JP2833059B2 - ポリエステル系特殊捲縮加工糸 - Google Patents

ポリエステル系特殊捲縮加工糸

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JP2833059B2 JP27316089A JP27316089A JP2833059B2 JP 2833059 B2 JP2833059 B2 JP 2833059B2 JP 27316089 A JP27316089 A JP 27316089A JP 27316089 A JP27316089 A JP 27316089A JP 2833059 B2 JP2833059 B2 JP 2833059B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、フォーマルウェア用素材等として好適なポ
リエステル系特殊捲縮加工糸に関し、さらに詳しくは、
特殊な光沢(パール調ににぶく深みのある輝きを有す
る)、深みのある色調、ドライでソフトな触感、曲げ弾
発性にすぐれていることを兼ね備えたポリエステル系特
殊捲縮加工糸に関する。
(従来の技術) フォーマルウェアには、古くから絹織物が多く用いら
れて来た。絹は、上品で深みのある光沢と、ドライな触
感およびすぐれた曲げ弾発性を有する。従来から、絹様
のポリエステルフィラメントを得る手段として異収縮混
繊糸が知られているが、フォーマルウェアに不可欠な、
深みのある色調が得難い。
他方、ポリエステルフィラメントに深みにある色調を
与える手段として、2種のポリエステルフィラメント糸
から構成され、伸度の小なるフィラメント糸を芯部とし
て、その外周部を該芯部を構成するフィラメントより伸
度が大なるフィラメント糸がとりまいた複合捲縮加工糸
も知られている。この様な複合捲縮加工糸は、外周部を
構成するフィラメント糸の伸度が、通常のポリエステル
系延伸フィラメント糸の伸度より高いため、深色効果が
得られるものであるが、該複合捲縮加工糸の外周部を構
成するフィラメント糸と芯部を構成するフィラメント糸
との間の伸度差が該フィラメント糸間の染着性の差にな
って現れ、織編物にした場合、濃淡のイラツキが目立つ
という欠点があった。
特開昭62−110936号公報では、該複合捲縮加工糸の芯
部を構成する低伸度フィラメント糸にカオリンまたはメ
タカオリンを配合したポリエチレンテレフタレートから
なるフィラメント糸を用いることが紹介されており、均
染効果は認められるが、光沢効果、触感、深色効果、弾
発性のすべてを満足するものは得られない。
また、特公昭61−60189号公報では、天然繊維織編物
のもつドライ感、ボリューム感、吸水性を得るため、該
複合捲縮加工糸の少なくとも外周部を構成するフィラメ
ント糸として、微細孔形成剤を配合した中空ポリエステ
ル繊維を用いるポリエステル織編物の製造方法が提案さ
れているが、光沢効果、触感、深色効果、弾発性のすべ
てを満足するものは得られない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、上記従来方法によれば触感、光沢効果、深
色効果、弾発性のすべての特性を同時に満足するものを
得ることができなかった点を解決し、織編物となした時
点で、新規な光沢効果、深みのある色調効果、ドライで
ソフトな触感、曲げ弾発性にすぐれていることのすべて
を、兼ね備えたフォーマルウェア用素材等として好適な
ポリエステル系特殊捲縮加工糸を提供せんとすることで
ある。
(課題を解決するための手段) 即ち、本発明は、(1)伸度の異なる2種のポリエス
テル系マルチフィラメント糸から構成される長手方向に
おいて部分的に芯部と外周部を有する仮撚捲縮加工糸で
あって、該仮撚捲縮加工糸の少なくとも一方の糸条は、
0.1重量%以下の艶消剤および0.5〜5.0重量%のカオリ
ナイトを含有しており、アルカリ減量処理により、繊維
表面に繊維軸方向にたて長に形成される下記(イ)〜
(ニ)を満足する微細孔を発現し得るものであり、且つ
フィラメントの横断面形状が実質的に中空横断面かまた
は実質的に扁平横断面か、または該実質的に中空横断面
と該実質的に扁平横断面とが混在したポリエステル系マ
ルチフィラメント糸であることを特徴とするポリエステ
ル系特殊捲縮加工糸。
