JPS62206047A - クレ−プデシンの製法 - Google Patents

クレ−プデシンの製法

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JPS62206047A
JPS62206047A JP61050201A JP5020186A JPS62206047A JP S62206047 A JPS62206047 A JP S62206047A JP 61050201 A JP61050201 A JP 61050201A JP 5020186 A JP5020186 A JP 5020186A JP S62206047 A JPS62206047 A JP S62206047A
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JP
Japan
Prior art keywords
polyester
yarn
twist
multifilament yarn
chine
Prior art date
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Pending
Application number
JP61050201A
Other languages
English (en)
Inventor
大田 順雄
英夫 磯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPS62206047A publication Critical patent/JPS62206047A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、ポリエステルマルチフィラメント糸の強撚
糸を用いたクレープデシンの製法に関するものである。
(従来の技術) ポリエステルマルチフィラメント糸の強撚糸を用いたク
レープデシンは、このポリエステルマルチフィラメント
糸にS方向またはZ方向の強撚を加え、その撚を熱固定
したのち、このS方向糸とZ方向糸をよこ糸とし、低い
撚数のたて糸に2本ずつ交互に、すなわち二越に打込ん
で布帛を製織し、この布帛を精練したのちロータリワッ
シャで数十分間の導水処理をしてシボ立てを行ない、最
後に幅出しをして製造される。なお、クレープデシン用
のよこ糸には、一般に撚数2700〜3700T/mの
強撚糸が使用される(吉川和志著「新しい繊維の知識J
P、79〜80参照)。また、たて糸には無撚糸または
甘撚り糸が一般に使用されるが、風合いを改善する目的
で撚数1000T/m程度の中撚糸も使用される。
ここで、クレープデシンの織物品位は、上記の導水処理
によって発現する強撚糸のシボ立ち状態に依存する。す
なわち、導水処理をしたときの強撚糸の解撚トルクを大
きくすることによって高品位のクレープデシン織物が得
られる。そのために、上記のように2700〜3700
T/mの強撚を加え、熱セットし、解撚トルクを高める
のであるが、このような強撚を加えたときは、生産速度
が遅く、撚糸工程の生産性が著しく低くなるという問題
が生じる。また、製織工程でのビリ発生を防止し、製織
性を良好にするためには、熱セツト温度を高くしなけれ
ばならないが、この熱セツト温度を高く設定した場合は
、繊維の微細構造が変化してシボ発現に必要な歪みが緩
和され、いわゆる見掛けのトルクが高いにもかかわらず
、導水処理時のトルクが低下し、所望の高品位のクレー
プデシン織物が得られなかった。
このような問題を解決するための手段として、特開昭5
7−193537号公報には、全量の20〜90重量%
のポリエチレンテレフタレートと80〜10重量%のポ
リトリメチレンテレフタレートまたはポリテトラメチレ
ンテレフタレートとの共重合体またはブレンド組織から
なる低温高セット性ポリエステルフィラメント糸が開示
されている。
また、特開昭60−94618号公報には、繰返し単位
の90モル%以上がエチレンテレフタレートからなるポ
リエステル繊維において、広角X線回折より求められる
100面の見掛けの結晶サイズが50A以上、力学的損
失係数のピーク温度が140℃以下であって、S−8曲
線に変曲点を有する高撚セット性、高シボ立て性ポリエ
ステル繊維が開示されている。
