JPS62275316A - 磁気記録媒体およびその製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体およびその製造方法

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JPS62275316A
JPS62275316A JP61076380A JP7638086A JPS62275316A JP S62275316 A JPS62275316 A JP S62275316A JP 61076380 A JP61076380 A JP 61076380A JP 7638086 A JP7638086 A JP 7638086A JP S62275316 A JPS62275316 A JP S62275316A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 この発明は、コバルトを主成分とする強磁性金属i膜層
を磁気記録層とした磁気記録媒体およびその製造方法に
関し、さらに詳しくは、耐食性に優れ、かつ摩擦係数が
小さくて走行安定性に優れた前記の磁気記録媒体および
その製造方法に関する。
〔従来の技術〕
コバルトを主成分とする強磁性金属薄膜層を磁気記録層
とした磁気記録媒体は、通常、コバルトもしくはコバル
ト合金などを真空蒸着、スパッタリング等によって基体
フィルム上に被着してつくられ、高密度記録に適した特
性を有するが、反面、表面に金属が露出しているため空
気中の酸素によって酸化されやすく、磁気特性が低下し
たり、また腐食生成物の成長によって磁気記録媒体の走
行不良を生じるなどの欠点がある。
このため、従来からこの種のコバルトを主成分とする強
磁性金属薄膜層の耐食性を改善すべく、強磁性金属薄膜
層を有する磁気テープを70”C180%R)[のよう
な高温高湿の雰囲気下で処理して、結晶性のCo3O4
を表面に形成する方法(米国特許第3460968号明
細りなどが提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、前述のように70℃、80%RHのような高
温高湿の雰囲気下で強磁性金属薄膜層を処理すると、耐
食性や走行安定性が充分に改善されず、また60℃、9
0%RHのような高温高湿の雰囲気下に長時間保存する
と、強磁性金属薄膜層の表面に水酸化コバル)Co (
OH)2の腐食層が生成し、これが摩擦係数の増大をも
たらして、磁気記録媒体の耐摩耗性を向上させることが
できない。さらに腐食生成物による摩擦係数の経時的な
増大を防止することができない。
この発明はかかる現状に鑑みなされたもので、前述した
従来技術の欠点を解消し、耐食性ならびに耐摩耗性に優
れた磁気記録媒体を提供することを目的とするものであ
ある。
またこの発明は、耐食性ならびに耐摩耗性に優れた磁気
記録媒体を容易かつ確実に量産することが可能な磁気記
録媒体の製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明者らは前述の目的を達成するため、前記従来技
術について鋭意研究を重ねた結果、基体上にコバルトを
主成分とする強磁性金属ゴ膜層を形成した磁気テープ巻
回体を、50%RH未満、好ましくは45%RHの低湿
度下、40〜90℃で酸化処理を施すと、磁気テープ巻
回層の内部でテープの幅方向の両端部の一部に、他の部
分と異なり耐食性に優れ、摩擦係数の経時的な増大を抑
制し得る不To態膜を有する磁気テープが得られること
を見いだした。
この不1fh態膜を有する磁気テープについて、強磁性
金属薄膜層の表面部分をX線光電子分光分析によって解
析した結果、他の不Il]態膜のない部分と異なり、X
線光電子分光分析におけるCo2Pスペクトルがその結
合エネルギー780.0±0.3eV(2P3/2)と
795.6±0.3 e V (2P172)の両ピー
クの低結合エネルギー側立ち上がり点を遣ってスペクト
ルに接するように直線でバックグラウンドを引いたとき
、780.0±0,3eVのピーク高さを100とすれ
ば、785.9±0.3eVにあるピークの高さが40
以下であって、かつOISスペクトルがその結合エネル
ギー530.5±2.5eVにある複合したピークの低
結合エネルギー側立ち上がり点と高結合エネルギー側立
ち上がり点を通ってスペクトルに接するように直線でバ
ックグラウンドを引いたとき、波形分離によって得られ
る529.3±0.4eVにあるピークの高さと530
.8±0.4eVにあるピークの高さの比が100対1
10から100対50の範囲にある非晶質のコバルト化
合物領域が生成し、しかも反射電子線解析により結晶性
を測定した結果、結晶物の解析パターンが認められず、
非晶質であることが判明した。
さらに、この不(6=、膜について検討を重ねた結果、
基体上にコバルトを主成分とする強磁性金属薄膜層を形
成した磁気テープを10”3ト一ル以上の水蒸気圧を有
する雰囲気に曝して強磁性金属薄膜層に水分を吸湿させ
、しかる後、この磁気テープを100トール以下の減圧
下で乾燥し、その後、2気圧以下の酸素分圧が主成分と
なる雰囲気下で酸化反応させると、磁気テープのほぼ全
領域にわたり、均質な不働態膜が形成され、磁気テープ
の量産化が可能となることを解明した。
また、強磁性金属薄膜層の最表面から1ooA内におけ
る平均酸素含有濃度が約20〜5o原子%の範囲内に規
制された層を存在させることにより、耐摩耗性を改善す
ることができた。
さらに、この不1!b 態膜上に脂肪酸系有機化合物や
フッ素系有機化合物などからなる潤ン脅剤層を形成する
と、摩擦係数がより低減し、耐久性がより向上すること
を見いだした。
このような良好な結果が得られる理由は明確でないが、
前記コバルト不(eJB膜は腐食の原因となっているコ
バルトカチオンの拡散を阻止し、特に、表面の腐食を良
好に阻止して強磁、性金属薄膜層の耐食性を充分に向上
させ、さらに高温高湿度下に放置した場合に水酸化コバ
ル)Go(OH)2などの腐食生成物によって生じる走
行性の劣化を防止し、摩擦係数を充分に小さくして、走
