JP2001172836A - 低収縮ポリエステル糸およびそれからなるポリエステル混繊糸 - Google Patents
低収縮ポリエステル糸およびそれからなるポリエステル混繊糸Info
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Abstract
感、ふくらみ感、反発感に優れ、さらに軽量性、保温性
といった着用快適性にも優れた布帛を形成するための低
収縮ポリエステル糸を提供する。 【解決手段】実質的にポリエステルであるポリマー
(A)を鞘部に配し、伸長粘度の温度依存性がポリマ
(A)のそれよりも大きいポリマー(B)を芯部に配し
た芯鞘複合糸であって、芯部に配したポリマー(B)が
部分的に切断されていることを特徴とする、下記特性を
有する低収縮ポリエステル糸。 沸騰水収縮率=4〜10% 沸騰水収縮後乾熱収縮率≦0% 沸騰水収縮率+沸騰水収縮後乾熱収縮率≦8% 伸度=60〜100%
Description
感、反発感に優れ、さらに軽量性、保温性といった着用
快適性にも優れた布帛を提供できる低収縮ポリエステル
糸に関するものである。
な優れた特性を有しているため衣料用途をはじめ各種分
野に利用されている。衣料用途では天然繊維をターゲッ
トとして品質の改良が行われてきているが、特にふくら
み、ソフト感のある風合いの実現のための手段として、
熱による収縮特性の異なる繊維を混繊するいわゆる収縮
差混繊糸が広く用いられている。特に低収縮糸として、
特開平9−273043号公報や特開平7−20754
0号公報等に記載されているように、沸騰水収縮率(B
WS)が10%以下であり、さらに沸騰水収縮させた糸
をさらに160℃以上で乾熱処理した時に非可逆的な伸
長を示す、すなわち沸騰水収縮後乾熱収縮率(DSA
B)が負となるものを用いれば織物組織の密度が増して
も十分な糸長差を染色加工後に得ることができ、ふくら
み感、ソフト感に優れた布帛を得ることができる。
公報に記載の糸により、たしかにある程度ふくらみ、ソ
フト感に優れた布帛を得ることができるのであるが、い
わゆる高配向未延伸糸(POY)の低張力熱処理糸であ
るため糸の伸度が大きくなり(120%以上と推定され
る)、混繊する高収縮糸との伸度差が大き過ぎ、混繊糸
条の表面に低収縮糸がループやたるみを発生させ、織り
編み工程で糸切れが多発する等高次工程での取り扱い性
が悪いという問題があった。このため、熱処理時の張力
を高くし低伸度化すると糸が過度に高配向化し、充分な
収縮特性が得られないばかりか糸の剛性が過度に高くな
り、ふくらみ感、ソフト感とも満足のいくものが得られ
なかった。また、高度の交絡を施すことにより、糸条の
集束性を向上させループやたるみを抑制することも不可
能ではないが、混繊糸条が過度に緊密に集合させられる
ため、布帛にした際ふくらみ感やソフト感を損ねるとい
う問題があった。さらに、繊維表面に筋状溝が形成され
ているためフィブリル化し易く、布帛にした際、軽度の
摩擦で白化したり、ピリング特性が悪いという問題もあ
った。
の糸も実質的にPOYの熱処理糸であり、上記した特開
平9−273043号公報に記載の糸と同様の欠点を有
するものであった。
る要求はさらに高度化してきており、上記した風合いの
他に軽量性、保温性といった着用快適性も基本性能とし
て要求されるようになってきている。しかしながら、前
記した従来の技術ではこれらの着用快適性は到底満足で
きるレベルではなかった。
解決し、ソフト感、ふくらみ感、反発感に優れ、さらに
軽量性、保温性といった着用快適性にも優れた布帛を形
成するための低収縮ポリエステル糸を提供するものであ
る。
リエステルであるポリマー(A)を鞘部に配し、伸長粘
度の温度依存性がポリマ(A)のそれよりも大きいポリ
マー(B)を芯部に配した芯鞘複合糸であって、芯部に
配したポリマー(B)が部分的に切断されていることを
特徴とする、下記特性を有する低収縮ポリエステル糸に
より達成される。
0〜100%
