JPH062235A - ポリエステル複合仮撚糸 - Google Patents
ポリエステル複合仮撚糸Info
- Publication number
- JPH062235A JPH062235A JP4161218A JP16121892A JPH062235A JP H062235 A JPH062235 A JP H062235A JP 4161218 A JP4161218 A JP 4161218A JP 16121892 A JP16121892 A JP 16121892A JP H062235 A JPH062235 A JP H062235A
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- JP
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- yarn
- twisted yarn
- polyester
- multifilament
- kaolinite
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- Pending
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- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 パール調に上品でにぶく深みのある輝きを
呈するポリエステル複合仮撚糸を提供する。 【構成】 一方のポリエステルマルチフイラメントを
芯に、他方のポリエステルマルチフイラメントがその周
りに交互撚糸状に巻きつき、ポリエステルマルチフイラ
メントのフィラメント表面に特定のタテ長の微細孔が発
現しうるポリエステル複合仮撚糸。
呈するポリエステル複合仮撚糸を提供する。 【構成】 一方のポリエステルマルチフイラメントを
芯に、他方のポリエステルマルチフイラメントがその周
りに交互撚糸状に巻きつき、ポリエステルマルチフイラ
メントのフィラメント表面に特定のタテ長の微細孔が発
現しうるポリエステル複合仮撚糸。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スパンライク織編物に
好適なポリエステル複合仮撚糸に関し、織編物が優美な
光沢すなわち、パール調に上品でにぶく深みのある輝き
を呈するポリエステル複合仮撚糸に関する。
好適なポリエステル複合仮撚糸に関し、織編物が優美な
光沢すなわち、パール調に上品でにぶく深みのある輝き
を呈するポリエステル複合仮撚糸に関する。
【0002】
【従来の技術】スパンライクな風合を呈する仮撚糸とし
て、伸度の異なる2種のマルチフイラメントを引揃え状
態で仮撚することにより得られる、伸度の小なるフィラ
メントが芯部を構成し、伸度の大なるフィラメントが糸
条の外層部を構成し、該芯部の周りに交互撚糸状に捲き
ついた複合仮撚糸が知られている(特開昭49−476
44号公報、特開昭49−72443号公報。)しか
し、前記複合仮撚糸を用いた織編物は、該仮撚糸特有の
糸構造により、通常の仮撚糸の織編物では得られないス
パンライクな風合を呈するが、衣料用途、特に婦人衣料
分野にあって優美な光沢が要求される場合、これに十分
対応できないことがわかった。
て、伸度の異なる2種のマルチフイラメントを引揃え状
態で仮撚することにより得られる、伸度の小なるフィラ
メントが芯部を構成し、伸度の大なるフィラメントが糸
条の外層部を構成し、該芯部の周りに交互撚糸状に捲き
ついた複合仮撚糸が知られている(特開昭49−476
44号公報、特開昭49−72443号公報。)しか
し、前記複合仮撚糸を用いた織編物は、該仮撚糸特有の
糸構造により、通常の仮撚糸の織編物では得られないス
パンライクな風合を呈するが、衣料用途、特に婦人衣料
分野にあって優美な光沢が要求される場合、これに十分
対応できないことがわかった。
【0003】また繊維表面にミクログループ乃至ミクロ
クレーターを有する仮撚二層構造糸を用いた織編物染色
布が提案されているが(特公昭60−22096号公
報)、前記光沢の点では満足されるものではなかった。
クレーターを有する仮撚二層構造糸を用いた織編物染色
布が提案されているが(特公昭60−22096号公
報)、前記光沢の点では満足されるものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来の複合仮撚糸の欠点を改善し、織編物にした場合、ス
パンライクな風合(ふくらみ、ドライな表面タッチ)と
優美な光沢(パール調に上品でにぶく、深みのある輝
き)を呈するポリエステル複合仮撚糸を提供することを
目的とする。
来の複合仮撚糸の欠点を改善し、織編物にした場合、ス
パンライクな風合(ふくらみ、ドライな表面タッチ)と
優美な光沢(パール調に上品でにぶく、深みのある輝
き)を呈するポリエステル複合仮撚糸を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次の構成を有する。すなわち本発明