行安定性を充分に向上させるものと考えられる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながらこの発明について説明する。
第1図は一実施例に係る真空蒸着装置の概略構成図、第
2図は本発明の方法によって製造された磁気記録媒体の
断面図、第3図ならびに第4図はその磁気記録媒体にお
ける強磁性金属薄膜層の拡大概念図である。
厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムか
らなるベースフィルム1の原反ロール2を、真空蒸着槽
3内にセットする。原反ロール2から繰出したベースフ
ィルム1は、ガイドローラ4を介して真空蒸着槽3の中
央に配置された円筒状キャン5の周面に巻き掛けられた
のち、ガイドローラ4を介して巻取りロール6に巻き取
られる。
前記キャン5の下方には蒸発源るつぼ7が配置され、そ
の中にニッケルを20重量%含有するコバルト−ニッケ
ル合金からなる強磁性金属8がセットされている。キャ
ン5と蒸発源るつぼ7との間には防着板9が設けられて
いる。
真空蒸着槽3に付設された減圧手段10により槽内を5
.OX 10−6)−ルまで減圧したのち、酸素ガス供
給手段11から酸素ガスを槽内に導入して8.OX 1
0’ )−ルに保つ。このような状態において前記キャ
ン5の周面に沿って移動するベースフィルム1に向けて
強磁性金属8を斜め蒸着して、膜厚1500人のコバル
ト−ニッケル合金からなる強磁性金属薄膜層12が形成
され、連続的に巻取ロール6に巻き取られる。このよう
にして形成された前記強磁性金属薄膜ff112の磁気
特性を測定したところ保磁力は1000エルステツド、
角型比は0.7であった。
前述のように強磁性金属8を斜め蒸着することにより、
第3図ならびに第4図に示すように柱状粒子13が傾斜
した状態で生成する。前述のように酸素ガスの存在下で
蒸着するため、柱状粒子13の周囲に酸化物膜14が形
成される。この酸化物膜14の膜厚は、酸素導入量など
によって違うが約300Å以下であると推測される。
前述のようにしてベースフィルム1の表面に所定の厚さ
を有する強磁性金属薄膜層12を形成した後、これを真
空蒸着槽3から取り出し、少なくとも酸素ガスと水分の
存在下で加熱処理する。この処理により酸化物膜14の
表面が主にアモルファスの3価コバルトの含水酸化物(
不働態H@)15に変成される(第3図ならびに第4図
参照)。
この含水酸化物15の形成状態は、前記含水酸化物15
を生成する際の加熱処理条件などにより、第3図に示す
ように柱状粒子13の周囲の全体に形成されたり、ある
いは第4図に示すように柱状粒子130表面部分にのみ
形成されることがある。なおこの含水酸化物(不動!3
膜)15からなるコバルト化合物領域は層であってもよ
い。
加熱処理が終了すると次ぎに潤滑剤塗布工程に運ばれ、
第2図に示すように強磁性金属薄膜層12の表面に潤滑
剤層16が設けられる。なお、この潤滑剤層16の膜厚
は30〜500人程度が適当で、30人より薄いと長期
間にわたって潤滑効果を発揮することが難しく、一方、
500人より厚くなると電磁変換特性が低下するため、
潤滑剤層16の膜厚は前述の範囲に規制する方が望まし
い。
次ぎに、本発明の具体的な実施例について説明する。
実施例1 前述のようにして25cm幅、1000m長のポリエチ
レンテレフタレートからなるベースフィルム1の表面に
、コバルトを80mff1%、ニッケルを2C1量%含
有し、柱状粒子13の表面に酸化物膜14を設けた強磁
性金属薄膜層12を真空蒸着槽3から取り出して、大気
圧に保たれた熱処理槽において処理温度60℃、相対湿
度30%で、3時間加熱処理し、処理後に所定の幅に裁
断して磁気テープを作った。このにょうにして得られた
磁気テープ中不動態膜が形成された部分は、幅方向で端
部から約’l cni以内であった。
実施例2 処理時間を10時間にした以外は、前記実施例1と同様
にして磁気テープを作った。
実施例3 処理時間を24時間にした以外は、前記実施例1と同様
にして磁気テープを作った。
実施例4 処理温度を40℃、相対湿度を40%にした以外は、前
記実施例3と同様にして磁気テープを作った。
実施例5 処理温度を90℃、相対湿度を25%、処理時間を1時
間にした以外は、前記実施例1と同様にして磁気テープ
を作った。
実施例6 加熱処理後に強磁性金属薄膜層の上に脂肪酸の1種であ
るステアリン酸の潤滑剤層を形成した以外は、前記実施
例1と同様にして磁気テープを作った。
実施例7 加熱処理後に強磁性金属薄膜層の上にステアリン酸の潤
滑剤層を形成した以外は、前記実施例4と同様にして磁
気テープを作った。
実施例8 加熱処理後に強磁性金属薄膜層の上にステアリン酸の潤
滑剤層を形成した以外は、前記実施例5と同様にして磁
気テープを作った。
実施例9 加熱処理後に強磁性金属薄膜層の上にフッ素系有機化合
物の1種であるパーフルオロアルキルポリエーテル(デ
ュポン社製、製品名クライトソクスH)の潤滑剤層を形
成した以外は、前記実施例1と同様にして磁気テープを
作った。
実施例10 加熱処理後に強磁性金属薄膜層の上にパーフルオロアル
キルポリエーテル(デュポン社製、製品名タライトソク
スH)の潤滑剤層を形成した以外は、前記実施例4と同
様にして磁気テープを作った。
実施例11 加熱処理後に強磁性金属薄膜層の上にパーフルオロアル
キルポリエーテル(デュポン社製、製品名タライトンク
スH)の潤滑剤層を形成した以外は、前記実施例5と同
様にして磁気テープを作った。
実施例12 処理時間を100時間にした以外は、前記実施例1と同
様にして磁気テープを作った。このようにして得られた
磁気テープ中下Ton膜が形成された部分は、幅方向で
端部から約3備以内であった。
比較例1 加熱処理を省略した以外は、前記実施例1と同様にして
磁気テープを作った。
比較例2 強磁性全屈薄膜層上にステアリン酸の潤滑剤層を形成し
た以外は、前記比較例1と同様にして磁気テープを作っ
た。
比較例3 加熱処理を70℃、80%RH下で3時間行った以外は
、前記実施例1と同様にして磁気テープを作った。
比較例4 加熱処理後に強磁性金属1膜層の上にステアリン酸の潤
滑剤層を形成した以外は、前記比較例3と同様にして磁
気テープを作った。
