JPH0475425B2 - - Google Patents

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JPH0475425B2
JPH0475425B2 JP59251169A JP25116984A JPH0475425B2 JP H0475425 B2 JPH0475425 B2 JP H0475425B2 JP 59251169 A JP59251169 A JP 59251169A JP 25116984 A JP25116984 A JP 25116984A JP H0475425 B2 JPH0475425 B2 JP H0475425B2
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pressure
valve
oil passage
chamber
accumulator
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は自動変速機の変速時に生ずる変速シヨ
ツクを軽減するための装置に関するものである。 (従来の技術) 自動変速機は各種摩擦要素を選択的に油圧作動
させることにより所定の変速段を得ることがで
き、油圧作動される摩擦要素の変更により動力伝
達経路を切換えて他の変速段への変速が可能であ
る。 ところで当該変速時、自動変速機の出力回転数
が車速に対応しているため大きく変化しないのに
対し、自動変速機の入力回転数が変速段の切換え
にともなつて大きく変化するため、入出力回転数
差の回転イナーシヤで変速シヨツクが発生するの
を免れない。 この変速シヨツクを軽減するための装置として
は従来例えば、三菱自動車工業(株)発行「三菱オー
トマチツクトランスミツシヨン整備解説書」第
10305202号に記載され、同社製KM 175型オート
マチツクトランスミツシヨンに実用されている第
6図の如きものが知られている。 第6図において、aは摩擦要素、bはシフト弁
を夫々示し、シフト弁bは回路cからの変速信号
圧に応動し、図中右半部状態の時回路dをドレン
して摩擦要素aを非作動にし、図中左半部状態の
時回路dを回路eに通じて摩擦要素aを油圧作動
し、対応する変速を行なう。摩擦要素aの作動油
圧は回路fからのライン圧を元圧とするが、上記
変速時このライン圧をそのまま摩擦要素aの作動
油圧とせず、以下の如く当該作動油圧の上昇を制
御して変速シヨツクを軽減する。 即ち、回路e,f間に調圧弁gを介挿すると共
に、この調圧弁を作動制御するソレノイドhを設
け、調圧弁gには減圧弁iによりライン圧を一定
値に減圧した後の圧力を回路j,kを経て導び
く。そして、回路kの途中をソレノイドhを経て
ドレンボートlに連通させ、その連通度をコント
ローラmによりソレノイドhを介してデユーテイ
制御する。コントローラmは、回路k内のデユー
テイ1次圧が第7図に示すように変速指令瞬時t1
で一挙に所定値となり、設定時間後の瞬時t3
徐々に上昇し、その後一気に減圧弁iの出力圧と
同じ値となるよう、ソレノイドhをデユーテイ制
御する。調圧弁gはかかるデユーテイ1次圧を図
中左端面に受けて回路eに第7図に示すようなデ
ユーテイ2次圧を出力し、シフト弁bが開き始め
る瞬時t2以後回路d内に発生する摩擦要素aの作
動油圧は同図に示す如くに上昇を制御され、変速
シヨツクを軽減することができる。 (発明が解決しようとする問題点) しかしかかる従来の装置では、摩擦要素aの作
動油圧を直接上昇制御して変速シヨツクを軽減す
る構成であるため、調圧弁gをシフト弁bに対し
直列に設けなければならず、シフト弁b又は調圧
弁gのどちらがステイツクしても摩擦要素aが作
動不能となり、当該トラブルの発生率が2倍にな
つてしまい、このため、シフト弁b、調圧弁gの
加工精度を高めなければならず、コストアツプに
なつてしまうし、デユーテイ2次圧がそのまま摩
擦要素aの作動油圧であることによつて、デユー
テイ1次圧に対するデユーテイ2次圧の増幅率が
第8図に実線で示す如く(1点鎖線は増幅率1)
大きくなる問題を生じていた。そして、決定的な
欠点としては、調圧弁gが摩擦要素aの作動油圧
管路中にあつてその管路抵抗を大きくしたり、作
動油圧の洩れを生ずる可能性が大きくなる等の問
題を免れないし、更にはデユーテイ1次圧を動的
制御しなければ所定の変速シヨツク軽減効果が達
せられず、制御が煩雑になる問題も生じていた。 (問題点を解決するための手段) 本発明は、摩擦要素の作動油圧を直接制御する
のでなく、間接的に制御して、上述の問題を生ず
ることなしに変速シヨツクを軽減し得るにしたも
ので、具体的には ライン圧を供給されて選択された摩擦要素を油
圧作動させることにより複数変速段のうち対応す
る変速段を選択可能で、摩擦要素のうち少なくと
も1個の摩擦要素の作動油圧路に通じて該摩擦要
素の作動油圧を供給される室と、この室と対向す
るようピストンにより仕切られてアキユムレータ
圧を供給される室とを有し、前記作動油圧の立上
がりを前記アキユムレータ圧に応じ緩和するよう
にしたアキユムレータを具える自動変速機におい
て、 前記ライン圧を減圧して一定圧を出力する減圧
弁と、 自動変速機の前段におけるエンジンの負荷状態
を電気的に検出するセンサと、 該センサからの電気信号に応動して前記一定圧
からエンジン負荷状態に応じた制御圧を作り出す
電磁弁と、 前記ライン圧から前記アキユムレータ圧を作り
出し、前記制御圧による一方向の力と、直接又は
オリフイスを経てフイードバツクされた前記アキ
ユムレータ圧、及び直接又はオリフイスを経て供
給された前記一定圧による逆向きの力とがバラン
スするようアキユムレータ圧を調圧するアキユム
レータ圧制御弁とを設けた構成に特徴付けられ
る。 (作用) かかる構成においては、エンジンの負荷状態を
電気的に検出するセンサからの電気信号に応動し
て電磁弁が減圧弁からの一定圧に基きエンジン負
荷状態に応じた制御圧を作り出す。一方、アキユ
ムレータ圧制御弁はライン圧からアキユムレータ
圧を作り出すが、この際上記制御圧による一方向
の力と、アキユムレータ圧及び前記一定圧による
逆向きの力とがバランスするようアキユムレータ
圧を調圧し、この圧力を変速シヨツク要因である
エンジン負荷の大きさに応じた値となす。アキユ
ムレータはこのアキユムレータ圧に応じた、つま
り変速シヨツクを左右するエンジン負荷に応じた
アキユムレート機能による摩擦要素の作動油圧を
上昇制御し、所定通りに変速シヨツクを軽減する
ことができる。 ところで、この作用中作動油圧をアキユムレー
タ圧制御弁によりアキユムレータを介し間接的に
上昇制御するため、アキユムレータ圧制御弁がシ
フト弁に対し並列に設けられることとなり、アキ
ユムレータ圧制御弁のステイツクによつても摩擦
要素が作動不能にならず、当該トラブルの発生率
が高くなるのを低コストで防止できるし、アキユ
ムレータ圧制御弁の出力圧(2次圧)が作動油圧
でなくこれより低いアキユムレータ圧であること
によつて、アキユムレータ圧制御弁の制御圧(1
次圧)に対する出力圧(2次圧)の増幅率を小さ
くすることができる。又、摩擦要素の作動油圧管
路中に弁を挿入しないことで、その管路抵抗が大
きくなつたり、作動油圧の洩れを生ずる等の問題
を回避し得るし、更にアキユムレータ圧制御弁の
1次圧を動的制御することなく、変速シヨツク要
因の大きさに応じた値に静的制御するだけで所定
の変速シヨツク軽減効果が達せられ、制御が煩雑
になるのを防止できることとなる。 更に本発明によれば、エンジン負荷状態に応じ
た制御圧を電磁弁で作り出し、これに基いてアキ
ユムレータ圧を制御するため、アキユムレータ圧
の制御に関する自由度が高く、変速シヨツク軽減
効果が高くなるようなアキユムレータ圧制御特性
を自由に達成し得る。又、アキユムレータ圧制御
弁に一定圧を導くに当りオリフイスを通過させた
り、アキユムレータ圧をフイードバツクするに当
りオリフイスを通過させるため、これらの圧力の
脈動に対しても、アキユムレータ圧制御弁のチヤ
タリングを防止してアキユムレータ圧制御の安定
性を高めることができる。 (実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に説
明する。 第1図は本発明装置により変速シヨツクを軽減
すべき前進3速後退1速の自動変速機の内部にお
ける動力伝達部分の構造を示したもので、エンジ
ンにより駆動されるクランクシヤフト100、ト
ルク・コンバータ101、インプツトシヤフト1
02、フロント・クラツチ104、リア・クラツ
チ105、セカンド・ブレーキ106、ロー・ア
ンド・リバース・ブレーキ107、ワンウエイ・
クラツチ108、中間シヤフト109、第1遊星
歯車群110、第2遊星歯車群111、アウトプ
ツトシヤフト112、第1ガバナ・バルブ11
3、第2ガバナ・バルブ114、オイル・ポンプ
115より構成される。トルク・コンバータ10
1はポンプ・インペラP、タービン・ランナT、
ステータSより成り、ポンプ・インペラPはクラ
ンク・シヤフト100により駆動され、中に入つ
ているトルク・コンバータ作動油を回しインプツ
トシヤフト102に固定されたタービン・ランナ
Tにトルクを与える。トルクは更にインプツトシ
ヤフト102によつて変速歯車列に伝えられる。
ステータSはワンウエイクラツチ103を介して
スリーブ116上に置かれる。ワンウエイクラツ
チ103はステータSにクランクシヤフト100
と同方向の回転すなわち矢印方向の回転(以下正
転と略称する)は許すが反対方向の回転(以下逆
転と略称する)は許さない構造になつている。第
1遊星歯車群110は中間シヤフト109に固定
されるインターナルギヤ117、中空伝導シヤフ
ト118に固定されるサン・ギヤ119、インタ
