JPH03152228A - ポリエステル混合繊維糸 - Google Patents

ポリエステル混合繊維糸

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JPH03152228A
JPH03152228A JP28963489A JP28963489A JPH03152228A JP H03152228 A JPH03152228 A JP H03152228A JP 28963489 A JP28963489 A JP 28963489A JP 28963489 A JP28963489 A JP 28963489A JP H03152228 A JPH03152228 A JP H03152228A
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JP
Japan
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yarn
hot water
water shrinkage
multifilament
shrinkage rate
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Application number
JP28963489A
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English (en)
Inventor
Takayoshi Fujita
隆嘉 藤田
Hisao Nishinaka
久雄 西中
Shigeo Nagira
柳楽 重雄
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、絹様のポリエステル混合繊維糸に関し、更に
詳しくは曲げ弾発性、嵩高性、ふくらみ惑にすぐれ、ド
ライタッチで且つフルダル調の光沢とドレープ性にすぐ
れ、しかも軽いという新規なポリエステル混合繊維系に
関する。
(従来の技術) 絹様のポリエステルフィラメントを得る手段として異収
縮混繊糸が有効であり、あたたか味があってしかも嵩高
性に冨んだ布帛の得られることがよ゛く知られている。
しかしこれまでに知られている異収縮混繊糸は熱水収縮
率差を大きくしないとあたたか味、かさ高感が得られな
いので少なくとも15%以上、好ましくは20%以上と
いった大きな熱水収縮率差の得られるマルチフィラメン
トを組合せる必要があった。しかじ熱収縮率の大きなマ
ルチフィラメントは熱処理により硬化し易く、又熱水収
縮率差を大きくとると高収縮成分と低収縮成分の物性差
による染色性の差によるイラツキと称する斑や糸製造段
階でも糸長差が発生し易く、ガイドなどに引っかかり工
程通過性が悪くなるといった問題点があったり、用途が
制限された。又ダル調の光沢を得る目的で酸化チタン等
のダル剤の添加量を多くすることも知られているが、酸
化チタン等のダル剤の量を多くすると捲返し、製織工程
などで、糸道磨耗、筬摩耗が多発し、工程通過性を著し
く阻害した。
また特公昭44−18933号公報に見られる様に、異
収縮混繊糸に加えポリエステルの屈折率に近い添加剤を
入れ、繊維表面を改良して、触感、光沢効果、弾発性の
改善を図る方法が提案されているが、これら従来法では
触感、光沢効果、弾発性のすべてを満足するものは得ら
れない、また触感や深色性を改善する目的で繊維表面に
微細な凹凸を多数付与する方法が特開昭54−1207
28号公報で提案されており、触感や深色効果は認めら
れるが、どちらかといえばくすんだ光沢となる。
また特開昭59−228014号公報では繊維表面微細
孔形成剤として、カオリナイトをポリエステルに添加し
、フィラメント糸編織物にアルカリ減量処理を施し、繊
維表面を改良し、絹様の光沢と曲げ回復能、及び触感を
改良する方法が!2案されているが、触感、光沢効果、
弾発性の点をすべて満足するものではない。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、上記従来方法によれば触感、光沢効果、弾発
特性のうち1〜2特性を満足し得るものが得られるもの