(発明が解決しようとする問題点) 特開昭57−193537号公報に記載された低温高セ
ット性ポリエステルフィラメント糸を用いる方法は、こ
の糸のポリエチレンテレフタレートの量が全量の90重
量%を超えると、低温のセット性が失なわれるため、準
備工程および製織工程での取扱いが田辺になるという問
題があり、さらに強撚後の優れたセット性および製織後
の高度のシボ立て性を両立させる点では不十分であった
。そして。
撚糸工程での生産性向上という面では何のメリットも得
られなかった。
また、特開昭60−94618号公報に記載された高撚
セット性、高シボ立て性ポリエステル繊維を用いる方法
は、この繊維が高撚セット性、高シボ立て性を備え、撚
糸工程での生産性向上も期待でき、この糸を使ったクレ
ープデシンは、優れたシボ品位の織物が得られるが、繊
維の表面が平滑であるため、得られる織物の風合がワキ
シーで。
かつプラスチックタッチであった。
この発明は、繰返し単位の90モル%以上がエチレンテ
レフタレートからなるポリエステルマルチフィラメント
糸を用いてドライタッチでシルク同様の暖かさを有する
高品位のクレープデシンが得られ、かつ撚糸工程での生
産性を著しく向上させることが可能で、また準備工程お
よび製織工程での作業が容易なりレープデシンの製法を
提供するものである。
(問題点を解決するための手段) この発明では、繰返し単位の90〜100%がエチレン
テレフタレートからなり、かつ下記(イ)〜(ハ)の特
性を有するポリエステルマルチフィラメント糸を使用す
る。
(イ)ポリエステルマルチフィラメント糸を構成するポ
リエステルフィラメントの乾熱収縮応力曲線が50〜2
00℃の範囲で下向きの凸状に湾曲している。第1図は
、横軸に温度(℃)、縦軸に乾熱収縮応力(g/d)を
とって描いたグラフであり、この発明に使用するポリエ
ステルフィラメント(原糸)は、曲線1で示すように、
上記の範囲で下向きに凸である。換言すれず上記の範囲
に極大値が存在しないで、上限の200℃を超えた位置
1例えば260℃付近に溶断温度直前の極大値aを有し
ている。
(ロ)上記のポリエステルフィラメントに式%式% (ただし、dはポリエステルフィラメントのデニール数
)で与えられる撚を加えたときの乾熱収縮応力曲線2が
70〜90℃の範囲に応力の極大値すを有している。
(ハ)上記(ロ)の撚数で加熱し、更に85℃、40分
のキャー処理をしたのちの上記ポリエステルフィラメン
トの乾熱収縮応力曲線3が85℃以下の範囲に0.05
g/d以下の応力の極小値Cを有し、かつioo〜18
0℃の範囲に0.05−  g/d以上の応力の極大値
dを有している。
そして、上記のポリエステルマルチフィラメント糸をS
方向またはZ方向に撚数2000T/m以上2700T
/−未満で強撚し、その撚を熱セットし、得られたポリ
エステルマルチフィラメント糸のS方向およびZ方向の
強撚セット糸をよこ糸とし、たて糸に中撚以下の糸を用
いて二越で製織し、しかるのち熱水中でシボ立てし、更
にアルカリやアミンを用いた化学的処理による減量加工
を施してクレーブデシンを得る。
上記のポリエステルフィラメントは、エチレンテレフタ
レートを90モル%以上、好ましくは96モル%以上含
むものであれば、ホモポリマーまたはコポリマーのいず
れでよい。そして、コポリマーの場合の共重合成分とし
ては、アジピン酸、セバシン酸、イソフタル酸、ジフェ
ニルジカルボン酸。
ナフタリンジカルボン酸等の二塩基類、オキシ安息香酸
のようなオキシ酸類、ジエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ネオペンチルグリコール、ペンタエリス
リトール、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル
等のグリコール類および5−ナトリウムスルホイソフタ
ール酸などの中の1種または2種以上を選択して使用す
ることができる。
また、ポリエステルフィラメントの断面形状は、円形、
三角形および多葉断面などのいずれでもよく、その太さ
は一般の衣料用と同様に0.3〜5デニールが好ましく
、ポリエステルマルチフィラメント糸としての太さは、
同様に30〜300デニールが好ましい。
なお、上記のポリエステルフィラメントは1例えば次の