て用いるポリエステルとはエステル結合を有するポリマ
ーのことを指すが、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)が最も汎用的であり好ましい。また、ジオール成分
および酸成分の一部が各々15mol%以下の範囲で他
の共重合可能な成分で置換されたものであってもよい。
また、これらは他ポリマー、艶消剤、難燃剤、帯電防止
剤、顔料などの添加物を含有していても良い。さらに、
ポリエステルが内部粒子形成能を有する化合物を含んで
いると、形成された内部粒子が繊維内部で光を乱反射
し、シルク様の美しい光沢が得られ好ましい。内部粒子
形成能を有する化合物としては酢酸ナトリウム、酢酸カ
ルシウム等のアルカリ金属あるいはアルカリ土類金属の
弱酸塩が挙げられるが、酢酸カルシウムが最も好まし
い。なお、本発明で言う内部粒子とは、添加された内部
粒子形成能を有する化合物とポリエステルまたはそれに
含まれるオリゴマーや不純物が複合体を形成し、ポリエ
ステル中に析出した微粒子のことを言うものである。そ
して形成される内部粒子の大きさは、ポリエステルを溶
融状態で顕微鏡で観察した時、平均径として0.01〜
5μm程度であることが好ましい。
粘度の温度依存性がポリマー(A)のそれよりも大きい
ポリマーを用いることが重要である。これは特開平8−
246247号公報記載の方法で選定することができる
が、ポリマー(A)としてPETを用いた場合には、ポ
リマー(B)としてはポリスチレン系ポリマー、ポリア
クリレート系ポリマー、メチルペンテン系ポリマー等が
挙げられる。コストや紡糸性の点からポリスチレン系ポ
リマーが最も好ましい。
後述するポリマー(B)の部分切断による中空部の寄与
が大きくなり、ソフト感、反発感、軽量性、保温性を向
上でき好ましい。また、ポリマー(B)には特開平8−
246247号公報記載のように配向抑制効果により生
産性を向上させられる利点もあり、その点からもポリマ
ー(B)の粘度は高い方が好ましい。ポリスチレンの場
合、粘度の指標であるメルトフローレート(MFR、値
が小さいほど高粘度であることを示す)は好ましくは
3.0以下、より好ましくは1.5以下である。
し、繊維表面に露出しないことが重要である。ポリマー
(B)が繊維表面に露出すると、延伸や糸加工時に融着
したり、布帛にした後染色した際くすみが見られる等の
トラブルが発生してしまう。また、ポリマー(B)を芯
鞘複合糸でなくポリマーブレンドとした場合も同様のト
ラブルが発生するのみならず、ブレンド斑による製糸性
の低下や物性斑が発生し易くなるのである。なお、芯鞘
複合の形態は同心円でも偏心でも良いが、複合安定性を
考えると同心円が好ましい。
全体に対する複合比は1重量%以上であれば、後述する
ポリマー(B)の部分切断による中空部の寄与が大きく
なり、ソフト感、反発感、軽量性、保温性を向上でき好
ましい。また、ポリマー(B)の配向抑制効果を向上さ
せる点からも複合比は1重量%以上であることが好まし
い。ただし、ポリマー(B)の複合比が過度に高くなる
と製糸性が悪化したり、糸強度が低下するため、ポリマ
ー(B)の複合比は20重量%以下であることが好まし
い。特に異形断面繊維では、アルカリ減量した際、鞘部
のポリマー(A)が除去されるためポリマー(B)が繊
維表面に露出し易くなる。そのため、ポリマー(B)の
複合比は10重量%以下であることが好ましい。
収縮特性を有することが重要である。まず第一に沸騰水
収縮率(BWS)が4〜10%であることが重要であ
る。BWSが10%より大きくなると収縮率が高すぎ、
高収縮ポリエステル糸と混繊した際、充分なふくらみを
得ることができない。BWSが4%より小さくなると収
縮が低すぎ、高収縮ポリエステルと混繊した際、撚り止
めセット等を行うと糸条表面にループが発生し、製編織
工程でトラブルとなる。BWSは5〜8%であるとこの
2つの要求を高度に満たすことが可能であり、好まし
い。第二に沸騰水収縮後乾熱収縮率(DSAB)は0%
