に、スプール4bが図中右
半部に位置するときランド4hとランド4iとの
間に変速制御圧を作用させ得るよう油路38を経
て変速制御圧回路25を接続すると共に、スプー
ル4bが図中左半部に位置するときランド4hと
ランド4iとの間に通ずるドレンポート4qを設
ける。 3―2ダウンシフトバルブ5はハウジング5a
内にスプール5bを摺動自在に嵌合して構成す
る。スプール5bの一端面にばね5cを作用さ
せ、他端面を室5dに臨ませる。3―2ダウンシ
フトバルブ5には、スプール5bのランド5eの
位置に応じて変速制御圧回路25から延びる油路
39又はドレンポート5fに連通されるよう前記
の油路36を接続し、室5dはガバナ圧回路23
に接続する。 ライン圧ブースタバルブ6はハウジング6a内
にスプール6bを摺動自在に嵌合して具え、この
スプール6bをばね6cで図中左方へ附勢する。
スプール6bは条溝6d,6eと、この条溝6e
を室6fに通じさせる油路6gとを持つ。このラ
イン圧ブースタバルブ6には、スプール6bの左
行時その条溝6eに通ずる油路40と、右行時条
溝6eに通ずる油路41とを接続する。油路40
は油路32と合流させて2―3タイミングバルブ
13及び変速シヨツク軽減用減圧バルブ15′に
導き、油路41は油路31に接続すると共に、こ
れら油路を油路42により変速シヨツク軽減用減
圧バルブ15に接続する。ライン圧ブースタバル
ブ6には更に、条溝6dと常時通ずる油路43を
接続すると共に、スプール6bの位置に応じ、条
溝6dを介して油路43に選択的に連通される油
路44,45を接続し、油路43はシヤトルバル
ブ46の一方の入力ポートに、油路44はばね6
cを収納した室6hからの油路47を経てスロツ
トルフエールセーフバルブ9に、又油路45はマ
ニユアルバルブ2のポート2cに夫々接続する。 スロツトルバルブ8はハウジング8a内にスプ
ール8bを摺動自在に嵌合して具え、このスプー
ルにばね8cを介してプランジヤ8dを同軸に対
設する。プランジヤ8dはアクセルペダルにリン
ケージなどを介して連動し、アクセルペダルの踏
込みにより図中上半部に示すアイドル位置から図
の右方へ押込まれ、ばね8cのばね力を増すこと
ができる。スプール8bは条溝8eを有し、この
条溝と常時通ずるようスロツトル圧回路48及び
油路49をスロツトルバルブ8に接続する。スロ
ツトルバルブ8には更に、スプール8bの位置に
応じ、条溝8eを経てスロツトル圧回路48と連
通される。ドレンボート8f及びライン圧回路1
6からの油路50を開口させて設け、油路49を
室8gに通じさせる。アクセルペダルの踏込みに
よりプランジヤ8dを右方向に移動させてばね8
cのばね力を増加させると、室8q内の油圧がば
ね力に釣合うように油路50からのライン圧を一
部ドレンポート8fへドレンして作つたスロツト
ル圧をスロツトル圧回路48に出力する。かく
て、スロツトルバルブ8はばね8cのばね力(ア
クセルペダル踏込量)に対応したスロツトル開度
に比例するスロツトル圧をライン圧の調圧により
出力する。なお、アクセルペダルをキツクダウン
位置に踏込むと、プランジヤ8dはばね8cを完
全に撓ませてスプール8bに当接してこのスプー
ル8bを限界まで押込むことによりドレンポート
8fを遮断してスロツトル圧回路48を油路50
に通じ、スロツトル圧はライン圧と同じ値にな
る。 スロツトル圧回路48はシヤトルバルブ46の
他方の入力ポートに接続すると共に、油路51を
経てスロツトルフエールセーフバルブ9に導び
く。スロツトルフエールセーフバルブ9はスロツ
トルバルブ8のプランジヤ8dをガイドするよう
同じくそのハウジング8a内に摺動自在に嵌合さ
れたスリーブ9aを具え、このスリーブの左行を
ばね9bで弾性的に抑止する。ライン圧ブースタ
バルブ6とスロツトルフエールセーフバルブ9と
を結ぶ油路47は通常、スロツトルフエールセー
フバルブ9のドレンポート9cに通じる。油路5
1は一方でばね9bを収納した室9dに通じ、他
方でポート9eを経てプランジヤ8dの拡大部8
jが臨む室9fに通じ、更にキツクダウン圧回路
24はポート9gに通じる。又、スロツトルフエ
ールセーフバルブ9には、ライン圧回路16より
分岐した油路52を導びき、この油路を通常は遮
断しておくが、後で説明するようにスリーブ9a
が図中左半部の位置にある異常時には、油路47
に連通可能とする。かくて、プランジヤ8dの前
記押込み中、スロツトル圧回路48内のスロツト
ル圧が油路51、ポート9eを経て室9fに及
び、プランジヤ8dの拡大部8jに作用してプラ
ンジヤ8dに押込み方向の力を附与してばね8c
に対向することによりアクセルペダルの踏力がば
ね8cにより重くなるのを防止できる。又、プラ
ンジヤ8dがキツクダウン位置に押込まれると、
それまでポート9gを経てドレンポート8hに通
じていたキツクダウン圧回路24がドレンポート
8hから遮断されると共にポート9e、室9f、
ポート9gを経て油路51と通じる。このとき前
述したようにスプール8bが図中右方に押込まれ
て油路50のライン圧がドレンされることなくそ
のままスロツトル圧回路48に供給されるので、
回路24にはライン圧に等しいキツクダウン圧が
出力される。このキツクダウン圧は油路53を経
てスロツトルモジユレータバルブ10にも供給さ
れる。ところで、アクセルペダルとプランジヤ8
dとを連係するアクセルリンケージに異常をきた
してプランジヤ8dとアクセルペダルとの連結が
外れ、図示しない戻しばねにてプランジヤ8dが
図中上半部に示すアイドル位置以上に戻された場
合、スリーブ9aはプランジヤ8dに係合されて
図中下半部に示すように左行される。このときス
プール8bにばね8cが作用しないので、スプー
ル8bはドレンポート8fをほんのわずか開き、
油路50をほぼ閉じた状態にする。また、油路5
1はポート9e、室9fを経てドレンポート9c
に通じてスロツトル圧を零となす一方、油路47
を油路52に通じさせて、油路47にライン圧を
導びく。油路47のライン圧はライン圧ブースタ
バルブ6、油路43、シヤトルバルブ46を経て
プレツシヤモデイフアイアバルブ7に至り、ここ
でスプール7bが図中左半部にあるときのばね7
cのばね力に等しい大きさに調圧される。このプ
レツシヤモデイフアイア圧は油路54を経てレギ
ユレータバルブ1の室1g,1jに最高値で供給
され、ライン圧を最高値まで高める。この結果、
最高値のライン圧にて、摩擦要素を締結すること
により摩擦要素の滑りによる焼付きを生じること
なく、車両を修理工場まで自走させ得る。 プレツシヤモデイフアイアバルブ7はハウジン
グ7a内にスプール7bを摺動自在に嵌合して構
成し、その一端面にばね7cを作用させると共
に、他端面を室7dに臨ませる。スプール7bに