(イ)最大幅の度数分布最大値が0.7μm以下、 (ロ)(長さ/最大幅)の最大値が3以下 (ハ)孔の数が繊維表面100μm2当たり、平均30個以
上、 (ニ)孔の深さが、全体の60%以上が0.1μm以下、 (2)該捲縮加工糸の外周部を構成する高伸度フィラメ
ントが、芯部を構成する低伸度フィラメントを捲回する
ことなく被覆した部分(I)、高伸度フィラメント糸と
低伸度フィラメント糸とが交接した部分(II)、およ
び、高伸度フィラメント糸の一部が低伸度フィラメント
と混繊一体化した部分(III)とが該捲縮加工糸の長手
方向にランダムに存在することを特徴とする請求項
(1)記載のポリエステル系特殊捲縮加工糸。および、 (3)該捲縮加工糸の少なくとも一方の糸条に対応する
中空横断面フィラメントの中空率が30%以下である請求
項(1)または(2)記載のポリエステル系特殊捲縮加
工糸である。
上記の様なポリエステル系特殊捲縮加工糸は、織編物
となした時点で、新規な光沢効果、深みのある色調効
果、ドライでソフトな触感、曲げ弾発性にすぐれている
ことをすべて兼ね備えている。
本発明のポリエステル系特殊捲縮加工糸は伸度の異な
る2種のポリエステル系マルチフィラメント糸から構成
されていることが必要である。2種のポリエステル系マ
ルチフィラメント糸のうちの高伸度フィラメント糸は通
常の延伸フィラメント糸より、伸度が高いため深みのあ
る色調効果を現出する。また該ポリエステル系特殊捲縮
加工糸を構成する高伸度フィラメント糸は低伸度フィラ
メント糸に比較して、該ポリエステル系特殊捲縮加工糸
の単位長当たりの糸長が長く、強い捲縮を有しているた
め、ソフトな触感を得ることができる。
本発明のポリエステル系特殊捲縮加工糸は、その長手
方向において、部分的に芯部と外周部を有していること
が必要である。さらには、該ポリエステル系特殊捲縮加
工糸の長手方向に、外周部を構成する高伸度フィラメン
トが芯部を構成する低伸度フィラメントを捲回すること
なく被覆した部分(I)、高伸度フィラメントと低伸度
フィラメントが交接した部分(II)、高伸度フィラメン
トの一部が低伸度フィラメントと交接した部分(III)
がランダムに存在することが一層好ましい。(I)の部
分が、前記の部分的に芯部と外周部を有している部分に
対応する。この(I)の部分は、本発明ポリエステル系
特殊捲縮加工糸中で最も大きな糸長差を有する部分であ
り、(I)の部分はソフト感を現出する上で不可欠であ
る。しかしながら、(I)の部分は、その糸長差の大き
さは、伸度の異なる2種のポリエステルマルチフィラメ
ントを仮撚−熱固定−解撚の工程に供することにより、
得られるもので、高伸度フィラメントが工程中で実質的
に延伸されることにより得られるものであるため、
(I)の部分は、高伸度フィラメントと低伸度フィラメ
ントとの伸度差が該捲縮加工糸中最も小さい部分である
ことを意味する。従って、その深みのある色調効果を得
るという点では不利な部分となる。
そこで(II)および(III)の部分が存在することが
大きな意味あいを持つ。(II)および(III)の部分は
(I)の部分に比較して、糸長差が小さいため、(I)
の部分よりソフトな触感を得にくい部分であるが、高伸
度フィラメントの実質的な延伸倍率が小さいため、高伸
度フィラメントと低伸度フィラメントとの伸度差が
(I)の部分より大きく、深みのある色調効果が得られ
る部分となる。(II)および(III)部分は(I)の部
分に比較してソフトな触感を得難いと記載したが、あく
までも(I)の部分に比較してのことであり、通常のポ
リエステル系仮撚捲縮加工糸並のソフト感は(II)およ
び(III)部分も有している。また、(I)部分は、高
伸度フィラメントと低伸度フィラメントとの伸度差が該
捲縮加工糸中最も小さい部分であると記載したが、これ
はあくまでも該捲縮加工糸中でのことであり、(I)の
部分の高伸度フィラメントの伸度は通常のポリエステル
系仮撚捲縮加工糸の伸度に比較して大きく、決して淡染
するような部分でないことは言うまでもない。従って、
(I)、(II)、および(III)の部分が該捲縮加工糸
の長手方向にランダムに存在することにより、ソフトな
触感と深みのある色調効果はさらに一層向上するもので
ある。
(III)の部分は主に、仮撚加工に供する前に、2種
のポリエステル系マルチフィラメント糸を空気交絡処理
することにより、得られるもので、この部分が該特殊捲
