JP2804771B2 - 強撚織編物 - Google Patents

強撚織編物

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JP2804771B2
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一良 中川
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鐘紡株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、扁平マルチフィラメント糸を用いた強撚織
編物に関する。
(従来の技術) 従来、合成繊維特有のヌメリ感、ヘタリ感、イラツキ
等を防止し、独特の風合を得るため種々のフィラメント
加工法があり、特に強撚糸を用いた布帛は清涼感が得ら
れるため多用されている。ただ、強撚布帛にとって施撚
の程度は極めて微妙な要素であり、撚数が多過ぎると所
謂シャリ感が過度となりジャリジャリとした風合となっ
て好ましくない。又、過度のシャリ感を緩和するため一
般に行なわれるアルカリ減量加工を併用しても、減量率
を多くすると生地のハリ腰がなくなり好ましくない。
このため、種々の繊維を混繊し、マイルドなシャリ感
とふくらみを兼備した布帛を得ることが知られている。
例えば特開昭62−133137号公報では、異繊度糸や異型断
面糸を混繊することにより又、特開昭56−159324号公報
では沸水収縮率の異なる糸を混繊することによりこれら
布帛を得ることが記載されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、異繊度糸や異収縮糸を混用すれば、ふ
くらみ感は得られるものの、強撚織物にした場合ジャリ
ジャリした硬いシャリ感を除去することは難しく、これ
は三角断面や多葉断面の如き異型断面糸を混用した場合
についても同様である。
本発明は、かかる問題点を解決するものであって、強
撚織編物のもつシャリ感は有していても、粗硬な風合と
はならず、又、アルカリ減量加工を施してもハリ腰感の
失なわれない織編物を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、強撚ポリエステル扁平マルチフィラメント
糸を用いた織編物であって、扁平糸の扁平率が3以上、
単糸繊度が2デニール以上、撚係数が10000以上であ
り、各マルチフィラメント群において、扁平単糸が整然
と積層した積層体をなし、該積層体の周囲を扁平単糸が
被覆したマルチフィラメント構造をなしていることを特
徴とする強撚織編物である。
本発明で用いるポリエステル扁平マルチフィラメント
とは、ポリエチレンテレフタレートを主体とするものが
好ましく、イソフタル酸やポリエチレングリコール等の
第3成分を共重合したものであってよく、これら重合体
を複数種接合した所謂コンジュゲート糸も用いることが
できる。又、特にTiO2の含有量が0.05%程度以下の所謂
ブライト糸は、本強撚糸に特有の光学効果が得られ好ま
しい。
但し、該ポリエステル糸は扁平率3以上の扁平形状を
有することが必要である。第3図にかかる扁平糸の横断
面図を示す。同図において、長軸長さ(L)と短軸長さ
(l)の比(L/l)で表わされるものが扁平率である。
本発明では第3図に示す如く略々楕円形の横断面形状を
有するものの他に若干彎曲したものであっても良いが厚
みに極端な偏りや凹凸があって、各単糸を整然とした積
層状態になし難いものは好ましくない。かかる扁平率・
形状を有することにより後述の強撚工程で各単糸が整然
としたフィラメント構造を呈し、マイルドなシャリ感を
撥揮する。
更に、扁平マルチフィラメントの単糸繊度は2デニー
ル以上、好ましくは3デニール以上のものを用いなれば
ならない。2デニール未満の糸条では、充分なハリ腰を
付与することができないばかりかアルカリ減量加工を施
した際の風合の低下が大きい。又、一般に単糸繊度が6
デニールを超えるものは風合が硬くなり好ましくない。
マルチフィラメントのフィラメント数は10〜50本程度が
好ましい。かかる範囲より少ない場合には、撚糸時に前
記のフィラメント構造を得ることが難しくなり、反対に
フィラメント数が多過ぎると整然としたフィラメント構
造が崩れ易くなる。前記の如き糸使いであれば、通常扁
平糸は5〜10段程度に積層する。
かかる扁平マルチフィラメントは、糸の糸条例えば丸
断面糸や三角断面、多葉断面等の異型断面糸、更にこれ
からなる異繊度糸や異収縮率糸等と混繊、交繊を行うこ
となく単独で撚糸を行ない強撚糸となす。撚糸は、 で示される撚係数が10000以上となる強撚状態まで行
う。かかる強撚状態とすることにより扁平糸からなる積
層体の周囲が扁平糸で均一に被覆される。撚糸方法は特
に限定されず、10000以上の撚係数が得られるものであ
