JP2017049189A - コバルト価数の評価方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の第1の態様は、
コバルト化合物のコバルト価数を評価する評価方法であって、
コバルト価数が異なり、前記コバルト価数が既知である複数の基準コバルト化合物を準備する準備工程と、
前記複数の基準コバルト化合物のそれぞれについて、X線を照射し、メインピークおよびサテライトピークを有するCo2pの光電子スペクトルを取得する測定工程と、
前記複数の基準コバルト化合物の各光電子スペクトルについて、前記メインピークと前記サテライトピークの合計面積に対する前記サテライトピークの面積のピーク面積比を算出して解析する解析工程と、
前記解析工程の結果に基づいて、コバルト価数とサテライトピークのピーク面積比との関係を示す検量線を作成する検量線作成工程と、
評価物質としてコバルト価数が不明なコバルト化合物にX線を照射し、メインピークおよびサテライトピークを有するCo2pの光電子スペクトルを取得して、前記メインピークと前記サテライトピークの合計面積に対する前記サテライトピークの面積のピーク面積比を算出し、当該ピーク面積比を前記検量線に照らし合わせることで、前記評価物質のコバルト価数を評価する評価工程と、を有することを特徴とする、コバルト価数の評価方法が提供される。
前記検量線作成工程では、前記検量線から前記コバルト価数と前記ピーク面積比との一次近似式を求め、
前記評価工程では、前記一次近似式から、前記評価物質のコバルト価数を算出して評価する。
前記準備工程では、前記複数の基準コバルト化合物として、CoO、Co3O4およびCoO(OH)を用いる。
前記評価工程では、前記評価物質の前記コバルト価数から、2価のコバルトと3価のコバルトの混在する比率を評価する。
前記解析工程および前記評価工程では、前記光電子スペクトルから前記メインピークを取り除き、前記サテライトピークを波形分離して抽出する。
前記解析工程および前記評価工程では、前記サテライトピークを少なくとも2つに波形分離する。
本発明の実施形態の説明に先立ち、X線光電子分光法の測定原理と本発明者が得た知見について説明する。
(式中、EBは電子の結合(束縛)エネルギーを、hνは入射X線のエネルギーを、Ekは光電子の運動エネルギーを、φは試料の仕事関数を、それぞれ示す。)
また、XPSは、試料表面(表面から数nmの深さ領域)の元素情報及びその化学状態の情報を選択的に取得できるという特徴も持つ。これは、試料中で発生した光電子は試料中の原子によって非弾性散乱を受け、エネルギーを損失しやすく、非弾性散乱を受けずに無事に試料外部へ放出される光電子が試料表面のごく浅い領域表面から数nmの深さ領域)に限られるためである。
XPSによれば、Li〜Uまでの幅広い原子を解析でき、相対感度係数を用いることで半定量的な組成分析も行うことができる。
例えば、3d遷移金属の酸化物では、金属3d軌道と酸素2p軌道は、フェルミ準位付近の、エネルギー的に近い位置に存在し、結合を形成している。この結合に寄与している電子はエネルギー的に低い酸素2p軌道に局在している。そのため、結合はイオン結合的であるが、金属3d軌道のエネルギー準位が下がるなどして、酸素2p軌道と近くなると電子の酸素2p軌道における局在性が下がり、電子は金属3d軌道と酸素2p軌道に共有されやすくなり、結合は共有結合的になる。3d遷移金属においては原子番号が大きいものほど金属3d軌道のエネルギー準位が下がるため、コバルト、ニッケルのような原子番号が大きい3d遷移金属の酸化物は、金属3d軌道と酸素2p軌道の共有結合性が高くなる。