縮加工糸の1m当たりに、10〜80個/m存在すれば、後工程
の通過性が向上し、好ましい。
本発明のポリエステル系特殊捲縮加工糸の少なくとも
一方の糸条は0.1重量%以下の艶消剤および0.5〜5.0重
量%のカオリナイトを含有しており且つフィラメントの
横断面形状が、実質的に中空横断面かまたは実質的に扁
平横断面かあるいは該実質的に中空横断面と該実質的に
扁平横断面とが混在したポリエステル系マルチフィラメ
ント糸であることが必要である。
本発明でいうポリエステル系とは、テレフタル酸、ま
たはそのエステル形成性誘導体を主たるジカルボン酸成
分とし、エチレングリコール、1,4−ブタンジオールか
ら選ばれるグリコール、またはそのエステル形成性誘導
体を主たるグリコール成分とするポリエステルを対象と
する。
このジカルボン酸成分の一部をたとえば5−スルホイ
ソフタル酸のモノアルカリ金属塩、イソフタル酸、ジフ
ェニルジカルボン酸、アジピン酸、セバチン酸、P−オ
キシ安息香酸等で置きかえてもよく、また前記グリコー
ル成分の一部をジエチレングリコール、1,4−ヒドロキ
シメチルシクロヘキサン等の2価アルコールで置きかえ
てもよい。
又、ポリエチレングリコールのようなポリアルキレン
オキサイド系の化合物を生成ポリエステルに対し7重量
%以下共重合させて、制電性を付与してもよく、特にポ
リエステルに対して1〜10重量%の割合で下記一般式で
示されるグリコールを共重合させることにより、易染性
にするのが好ましい。
HO(CkH2kO)mR−O(ClH2lO)nH (上式中Rは炭素原子数4〜20の2価の脂肪族炭化水
素基、′K、lは同一または異なる2〜4の整数、m、
nは同一または異なる整数で、1≦(m+n)≦10であ
る)。
また他のポリマーを少量ブレンドして改質ポリエステ
ルとしてもよく、更に当業界周知の着色防止剤、触媒、
等を適宜使用することができる。
本発明のポリエステル系特殊捲縮加工糸の少なくとも
一方の糸条に対応するポリエステル系マルチフィラメン
ト糸が含有する0.1重量%以下の艶消剤とは、艶消剤を
全く含まないか、または含む場合その含有量が0.1重量
%以下であることを意味する。また艶消剤としては例え
ば酸化チタンで代表されるような高屈折率(特に屈折率
2以上)のものを指す。艶消剤の存在は後述する光沢効
果の面で重要であり、0.1重量%を越えて含んでいる場
合は、単にくすみを生ずるので、深みのある光沢が得ら
れなくなる。
また、該ポリエステルマルチフィラメント糸が含有す
る0.5〜5.0重量%の微細孔形成剤としては、繊維を形成
するポリマーの屈折率に対して±0.15の範囲内にあるこ
とが必須であり、かかる微細孔形成剤を添加し、繊維化
された後のアルカリ減量処理により繊維表面に、(イ)
最大幅の度数分布の最大値が0.7μm以下であり、
(ロ)(長さ/最大幅)の平均値が3以下であり、
(ハ)その度数は繊維表面の100μm2当たり平均30個以
下存在し、かつ(ニ)その深さは、全体の60%以上が0.
1μm以下の微細孔を形成することが必要であり、特に
ポリエチレンテレフタレートは、繊維断面方向屈折率1.
537、繊維軸方向屈折率1.725で屈折率1.56のカオリナイ
トを添加したとき特有の粒子色と合わさり、織編物を見
る方向により、微妙な深みのある光沢が得られる。ま
た、カオリナイトの添加は、フィラメントにドライな触
感を現出する上でも必要なものである。
本発明のポリエステル系特殊捲縮加工糸の少なくとも
一方の糸条が含有する上記カオリナイトの添加量におい
て、添加量が0.5重量%未満では深みのある染色性能が
得られず通常のブライト糸と呼ばれるものと同様ギラツ
キの強いものになる。5.0重量%を越える場合は紡糸延
伸工程での製糸性の低下や、フィラメント糸の協力が低
下し好ましくない。
かかるカオリナイトの添加は、繊維化された後、アル
カリ減量処理により繊維表面に微細孔を得ることがで
き、微細孔形成剤としての働きも有する。
アルカリ減量処理することによって発現する繊維表面
微細孔は、繊維軸方向にたて長であり、(イ)最大幅の
度数分布最大値が0.7μm以下であり、(ロ)(長さ/
最大幅)の比の平均値が3以下であり、(ハ)その数は
繊維表面の10μm2当り平均30個以下存在し、かつ(ニ)
その深さは全体の60%以上が0.1μm以下となる。
該微細孔の長さ(繊維軸方向の長さ)および幅(繊維
