JPH10111262A - 多層膜中の固溶層分析方法 - Google Patents

多層膜中の固溶層分析方法

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JPH10111262A
JPH10111262A JP8267163A JP26716396A JPH10111262A JP H10111262 A JPH10111262 A JP H10111262A JP 8267163 A JP8267163 A JP 8267163A JP 26716396 A JP26716396 A JP 26716396A JP H10111262 A JPH10111262 A JP H10111262A
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JP
Japan
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solid solution
waveform
calibration curve
layer
peak
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JP8267163A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Unohara
美幸 卯之原
Takahisa Ushida
貴久 牛田
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多層膜中の固溶層の固溶率を容易にかつ正確
に求める。 【解決手段】 本願出願人は、TiCN系の固溶体に対
してX線光電子分光法(XPS)によるピーク波形10
を求め、これを波形分離して、TiCに対応する波形1
1とTiNに対応する波形12との面積比を算出した。
すると、この面積比がTiCN系固溶体の固溶率ときわ
めて良好な対応関係を有することを発見した。そこで、
粉末状の固溶体に対してX線回折法にて測定した固溶率
と、その固溶体のXPSによる上記面積比との対応関係
から検量線を作成しておき、多層膜中の固溶層からXP
Sによるピーク波形を測定し、そのピーク波形の上記面
積比と上記検量線とに基づいてその固溶層の固溶率を求
める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層膜中の固溶層
分析方法に関し、詳しくは、その固溶層の固溶率を求め
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、固溶体の固溶率を測定する方法と
しては、X線回折による方法が知られている。すなわ
ち、固溶体は、結晶格子を構成する原子が一部他の原子
に置換されたり、結晶格子内に他の原子が入り込んだり
して構成されるので、固溶率に応じて格子定数が変化す
る。そこで、被検体としての固溶体の格子定数をX線回
折により測定し、その固溶率を求めるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、固溶体の中
には、X線回折法によっては充分に固溶率を求められな
いものもある。例えば、TiCの結晶を構成するCの一
部がNによって置換され、または、TiNの結晶を構成
するNの一部がCによって置換されたいわゆるTiCN
系の固溶体が知られている。この固溶体では、TiCに
対してX線回折で検出されるピークと、TiNに対して
X線回折で検出されるピークとが殆ど同じ位置に現れ
る。このため、TiCN系の固溶体では、被検体として
の固溶体を粉末化し、Si等の標準試料による補正を行
いながらX線回折を行うことによって初めて固溶率の測
定が可能である。しかし、CVD(化学蒸着)法やPV
D(物理蒸着)法等により基材表面に形成された多層膜
の各層について固溶率を求める場合においては、TiC
N層が非常に薄かったり、TiCN層の上層にTiC層
或いはTiN層が存在するとTiCNとして分離し取り
出すことができないという問題がある。従って、多層膜
コーティングチップ等の多層膜中の固溶層に対しては、
固溶率を測定することが困難であった。
【0004】そこで、請求項1〜3記載の発明は、多層
膜中の固溶層の固溶率を容易にかつ正確に求めることを
目的としてなされた。特に、請求項2記載の発明は、固
溶率を一層容易にかつ正確に求めることを、請求項3記
載の発明は、TiCN系固溶体からなる固溶層の固溶率
を容易にかつ正確に求めることを、それぞれ目的として