このような酸化物をXPSにて分析した場合、X線の入射によって光電子が放出され、遷移金属の内殻軌道(2p)に正孔が発生すると、内殻正孔を遮蔽するように酸素2p軌道から金属3d軌道へ電子が移動する(電荷移動が生じる)場合と、生じない場合の二つの終状態が発生する。電荷移動が生じる場合、酸素2p軌道から金属3d軌道へ移動した電荷によって内殻正孔は強く遮蔽され、遷移金属の内殻軌道(2p)のエネルギー準位が上がる。つまり、内殻電子の原子核による束縛エネルギー(結合エネルギー)が低くなる。一方、電荷移動が生じない場合、遷移金属の内殻正孔の3d軌道電子による遮蔽が弱くなり、遷移金属の内殻軌道(2p)電子は原子核によって強く束縛され、結合エネルギーは、電荷移動が生じる場合よりも高くなる。結果として、遷移金属の内殻軌道(2p)の光電子スペクトルには2つのピークが現れ、酸素2p軌道から金属3d軌道へ電荷移動が起きた場合がメインピーク、電荷移動が起きなかった場合がサテライトピークとして現れることになる。
サテライトピークの発生確率は、遷移金属3d軌道と酸素2p軌道のエネルギー関係と相関がある。具体的には、遷移金属3d軌道と酸素2p軌道のエネルギー準位が近くなり、結合が共有結合的になるほど、酸素2p軌道から遷移金属3d軌道への電荷移動が起きやすくなり、サテライトピークの発生確率が低くなる。コバルト化合物の場合、コバルト価数が高くなるほど、Co3d軌道は原子核に強く束縛され、そのエネルギー準位は低くなるため、Co3d軌道とO2p軌道とのエネルギー差が小さくなり、重なりが大きくなって共有結合性が大きくなる。そのため、コバルト化合物では、コバルト価数が高くなるほど、サテライトピークの発生確率が低くなり、強度が低くなる。
ここでは、以下のように項分けをして説明を行う。
1.評価物質
2.コバルト価数の評価方法
2−1.準備工程
2−2.測定工程
2−3.解析工程
2−4.検量線作成工程
2−5.評価工程
3.本実施形態の効果
本実施形態のコバルト価数の評価方法において、評価対象となる化合物、つまり評価物質は、リチウムイオン二次電池の正極材料や磁性材料、触媒などに用いられるコバルト化合物である。コバルト化合物としては、例えば、コバルトやリチウム以外に、マンガン、ニッケルを含む三元系正極材料などが挙げられる。評価物質の形状は、特に限定されず、例えば、板状、箔状とすることができる。
本発明の一実施形態にかかるコバルト価数の評価方法について、図1のフロチャートを参照して説明する。
本実施形態では、まず、コバルト価数(以下、Co価数ともいう)が既知のコバルト化合物を用いて、Co価数とサテライトピークのピーク面積比との関係を示す検量線を作成する。その後、価数が不明なコバルト化合物について、サテライトピークのピーク面積比を求め、検量線と照らし合わせることで、Co価数を評価する。
具体的には、本実施形態の評価方法は、基準コバルト化合物を準備する準備工程S10と、基準コバルト化合物を測定する測定工程S20と、測定工程S20の測定結果を解析する解析工程S30と、解析工程S30の結果に基づいて検量線を作成する検量線作成工程S40と、評価物質を評価する評価工程S50と、を有する。以下、各工程について詳述する。
まず、準備工程S10にて、Co価数が既知であって互いに異なる複数の基準コバルト化合物を準備する。基準コバルト化合物とは、後述する検量線を作成するために用いるCo価数が明らかなコバルト化合物のことである。本実施形態では、検量線を作成するために、基準コバルト化合物を少なくとも3つ準備することが好ましい。基準コバルト化合物としては、Co価数が明らかなものであれば特に限定されない。入手のしやすさから、CoO、Co3O4およびCoO(OH)が好ましい。これらのCo価数は、それぞれ2価、2.67価、3価である。
続いて、測定工程S20にて、複数の基準コバルト化合物をX線光電子分光法により測定し、それぞれの光電子スペクトルを取得する。具体的には、コバルトの2p3/2軌道に存在する内殻電子からの光電子を測定し、そのスペクトルを取得する。これにより、例えば図3〜5に示すような内殻電子の光電子スペクトルを得る。図3は、CoOの光電子スペクトルを示し、図4は、Co3O4の光電子スペクトルを示し、図5は、CoO(OH)の光電子スペクトルを示す。図3〜5に示すように、コバルト化合物は、Co価数によらず、いずれも、結合エネルギー780eV近傍にメインピークを有し、結合エネルギー784〜790eVの範囲にサテライトピークを有する。なお、図3〜5はいずれも、2p3/2軌道に存在する内殻電子の光電子スペクトルを示しており、縦軸は光電子の強度を表すカウント数であり、横軸は結合エネルギーである。