の、すべての特性を同時に満足するものを得ることが出
来なかった点を解決し、編織物となした時点で新規なダ
ル調の光沢効果とドライな触感、曲げ弾発性にすぐれ且
つ、あたたか味があって嵩高でしかも軽量感を有すると
いう上記の特性をすべて兼ね備えたポリエステル混合繊
維糸を提供せんとするものである。
(課題を解決するための手段) 即ち、本発明は、熱水収縮率(%)の差が5%以上、最
も高い熱水収縮率のマルチフィラメント(A)の熱水収
縮率が8%以上で且つ実質的に糸長差を有しない複数本
のポリエステルマルチフィラメントからなる混合繊維糸
であって、該マルチフィラメントの少なくとも熱水収縮
率の低いマルチフィラメント(B)は微細孔形成剤を0
.5〜5%含むとともに、フィラメントの断面が4〜3
0%の中空部を有することを特徴とするポリエステル混
合繊維糸である。
本発明でいうポリエステルとは、テレフタル酸、または
そのエステル形成性誘導体を主たるジカルボン酸成分と
し、エチレングリコール、1.4−ブタンジオールから
選ばれるグリコール、またはそのエステル形成性誘導体
を主たるグリコール成分とするポリエステルを対象とす
る。
このジカルボン酸成分の一部をたとえば5−スルホイソ
フタル酸のモノアルカリ金属塩、イソフタル酸、ジフェ
ニルジカルボン酸、アジピン酸、セパチン酸、P−オキ
シ安息香酸等で置きかえてもよく、また前記グリコール
成分の一部をジエチレングリコール、l、4−ヒドロキ
シメチルシクロヘキサン等の2価アルコールで置きかえ
てもよい。
又、ポリエチレングリコールのようなポリアルキレンオ
キサイド系の化合物を生成ポリエステルに対し7重量%
以下共重合させて、制電性を付与してもよく、特にポリ
エステルに対して1〜10重量%の割合で下記一般弐で
示されるゲルコールを共重合させることにより、易染性
にするのが好ましい。
)IQ(CJzgO) 、R−0(CII Hz 10
) 、)l(上式中Rは炭素原子数4〜20の2価の脂
肪族炭化水素基、K、 ffiは同一または異なる2〜
4の整数、m、nは同一または異なる整数で、1≦(m
+n)≦10である)。
また他のポリマーを少量ブレンドして改質ポリエステル
としてもよく、更に当業界周知の着色防止剤、触媒、等
を適宜使用することができる。
本発明のポリエステル混合繊維糸の構成において熱水収
縮率(%)の差が5%以上、最も高い熱水収縮率のマル
チフィラメント(A)の熱水収縮率が8%以上で且つ実
質的に糸長差を有しない複数本のポリエステルマルチフ
ィラメントからなり且つ該マルチフィラメントの少なく
とも熱水収縮率の低いマルチフィラメント(B)はフィ
ラメント横断面形状が中空率5〜30%の中空横断面で
あることと微細孔形成剤を0.5〜5.0重量%含有し
ていることの組合せ要件が以下の如く本発明の課題を達
成する上で特に重要である。
本発明で構成マルチフィラメントの熱水収縮率及びその
熱水収縮率差はこれまでに前述した如く布帛の風合、特
にふらみとあたたか味を決める重要な要因であり、熱水
収縮率差は5%以上、最も高い熱水収縮率のマルチフィ
ラメント(A)の熱水収縮率が8%以上であるのは必須
のことである。
本発明の混合繊維糸はこれまでに知られている異数1f
l ′61繊糸に比べて後述する断面形状、及び微細孔
形成剤を少なくとも外層部に含むためはるかに小さい熱
水収縮率差でもふくらみとあたたか味が得られるが、し
かし5%以上は必須であり、5%未満では満足出来る風
合は得られない。
しかし熱水収縮率差が余り大きいと物性の差が大きくな
って、染差によるイラツキや糸長差が出品く、捲直し編
織工程で引っかかり昌り50%以下更に好ましくは40
%以下がよいが、特殊な用途に使用する場合は特に限定
されない、しかし一般の衣料用では5〜15%で好まし
い風合が得られる。
次に最も高いマルチフィラメンl−(A)の熱水収縮率
は8%以上なければならない、これは特に織物の風合を
確保するためにはある程度、染色仕上工程で幅が入るこ
とが必須であり、8%未満ではプアーな風合となる。し
かも複数本のマルチフィラメントを混合しているために
混合繊維糸としては熱水収縮率がこれより低くなるので