方法で製造される。すなわち、固有粘度0.65 (フ
ェノール/テトラクロルエタン=674の混合溶媒中3
0℃で測定)の通常のポリエステルを常法により溶融紡
糸し、得られた未延伸糸を70〜160℃の温度でその
破断延伸倍率の90%以上の高倍率で延伸して未延伸糸
の非晶部分と結晶部分の並列構造を破壊し1次いで温度
200℃以上、リラックス率8%以上で熱処理を行なっ
て巨大な結晶を生長させるとともに非晶部分をランダム
化させ、これらが直列に並んだ直列構造の延伸糸を得る
(作用) この発明で使用するポリエステルフィラメントは、大き
な結晶とランダムな非晶部分が直列に並んだ特異な微細
構造を有しているので1強撚を付与したとき、上記の非
晶部分が変形し、この変形した非晶部分が撚セット晴の
熱処理によって一次セットされ、そのためこの−次セッ
ト後の解撚トルクTQ、が低下するとともに、I!繊織
後シボ発現処理の際には上記の一次セットが熱湯処理に
よって解かれ、結晶組織に蓄えられていた歪みエネルギ
が解放されるために大きな解撚トルクT Q tが発生
し、そのため良好なシボが発現すると考えられる。第2
図は、横軸にポリエステルマルチフィラメント糸に加え
た撚数(T / m )をとり、縦軸に撚セツト後の解
撚トルクTQ□ (T/1001)をとって描いたグラ
フであり、また第3図は第2図の解撚トルクTQ、の代
わりにシボ発現処理時の解撚トルクT Q 2 をとっ
て描いたグラフであり、いずれにおいても直線Aはこの
発明のポリエステルフィラメントを示し、直線Bは並列
構造を有する従来のポリエステルフィラメントを示す。
すなわち、この発明のポリエステルフィラメントは、従
来に比べて撚セツト後の解撚トルクTQ、が小さく、シ
ボ発現時の解撚トルクT Q zが著しく大きい。
そして、従来のポリエステルマルチフィラメント糸にク
レープデシン用の2700〜3700T/11の強撚を
加えた場合は、撚セツト後の解撚トルクTQ□が16〜
25T/103、シボ発現処理時の解撚トルクT Q 
zが47〜56T/lOmのものが得られ、撚セツト後
の解撚トルクTQ□が高いため、ウォータジェットルー
ムで製織する際に撚戻りによる撚数変化に伴ってシボ環
が生じる。これに対して、本発明では、 200QT/
m以上、2700T/e未満の撚数を加えることにより
、シボ発現処理時の解撚トルクTQ。
が48〜63T/10cmのものが得られるため、従来
の糸に2700〜3700τ/mの撚数で撚糸したもの
と同等以上のシボ品位が得られる。更に、撚セツト後の
解撚トルクT Q xが6〜IIT/10cmでセット
性が非常に良いため、準備工程や製織工程での作業性が
良く、ウォータジェットルームでI2織した場合にも撚
り戻りに起因するシボ環が生じない。ただし、緑返し単
位のエチレンテレフタレートが90モル%未満の場合に
は、上記微補構造の直列構造が形成されず、この発明の
目的が達成されない。また。
上記(イ)の乾熱収縮応力曲線が50〜200℃の範囲
に極大値を有する場合は、ポリエステルフィラメントの
非晶部分が変形しにくくなっているため、単なる収縮の
みをして解撚トルクとして作用しなくなり、撚セット性
およびシボ立ち性が低下する。また、上記(ロ)の撚を
加えたときの乾熱収縮応力曲線においてその極大値が7
0℃未満に存在することはあり得ないが、90℃超に存
在するときは非晶部分の変形が少なくなり、潜在的なト
ルク発現力が低下する。また、上記(ハ)の撚糸、キャ
ーセット後の乾熱収縮応力曲線において、極小値が85
℃未満に存在しないときは、撚セット性が不十分になり
、残留トルクが大きくなり、ビリが発生して取扱いが困
難になる。なお、85℃でキャーセットしているので、
85℃超に極小値が存在することはない。また、上記(
ハ)の乾熱収縮応力曲線において、極大値が100℃未
満に存在するときは撚セット性が著しく低下し、残留ト
ルクが大きくなってビリが発生し、取扱いが困難になる
。反対に180℃超に存在するときはシボ立ち性が著し
く低下する。
しかして、上記のポリエステルフィラメントとして、広
角X線回折より得られる100面の見掛けの結晶サイズ
が50A以上、特に55A以上の場合は結晶によって拘
束される歪みが一層太き(なり、シボ立ち性が更に向上
し、l OOAを超える場合は、コストが高くなって好