比較例5 真空蒸着槽内において、ベースフィルム上にコバルト(
80重量%)−ニッケル(20重量%)合金を斜め蒸着
して強磁性金属薄膜層を形成した、その後に真空蒸着槽
より取り出して、100℃以上の加熱水蒸気を前記強磁
性金属薄膜層の表面に吹きつけて処理した磁気テープを
作った。
第5図は、前記各実施例中下i&態膜の形成された部分
ならびに各比較例によって得られた磁気テープの摩擦係
数の経時変化を示す図である。この摩擦係数の測定は、
摺動式動摩擦係数測定機を用い、初期の摩擦係数と、各
磁気テープを60℃、90%RHの高温、高湿雰囲気中
で1週間静置して、摩擦係数の変化を測定した。なお、
図中の線Aは実施例1〜5.12によって得られた磁気
テープ、線Bは実施例6〜8によって得られた磁気テー
プ、線Cは実施例9〜11によって得られた磁気テープ
、線りは比較例1によって得られた磁気テープ、線Eは
比較例2によって得られた磁気テープ、線Fは比較例3
によって得られた磁気テープ、線Gは比較例4によって
得られた磁気テープ、線Hは比較例5によって得られた
磁気テープの特性曲線である。
この図から明らかなように、比較例1.2.3.4.5
のものは高温、高湿の雰囲気下に長時間放置すると摩擦
係数は急激に増大する(噴量にある。これに対して本発
明に係る磁気記録媒体はいずれのものも摩擦係数の経時
変化がほとんどなく、常に安定した低い摩擦係数を有し
ているために走行性が非常に良好である。
次に前記実施例6によって得られた磁気テープの強磁性
金属薄膜層と潤滑剤層との界面付近並びに前記界面付近
から50人深いところのXPS分析を行った。XPS分
析にはV G  ScientificLimited
社製、製品名ESCALAB5の分析機器を使用し、X
線出力がl0KV、20mAで、CISピーク値を28
4.6 e Vにセントし、脱出角を零度にして分析し
た。
第6図ないし第8図は前記XPS分析に基づくCo2P
Bのスペクトル図で、第6図は磁気記録媒体を製造した
初期のもの(試料I)のスペクトル、第7図は製造後に
磁気記録媒体を60℃、90%RHの雰囲気中で4日間
静置したもの(試料■)のスペクトル、第8図は製造後
に磁気記録媒体を60℃、90%RHの雰囲気中で15
日間静置したもの(試料■)のスペクトルである。
なおこれらの各図において実線は強磁性金属薄膜層と潤
滑剤層との界面付近のスペクトル、点線は前記界面から
50人深いところのスペクトルである。
また第9図および第10図は製造した初期の磁気記録媒
体(試料■)のOISのスペクトル図で、実線は実測ス
ペクトルを示し、この実測スペクトルは各種ピークが合
成されて示されているから、分り易いようにこの実測ス
ペクトルを各ピーク毎に分解し、各ピークを点線で示し
た。この各ピークを解析すると、酸化物に基づ(02−
のピーク(529,7e V ) 、含水酸化物に基づ
<0)(−のピーク(531,1e V )および吸着
した僅かな水あるいは有機物に基づくもののピーク(5
32,4e V )を示すことが判明した。
第9図は強磁性金属薄膜層と潤滑剤層との界面付近のス
ペクトル、第10図は前記界面から50人深いところの
スペクトルである。なお、試料■、■について各部のス
ペクトルもとったが、第9図および第10図に示すスペ
クトルとほぼ同じであるので図示を省略した。
これら第6図ないし第10図の分析結果に基づく考察を
界面部分ならびに内部部分にわけて記述する。まず磁気
記録媒体の強磁性金属薄膜層と潤滑剤層との界面部分で
あるが、第6図ないし第8図のCo2Pつのスペクトル
から、試料■、■、■とも強磁性全屈M膜屓の界面では
コバルト酸化物またはこれらの含水酸化物のピーク(7
B0.Oe V)に相当する強いピークが認められ、又
FJ擦係数の経時変化の原因となるCo(OH)2のピ
ーク(7B1.Oe V )に相当するものは認められ
ない。
さらに界面では、界面から50人深いところでのスペク
トルで認められる顕著な2価のコバルトイオンの存在を
示すサテライトピーク(786,Oe V)も極めて低
いことから、界面では3価のコバルトの酸化物か含水酸
化物が存在することを示しており、界面より50人深い
ところでは2f+lIiのコバルトの酸化物が存在して
いることを示している。
一方、第9図のOISスペクトルから界面では酸化物に
基づり02−のピーク(529,7e V )と、含水
酸化物に基づ<0)I−のピーク(531,1e V 
)が顕著に認められることと、上記Co2Py2のスペ
クトル結果を併せて考えると、界面では3価のコバルト
の含水酸化物が主体的に存在していることを示している
また界面より50人深いところでは、第10図のOIS
スペクトルの結果から、OH−のピークが著しく減少し
、C2−のピークが主体的となっており、この結果と前
記C02P3/2のスペクトルの解析結果から、2価の
コバルト酸化物が主体的に存在していることを示してい
る。
さらに図示していないが、もう少し深くエツチングする
とコバルトの金属(778,Oe V)を主体としたス
ペクトルを示す。
以上のことから本発明の磁気記録媒体では、強磁性金属
薄膜層の表面に3価コバルトの含水酸化物Co2O3・
nH2Oを主体とする層が、その下に酸化物Cooを主
体とする層が、さらにその下にコバルト金属を主体とす
る層が存在していることが分かる。
本発明の磁気記録媒体の強磁性金属薄膜層と潤滑剤層と
の界面を、日立製作所社製H−700Hの反射電子線回
折装置 加速電圧75kVのものを使用して調べた結果
、酸化コバルトCooの回折パターンは認められたが、
3価コバルトの含水酸化物Co2O3・nH2Oの回折
パターンは認められない。このことから柱状粒子の表面
側部分にある前記含水酸化物CO20,・nH2Oはア
モルファスであることが分かる。
本発明における熱処理温度は、約140℃以下、特に約
35〜100℃の範囲、さらに好ましくは約40〜90
℃の範囲である。熱処理時間は熱処理温度との関係があ
り、処理温度が高ければ処理時間は短(てすみ、処理温
度が低ければ長時間熱処理する必要がある。
熱処理時における湿度は50%RH未満が望ましい。湿
度がこれ以上高くなると、強磁性金属薄膜層の表面側部