軸に直角な方向の長さ)は5000倍の倍率の走査型電子顕
微鏡側面写真より100コ以上の微細孔の測定値から求め
る。また微細孔の深さはアクリル系樹脂で包埋した試料
フィラメント4μの厚さの多数の切片に切断し酢酸イソ
アルミで該切片からアクリル系樹脂を溶出した後、1000
0倍の倍率の電子顕微鏡写真より隣接する凸間に接線を
引き該接線と凸部最低面との距離を測定して100個以上
の平均値を求める。
かかる方法で微細孔の大きさを測定した場合に、前記
(イ)、(ロ)、(ハ)および(ニ)の4要件を満足す
る微細孔が存在することが本発明ポリエステル系特殊捲
縮加工糸の少なくとも一方のフィラメント糸の微細孔の
特徴である。
かかる微細孔の最大幅に関しては0.7μm以下にその
度数最大値が存在する。望ましくは0.2〜0.7μmの範囲
に存在することが望ましい。
この最大値が0.7μmを越えると触感に対する効果が
半減し、特に深色した場合白っぽく見えるパステル調が
つよくなりすぎる。
微細孔の(長さ/最大幅)の比の平均値が3より大き
くなると繊維軸に直角な方向から見た場合と繊維軸に平
行の方向から見た場合、光沢差が生じ経緯直交する織物
にした場合、光沢にイラツキが生じる。逆に(長さ/最
大幅)の比の平均値が3以下の場合イラツキが少なく品
の良い光沢になる。
また微細孔の数が繊維表面に100μm2当り平均30個以
下であることが必要であり、望ましくは10〜30個の範囲
がより好ましい。30個を越える場合は光沢が白っぽくパ
ステル調がつよくなりすぎる。微細孔の深さが0.1μm
を越えるものが全体の40%を越えると、光沢がくすみ、
深みのある輝き、光沢が失われる。
なお、微細孔の深さの最大値が0.4μmを越えるもの
が存在すると、染色物のパステル調が強調されるばかり
か、フィラメント糸の強力が低下し、織編物の実用性能
が低下するので、この値が、0.4μmを越えるものが実
質的に存在しない方がよい。
カオリナイトの粒子径は遠心沈降法等で測定される等
価球径の粒度分布で表わした球直径が1μm以上の粒子
の総和が10%以下である粒径分布を持つものが特に好ま
しい。1μmの粒子が10%を越えるとポリマー中の粗大
粒子が紡糸中フィルターにつまり、紡糸ノズルの背圧の
上昇率が高く、紡糸操業効率が低下し好ましくない。そ
のため1μm以上の粒子が10%を越えるカオリナイトを
用いる場合は遠心分離等で1mm以上の粗大粒子を極力分
離して使用する。
本発明のポリエステル系特殊捲縮加工糸の一方の糸条
に対応するポリエステル系マルチフィラメント糸は艶消
剤およびカオリナイトの含有と共にフィラメント横断面
形状が、実質的に中空横断面かまたは、実質的に扁平横
断面かまたは該実質的に中空横断面と該実質的に扁平横
断面とが混在したものである。
一般に、熱可塑性合成繊維フィラメント糸に仮撚捲縮
加工を施すと、フィラメントの横断面形状が変形するこ
とが知られている。供給糸として、中空横断面のフィラ
メント糸を用いると、仮撚捲縮加工が施されることによ
り、中空部が押しつぶされて、フィラメントの横断面形
状が扁平化する。しかし、この中空横断面形状から扁平
横断面形状へのフィラメントの横断面形状の変形はその
仮撚捲縮加工の仮撚数により、ほとんど断面形状が変形
することなく、中空横断面が実質的に保持される場合
や、すべてのフィラメントが、中空部を持つことなく実
質的に扁平横断面となる場合や、該実質的に中空横断面
と該実質的に扁平横断面とが混在する場合があり、その
場合には中空部を有しながら扁平化したものも見られ
る。
本発明のポリエステル系特殊捲縮加工糸の少なくとも
一方の糸条に対応するポリエステル系マルチフィラメン
トの横断面形状は上記のような仮撚捲縮加工時の断面変
形によって生じる。即ち、該ポリエステルマルチフィラ
メント糸は0.1重量%以下の艶消剤と、0.5〜5.0重量%
のカオリナイトを含有しながら、中空横断面形状を有す
るフィラメント糸として製糸されたものを本発明のポリ
エステル系特殊捲縮加工糸の少なくとも一方の供給糸と
して用いて仮撚捲縮加工を施すことにより得られ、該仮
撚捲縮加工時の仮撚数によってフィラメントの横断面形
状が、実質的に中空横断面の場合や、実質的に扁平横断
面の場合や、該2種の横断面形状が混在する場合が生じ
る(中空部を有しながら扁平化したものも含む)。
本発明のポリエステル系特殊捲縮加工糸が弾発性に優