れば、イタリー式撚糸機、ダブルツイスター等が用い得
る。
本織編物は以上の如き強撚糸を用いたものであって、
織物にあっては、経糸及び/又は緯糸特に経糸、織物に
あってはフロント糸等の全面又は布帛表面を含む一部に
用いて編織したものである。
更に、本織編物にはアルカリ減量加工を施してもよ
い。この場合、NaOH等を用いた公知の方法で20%以上の
減量加工を施せば、ハリ・腰感の低下もなく、柔軟な風
合を更に増すことができる。
尚、本織編物には、そのフィラメント構造を崩し、風
合を損なわない範囲であれば、公知の柔軟、撥水、帯電
防止、防炎、抗菌等の各種加工を施してもよいことは当
然である。
以上の如き強撚織編物は、強撚糸の各マルチフィラメ
ント群において特異な構造を呈するものである。該マル
チフィラメント構造の一例をマルチフィラメントの横断
面模式図として第1図に、一部断面斜視図として第2図
に示す。第1図において、扁平単糸は8段に整然と積層
して積層体(A)を形成し、その周囲を扁平糸(1)
(2)(3)が捲回している。周囲を捲回している扁平
糸(1)(2)(3)は第2図に示す扁平糸(4)
(5)の如く、積層体(A)の周囲を長手方向に螺旋状
に被覆して強撚糸(6)の周面を平滑な面となしている
のである。
(作用) 本発明の織編物は、扁平糸の平滑な面で被覆された強
撚糸が表層にあるため、接触面が滑らかでマイルドな風
合を有する。更に強撚糸の内層部は扁平糸が積層されて
いるため、外力に対しても扁平単糸が容易に移動・変形
しドレープ性も損われない。
(実施例) ポリエチレンテレフタレートをスリット状のオリフィ
スより溶融紡糸して50d/12fの扁平マルチフィラメント
(ブライト)を得た。得られた扁平糸は第3図の如き横
断面であり、扁平率は4であった。
かかる扁平マルチフィラメントにイタリー式撚糸機を
用いて2400回/mの撚を施こし(撚係数16970)、S撚強
撚扁平糸とZ撚強撚扁平糸とを交互に経糸に用い、緯糸
に75d/72fのセミダルポリエステル丸断面糸を用いてサ
テン組織の織物を製織した。
次いでかかる強撚織物をNaOH溶液に浸漬し、20%の減
量加工を施こした。
該強撚織物を経糸長手方向と垂直に切断してその切断
面を電子顕微鏡(1000倍)にて観察した(第4図)。同
切断面は、扁平糸が5〜8段に積層した積層体の周囲を
扁平糸が被覆した形状で、被覆した扁平糸は長手方向に
螺旋状に続き、平滑な周をなしていた。
該強撚織物の風合等の評価を第1表に示す。
比較例1 実施例1で用いた扁平糸と、30d/12fの高収縮丸断面
ポリエステル糸(沸水収縮率15%)とをインターレース
加工して得た混織糸に2400回/mの撚を施こし、実施例1
と同様の強撚織物を得た。
かかる強撚織物の評価を第1表に示す。
比較例2 50d/36fの扁平ポリエステルマルチフィラメント(扁
平率4)を用いる他は実施例1と同様にして、強撚織物
を得た。かかる強撚織物の評価を第1表に示す。
(発明の効果) 本発明に関る強撚織編物はマイルドなシャリ感とハリ
腰感を有しながら透明感のある独特の外観を呈し、しか
もアルカリ減量加工にも充分耐え得るものであって、衣
料用途等に広く応用でき、頗る有用なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本発明で用いる扁平糸の模式図であっ
て、第1図はマルチフィラメントの横断面図、第2図は
斜視図、第3図は扁平単糸の横断面図である。 又、第4図は本強撚織物の横断面の電子顕微鏡写真であ
って、繊維の形状を示すものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強撚ポリエステル扁平マルチフィラメント
    糸を用いた織編物であって、扁平糸の扁平率が3以上、
    単糸繊度が2デニール以上、撚係数が10000以上であ
    り、各マルチフィラメント群において、扁平単糸が整然
    と積層した積層体をなし、該積層体の周囲を扁平単糸が
    被覆したマルチフィラメント構造をなしていることを特
    徴とする強撚織編物。
JP1022164A 1989-01-30 1989-01-30 強撚織編物 Expired - Lifetime JP2804771B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS58104243A (ja) * 1981-12-16 1983-06-21 帝人株式会社 強撚糸織編物

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JPH02200841A (ja) 1990-08-09

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