条溝7eを形成する一方、この条溝と常時正対す
る出力ポート7f、ドレンポート7g、入力ポー
ト7hをハウジング7aにそれぞれ形成する。ポ
ート7g,7hはスプール7bの移動中一方のポ
ートが開き始める時他方のポートが閉じ終えるよ
うな位置に配置し、ポート7fを油路54により
一方で室7dに、他方でレギユレータバルブ1の
室1g及びスプール1bに対設したプラグ1iが
臨む室1jに夫々接続し、ポート7hをシヤトル
バルブ46の出力ポートに接続する。 かくて、プレツシヤモデイフアイアバルブ7
は、ポート7hに入力された油圧がばね7cのセ
ツト力(スプール7bが図中左半部の位置にある
ときのばね7cのばね力)より小さいときはスプ
ール7bをばね7cにより図中左半部の位置より
下側に位置させてドレンポート7gを遮断すると
共にポート7fをポート7hに通じさせており、
ポート7hに入力された油圧はそのままポート7
f及び油路54を経てレギユレータバルブ1に供
給される。この間中、この油圧は室7dにも導び
かれており、油圧上昇につれ、スプール7bを図
中右半部に示す位置から左半部に示す位置へばね
7cのばね力に抗して押動させる。しかし、それ
以上にポート7fから出力される油圧が上昇しよ
うとすると、スプール7bが図中左半部に示す位
置より更に上昇して、ポート7fをドレンポート
7gに通じることにより、油路54に出力される
油圧は、スプール7bが図中左半部に示す位置に
ある時のばね7cのばね力で決定される大きさ以
上にはなり得ないプレツシヤモデイフアイア圧と
なる。 スロツトルモジユレータバルブ10は、ハウジ
ング10a内に、3個のランド10b,10c,
10dを有するスプール10eを摺動自在に嵌合
して具え、その一端面に、アジヤスタ10fでば
ね力調整の可能なばね10gを作用させ、他端面
を室10hに臨ませる。スプール10eのランド
10b,10c間における条溝と常時通ずるよう
ハウジング10aに回路25を接続し、油路53
及びマニユアルバルブ2のポート2bから延びる
油路56を、スプール10eの移動中一方の油路
が開き始める時他方の油路が閉じ終えるようハウ
ジング10aに接続する。ハウジング10aには
更に、回路25の接続部と対応する箇所に油路5
7を接続し、油路57をばね10gが収納された
室10iに通じさせる。又、室10hは油路49
にてスロツトルバルブ8に通じさせる。 かかるスロツトルモジユレータバルブ10は、
油路49より室10hに導びかれるスロツトル圧
が零の時、スプール10eがばね10gにより図
中下半部に示す位置にされた状態となる。この
時、マニユアルバルブ2からの油路56がスプー
ルランド10bにて回路25、油路57から遮断
されると共に変速制御圧回路25及び油路57が
油路53、スロツトルフエールセーフバルブ9の
ポート9gを経てドレンポート8hに通じてお
り、回路25及び油路57に油圧は生じない。ス
ロツトル圧の上昇につれ、スプール10eがばね
10gに抗し図中上半部に示す位置を越えて移動
し、マニユアルバルブ2のポート2bより油路5
6にライン圧が導びかれると、このライン圧は油
路57を経て室10iに導びかれ、ばね10gと
協働してスプール10eを図中上半部の位置に押
戻し、この位置でバランスする。かくて、スロツ
トルモジユレータバルブ10は、油路56からの
ライン圧を室10h内に導びかれたスロツトル圧
により制御しつつ、例えば2/4スロツトル開度よ
り立上がり、その後ほぼスロツトル開度に比例す
るスロツトルモジユレータ圧を変速制御圧回路2
5に出力することができる。なお、スロツトルバ
ルブ8のプランジヤ8dを押込んだキツクダウン
状態では、前述の如くボート9gがドレンボート
8hから遮断され、ポート9gよりライン圧相当
のスロツトル圧が油路53を経てスロツトルモジ
ユレータバルブ10に供給されるため、変速制御
圧回路25および油路57にはライン圧相当の圧
力が出力されることになり、この圧力が室10i
に及んでスプール10eを図中左方へ限界位置ま
で押動するため、キツクダウン状態では回路25
に常時ライン圧相当の圧力が出力されることにな
る。 第1速固定レンジ減圧バルブ11はハウジング
11a内にスプール11bを摺動自在に嵌合して
具え、その一端面にばね11cを作用させると共
に、他端面を室11dに臨ませる。スプール11
bに条溝11eを形成し、この条溝と常時通ずる
よう油路58をハウジング11aに接続すると共
に、油路58をシヤトルバルブ28の一方の入力
ポート及び室11dに通じさせる。ハウジング1
1aには更にドレンポート11fを設けると共
に、マニユアルバルブ2のポート2dからの油路
59を接続し、これらドレンポート11fと油路
59とはスプール11bの移動中一方が開き始め
る時他方が閉じ終えるよう配置する。従つて、1
速固定レンジ減圧バルブ11は、レンジセレク
ト時、マニユアルバルブ2から油路59に出力さ
れたライン圧の一部をドレンポート11fにドレ
ンして減圧し、ばね11cが図中左半部の位置に
ある場合のばね力で決定された一定の減圧油を油
路58に出力することにより後退時に兼用するロ
ーアンドリバースブレーキ107が容量過大とな
るのを防止する。 マニユアルバルブ2のポート2aは油路60に
よりシヤトルバルブ28の他方の入力ポートに接
続すると共に、シヤトルバルブ61の一方の入力
ポートに接続し、このシヤトルバルブの出力ポー
トを油路62によりフロントクラツチ104に通
じさせる。油路60の途中にはオリフイス78と
チエツクバルブ79を並列に挿入すると共にこの
上流を分岐してアキユムレータ12の室12aに
通じさせる。このアキユムレータは段付ピストン
12bと、これを嵌め合せた段付シリンダ12c
とで構成することにより、上記室12aの他に2
個の室12d,12eを画成すると共に、ばね1
2fでピストン12bを図中上方に附勢する。室
12dは油路63により油路29に、又室12e
は大気連通孔12gにより大気に開放させる。 2―3タイミングバルブ13はハウジング13
a内にスプール13bを摺動自在に嵌合して具
え、その一端面にばね13cを作用させると共
に、他端面を室13dに臨ませ、室13dを油路
40に通じさせる。スプール13bはばね13c
により図中右半部に示す下降位置で油路65をド
レンポート13eに、又図中左半部に示す上昇位
置で油路65を室13dを経て油路40に通じさ
せる作用をなすものとする。 3―2タイミングバルブ14はハウジング14
a内にスプール14bを摺動自在に嵌合して具
え、その一端面にばね14cを作用させると共
に、他端面を室14dに臨ませる。スプール14
bは、油路66を経てガバナ圧回路23より室1
4dに導びかれたガバナ圧に応動させ、スプール