れているのは主に、該中空横断面フィラメントの存在に
よると言える。該中空横断面フィラメントは同一デニー
ルの中空部のない断面のフィラメントに比較して、バル
キーになる。また、横断面の外形状合わせの中空部のな
いフィラメントに比較して、同じバルキーさでも織編物
が軽くなることを意味する。
また該フィラメントは、ポリエステル内部粒子の存在
と、中空横断面の効果により、反射光と透過光が複雑に
組み合わさり、深みのある新規な光沢効果を得ることが
できる。
ここで言う光沢効果とは、主として材質感によるもの
で、艶、イラツキ、ギラツキを評価するものである。
ここで言う新規な光沢効果とは、パール調に上品でに
ぶく、深みのある輝きを有することであり、ギラツキと
は表面(平面)的な単にギラギラした光沢であり、イラ
ツキとは織物にしたときの光沢が平面的に見て不均一で
あり杢調に近い光沢を言うものである。
仮撚捲縮加工により、前記中空横断面フィラメントが
扁平横断面に変形した場合においても、該フィラメント
内部粒子の存在と、扁平横断面の効果から上記のような
深みのある光沢を得ることができる。
さらには、該実質的に扁平横断面フィラメントは若
干、前記実質的に中空横断面フィラメントに比較してそ
の弾発感はやや弱まるものの、通常の中空部のないフィ
ラメントに仮撚捲縮加工を施したものに比較しては、十
分にその弾発感を感じることができる。これは、織編物
とした場合、該織編物に曲げ応力を加えると、扁平横断
面の長軸方向に、応力を受けたフィラメントが、再度中
空部を形成する様な横断面の変形を受けながら曲げられ
るものがあるためと考えられる。
また、中空横断面フィラメントに仮撚捲縮加工を施し
て扁平横断面とする場合、すべての中空横断面フィラメ
ントがフィラメントの長手方向にすべて扁平化するとい
うことはまれであり、部分的にはわずかながらも中空部
を有したものとなることも、該扁平横断面フィラメント
が弾発感を大きくそこなわない理由の一つと考えられ
る。
該実質的に扁平横断面フィラメントの横断面の短軸方
向に、曲げ応力が加わると、横断面の長軸方向および該
実質的に中空横断面フィラメントに曲げ応力が加わった
場合に比較して、曲げがソフトになり該実質的に扁平横
断面フィラメントの各々がその横断面の長軸、短軸の向
きに関して、ランダムに配列していることを考え合わせ
ると、曲げに対して、弾発感とソフト感を兼ね備えたも
のであると言える。
該実質的に中空横断面と、該実質的に扁平横断面とが
混在した場合においても、その深みのある光沢効果と弾
発感を兼ね備えていることは言うまでもない。
本発明のポリエステル系特殊捲縮加工糸を得るため
は、2種の伸度の異なるポリエステル系マルチフィラメ
ント糸に仮撚捲縮加工を施すことが必要である。その
際、少なくとも一方の供給ポリエステル系マルチフィラ
メント糸は、例えばカオリナイトが繊維化された時点で
0.5〜5.0重量%含有するように所定量のカオリナイトを
予めエチレングリコールに分散させた液をポリエステル
重合時に添加し、常法に従ってポリエステル重合体を得
る。得られたポリエステル重合体を紡糸機に供給し、中
空糸形成用紡糸口金、例えばC字型スリットを有する紡
糸口金を用いて、溶融紡糸し、吐出糸条を冷却固化せし
め、オイリングして得られる中空横断面未延伸糸かまた
は該中空横断面未延伸糸を延伸して得られるものでなけ
ればならない。他の一方の供給ポリエステル系マルチフ
ィラメント糸は、前記のカオリナイト含有中空横断面ポ
リエステル系マルチフィラメント糸と同一でもよく、ま
た、通常のポリエステル系マルチフィラメント糸であっ
てもよいが、但し、伸度は60%〜150%の範囲で異なっ
ていなければならない。つまり、該微細孔形成剤含有中
空横断面ポリエステル系マルチフィラメント糸は本発明
のポリエステル系特殊捲縮加工糸の高伸度糸でも、低伸
度糸でもその両者であってもよい。両者に用いた場合に
は、その深みのある光沢、弾発感等において、より好ま
しいものとなる。2種の伸度の異なる供給糸は1500m/mm
程度の低速紡糸して得られる低配向未延伸糸を高伸度糸
とし、2000m/min〜4000m/min程度の高速紡糸して得られ
る高配向未延伸糸を低伸度糸として用いてもよいし、該
高配向未延伸糸を高伸度糸とし、通常の延伸ポリエステ
ルマルチフィラメント糸を低伸度糸として用いてもよ
い。但し、少なくとも一方の供給糸は前記の微細孔形成