ーナルギヤ117およびサン・ギヤ119のそれ
ぞれに噛み合いながら自転と同時に公転し得る2
個以上のプラネツト・ピニオン120、アウトプ
ツトシヤフト112に固定されプラネツト・ピニ
オン120を支持するフロント・プラネツト・キ
ヤリア121から構成され、第2遊星歯車群11
1はアウトプツトシヤフト112に固定されるイ
ンターナル・ギヤ122、中空伝導シヤフト11
8に固定されるサン・ギヤ123、インターナ
ル・ギヤ122およびサン・ギヤ123のそれぞ
れに噛み合いながら自転と同時に公転し得る2個
以上のプラネツト・ピニオン124、該プラネツ
ト・ピニオン124を支持するリア・プラネツ
ト・キヤリア125より構成される。フロント・
クラツチ104はタービン・ランナTにより駆動
されるインプツトシヤフト102と両サン・ギヤ
119,123と一体になつて回転する中空伝導
シヤフト118とをドラム126を介して結合
し、リア・クラツチ105は中間シヤフト109
を介してインプツトシヤフト102と第1遊星歯
車群110のインターナル・ギヤ117とを結合
する働きをする。セカンド・ブレーキ106は中
空伝導シヤフト118に固定されたドラム126
を巻いて締付けることにより、両サン・ギヤ11
9,123を固定し、ロー・アンド・リバース・
ブレーキ107は第2遊星歯車群111のリア・
プラネツト・キヤリア125を固定する動きをす
る。ワンウエイ・クラツチ108はリア・プラネ
ツト・キヤリア125に正転は許すが、逆転は許
さない構造になつている。第1ガバナ・バルブ1
13および第2ガバナ・バルブ114はアウトプ
ツトシヤフト112に固定され車速に応じたガバ
ナ圧を発生する。次にセレクト・レバーをD(前
進自動変速)位置に設定した場合における動力伝
動列を説明する。 この場合は初めに前進入力クラツチであるリ
ア・クラツチ105のみが締結されている。エン
ジンからトルク・コンバータ101を経た動力
は、インプツトシヤフト102からリア・クラツ
チ105を通つて第1遊星歯車群110のインタ
ーナル・ギヤ117に伝達される。インターナ
ル・ギヤ117はプラネツト・ギヤ120を正転
させる。従つてサン・ギヤ119は逆転し、サ
ン・ギヤ119と一体になつて回転する第2遊星
歯車群111のサン・ギヤ123を逆転させるた
め第2遊星歯車群111のプラネツト・ギヤ12
4は正転する。ワンウエイ・クラツチ108はサ
ン・ギヤ123がリア・プラネツト・キヤリア1
25を逆転させるのを阻止し、前進反力ブレーキ
として働く、このため第2遊星歯車群111のイ
ンターナル・ギヤ122は正転する。従つてイン
ターナル・ギヤ122と一体回転するアウトプツ
トシヤフト112も正転し、前進第1速の減速比
が得られる。この状態において車速が上がりセカ
ンド・ブレーキ106が締結されると第1速の場
合と同様にインプツトシヤフト102からリア・
クラツチ105を通つた動力はインターナル・ギ
ヤ117に伝達される。セカンド・ブレーキ10
6はドラム126を固定し、サン・ギヤ119の
回転を阻止し前進反力ブレーキとして働く。この
ため静止したサン・ギヤ119のまわりをプラネ
ツト・ピニオン120が自転しながら公転し、従
つてフロント・プラネツト・キヤリア121およ
びこれと一体になつているアウトプツトシヤフト
112は減速されてはいるが、第1速の場合より
は早い速度で正転し、前進第2速の減速比が得ら
れる。更に車速が上がりセカンド・ブレーキ10
6が解放されフロント・クラツチ104が締結さ
れると、インプツトシヤフト102に伝達された
動力は、一方はリア・クラツチ105を経てイン
ターナル・ギヤ117に伝達され、他方はフロン
トクラツチ104を経てサン・ギヤ119に伝達
される。従つてインターナル・ギヤ117、サ
ン・ギヤ119はインターロツクされ、フロン
ト・プラネツト・キヤリア121およびアウトプ
ツト・シヤフト112と共にすべて同一回転速度
で正転し前進第3速が得られる。この場合、入力
クラツチに該当するものはフロントクラツチ10
4およびリアクラツチ105であり、遊星歯車に
よるトルク増大は行われないため反力ブレーキは
ない。 次にセレクトレバーをR(後退走行)位置に設
定した場合の動力伝動列を説明する。 この場合はフロント・クラツチ104とロー・
アンド・リバース・ブレーキ107が締結され
る。エンジンからトルクコンバータ101を経た
動力は、インプツト・シヤフト102からフロン
トクラツチ104、ドラム126を通つてサン・
ギヤ119,123に導かれる。このとき、リ
ア・プラネツト・キヤリア125がロー・アン
ド・リバース・ブレーキ107により固定されて
いるので、サン・ギヤ119,123が正転する
とインターナル・ギヤ122が減速されて逆転
し、該インターナル・ギヤ122と一体回転する
アウトプツトシヤフト112も逆転し、後退の減
速比が得られる。 第2図は本発明の変速シヨツク軽減装置を上記
自動変速機の変速制御回路に設けて示す油圧系統
で、レギユレータバルブ1、マニユアルバルブ
2、1−2シフトバルブ3、2−3シフトバルブ
4、3−2ダウンシフトバルブ5、ライン圧ブー
スタバルブ6、プレツシヤモデイフアイアバルブ
7、スロツトルバルブ8、スロツトルフエールセ
ーフバルブ9、スロツトルモジユレータバルブ1
0、1速固定レンジ減圧バルブ11、本発明装置
の一部を構成するアキユムレータ12、2−3タ
イミングバルブ13、3−2タイミングバルブ1
4、フロントクラツチ減圧バルブ15を具え、こ
れらをトルクコンバータ101、リヤクラツチ1
05、前記セカンドブレーキ106(第1図参
照)を作動、非作動にするバンドサーボ106′、
ロー・アンド・リバースブレーキ107、ガバナ
バルブ113,114、オイルポンプ115に対
し、図示の回路網により接続して構成される。 オイルポンプ115はエンジンによりクランク
シヤフト100、トルクコンバータ101のポン
プ翼車Pを介して駆動され、エンジン作動中は常
時図示せざるリザーバからオイルストレーナ(図
示せず)を通して有害なゴミを除去された油を吸
い上げ、ライン圧回路16へ送り出す。この油を
所定の圧力に調整するためのレギユレータバルブ
1はばね1aで図中左半部に示す上昇位置へ附勢
されたスプール1bをハウジング1c内に摺動自
在に嵌合して具え、4個の室1d,1e,1f,
1gを有する。室1d,1fにはライン圧回路1
6内の油圧が油路17,18を経て供給されてい
る。又、プラグ1iの上の室1jとスプール1b
の下の室1gとは油路54に接続する。室1eに
は後述するDレンジ、レンジ、レンジのとき
マニユアルバルブ2のポート2bから油路22を
経てライン圧が供給される。スプール1bのラン
ド1b′はハウジング1cの対応突条1c′より若干
小径として、両者間に可変オリフイスとして作用
する微小隙間を設定する。この隙間を経て室1f
内の油はドレンポート1hより常時、ランド1
b′と突条1c′とのオーバーラツプ量により決定さ
れる速度で抜取られており、このオーバーラツプ
量に比例してライン圧回路16内に高いライン圧
を発生させることができる。又、スプール1bの
ランド1b″もハウジング1cの孔1c″より若干小
さくして、両者間に微笑隙間を設定し、この隙間
を経て室1f内の油を油路19よりトルクコンバ
ータ101、オイルクーラ20及び変速機内の各
種潤滑部21に供給するようにする。 そして、ばね1aが作用し、1gに臨むスプー
ル1bの端面から遠い端面にプラグ1iを突当
て、両者の当接部をドレンポート1kに連通させ
てスプール1b及びプラグ1iが一体となつて動
き得るようにすると共に、プラグ1iをハウジン
グ1c内に嵌合する。スプール1bから遠いプラ
グ1iの端面を室1jに臨ませ、この室を室1g
と共に後述する油路54に接続する。室1jに臨
むプラグ1iの受圧面積は室1gに臨むスプール
1bの受圧面積より小さくし、両者の受圧面積差
に油路54からの油圧がスプール1bを図中上向
きに押すように作用するようになす。 ライン圧回路16のライン圧はマニユアルバル
ブ2に送られ、このマニユアルバルブは運転者が
セレクトレバー(図示せず)をセレクト操作する
ことによつて、ライン圧回路16を適宜ポート2
a,2b,2c,2dに通じさせる流体方向切換
バルブの用をなし、ハウジング2e内にスプール
2fを摺動自在に嵌合して構成される。そして、
スプール2fには中立N、前進自動変速走行D、
第2速固定、第1速固定、後退走行R及びパ
ーキングPの6位置が設定されており、上記セレ
クト操作によりスプール2fを各レンジに応じて
移動させる時ライン圧回路16は次表中○印のポ
ートに通じる。なお、ライン圧回路16と通じな
いポートは全てハウジング2eの両側における開
口部と通じ、ドレンポートとなる。
【表】 第1ガバナ・バルブ113及び第2ガバナ・バ
ルブ114は前進走行中車速に対応したガバナ圧
を発生するもので、上表から明らかなようにマニ
ユアルバルブ2がD、及びの各前進走行レン
ジの時、ライン圧回路16と通じるポート2bよ
り回路22を経て、先ず第2ガバナ・バルブ11
4にライン圧が送られ、車が走行すれば、第2ガ
バナ・バルブ114によりライン圧が調圧されて
車速に応じたガバナ圧が生じ、このガバナ圧は第
1ガバナ・バルブ113に達する。そして、所定
の車速以上になると、第1ガバナバルブ113が
これに導びかれていた上記ガバナ圧をガバナ圧回
路23に出力し始める。このガバナ圧は回路23
より1−2シフトバルブ3、2−3シフトバルブ
4及び3−2ダウンシフトバルブ5に夫々供給さ
れ、これらバルブの作動を後述の如くに制御す
る。 1−2シフトバルブ3はハウジング3a内に2
個のスプール3b,3cを同軸、且つ摺動自在に
突合せて嵌合することにより構成する。スプール
3cから遠いスプール3bの端面にばね3dを作