14bが図中右半部に示す下降位置にある時、油
路65がバンドサーボ106′のサーボレリーズ
室106b′に至る油路67と通じ、図中左半部に
示す位置にある時、油路65は油路67から遮断
されるものとする。又油路65,67間には3―
2タイミングバルブ14をバイパスしてチエツク
バルブ68とオリフイス69との並列回路80を
介挿する。 変速シヨツク軽減用減圧バルブ15,15′は
それぞれ全く同様の構造とし、ハウジング15
a,15a′内にスプール15b,15b′を摺動自
在に嵌合して具える。スプール15b,15b′は
その一端面にばね15c,15c′を作用させ、且
つこの一端面をキツクダウン信号入力部として作
用する室15d,15d′に臨ませると共に、他端
面を室15e,15e′に臨ませる。スプール15
b,15b′に2個の条溝15f,15g,15
f′,15g′を形成して、同径のランド15h,1
5i,15h′,15i′及びこれらより小径のラン
ド15j,15j′を設定する。ハウジング15
a,15a′には条溝15f,15g,15f′,1
5g′と常時通ずるポート15k,15l,15
k′,15l′を設けると共に、室15e,15e′に
開口するポート15m,15m′、スプール15
b,15b′が図中左半部に示す上限位置から右半
部に示す位置へ下降する時徐々に開口面積をラン
ド15h,15h′により絞られるポート15n,
15n′、及びスプール15b,15b′が右半部に
示す位置以上下降する時ランド15h,15h′の
通過で室15e,15e′と通じるドレンポート1
5o,15o′を設ける。 減圧弁15′は2→3変速時の変速シヨツク軽
減用とし、この目的のためポート15k′に油路4
0を接続し、ポート15m′,15n′に、シヤト
ルバルブ61の他方の入力ポートから延びる油路
70を接続する。又、ポート15l′には、ライン
圧回路16より分岐した油路71を接続し、室1
5d′には、キツクダウン圧回路24より分岐した
油路72を接続する。 減圧弁15は1→2変速時の変速シヨツク軽減
用とし、この目的のためポート15kに油路42
を接続し、ポート15m,15nにバンドサーボ
106′のサーボアプライ室106a′から延びる
油路64を接続する。又、ポート16lには、油
路71の途中より分岐した油路75を接続し、室
15dには、キツクダウン圧回路24より分岐し
た油路76を通じさせる。 上述の如くに構成した本発明装置を具える変速
制御回路の作用を次に説明する。 先ずレギユレータバルブ1は、その室1dにオ
イルポンプ115からのポンプ圧が、又室1jに
プレツシヤモデイフアイアバルブ7からのプレツ
シヤモデイフアイア圧又、Dレンジ、レンジ、
レンジのときのみ室1eにマニユアルバルブ2
のポート2bからのライン圧が導びかれて、スプ
ール1bに図中下向きの力が附与され、又室1g
にプレツシヤモデフアイア圧が導びかれ、スプー
ル1bをばね1aのばね力とで図中上向きに押し
ている。かくて、スプール1bはこれら力がバラ
ンスする位置に保たれることで、このスプール位
置により決定されるライン圧を回路16内に作り
出すことができ、このライン圧は回路16よりマ
ニユアルバルブ2の対応ポートに常時導びかれて
いる。なおPレンジ、RレンジおよびNレンジに
あつてはレギユレータバルブ1の室1eがマニユ
アルバルブ2のポート2bを通じてドレンされる
結果、レギユレータバルブ1は、室1eのライン
圧にてスプール1bを下向きに押す力が発生しな
いので、回路16のライン圧をDレンジ、レン
ジ、レンジのときに比べて高める。 ここで、運転者がマニユアルバルブ2をNレン
ジからDレンジにすると、ライン圧回路16はポ
ート2bに通じ、ライン圧はポート2bから一方
で油路56を通りスロツトルモジユレータバルブ
10に達し、他方で油路22,29を通りリヤク
ラツチ105に供給される。油路56を経てスロ
ツトルモジユレータバルブ10に供給されたライ
ン圧はこのバルブにより前記スロツトルモジユレ
ータ圧に調圧され、油路25より出力される。油
路29を通るライン圧はリヤクラツチ105に向
う途中でオリフイス74により絞られ、当初低
く、その後徐々に立上がりつつリヤクラツチ10
5に供給される。このリヤクラツチ供給圧は油路
63を経てアキユムレータ室12dにも達し、段
付ピストン12bを大径側へばね12fに抗して
押下げる。これによりリヤクラツチ供給圧はゆつ
くり上昇され、リヤクラツチ105はマニユアル
バルブ2をNレンジからDレンジにした時のセレ
クトシヨツクを生ずることなく、ゆつくり締結さ
れ、このリヤクラツチの締結で自動変速機は第1
速での発進が可能な状態となる。 又、マニユアルバルブ2のポート2bより油路
22に出たライン圧はガバナバルブ113,11
4にも導びかれ、これらガバナバルブは前記した
ように車速に対応したガバナ圧を回路23に出力
する。このガバナ圧は、マニユアルバルブ2のポ
ート2bが前述したように前進走行レンジ(D),
(),()の全てでライン圧回路16と通じ、
油路22にライン圧が導びかれているため、マニ
ユアルバルブ2が上記前進走行レンジにある間、
常時ガバナ圧回路23に出力される。 自動車の発進後、車速が或る値になり、この車
速に対応した回路23より1―2シフトバルブ3
の室3eに達するガバナ圧が、図中右半部位置に
あるスプール3b,3cを、ばね3dによる下向
き力と、回路25からのスロツトルモジユレータ
圧がランド3m,3nの受圧面積差に作用して生
ずる下向き力とに打勝つと、スプール3b,3c
は図中右半部位置から上昇する。この間、ランド
3mが突条3rから外れると、ランド3m,3n
間の室がドレンポート3sに通じ、回路25から
のスロツトルモジユレータ圧がランド3m,3n
の面積差に作用してスプール3cを下向きに押し
ていた力がなくなり、スプール3b,3cは一瞬
にして図中左半部位置に上昇する。これにより、
油路29より分岐した油路30が油路31に通
じ、前述の如く油路29に導びかれていたライン
圧が油路30、1―2シフトバルブ3を経て油路
31に出力される。このライン圧はその後油路4
2を通り減圧バルブ15のポート15kに供給さ
れるが、この時減圧バルブ15はスプール15b
がライン圧回路16に通ずる油路71,75及び
ポート15lからのライン圧と、ばね15cとに
よる上向き力を受けて図中左半部の位置に上昇し
た状態であるため、ポート15kに達した油圧は
ポート15nより油路64を経てバンドサーボ1
06′のサーボアプライ室106a′に供給され、
この室に供給されるサーボアプライ圧はポート1
5mを経て室15eに及びスプール15bを下向
きに附勢する。このサーボアプライ圧(以下Ps
の符号で示す)は、これを変速時の変速機出力軸
トルクと共に示す第6図中の変化特性xから明ら