以下、すなわち沸騰水収縮後の糸をさらに高温乾熱処理
した際、糸が伸長することが重要である。通常、収縮差
混繊糸が撚糸されている場合、低収縮ポリエステル糸、
高収縮ポリエステル糸の双方が収縮すると低収縮ポリエ
ステル糸は高収縮ポリエステル糸に引っ張られ収縮差が
発現しにくい。しかしながら、DSABが0%以下であ
ると低収縮ポリエステル糸は高収縮ポリエステル糸とは
逆に伸長するため撚糸された状態でも高収縮ポリエステ
ル糸との収縮差を発現しやすく、よりふくらみ感が増大
するのである。DSABが0%より大きくなるとこのよ
うな効果が得られず、ふくらみ感、ソフト感に乏しい布
帛しか得られない。第三にBWS+DSABは8%以下
であることが重要である。これはBWSと同様に高収縮
ポリエステル糸と混繊した際、充分なふくらみを得るた
めである。BWS+DSABは好ましくは2〜7%であ
る。なお、BWS+DSABはBWS値とDSAB値の
和であり、糸に沸騰水処理、乾熱処理を連続して施した
時のトータルの収縮率に対応する値である。
配されたポリマー(B)が部分的に切断されていること
が特に重要である。この一例を図1に示すが、ポリマー
(B)が存在している中実部とポリマー(B)が切断さ
れ空孔が発生している中空部が数十μmオーダーで交互
に存在している。そして、この数十μmオーダーで中空
部が存在していることにより、通常の中実糸に比べ曲げ
剛性を低下させ、糸の伸度が100%以下となるまで延
伸されていても充分なソフト感を発現させるのである。
また、この中空部がクッションの役割を果たし、さらに
ソフト感を向上させるのみならず、糸の反発感も飛躍的
に向上しているのである。この中実部の平均長さは10
〜100μm、中空部の平均長さが5〜100μmであ
ればさらにソフト感、反発感が向上し好ましいのであ
る。ここで、中空部とは長さが1μm以上のものを言
い、中実部に所々入る場合があるクラックは中空部には
含めない。
を採ると、従来の太細糸とは比較にならないほど超微細
な、数十μmオーダーで太部/細部が交互に配置された
太細糸となり、独特の繊細なソフトでドライな触感、光
の乱反射による美しい光沢が得られ好ましい。また、本
発明の低収縮ポリエステル糸の偏光顕微鏡下での側面写
真を図2に示すが、中実部と中空部で干渉縞の見え方が
異なっている。これは、中実部と中空部の配向が異なっ
ていることを示しており、このように数十μmオーダー
という超微細なピッチで糸長手方向に配向が異なる糸は
従来存在していなかった。これにより、独特の繊細なソ
フトでドライな触感、光の乱反射による美しい光沢がさ
らに強調され好ましい。また、通常PET糸は比重が
1.37程度であるが、本発明の低収縮ポリエステル糸
は中空部を有しており、さらにポリマー(B)としてポ
リスチレンやポリメチルペンテン等の軽量性ポリマーを
使用すると見かけ比重が通常PET糸に比べ小さくな
り、大きな軽量効果を得ることができる点も本発明の特
徴の一つである。なお、ポリスチレンは比重1.1、ポ
リメチルペンテンは0.8である。さらに、この中空部
により保温性も通常の中実PET糸に比べ向上するので
ある。
の汎用性を考えると糸の伸度は60〜100%とするこ
とが重要である。伸度が100%を超えると従来技術の
ような問題が発生し、伸度が60%より小さくなるとソ
フト感が損なわれるのである。伸度は好ましくは70〜
80%である。
には特に制限は無く、丸断面、多葉断面、十字型、H
型、W型等の異形断面、中空断面等を採用することがで
きる。ドライ感やきしみ感を得るためには三葉、六葉、
八葉等の多葉断面が好ましい。さらにシルク様の光沢を
強調するためには三葉断面が特に好ましい。また、単糸
繊度も特に制限はないが、混繊糸の鞘糸に使用する場合
を考えると、単糸繊度は0.3〜5.0dTexが好ま
しい。より好ましくは0.6〜3.0dTexである。
は、これよりBWS+DSABが高い高収縮ポリエステ
ル糸と混繊して用いることができる。これにより、上記