続いて、解析工程S30にて、各基準コバルト化合物の光電子スペクトルについて解析を行う。解析工程S30には、測定工程S20で得られた各光電子スペクトルのそれぞれについて、サテライトピークを抽出する抽出工程S31と、抽出したサテライトピークのピーク面積比を算出する算出工程S32と、が含まれる。
抽出工程S31では、基準コバルト化合物のそれぞれについて、光電子スペクトルを波形分離し、サテライトピークの波形成分を分離して抽出する。この波形分離の方法は種々あるが、例えば、以下のように行う。具体的には、まず、光電子スペクトルから、Shirley法によりバックグラウンド成分を差し引く。続いて、ガウス関数やローレンツ関数、もしくはその混合関数を用いて、ピーク位置やピーク強度、半値幅などを可変パラメータとして適宜変更しながら、メインピークの波形成分を抽出する。図3〜5では、メインピークの波形成分を2つに波形分離している。その後、メインピークの波形成分を差し引くことにより、目的とするサテライトピークの波形成分を抽出する。その後、さらにサテライトピークを2つに波形分離している。このように、メインピークから順次波形分離することにより、サテライトピークを波形分離して抽出する。
続いて、算出工程S32にて、各基準コバルト化合物について、抽出工程S31で抽出されたサテライトピークのピーク面積比を算出する。このピーク面積比とは、メインピークとサテライトピークの合計面積に対するサテライトピークのピーク面積の比率を示す。例えば、図3〜5に示すように、メインピークを2つに、サテライトピークを2つに、それぞれ波形分離した場合、サテライトピーク1および2の合計面積を、メインピーク1および2とサテライトピーク1および2の合計面積で除することにより、サテライトピークのピーク面積比を算出する。
続いて、検量線作成工程S40として、解析工程S30での結果に基づいて、検量線を作成する。具体的には、各基準コバルト化合物について、各コバルト価数に対して、各サテライトピークのピーク面積比をプロットすることにより、例えば図6に示すような検量線を作成する。図6は、コバルト価数とサテライトピークのピーク面積比との相関を示す検量線であり、コバルト価数を横軸に、サテライトピークのピーク面積比(%)を縦軸としたものである。
続いて、評価工程S50にて、上記で作成した検量線を用いて、評価対象であるCo価数が不明なコバルト化合物のCo価数を評価する。評価工程S50には、評価物質の測定工程S51、評価物質の解析工程S52およびCo価数の算出工程S53が含まれる。
まず、上述した基準コバルト化合物の測定工程S20と同様にして、評価物質にX線を照射してCo2pの光電子スペクトルを得る。
続いて、上述した基準コバルト化合物の解析工程S30と同様にして、評価物質の光電子スペクトルを解析する。例えば、評価物質の光電子スペクトルからメインピークの波形成分を抽出し、それを差し引くことにより、サテライトピークの波形成分を波形分離して抽出する。このときの抽出精度を高める観点からは、サテライトピークを少なくとも2つ以上に波形分離することが好ましい。続いて、抽出したサテライトピークのピーク面積比を算出する。
算出した評価物質のピーク面積比を検量線と照らし合わせることにより、評価物質のCo価数を評価する。好ましくは、検量線の一次近似式を用いて、評価物質のピーク面積比から、評価物質のCo価数を算出する。これにより、評価物質のCo価数を定量的に算出して評価することができる。また、算出されたCo価数によれば、コバルト化合物において、2価とコバルトと3価のコバルトが混在する比率を概算することができる。