かなように、1―2シフトバルブ3の上記作用で
上述の通りサーボアプライ室106a′にライン圧
が供給され始めてから、これによりバンドサーボ
106′がセカンドブレーキ106(第4図参
照)を締結し始めて変速開始するまでの間、作動
部の摺動抵抗分で先ずPs′の値となる。そしてバ
ンドサーボ106′がセカンドブレーキ106を
締結し始めて変速が開始されると、その反力でサ
ーボアプライ圧PsはPs″に向け立上がり、この
値となる。この間サーボアプライ圧Psは上述の
如く室15eに及んでスプール15bを下向きに
押圧し、同じく上述の如くポート15lより供給
されるライン圧PL及びばね15cによりスプー
ル15bが受ける上向き力と釣合う。この時、ス
プール15bに加わる力の釣合式は、ばね15c
のばね力をF、室15eに臨むスプール15bの
受圧面積をS、ポート15lからのライン圧が作
用するスプール15bの受圧面積差をDとする
と、次式で表わされる。 Ps×S=PL×D+F ∴ Ps=D/SPL+F/S ……(3) かくて、サーボアプライ圧Psの上昇につれて
スプール15bは左半部の上昇位置から下降さ
れ、右半部の位置にされるが、この時のサーボア
プライ圧Ps″は、この時のばね15cのばね力を
F′とすると、上記(3)式より次式で表わされる。 Ps″=D/SPL+F′/S ……(4) しかし、サーボアプライ圧Psがこの値Ps″以
上になろうとすると、これによりスプール15b
が右半部の下降位置から更に下降し、そのランド
15hがポート15nを閉じると共にドレンポー
ト15oを開き、サーボアプライ圧Psをドレン
ポート15oより抜取り、減圧バルブ15はサー
ボアプライ圧PsをPs″に保つよう減圧作用を行
なう。このように変化するサーボアプライ圧Ps
でバンドサーボ106′はセカンドブレーキ10
6を作動させ、これにより自動変速機は前記した
リヤクラツチ105の締結と相俟つて第1速から
第2速にシフトアツプすることができる。 上述のように作用する減圧バルブ15は、スプ
ール15bの上記受圧面積S,D及びばね15c
の上記ばね力F′を適切に選定することにより、
サーボアプライ圧Ps(セカンドブレーキ106
のトルク容量)の変化特性を第6図にxで示すよ
うに、セカンドブレーキの要求トルク特性yより
若干高く、且つこれに沿うように設定することが
できる。これがため、セカンドブレーキ106の
滑りを生ずることのない範囲で、このセカンドブ
レーキのトルク容量を小さくでき、上記第1速か
ら第2速へのシフトアツプ変速時における変速シ
ヨツクを軽減することができる。なお、この場
合、ポート15lに油路75からエンジンの駆動
トルクに応じて変化するライン圧が供給されてい
るので、サーボアプライ圧Psもエンジン駆動ト
ルクの大きさに応じて減圧されることになり、サ
ーボアプライ圧Psは常に必要最小限の油圧を確
保できる。 第2速での走行中車速が更に上昇すると、この
車速に対応した、回路23より2―3シフトバル
ブ4の室4eに達するガバナ圧は、図中右半部位
置にあるスプール4b,4cを、ばね4dによる
下向き力と、回路25,38からのスロツトルモ
ジユレータ圧がランド4hとランド4iとの受圧
面積差に作用して生ずる下向き力とに打勝ち、ス
プール4b,4cを図中右半部位置から上昇させ
る。この間ランド4hが突条4kから外れると、
ランド4h,4i間の室がドレンポート4qに通
じ、上記スロツトルモジユレータ圧による下向き
力がなくなり、スプール4b,4cは一瞬にして
図中左半部位置に上昇する。これにより、油路3
1に油路32が通じ、前述の如く油路31に導び
かれていたライン圧は2―3シフトバルブ4及び
油路32を経て油路40に出力される。このライ
ン圧は油路40より、一方でライン圧ブースタバ
ルブ6の通路6e,6gを経て室6fに及び、ス
プール6bをばね6cに抗して図中上半部位置か
ら下半部位置へ右行させ、他方で2―3タイミン
グバルブ13の室13d及び減圧バルブ15′の
対応ポート15k′に導びかれる。ところで、油路
40に導びかれるライン圧は油路31の途中に設
けたオリフイス73で絞られているため、当初低
く、その後徐々に立上がる。従つて、油路40よ
り室13dに導びかれた油圧は当初スプール13
bをばね13cに抗して上昇させ得ず、スプール
13bは図中右半部位置にあり、これがため、油
路40より室13dに供給された圧力はここで行
止まりとなる。一方、油路40より減圧バルブ1
5′に供給された圧力は、この減圧バルブが前記
減圧バルブ15と同様に機能するため、当初その
ままポート15k′よりポート15n′、油路70及
びシヤトルバルブ61を通り、油路62を経てフ
ロントクラツチ104に供給される。その後油路
40内の圧力が立上がり、これが上述の通りフロ
ントクラツチ104に供給される間、この圧力は
前記減圧バルブ15につき前述したと同様な減圧
バルブ15′の減圧作用により減圧され、フロン
トクラツチ104にはライン圧そのものでなく、
これを前記の如く減圧したものが供給される。こ
の間、油路40内の圧力が2―3タイミングバル
ブ13のばね13cに打勝つ値に上昇した時点
で、この圧力はスプール13bを図中右半部位置
から左半部位置に上昇させ、室13dを油路65
に通じさせ、油路40より室13dに達していた
圧力が油路65に出力される。その後、圧力は油
路65よりチエツクバルブ68を設けた油路80
を経由し、油路67を経てサーボレリーズ室10
6b′に供給される。サーボレリーズ室106b′に
ライン圧が供給されると、バンドサーボ106′
のピストンはサーボアプライ室106a′側よりサ
ーボレリーズ室106b′の方が受圧面積が大きい
ため、上記ピストンはサーボアプライ室106
a′側へ押戻される。以上の作用によりフロントク
ラツチ104への供給圧が或る値以上になつてこ
のフロントクラツチを締結開始した後初めてサー
ボレリーズ室106b′への圧力供給(バンドサー
ボ106′によるセカンドブレーキ106の開
放)を行なわせることができ、フロントクラツチ
の締結をセカンドブレーキの作動と若干オーバー
ラツプさせて、両者が共に解放されることにより
エンジンが空吹きするのを防止しつつ、フロント
クラツチ104の締結により、リアクラツチ10
5の前記した締結保持と相俟つて自動変速機を第
2速から第3速へシフトアツプさせることができ
る。 かかる第2速から第3速へのシフトアツプ時
も、減圧バルブ15′が前記した減圧バルブ15
と同様の作用により、フロントクラツチ104へ
のフロントクラツチ圧を必要最少限の高さに制御
する減圧機能を遂行するため、フロントクラツチ
104のトルク容量を過不足ない値に保つて、こ
れが滑るのを防止しつつ、変速シヨツクを軽減す