ましくない。
そして、シボ立て後の減量加工によってドライタッチが
付与され、ワキシー感が除かれる。この場合の減量の程
度は5〜40%、特に10〜30%が好まくし、5%未
満では効果が少なく、40%超では織物としての実用特
性が低下する。
なお、乾熱収縮応力その他の物性は1次のようにして測
定される。
乾熱収縮応力 歪み計(東洋ボールドウィン社製T−I−550−36
0型)、増幅器(東洋ボールドウィン社1PRE −A
MPLIFISR5S −RP型)、X−Yレコーダ(
横河電気社製TYPE −PRO−I LA型)、温度
コントローラ(真空理工社製AGN[EHPC−150
0およびAGNESCR−BOX)を用い、試料長51
.昇温速度20℃/分、初荷重0.05 g /デニー
ルで溶断温度まで測定し、収縮応力の温度変化を求める
。ただし、乾熱収縮応力の測定の前に行なう撚糸は、ボ
ビンに巻返したフィラメントをイタリー撚糸機(津田駒
工業社製、TF型撚糸機)で行ない、キャー処理は、ア
ルミニウムボビンに巻かれた強撚フィラメントを蒸熱真
空セッター内に入れ、700+mHgの真空下で蒸気を
導入し、85℃で40分間行なった。
撚セツト後の解撚トルク(TQi) 撚セツト後の強撚糸を長さ20 cm採取し、中央部に
5+sg/dの荷重を加えた後1両端を合せて発生する
2重撚数(T/10cm)を求める。
導水で発現する解撚トルク(TQ2) 撚セツト後の強撚糸を長さ20ca+採取し、中央部に
5mg/dの荷重を加えた後9両端を合せて導水中に3
0分間浸漬し、次いで乾熱60℃で30分乾燥し、この
ときに発生する2重撚数(T/10C11)を測定する
単糸デニール J l5−LI O13(1981)による。
比重 n−へブタンと四塩化炭素よりなる密度勾配管を作成し
、30±0.1℃に調温された密度勾配管に十分に脱泡
した試料を入れ、5時間放置後の密度勾配管中の試料位
置を、密度勾配管の目盛りで読取った値を、標準ガラス
フロートによる密度勾配管中盛り〜比重キャリブレーシ
ョングラフがら比重値に換算し、n=4で測定する。た
だし、比重値は原則として少数点以下4位まで読む。
160℃乾熱下の収縮率(SHD) JIS−L1013 (1981)による。
強度および伸度 JIS−L1013 (1981)による。
100面の見掛けの結晶サイズ 広角X線回折図における赤道回折曲線の回折強度の半価
幅より5herrerの式を用いて算出した結晶サイズ
である(詳細は丸善株式会社発行「X線結晶学」 (仁
田勇監修)参照)。5herrerの式は次のとおり表
される。
0.9λ 見掛けの結晶サイズ=−一−−−−一一−−J11−下
a  cosθ ただし、上記の式中、λはX線の波長(1,5418)
、Bは半価幅(rad)、 aは補正角(6,98/ 
1000rad) 。
θは回折角(度)を示す。
(実施例) 固有粘度0.64 (フェノール/テトラクロルエタン
=674の混合溶媒中30’Cで測定)のポリエチレン
テレフタレートを溶融紡糸し1巻取り速度5000 m
 /分で巻取って90デニール72フイラメントの未延
伸糸を得た。この未延伸糸を80℃の加熱ローラと11
0℃の加熱プレート間で1.35倍に延伸し1次いで8
0℃の加熱ローラと220℃の加熱プレート間、12%
のリラックスで0.06秒間熱処理して75デニール7
2フイラメントの延伸糸を得た。得られた実施例の延伸
糸および市販の75デニール72フイラメントのポリエ
ステルマルチフィラメント糸(比較例)にそれぞれイタ
リー撚糸a(回転数9000rp−)でS方向およびZ
方向の強撚を与え1次いで蒸熱真空セッターを用いて8
5℃、40分間のスチームセットを施した。
これら実施例および比較例の強撚糸をよこ糸に。
また市販の50デニール36フイラメントのポリエステ
ルマルチフィラメント糸をたて糸にそれぞれ用い、ウォ
ータジェットルーム(日産自動車株式会社製LW−33
型)により上記S撚りのよこ糸およびZ撚りのよこ糸を
2本交互に打込んでクレープデシンを製織した。更に精
練した後、ロータリワッシャにより20分間沸木刀処理
してシボ立てを行ない、20%のアルカリ減量加工を行
ない2幅出しセットを施して製品に仕上げた。上記の実
施例および比較例の原糸特性、加工条件および得られた