剤含有中空横断面ポリエステル系マルチフィラメント糸
でなければならないことは言うまでもない。
前記のような組み合わせの供給糸を同一フィードロー
ラーから供給し、仮撚−熱固定−解撚の工程で仮撚捲縮
加工を施すことにより、本発明のポリエステル系特殊捲
縮加工糸が得られる。その際、低配向未延伸糸と高配向
未延伸糸の組合せを供給糸として用いる場合には、延伸
同時仮撚してもよいし、仮撚捲縮加工に施す以前に延撚
機上で、適宜延伸して、1個のパーン状のパッケージに
巻き取っておいてもよい。また、仮撚機のフィードロー
ラー前か、延撚機のワインダー前に通常のインターレー
スノズルを配置して空気交絡処理(20〜80個/m)を施し
ておけば、後工程通過性および深みのある色調効果の観
点から一層好ましい加工糸が得られる。
本発明のポリエステル系特殊捲縮加工糸を製造する際
に、少なくとも一方の供給糸として用いる微細孔形成剤
含有中空横断面ポリエステル系マルチフィラメント糸
は、仮撚捲縮加工時の仮撚数により、フィラメント横断
面形状が、実質的に中空横断面のみの場合や、実質的に
扁平横断面のみの場合や該2つの横断面形状フィラメン
トが混在する場合がある。
(D:加工糸の総デニール、T:仮撚数〔T/m〕近辺では、
中空横断面供給フィラメントは、ほとんどすべて、中空
部が残らないくらいに扁平化するが、 近辺では、ほとんど断面変形をうけず、実質的に中空横
断面を維持する。そして、前記の2条件の間の領域にお
いては、その仮撚数に応じて、連続的に横断面が変形
し、中空部のない扁平横断面、中空部を有しながらも扁
平化した横断面、ほとんど扁平化していない中空横断面
のうちの3状態のうちのいくつかが存在する。これらの
横断面形状はすべて、本発明に関するものである。
本発明のポリエステル系特殊捲縮加工糸中の中空横断
面フィラメントの中空率は30%以下であることが好まし
い。中空率が30%を越えると、フィラメントの強度(引
張強度)が低下したり、ストリークが発生し易くなる
他、紡糸(延伸)や仮撚捲縮加工時の中空部バースト等
の問題も起こり得る。即ち紡糸(延伸)工程の通過性を
考慮すると、紡糸(延伸)工程後の中空率30%以下のフ
ィラメント糸を仮撚捲縮加工の供給糸とするとも言え
る。一方、中空率5%未満のフィラメント糸を供給糸と
して用いると、弾発性良好な加工糸が得難いため好まし
くない。中空率5%以上のフィラメントに仮撚捲縮加工
を施して、中空率5%未満の扁平横断面フィラメントと
なっても曲げに対する弾発性を有するが、供給糸の段階
で中空率5%未満のものは弾発性に欠ける。
ここでいう、中空率は、フィラメント横断面で断面外
周長を(l1)、内周長を(l2)とした時 l2/l1×100(%) で表示される数値をもって中空率という。
フィラメント横断面、外周形状は丸断面でも多葉断面
等いずれの場合にも適用可能である。
本発明のポリエステル系特殊捲縮加工糸にソフトな触
感を持たせるためには、構成フィラメント間に融着がお
こる様な高い熱固定温度をとる仮撚捲縮加工は好ましく
ない。160〜210[℃]といった比較的低温域での熱固定
が好ましい。
また弾発感を強く現出せしめるために、仮撚数を 近辺まで低下させると、加工糸にスナールが多く発現
し、加工糸の取扱い性を悪くする。そのスナールをおさ
えるためには、2段ヒーターの仮撚機を用いて、その第
2ヒーターで軽度のリラックス熱処理を行うことは、そ
のソフトな触感を失わない範囲において差し支えない。
仮撚装置は、ピンスピンドル仮撚装置、外接式摩擦仮
撚装置、内接式摩擦仮撚装置の他、仮撚機能を有するも
のであれば、どのようなものも用いることができる。
本発明の特殊捲縮加工糸は追撚することなく製編織し
てもよいし、必要に応じて追撚後製編織してもよい。
本発明のポリエステル系特殊捲縮加工糸およびその織
編物のアルカリ減量処理条件は、たとえば、水酸化ナト
リウム5〜100g/lの溶液中、溶比:100、常温〜100℃で1
0〜100分処理する。
(実施例) 以下実施例にて詳細に説明するが、本発明はもとよ
り、これらの実施例に限定されるものではない。
実施例−1,2,3、比較例−1,2 カオリナイト(Engelhard社製ASP−072:粗粒子を遠心
分離で10%除去、屈折率1.56、平均粒子径0.3μm、1
μm粒子6重量%(TiO2が不純物としてカオリー中に1.