ることができる。この場合にも、ポート15lに
油路75からエンジンの駆動トルクに応じて変化
するライン圧が供給されているので、フロントク
ラツチ圧もエンジン駆動トルクの大きさに応じて
減圧されることになり、フロントクラツチ圧は常
に必要最少限の圧力を確保できる。 第3速での走行中、車速が或る値以上で、この
車速に対応した、回路23より3―2ダウンシフ
トバルブ5の室5dに至るガバナ圧により当該バ
ルブのスプール5bがばね5cに抗し図中左半部
位置に上昇された状態において、アクセルペダル
を踏込みスロツトル開度を増すと、このスロツト
ル開度に対応した、変速制御圧回路25より油路
39を経て3―2ダウンシフトバルブ5に至るス
ロツトルモジユレータ圧が、ランド5eとランド
5gとの受圧面積差に作用して、ばね5cとの共
働によりスプール5bを図中右半部位置に押下げ
る。これにより、油路36,39間が導通し、ス
ロツトルモジユレータ圧は油路39,36及びシ
ヤトルバルブ34を経て2―3シフトバルブ4の
室4oに入り、スプール4cを室4e内のガバナ
圧に打勝つて図中左半部位置から右半部位置へと
押下げる。これにより油路31,32間が遮断さ
れ、油路32へのライン圧供給を断たれると同時
に、油路32はドレンポート4rに通じ、第3速
でフロントクラツチ104及びサーボレリーズ室
106b′に供給されていた圧力は次に説明する如
くに抜取られる。即ち、フロントクラツチ圧は、
減圧バルブ15′の室15e′に圧力が生じなくな
るため、スプール15b′がばね15c′により図中
左半部位置にされて油路40,70間を導通して
いることから、油路62、シヤトルバルブ61、
油路70,40,32及びドレンポート4rを経
て比較的速やかに抜取られる。一方、サーボレリ
ーズ圧は、2―3タイミングバルブ13の室13
dに圧力が生じなくなるため、スプール13bが
ばね13cにより図中右半部位置にされて油路6
5をドレンポート13eに通じることから、油路
67、油路80、オリフイス69、油路65及び
ドレンポート13eを経て比較的ゆつくり抜取ら
れる。ここで、車速がある程度低くなると、この
車速に対応した、ガバナ圧回路23より油路66
を経て3―2タイミングバルブ14の室14dに
及ぶガバナ圧はスプール14bをばね14cに抗
して図中左半部位置に上昇させ得ず、スプール1
4bは図中右半部位置に下降して、油路65,6
7間を通ずる。この場合サーボレリーズ圧は油路
67、3―2タイミングバルブ14、油路65、
ドレンポート13eを経て前記車速が高いときよ
り比較的速やかに抜取られる。以上の作用によ
り、フロントクラツチ圧の抜けに対しサーボレリ
ーズ圧は、車速が高い場合、オリフイス69で決
定されるゆつくりした速度で、又車速が低い場
合、比較的速く抜取られる。これがため、高車速
ではフロントクラツチ104の解放に対してバン
ドサーボ106′(セカンドブレーキ106)の
作動が遅れ、ニユートラルインタバルを長くとる
ことができ、その間にエンジン回転が車速に見合
うだけ上昇し、変速シヨツクを少なくして第3速
から第2速へのシフトダウンを行なうことができ
る。又、低車速では、フロントクラツチ104の
解放に対するセカンドブレーキ106の作動遅れ
を少なくし、この作動遅れを、丁度エンジン回転
が車速に見合う分だけ上昇するに必要な時間に合
せることができ、上記シフトダウン時の変速シヨ
ツクを軽減可能である。 なお、3―2ダウンシフトバルブ5は、車速が
低下し、室5dに及ぶガバナ圧がこれに対応して
低下する時も、スロツトル開度を増した場合につ
き前記したと同様の作用を生じ、同様な第3速か
ら第2速へのシフトダウンを自動変速機に行なわ
せることができる。 次に、車速が更に低下すると、1―2シフトバ
ルブ3の室3e内におけるガバナ圧がばね3dの
ばね力に抗しきれず、このばねでスプール3b,
3cは図中左半部位置より右半部位置に下降して
油路30,31間を遮断すると共に、油路31を
ドレンポート3tに通じさせる。一方、減圧バル
ブ15のスプール15bは室15e内の圧力低下
で、ばね15cにより左半部位置にされてポート
15k,15n間を連通させることから、これに
より、サーボアプライ室106a′に供給されてい
た油圧は油路64,42を通り、油路31及びド
レンポート3tを経て抜取られ、バンドサーボ1
06′の解放作動によりセカンドブレーキ106
は作動解除される。かくて、摩擦要素はリヤクラ
ツチ105のみが締結されることになり、自動変
速機は第2速から第1速へシフトダウンされる。 その後マニユアルバルブ2をNレンジに戻す
と、ポート2bがドレンされることから、リヤク
ラツチ105に供給されていたライン圧は油路2
9及びチエツクバルブ77、油路22を通りマニ
ユアルバルブ2のポート2bより抜取られ、自動
変速機は全ての摩擦要素が非作動にされ、動力伝
達の行なわれない中立状態となる。 前記した第3速での走行中、アクセルペダルを
いつぱい踏込んでキツクダウン状態にすると、前
記した如くスロツトルバルブ8のプランジヤ8d
が図中右方へ限界まで押込まれて、回路24にキ
ツクダウン圧(ライン圧)が出力される。このキ
ツクダウン圧は一方で1―2シフトバルブ3のポ
ート3uに、他方で2―3シフトバルブ4の室4
pに油路37を経て夫々供給される。室4pに供
給されたキツクダウン圧は、図中左半部位置にあ
るスプール4bのランド4gの上下両受圧面と、
ランド4hの上側受圧面とに作用し、ばね4dと
の共働によりスプール4b,4cを図中右半部位
置に押下げる。これにより2―3シフトバルブ4
は前述したと同様にして自動変速機を第3速から
第2速にシフトダウンさせる。又、車速が更に低
下すると、回路24から1―2シフトバルブ3の
ポート3uに供給されたキツクダウン圧は、ラン
ド3hの上側受圧面、ランド3gの上下両受圧面
およびランド3fの下側受圧面積差に作用し、ば
ね3dと共働してスプール3b,3cを室3e内
のガバナ圧に抗し図中左半部位置から右半部位置
に押下げる。これにより1―2シフトバルブ3は
前述したと同様にして自動変速機を第2速から第
1速へシフトダウンさせる。 第1速での走行中キツクダウン状態にすると、
前記した如く回路25に出力されるライン圧が1
―2シフトバルブ3の図中右半部位置にあるスプ
ール3cのランド3m,3n間における受圧面積
差に作用すると共に、2―3シフトバルブ4の図
中右半部位置にあるスプール4bのランド4h,
4i間における受圧面積差に作用し、夫々のスプ
ールを下向きに押している。又、回路24のキツ
クダウン圧は1―2シフトバルブ3の図中右半部
位置にあるスプール3bのランド3g,3h間に
おける受圧面積差に作用すると共に、2―3シフ
トバルブ4の図中右半部位置にあるスプール4b