は、ポリエステルマルチフイラメントAが主として糸の
芯部を形成し、ポリエステルマルチフイラメントBがそ
のまわりに交互撚糸状に捲き付いて主として糸の外層部
を形成する複合仮撚糸であって、該マルチフイラメント
A及びマルチフイラメントBは、ともに実質的に艶消剤
を含有することなく、等価球径粒度分布で現わした球直
径が1μm以上である粒子の総和が10%以下であるカ
オリナイトを1〜4重量%含有し、アルカリ減量処理に
より繊維表面の繊維軸方向に、最大幅の度数の最大値が
0.2〜0.7μmの範囲内にあり、最大幅に対する長
さの比の平均値が3以下であり、繊維表面の100μm
2 当り平均10〜30個存在し、深さは全体の60%以
上が0.1μm以下であるタテ長の微細孔を発現し得る
ことを特徴とするポリエステル複合仮撚糸である。
達成するために、次の構成を有する。すなわち本発明
は、ポリエステルマルチフイラメントAが主として糸の
芯部を形成し、ポリエステルマルチフイラメントBがそ
のまわりに交互撚糸状に捲き付いて主として糸の外層部
を形成する複合仮撚糸であって、該マルチフイラメント
A及びマルチフイラメントBは、ともに実質的に艶消剤
を含有することなく、等価球径粒度分布で現わした球直
径が1μm以上である粒子の総和が10%以下であるカ
オリナイトを1〜4重量%含有し、アルカリ減量処理に
より繊維表面の繊維軸方向に、最大幅の度数の最大値が
0.2〜0.7μmの範囲内にあり、最大幅に対する長
さの比の平均値が3以下であり、繊維表面の100μm
2 当り平均10〜30個存在し、深さは全体の60%以
上が0.1μm以下であるタテ長の微細孔を発現し得る
ことを特徴とするポリエステル複合仮撚糸である。
【0006】以下に、本発明を詳細に説明する。図1
は、本発明のポリエステル複合仮撚糸の模式図である。
図1において、ポリエステルマルチフイラメントAは主
として糸の芯部を形成し、そのまわりにポリエステルマ
ルチフイラメントBが反転部C,Dを境に、交互撚糸状
に捲き付いて主として糸の外層部を形成している。本発
明のポリエステル複合仮撚糸は、繊維中にカオリナイト
を1〜4重量%含有していることと、繊維表面に特定の
微細孔が形成されていることの組合せにより、従来では
得られなかった優美な光沢を得ることができる。ここで
いう優美な光沢とは、パール調に上品でにぶく、深みの
ある輝きを有する光沢のことであり、ギラツキ(平面的
な単にギラギラした光沢)やイラツキ(光沢が平面的に
見て不均一であり杢調に近い光沢)がないことである。
は、本発明のポリエステル複合仮撚糸の模式図である。
図1において、ポリエステルマルチフイラメントAは主
として糸の芯部を形成し、そのまわりにポリエステルマ
ルチフイラメントBが反転部C,Dを境に、交互撚糸状
に捲き付いて主として糸の外層部を形成している。本発
明のポリエステル複合仮撚糸は、繊維中にカオリナイト
を1〜4重量%含有していることと、繊維表面に特定の
微細孔が形成されていることの組合せにより、従来では
得られなかった優美な光沢を得ることができる。ここで
いう優美な光沢とは、パール調に上品でにぶく、深みの
ある輝きを有する光沢のことであり、ギラツキ(平面的
な単にギラギラした光沢)やイラツキ(光沢が平面的に
見て不均一であり杢調に近い光沢)がないことである。
【0007】ポリエステルは繊維断面方向屈折率1.3
57,繊維方向屈折率1.725であり、これに屈折率
1.56のカオリナイトを添加することにより反射光と
透過光が複雑に組み合わさり、さらにカオリナイトがも
つ特有の粒子色により前記の優美な光沢が得られるので
ある。この点でカオリナイトの存在は本発明では必須で
ある。
57,繊維方向屈折率1.725であり、これに屈折率
1.56のカオリナイトを添加することにより反射光と
透過光が複雑に組み合わさり、さらにカオリナイトがも
つ特有の粒子色により前記の優美な光沢が得られるので
ある。この点でカオリナイトの存在は本発明では必須で
ある。
【0008】カオリナイトは、その粒子径は遠心沈降法
等で測定される等価球径の粒度分布で表わした球直径が
1μm以上の粒子の総和が10%以下である粒径分布を
有するものを用いることが好ましい。さらに好ましくは
平均粒子径は0.6μm以下、0.2μm以上である。
1μm以上の粒子が10%を越えるとポリマー中の粗大
粒子が紡糸中、フイルターにつまり紡糸ノズルの背圧の
上昇率が大きく、紡糸操業効率が低下し好ましくない。
そのため1μm以上の粒子が10%を越えるカオリナイ
トを用いる場合には、遠心分離等で1μm以上の粗大粒
子を極力分離排出して利用する。
等で測定される等価球径の粒度分布で表わした球直径が
1μm以上の粒子の総和が10%以下である粒径分布を
有するものを用いることが好ましい。さらに好ましくは
平均粒子径は0.6μm以下、0.2μm以上である。
1μm以上の粒子が10%を越えるとポリマー中の粗大
粒子が紡糸中、フイルターにつまり紡糸ノズルの背圧の
上昇率が大きく、紡糸操業効率が低下し好ましくない。