5重量%含有))を2重量%配合した、実質的にエチレ
ンテレフタレート単体のみの繰り返しからなるポリエス
テル重合体を紡糸速度3000m/minで種々のC型形状の紡
糸ノズルおよび円形状の紡糸ノズルを使用し、かつポリ
エステル重合体を変更し、110デニール/36フィラメント
と110デニール/24フィラメントの高配向未延伸糸を得る
様紡糸した。110デニール/24フィラメントの高配向未延
伸糸は延撚機で延伸し、75デニール/24フィラメントの
延伸糸を得た。
これらのポリエステル系マルチフィラメント糸を供給
糸とし、三菱重工製LS−6型仮撚機を用い、フィードロ
ーラー前にインターレーサノズルを設置し、エアー圧3k
g/cm2で、40個/mの交絡を施した後、糸速100m/min、ス
ピンドル回転数270,000rpm(仮撚数2700T/m)、第1ヒ
ーター温度180℃、第1フィード率+2%の条件で引き
揃え仮撚捲縮加工を行った結果を第1表に示す。この仮
撚捲縮加工糸を一口編とし、常法により染色した。染色
布帛の評価として、経験豊かな10名の判定者により、官
能的に触感、弾発性、色調、光沢を評価した。
以上の評価結果も合わせて第1表に示す。
実施例−1,2,3は本発明のものであり、その加工糸側
面およ断面形態を光学顕微鏡で観察したところ、第1図
および第2図のようであった。染色布帛と触感、弾発
性、色調、光沢に優れたものであった。
比較例−1は高伸度糸、低伸度糸共に中空部のない横
断面形状の供給糸を用いる以外は、すべて実施例−1と
同様にして評価を行った。中空部のない横断面形状フィ
ラメントのみで加工糸が構成されているため、弾発性に
欠け、光沢もギラツキのため、満足するものではなかっ
た。
比較例−2は、カオリナイトを全く含まず、酸化チタ
ンを0.6重量%含む、実質的にポリエチレンテレフタレ
ート単体のみの繰り返しからなるポリエステル重合体を
高伸度糸、低伸度糸の両供給糸を使用する以外はすべて
実施例−1と同様にして評価を行った。
この例はカオリナイトを全く含まないため、触感、光
沢において満足するものではなかった。
比較例−3 実施例−1に対して低伸度糸にカオリナイトを6重量
%配合したポリエステル重合体を使用する以外は、すべ
て実施例−1と同様にして、仮撚捲縮加工糸を得て、評
価を行った。
この場合、紡糸、延伸工程の安定性に欠け、毛羽、糸
切れが発生し、仮撚捲縮加工糸においてはさらに毛羽の
発生が多く、布帛の作成にまで到らなかった。
実施例−4,5、比較例−4 実施例−1と同様の供給糸を使い、交絡処理および仮
撚捲縮加工条件を変更して、得た加工糸を実施例−1と
同様に染色布帛を得て、評価を行った結果を第2表に示
す。
実施例−4はスピンドル回転数を140,000rpm、仮撚数
1,400T/m、第1フィード率+4%で仮撚捲縮加工を行
い、スナール発生防止のため、ごく軽度の弛緩熱処理を
仮撚機の第2ヒーターを利用して行う以外実施例−1と
同様に染色布帛にして評価を行った。加工糸横断面を光
学顕微鏡で観察したところ第3図にようにほとんど供給
糸の状態から変化を受けておらず実質的に中空横断面フ
ィラメントのみで構成されていた。触感、弾発性、光沢
とも好ましく、とりわけ弾発性、光沢に関して、非常に
好ましいものであった。
実施例−5はスピンドル回転数を20,000rpm、仮撚数
2,000T/m、第1フィード率3%で、仮撚捲縮加工を行っ
た他は実施例−4と同様に加工、評価を行った。加工糸
横断面を光学顕微鏡で観察したところ、第2図、第3図
の形状と、扁平化しながらも中空部を残した形状のフィ
ラメントが混在しており、触感、弾発性、色調、光沢と
も好ましく、曲げ応力に対し、弾発感とソフト感を兼ね
備えた好ましいものであった。
比較例−4は交絡処理を行わない他は、実施例−4と
同様に加工、評価を行った。交絡処理を行わないため、
高伸度糸が、実施例−4に比較して、実質的に延伸され
る倍率が高いためか今一歩、深みのある色調が得られな
かった。また製織する際糸切れが発生する等、後工程通
過性の観点からも満足できるものではなかった。
比較例−5 比較例−5は実施例−4の低伸度糸として用いた供給
糸を2本引揃えて、仮撚捲縮加工を行った。仮撚数を15
50T/mとした他は全く実施例−4と同様に加工、評価を
行った。評価を第2表に示す。
加工糸は、伸度差を有しないため、一般の低捲縮加工
糸と同様の全く芯部と外周部の区別のない糸形態であ
り、ソフトな触感に欠け、通常捲縮加工糸並の色調効果