特性に更に高度なふくらみ感を付加でき、ソフト感、反
発感もレベルアップすることができる。上記高収縮ポリ
エステル糸のBWS+DSABは12%以上であれば更
にふくらみ感に優れ好ましい。
繊するポリエステル糸としては捲縮を有するポリエステ
ル糸を用いると、高収縮ポリエステル糸とは異なった質
感の豊かなふくらみ、ストレッチ性、反発感を付与する
ことが可能である。この捲縮を有するポリエステル糸と
してサイドバイサイド複合による潜在捲縮糸を用いると
反発感がさらに向上し、より好ましい。また、上記の高
収縮ポリエステル糸としてポリトリメチレンテレフタレ
ートやポリテトラメチレンテレフタレート等のストレッ
チ性に優れるポリエステル糸を使用すると、上記高収縮
ポリエステル糸とはまた異なったソフトで反発感に優れ
た風合いとなり好ましい。
るウースター斑(U%)は1.5%以下であると、布帛
にした際、染色斑や収縮斑が発生せず好ましい。U%は
好ましくは1.0%以下である。
による混繊糸の場合は交絡度を20以下とすると、糸条
の自由度が大きくなり布帛の精練や中間セットの際、低
収縮糸と高収縮糸の収縮率差を発現しやすく好ましい。
交絡度は好ましくは10以下である。
リエステル糸と高収縮ポリエステル糸を紡糸する紡糸混
繊法の方が後混繊法に比べはるかに低コストとなり好ま
しい。また、低収縮糸と高収縮糸を別々に製造し、しか
る後にインターレースノズルを利用した後混繊を行うこ
とも可能であるが、低収縮糸と高収縮糸の混繊のこなれ
を向上させ、糸条表面の弛みを抑制するために高度の交
絡が付与され、交絡度が20以上となってしまう場合が
多くなるのに対し、紡糸混繊法を採用すると交絡度を2
0以下に低下させても、混繊のこなれが良好であり糸条
表面の弛みも発生しないという利点もある。もちろんタ
スランノズルを利用したり、合撚や複合仮撚といった混
繊法ももちろん採用することができる。
以下のような製造方法により得ることができる。すなわ
ち、低収縮ポリエステル糸としては芯部にポリスチレ
ン、鞘部に内部粒子形成能を有する化合物として酢酸カ
ルシウムを含むPETを配した芯鞘複合糸を、高収縮ポ
リエステル糸としてはイソフタル酸(IPA)を共重合
したPET糸を同一口金から紡糸混繊糸として紡糸温度
280〜300℃、紡糸速度2500〜6000m/分
で紡糸し、一旦混繊POYを巻き取る。この混繊POY
を延伸温度90〜110℃、熱セット温度110〜13
0℃で延伸する。この時、低収縮ポリエステル糸の伸度
が60〜100%となるように延伸倍率を設定する。ま
た、紡糸した糸を一旦巻き取ることなくそのまま延伸す
る紡糸直接延伸法を採用することももちろん可能であ
る。
帛となし、ブラウス、スーツ、パンツ、コート等の衣料
用途に好適に用いられる。
る。なお、実施例中の測定方法は以下の方法を用いた A.極限粘度[η] オルソクロロフェノール中25℃で測定した。 B.メルトフローレート(MFR) ISO R 1133にしたがい、200℃、5kg荷
重で測定した。 C.収縮率 沸騰水収縮率(BWS)=[(L0 −L1 )/L0 )]
×100 沸騰水収縮後乾熱収縮率(DSAB)=[(L1 −
L2 )/L1 )]×100 L0 :糸をかせ取りし初荷重0.09cN/dTex下
で測定したかせの原長 L1 :L0 を測定したかせを実質的に荷重フリーの状態
で沸騰水中で15分間処理し、風乾後初荷重0.09c
N/dTex下でのかせ長 L2 :L1 を測定したかせを実質的に荷重フリーの状態
で乾熱(180℃)で15分間処理し、初荷重0.09
cN/dTex下でのかせ長 D.伸度 JIS規格 L1013にしたがい荷重−伸長曲線を求
め、伸びを初期試料長で割り伸度とした。 E.中実部、中空部の平均長 繊維側面を光学顕微鏡で200μmにわたって観察し、
そこでの中実部、中空部長を測定する。それぞれ100
箇所づつ測定しそれの平均値を求める。 F.交絡度 適当な長さの糸を取り出し、下端に0.089cN/d
Tex(0.1gf/d)の荷重をかける。次いで適当