そのため1μm以上の粒子が10%を越えるカオリナイ
トを用いる場合には、遠心分離等で1μm以上の粗大粒
子を極力分離排出して利用する。
【0009】カオリナイトの含有率は1重量%未満では
本発明の優美な光沢は得られなく、4重量%を越える場
合には製糸性や糸強力が低下し好ましくない。本発明の
ポリエステル中のカオリナイトは仮撚加工後又は製編織
後にアルカリ減量処理することにより繊維表面に微細孔
を得ることが出来る。
本発明の優美な光沢は得られなく、4重量%を越える場
合には製糸性や糸強力が低下し好ましくない。本発明の
ポリエステル中のカオリナイトは仮撚加工後又は製編織
後にアルカリ減量処理することにより繊維表面に微細孔
を得ることが出来る。
【0010】本発明のポリエステル複合仮撚糸の繊維表
面の微細孔は、繊維軸方向にたて長状に多数存在してお
り、該微細孔の長さ(繊維軸方向の長さ)および幅(繊
維軸に直角な方向の長さ)は5000倍以上の倍率の走
査型電子顕微鏡側面写真より、100個以上の微細孔の
測定値から求める。また、微細孔の深さはアクリル系樹
脂で包埋した試料フィラメントを4μmの厚さの多数の
切片に切断し、酢酸イソシアミルで該切片からアクリル
系樹脂を溶出した後10000倍以上の倍率の電子顕微
鏡写真より隣接する凸間に接線を引き、該接線と凹部最
低面との距離を測定して100個以上の平均値として求
める。そして、かかる方法で微細孔の大きさを測定した
場合に、すでに述べた特定の要件を満足する微細孔が存
在することが本発明のポリエステル複合仮撚糸を構成す
るフィラメントの微細孔の特徴である。
面の微細孔は、繊維軸方向にたて長状に多数存在してお
り、該微細孔の長さ(繊維軸方向の長さ)および幅(繊
維軸に直角な方向の長さ)は5000倍以上の倍率の走
査型電子顕微鏡側面写真より、100個以上の微細孔の
測定値から求める。また、微細孔の深さはアクリル系樹
脂で包埋した試料フィラメントを4μmの厚さの多数の
切片に切断し、酢酸イソシアミルで該切片からアクリル
系樹脂を溶出した後10000倍以上の倍率の電子顕微
鏡写真より隣接する凸間に接線を引き、該接線と凹部最
低面との距離を測定して100個以上の平均値として求
める。そして、かかる方法で微細孔の大きさを測定した
場合に、すでに述べた特定の要件を満足する微細孔が存
在することが本発明のポリエステル複合仮撚糸を構成す
るフィラメントの微細孔の特徴である。
【0011】すなわち、微細孔の最大幅に関しては0.
2〜0.7μmの範囲にその度数分布の最大値が存在す
る。この最大値が0.2μm未満の場合はギラギラした
光沢になり、またこの最大値が0.7μmを越えると、
特に深色に染色した場合、白っぽく見えるいわゆるパス
テル調の光沢になる。微細孔の(長さ/最大幅)の比の
平均値が3より大きくなると、織編物の組織によっては
光沢にイラツキが生じることがあり、逆にその比の平均
値が3以下の場合は、光沢にイラツキが少なく上品な光
沢となる。
2〜0.7μmの範囲にその度数分布の最大値が存在す
る。この最大値が0.2μm未満の場合はギラギラした
光沢になり、またこの最大値が0.7μmを越えると、
特に深色に染色した場合、白っぽく見えるいわゆるパス
テル調の光沢になる。微細孔の(長さ/最大幅)の比の
平均値が3より大きくなると、織編物の組織によっては
光沢にイラツキが生じることがあり、逆にその比の平均
値が3以下の場合は、光沢にイラツキが少なく上品な光
沢となる。
【0012】また、微細孔の数が繊維表面100μm2
当たり平均10〜30個であることが必要である。これ
が10個未満であると金属調のギラツイた光沢になり、
逆に30個を越えると光沢がくすみ本発明が目的とする
優美な光沢は得られない。また微細孔の深さは、0.1
μmを越えるものが全体の40%を越えると光沢にくす
みを生じ深みのある輝きが失われる。なお、微細孔の深
さの最大値が0.4μmを越えると染色物のパステル調
が増調されるばかりか、仮撚糸の強さが低下し、布帛の
実用性能が低下するのでこの値が0.4μmを越えるも
のが実質的に存在しない方がよい。
当たり平均10〜30個であることが必要である。これ
が10個未満であると金属調のギラツイた光沢になり、
逆に30個を越えると光沢がくすみ本発明が目的とする
優美な光沢は得られない。また微細孔の深さは、0.1
μmを越えるものが全体の40%を越えると光沢にくす
みを生じ深みのある輝きが失われる。なお、微細孔の深
さの最大値が0.4μmを越えると染色物のパステル調
が増調されるばかりか、仮撚糸の強さが低下し、布帛の
実用性能が低下するのでこの値が0.4μmを越えるも
のが実質的に存在しない方がよい。
【0013】本発明のフィラメントにおける実質的に艶
消剤を含有しないということは、艶消剤を全く含まない
かまたは含むとしてもその含有量が0.05重量%以下
であることを意味する。また、艶消剤としては例えば酸
化チタンで代表されるような高屈折率(特に屈折率2以
上)のものを指す。艶消剤の含有率が0.05重量%以
上の場合には光沢にくすみが生じ深みのある輝きが得ら