用させ、スプール3bから遠いスプール3cの端
面を室3eに臨ませる。スプール3bに順次直径
を大きくしたランド3f,3g,3hを設け、こ
れらランドに対応する突条3i,3j,3kをハ
ウジング3aに形成する。スプール3cにはラン
ド3l,3mと、これらランドより大径のランド
3n,3oとを設け、ランド3lに対応する2個
の突条3p,3qと、ランド3mに対する突条3
rとをハウジング3aに形成する。1−2シフト
バルブ3には図示の如くにガバナ圧回路23、キ
ツクダウン圧回路24、変速制御圧回路25を接
続し、更にランド3lの位置により油路26又は
ドレンポート3sに連通される油路27を接続す
る。ガバナ圧回路23は室3eに接続し、キツク
ダウン圧回路24はスプール3bが図中右半部に
あるとき、ランド3g,3h間およびランド3
f,3g間に通じるようにする。又、変速制御圧
回路25はスプール3cが図中右半部にあるとき
ランド3m,3n間に通じ、スプール3cが図中
左半部にあるときランド3nにて遮断されるよう
にする。油路26はシヤトルバルブ28の出力ポ
ートに接続し、油路27はロー・アンド・リバー
スブレーキ107に接続する。1−2シフトバル
ブ3には更に、マニユアルバルブ2のポート2b
よりガバナバルブ113,114に向う油路22
の途中より分岐してリヤクラツチ105に至る油
路29から延びる油路30を接続し、ランド3n
の位置に応じて油路30に対し連通又は遮断され
る油路31を1−2シフトバルブ3と2−3シフ
トバルブ4との間に接続して設ける。なお、油路
31はスプール3cが図中右半部に示す位置にあ
るときドレンポート3tに通じる。油路29の途
中にはオリフイス74とチエツクバルブ77とを
並列に挿入する。 2−3シフトバルブ4はハウジング4a内に2
個のスプール4b,4cを同軸、且つ摺動自在に
突合せて嵌合することにより構成する。スプール
4cから遠いスプール4bの端面にばね4dを作
用させ、スプール4bから遠いスプール4cの端
面を室4eに臨ませ、更にスプール4b,4c間
にばね4fを縮設する。スプール4bに順次直径
を大きくしたランド4g,4h,4iを設け、こ
れらランドに対応する突条4j,4k,4lをハ
ウジング4aに形成する、スプール4cには2個
のランド4m,4nを形成し、ランド4mの位置
に応じて途中にオリフイス73を有する油路31
と連通、又は遮断される油路32を2−3シフト
バルブ4に接続する。油路32はスプール4cが
図中右半部に位置するときドレンポート4rに通
じる。両スプール4b,4c間にできる室4oを
油路33によりシヤトルバルブ34の出力ポート
に接続する。このシヤトルバルブは一方の入力ポ
ートを油路35によりマニユアルバルブ2のポー
ト2cに接続すると共に、他方の入力ポートを油
路36に接続する。室4eはガバナ圧回路23に
接続し、ばね4dを収納した室4pは油路37に
よりキツクダウン圧回路24に接続する。キツク
ダウン圧回路24はスプール4bが図中右半部に
あるときはランド4gの上側受圧面に、又スプー
ル4bが図中左半部にあるときはランド4gの上
下両受圧面およびランド4hの上側受圧面にキツ
クダウン圧を作用させるようにする。2−3シフ
トバルブ4には更に、スプール4bが図中右半部
に位置するとき、ランド4hとランド4iとの間
に変速制御圧を作用させ得るよう油路38を経て
変速制御圧回路25を接続すると共に、スプール
4bが図中左半部に位置するときランド4hとラ
ンド4iとの間に通ずるドレンポート4qを設け
る。 3−2ダウンシフトバルブ5はハウジング5a
内にスプール5bを摺動自在に嵌合して構成す
る。スプール5bの一端部にばね5cを作用さ
せ、他端面を室5dに臨ませる。3−2ダウンシ
フトバルブ5には、スプール5bのランド5eの
位置に応じて変速制御圧回路25から延びる油路
39又はドレンポート5fに連通されるよう前記
の油路36を接続し、室5dはガバナ圧回路23
に接続する。 ライン圧ブースタバルブ6はハウジング6a内
にスプール6bを摺動自在に嵌合して具え、この
スプール6bをばね6cで図中左方へ附勢する。
スプール6bは条溝6d,6eと、この条溝6e
を室6fに通じさせる油路6gとを持つ。このラ
イン圧ブースタバルブ6には、スプール6bの左
行時その条溝6eに通ずる油路40と、右行時条
溝6eに通ずる油路41とを接続する。油路40
は油路32と合流させて2−3タイミングバルブ
13及びフロントクラツチ減圧バルブ15に導び
き、油路41は油路31に接続すると共に、これ
ら油路を油路42によりバンドサーボ106′の
サーボアブライ室106′aに接続する。ライン
圧ブースタバルブ6には更に、条溝6dと常時通
ずる油路43を接続すると共に、スプール6bの
位置に応じ、条溝6dを介して油路43に選択的
に連通される油路44,45を接続し、油路43
はシヤトルバルブ46の一方の入力ポートに、油
路44はばね6cを収納した室6hからの油路4
7を経てスロツトルフエールセーフバルブ9に、
又油路45はマニユアルバルブ2のポート2cに
夫々接続する。 スロツトルバルブ8はハウジング8a内にスプ
ール8bを摺動自在に嵌合して具え、このスプー
ルにばね8cを介してプランジヤ8dを同軸に対
設する。プランジヤ8dはアクセルペダルにリン
ケージなどを介して連動し、アクセルペダルの踏
込みにより図中上半部に示すアイドル位置から図
の右方へ押込まれ、ばね8cのばね力を増すこと
ができる。スプール8bは条溝8eを有し、この
条溝と常時通ずるようスロツトル圧回路48及び
油路49をスロツトルバルブ8に接続する。スロ
ツトルバルブ8には更に、スプール8bの位置に
応じ、条溝8eを経てスロツトル圧回路48と連
通されるドレンポート8f及びライン圧回路16
からの油路50を開口させて設け、油路49を室
8gに通じさせる。アクセルペダルの踏込みによ
りプヨンジヤ8dを右方向に移動させてばね8c
のばね力を増加させると、室8g内の油圧がばね
力に釣合うように油路50からのライン圧を一部
ドレンポート8fへドレンして作つたスロツトル
圧をスロツトル圧回路48に出力する。かくて、
スロツトルバルブ8はばね8cのばね力(アクセ
ルペダル踏込量)に対応した、スロツトル開度に
比例するスロツトル圧をライン圧の調圧により出
力する。なお、アクセルペダルをキツクダウン位
置に踏込むと、プランジヤ8dはばね8cを完全
に撓ませてスプール8bに当接して、このスプー
ル8bを限界まで押込むことによりドレンポート
8fを限界まで押込むことによりドレンポート8
fを遮断してスロツトル圧回路48を油路50に
通じさせ、スロツトル圧はランイン圧と同じ値に
なる。 スロツトル圧回路48はシヤトルバルブ46の
他方の入力ポートに接続すると共に、油路51を
経てスロツトルフエールセーブバルブ9に導び
く。スロツトルフエールセーフバルブ9はスロツ
トルバルブ8のプランジヤ8dをガイドするよう
同じくそのハウジング8a内に摺動自在に嵌合さ
れたスリーブ9aを具え、このスリーブの左行を
ばね9bで弾性的に抑止する。ライン圧ブースタ
バルブ6とスロツトルフエールセーフバルブ9と
を結ぶ油路47は通常、スロツトルフエールセー
フバルブ9のドレンポート9cに通じる。油路5
1は一方でばね9bを収納した室9dに通じ、他
方でポート9eを経てプランジヤ8dの拡大部8
jが臨む室9fに通じ、更にキツクダウン圧回路
24はポート9gに通じる。又、スロツトルフエ
ールセーフバルブ9には、ライン圧回路16より
分岐した油路52を導びき、この油路を通常は遮
断しておくが、後で説明するようにスリーブ9a
が図中下半部の位置にある異常時には、油路47
に連通可能とする。かくて、プランジヤ8dの前
記押込み中、スロツトル圧回路48内のスロツト
ル圧が油路51、ポート9eを経て室9fに及
び、プランジヤ8dの拡大部8jに作用してプラ
ンジヤ8dに押込み方向の力を附与してばね8c
に対向することによりアクセルペダルの踏力がば
ね8cにより重くなるのを防止できる。又、プラ
ンジヤ8dがキツクダウン位置に押込まれると、
それまでポート9gを経てドレンポート8hに通
じていたキツクダウン圧回路24が、ドレンポー
ト8hから遮断されると共に、ポート9e、室9
f、ポート9gを経て油路51と通じる。このと
き前述したようにスプール8bが図中右方に押込
まれて油路50のライン圧がドレンされることな
く、そのままスロツトル圧回路48に供給される
ので、回路24にはライン圧に等しいキツクダウ
ン圧が出力される。このキツクダウン圧は油路5
3を経てスロツトルモジユレータバルブ10にも
供給する。ところで、アクセルペダルとプランジ
ヤ8dとを連係するアクセルリンケージに異常を
きたしてプランジヤ8dとアクセルペダルとの連
結が外れ、図示しない戻しばねにてプランジヤ8
dが図中上半部に示すアイドル位置以上に戻され
た場合、スリーブ9aはプランジヤ8dに係合さ
れて図中下半部に示すように左行される。この
時、スプール8bにばね8cが作用しないので、
スプール8bはドレンポート8fをほんのわずか
開き、油路50をほぼ閉じた状態にする。また、
油路51はポート9e、室9fを経てドレンポー
ト9cに通じてスロツトル圧を零となす一方、油
路47を油路52に通じさせて、油路47にライ
ン圧を導びく。油路47のライン圧は、ライン圧
ブースタバルブ6、油路43、シヤトルバルブ4
6を経てプレツシヤモデイフアイアバルブ7に至
り、ここでスプール7bが図中左半部にあるとき
のばね7cのばね力に等しい大きさに調圧され
る。このプレツシヤモデイフアイア圧は油路54
を経てレギユレータバルブ1の室1g,1jに最
高値で供給され、ライン圧を最高値まで高める。
この結果、最高値のライン圧にて摩擦要素を締結
することにより、摩擦要素の滑りによる焼付きを