なニードルを糸に突き刺して静かに持ち上げ、ニードル
が停止した距離(cm)を100回測定して平均値L
(cm)を求め、次式により交絡度を算出する。
1 ModelCを使用し、8m/分の速度で糸を給糸
しながらノーマルモードで測定を行った。 H.布帛評価 得られた布帛のふくらみ感、ソフト感、反発感、軽量
感、保温性について官能評価を1〜5級で行い、3級以
上を合格とした。 実施例1 ポリマー(A)として極限粘度0.63で内部粒子形成
能を有する化合物を含まず、酸化チタンをPETに対し
0.30重量%含むホモPETを用い、ポリマー(B)
として旭化成社製ポリスチレンである“スタイロン”6
85(MFR=2.1)を用いた。そして、PETを2
90℃、ポリスチレンを210℃でそれぞれ溶融し、絶
対濾過径15μのステンレス製不織布フィルター2を用
い濾過を行った後、孔数24の丸孔口金3からポリスチ
レンを芯部に配した同心円芯鞘複合糸として紡糸温度2
90℃で吐出した(図3)。この時、ポリスチレンの複
合比は7重量%であった。そして、口金下1.8mでガ
イド給油装置6により集束給油した後、紡糸速度を50
00m/分として糸条を引き取り、73dTex、24
フィラメントのPOYを巻き取った(図3)。この時の
第1ローラー8および第2ローラー9の周速は同一と
し、これを紡糸速度とした。
る延伸機を用いて延伸熱処理をした(図4)。この時、
延伸倍率は1.35倍、第1ホットローラー(1HR)
温度は94℃、第2ホットローラー(2HR)温度は1
28℃、延伸速度950m/分とし、糸条をホットロー
ラーに6回巻き付けた。
1に示すが、BWSが充分低く、DSABも負の値とな
り優れた収縮特性であった。また、芯部に配したポリス
チレンが部分的に切断されており、糸長手方向に数十μ
mオーダーの太細、配向斑を有するものとなっていた。
この低収縮ポリエステル糸と別途準備した33dTe
x、12フィラメントのBWS+DSAB=15%の高
収縮ホモPET糸とインターレースノズルを用いてエア
混繊し、ポリエステル混繊糸を得た。これの交絡度は4
5であった。これに撚り係数3500の弱撚を施し、乾
熱80℃にて撚り止めセットを行った。そして、これを
用いて筒編みを作製し、常法により10重量%のアルカ
リ減量を施した後、分散染料で青色に染色を施した。得
られた布帛は繊細なふくらみ感があり、ソフト感、反発
感、軽量感、保温性にも優れていた。しかも繊細なドラ
イタッチが得られ優れた風合いであった。
して実施例1と同様に紡糸を行い、90dtex、24
フィラメントのPOYを巻き取った。このPOYを用
い、延伸倍率を1.65倍として実施例1と同様に延伸
を行った。しかし、許容範囲ではあるが、紡糸、延伸過
程で糸切れが発生した。
1に示すが、BWSが充分低く、DSABも負の値とな
り優れた収縮特性であった。また、芯部に配したポリス
チレンが部分的に切断されており、糸長手方向に数十μ
mオーダーの太細、配向斑を有するものとなっていた。
この低収縮ポリエステル糸を用いて実施例1と同様に高
収縮ポリエステル糸と混繊し、ポリエステル混繊糸を得
(交絡度40)、撚糸を施した。これを用いて実施例1
と同様に筒編みを作製した。得られた布帛は繊細なふく
らみ感があり、ソフト感、反発感、軽量感、保温性にも
優れていた。しかも繊細なドライタッチが得られ優れた
風合いであった。特に軽量感、保温性は実施例1より優
れていた。 実施例3 ポリスチレンの複合比を2重量%とし、吐出量を変更し
て実施例1と同様に紡糸を行い、60dtex、24フ
ィラメントのPOYを巻き取った。このPOYを用い、
延伸倍率を1.05倍として実施例1と同様に延伸を行
った。
1に示すが、BWSが充分低く、DSABも負の値とな
り優れた収縮特性であった。また、芯部に配したポリス
チレンが部分的に切断されており、糸長手方向に数十μ
mオーダーの太細、配向斑を有するものとなっていた。
この低収縮ポリエステル糸を用いて実施例1と同様に高