、混合繊維糸としての熱水収縮率は5%以上、更に好ま
しくは8%以上がよい。
このためには熱水収縮率8%以上のマルチフィラメント
はその熱水収縮率及び熱水収縮応力にもよるが、混合繊
維糸のデニール比率で20〜80%が好ましい。
次に本発明の混合繊維糸を構成する少なくとも熱水収縮
率の低い方のマルチフィラメント(B)のフィラメント
糸の横断面が中空率4%以上30%以下の中空横断面で
あり、かつ微細孔形成剤を0.5〜5.0重量%含むこ
との組合せによれば中空部及びポリエステルの内部粒子
により、反射光と透過光が複雑に組み合わさり深みのあ
る新規な光沢効果を得ることができる。
ここで言う光沢効果とは、主として材質感によるもので
、艶、イラツキ、ギラツキを評価するものである。
ここで言う新規な光沢効果とは、ダル調でありながら上
品でにふく、深みのある輝きを有することであり、ギラ
ツキとは表面(平面)的な単にギラギラした光沢であり
、イラツキとは織物としたときの光沢が平面的に見て不
均一であり杢調に近い光沢を言うものである。
又フィラメント糸の横断面を中空断面にすることにより
繊維の曲げ特性が変わると考えられるが、曲げ弾発性に
すぐれたものが得られ、かつ、中空断面により、同一デ
ニールの中空部のない断面のものよりバルキーになる。
これは逆に、断面の外形状合わせの中空部のないものよ
り中空断面の方が同じバルキーさでも編織物が軽くなる
ことを意味する。
次に本発明で使用される微細孔形成剤としては、繊維を
形成するポリマーの屈折率に対して±0.15の範囲内
にあることが必須であり、かかる微細孔形成剤を添加し
繊維化された後のアルカリ減量処理により、繊維表面に
(イ)最大幅の度数分布の最大値が0.7μm以下であ
り、(ロ)長さ/最大幅の平均値が3以下であり、(ハ
)その数は繊維表面の1oo77rrr当たり平均30
個以下存在し、かつ(ニ)その深さは、全体の60%以
上が0.1μm以下の微細孔を形成し得ることが好まし
く、タルク、シリカ、炭酸カルシウム等を用いることが
できるが、特有の粒子色からカオリナイトを用いること
がより好ましい。
特にポリエチレンテレフタレートは、繊維断面方向屈折
率1.537、繊維軸方向屈折率1.725で屈折率1
.56のカオリナイト添加したとき編織物を見る方向に
より、微妙な深みのある光沢が得られる。
次に上記微細孔形成剤の添加量は、0.5重量%未満で
は深みのある染色性能が得られず通常のブライト糸と呼
ばれるものと同様ギラツキの強いものになる。5.0重
量%を越える場合は紡糸延伸工程での製糸性の低下や、
フィラメント糸の強力が低下し好ましくない。
かかる微細孔形成剤の添加は、繊維化された後、糸又は
布帛の状態アルカリ減量処理により繊維表面に微細孔を
得ることができ、微細孔形成剤としての働きも有する。
本発明のフィラメント糸の深みのある新規な光沢と、曲
げ弾発性、及び軽さは、中空部の存在と、微細孔形成剤
であるカオリン、もしくはメタカオリン等内部粒子の存
在を同時に満足することが必要である。
この場合でも中空率は4%以上30%以下とし、微細孔
形成剤であるカオリナイトを0.5〜5.0重量%とす
ることが必要である。
ここでいう、中空率は、フィラメント横断面で断面外周
長を(f!+)、内周長を(12)としたとき ffi!/Z、X100(% ) で表示される数値をもって中空率という。
中空率が30%を越えると、紡糸延伸が不均一になり易
く、バーストしたり、中空部形成が困難になるとともに
フィラメントの強度(引張強度)が低下したり、ストリ
ークが発生し易くなり、工業的には、満足しうるちので
はない。
フィラメント横断面、外周形状は丸断面でも多葉断面等
いずれの場合にも遺要可能である。
中空率が5%未満では深みのある光沢は得られるが弾発
性から来る風合いが満足しうるちのではない。
次に本発明のフィラメント糸をアルカリ減量処理するこ
とによって繊維表面微細孔が発現するがその形は、繊維
軸方向にたて長で(イ)最大幅の度数分布の最大値が0
.7μm以下、(ロ)長さ/最大幅の比の平均値が3以
下、(ハ)その数は繊維表面の100μボ当り平均30
個以下、かつ(ニ)その深さは全体の60%以上が0.