れない。これはフィラメント中の光の透過性が低下する
ためと考えられる。なお、艶消剤を全く含有しない方が
本発明では特に好ましい。本発明の複合仮撚糸は以上で
述べた繊維の表面構造と繊維内部の光の透過性の改善に
起因し、スパンライクな風合を有しながらも従来にはな
い優美な光沢が得られるのである。
消剤を含有しないということは、艶消剤を全く含まない
かまたは含むとしてもその含有量が0.05重量%以下
であることを意味する。また、艶消剤としては例えば酸
化チタンで代表されるような高屈折率(特に屈折率2以
上)のものを指す。艶消剤の含有率が0.05重量%以
上の場合には光沢にくすみが生じ深みのある輝きが得ら
れない。これはフィラメント中の光の透過性が低下する
ためと考えられる。なお、艶消剤を全く含有しない方が
本発明では特に好ましい。本発明の複合仮撚糸は以上で
述べた繊維の表面構造と繊維内部の光の透過性の改善に
起因し、スパンライクな風合を有しながらも従来にはな
い優美な光沢が得られるのである。
【0014】図2は、本発明のポリエステル複合仮撚糸
を製造するための仮撚装置の側面図である。なお、図2
は、あくまでも製造装置の一例を示すものであり、本発
明はもちろんこれにとらわれるものではない。A2 、B
2 は前述のカオリナイト含有のポリエステル未延伸糸で
あり、未延伸糸A2 の伸度は未延伸糸B2 の伸度より低
い。
を製造するための仮撚装置の側面図である。なお、図2
は、あくまでも製造装置の一例を示すものであり、本発
明はもちろんこれにとらわれるものではない。A2 、B
2 は前述のカオリナイト含有のポリエステル未延伸糸で
あり、未延伸糸A2 の伸度は未延伸糸B2 の伸度より低
い。
【0015】未延伸糸A2及びB2はそれぞれのガイド
1,1′を経て集束ガイド2で合わされ、フィードロー
ラー3を経て混繊交絡用の空気噴射ノズル4に供給され
る。次いで第1デリベリーローラー5と第デリベリロー
ラー8との間でヒーター6,仮撚スピンドル7によって
延伸同時仮撚される。次いで、テイクアップローラー9
で駆動されるパッケージCに捲き取られ、本発明の複合
仮撚糸が得られる。未延伸糸A2 と未延伸糸B2 は経時
変化及び仮撚加工時の操業性から伸度は最大200%ま
でにおさえておくのが好ましく、また、未延伸糸A2 と
未延伸糸B2 との伸度差は30%〜90%の範囲にする
のが好ましい。伸度差が30%未満の場合は、仮撚加工
後、マルチフイラメントAとマルチフイラメントBの糸
長差が小さくなり、スパンライクな風合が低下し、逆に
伸度差が90%を越えると、仮撚加工後マルチフイラメ
ントBがマルチフイラメントAのまわりに集束して強固
に巻き付くことになり、さらにマルチフイラメントAと
マルチフイラメントBの染着差が大きくなるため、織編
物の光沢にイラツキ感がでてくるためである。すなわ
ち、マルチフイラメントBはマルチフイラメントAのま
わりに交互撚糸状に巻き付きながらも、個々のフィラメ
ント単糸の一部分は適度に混ざり合っているのが好まし
い。この目的のため、図2の空気噴射ノズル4で未延伸
糸A2 と未延伸糸B2 を交絡しておくのが好ましい。他
の方法としては、この交絡処理を第2デリベリローラー
8とテイクアップローラー9の間で行うことも可能であ
る。仮撚条件は使用する未延伸糸の糸物性及び必要とさ
れる織編物風合に応じ適宜選択できる。
1,1′を経て集束ガイド2で合わされ、フィードロー
ラー3を経て混繊交絡用の空気噴射ノズル4に供給され
る。次いで第1デリベリーローラー5と第デリベリロー
ラー8との間でヒーター6,仮撚スピンドル7によって
延伸同時仮撚される。次いで、テイクアップローラー9
で駆動されるパッケージCに捲き取られ、本発明の複合
仮撚糸が得られる。未延伸糸A2 と未延伸糸B2 は経時
変化及び仮撚加工時の操業性から伸度は最大200%ま
でにおさえておくのが好ましく、また、未延伸糸A2 と
未延伸糸B2 との伸度差は30%〜90%の範囲にする
のが好ましい。伸度差が30%未満の場合は、仮撚加工
後、マルチフイラメントAとマルチフイラメントBの糸
長差が小さくなり、スパンライクな風合が低下し、逆に
伸度差が90%を越えると、仮撚加工後マルチフイラメ
ントBがマルチフイラメントAのまわりに集束して強固
に巻き付くことになり、さらにマルチフイラメントAと
マルチフイラメントBの染着差が大きくなるため、織編
物の光沢にイラツキ感がでてくるためである。すなわ
ち、マルチフイラメントBはマルチフイラメントAのま
わりに交互撚糸状に巻き付きながらも、個々のフィラメ
ント単糸の一部分は適度に混ざり合っているのが好まし
い。この目的のため、図2の空気噴射ノズル4で未延伸
糸A2 と未延伸糸B2 を交絡しておくのが好ましい。他
の方法としては、この交絡処理を第2デリベリローラー
8とテイクアップローラー9の間で行うことも可能であ
る。仮撚条件は使用する未延伸糸の糸物性及び必要とさ
れる織編物風合に応じ適宜選択できる。
【0016】本発明ではマルチフイラメントA及びマル