なされた。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記目
的を達するためになされた請求項1記載の発明は、粉末
状の固溶体からX線回折法によって該固溶体の固溶率を
測定すると共に、上記粉末状の固溶体からX線光電子分
光法によるピーク波形を測定し、上記固溶率と上記ピー
ク波形との対応関係から検量線を作成し、多層膜中の上
記固溶体からなる固溶層からX線光電子分光法によるピ
ーク波形を測定し、該ピーク波形から上記検量線に基づ
いて上記多層膜中の固溶層の固溶率を求めることを特徴
とする多層膜中の固溶層分析方法を要旨としている。
【0006】本願出願人は、粉末状の固溶体からX線回
折法によって測定したその固溶体の固溶率と、その粉末
状の固溶体からX線光電子分光法によって測定したピー
ク波形との間に、きわめて良好な対応関係があることを
発見した。また、本願出願には、X線光電子分光法によ
って測定したピーク波形は、固溶体が粉末状であるか多
層膜中の固溶層として存在するかに関わらず、ほぼ同様
の波形が得られることも発見した。
【0007】そこで、本発明では、粉末状の固溶体に対
してX線回折法にて測定した固溶率と、X線光電子分光
法によるピーク波形との対応関係から検量線を作成して
おき、多層膜中の固溶層からX線光電子分光法によるピ
ーク波形を測定し、そのピーク波形から上記検量線に基
づいてその固溶層の固溶率を求めている。このため本発
明では、多層膜中の固溶層の固溶率を容易にかつ正確に
求めることができる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成に加え、上記固溶率と上記ピーク波形との対応関係か
ら上記検量線を作成するに当たって、上記ピーク波形を
波形分離し、該分離後の波形の面積比と上記固溶率との
対応関係に基づき上記検量線を作成することを特徴とし
ている。
【0009】本願出願人は、TiCN系の固溶体に対し
てX線光電子分光法によるピーク波形を求め、これを波
形分離して、TiCに対応する波形とTiNに対応する
波形との面積比を算出した。すると、この面積比がTi
CN系固溶体の固溶率ときわめて良好な対応関係を有す
ることを発見した。また、この傾向は、他の分離波形や
他の固溶体についても同様に期待できる。更に、上記波
形分離および面積比の算出は、電子計算機等による周知
の処理によって容易に実行することができる。
【0010】従って、本発明では、請求項1記載の発明
の効果に加え、多層膜中の固溶層の固溶率を、一層容易
にかつ正確に求めることができるといった効果が生じ
る。請求項3記載の発明は、請求項2記載の構成に加
え、上記固溶体がTiCN系の固溶体であり、上記検量
線を作成するに当たって面積比を参照する上記分離後の
波形が、TiCに対応する波形およびTiNに対応する
波形であることを特徴としている。
【0011】前述のように、TiCに対応する波形とT
iNに対応する波形との面積比は、TiCN系固溶体の
固溶率ときわめて良好な対応関係を有する。このため、
本発明では、多層膜中のTiCN系固溶体の固溶率を、
きわめて容易にかつ正確に求めることができるといった
効果が生じる。また、前述のように、TiCN系の固溶
体では、多層膜中の固溶層の固溶率をX線回折法で測定
することが困難であるので、発明の効果が一層顕著に現
れる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
と共に説明する。本願出願人は、多層膜中のTiCN系
固溶体からなる固溶層の固溶率を測定するため、次のよ
うな実験を行った。なお、以下の説明において、固溶率
(C:N)とはTiCN中のC量とN量との比を、固溶
率(C/N)とはその比の値を示す。
【0013】先ず、固溶率が既知のTiCN粉末を五種
類用意した(試料1〜5)。すなわち、試料1は初めに
表示されていた固溶率(C:N)が9:1で、試料2は
8:2、試料3は6:4、試料4は5:5、試料5は
3:7であった。また、各試料1〜5に対し、X線回折
法によって正確な固溶率(C:NおよびC/N)を求め
た。結果を表1に示す。表1に示すように、試料1は固
溶率(C/N)が0.21で、試料2は0.41、試料
3は0.82、試料4は1.19、試料5は2.36で
あった。
【0014】
【表1】
【0015】また、各試料1〜5に対して、X線光電子
分光法(以下、XPSという)によるピーク波形(Ti
ピーク)を測定した。試料1からは、図1に示すような
ピーク波形10が得られた。続いて、このピーク波形1