生じることなく車両を修理工場まで自走させ得
る。 プレツシヤモデイフアイアバルブ7はハウジン
グ7a内にスプール7bを摺動自在に嵌合して構
成し、その一端面にばね7cを作用させると共
に、他端面を室7dに臨ませる。スプール7bに
条溝7eを形成する一方、この条溝と常時正対す
る出力ポート7f、ドレンポート7g、入力ポー
ト7hをハウジング7aにそれぞれ形成する。ポ
ート7g,7hはスプール7bの移動中一方のポ
ートが開き始める時他方のポートが閉じ終えるよ
うな位置に配置し、ポート7fを油路54により
一方で室7dに、他方でレギユレータバルブ1の
室1g及びスプール1bに対設したプラグ1iが
臨む室1jに夫々接続し、ポート7hをシヤトル
バルブ46の出力ポートに接続する。 かくて、プレツシヤモデイフアイアバルブ7は
ポート7hに入力された油圧が図中左半部に位置
するときのばね7cのばね力より小さいときはス
プール7bをばね7cにより図中左半部の位置よ
り下側に位置させてドレンポート7gを遮断する
と共にポート7fをポート7hに通じさせてお
り、ポート7hに入力された油圧はそのままポー
ト7f及び油路54を経てレギユレータバルブ1
に供給される。この間中、この油圧は室7dにも
導びかれており、油圧上昇につれ、スプール7b
を図中右半部に示す位置から左半部に示す位置へ
ばね7cのばね力に抗して押動させる。しかし、
それ以上にポート7hから出力される油圧が上昇
しようとすると、スプール7bが図中左半部に示
す位置より更に上昇して、ポート7fをドレンポ
ート7gに通じることにより、油路54に出力さ
れる油圧は、スプール7bが図左半部に示す位置
にある時のばね7cのばね力で決定される大きさ
以上にはなり得ず、ポート7hに回路48のスロ
ツトル圧がシヤトルバルブ46を経て供給される
時、プレツシヤモデイフアイアバルブ7から油路
54に出力される油圧は、例えば2/4スロツトル
開度以後上昇しないように変化する。プレツシヤ
モデイフアイア圧となる。 スロツトルモジユレータバルブ10は、ハウジ
ング10a内に、3個のランド10b,10c,
10dを有するスプール10eを摺動自在に嵌合
して具え、その一端面に、アジヤスタ10fでば
ね力調整の可能なばね10gを作用させ、他端面
を室10hに臨ませる。スプール10eのランド
10b,10c間における条溝と常時通ずるよう
ハウジング10aに回路25を接続し、油路53
及びマニユアルバルブ2のポート2bから延びる
油路56を、スプール10eの移動中一方の油路
が開き始める時他方の油路が閉じ終えるようハウ
ジング10aに接続する。ハウジング10aには
更に、回路25の接続部と対応する箇所に油路5
7を接続し、油路57をばね10gが収納された
室10iに通じさせる。又、室10hは油路49
にてスロツトルバルブ8に通じさせる。 かかるスロツトルモジユレータバルブ10は、
油路49より室10hに導びかれるスロツトル圧
が零の時、スプール10eがばね10gにより図
中下半部に示す位置にされた状態となる。この
時、マニユアルバルブ2からの油路56がスプー
ル10bにて回路25、油路57から遮断される
と共に変速制御圧回路25及び油路57が油路5
3、スロツトルフエールセーフバルブ9のポート
9gを経てドレンポート8hに通じており、回路
25及び油路57に油圧は生じない。スロツトル
圧の上昇につれ、スプール10eがばね10gに
抗し図中上半部に示す位置を越えて移動し、マニ
ユアルバルブ2のポート2bより油路56にライ
ン圧が導びかれると、このライン圧は油路57を
経て室10iに導びかれ、ばね10gと協働して
スプール10eを図中上半部の位置に押戻し、こ
の位置でバランスする。かくて、スロツトルモジ
ユレータバルブ10は、油路56からのライン圧
を室10h内に導びかれたスロツトル圧により制
御しつつ、例えば2/4スロツトル開度より立上が
り、その後ほぼスロツトル開度に比例するスロツ
トルモジユレータ圧を変速制御圧回路25に出力
することができる。なお、スロツトルバルブ8の
プランジヤ8dを押込んだキツクダウン状態で
は、前述の如くポート9gがドレンポート8hか
ら遮断され、ポート9gよりライン圧相当のスロ
ツトル圧が油路53を経てスロツトルモジユレー
タバルブ10に供給されるため、変速制御圧回路
25および油路57にはライン圧相当の圧力が出
力されることになり、この圧力が室10iに及ん
でスプール10eを図中左方へ限界位置まで押動
するため、キツクダウン状態では回路25に常時
ライン圧相当の圧力が出力されることになる。 第1速固定レンジ減圧バルブ11はハウジング
11a内にスプール11bを摺動自在に嵌合して
具え、その一端面にばね11cを作用させると共
に、他端面を室11dに臨ませる。スプール11
bに条溝11eを形成し、この条溝と常時通ずる
よう油路58をハウジング11aに接続すると共
に、油路58をシヤトルバルブ28の一方の入力
ポート及び室11dに通じさせる。ハウジング1
1aには更にドレンポート11fを設けると共
に、マニユアルバルブ2のポート2dからの油路
59を接続し、これらドレンポート11fと油路
59とはスプール11bの移動中一方が開き始め
る時他方が閉じ終えるよう配置する。従つて、1
速固定レンジ減圧バルブ11は、レンジセレク
ト時、マニユアルバルブ2から油路59に出力さ
れたライン圧の一部をドレンポート11fにドレ
ンして減圧し、ばね11cが図中左半部の位置に
あるときのばね力が決定された一定の減圧油を油
路58に出力することにより後退時に兼用するロ
ーアンドリバースブレーキ107が容量過大とな
るのを防止する。 マニユアルバルブ2のポート2aは油路60に
よりシヤトルバルブ28の他方の入力ポートに接
続すると共に、シヤトルバルブ61の一方の入力
ポートに接続し、このシヤトルバルブの出力ポー
トを油路62によりフロントクラツチ104に通
じさせる。油路60の途中にはオリフイス78と
チエツクバルブ79とを並列に挿入する。 アキユムレータ12は段付ピストン12bと、
これを嵌め合せた段付シリンダ12とで構成する
ことにより、ドレン室12aの他に2個の圧力室
12d,12eを有すると共に、ばね12fでピ
ストン12bを図中上方に付勢する。かかるアキ
ユムレータ12と、アキユムレータ圧制御弁80
と、電磁弁であるソレノイド81と、コントロー
ルユニツト82と、スロツトル開度センサ83
と、減圧弁84とで本発明変速シヨツク軽減装置
を構成する。 アキユムレータ12の圧力室12dは油路63
によりアキユムレータ圧制御弁80に、又圧力室
12eは油路64により油路42に夫々接続し、
油路42のアキユムレータ12より上流側にはオ
リフイス75とチエツクバルブ76とを並列に挿
入する。 アキユムレータ圧制御弁80は、スプール80
aと、これを嵌め合せたハウジング80bとで構
成し、その一端面を室80cに、又他端面を室8
0dに臨ませる。室80cは油路85により減圧
弁84の出力ポートに接続し、室80dは油路8
6により油路85に接続し、油路85,86中に
オリフイス87,88を挿入する。油路86の途
中をドレンポート89に連通させ、その連通度を
ソレノイド81によりデユーテイ制御する。ソレ
ノイド81は常態で上記連通を断つプランジヤ8
1aと、これを開位置に付勢するコイル81bと
を有し、コイル81bのON、OFFをコントロー
ルユニツト82で制御するものとする。コントロ
ールユニツト82は変速シヨツク要因としてのス
ロツトル開度を検出するスロツトル開度センサ8
3からの信号に基づき、それに応じたデユーテイ
比でコイル81bをON、OFFするものである
が、スロツトル開度センサ83はポテンシヨメー
タで構成し、エンジンスロツトル開度に対し例え
ば第3図aに示す如き電圧信号を出力するものと
する。又、コントローラ82はこの出力に応じ例
えば第3図bの如くにコイル81bの駆動デユー
テイを決定するものとする。 減圧弁84はスプール84aと、これを図中上
方に付勢するばね84bと、ハウジング84cと
で構成し、スプール84aの図中上端面を室84
dに臨ませる。そして、減圧弁84の入力ポート
を油路90によりライン圧回路16に接続し、こ
の入口ポートにライン圧PLを導びくと共に、油
路90より分岐する油路91をアキユムレータ圧
制御弁80の対応ポートに接続してこのポートに
もライン圧PLを導びく。減圧弁84は、常態で
スプール84aをばね84bにより図中上方の限
界位置に弾支され、ドレンポート84eを閉じて
おり、ライン圧PLは油路85に圧力PDを発生さ
せる。この圧力は連通孔84fを介し室84dに
達し、ばね84bのばね力と対抗し、圧力PD
ばね84bのばね力で決まる値に達すると、スプ
ール84aはドレンポート84eを開いて圧力
PDの上昇を中止し、かくて圧力PDはばね84b
のばね力で決まる値に保たれる。 この一定圧PDは油路85より室80cに達す
ると共に、油路86より室80dにも達する。と
ころで、室80dに達する一定圧PDはソレノイ
ド81の駆動デユーテイに応じた割合でドレンポ
ート89より排除されており、結局室80d内に
はデユーテイに応じ例えば第3図cの如くに変化
するデユーテイ1次圧PSが発生する。そして、デ
ユーテイがコントロールユニツト82によりセン
サ83で検出したエンジンスロツトル開度に応じ
第3図bの如くに決定されるから、デユーテイ1
次圧PSはスロツトル開度に応じ例えば第3図dの
如くに変化するものとなる。 デユーテイ1次圧PSが上昇するにつれ、アキユ
ムレータ圧制御弁80のスプール80aは図中下
半部位置から上半部図示の調圧位置に向け押動さ
れる。デユーテイ1次圧PSを一層上昇させるとス
プール80aは調圧位置から更に図中左行され、
回路63をドレンポート80eから遮断したまま
