JPS62210151A - 自動車の車体構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、自動車の車体構造に関し、特に車体側面での
衝突に対する補強構造に関する。

（従来の技術） 従来より、自動車において、車体側面での衝突に対する
補強構造としては、例えば実開昭５８−１５３１０９号
公報に開示されるように、車体側壁を構成するサイドド
アの内部に車体前後方向に延びる補強部材を配設したも
のが知られている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、上記従来の補強構造は、補強部材によっ
て単にサイドドアの剛性を高めているにすぎないため、
側面衝突時にサイドドア自体が車室内に入り込むのを十
分に防止することができず、側面衝突の対策手段として
は不十分である。

本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目
的とするところは、側面衝突時サイドドアに加わる荷重
を車体フロア、特にその車幅方向中央部に形成された強
度的に強いトンネル部に伝達して支持することにより、
側面衝突に対する車体剛性を十分に高めてサイドドアの
車室内の入り込みを防止せんとするものである。

（問題点を解決するための手段） 」二記目的を達成するため、本発明の解決手段は、重体
フロアの車幅方向中央部にトンネル部が形成され、車体
フロア上にシート装置が上記トンネル部と左右のサイド
ドアとの間に各々位置して配設された自動車において、
上記左右のサイドドア内に、それぞれ車体前後方向に延
びる第１補強部材を配設するとともに、上記各シート装
置に上記第１補強部材とほぼ等しい高さ位置で車幅方向
に延びる第２補強部材を配設し、また上記フロアのトン
ネル部に、上記第２補強部材の配設位置に対応する高さ
を有する第３補強部材を固定する開成としたものである
。

（作用〉 上記の構成により、本発明では、側面衝突時、その衝突
側のサイドドアに加わる荷重は、該サイドドア内の第１
補強部材からシート装置の第２補強部材および第３補強
部材を介して、車体フロアの強度的に強いトンネル部に
伝達されるとともに、上記第２補強部材等の突張り支持
構造により強固に支持され、これにより、側面衝突に対
する車体剛性が著しく高められることになる。

〈実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図および第２図は本発明の一実施例に係る自動車の
ｌｉ体構造を示し、１は車体、２は車体１側面に前側を
ヒンジ側として開閉自在に取付けられたフロントサイド
ドアであって、該フロントサイドドア２は、ドアパネル
３の上方をドアガラス４が昇降動するように開成されて
いる。上記ドアパネル３は、インナパネル５とアウタパ
ネル６とからなり、上記インナパネル５は車室内側から
ドアトリム７により覆われている。また、ドアパネル３
の内部にはインナパネル５およびアウタパネル６に各々
沿って車体前後方向に延びる２つの第１補強部材８ａ、
８ｂが配設されており、該８第１補強部材９ａ　、　８
ｂは閉断面構造になっている。

また、９は上記フロントサイドドア２後側の車体１側面
に開閉自在に取付けられたりャサイドドア、１０は車体
１のフロア部を構成するフロアパネルであって、該フロ
アパネル１０の車幅方向中央部には車体前後方向に延び
るトンネル部１１が上方に膨出して形成されており、該
トンネル部１１の下方にプロベラシャフト（図示せず〉
が配置されるようになっている。

上記フロアパネル１０上には、運転座席としてのシート
装置１２が上記トンネル部１１と車体右側のフロントサ
イドドア２との間に、助手座席としてのシート装置１３
がトンネル部１１と車体左側のフロントサイドドア２と
の間に各々位置して配設されており、上記各シート装置
１２．１３はシートクッション１４とシートバック１５
とを有している。上記シートバック１５の内部には、上
記フロントサイドドア２のドアパネル３内の第１補強部
材８ａ　、８ｂとほぼ等しい高さ位置で車幅方向に延び
る第２補強部材１６が配設されている。

該第２補強部材１６は、シートバック１５のシートフレ
ーム（図示せず）に固定支持され、シートバック１５の
左右側端面より突出する両端部はそれぞれカバ一部材１
７により覆われている。尚、上記第１および第２補強部
材８ａ、８ｂ、１６の高さ位置は、シート装置１２．１
３上に乗員が座ったときのほぼベルトライン位置に設定
されている。