分に3価コバルトの含水酸化物よりも水酸化コバル)C
o(OH)2が生成しやすくなるため好ましくない。
本発明において、3価コバルトの含水酸化物Co203
 ・nH20の式中のnは0.1〜8の範囲、好ましく
は0.1〜2の範囲である。
本発明は前述のような構成になっており、簡単な処理に
より水酸化コバルトCo (OH)2の成長を抑制し、
摩擦係数の経時変化のない安定した走行性を有する信頼
性の高い磁気記録媒体を提供することができる。
上記実施例1〜12および比較例1〜5で得られた磁気
テープについて、不1f/h態膜の生成率(不働態膜の
生成面積X100/全強磁性金属薄膜層面積)を測定し
、またXPS分析に基づき、C02P3/2のスペクト
ルのメインピークの高さH4に対するサテライトピーク
の高さH2の比、及びOISのスペクトルの波形分離後
の529.3±0.4eVにあるピークの高さH3と5
30.8±0.4eVにあるピークの高さ■〜14との
比を測定し、耐食性を試験した。耐食性試験は各試料の
磁気テープを60℃、90%RHの環境下に5週間静置
し、静置前後の飽和磁化を測定して、静置後の飽和磁化
の減少を調べ、劣化率であられした。
下記第1表はその結果である。なお、第1表中H2/H
1、H4/H3、および耐食性の特性は、不働態膜生成
部分(A部)と非生成部分(B部)の測定値を未した。
第  1  表 上記第1表から、各実施例で得られた磁気テープは、不
(ib態膜の生成率は低いが、不働態膜生成部分(A部
)は、非生成部分(B部)と異なり、1(2/ HIが
0.40以下でかつH4/H,が0.50〜1.10の
範囲内に入り、耐食性が優れていることが明らかである
実施例13 次ぎに、第11図および第12図に示すような真空蒸着
装置を用いて強磁性Co(80重量%)−Ni(20重
量%)薄膜層を12μm厚の幅50ans約5000m
長のポリエチレンテレフタレートフィルム上に蒸着した
。この第11図および第12図中の記号は第1図中の記
号と同じで、この真空蒸着装置を用いる酸化性ガスの導
入法は、下記のようにして行われる。
すなわち、円筒状キャン5の周面に沿って高大斜角部か
ら低人斜角部へと移動するベースフィルム1に対して、
強磁性金属8の蒸気流を斜めに入射して蒸着する際、円
筒状キャン5の下方に配置した防着板9の先端部寄りの
上側から、酸化性ガスを少な(とも最低大斜角部を通過
しているベースフィルム1に直射するように吹きつける
。そして、この最低大斜角部に入射する酸化性ガスと強
磁性金属の蒸気流との交わり角度が約30度を越えず、
かつ酸化性ガスの直射範囲が、最低入射角部から高入射
角の方向に円筒状キャン5の回転中心を基点とした角度
で約10度を越えないようにして行われる。
具体的には、第11図および第12図に示すように、酸
化性ガス(酸素ガス)を導入する供給管11は防着板9
の先端部内側に設置されている。
そして第12図に示すように、供給管11のガス吹き出
し口11aからベースフィルム1の最低入射角部Aまで
の距離りが15c11以内で、最低入射角θで差し向け
られる強磁性金属の蒸気流Bとのなす角度αが約30度
以内となる位置に前記供給管11の吹き出し口11aが
設けられている。そしてその吹き出し口11aから吹き
つけられる酸化性ガスが、最低入射角部Aから高入射角
の方向に円筒状キャン5の回転中心Oを基点とした角度
βで10度を越えない範囲E内に直射するように吹きつ
けるのが好ましい。
このような条件で酸化性ガスを少なくとも最低入射角部
Aを通過するベースフィルム1に直射するように吹きつ
けると、最低入射角部Aの近傍で酸化性ガスが最も多い
。それと同時に、最高入射角部Cの近傍ではベースフィ
ルム1上での強磁性金属の析出速度が遅いため、酸化性
ガスがとりこまれ易くなる。その結果、最高入射角部C
近傍のベースフィルム1上で強磁性粒子の核が生成する
際、酸素原子を含有した十分に小さい粒子が生成する。
そして、ベースフィルム1が最低入射角部Aを通過する
ときに多量の酸化性ガスによって前記粒子が良好に成長
する。ここで、酸化性ガスとしては、酸素ガスが好適で
あるが、この他に酸素ガスと他のガスとを混合したもの
も使用可能である。また、強磁性金属を斜め入射蒸着す
る際の入射角θは、約65度より大きくすると蒸着効率
が悪くなり、量産に適さないため、入射角θは65度以
下にする方が好ましい。
このような酸化性ガス導入法によって、斜め入射蒸着に
よって形成される柱状粒子の柱状粒子本体と表面層に確
実に酸素原子を導入することができ、オージェ電子分光
分析による強磁性金属薄膜層の最表面から100人深さ
の範囲の平均酸素含有濃度を20〜50原子%の範囲に
規制することが可能となり、このような平均酸素含有濃
度を有する表面層を介して前記コバルト不動態膜を形成
すると耐食性および耐久性ともより改善することが可能
となる。
このような酸化性ガス導入法による、ニッケルを20f
fi量%、コバルトを80it量%含有するコバルト−
ニッケル合金からなる強磁性金属8の蒸着を、真空蒸着
槽3に付設された減圧手段10により槽内を5.OX 
10’ トールまで減圧したのち、酸素ガス供給管11
から酸素ガスを真空蒸着槽3内に流量2.0β/分で導
入して行った。このような状態において前記キャン5の
周面に沿って移動するベースフィルム1に向けて強磁性
金属8を斜めに入射するよう蒸着して、膜厚1500人
のコバルト−ニッケル合金からなる強磁性金属薄膜層1
2を形成し、連続的に巻取ロール6に巻き取った。この
ようにして形成された前記強磁性金属薄膜層12の磁気
特性を測定したところ、保磁力は1000エルステツド
、角型比は0.7であった。また、オージェ電子分光分
析の結果、最表面から100人深さの範囲の平均酸素含
有濃度は約32原子%であった。前述のように強磁性金
属8を斜めに入射するように蒸着することにより、第1
3図に示すように柱状粒子13が傾斜した状態で生成す
る。また前述のように酸素ガスの存在下で蒸着するため
、柱状金属粒子13の周囲にコバルトの酸化物膜14が
形成される。この表面N14中の平均酸素含有濃度は、
酸素導入量を調整することによって制御することができ
る。なお、15は次いで説明する酸化処理によって得ら