しか得られなかった。
実施例6,7、比較例−6 実施例−4の175デニール60フィラメント仮撚捲縮加
工糸をS方向1800T/mの追撚を施し、たて糸に用い、
S、Z方向に、それぞれ1800T/mの追撚を施し、よこ糸
に用いて平織にし、通常の精練後、180℃で仮セットし5
0g/lのNaOH水溶液で90℃温度下で第3表に示す減量率と
なるような処理時間でアルカリ減量処理後、160℃で最
終セットして仕上り布帛とした。
該布帛をカーボンと金で蒸着後走査型の電子顕微鏡に
て5000倍の糸側面写真を撮り、微細孔の最大幅、長さお
よび数を計測した。また布帛中の原糸をとり出しアクリ
ル樹脂に包埋後、4μm厚さの数枚の小片に切断後、酢
酸イソアミルにてアクリル樹脂を溶出し、同上手法で電
子顕微鏡にて10000倍の写真を得、更にその写真をプロ
ジェクターで10倍に拡大して、微細孔の深さを測定し
た。
また実施例−1と同様に、触感、弾発性、光沢を判定
した。
また、最終セット前の布帛を三菱化成工業社のDianix
−Green3G−Eを2%owf用いて、130℃で45分間染色
し、還元洗浄後、乾燥して、160℃で最終セットした布
帛で色相を判定した。
上記判定および測定結果を第3表に示した。
実施例−6,7は本発明のものであり、触感、弾発性、
色相、光沢に非常にすぐれたものであった。
比較例−6は、繊維表面微細孔が本発明外であり微細
孔の数、最大幅、深さ0.1μm以下の割合いが高く、特
に光沢がパステル調が強くなりクスミが強く、満足し得
るものではなかった。
(発明の効果) 本発明のポリエステル系特殊捲縮加工糸は、従来糸で
は達成し得ない光沢効果と、ドライでソフトな触感と深
みのある色調効果とすぐれた曲げ弾発性を同時に兼ね備
えたものであり、フォーマルウェアー用素材等として、
展開が大きく期待され得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のポリエステル系特殊捲縮加工糸の側面
一例の模式図,第2図、第3図は、本発明のポリエステ
ル系特殊捲縮加工糸の横断面の例を示す模式図である。 (I)…外周部を構成する高伸度フィラメントが、芯部
を構成する低伸度フィラメント捲回することなく被覆し
た部分 (II)…高伸度フィラメントと低伸度フィラメントとが
交接した部分 (III)…高伸度フィラメントの一部が低伸度フィラメ
ントと混織一体化した部分

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】伸度の異なる2種のポリエステル系マルチ
    フィラメント糸から構成される長手方向において部分的
    に芯部と外周部を有する仮撚捲縮加工糸であって、該仮
    撚捲縮加工糸の少なくとも一方の糸条は、0.1重量%以
    下の艶消剤および0.5〜5.0重量%のカオリナイトを含有
    しており、アルカリ減量処理により、繊維表面に繊維軸
    方向にたて長に形成される下記(イ)〜(ニ)を満足す
    る微細孔を発現し得るものであり、且つフィラメントの
    横断面形状が実質的に中空横断面、実質的に扁平横断
    面、または該実質的に中空横断面と該実質的に扁平横断
    面とが混在したポリエステル系マルチフィラメント糸で
    あることを特徴とするポリエステル系特殊捲縮加工糸。 (イ)最大幅の度数分布最大値が0.7μm以下、 (ロ)(長さ/最大幅)の最大値が3以下、 (ハ)孔の数が、繊維表面100μm2当たり、平均30個以
    上、 (ニ)孔の深さが、全体の60%以上が0.1μm以下、
  2. 【請求項2】該捲縮加工糸の外周部を構成する高伸度フ
    ィラメントが、芯部を構成する低伸度フィラメントを捲
    回することなく被覆した部分(I)、高伸度フィラメン
    ト糸と低伸度フィラメント糸とが交接した部分(II)、
    および、高伸度フィラメント糸の一部が低伸度フィラメ
    ントと混繊一体化した部分(III)とが、該捲縮加工糸
    の長手方向にランダムに存在することを特徴とする請求
    項(1)記載のポリエステル系特殊捲縮加工糸。
  3. 【請求項3】該捲縮加工糸の少なくとも一方の糸条に対
    応する中空横断面フィラメントの中空率が30%以下であ
    る請求項(1)または(2)記載のポリエステル系特殊
    捲縮加工糸。
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