1μm以下となるようにするのが好ましい。
ここで微細孔の長さ(繊維軸方向の長さ)および幅(繊
維軸に直角な方向の長さ)は5000倍の倍率の走査型
電子顕微鏡側面写真より100コ以上の微細孔の測定値
から求める。また微細孔の深さはアクリル系樹脂で包埋
した試料フィラメント4μの厚さの多数の切片に切断し
酢酸イソアルミで咳切片からアクリル系樹脂を溶出した
後、10000倍の倍率の電子顕微鏡写真より隣接する
5間に接線を引き該接線と凹部最低面との距離を測定し
て100個以上の平均値として求める。
微細孔の最大値が0.7μmを越えると触感に対する効
果が半減し、特に深色した場合白っぽく見えるパステル
調がつよくなりすぎる。
微細孔の(長さ/最大幅)の比の平均値が3より大きく
なると繊維軸に直角な方向から見た場合と繊維軸に平行
の方向から見た場合、光沢差が生じ経緯直交する織物に
した場合、光沢にイラツキが生じる。逆に(長さ/最大
幅)の比の平均値が3以下の場合イラツキが少なく品の
良い光沢になる。
また微細孔の数が繊維表面に100urr1当り30個
を越える場合は光沢が白っぽくパステル調がつよくなり
すぎる。微細孔の深さが0.1μmを越えるものが全体
の40%を越えると、光沢がくすみ、深みのある輝き、
光沢が失われる。
又、微細孔の深さの最大値が0.4μmを越えるものが
存在すると、染色物のパステル調が強調されるばかりか
、フィラメント糸の強力が低下し、編織物の実用性能が
低下するので、この値が、0.4μmを越えるものが実
質的に存在しない方がよい。
次にカオリナイトの粒子径は遠心沈降法等で測定される
等価球径の粒度分布で表わした球直径が1μm以上の粒
子の総和が10%以下である粒径分布を持つものが特に
好ましい。1μmの粒子が10%を越えるとポリマー中
の粗大粒子が紡糸中フィルターにつまり、紡糸ノズルの
背圧の上昇率が高く、紡糸操業効率が低下し好ましくな
い。そのため1μm以上の粒子が10%を越えるカオリ
ナイトを用いる場合は遠心分離等で1μm以上の粗大粒
子を極力分離して使用する。
また本発明では上記の微細孔形成剤を0.5〜5%含む
とともにフィラメントの断面が4〜30%の中空部を有
するのは、熱水収縮率の低いマルチフィラメント(B)
だけでこれまでに詳述した好ましい風合、光沢、曲げ弾
性が得られるが、熱水収縮率の高いマルチフィラメント
(A)を含め全てのフィラメントが上記の微細孔形成剤
を含むとともに、中空部を有することにより更に好まし
い特性が得られる。
又、本発明のマルチフィラメント糸の単糸デニールは0
.3〜5デニールが好ましい。又、熱水収縮率の高いマ
ルチフィラメン1−(A、)の方を細く、熱水収縮率の
低いマルチフィラメント(B)の方を太くするとより弾
発性とソフトさが得られ、逆にすると軟かであるが、ド
ライタッチの強調されたものとなる。
しかし、0.3デニ一ル未満では中空の効果が認められ
ず、5デニールを越えると粗硬な風合となるので好まし
くない。
次に熱水収縮率の差のあるマルチフィラメントは例えば
紡糸をかえた延伸倍率、熱処理条件(/!1度、時間な
ど)などの延伸条件を調整するなど公知の方法で製造す
ることが出来る。又、捲返し製編機などの後工程の操業
性を向上させる目的でエアーなどで交絡処理されてもよ
い、この場合交絡度が大きすぎるとインターレース環と
称されるモアレ環が発生し易く、又コストも高くなるの
で交絡度は5〜50が好ましい範囲である。
また、微細孔形成剤を含み中空部を有するマルチフィラ
メント糸は、例えば微細孔形成剤が繊維化された時点で
0.5〜5.0重量%含有するように所定量の微細孔形
成剤を予めエチレングリコールに分散させた液をポリエ
ステル重合時に添加し、常法に従ってポリエステル重合
体を得る。得られたポリエステル重合体を紡糸機に供給
し、中空系形成用紡糸口金、例えばC字型スリットを有
する紡糸口金を用いて、溶融紡糸し、吐出糸条を冷却固
化せしめ、オイリングをして未延伸系を得る。得られた
未延伸糸を該未延伸糸の破断伸度の20〜40%の範囲
で延伸することにより得られる。
又、微細孔を形成させたマルチフィラメント糸は、例え
ば前記の如くして得られたマルチフィラメント糸をアル