れたコバルト不Ill態膜である。
強磁性金属の蒸着終了時に真空蒸着装置内の真空度を約
30分かけて25℃、40%RHの大気圧に戻し、この
状態で約3時間放置した。しかる後、この磁気テープ巻
回体を密閉缶に封入し、密閉缶内を約10)−ルまで減
圧後、酸素ガスを圧入して1.3気圧とし、室温(25
℃)で約70時間密閉缶内で磁気テープ巻回体の酸化処
理を施した。このようにして処理した磁気テープ巻回体
を所定幅で裁断して磁気テープを得た。このようにして
得られた磁気テープ巻回体は、はぼ全幅、全長にわたり
均質なコバルトの不働態膜が形成されていた。
このようにして得られた磁気テープの強磁性金属薄膜層
の表面のxps分析を行った。xps分析にはVG  
5cientific Limlted社製、製品名E
SCALAB5の分析機器を使用し、X線出力がl0K
V、20mAで、CISピーク値を284.6eVにセ
ットし、脱出角を零度にして分析した。
第14図は前記xps分析に基づ<C02P3/2のス
ペクトル図、第15図はOISのスペクトル図、第16
図は第15図スペクトル図からバックグラウンドを引い
て2つのピークを波形分離したスペクトル図である。
これらの図から明らかなように、前記実施例13によっ
て得られた磁気記録媒体の場合、強磁性金属薄膜層のう
ちの表面層のX線光電子分光分析におけるCo2Pスペ
クトルの結合エネルギー780.0±0.3 e V 
(2P3/2)と795.6±0.3 e V (2P
l/2)の両ピークの低結合エネルギー側立上がり点を
通ってスペクトルに接するように直線でバックグランド
B、G、を引いたとき(第14図参照)、メインピーク
(780,0±0.3eV)のピークの高さH4を10
0としたサテライトピーク(785,9±0゜3eV)
のピークの高さHlが25となる。
また第15図に示すように、OISスペクトルの結合エ
ネルギー530.5±2.5eVにある複合したピーク
の低結合エネルギー側立上がり点と高結合エネルギー側
立上がり点を通ってスペクトルに接するように直線でバ
ックグランドn、c、を引いたとき、第16図に示すよ
うにこの複合したピークの低結合エネルギー側ピークと
高結合エネルギー側ピークの高さの比率(H3対H4)
が、100対71となる。
前述のピーク高さHlを100とした場合のサテライト
ピークのピーク高さHlが40より大きいと、耐食性が
不十分であり、高温高湿の走行性が経時的に劣化する傾
向があるため、メインピーク(780,0±0.3eV
)のピーク高さHlを100としたサテライトピーク(
785,9±0.3eV)のピーク高さHlは40以下
に抑える必要がある。
さらにOISスペクトルにおいて低結合エネルギー側ピ
ーク(酸化物の酸素に帰属)のピークの高さH3と高結
合エネルギー側ピーク(水酸基の酸素に帰属)の高さH
4の比率が100/110より小さい場合は、例え前述
のC02Py2スペクトルが前記の範囲内にあっても走
行耐久性に欠ける。
この原因は十分に解明されていないが、コバルトが粘性
の高い水酸化物に近い状態で存在しているためであろう
と考えられる。
一方、H3/ H4の比率が10OIS0より大きい領
域では、表面層の形成が、一種の脱水過程を経ると見ら
れることから、長期間の処理が必要となり生産性の点で
問題がある。
第14図ないし第16図は実施例13の磁気記録媒体の
スペクトル図を示したが、他の実施例に係る磁気記録媒
体においても、X線光電子分光分析での前記H,対II
2の比率が100対40以下、113対H4の比率が1
00対50〜110の範囲に入っていることは前述の分
析によって確認されている。
本発明の磁気記録媒体において、表面層の耐食性には水
酸基を含有することが本質的に重要であると考えられる
。これは表面層が水酸基を含む非晶質的なネットワーク
構造をとることによって、カチオンの拡散を防いでいる
と見られるからである。従って本発明においては、コバ
ルトならびに酸素のスペクトル特性が前述の範囲にある
ことが必要であり、これによって優れた耐久性と耐食性
とが兼備される。
このようなコバルトの不働態膜の形成は、コバルトを主
成分とする強磁性金属薄膜層表面に、(1)水分の付着
(吸湿)(2)脱水(乾燥)酸化の2つの要素が適切に
同時ないしは分離されて行われれば良く、同時に行われ
る場合には吸湿と脱水との相矛盾する工程を同時に行う
必要から前述の実施例1〜12で示すように、50%R
H以下の低湿度下で40℃以上の加熱を必要とし、その
制御が困難である。一方、前記実施例13で示すように
(1)、(2)の要素を別個独立して行う場合、その制
御が容易かつ確実であり推奨される。この場合、(1)
の吸湿については、水蒸気圧が10−3以上の雰囲気内
に強磁性金属薄膜層を曝せばよく、仮に強磁性金属薄膜
層を飽和水蒸気圧下に曝らしたとしても、(2)の工程
で脱水乾燥時に水分量を制御すれば充分である。
しかし、通常、作業性などを考慮すれば室温で30〜8
0%RHの湿度で0.1〜24時間、好ましくは0.1
〜6時間放置する方法が好適である。
(2)の要素の脱水酸化においては適切な酸化反応を行
わせるために、酸化反応の反応系外に水分を除去する必
要があり、そのため、磁気記録媒体を閉じた系内で乾燥
した状態で酸化反応させることが肝要である。この乾燥
した状態での酸化反応をさせる方法としては前述のよう
に減圧した後、純酸素ガスなどの酸素が主成分となる雰
囲気下で酸化反応させる以外に、乾燥剤の存在下で酸化
反応させる方法や、加熱酸素ガスの流通などの方法も採
用し得る。
前記実施例13で示すように、密閉缶を使用し、この缶
を一旦100トール以下、好ましくは50トール以下に
減圧し、その後酸素ガスを分圧で50%以上含有する雰
囲気、好ましくは2気圧以下の加圧下で反応させる方法
が好ましい。
酸化反応時には、100%酸素の純酸素ガスである必要
はなく、酸素ガスを分圧で50%以上含有させ、残りを
Arガス、N2ガスなどの不活性ガスを混合したもので
も使用し得る。
また、前記コバルト不働態膜は、強磁性金属薄膜層表面
に直接形成しても良いが、コバルト酸化物層を介して形
成されるときは、より耐摩耗性が改善され、最表面から
100人以内での平均酸素含有濃度を20原子%以上含