回路91に通じさせて油路63にアキユムレータ
圧PAを発生させる。このアキユムレータ圧は油
路63より分岐した油路92を経てスプール80
aの受圧面80fにフイードバツクされ、スプー
ル80aを図中右方へ付勢するようになる。アキ
ユムレータ圧PAがデユーテイ1次圧PSの上昇分
を補なう値に達した処で、スプール80aは上半
部図示の調圧位置に押戻され、油路63を油路9
1及びドレンポート80eの双方から遮断して、
アキユムレータ圧PAをこの時の値に保つ。かく
て、アキユムレータ圧PAはデユーテイ1次圧PS
により、つまりソレノイド81の駆動デユーテ
イ、従つて変速シヨツク要因であるスロツトル開
度の大きさに対応した値に制御されることとな
り、アキユムレータ12は油路63から室12d
に達するアキユムレータ圧PAに応じたアキユム
レート機能を果たし、後述の如くに変速シヨツク
を軽減し得る。 2−3タイミングバルブ13はハウジング13
a内にスプール13bを摺動自在に嵌合して具
え、その一端面にばね13cを作用させると共
に、他端面を室13dに臨ませ、室13dを油路
40に通じさせる。スプール13bはばね13c
により図中右半部に示す下降位置で油路65をド
レンポート13eに、又図左半部に示す上昇位置
で油路65を室13dを経て油路40に通じさせ
る作用をなすものとする。 3−2タイミングバルブ14はハウジング14
a内にスプール14bを摺動自在に嵌合して具
え、その一端面にばね14cを作用させると共
に、他端面を室14dに臨ませる。スプール14
bは、油路66を経てガバナ圧回路23より室1
4dに導びかれたガバナ圧に応動させ、スプール
14bが図中右半部に示す下降位置にある時、油
路65がバンドサーボ106′のサーボレリーズ
室106′bに至る油路67と通じ、図中左半部
に示す上昇位置にある時、油路65は油路67か
ら遮断されるものとする。又油路65,67間に
は3−2タイミングバルブ14をバイパスして、
チエツクバルブ68とオリフイス69との並列回
路を介挿する。 フロントクラツチ減圧バルブ15はハウジング
15a内にスプール15bを摺動自在に嵌合して
具え、その一端面にばね15cを作用させると共
に、他端面を室15dに臨ませる。スプール15
bに条溝15eを形成してその両側にランドを設
定すると共に、これらランドより大径のランド1
5fを設ける。ハウジング15aに条溝15eと
常時通ずるよう油路70を接続し、この油路をシ
ヤトルバルブ61の他方の入力ポートに接続す
る。ハウジング15aには更にドレンポート15
gを形成すると共に、油路40を接続し、これら
をスプール15bの移動中一方が開き始める時他
方が閉じ終えるよう配置する。又、ハウジング1
5aには油路70と対向する箇所に油路71を接
続し、この油路を室15dに通じさせ、ばね15
cを収納した室15hを油路72によりスロツト
ル圧回路48に接続する。 かかるフロントクラツチ減圧バルブ15は通常
スプール15bがばね15cにより図中右半部に
示す下降位置にされ、油路70をドレンポート1
5gから遮断し、油路40に通じさせている。従
つて、油路40に、後述する2−3シフトバルブ
4の作用下で、油路31,32を経てライン圧が
導びかれると、このライン圧は油路70及びシヤ
トルバルブ61を経てフロントクラツチ104に
導びかれる。しかし、このライン圧は油路31中
のオリフイス73により絞られるため当初低く、
その後徐々に立上がる。この圧力は油路71を経
て室15dにも導びかれ、スプール15bを図中
上方へ押上げる。一方、室15hにはスロツトル
圧回路48より油路72を経てスロツトル開度に
比例したスロツトル圧が供給されており、このス
ロツトル圧はばね15cと協力してスプール15
bを図中下向きに押下げ、この押下げ力と上記押
上げ力とが釣合う位置にスプール15bはとどま
る。ところで、フロントクラツチ104への供給
圧がその立上がり後一定値に達すると、スプール
15bは図中左半部の位置に上昇され、油路70
が油路40との連通を断たれると共に、ドレンポ
ート15gに通じるようになり、図中左半部の位
置でバランスする。従つて、フロントクラツチ供
給圧は上記一定値以上にはなり得ない。しかし、
室15hにスロツトル圧が導びかれて、フロント
クラツチ供給圧の制御に関与するため、フロント
クラツチ供給圧は、スロツトル開度の増大につれ
上昇する。なお、キツクダウン状態では前述の如
くスロツトル圧がライン圧まで上昇するため、フ
ロントクラツチ供給圧もこれに応じ変化する。 上述の如くに構成した本発明の変速シヨツク軽
減装置を具える変速制御回路の作用を次に説明す
る。 先ずレギユレータバルブ1は、その室1dにオ
イルポンプ115からのポンプ圧が、又プラグ1
iを図中下向きに押すよう室1jにプレツシヤモ
デイフアイアバルブ7からのプレツシヤモデイフ
アイア圧が、又、Dレンジ、レンジ、レンジ
のときのみ室1eにマニユアルバルブ2のポート
2bからのライン圧が導びかれて、スプール1b
に図中下向きの力が附与され、又室1gにプレツ
シヤモデイフアイア圧が導びかれ、スプール1b
をばね1aのばね力とで図中上向きに押してい
る。かくて、スプール1bはこれら力がバランス
する位置に保たれることで、前述したように機能
してこのスプール位置により決定されるライン圧
を回路16内に作り出すことができるが、このラ
イン圧は、その制御因子であるプレツシヤモデイ
フアイア圧がエンジンの出力トルク特性に近似し
た形状を持つて変化することから、トルク比例の
ライン圧となる。そして、このライン圧は回路1
6よりマニユアルバルブ2の対応ポートに常時導
びかれている。なお、Pレンジ、Rレンジおよび
Nレンジにあつては、レギユレータバルブ1の室
1eがマニユアルバルブ2のポート2bを通じて
ドレンされる結果、レギユレータバルブ1は室1
eのライン圧にてスプール1bが下向きに押圧さ
れる力が発生しないので回路16のライン圧をD
レンジ、レンジ、レンジのときに比べて高く
する。ここで、運転者がマニユアルバルブ2をN
レンジからDレンジにすると、ライン圧回路16
はポート2bに通じ、ライン圧はポート2bから
一方で油路56を通りスロツトルモジユレータバ
ルブ10に達し、他方で油路22,29を通りリ
ヤクラツチ105に供給される。油路56を経て
スロツトルモジユレータバルブ10に供給された
ライン圧はこのバルブにより前記スロツトルモジ
ユレータ圧に調圧され、油路25より出力され
る。油路29を通るライン圧はリヤクラツチ10
5に向う途中でオリフイス74により絞られ、当
初低く、その後徐々に立上がりつつリヤクラツチ
105に供給される。かくてリヤクラツチ供給圧
はゆつくり上昇され、リヤクラツチ105はマニ
ユアルバルブ2をNレンジからDレンジにした時
のセレクトシヨツクを生ずることなく、ゆつくり
締結され、このリヤクラツチの締結で自動変速機
は第1速での発進が可能な状態となる。 なお、この間コントロールユニツト82はセン
サ83からのスロツトル開度に応じた出力電圧を
基にソレノイド81の駆動デユーテイを決定し、
アキユムレータ圧制御弁80は油路63に前述し
た如くスロツトル開度の大きさに応じたアキユム
レータ圧PAを出力する。このアキユムレータ圧
は、今1−2シフトバルブ3が右半部図示のダウ
ンシフト状態にあつて室12eを油路64、チエ
ツクバルブ76、油路42,31を経てドレンポ
ート3tに通じ、無圧状態にしていることから、
室12dにおいて段付ピストン12bをばね12
fに抗し押下げている。 又、マニユアルバルブ2のポート2bより油路
22に出たライン圧はガバナバルブ113,11
4にも導びかれ、これらガバナバルブは前記した
ように車速に対応したガバナ圧を回路23に出力
する。このガバナ圧は、マニユアルバルブ2のポ
ート2bが前述したように前進走行レンジD、
、の全てでライン圧回路16と通じ、油路2
2にライン圧が導びかれているため、マニユアル
バルブ2が上記前進走行レンジにある間、常時ガ
バナ圧回路23に出力される。 自動車の発進後車速が或る値になり、この車速
に対応した、回路23より1−2シフトバルブ3
の室3eに達するガバナ圧が、図中右半部位置に
あるスプール3b,3cを、ばね3dによる下向
き力と、回路25からのスロツトルモジユレータ
圧がランド3m,3nの受圧面積差に作用して生
ずる下向き力とに打勝つと、スプール3b,3c
は図中右半部位置から上昇する。この間、ランド
3mが突条3rから外れると、ランド3m,3n
間の室がドレンポート3sに通じ、回路25から
のスロツトルモジユレータ圧がランド3m,3n
の面積差に作用してスプール3cを下向きに押し
ていた力がなくなり、スプール3b,3cは一瞬
にして図中左半部位置に上昇する。これにより、
油路29より分岐した油路30が油路31に通
じ、前述の如く油路29に導びかれていたライン
圧が油路30、1−2シフトバルブ3を経て油路
31に出力される。このライン圧はその後油路4
2を通りサーボアプライ室106′aに供給され
るが、その途中でオリフイス75により絞られる
ため、サーボアプライ圧は当初低く、その後徐々
に立上がる。このサーボアプライ圧は油路64を
経てアキユムレータ室12eにも達し、前述の如
く下降位置にある段付ピストン12bをばね12
fとの共働により押戻す。これによりサーボアプ
ライ圧は第4図に示すように、第7図と同様の特
徴をもつてゆつくり上昇し、バンドサーボ10
6′はセカンドブレーキ106をゆつくり作動さ
せる。このセカンドブレーキの作動により自動変
速機は、前記したリヤクラツチ105の締結と相
俟つて第1速から第2速へシフトアツプされる
が、このシフトアツプ時の変速シヨツクをアキユ
ムレータ12の上記作動により緩和できる。 なお、この変速シヨツク軽減作用は、コントロ