カリ減量処理することにより得られる。アルカリ減量処
理の条件は、たとえば、水酸化ナトリウム5〜100g
/fの水溶液中、溶比1:100、常温〜100°Cで
10〜100分間処理する。
もちろん、アルカリ処理は製編機されたあと実施されて
もかまわない。
(実施例) 以下実施例にて詳細に説明するが本発明はもとよりこれ
らの実施例に限定されるものではない。
実施例−1,2、比較例−1,〜7 カオリナイト(Engelhard社製ASP−072
:粗粒子を遠心分離で10%除去、屈折率1.56、平
均粒子径0.3μm、1μm粒子6重量%(Tiltが
不純物としてカオリン中に1.5重量%含有))を第1
表の重量%配合した、実質的にエチレンテレフタレート
単体のみの繰り返しからなるポリエステル重合体を種々
のC型形状の紡糸ノズルおよび円形状の紡糸ノズルを使
用し、紡糸速度・延伸条件を変更し、37.5デニール
/18フイラメント、且つ熱水収縮率、中空率が第1表
に示す組合せのポリエステル混合繊維糸を得た。
この混合繊維糸を経糸、緯糸に使用し平織にし、通常の
方法で染色、セットを行い 経糸密度160本/in、
緯糸密度88本/inの仕上がり布帛とした。仕上りの
布帛の評価として、経験豊かな10名の判定者により、
官能的に触感、弾発性、色相、を判定した。また、工程
通過性は織機稼働等で判定した。
以上の評価結果も合わせて第1表に示す。
実施例1.2は本発明の範囲で風合、触覚、色相、工程
通過性とも良好であった。
比較例1は、熱水収縮率差が小さいのでプアーな風合、
触感となった。
比較例2は繊物の収縮が小さくタランとした風合で減量
してもプアーな風合となった。
比較例3は熱水収縮差が大きいので、風合は特有のやわ
らかいタッチでほぼ満足出来るものであったが、構成糸
の物性差からくる糸長差が発現しガイドなどにフィラメ
ントが引っかかり操業性に問題があった。次に比較例4
は熱水収縮率の低いフィラメントで、カオリナイトが含
まれていないので減量加工をしても織物表面に微細孔が
現出せず特に触覚でヌメリ感があり、色相、光沢もギラ
ギラしたものでよくなかった。
比較例5は中空率がOのため、特に弾発性に劣った。
比較例6は中空率が35%と大きいので触感、弾発は良
好だが、色相がくすんだものとなり又紡糸、延伸での糸
切も多く、糸強力が低いこともあって織機での糸切も多
かった。
比較例7はカオリナイトが6%と多いため、風合はよい
が減量をするとくすんだ色となり、又比較例6と同じく
、紡糸、延伸、製織製ともよくなかった。
以下余白 (発明の効果) 本発明によれば従来方法では達成し得ない新規な光沢・
色相とドライな感触とすぐれた曲げ弾発性、ふくらみ、
タッチを同時に兼ねそなえたポリエステル混合繊維糸を
従供することが出来、特にこれらの特性の生かされる分
野への展開が期待されるのである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)熱水収縮率(%)の差が5%以上、最も高い熱水
    収縮率のマルチフィラメント(A)の熱水収縮率が8%
    以上で且つ実質的に糸長差を有しない複数本のポリエス
    テルマルチフィラメントからなる混合繊維糸であって、
    該マルチフィラメントの少なくとも熱水収縮率の低いマ
    ルチフィラメント(B)は微細孔形成剤を0.5〜5%
    含むとともに、フィラメントの断面が4〜30%の中空
    部を有することを特徴とするポリエステル混合繊維糸。
JP28963489A 1989-11-07 1989-11-07 ポリエステル混合繊維糸 Pending JPH03152228A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0874140A (ja) * 1994-08-31 1996-03-19 Unitika Ltd 軽量布帛の製造方法
KR100487169B1 (ko) * 1998-09-10 2005-07-18 주식회사 새 한 소모직물과 같은 질감을 갖는 무광택 폴리에스테르 직물의제조방법

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