有する表面層を介在させたときは強磁性金属薄膜層の耐
摩耗性が改善され好ましい。しかし、前記平均酸素含有
濃度が50原子%以上とすると耐摩耗性が低下する傾向
にあるので20〜50原子%の範囲とするのが好ましい
実施例14 実施例13において、強磁性金属の蒸着終了時に真空装
置内の真空度を約30分かけて25℃、40%RHの大
気圧に戻し、直ちに磁気テープ巻回体を密閉缶に封入し
、以下同様にして磁気テープを得た。
実施例15 実施例13において、磁気テープ巻同体を密閉缶に封入
し、密閉缶を約lOトールまで減圧後、酸素ガスを圧入
して0.6気圧、1気圧として室温でそれぞれ約140
時間、100時間密閉缶内で磁気テープ巻回体の酸化処
理を施し、以下同様にして試料No15−1(0,6気
圧、140時間処理)、15−2 (1気圧、100時
間処理)の磁気テープを得た。
実施例16 実施例13において、強磁性金属薄膜層形成時に酸素ガ
スの吹きつけ量を制御して最表面から100人以内の平
均酸素含有濃度(原子%)を2%(試料No16−1)
 、10%(試料N016−2)、20%(試料No1
6−3> 、45%(試料No16−4) 、52%(
試料No16−5)に変えて強磁性金属薄膜層を形成し
、以下同様にして磁気テープを得た。
実施例17 実施例13において強磁性金属の蒸着終了時に、真空装
置内の真空度を約30分かけて25℃、60%RHの大
気圧に戻し、ただちに磁気テープ巻回体を密閉缶に封入
し、処理時間を50時間とした以外は、同様にして磁気
テープを得た。
上記実施例13〜17で得られた磁気テープについて不
働態膜の生成率(不i6態膜の生成面積×100/全強
磁性金属薄膜層面禎)を測定し、また、xps分析にも
とずく、C02P3/2のスペクトルのメインピークの
高さくHl)に対するサテライトピークの高さくHl)
の比およびOISのスペクトルの波形分離後の529.
3±0,4eVにあるピークの高さくH3)と530.
8±0.4eVにあるピークの高さくH4)の比を測定
し、耐食性を試験した。
耐食性試験は、各試料の磁気テープを60℃、90%R
Hの環境下に5週間静置し、静置前後の飽和磁化を測定
して、静置後の飽和磁化の減少を調べ劣化率であられし
た。
下記第2表はその結果である。なお、比較のため、実施
例13において強磁性金属の蒸着終了時に、真空装置内
の真空度を酸素ガスで大気圧に戻して(水蒸気圧約10
4トール)約100時間放置し、以下同様にして磁気テ
ープを得たもの(比較例6)についての同様の試験結果
もあわせて示した。
第  2  表 上記第2表の結果からH2/H1が0.40を越え、H
4/H3が1.10を越える比較例のものに比べ各実施
例ものは%’ Hl /H+ が0.40以内、H4/
H3が0.50〜1.10の範囲内にあり、良好な耐食
性を有し、しかも不III態膜の生成率も良好である。
また、これら各実施例の強磁性金属薄膜層の表面を日立
製作所社製H−700Hの反射電子線回折装置 加速電
圧75KVのものを使用して調べた結果、酸化コバルト
の回折パターンは認められたが、3価コバルトの含水酸
化物Co2O3・nH2Oの回折パターンは認められな
かった。従って、不(ib!3膜を形成するコバルト化
合物は非晶質であることがわかる。
実施例18 実施例13〜17、比較例6で得られた各試料テープの
強磁性金属薄膜層の表面にフッ素系脂肪酸エステル(C
F3  (CF2 ) s  (CH2) 20H〕の
0.1重量%フレオン溶液を塗布し、乾燥してフッ素系
脂肪酸エステルからなる厚さが150人の潤滑剤層を形
成した。(試料No13a、14a、15−1a、 1
5−2a、16−1a、16−2a、16−3a、16
−4a、16−5a、17a、比較例6a) 実施例19 実施例13〜17、比較例6で得られた試料テープの強
磁性金属薄膜層の表面にステアリン酸の0.1重量%メ
チルイソブチルケトン溶液を塗布し、乾燥して150人
厚0ステアリン酸からなる潤滑剤層を形成した。(試料
No13b、14b、15−1b、15−2b、16−
1b、16−2b、16−3bS 16−4b、16−
5b、17b、比較例6b) 実施例13および実施例18.19で得られた磁気テー
プについて摩擦係数を測定した。摩擦係数は摺動式動摩
擦係数測定機を用い、各磁気テープを60度、90%R
Hの環境下に5週間静置したときの摩擦係数を経時的に
測定した。
第17図はこのようにして測定した摩擦係数の経時的変
化を示したもので、この第17図から明らかなように、
比較例6a、6bで得られた磁気テープは、高温高湿の
雰囲気下に長時間放置すると、摩擦係数は、急激に増大
する傾向にあるが、本発明による各実施例で得られた磁
気テープは、摩擦係数の経時変化が殆どなく、常に安定
した低い摩擦係数を有し、走行安定性が非常に良好であ
ることがわかる。
さらに、実施例18.19で得られた磁気テープについ
て、1/2インチV HS方式VTRを用いて60℃、
90%RHで1週間静置前後のスチル時間を測定した。
下記第3表はその結果である。
第  3  表 上記第3表の結果から吸湿が不十分でコバルトの不働態
膜の生成が不十分な比較例のものに比べ、各実施例のも
のは、60°C190%RHで1週間保存の前後におい
てスチル時間の変化がなく、耐摩耗性に経時変化がな(
、しかも、平均酸素含有濃度が20〜50原子%の範囲
で含有する実施例(実施例13a、13b、14a、1
4b、15−1a、15−1b、15−2a、15−2
b、16−3a、16−3b、16 4a、16−4b
、17a、17b)のものは20〜50原子%の範囲外
で含有する実施例(16−1a、16−1b、16−2
a、16−2b、16−5a、16−5b)のものに比
べ優れた耐摩耗性を有することが明らかである。
このような潤滑剤層は、潤滑剤を、たとえば、トルエン
、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノン、酢酸エチル、イソプロピルアルコール、
フレオン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド
、ジオキサン等の適当な溶剤に溶解し、溶解によって得