ールユニツト82がソレノイド81のデユーテイ
制御によりデユーテイ1次圧PSを第4図に示す如
くスロツトル開度に対応した値に保ち、このデユ
ーテイ1次圧PSに基づきアキユムレータ圧制御弁
80がアキユムレータ圧PAを第4図に示す如く
対応した値に保つ静的制御によつて得られ、動的
制御が不要なことから制御が煩雑になることがな
い。又、制御弁80のデユーテイ2次圧がセカン
ドブレーキの作動油圧(サーボアプライ圧)でな
くアキユムレータ圧PAであることから、デユー
テイ1次圧PSに対するデユーテイ2次圧PAの増
幅率を第5図に示すように第8図との比較から明
らかなように低下させることが可能となる。更
に、アキユムレータ圧制御弁80が1−2シフト
バルブ3に対し並列に設けられるため、アキユム
レータ圧制御弁80のステイツクによつてもセカ
ンドブレーキ106が作動不能になることはな
く、当該トラブルの発生率が高くなることもな
い。そして、アキユムレータ圧制御弁80がセカ
ンドブレーキ106の作動油圧管路42から分離
して設置されるため、管路42の管路抵抗を大き
くしたり、管路42の作動油圧を漏洩したりする
問題を生じない。 又デユーテイ1次圧(制御圧)PSを、センサ8
3で電気的に検出したスロツトル開度(エンジン
負荷)に応動するソレノイド(電磁弁)81によ
り作り出すことから、スロツトル開度に対する制
御圧PSの特性の選択が自由で、制御圧PSを最も変
速シヨツク軽減効果が望めるような変化特性とす
ることが比較的容易である。 更に、アキユムレータ圧制御弁80に一定圧
PDを導いたり、アキユムレータ圧PAをフイード
バツクするに当りオリフイス87,92を経由さ
せるため、これら圧力の脈動によつても弁80の
チヤタリングを生ずることがなく、前記の変速シ
ヨツク軽減効果を確実なものにし得る。 第2速での走行中車速が更に上昇すると、この
車速に対応した、回路23より2−3シフトバル
ブ4の室4eに達するガバナ圧は、図中右半部位
置にあるスプール4b,4cを、ばね4dによる
下向き力と、回路25,38からのスロツトルモ
ジユレータ圧がランド4hとランド4iとの受圧
面積差に作用して生ずる下向き力とに打勝ち、ス
プール4b,4cを図中右半部位置から上昇させ
る。この間ランド4hが突条4kから外れると、
ランド4h,4i間の室がドレンポート4qに通
じ、上記スロツトルモジユレータ圧による下向き
力がなくなり、スプール4b,4cは一瞬にして
図中左半部位置に上昇する。これにより、油路3
1に油路32が通じ、前述の如く油路31に導び
かれていたライン圧は2−3シフトバルブ4及び
油路32を経て40に出力される。このライン圧
は油路40より、一方でライン圧ブースタバルブ
6の通路6e,6gを経て室6fに及び、スプー
ル6bをばね6cに抗して図中上半部位置から下
半部位置へ右行させ、他方で2−3タイミングバ
ルブ13の室13d及びフロントクラツチ減圧バ
ルブ15の対応ポートに導びかれる。ところで、
油路40に導びかれるライン圧は油路31の途中
に設けたオリフイス73で絞られているため、当
初低く、その後徐々に立上がる。従つて、油路4
0より室13dに導びかれた油圧は当初スプール
13bをばね13cに抗して上昇させ得ず、スプ
ール13bは図中右半部位置にあり、同様に油路
40よりフロントクラツチ減圧バルブ15の室1
5dへ油路71を経て導びかれた圧力も、当初ス
プール15bを、ばね15cによる下向き力と、
スロツトル圧回路48より油路72を経て室15
hに達したスロツトル圧による下向き力とに打勝
つて図中右半部位置から上昇させ得ない。これが
ため、油路40より室13dに供給された圧力は
ここで行止まり、油路40よりフロントクラツチ
減圧バルブ15に供給された圧力はそのまま油路
70及びシヤトルバルブ61を通り、油路62を
経てフロントクラツチ104に供給される。その
後油路40内の圧力が立上がり、これでスプール
15bが図中右半部位置に上昇された後は、フロ
ントクラツチ減圧バルブ15の前記した調圧作用
によりフロントクラツチ104にはライン圧その
ものでなく、これを前記の如く減圧し油路72の
スロツトル圧に応じて調圧することによりエンジ
ンの出力エネルギにほぼ比例させた圧力が供給さ
れる。この間、油路40内の圧力が2−3タイミ
ングバルブ13のばね13cに打勝つ値に上昇し
た時点で、この圧力はスプール13bを図中右半
部位置から左半部位置に上昇させ、室13dを油
路65に通じさせ、油路40より室13dに達し
ていた圧力が油路65に出力される。その後、圧
力は油路65よりチエツクバルブ68を設けた油
路80を経由し、油路67を経てサーボレリーズ
室106b′に供給される。サーボレリーズ室10
6b′に供給される。サーボレリーズ室106b′に
ライン圧が供給されると、バンドサーボ106′
のピストンはサーボアプライ室106a′側よりサ
ーボレリーズ室106b′の方が受圧面積が大きい
ため、上記ピストンはサーボアプライ室106
a′側へ押戻される。以上の作用によりフロントク
ラツチ104への供給圧が或る値以上になつてこ
のフロントクラツチを締結開始した後初めてサー
ボレリーズ室106b′への圧力供給(バンドサー
ボ106′によるセカンドブレーキ106の開放)
を行なわせることができ、フロントクラツチの締
結をセカンドブレーキの作動と若干オーバーラツ
プさせて、両者が共に解放されることによりエン
ジンが空吹きするのを防止しつつ、フロントクラ
ツチ104の締結により、リヤクラツチ105の
前記した締結保持と相俟つて自動変速機を第2速
から第3速へシフトアツプさせることができる。 第3速での走行中、車速が或る値以上で、この
車速に対応した、回路23より3−2ダウンシフ
トバルブ5の室5dに至るガバナ圧により当該バ
ルブのスプール5bがばね5cに抗し図中左半部
位置に上昇された状態において、アクセルペダル
を踏込みスロツトル開度を増すと、このスロツト
ル開度に対応した、変速制御圧回路25より油路
39を経て3−2ダウンシフトバルブ5に至るス
ロツトルモジユレータ圧が、ランド5eとランド
5gとの受圧面積差に作用して、ばね5cとの共
働によりスプール5bを図中右半部位置に押下げ
る。これにより、油路36,39間が導通し、ス
ロツトルモジユレータ圧は油路39,36及びシ
ヤトルバルブ34を経て2−3シフトバルブ4の
室4oに入り、スプール4cを室4e内のガバナ
圧に打勝つて図中左半部位置から右半部位置ゑと
押下げる。これにより油路31,32間が遮断さ
れ、油路32へのライン圧供給を断たれると同時
に、油路32はドレンポート4rに通じ、第3速
でフロントクラツチ104及びサーボレリーズ室
106b′に供給されていた圧力は次に説明する如
くに抜取られる。即ち、フロントクラツチ圧は、
フロントクラツチ減圧バルブ15の室15dに圧
力が生じなくなるため、スプール15bがばね1
5cにより図中右半部位置にされて油路40,7
0間を導通していることから、油路62、シヤト
ルバルブ61、油路70,40,32及びドレン
ポート4rを経て比較的速やかに抜取られる。一
方、サーボレリーズ圧は、2−3タイミングバル
ブ13の室13dに圧力が生じなくなるため、ス
プール13bがばね13cにより図中右半部位置
にされて油路65をドレンポート13eに通ずる
ことから、油路67、オリフイス69、油路65
及びドレンポート13eを経て比較的ゆつくり抜
取られる。ここで、車速がある程度低くなると、
この車速に対応した、ガバナ圧回路23より油路
66を経て3−2タイミングバルブ14の室14
dに及ぶガバナ圧はスプール14bをばね14c
に抗して図中左半部位置に上昇させ得ず、スプー
ル14bは図中右半部位置に下降して、油路6
5,67間を通ずる。この場合、サーボレリーズ
圧は油路67、3−2タイミングバルブ14、油
路65、ドレンポート13eを経て前記車速が高
いときより比較的速やかに抜取られる。以上の作
用により、フロントクラツチ圧の抜けに対しサー
ボレリーズ圧は、車速が高い場合、オリフイス6
9で決定されるゆつくりした速度で、又車速が低
い場合、比較的速く抜取られる。これがため、高
車速ではフロントクラツチ104の解放に対して
バンドサーボ106′(セカンドブレーキ106)
の作動が遅れ、ニユートラルインタバルを長くと
ることができ、その間にエンジン回転が車速に見
合うだけ上昇し、変速シヨツクを少なくして第3
速から第2速へのシフトダウンを行なうことがで
きる。又、低車速では、フロントクラツチ104
の解放に対するセカンドブレーキ106の作動遅
れを少なくし、この作動遅れを、丁度エンジン回
転が車速に見合う分だけ上昇するに必要な時間に
合せることができ、上記シフトダウン時の変速シ
ヨツクを軽減可能である。 なお、3−2ダウンシフトバルブ5は、車速が
低下し、室5dに及ぶガバナ圧がこれに対応して
低下する時も、スロツトル開度を増した場合につ
き前記したと同様の作用を生じ、同様な第3速か
ら第2速へのシフトダウンを自動変速機に行なわ
せることができる。 次に、車速が更に低下すると、1−2シフトバ
ルブ3の室3e内におけるガバナ圧がばね3dの
ばね力に抗しきれず、このばねでスプール3b,
3cは図中左半部位置より右半部位置に下降して
油路30,31間を遮断すると共に、油路31を
ドレンポート3tに通じさせる。これにより、サ
ーボアプライ室106a′に供給されていたライン
圧は油路42のチエツクバルブ76を通り、油路
31及びドレンポート3tを経て抜取られ、バン
ドサーボ106′の解放作動によりセカンドブレ
ーキ106は作動解除される。かくて、摩擦要素
はリヤクラツチ105のみが締結されることにな
り、自動変速機は第2速から第1速へシフトダウ
ンされる。 その後マニユアルバルブ2をNレンジに戻す