さらに、上記フロアパネル１ｏのトンネル部１１上には
、第３図ないし第５図に詳示するように、上方に開口す
る箱形状の第３補強部材１８が配設され、該第３補強部
材１８は、トンネル部１１に対し該トンネル部１１のト
ンネルレインフォースメント１９．１９により補強され
た部位にてボルト２０止めにより固定されている。また
、上記第３補強部材１８は、トンネル部１１上において
上記第２補強部材１６のシートバック１５内での配段位
置くベルトライン位置）に対応する高さを有するととも
に、該第３補強部材１８の表面全体は、開閉自在なリッ
ド２１ａを有するセンターコンソール２１により覆われ
ている。

尚、第３図ないし第５図中、２２はパーキングブレーキ
レバー、２３はフロアパネル１ｏ上に敷設されたフロア
マット、２４は該フロアマット２３とフロアパネル１０
との間に介設されたパッド、２５はセンターコンソール
２１の後端面に設けられたアッシュトレイであり、この
アッシュトレイ２５に対応して第３補強部材１８の後面
に開口部２６が設けられている。

したがって、上記実施例においては、左右のフロントサ
イドドア２．３のいずれか一方で側面衝突が起きた場合
、その衝突側のフロントサイドドア２に加わる荷重は、
従来の如く単に該フロントサイドドア２およびその周辺
の車体１側面で支持されるだけでなく、フロントサイド
ドア２が車室内に若干入り込んだ状態において該フロン
トサイドドア２（ドアパネル３）内の第１補強部材８ａ
。

８ｂから、該第１補強部材８ａ、８ｂとほぼ等しい高さ
位置に位置するシート装置１２．１３側の第２補強部材
１６および該第２補強部材１６の配設位置とほぼ等しい
高さを有する第３補強部材１８を介して、フロアパネル
１０のトンネルレインフォースメント１つにより補強さ
れた剛性の高いトンネル部１１に伝達されるとともに、
上記第２補強部材１６等の突張り支持構造により強固に
支持されることになり、フロントサイドドア２での側面
衝突に対する車体剛性が著しく高められる。

このため、フロントサイドドア２での側面衝突がかなり
激しい場合でも、該フロントナイドドア２が４工室内に
大きく入り込むのを十分に防止することができ、乗員の
安全性を確保することができる。

しかも、上記第２補強部材１６はシート装置１２．１３
のシーＩ−バック１５内に配設されているとともに、第
３補強部材１８はセンターコンソール２１により覆われ
ているので、車室内の有効スペースを狭めることはなく
、また見栄えを損うこともなく、実施する上で非常に有
利である。

（発明の効果） 以上の如く、本発明における自動車の車体構造にれば、
側面衝突時の衝突荷重がその衝突側のサイドドア内の第
１補強部材からシート装置に設けられた第２補強部材お
よび車体フロアのトンネル部に固定された第３補強部材
を介して、強度的に強い上記トンネル部に伝達され、か
つ補強部材相互の突張り支持構造により強固に支持され
るので、側面衝突に対する車体剛性を著しく高めること
ができ、衝突側のサイドドアの車室内への入り込みを十
分に防止して乗員の安全性を確保することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は第２図の
Ｉ−Ｉ線における断面図、第２図は自動車の側面図、第
３図は車室内の助手座席側からセンターコンソールの配
置付近を見た斜視図、第４図および第５図はそれぞれ第
３図のｒｖ　−ＩＶ　ｍおよびＶ−Ｖ線における断面図
である。 ２・・・フロントサイドドア、８ａ　、８ｂ・・・第１
補強部材、１ｏ・・・フロアパネル、１１・・・トンネ
ル部、１２．１３・・・シート装置、１６・・・第２１
強部材、１８・・・第３補強部材。 代　　　　　理　　　　　人　　　　前　　１）　　　
　弘　　・」１−・、ｌ：ｊ−第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）車体フロアの車幅方向中央部にトンネル部が形成
   され、車体フロア上にシート装置が上記トンネル部と左
   右のサイドドアとの間に各々位置して配設された自動車
   において、上記左右のサイドドア内にはそれぞれ車体前
   後方向に延びる第１補強部材が配設されており、上記各
   シート装置には上記第１補強部材とほぼ等しい高さ位置
   で車幅方向に延びる第２補強部材が配設されており、上
   記フロアのトンネル部には上記第２補強部材の配設位置
   に対応する高さを有する第３補強部材が固定されている
   ことを特徴とする自動車の車体構造。