のランド4gに作用し、夫々のスプールを下向き
に押している。更に両シフトバルブ3,4のスプ
ールには夫々ばね3d,4dによる下向きの力が
働いている。各シフトバルブ3,4のスプールに
は上記の下向き力に対向するよう室3e,4e内
においてガバナ圧が作用し、ガバナ圧が1―2シ
フトバルブのスプールに加わる下向き力に打勝つ
ような車速になると、前記したようにして1―2
シフトバルブ3は第1速から第2速へのシフトア
ツプを行ない、ガバナ圧が2―3シフトバルブ4
のスプールに加わる下向き力に打勝つような車速
になると、前記したようにして2―3シフトバル
ブ4は第2速から第3速へのシフトアツプを行な
うことができる。しかし、両シフトバルブ3,4
のスプールに加わる下向き力は上述した処から明
らかなように、前記した通常のスロツトル開度時
における下向き力より大きいため、通常のスロツ
トル開度時より高速になるまでシフトアツプせ
ず、低速ギアの大きな駆動力で加速できる。 なお、このキツクダウン状態でのシフトアツプ
時、回路24に生じたキツクダウン圧は油路7
6,72を経て減圧バルブ15,15′の室15
d,15d′にも達し、これら室内においてスプー
ル15b,15b′を、室15e,15e′内におけ
るサーボアプライ圧及びフロントクラツチ圧の何
如にかかわらず、図中左半部の上昇位置に保つよ
う作用する。これがため減圧バルブ15,15′
は前記減圧作用を行なわず、サーボアプライ室1
06a′及びフロントクラツチ104にライン圧を
そのまま供給する。従つて、この場合バンドサー
ボ106により締結されるセカンドブレーキ10
6及びフロントクラツチ104のトルク容量は第
6図にx′で示す如く立上がり、夫々の要求トルク
y′に対し過不足のない特性となり、前記通常のシ
フトアツプ時と同様にキツクダウン状態での1→
2変速時及び2→3変速時も、セカンドブレーキ
106及びフロントクラツチ104を必要以上滑
らせることなく、変速シヨツクを軽減することが
できる。 次に、マニユアルバルブ2をDレンジにした第
3速での走行中、レンジにセレクトした場合の
作用を次に説明する。Dレンジにした第3速での
走行中は、油路40に導びかれたライン圧が条溝
6e、油路6gを通り室6fに達し、スプール6
bを図中上半部位置から下半部位置へばね6cに
抗して移動させ、このスプール位置はその後油路
31,41より条溝6e、油路6gを経て室6f
に至るライン圧により保持されている。ここでマ
ニユアルバルブ2をレンジに切換えると、ライ
ン圧回路16はポート2b,2cに通じ、ライン
圧はポート2bからは前記したと同じ場所に達
し、ポート2cからは一方で油路35、シヤトル
バルブ34及び油路33を経て2―3シフトバル
ブ4の室4oに達し、ランド4mに作用してスプ
ール4cを図中左半部位置から右半部位置へ押下
げ、他方で油路45に供給される。従つて、2―
3シフトバルブ4は前記したダウンシフト状態と
同じになり、自動変速機はフロントクラツチ10
4及びサーボレリーズ室106b′に供給された圧
力が抜取られることで第3速から第2速へとシフ
トダウンされ、室4oに供給されるライン圧でス
プール4cが上記下降位置を保持されることか
ら、車速上昇によつても第3速へシフトアツプさ
れることはない。油路45に導びかれたライン圧
は、ライン圧ブースタバルブ6が上記の状態にあ
ることから、油路43及びシヤトルバルブ46を
経てプレツシヤモデイフアイアバルブ7のポート
7hに導びかれる。かくて、プレツシヤモデイフ
アイアバルブ7は前記した調圧作用により油路5
4に、全スロツトル開度中調圧上限値のプレツシ
ヤモデイフアイア圧を出力し、レギユレータバル
ブ1にこのプレツシヤモデイフアイア圧が供給さ
れる。これにより、レギユレータバルブ1は前記
の作用により、その調圧上限値に相当するライン
圧を全スロツトル開度に亘り、ライン圧回路16
内に作り出す。これがため、小又は中スロツトル
開度においても十分高いライン圧が得られてリヤ
クラツチ105及びバンドサーボ106′を強力
に作動させることができ、レンジでのエンジン
ブレーキの効きを十分確保することができる。 上記レンジでの走行車速が或る値まで低下す
ると、1―2シフトバルブ3はスプール3b,3
cがばね3dにより図中左半部位置より右半部位
置に下降することから、前記したと同様にして自
動変速機を第2速から第1速にシフトダウンさせ
る。この時、油路31内に油圧がなくなり、この
結果ライン圧ブースタバルブ6のスプール6bは
図中下半部に示す右行位置に保持される力を失
い、上半部に示す位置へばね6cで戻される。こ
れにより、油路45のライン圧はライン圧ブース
タバルブ6で行止まりとなり、油路43は油路4
4,47を経てスロツトルフエールセーフバルブ
9のドレンポート9cに通ずる。かくて、プレツ
シヤモデイフアイアバルブ7のポート7hへは、
シヤトルバルブ46の切換動作により回路48の
スロツトル圧が導びかれるようになり、プレツシ
ヤモデイフアイアバルブ7は前記したようにプレ
ツシヤモデイフアイア圧を油路54を経てレギユ
レータバルブ1に供給し、レギユレータバルブ1
に前記した如きライン圧を回路16内に作り出す
ような機能をさせることができる。 その後車速が上がり、1―2シフトバルブ3の
室3e内に及ぶガバナ圧でこのシフトバルブがア
ツプシフト状態になると、前述したようにして自
動変速機は第1速から第2速にシフトアツプされ
る。しかし、この時、油路31内に生じたライン
圧が油路41を経てライン圧ブースタバルブ6に
供給されても、このバルブの図中上半部位置のス
プール6bは最早右行することはない。従つて、
ライン圧ブースタバルブ6は第3速での走行中
レンジに投入し第2速になる場合および後述する
ように第3速からレンジを選択して第2速にな
る場合のみ、前述の如くライン圧を全スロツトル
開度に亘り一定の高い値に保つてセカンドブレー
キがクラツチドラムをつかむとき必要な容量を確
保し、レンジにしたときのエンジンブレーキの
効きを確実にするが、一度、第1速になるとこの
後は第1速から第2速へのシフトアツプ、第2速
から第1速へのシフトダウンを繰返してもライン
圧をブーストすることがなく、変速シヨツクを大
きくすることはない。なお、Dレンジの第2速か
らレンジにするときは、セカンドブレーキがク
ラツチドラムをあらかじめつかまえているのでそ
の容量はエンジンブレーキ時でも上記第3速から
レンジ又はレンジへセレクトするときより小
さくて済みライン圧ブースタバルブにてライン圧
を高める必要はない。 次でマニユアルバルブ2をレンジにすると、
ライン圧回路16はポート2b,2cに加え、ポ
ート2dとも通じる。ライン圧はポート2b,2
cからは前記したと同じ場所に達し、ポート2b