と、ポート2bがドレンされることから、リヤク
ラツチ105に供給されていたライン圧は油路2
9、チエツクバルブ77、油路22を通りマニユ
アルバルブ2のポート2bより抜取られ、自動変
速機は全ての摩擦要素が非作動にされ、動力伝達
の行なわれない中立状態となる。 前記した第3速での走行中、アクセルペダルを
いつぱい踏込んでキツクダウン状態にすると、前
記した如くスロツトルバルブ8のプランジヤ8d
が図中右方へ限界まで押込まれて、回路24にキ
ツクダウン圧(ライン圧)が出力される。このキ
ツクダウン圧は一方で1−2シフトバルブ3のポ
ート3uに、他方で2−3シフトバルブ4の室4
pに油路37を経て夫々供給される。室4pに供
給されたキツクダウン圧は、図中左半部位置にあ
るスプール4bのランド4gの上下両受圧面とラ
ンド4hの上側受圧面積に作用し、ばね4dとの
共働によりスプール4b,4cを図中右半部位置
に押下げる。これにより2−3シフトバルブ4は
前述したと同様にして自動変速機を第3速から第
2速にシフトダウンさせる。又、車速が更に低下
すると、回路24から1−2シフトバルブ3のポ
ート3uに供給されたキツクダウン圧は、ランド
3hの上側受圧面、ランド3gの上下両受圧面、
及びランド3fの下側受圧面に作用し、ばね3d
と共働してスプール3b,3cを室3e内のガバ
ナ圧に抗し図中左半部位置から右半部位置へ押下
げる。これにより1−2シフトバルブ3は前述し
たと同様にして自動変速機を第2速から第1速へ
シフトダウンさせる。 第1速での走行中キツクダウン状態にすると、
前記した如く回路25に出力されるライン圧が1
−2シフトバルブ3の図中左半部位置にあるスプ
ール3cのランド3m,3n間における受圧面積
差に作用すると共に、2−3シフトバルブ4の図
中右半部位置にあるスプール4bのランド4h,
4i間における受圧面積差に作用し、夫々のスプ
ールを下向きに押している。又、回路24のキツ
クダウン圧は1−2シフトバルブ3の図中右半部
位置にあるスプール3bのランド3g,3h間に
おける受圧面積差に作用すると共に、2−3シフ
トバルブ4の図中右半部位置にあるスプール4b
のランド4gに作用し、夫々のスプールを下向き
に押している。更に両シフトバルブ3,4のスプ
ールには夫々ばね3d,4dによる下向きの力が
働いている。各シフトバルブ3,4のスプールに
は上記の下向き力に対向するよう室3e,4e内
においてガバナ圧が作用し、ガバナ圧が1−2シ
フトバルブのスプールに加わる下向き力に打勝つ
ような車速になると、前記したようにして1−2
シフトバルブ3は第1速から第2速へのシフトア
ツプを行ない、ガバナ圧が2−3シフトバルブ4
のスプールに加わる下向き力に打勝つような車速
になると、前記したようにして2−3シフトバル
ブ4は第2速から第3速へのシフトアツプを行な
うことができる。しかし、両シフトバルブ3,4
のスプールに加わる下向き力は上述した処から明
らかなように、前記した通常のスロツトル開度時
における下向きの力より大きいため、通常のスロ
ツトル開度より高速になるまでシフトアツプせ
ず、低速ギアの大きな駆動力で加速できる。 次に、マニユアルバルブ2をDレンジにした第
3速での走行中、レンジにセレクトした場合の
作用を次に説明する。Dレンジにした第3速での
走行中は、油路40に導びかれたライン圧が条溝
6e、油路6gを通り室6fに達し、スプール6
bを図中上半部位置から下半部位置へばね6cに
抗して移動させ、このスプール位置はその後油路
31,41より条溝6e、油路6gを経て室6f
に至るライン圧により保持されている。ここでマ
ニユアルバルブ2をレンジに切換えると、ライ
ン圧回路16はポート2b,2cに通じ、ライン
圧はポート2bからは前記したと同じ場所に達
し、ポート2cからは一方で油路35、シヤトル
バルブ34および油路33を経て2−3シフトバ
ルブ4の室4oに達し、ランド4mに作用してス
プール4cを図中左半部位置から右半部位置へ押
下げ、他方で油路45に供給される。従つて、2
−3シフトバルブ4は前記したダウンシフト状態
と同じになり、自動変速機は、フロントクラツチ
104およびサーボレリーズ室106b′に供給さ
れた圧力が抜取られることで第3速から第2速へ
とシフトダウンされ、室4oに供給されるライン
圧でスプール4cが上記下降位置を保持されるこ
とから、車速上昇によつても、第3速へシフトア
ツプされることはない。油路45に導びかれたラ
イン圧は、ライン圧ブースタバルブ6が上記の状
態にあることから、油路43およびシヤトルバル
ブ46を経てプレツシヤモデイフアイアバルブ7
のポート7hに導びかれる。かくて、プレツシヤ
モデイフアイアバルブ7は前記した調圧作用によ
り油路54に、全スロツトル開度中調圧上限値の
プレツシヤモデイフアイア圧を出力し、レギユレ
ータバルブ1にこのプレツシヤモデイフアイア圧
が供給される。この結果、レギユレータバルブ1
は前記の作用により、その調圧上限値に相当する
ライン圧を全スロツトル開度に亘り、ライン圧回
路16内に作り出す。これがため、小または中ス
ロツトル開度においても十分高いライン圧が得ら
れて、リヤクラツチ105およびバンドサーボ1
06′を強力に作動させることができ、レンジ
でのエンジンブレーキの効きを十分確保すること
ができる。 上記レンジでの走行中車速が或る値まで低下
すると、1−2シフトバルブ3は、スプール3
b,3cがばね3dにより図中左半部位置より右
半部位置に下降することから、前記したと同様に
して自動変速機を第2速から第1速にシフトダウ
ンさせる。この時、油路31内に油圧がなくな
り、この結果ライン圧ブースタバルブ6のスプー
ル6bは図中下半部に示す右行位置に保持される
力を失い、上半部に示す位置へばね6cで戻され
る。これにより、油路45のライン圧はライン圧
ブースタバルブ6で行止まりとなり、油路43は
油路44,47を経てスロツトルフエールセーフ
バルブ9のドレンポート9cに通ずる。かくて、
プレツシヤモデイフアイアバルブ7のポート7h
へは、シヤトルバルブ46の切換動作により回路
48のスロツトル圧が導びかれるようになり、プ
レツシヤモデイフアイアバルブ7は前記したよう
にプレツシヤモデイフアイア圧を油路54を経て
レギユレータバルブ1に供給し、レギユレータバ
ルブ1で示す如きライン圧を回路16内に作り出
すような機能をさせることができる。 その後車速が上がり、1−2シフトバルブ3の
室3e内におよぶガバナ圧でこのシフトバルブが
アツプシフト状態になると、前述したようにして
自動変速機は第1速から第2速にシフトアツプさ
れる。しかし、この時油路31内に生じたライン
圧が油路41を経てライン圧ブースタバルブ6に
供給されても、このバルブの図中上半部位置のス
プール6bは最早右行することはない。従つて、
ライン圧ブースタバルブ6は第3速での走行中
レンジに投入し第2速になる場合および後述する
ように第3速からレンジを選択して第2速にな
る場合のみ、前述の如くライン圧を全スロツトル
開度に亘り一定の高い値に保つてセカンドブレー
キがクラツチドラムをつかむとき必要な容量を確
保し、第3速からレンジまたはレンジにした
ときのエンジンブレーキの効きを確実にするが、
一度、第1速になるとこの後は第1速から第2速
へのシフトアツプ、第2速から第1速へのシフト
ダウンを繰返してもライン圧をブーストすること
がなく、変速シヨツクを大きくすることはない。 なお、Dレンジの第2速からレンジにすると
きはセカンドブレーキがクラツチドラムをあらか
じめつかまえているので、その容量はエンジンブ
レーキ時でも上記第3速からレンジまたはレ
ンジへセレクトするときより小さくて済み、ライ
ン圧ブースタバルブにてライン圧を高める必要は
ない。 次にマニユアルバルブ2をレンジにすると、
ライン圧回路16はポート2b,2cに加え、ポ
ート2dとも通じる。ライン圧はポート2b,2
cからは前記したと同じ場所に達し、ポート2d
からは第1速固定レンジ減圧バルブ11に供給さ
れる。減圧バルブ11は室11dに当初圧力がな
いため、スプール11bをばね11cにより図中
右半部位置に押下げられているが油路59からの
ライン圧が油路58より室11dに達してスプー
ル11bを押し上げ、ライン圧の一部をドレンポ
ート11fからドレンすることにより図中左半部
の位置でバランスし、この位置におけるばね11
cのばね力に等しい大きさまで減圧される。従つ
て、油路59に導びかれたライン圧は一定の大き
さに減圧されて油路58、シヤトルバルブ28、
油路26を通り、1−2シフトバルブ3のスプー
ルランド3lに作用し、スプール3cに下向きの
力を及ぼす。この下向き力より室3e内のガバナ
圧による上向きの力の方が大きい高車速では、ス
プール3b,3cは図中左半部位置にされ、シフ
トバルブ3は自動変速機を第2速の状態に保ち、
高速走行中レンジを選択した場合等におけるエ
ンジンのオーバーランを防止できる。なお、この
場合、第3速からレンジを選択して第2速にな
るときのみ、レンジのところで説明したように
ライン圧ブースタバルブ6にてライン圧が高ま
る。車速が低下し、室3eのガバナ圧による上向
き力が低下すると、スプール3cはスプールラン
ド3lに作用する前記一定の減圧油による下向き
力で図中右半部位置へ下降され、スプール3bは
この下端面とランド3hに作用する前記一定の減
圧油による上向き力によりばね3dを締めた状態
で図中左半部の位置に保持されてスプール3cか
ら離反される。この時、ドレンポート3sに通じ
ていた油路27が油路26と通じ、油路26内の
一定の減圧油は油路27を経てロー・アンド・リ
バース・ブレーキ107に供給され、このブレー
キの作動と、リヤクラツチ105の締結保持とで
自動変速機はレンジでエンジンブレーキを動か
せながら自動車を走行させることができる。な