本実施形態によれば、以下に示す1つ又は複数の効果を奏する。
まず、Co価数とサテライトピークのピーク面積比との相関を示す検量線を作成した。本実施例では、基準コバルト化合物として、2価のCoO(日本高純度科学株式会社製)、2.67価のCo3O4(日本高純度科学株式会社製)、および3価のCoO(OH)(日本高純度科学株式会社製)の3種類を準備した。
同様に、2.67価のCo3O4、および3価のCoO(OH)についても、それぞれ図4および図5に示すように波形分離し、各ピーク面積比(%)を算出した。
なお、光電子スペクトルにおける上記波形分離の解析には、アルバック・ファイ株式会社製のスペクトル解析ソフト(MultiPak)を使用した。
y=−13.275x+46.865
本実施例では、評価物質として、大気中で加熱処理されたコバルトを含む金属板試料を準備した。この金属板試料をX線光電子分光装置に導入し、基準コバルト化合物の測定と同様の条件で測定することにより、評価物質の光電子スペクトルを取得した。その光電子スペクトルを図7に示す。図7によると、評価物質のサテライトピークのピーク面積は、図3に示す2価のCoOよりも小さく、図4に示す2.67価のCo3O4よりも大きいことが分かる。このことから、評価物質のCo価数は、2〜2.67の間にあると評価することができる。
Claims (6)
- コバルト化合物のコバルト価数を評価する評価方法であって、
コバルト価数が異なり、前記コバルト価数が既知である複数の基準コバルト化合物を準備する準備工程と、
前記複数の基準コバルト化合物のそれぞれについて、X線を照射し、メインピークおよびサテライトピークを有するCo2pの光電子スペクトルを取得する測定工程と、
前記複数の基準コバルト化合物の各光電子スペクトルについて、前記メインピークと前記サテライトピークの合計面積に対する前記サテライトピークの面積のピーク面積比を算出して解析する解析工程と、
前記解析工程の結果に基づいて、コバルト価数とサテライトピークのピーク面積比との関係を示す検量線を作成する検量線作成工程と、
評価物質としてコバルト価数が不明なコバルト化合物にX線を照射し、メインピークおよびサテライトピークを有するCo2pの光電子スペクトルを取得して、前記メインピークと前記サテライトピークの合計面積に対する前記サテライトピークの面積のピーク面積比を算出し、当該ピーク面積比を前記検量線に照らし合わせることで、前記評価物質のコバルト価数を評価する評価工程と、を有することを特徴とする、コバルト価数の評価方法。 - 前記検量線作成工程では、前記検量線から前記コバルト価数と前記ピーク面積比との一次近似式を求め、
前記評価工程では、前記一次近似式から、前記評価物質のコバルト価数を算出して評価することを特徴とする、請求項1に記載のコバルト価数の評価方法。 - 前記準備工程では、前記複数の基準コバルト化合物として、CoO、Co3O4およびCoO(OH)を用いることを特徴とする、請求項1又は2に記載のコバルト価数の評価方法。
- 前記評価工程では、前記評価物質の前記コバルト価数から、2価のコバルトと3価のコバルトの混在する比率を評価することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のコバルト価数の評価方法。
- 前記解析工程および前記評価工程では、前記光電子スペクトルから前記メインピークを取り除き、前記サテライトピークを波形分離して抽出することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のコバルト価数の評価方法。
- 前記解析工程および前記評価工程では、前記サテライトピークを少なくとも2つに波形分離することを特徴とする、請求項5に記載のコバルト価数の評価方法。
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