チフイラメントBの両者とも、カオリナイトを含有する
ことと、アルカリ減量処理後前記の微細孔が形成される
ことが必要である。なぜなら複合仮撚糸の外層部はマル
チフイラメントBのみ存在するのではなく、マルチフイ
ラメントAも表層部に現れるためである。マルチフイラ
メントAとマルチフイラメントBに添加されるカオリン
の球直径カオリン含有率は、必要とする複合仮撚糸の強
力微細孔の形成状態から、本発明の範囲で適宜変更する
ことができる。本発明でいうポリエステルとはテレフタ
ル酸またはそのエステル形成誘導体を主たるジカルボン
酸成分とし、エチレングリコール、1,4−ブタンジオ
ールから選ばれるグリコールまたはそのエステル形成性
誘導体を主たるグリコール成分とするポリエステルを対
象とする。このシカルボン酸成分の一部をたとえば、5
−スルホイソフタル酸のモノアルカリ金属塩、イソフタ
ル酸、ジフエニルジカルボン酸、アジピン酸、セバチン
酸、p−オキシ安息香酸等で置きかえてもよく、また前
記グリコール成分の一部をジエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、1,4−ヒドロキシメチルシクロヘ
キサン等の2価アルコールで置きかえてもよい。またポ
リエチレングリコールのようなポリアルキレンオキサイ
ド系の化合物を生成ポリエステルに対し7重量%以下共
重合させて制電性を付与してもよい。また他のポリマー
を少量ブレンドして改質ポリエステルとしてもよく、更
に当業界周知の着色防止剤、触媒、エーテル結合副生防
止剤、抗酸化剤、難燃剤等を適宜使用することが出来
る。
チフイラメントBの両者とも、カオリナイトを含有する
ことと、アルカリ減量処理後前記の微細孔が形成される
ことが必要である。なぜなら複合仮撚糸の外層部はマル
チフイラメントBのみ存在するのではなく、マルチフイ
ラメントAも表層部に現れるためである。マルチフイラ
メントAとマルチフイラメントBに添加されるカオリン
の球直径カオリン含有率は、必要とする複合仮撚糸の強
力微細孔の形成状態から、本発明の範囲で適宜変更する
ことができる。本発明でいうポリエステルとはテレフタ
ル酸またはそのエステル形成誘導体を主たるジカルボン
酸成分とし、エチレングリコール、1,4−ブタンジオ
ールから選ばれるグリコールまたはそのエステル形成性
誘導体を主たるグリコール成分とするポリエステルを対
象とする。このシカルボン酸成分の一部をたとえば、5
−スルホイソフタル酸のモノアルカリ金属塩、イソフタ
ル酸、ジフエニルジカルボン酸、アジピン酸、セバチン
酸、p−オキシ安息香酸等で置きかえてもよく、また前
記グリコール成分の一部をジエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、1,4−ヒドロキシメチルシクロヘ
キサン等の2価アルコールで置きかえてもよい。またポ
リエチレングリコールのようなポリアルキレンオキサイ
ド系の化合物を生成ポリエステルに対し7重量%以下共
重合させて制電性を付与してもよい。また他のポリマー
を少量ブレンドして改質ポリエステルとしてもよく、更
に当業界周知の着色防止剤、触媒、エーテル結合副生防
止剤、抗酸化剤、難燃剤等を適宜使用することが出来
る。
【0017】
実施例1、2及び比較例1、2 ジメチルテレフタレート1000部、エチレングリコー
ル530部、三酸化アンチモン0.33部およびトリエ
チルアミン1.0部をエステル交換缶に仕込み、その後
エチレングリコールのカオリナイト(Eogelbard社製AS
P−072:粗粒子を遠心分離で10%除去、屈折率
1.56、平均粒子径0.3μm、1μm以上粒子6w
t%(T1 O2 が不純物としてカオリン中に1.5wt
%含有))分散溶液198部を投入し、150℃〜21
0℃まで130分をかけて昇温しつつ、副生メタノール
を留出しながらエステル交換反応を行なった。得られた
生成物を210℃の重縮合缶に移し、80分間に内温を
210℃〜275℃に温しつつ、系を徐々に0.1mmH
gまで減圧にし、以後275℃0.1mmHgで重縮合反
応を約40分間行なって所定組成のポリエステルを得
た。このポリエステルを通常の方法で溶融紡糸し、36
00m/分の引取速度でワインダーに巻き取り、96d
en/24filの未延伸糸を得た。さらに同上組成の
ポリエステルを溶融紡糸し、2600m/分の引取速度
でワインダーに巻き取り、96den/24filの未
延伸糸を得た。この2種の未延伸糸を引き揃えて図2に
示す装置で複合仮撚加工をして150den/48fi
lの複合仮撚糸を得た。仮撚条件は、延伸倍率1.2
8、ヒーター温度190℃、仮撚数2550T/m、捲
取速度150m/分とした。かくして得られた複合仮撚
糸をたて糸とよこ糸に用いて平織にし、通常の精練後、
180℃で仮セットし、50g/lのNaOH水溶液で
90℃の温度下で表1に示す減量率となるような処理時
間でアルカリ減量処理後、160℃で最終セットをして
仕上がり布帛とした。該布をカーボンと金で蒸着後、走
査型の電子顕微鏡にて5000倍の糸側面の写真を撮