られた溶液を少なくとも表面側部分または表面上に固有
の光電子スペクトルを示すコバルト不(!lL3層を形
成した強磁性金属薄膜層上に塗布または噴霧するか、あ
るいは前記溶液中に、少なくとも表面側部分または表面
上に固有の光電子スペクトルを示すコバルト不働態層を
形成した強磁性金属薄膜層を浸漬するなどの方法で形成
され、さらに少なくとも表面側部分または表面上に固有
の光電子スペクトルを示すコバルト不働態層を形成した
強磁性金属薄膜層上に潤滑剤を真空蒸着するなど、一般
に潤滑剤層形成に用いられる方法で形成される。このよ
うにして形成される潤滑剤層の層厚は、30〜500人
の範囲内にするのが好ましく、30人より薄いとその優
れた潤滑効果を充分に発揮させて摩擦係数を充分に低減
することができず、500人より厚くするとスペーシン
グロスが大きくなりすぎて電磁変換特性に悪影響を及ぼ
す。
使用される潤滑剤としては、脂肪族系潤滑剤、フッ素系
潤滑剤、シリコーン系温湯剤および炭化水素系潤滑剤等
がいずれも好適なものとして使用され、脂肪族系潤滑剤
としては、脂肪酸、脂肪酸の金属塩、脂肪酸エステル、
脂肪酸アミド、脂肪族アルコールなどが使用される。
脂肪酸としては、たとえば、ラウリン酸、ミリスチン酸
、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、ベヘン酸
などが好ましく使用され、またこれらの金属塩としては
、たとえば、これらのリチウム塩、ナトリウム塩、カル
シウム塩、マグネシウム塩、アルミニウム塩、鉄塩、コ
バルト塩、亜鉛塩、バリウム塩ならびに鉛塩などが好適
なものとして使用される。さらに脂肪酸エステルとして
は、たとえば、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸オク
チル、ステアリン酸モノグリセリド、パリミチン酸モノ
グリセリド、オレイン酸モノグリセリド、ペンタエリス
リトールテトラステアレートなどが好ましく使用され、
脂肪酸アミドとしては、たとえば、カプロン酸アミド、
カプリン酸アミド、ラウリン酸アミド、パルミチン酸ア
ミド、ベヘン酸アミド、オレイン酸アミド、リノール酸
アミド、メチレンビスステアリン酸アミドなどが好まし
く使用される。また脂肪族アルコールとしては、たとえ
ば、ステアリルアルコール、ミリスチルアルコールなど
が好ましく使用され、この他、トリメチルステアリルア
ンモニウムクロライド、塩化ステアロイル等の塩化物、
ステアリルアミン、ステアリルアミンアセテート、ステ
アリルアミンハイドロクロライド等のアミンなども好適
なものとして使用される。
またフッ素系潤滑剤としては、例えばトリクロロフルオ
ロエチレン、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロ
アルキルポリエーテル、パーフルオロアルキルカルボン
酸などが好ましく使用され、市販品の具体例としては、
ダイキン社製グイフロン#20、デュポン社製タライト
フクスM、タライトックスH、パイダックスAR、モン
テジソン社製フォンブリンZなどが挙げられる。さらに
シリコーン系温湯剤としては、シリコーンオイル、変性
シリコーンオイル等が好適なものとして使用され、炭化
水素系潤滑剤としては、パラフィン、スクアラン、ワッ
クス等が好適なものとして使用される。
なお、前記潤滑剤層は前記の潤滑剤のみで構成する他、
防錆剤などの添加剤を混在させてもよく、防錆剤を混在
させると潤滑剤層の耐食性が向上する。
強磁性金属薄膜層の形成材料としては、Co単体の他、
Coを主成分として含むCo −N ’i金合金Co−
Cr合金、Co−P合金、Co−Fe合金、Go−Ni
−P合金、Co−Fe−Cr合金、Go−Ni−Cr合
金等のGo金合金好適なものとして使用され、これらの
強磁性材は、真空蒸着、イオンブレーティング、スパッ
タリング、メッキ等の手段によって基体フィルム上に被
着され、coを主成分とした金属からなる強磁性金属薄
膜層が形成される。なお、強磁性材として、前記のCo
−Ni合金ならびにCo−N1−P合金、Co−Ni−
Cr合金を使用する場合は、Niの含有率が40重量%
以下であることが好ましく、Co−Cr合金、Co−P
合金、Co−Fe合金ならびにCo−Fe−Cr合金を
使用する場合は、Cr、PならびにFeの含有率が30
重量%以下であることが好ましい。また強磁性金属薄膜
層の形成手段としては、真空蒸着、イオンブレーティン
グおよびスパッタリングによると、高保磁力が得られ、
耐食性および走行性の向上も良好であるため、特に好ま
しい。
また、磁気記録媒体としては、ポリエステルフィルム、
ポリイミドフィルムなどの合成樹脂フィルム、およびこ
れらの合成樹脂フィルム中に炭素繊維あるいは銅などの
無機物を混入した複合材料フィルムなどを基体とする磁
気テープ、合成樹脂フィルム、前記複合材料フィルム、
アルミニウム板およびガラス板等からなる円盤やドラム
を基体とする磁気ディスクや磁気ドラム、さらに磁気カ
ードなど種々の形態を包含する。
【図面の簡単な説明】
図はすべて本発明を説明するためのもので、第1図は実
施例で用いる真空蒸着装置の概略構成図。第2図は磁気
記録媒体の断面図、第3図ならびに第4図は強磁性金属
薄膜層の拡大概念図、第5図は摩擦係数特性図、第6図
、第7図、第8図、第9図ならびに第10図はxPS分
析によるスペクトル図、第11図は本発明の他の実施例
で用いる真空蒸着装置の概略構成図、第12図は酸化性
ガスの吹きつけの一例を示す説明図、第13図は本発明
の他の実施例による強磁性金属薄膜層の拡大概念図、第
14図、第15図、第16図は本発明の他の実施例によ
るxPS分析によるスペクトル図、第17図は本発明の
他の実施例による摩擦係数特性図である。 1・・・ベースフィルム、3・・・真空蒸着槽、8・・
・強磁性金属、11・・・酸素ガス供給手段、12・・
・強磁性金属薄膜層、13・・・柱状粒子、14・・・
酸化物膜、15・・・不働態膜(コバルト化合物領域)
、16・・・潤滑剤層。 特許出願人  日立マクセル株式会社 第2図 第3図 第5図 60’C,90%R,HJ置日数(日)第6図 B、E、(eV) 第7図 775    780    785   、  79