お、第1速固定レンジ減圧バルブ11は油路59
からのライン圧をばね11cで決まる一定値に減
圧して油路58に出力するので、第1速固定レン
ジでの1−2シフトバルブ3の変速点を所望の一
定車速に設定でき、いかなるスロツトル開度にお
いても遅滞なくエンジンのオーバーランを防止で
きる。 マニユアルバルブ2をNレンジからRレンジに
すると、ライン圧回路16はポート2aのみに通
じる。ライン圧はポート2aから油路60を通
り、一方でシヤトルバルブ28および油路26を
経て1−2シフトバルブ3に至るが、この時ガバ
ナ圧が前進時のみ発生することから室3eにガバ
ナ圧が生ぜず、スプール3b,3cが常時図中右
半部位置にあるため、油路27を経てロー・アン
ド・リバースブレーキ107に供給され、他方で
オリフイス78、シヤトルバルブ61および油路
62を経てフロントクラツチ104に供給され
る。フロントクラツチ104に向うライン圧は途
中でオリフイス78により絞られ、当初低く、そ
の後徐々に立上がる。これによりフロントクラツ
チ供給圧はゆつくり上昇され、フロントクラツチ
104は、マニユアルバルブ2をNレンジからR
レンジにした時のセレクトシヨツクを生ずること
なく、ゆつくり締結される。かくて自動変速機は
フロントクラツチ104の締結と、ロー・アン
ド・リバース・ブレーキ107の作動とで後退走
行が可能な状態となる。 マニユアルバルブ2を更びNレンジに戻すと、
ポート2aがドレンに通じフロントクラツチ10
4内のライン圧は油路62、シヤトルバルブ6
1、油路60、チエツクバルブ79およびマニユ
アルバルブ2のポート2aを経て速やかに抜取ら
れ、ロー・アンド・リバース・ブレーキ107内
のライン圧も油路27,26、シヤトルバルブ2
8、油路60およびマニユアルバルブ2のポート
2aを経て速やかに抜取られ、自動変速機は中立
状態となる。 (発明の効果) かくして本発明変速シヨツク軽減装置は上述の
如く、アキユムレータ圧PAに抗し摩擦要素(図
示例ではセカンドブレーキ106)の作動油圧
(サーボアプライ室106a′への供給圧)に応動
してこの作動油圧を上昇制御するアキユムレータ
12へのアキユムレータ圧PAをライン圧からア
キユムレータ圧制御弁80により作り出し、この
際アキユムレータ圧制御弁80はエンジン負荷対
応の制御圧による一方向の力と、上記制御圧の元
圧である一定圧PDおよびアキユムレータ圧PA
よる逆向きの力とがバランスするようアキユムレ
ータ圧PAをエンジン負荷(センサ83により検
出するスロツト開度以外にエンジン吸入負圧、燃
料噴射量等でもよい)に応じ調圧することとし
て、 このアキユムレータ圧を変速シヨツク要因であ
るエンジン負荷の大きさに応じ間接的に制御する
構成としたから、アキユムレータ圧制御弁80が
シフト弁3に対し並列に設けられることとなり、
アキユムレータ圧制御弁80のステイツクによつ
ても摩擦要素106が作動不能にならず、当該ト
ラブルの発生率が高くなるのを防止できるし、ア
キユムレータ圧制御弁80の出力圧(2次圧)が
作動油圧でなくこれより低いアキユムレータ圧
PAであることによつて、アキユムレータ圧制御
弁80の制御圧(1次圧)PSに対する出力圧(2
次圧)PAの増幅率を第5図の如く小さくするこ
とができる。又、摩擦要素106の作動油圧管路
42中に弁80を挿入しないことで、その管路抵
抗が大きくなつたり、作動油圧の洩れを生ずる等
の問題を回避し得るし、更にアキユムレータ圧制
御弁80の1次圧PSを動的制御することなく、変
速シヨツク要因であるエンジン負荷の大きさに応
じた値に静的制御する(第4図参照)だけで所定
の変速シヨツク軽減効果が達せられ、制御が煩雑
になるのを防止できる。 更に、エンジン負荷対応の制御圧を、エンジン
負荷を電気的に検出するセンサ83からの電気信
号に応動する電磁弁81で電磁的に作り出すか
ら、これに基いて制御するアキユムレータ圧PA
のエンジン負荷に対する変化特性を自由に選ぶこ
とができ、変速シヨツク軽減効果が最も高くなる
ようなアキユムレータ圧制御特性を達成し易い。 又、アキユムレータ圧制御弁80に前記の通り
一定圧PDを導いたり、アキユムレータ圧PAをフ
イードバツクする通路にオリフイス87,92を
設けることから、圧力の脈動にともなうアキユム
レータ圧制御弁80のチヤタリングを防止してア
キユムレータ圧制御の安定性を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置により変速シヨツクを軽減
すべき自動変速機の動力伝達列を示すスケルトン
図、第2図は同自動変速機の変速制御回路に本発
明装置を設けて示す油圧回路図、第3図a〜dは
夫々本発明変速シヨツク軽減装置の動作特性図、
第4図は本発明装置の動作タイムチヤート、第5
図は本発明におけるアキユムレータ圧制御弁のデ
ユーテイ1次圧に対するデユーテイ2次圧の変化
特性図、第6図は従来の変速シヨツク軽減装置を
示すシステム図、第7図は同装置の動作タイムチ
ヤート、第8図は同装置における調圧弁のデユー
テイ1次圧に対するデユーテイ2次圧の変化特性
図である。 1……レギユレータバルブ、2……マニユアル
バルブ、3……1−2シフトバルブ、4……2−
3シフトバルブ、5……3−2ダウンシフトバル
ブ、6……ライン圧ブースタバルブ、7……プレ
ツシヤモデイフアイアバルブ、8……スロツトル
バルブ、9……スロツトルフエールセーフバル
ブ、10……スロツトルモジユレータバルブ、1
1……1速固定レンジ減圧バルブ、12……アキ
ユムレータ、13……2−3タイミングバルブ、
14……3−2タイミングバルブ、15……フロ
ントクラツチ減圧バルブ、16……ライン圧回
路、20……オイルクーラ、21……各種潤滑
部、25……変速制御圧回路、28,34,4
6,61……シヤトルバルブ、42……セカンド
ブレーキ作動油圧路、48……スロツトル圧回
路、63……アキユムレータ圧油路、68,7
6,77,79……チエツクバルブ、69,7
3,74,75,78,87,88……オリフイ
ス、80……アキユムレータ圧制御弁、81……
デユーテイソレノイド(電磁弁)、82……コン
トロールユニツト、83……スロツトル開度セン
サ、84……減圧弁、100……クランクシヤフ
ト、101……トルクコンバータ、102……メ
インシヤフト、103……ワンウエイクラツチ、
104……フロントクラツチ、105……リヤク
ラツチ、106……セカンドブレーキ(摩擦要
素)、106′……バンドサーボ、107……ロ
ー・アンド・リバースブレーキ、108……ワン
ウエイクラツチ、109……中間シヤフト、11
0……第1遊星歯車群、111……第2遊星歯車
群、112……アウトプツトシヤフト、113…
…第1ガバナバルブ、114……第2ガバナバル
ブ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ライン圧PLを供給されて選択された摩擦要
    素を油圧作動させることにより複数変速段のうち
    対応する変速段を選択可能で、摩擦要素のうち少
    なくとも1個の摩擦要素の作動油圧路に通じて該
    摩擦要素の作動油圧を供給される室12eと、こ
    の室と対向するようピストン12bにより仕切ら
    れてアキユムレータ圧PAを供給される室12d
    とを有し、前記作動油圧の立上がりを前記アキユ
    ムレータ圧PAに応じ緩和するようにしたアキユ
    ムレータ12を具える自動変速機において、 前記ライン圧PLを減圧して一定圧PDを出力す
    る減圧弁84と、 自動変速機の前段におけるエンジンの負荷状態
    を電気的に検出するセンサ83と、 該センサからの電気信号に応動して前記一定圧
    PDからエンジン負荷状態に応じた制御圧を作り
    出す電磁弁81と、 前記ライン圧PLから前記アキユムレータ圧PA
    を作り出し、前記制御圧による一方向の力と、フ
    イードバツクされた前記アキユムレータ圧PA
    びオリフイス87を経て供給された前記一定圧
    PDによる逆向きの力とがバランスするようアキ
    ユムレータ圧PAを調圧するアキユムレータ圧制
    御弁80とを具備してなることを特徴とする自動
    変速機の変速シヨツク軽減装置。 2 ライン圧PLを供給されて選択された摩擦要
    素を油圧作動させることにより複数変速段のうち
    対応する変速段を選択可能で、摩擦要素のうち少
    なくとも1個の摩擦要素の作動油圧路に通じて該
    摩擦要素の作動油圧を供給される室12eと、こ
    の室と対向するようピストン12bにより仕切ら
    れてアキユムレータ圧PAを供給される室12d
    とを有し、前記作動油圧の立上がりを前記アキユ
    ムレータ圧PAに応じ緩和するようにしたアキユ
    ムレータ12を具える自動変速機において、 前記ライン圧PLを減圧して一定圧PDを出力す
    る減圧弁84と、 自動変速機の前段におけるエンジンの負荷状態
    を電気的に検出するセンサ83と、 該センサからの電気信号に応動して前記一定圧
    PDからエンジン負荷状態に応じた制御圧を作り
    出す電磁弁81と、 前記ライン圧PLから前記アキユムレータ圧PA
    を作り出し、前記制御圧による一方向の力と、前
    記一定圧PD及びオリフイス92を経てフイード
    バツクされた前記アキユムレータ圧PAによる逆
    向きの力とがバランスするようアキユムレータ圧
    PAを調圧するアキユムレータ圧制御弁80とを
    具備してなることを特徴とする自動変速機の変速
    シヨツク軽減装置。
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