り、この倍率で確認されうる微細孔の最大幅、長さおよ
び数を計測した。最大幅の度数分布は0.1μm単位で
n=100のデータに基づくものとした。また布帛中の
原糸を取り出し、アクリル樹脂に包埋後、4μm厚さの
数枚の小片に切断後、酢酸イソアミルにてアクリル樹脂
を溶出し、同上手法で電子顕微鏡に10000倍の写真
を得、更にその写真をプロジェクターで10倍に拡大し
て、この倍率で確認されうる微細孔の深さを測定した。
また、同布帛を経験豊かな10名の判定者により官能的
に光沢感を判定した。また、最終セット前の布帛を三菱
化成工業社のDianix Green 3G−Eを2%owf用いて1
30℃で45分間染色し、還元洗浄後乾燥して160℃
で最終セットした布帛を同じく10名の判定者により官
能的に色相を判定した。上記測定及び判定結果を表1に
示した。
ル530部、三酸化アンチモン0.33部およびトリエ
チルアミン1.0部をエステル交換缶に仕込み、その後
エチレングリコールのカオリナイト(Eogelbard社製AS
P−072:粗粒子を遠心分離で10%除去、屈折率
1.56、平均粒子径0.3μm、1μm以上粒子6w
t%(T1 O2 が不純物としてカオリン中に1.5wt
%含有))分散溶液198部を投入し、150℃〜21
0℃まで130分をかけて昇温しつつ、副生メタノール
を留出しながらエステル交換反応を行なった。得られた
生成物を210℃の重縮合缶に移し、80分間に内温を
210℃〜275℃に温しつつ、系を徐々に0.1mmH
gまで減圧にし、以後275℃0.1mmHgで重縮合反
応を約40分間行なって所定組成のポリエステルを得
た。このポリエステルを通常の方法で溶融紡糸し、36
00m/分の引取速度でワインダーに巻き取り、96d
en/24filの未延伸糸を得た。さらに同上組成の
ポリエステルを溶融紡糸し、2600m/分の引取速度
でワインダーに巻き取り、96den/24filの未
延伸糸を得た。この2種の未延伸糸を引き揃えて図2に
示す装置で複合仮撚加工をして150den/48fi
lの複合仮撚糸を得た。仮撚条件は、延伸倍率1.2
8、ヒーター温度190℃、仮撚数2550T/m、捲
取速度150m/分とした。かくして得られた複合仮撚
糸をたて糸とよこ糸に用いて平織にし、通常の精練後、
180℃で仮セットし、50g/lのNaOH水溶液で
90℃の温度下で表1に示す減量率となるような処理時
間でアルカリ減量処理後、160℃で最終セットをして
仕上がり布帛とした。該布をカーボンと金で蒸着後、走
査型の電子顕微鏡にて5000倍の糸側面の写真を撮
り、この倍率で確認されうる微細孔の最大幅、長さおよ
び数を計測した。最大幅の度数分布は0.1μm単位で
n=100のデータに基づくものとした。また布帛中の
原糸を取り出し、アクリル樹脂に包埋後、4μm厚さの
数枚の小片に切断後、酢酸イソアミルにてアクリル樹脂
を溶出し、同上手法で電子顕微鏡に10000倍の写真
を得、更にその写真をプロジェクターで10倍に拡大し
て、この倍率で確認されうる微細孔の深さを測定した。
また、同布帛を経験豊かな10名の判定者により官能的
に光沢感を判定した。また、最終セット前の布帛を三菱
化成工業社のDianix Green 3G−Eを2%owf用いて1
30℃で45分間染色し、還元洗浄後乾燥して160℃
で最終セットした布帛を同じく10名の判定者により官
能的に色相を判定した。上記測定及び判定結果を表1に
示した。
【0018】比較例3 反応缶に投入するエチレングリコールのカオリナイト分
散液量を297部とし、エチレングリコール投入量を5
40部とした以外はすべて実施例1と同様にして重合し
て得たポリエステルを実施例と同様にして紡糸引き揃え
複合仮撚加工織布加工、アルカリ減量処理を施し、微細
孔の大きさ、光沢感の測定、判定をし、さらに、実施例
1と同様にして染色加工し、色相を判定した。結果を表
1に示した。
散液量を297部とし、エチレングリコール投入量を5
40部とした以外はすべて実施例1と同様にして重合し
て得たポリエステルを実施例と同様にして紡糸引き揃え
複合仮撚加工織布加工、アルカリ減量処理を施し、微細
孔の大きさ、光沢感の測定、判定をし、さらに、実施例
1と同様にして染色加工し、色相を判定した。結果を表
1に示した。
【0019】比較例4 反応缶に投入するエチレングリコールのカオリナイト分
散液に変え、富士チタン製酸化チタンTA−300のエ
チレングリコールに対し10wt%の分散溶液を60
部、エチレングリコール投入量を670部とする以外は
すべて実施例1と同法にしたがった。結果を表1に示し
た。
散液に変え、富士チタン製酸化チタンTA−300のエ
チレングリコールに対し10wt%の分散溶液を60
部、エチレングリコール投入量を670部とする以外は
すべて実施例1と同法にしたがった。結果を表1に示し
た。
【0020】比較例5 酸化チタンのエチレングリコール分散液を248部、投
入エチレングリコール量を480部とすること及び減量
率を20%とすること以外は比較例4と同法にしたがっ