0を波形分離し、四つの分離波形11,12,13,1
4を得た。なお、この波形分離は、ピーク波形10を電
子計算機によりガウスローレンス関数に分解する周知の
処理によって行った。ここで、最も右側の分離波形11
がTiCに、その左隣の分離波形12がTiNに、それ
ぞれ対応している。
【0016】他の試料2〜5から得られたXPSのピー
ク波形に対しても同様の波形分離を行った。図2に示す
ように、試料2から得られたピーク波形20は、分離波
形21,22,23,24に分離された。この内、分離
波形21がTiCに、分離波形22がTiNに、それぞ
れ対応する。図3に示すように、試料3から得られたピ
ーク波形30は、分離波形31,32,33,34に分
離された。この内、分離波形31がTiCに、分離波形
32がTiNに、それぞれ対応する。図4に示すよう
に、試料4から得られたピーク波形40は、分離波形4
1,42,43,44に分離された。この内、分離波形
41がTiCに、分離波形42がTiNに、それぞれ対
応する。図5に示すように、試料5から得られたピーク
波形50は、分離波形51,52,53,54に分離さ
れた。この内、分離波形51がTiCに、分離波形52
がTiNに、それぞれ対応する。
【0017】次に、TiNに対応する分離波形12,2
2,32,42,52と、TiCに対応する分離波形1
1,21,31,41,51との面積比(TiN/Ti
C)を算出した。この結果も上記表1に示した。また、
この面積比(TiN/TiC)とX線回折法によって求
めた固溶率(N/C)とを直交座標上にプロットした。
この結果を図6に示す。図6に示すように、上記面積比
(TiN/TiC)と上記固溶率(N/C)との間に
は、きわめて良好な直線関係があることが判った。な
お、上記面積比(TiN/TiC)をX軸、上記固溶率
(N/C)をY軸にとった場合、両者の対応関係は、 Y=1.0812X−0.5211 ……A なる直線で近似できることも判った。そこで、本願出願
人は、この式Aを検量線としてTiCN系固溶体の固溶
率を測定することを考えた。
【0018】続いて、XPSによる上記解析が、粉末で
はなく固形の試料に対しても適用できるか否かの実験を
行った。TiN粉末とTiN焼結体とを用意し、両者に
対してXPSによるピーク波形を測定した。図7(A)
はTiN粉末のTiピークを表し、図7(B)はTiN
焼結体のTiピークを表している。図7から判るよう
に、両者のTiピークには殆ど差異が認められなかっ
た。また、各Tiピークの半値幅を求めたところ、Ti
N粉末が2.48eV、TiN焼結体が2.46eV
と、大差は認められなかった。従って、試料形状による
差異はほとんどなく、上記式Aによる検量線が焼結体の
試料にも適用できることが判った。
【0019】次に、上記検量線の精度を調査するため
に、Al23−TiCN系チップ(TiCNの固溶率は
既知で、C:N=1:1のもの)についてXPSでTi
ピークを測定し、波形分離して分離波形の面積比(Ti
N/TiC)を求め、上記検量線から固溶率を求めた。
また、同様の実験を複数回実行し、再現性についても調
査した。その結果算出された固溶率(C:N)は、1回
目が53:47、2回目が51:49、3回目が52:
48、平均で52:48となった。この実験により、上
記検量線による固溶率の測定は、再現性・精度共に良好
であることが判った。
【0020】続いて、XPSにより切削工具用の多層膜
コーティングチップ61の膜構造を実際に解析し、上記
検量線を用いてTiCN層の固溶率を求めた。XPSに
よる解析では、多層膜コーティングチップ61は図8に
示すように、WCからなる母材62表面に、TiCN層
63、TiC層64、TiCN層65、Al23層6
6、およびTiN層67を順次積層した構造であること
が判った。また、このXPSにより測定された各層の厚
さは、TiCN層63が4.50μm、TiC層64が
3.04μm、TiCN層65が0.35μm、Al2
3層66が0.90μm、TiN層67が0.47μ
mであった。
【0021】そこで、固溶層であるTiCN層63,6
5に対して上記面積比(TiN/TiC)を複数の深さ
で算出し、式Aの検量線を用いて各深さにおける固溶率
を測定した。結果を表2に示す。なお、表2では、Ti
CNにおけるNの占める割合N(%)によって固溶率を
表した。
【0022】
【表2】
【0023】表2に示すように、3層目のTiCN層6
5では、4層目のTiC層64に近づくにつれてCの量
が増加する傾向が見られた。5層目のTiCN層63で