からは第1速固定レンジ減圧バルブ11に供給さ
れる。減圧バルブ11は室11dに当初圧力がな
いため、スプール11bをばね11cにより図中
右半部位置に押下げられているが、油路59から
のライン圧が油路58より室11dに達してスプ
ール11bを押し上げ、ライン圧の一部をドレン
ポート11fからドレンすることにより図中左半
部の位置でバランスし、この位置におけるばね1
1cのばね力に等しい大きさまで減圧される。従
つて、油路59に導びかれたライン圧は一定の大
きさに減圧されて、油路58、シヤトルバルブ2
8、油路26を通り、1―2シフトバルブ3のス
プールランド3lに作用し、スプール3cに下向
きの力を及ぼす。この下向き力より室3e内のガ
バナ圧による上向き力の方が大きい高車速では、
スプール3b,3cは図中左半部位置にされ、シ
フトバルブ3は自動変速機を第2速の状態に保
ち、高速走行中レンジを選択した場合等におけ
るエンジンのオーバーランを防止できる。なお、
この場合、第3速からレンジを選択して第2速
になるときのみ、レンジのところで説明したよ
うにライン圧ブースタバルブ6によりライン圧が
高まる。車速が低下し、室3e内のガバナ圧によ
る上向き力が低下すると、スプール3cはスプー
ルランド3lに作用する前記一定の減圧油による
下向き力とで図中右半部位置へ下降され、スプー
ル3bは、この下端面とランド3hに作用する前
記一定減圧油による上向き力によりばね3dを縮
めた状態で図中左半部の位置に保持されてスプー
ル3cから離反する。この時、ドレンポート3s
に通じていた油路27が油路26と通じ、油路2
6内の一定の減圧油は油路27を経てロー・アン
ド・リバース・ブレーキ107に供給され、この
ブレーキの作動と、リヤクラツチ105の締結保
持とで自動変速機はレンジでエンジンブレーキ
を効かせながら自動車を走行させることができ
る。なお、第1速固定レンジ減圧バルブ11は油
路59からライン圧をばね11cで決まる一定値
に減圧して油路58に出力するもので、第1速固
定レンジでの1―2シフトバルブ3の変速点を所
望の一定車速に設定でき、いかなるスロツトル開
度においても遅滞なくエンジンのオーバーランを
防止できる。 マニユアルバルブ2をNレンジからRレンジに
すると、ライン圧回路16はポート2aのみに通
じる。ライン圧はポート2aから油路60を通
り、一方でシヤトルバルブ28及び油路26を経
て1―2シフトバルブ3に至るが、この時ガバナ
圧が前進時のみ発生することから室3eにガバナ
圧が生ぜず、スプール3b,3cが常時図中右半
部位置にあるため、油路27を経てロー・アン
ド・リバース・ブレーキ107に供給され、他方
でオリフイス78、シヤトルバルブ61及び油路
62を経てフロントクラツチ104に供給され
る。フロントクラツチ104に向うライン圧は途
中でオリフイス78により絞られ、当初低く、そ
の後徐々に立上がる。このフロントクラツチ供給
圧は油路60の途中より分岐してアキユムレータ
室12aにも達し、段付ピストン12bをばね1
2fに抗して押下げる。これによりフロントクラ
ツチ供給圧はゆつくり上昇され、フロントクラツ
チ104は、マニユアルバルブ2をNレンジから
Rレンジにした時のセレクトシヨツクを生ずるこ
となく、ゆつくり締結される。かくて自動変速機
はフロントクラツチ104の締結と、ロー・アン
ド・リバース・ブレーキ107の作動とで後退走
行が可能な状態となる。 マニユアルバルブ2を再びNレンジに戻すと、
ポート2aがドレンに通じ、フロントクラツチ1
04内のライン圧は油路62、シヤトルバルブ6
1、油路60、チエツクバルブ79及びマニユア
ルバルブ2のポート2aを経て速やかに抜取ら
れ、ロー・アンド・リバース・ブレーキ107内
のライン圧も油路27,26、シヤトルバルブ2
8、油路60及びマニユアルバルブ2のポート2
aを経て速やかに抜取られ、自動変速機は中立状
態となる。 かくして本発明の変速シヨツク軽減装置は、こ
れを従来の大型化が必至なアキユムレータに代え
減圧バルブ15,15′で構成し、これらにより
夫々1→2変速及び2→3変速時における変速シ
ヨツクを前記作用説明の通りに軽減できるように
したから、減圧バルブ15,15′が自動変速機
の各種バルブと同じく小型であることに起因し、
装置の小型化を図れると共に、アキユムレータを
用いる場合の如く一方向弁i(第1図参照)のよ
うな附加部品を要しないため、装置の簡単化及び
低廉化が可能となる。しかも、本発明において
は、減圧バルブ15,15′をキツクダウン時そ
の減圧作用が行なわれないよう構成してあるた
め、キツクダウン時大きなトルク容量を要求され
るセカンドブレーキ106及びフロントクラツチ
104に対しライン圧をそのまま供給して、これ
らが、キツクダウン状態での1→2変速時及び2
→3変速時、滑るのを確実に防止することができ
る。 なお、減圧バルブ15,15′は前記構成に代
え第7図の構成にしてもよく、この場合減圧バル
ブを一層小型且つ簡単にできる。本例では、前記
第5図の実施例における同径の2個のランド15
h,15i,15h′,15i′をスプール15b,
15b′に設る代りに、1個のランド15pを設
け、ポート15k,15k′及び15n,15n′を
室15e,15e′に開口させてハウジング15
a,15a′に形成し、その他を前記した第5図の
実施例と同様に構成する。この場合、油路42,
40からの1→2変速(2→3変速)油圧がポー
ト15k,15k′より室15e,15e′、ポート
15h,15h′及び油路64,70を経てサーボ
レリーズ室106a′(フロントクラツチ104)
に供給される間、上記油圧が室15e,15e′内
においてスプール15b,15b′に作用し、これ
を図中左半部の上限位置から右半部の位置に下降
させ、ドレンポート15o,15o′を開き始め
る。従つて、本例でも上記油圧をキツクダウン時
以外では一定値以上上昇しないよう減圧制御する
ことができ、キツクダウン時ではこの減圧作用が
働かないようにして、前記減圧バルブの構成にお
けると同様の作用が得られる。さらに、前記実施
例と同様、一方向弁も不要となる。
第1図は従来の変速シヨツク軽減装置を示す説
明図、第2図はこの装置による摩擦要素のトルク
容量変化特性図、第3図は自動変速機の変速パタ
ーンを例示する線図、第4図は自動変速機の動力
伝達列を例示する概略系統図、第5図は同じくそ
の変速制御回路に本発明装置を設けて示す油圧回
路図、第6図は本発明装置で得られる摩擦要素の
トルク容量変化特性図、第7図は本発明装置に用
いる減圧バルブの変形例を示す断面図である。 1…レギユレータバルブ、2…マニユアルバル
ブ、3…1―2シフトバルブ、4…2―3シフト
バルブ、5…3―2ダウンシフトバルブ、6…ラ