た。結果を表1に示した。
入エチレングリコール量を480部とすること及び減量
率を20%とすること以外は比較例4と同法にしたがっ
た。結果を表1に示した。
【0021】比較例6 反応缶に投入するエチレングリコールのカオリナイト分
散液量を99部とし、エチレングリコールの量を630
部とすること及び減量率を24%とすること以外は実施
例1と同法にしたがった。結果を表1に示した。
散液量を99部とし、エチレングリコールの量を630
部とすること及び減量率を24%とすること以外は実施
例1と同法にしたがった。結果を表1に示した。
【0022】比較例7 反応缶に投入するエチングリコールのカオリナイト分散
液量を369部とし、エチレングリコール投入量を35
0部とすること及び減量率を10%とすること以外は実
施例1同法にしたがった。結果を表1に示した。
液量を369部とし、エチレングリコール投入量を35
0部とすること及び減量率を10%とすること以外は実
施例1同法にしたがった。結果を表1に示した。
【0023】比較例8 エチレングリコールのカオリナイト分散液に変え、平均
粒子径が30ミリミクロンのシリカ(屈折率1.46)
のエチレングリコール分散液を用い、シリカの添加を得
られるポリエステルに対し5重量%とすること及び減量
率を18%とすること以外は実施例1の同法にしたがっ
た。結果を表1に示した。
粒子径が30ミリミクロンのシリカ(屈折率1.46)
のエチレングリコール分散液を用い、シリカの添加を得
られるポリエステルに対し5重量%とすること及び減量
率を18%とすること以外は実施例1の同法にしたがっ
た。結果を表1に示した。
【0024】比較例9 エチレングリコールのカオリナイト分散液に変え、アル
キルコートシリカ(平均粒子径16ミリミクロン、屈折
率1.45)のエチレングリコール分散液を用い、アル
キルコートシリカの添加量を得られるポリエステルに対
し1.0重量%としたこと及び減量法を18%としたこ
と以外は実施例1の同法にしたがった。結果を表1に示
した。
キルコートシリカ(平均粒子径16ミリミクロン、屈折
率1.45)のエチレングリコール分散液を用い、アル
キルコートシリカの添加量を得られるポリエステルに対
し1.0重量%としたこと及び減量法を18%としたこ
と以外は実施例1の同法にしたがった。結果を表1に示
した。
【0025】比較例10 エチレングリコールのカオリナイト分散液に変え、無水
ゼオライト(平均粒子径0.25ミリミクロン)のエチ
レングリコール分散液を用い、無水ゼオライトの添加量
を得られるポリエステルに対し2重量%としたこと及び
減量率を18%としたこと以外は実施例1の同法にした
がった。結果を表1に示した。
ゼオライト(平均粒子径0.25ミリミクロン)のエチ
レングリコール分散液を用い、無水ゼオライトの添加量
を得られるポリエステルに対し2重量%としたこと及び
減量率を18%としたこと以外は実施例1の同法にした
がった。結果を表1に示した。
【0026】
【表1】
【0027】表1から明らかな様に繊維表面微細孔の
数、形状および繊維中の艶消剤の量が本発明の範囲を満
足するものは光沢感及び色相に優れていることがわか
る。また微細孔形成剤の量や、減量加工水準による繊維
表面の微細孔が大きすぎてもだめだし、数も多すぎても
少なすぎても、本発明の目的とする優美な光沢感は得ら
れない。実施例1,2及び比較例1〜10の布帛は、ス
パンライクな風合として要求されるふくらみ、ドライな
表面タッチの点において、実施例及び比較例の各例の間
で優劣の差はあるものの、全て満足されるものであっ
た。表1で微細孔の数、形状は、マルチフイラメント、
マルチフイラメントBの各々において、同個数測定しそ
の平均値を記載した。
数、形状および繊維中の艶消剤の量が本発明の範囲を満
足するものは光沢感及び色相に優れていることがわか
る。また微細孔形成剤の量や、減量加工水準による繊維
表面の微細孔が大きすぎてもだめだし、数も多すぎても
少なすぎても、本発明の目的とする優美な光沢感は得ら
れない。実施例1,2及び比較例1〜10の布帛は、ス
パンライクな風合として要求されるふくらみ、ドライな
表面タッチの点において、実施例及び比較例の各例の間
で優劣の差はあるものの、全て満足されるものであっ
た。表1で微細孔の数、形状は、マルチフイラメント、
マルチフイラメントBの各々において、同個数測定しそ
の平均値を記載した。
【0028】
【発明の効果】本発明のポリエステル複合仮撚糸は織編
物としたときふくらみ、ドライな表面タッチに富み、さ
らに、ポリエステル中に添加されたカオリナイト及びア
ルカリ減量後繊維表面に形成される特定の微細孔により
優美な光沢をもち、とりわけ美しさが必要とされる婦人
用衣料分野に最適である。
物としたときふくらみ、ドライな表面タッチに富み、さ
らに、ポリエステル中に添加されたカオリナイト及びア
ルカリ減量後繊維表面に形成される特定の微細孔により
優美な光沢をもち、とりわけ美しさが必要とされる婦人
用衣料分野に最適である。