は、層の厚さが3層目の約13倍もあるため、層全体に
は4層目のTiC層64の影響を受けなかったが、4層
目に近い部分で影響を受けた。すなわち、4層目のTi
C層64に近い部分ではCの割合が多かったが、5層目
の表面から0.25μmの辺りから固溶率の変化は殆ど
なくなった。従って、4層目のTiC層64は、0.3
〜0.4μm程度上下に拡散していることが判った。
【0024】以上のように、本実施の形態では、多層膜
コーティングチップ61内の膜構造をきわめて詳細に解
析することができ、測定が困難とされていたTiCNの
固溶率まできわめて容易にかつ正確に測定することがで
きた。なお、本発明は、上記実施の形態になんら限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々の形態で実施することができる。例えば、上記実施の
形態では、TiNに対応する分離波形とTiCに対応す
る分離波形との面積比に基づいて検量線を作成している
が、他の分離波形を用いて検量線を作成したり、波形分
離前のTiピーク波形の特定部位における強度や傾きに
基づいて検量線を作成したりすることも考えられる。ま
た、ソーダ長石(NaAlSi38)と灰長石(CaA
2Si28)との固溶体等、他の固溶体についても、
XPSのピーク波形と固溶率との間に良好な対応関係が
あることが期待できる。従って、本発明は、多層膜中の
TiCN系以外の固溶体からなる固溶層の分析にも適用
できる可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】試料1のXPSによるピーク波形およびその分
離波形を表す説明図である。
【図2】試料2のXPSによるピーク波形およびその分
離波形を表す説明図である。
【図3】試料3のXPSによるピーク波形およびその分
離波形を表す説明図である。
【図4】試料4のXPSによるピーク波形およびその分
離波形を表す説明図である。
【図5】試料5のXPSによるピーク波形およびその分
離波形を表す説明図である。
【図6】XSP分離ピーク面積比と固溶率との対応関係
を表す説明図である。
【図7】TiN粉末とTiN焼結体とのXPSによるT
iピークを表す説明図である。
【図8】実験に使用した多層膜コーティングチップの構
成を表す断面図である。
【符号の説明】
61…多層膜コーティングチップ 62…母材 63,65…TiCN層 64…Ti
C層 66…Al23層 67…Ti
N層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉末状の固溶体からX線回折法によって
    該固溶体の固溶率を測定すると共に、上記粉末状の固溶
    体からX線光電子分光法によるピーク波形を測定し、 上記固溶率と上記ピーク波形との対応関係から検量線を
    作成し、 多層膜中の上記固溶体からなる固溶層からX線光電子分
    光法によるピーク波形を測定し、該ピーク波形から上記
    検量線に基づいて上記多層膜中の固溶層の固溶率を求め
    ることを特徴とする多層膜中の固溶層分析方法。
  2. 【請求項2】 上記固溶率と上記ピーク波形との対応関
    係から上記検量線を作成するに当たって、上記ピーク波
    形を波形分離し、該分離後の波形の面積比と上記固溶率
    との対応関係に基づき上記検量線を作成することを特徴
    とする請求項1記載の多層膜中の固溶層分析方法。
  3. 【請求項3】 上記固溶体がTiCN系の固溶体であ
    り、 上記検量線を作成するに当たって面積比を参照する上記
    分離後の波形が、TiCに対応する波形およびTiNに
    対応する波形であることを特徴とする請求項2記載の多
    層膜中の固溶層分析方法。
JP8267163A 1996-10-08 1996-10-08 多層膜中の固溶層分析方法 Pending JPH10111262A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016090332A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 富士通株式会社 表面被覆微粒子用x線分析方法及び表面被覆微粒子用x線分析装置
JP2017049189A (ja) * 2015-09-03 2017-03-09 住友金属鉱山株式会社 コバルト価数の評価方法

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