イン圧ブースタバルブ、7…プレツシヤモデイフ
アイアバルブ、8…スロツトルバルブ、9…スロ
ツトルフエールセーフバルブ、10…スロツトル
モジユレータバルブ、11…1速固定レンジ減圧
バルブ、12…アキユムレータ、13…2―3タ
イミングバルブ、14…3―2タイミングバル
ブ、15,15′…変速シヨツク軽減用減圧バル
ブ、16…ライン圧回路、20…オイルクーラ、
21…各種潤滑部、24…キツクダウン圧回路、
25…変速制御回路、28,34,46,61…
シヤトルバルブ、48…スロツトル圧回路、6
8,77,79…チエツクバルブ、69,73,
74,78…オリフイス、100…クランクシヤ
フト、101…トルクコンバータ、102…メイ
ンシヤフト、103…ワンウエイクラツチ、10
4…フロントクラツチ、105…リヤクラツチ、
106…セカンドブレーキ、107…ロー・アン
ド・リバースブレーキ、108…ワンウエイクラ
ツチ、109…中間シヤフト、110…第1遊星
歯車群、111…第2遊星歯車群、112…アウ
トプツトシヤフト、113…第1ガバナバルブ、
114…第2ガバナバルブ。
明図、第2図はこの装置による摩擦要素のトルク
容量変化特性図、第3図は自動変速機の変速パタ
ーンを例示する線図、第4図は自動変速機の動力
伝達列を例示する概略系統図、第5図は同じくそ
の変速制御回路に本発明装置を設けて示す油圧回
路図、第6図は本発明装置で得られる摩擦要素の
トルク容量変化特性図、第7図は本発明装置に用
いる減圧バルブの変形例を示す断面図である。 1…レギユレータバルブ、2…マニユアルバル
ブ、3…1―2シフトバルブ、4…2―3シフト
バルブ、5…3―2ダウンシフトバルブ、6…ラ
イン圧ブースタバルブ、7…プレツシヤモデイフ
アイアバルブ、8…スロツトルバルブ、9…スロ
ツトルフエールセーフバルブ、10…スロツトル
モジユレータバルブ、11…1速固定レンジ減圧
バルブ、12…アキユムレータ、13…2―3タ
イミングバルブ、14…3―2タイミングバル
ブ、15,15′…変速シヨツク軽減用減圧バル
ブ、16…ライン圧回路、20…オイルクーラ、
21…各種潤滑部、24…キツクダウン圧回路、
25…変速制御回路、28,34,46,61…
シヤトルバルブ、48…スロツトル圧回路、6
8,77,79…チエツクバルブ、69,73,
74,78…オリフイス、100…クランクシヤ
フト、101…トルクコンバータ、102…メイ
ンシヤフト、103…ワンウエイクラツチ、10
4…フロントクラツチ、105…リヤクラツチ、
106…セカンドブレーキ、107…ロー・アン
ド・リバースブレーキ、108…ワンウエイクラ
ツチ、109…中間シヤフト、110…第1遊星
歯車群、111…第2遊星歯車群、112…アウ
トプツトシヤフト、113…第1ガバナバルブ、
114…第2ガバナバルブ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 シフトバルブのアツプシフト、ダウンシフト
作動により、作動油圧を対応する摩擦要素へ供
給、或いはこれから作動油圧を排除することで自
動変速を行なうようにした自動変速機において、 前記シフトバルブから前記摩擦要素に至る油圧
回路中に、この油圧回路を経て前記摩擦要素に向
かう作動油圧とこれに対向する力とに応動して前
記作動油圧を減圧する減圧バルブを挿入し、 この減圧バルブに、キツクダウン状態を示すキ
ツクダウン信号を受けて該減圧バルブを前記減圧
作用が行われない状態に保持するキツクダウン信
号入力部を設けたことを特徴とする自動変速機の
変速シヨツク軽減装置。 2 前記力が、ばねとエンジン駆動トルク比例の
油圧とより発生されたものである特許請求の範囲
第1項記載の自動変速機の変速シヨツク軽減装
置。 3 前記キツクダウン信号が、キツクダウン圧で
ある特許請求の範囲第1項又は第2項記載の自動
変速機の変速シヨツク軽減装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13173979A JPS5655749A (en) | 1979-10-15 | 1979-10-15 | Speed changing shock reducing device for automatic change gear |
US06/195,738 US4445401A (en) | 1979-10-15 | 1980-10-10 | Gear shift shock reducing apparatus for hydraulic control system of automatic transmission |
FR8021952A FR2467331B1 (fr) | 1979-10-15 | 1980-10-14 | Dispositif reduisant le choc du changement de vitesse pour un systeme de commande hydraulique d'une transmission automatique |
DE19803038803 DE3038803A1 (de) | 1979-10-15 | 1980-10-14 | Einrichtung zum vermindern des schaltstosses bei einer hydraulischen steuereinrichtung eines automatischen getriebes |
GB8033233A GB2061422B (en) | 1979-10-15 | 1980-10-15 | Gear shift shock reducing apparatus for hydraulic control system of automatic transmission |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13173979A JPS5655749A (en) | 1979-10-15 | 1979-10-15 | Speed changing shock reducing device for automatic change gear |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5655749A JPS5655749A (en) | 1981-05-16 |
JPS6240574B2 true JPS6240574B2 (ja) | 1987-08-28 |
Family
ID=15065053
Family Applications (1)
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