【図1】本発明のポリエステル複合仮撚糸の模式図であ
る。
る。
【図2】本発明のポリエステル複合仮撚糸を製造するた
めの仮撚装置の側面図である。
めの仮撚装置の側面図である。
A2 ポリエステル未延伸糸 B2 ポリエステル未延伸糸 C 複合仮撚糸のパッケージ 1 ガイド 2 集束ガイド 3 フィードローラー 4 空気噴射ノズル 5 第1デリベリローラー 6 ヒーター 7 仮撚スピンドル 8 第2デリベリローラー 9 テークアップローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D03D 15/00 E 7199−3B D06M 11/38
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリエステルマルチフイラメントAが主
として糸の芯部を形成し、ポリエステルマルチフイラメ
ントBがその周りに交互撚糸状に巻き付いて主として糸
の外層部を形成する複合仮撚糸であって、該マルチフイ
ラメントA及びマルチフイラメントBは、ともに実質的
に艶消剤を含有することなく、等価球径粒度分布で表わ
した球直径が1μm以上である粒子の総和が10%以下
であるカオリナイトを1〜4重量%含有し、アルカリ減
量処理により繊維表面の繊維軸方向に、最大幅の度数分
布の最大値が0.2〜0.7μmの範囲内にあり、最大
幅に対する長さの比の平均値が3以下であり、繊維表面
の100μm2 当り平均10〜30個存在し、深さは全
体の60%以上が0.1μm以下であるタテ長の微細孔
を発現し得ることを特徴とするポリエステル複合仮撚
糸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4161218A JPH062235A (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | ポリエステル複合仮撚糸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4161218A JPH062235A (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | ポリエステル複合仮撚糸 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH062235A true JPH062235A (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=15730869
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4161218A Pending JPH062235A (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | ポリエステル複合仮撚糸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH062235A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0860471A (ja) * | 1994-08-16 | 1996-03-05 | Toyobo Co Ltd | ポリエステルマルチフィラメント糸条及び混繊糸 |
JPH1046441A (ja) * | 1997-04-08 | 1998-02-17 | Toyobo Co Ltd | ポリエステルマルチフィラメント混繊糸 |
JP2019183366A (ja) * | 2018-04-11 | 2019-10-24 | 帝人フロンティア株式会社 | 布帛およびその製造方法および繊維製品 |
CN111020810A (zh) * | 2019-12-23 | 2020-04-17 | 湖州和睦服饰有限公司 | 一种儿童雪纺服装用混纺面料的制备方法 |
-
1992
- 1992-06-19 JP JP4161218A patent/JPH062235A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0860471A (ja) * | 1994-08-16 | 1996-03-05 | Toyobo Co Ltd | ポリエステルマルチフィラメント糸条及び混繊糸 |
JPH1046441A (ja) * | 1997-04-08 | 1998-02-17 | Toyobo Co Ltd | ポリエステルマルチフィラメント混繊糸 |
JP2019183366A (ja) * | 2018-04-11 | 2019-10-24 | 帝人フロンティア株式会社 | 布帛およびその製造方法および繊維製品 |
CN111020810A (zh) * | 2019-12-23 | 2020-04-17 | 湖州和睦服饰有限公司 | 一种儿童雪纺服装用混纺面料的制备方法 |
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