製品の評価結果を下記の表に示す。
(以下空白) この表で明らかなように、実施例1および実施例2の織
物は、従来の糸を使用して2700〜3500T/mの
撚を加えた比較例2〜4と比較してシボ質が同等以上で
あり、製織性が著しく向上し、シボ環の無い高品位のク
レープデシンが得られ、織物商品として最大の間層にな
る風合においても同程度であり、しかも撚糸工程での生
産量が約40%向上し、加工費が大幅に低減される。一
方、実施例と同じポリエステルマルチフィラメント糸を
使用しなから強撚の撚数を実施例よりも低く設定した比
較例1.並びに従来のポリエステルマルチフィラメント
糸を使用しなから撚数を従来よりも低く、実施例と同程
度に設定した比較例5は、いずれも撚糸工程での生産性
および製織性が向上する反面、シボ質および風合が悪く
、クレープデシンとして商品になり得なかった。
(発明の効果) この発明は、特殊なりIl細構造を有し高撚セット性お
よび高シボ立て性を備えた糸を2000T/m以上27
00T/+a未満で強撚して用いるので、従来の270
0〜3700T/mの強撚を加えたものと比較して撚セ
ツト後の解撚トルクTQ工が極めて低くなり、そのため
製織時のビリ発生などのトラブルがなくて製織性が向上
し、しかも織物を導水処理したときの解撚トルクT Q
 2が従来と同等以上になるため、高品位のシボが得ら
れる。更に、ウォータジェットルームを用いて製織しよ
こ糸張力が緩んだ場合であっても、上記のようによこ糸
の撚セット性が良好であるため、撚数変化が生じること
はなく、そのためシボ環が発生することがない、したが
って、この発明によれば、従来極めて困難とされていた
ウォータジェットルームにょる製織が可能になる。そし
て、従来に比べて強撚の撚数が平均で約26%低く設定
するため、撚糸の生産性が約40%向上し、撚糸コスト
を下げることができ、高品位のクレープデシンを能率的
に安価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は実施例のポリエステルフィラメントの乾熱収縮
応力曲線、第2図は実施例および比較例の撚セツト後の
解撚トルクのグラフ、第3図は同じく織物の導水処理時
の解撚トルクのグラフである。 特許出願人  東洋紡績株式会社 代理人 弁理士  坂 野 威 失 言  1) 了  司 ’tlL  度(0C) 第1図 擾数(77m1 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 〔1〕繰返し単位の90〜100モル%がエチレンテレ
    フタレートからなり、下記(イ)〜(ハ)の特性を有す
    るポリエステルマルチフィラメント糸をS方向またはZ
    方向に撚数2000T/m以上2700T/m未満で強
    撚し、その撚を熱セットし、得られたポリエステルマル
    チフィラメント糸のS方向およびZ方向の強撚セット糸
    をよこ糸とし、たて糸に中撚以下の糸を用いて二越で製
    織し、しかるのち熱水中でシボ立てし、減量加工するこ
    とを特徴とするクレープデシンの製法。 (イ)ポリエステルマルチフィラメント糸を構成するポ
    リエステルフィラメントの乾熱収縮応力曲線が50〜2
    00℃の範囲で下向きの凸状に湾曲している。 (ロ)上記のポリエステルフィラメントに式撚数(T/
    m)=355×√d (ただし、dはポリエステルフィラメントのデニール数
    )で与えられる撚を加えたときの乾熱収縮応力曲線が7
    0〜90℃の範囲に応力の極大値を有している。 (ハ)上記(ロ)の撚数で加熱し、更に85℃40分の
    キヤー処理をしたのちの上記ポリエステルフィラメント
    の乾熱収縮応力曲線が85℃以下の範囲に0.05g/
    d以下の応力の極少値を有し、かつ100〜180℃の
    範囲に0.05g/d以上の応力の極大値を有している
    。 〔2〕ポリエステルマルチフィラメント糸として100
    面の見掛けの結晶サイズが50〜100Åのポリエステ
    ルフィラメントからなるマルチフィラメント糸を使用す
    る特許請求の範囲第1項記載のクレープデシンの製法。
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