0    795B 、E、(eV) 第8図 第9図 B、E、(eV)’ 第10図 B、E、(eV) 第11図 11酸累ガス供給手段 第12図 第13図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)基体上にコバルトを主成分とする強磁性金属薄膜層
    を形成し、この強磁性金属薄膜層の少なくとも表面側部
    分に、X線光電子分光分析におけるCo2Pスペクトル
    がその結合エネルギー780.0±0.3eV(2P_
    3_/_2)と795.6±0.3eV(2P_1_/
    _2)の両ピークの低結合エネルギー側立ち上がり点を
    通ってスペクトルに接するように直線でバックグラウン
    ドを引いたとき、780.0±0.3eVのピーク高さ
    を100とすれば、785.9±0.3eVにあるピー
    クの高さが40以下であって、かつOISスペクトルが
    その結合エネルギー530.5±2.5eVにある複合
    したピークの低結合エネルギー側立ち上がり点と高結合
    エネルギー側立ち上がり点を通ってスペクトルに接する
    ように直線でバックグラウンドを引いたとき、波形分離
    によって得られる529.3±0.4eVにあるピーク
    の高さと530.8±0.4eVにあるピークの高さの
    比が100対110から100対50の範囲にある非晶
    質のコバルト化合物領域を存在させたことを特徴とする
    磁気記録媒体。 (2)強磁性金属薄膜層が、柱状粒子の集合体からなる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の磁気記録
    媒体。 (3)柱状粒子の集合体からなる強磁性金属薄膜層がコ
    バルト酸化物層を介して非晶質のコバルト化合物領域を
    存在させたことを特徴とする特許請求の範囲第2項記載
    の磁気記録媒体。 (4)強磁性金属薄膜層の最表面から100Å内におけ
    る平均酸素含有濃度が約20〜50原子%の範囲に規制
    された層が存在していることを特徴とする特許請求の範
    囲第2項および第3項記載の磁気記録媒体。 (5)強磁性金属薄膜層を構成する強磁性金属がコバル
    トを主成分とするコバルトとニッケルの合金であること
    を特徴とする特許請求の範囲第4項記載の磁気記録媒体
    。 (6)基体上にコバルトを主成分とする強磁性金属薄膜
    層を形成し、この強磁性金属薄膜層の少なくとも表面側
    部分に、X線光電子分光分析におけるCo2Pスペクト
    ルがその結合エネルギー780.0±0.3eV(2P
    _3_/_2)と795.6±0.3eV(2P_1_
    /_2)の両ピークの低結合エネルギー側立ち上がり点
    を通ってスペクトルに接するように直線でバックグラウ
    ンドを引いたとき、780.0±0.3eVのピーク高
    さを100とすれば、785.9±0.3eVにあるピ
    ークの高さが40以下であって、かつOISスペクトル
    がその結合エネルギー530.5±2.5eVにある複
    合したピークの低結合エネルギー側立ち上がり点と高結
    合エネルギー側立ち上がり点を通ってスペクトルに接す
    るように直線でバックグラウンドを引いたとき、波形分
    離によって得られる529.3±0.4eVにあるピー
    クの高さと530.8±0.4eVにあるピークの高さ
    の比が100対110から100対50の範囲にある非
    晶質のコバルト化合物領域を存在させ、さらにこのコバ
    ルト化合物領域上に潤滑剤層を設けたことを特徴とする
    磁気記録媒体。 (7)強磁性金属薄膜層が、柱状粒子の集合体からなり
    コバルト酸化物層を介して非晶質のコバルト化合物領域
    を存在させたことを特徴とする特許請求の範囲第6項記
    載の磁気記録媒体。 (8)強磁性金属薄膜層の最表面から100Å内におけ
    る平均酸素含有濃度が約20〜50原子%の範囲に規制
    された層が存在していることを特徴とする特許請求の範
    囲第6項および第7項記載の磁気記録媒体。 (9)潤滑剤層が脂肪酸系有機化合物とフッ素系有機化
    合物から選ばれる1種を少なくとも含有することを特徴
    とする特許請求の範囲第6項記載の磁気記録媒体。 (10)基体上に、コバルトを主成分とする強磁性金属
    薄膜層を形成し、次いで、この強磁性金属薄膜層を10
    ^−^3トール以上の水蒸気圧を有する雰囲気に曝して
    強磁性金属薄膜層表面に水分を付着させ、しかる後、強
    磁性金属薄膜層を乾燥しながら酸素ガスを含む雰囲気下
    で酸化反応させたことを特徴とする磁気記録媒体の製造
    方法。 (11)水分付着処理を、室温で30〜80%RHの湿
    度下に強磁性金属薄膜層を0.1〜24時間曝すことに
    よってなすことを特徴とする特許請求の範囲第10項記
    載の磁気記録媒体の製造方法。 (12)強磁性金属薄膜層を100トール以下の減圧下
    で乾燥し、その後2気圧以下の酸素ガスが主成分となる
    雰囲気下で酸化反応させたことを特徴とする特許請求の
    範囲第11項記載の磁気記録媒体の製造方法。 (13)強磁性金属薄膜層が酸素の存在下において強磁
    性金属を蒸着することによって形成されることを特徴と
    する特許請求の範囲第10項記載の磁気記録媒体の製造
    方法。 (14)基体上に、コバルトを主成分とする強磁性金属
    薄膜層を形成し、次いで、この強磁性金属薄膜層を10
    ^−^3トール以上の水蒸気圧を有する雰囲気に曝して
    強磁性金属薄膜層表面に水分を付着させ、しかる後、強
    磁性金属薄膜層を乾燥しながら酸素ガスを含む雰囲気下
    で酸化反応させ、さらに、この強磁性金属薄膜層上に潤
    滑剤層を設けたことを特徴とする磁気記録媒体の製造方
    法。
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