収縮ポリエステル糸と混繊し、ポリエステル混繊糸を得
(交絡度30)、撚糸を施した。このポリエステル混繊
糸を用いて実施例1と同様に筒編みを作製した。得られ
た布帛は繊細なふくらみ感があり、ソフト感、反発感、
軽量感、保温性にも優れていた。しかも繊細なドライタ
ッチが得られ優れた風合いであった。しかし、ふくらみ
感、ソフト感、反発感、軽量感、保温性は実施例1には
一歩譲るものであった。 実施例4 ポリスチレンを旭化成社製ポリスチレン“スタイロン”
8259(MFR=1.1)とし、吐出量を変更して実
施例1と同様に紡糸を行い、85dtex、24フィラ
メントのPOYを巻き取った。このPOYを用い、延伸
倍率を1.52倍として実施例1と同様に延伸を行っ
た。しかし、許容範囲ではあるが、紡糸、延伸過程で糸
切れが発生した。
1に示すが、BWSが充分低く、DSABも負の値とな
り優れた収縮特性であった。また、芯部に配したポリス
チレンが部分的に切断が実施例1のものよりも進んでお
り、太細斑、配向斑も実施例1のものに比べ程度が大き
くなっていた。この低収縮ポリエステル糸を用いて実施
例1と同様に高収縮ポリエステル糸と混繊し、ポリエス
テル混繊糸を得(交絡度50)、撚糸を施した。これを
用いて実施例1と同様に筒編みを作製した。得られた布
帛は繊細なふくらみ感があり、ソフト感、反発感、軽量
感、保温性にも優れていた。しかも繊細なドライタッチ
が得られ優れた風合いであった。特に軽量感、保温性は
実施例1より優れていた。 比較例1 延伸倍率を1.70倍として実施例2と同様に延伸を行
った。得られた糸の物性を表1に示すが、DSABが正
の値となった。この低収縮ポリエステル糸を用いて実施
例1と同様に高収縮ポリエステル糸と混繊し、ポリエス
テル混繊糸を得(交絡度40)、撚糸を施した。このポ
リエステル混繊糸を用いて実施例1と同様に筒編みを作
製した。得られた布帛はふくらみ感、ソフト感、反発感
に乏しいものであった。 比較例2 延伸倍率を1.20倍として実施例2と同様に延伸を行
った。得られた糸の物性を表1に示すが、伸度が過度に
大きくなった。この低収縮ポリエステル糸を用いて実施
例1と同様に高収縮ポリエステル糸と混繊し、ポリエス
テル混繊糸を得(交絡度40)、撚糸を施した。このポ
リエステル混繊糸を用いて実施例1と同様に筒編みを作
製したが、低収縮ポリエステルのBWSが過度に低く、
また伸度が過度に高いため糸条表面に低収縮ポリエステ
ル糸がループを作り、編み工程で糸切れが多発した。 比較例3 PETのエステル化反応終了時後に炭素数15のアルキ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウムを1重量%加えた、酸
化チタンを0.25重量%含む[η]=0.67のホモ
PETの単独糸を紡糸温度290℃、紡糸速度3000
m/分で紡糸し、62dTex、24フィラメントのP
OYを巻き取った。これを図5の装置を用い、延伸倍率
1.10、0.09cN/dTexの張力下でヒーター
温度120℃、加工速度100m/分の接触熱処理を行
った。得られた繊維の物性を表1に示すが伸度が過度に
高くなった。この低収縮ポリエステル糸を用いて実施例
1と同様に高収縮ポリエステル糸と混繊し、ポリエステ
ル混繊糸を得(交絡度60)、撚糸を施した。このポリ
エステル混繊糸を用い実施例1と同様に筒編みを作製し
たが、伸度が過度に高いため糸条表面に低収縮ポリエス
テル糸がループを作り、編み工程で糸切れが多発した。
また、得られた布帛は反発感、軽量感、保温性に乏しい
ものであった。 実施例5 ポリマー(A)として極限粘度0.63で内部粒子形成
能を有する化合物として酢酸カルシウムをPETに対し
0.07重量%含み、酸化チタンを含まないホモPET
を用い、ポリマー(B)として旭化成社製ポリスチレン
である“スタイロン”685を用いた。一方、高収縮ポ
リエステル糸を形成するポリマーとしてIPAを全酸成
分に対して8mol%、ビスフェノールAエチレンオキ
サイド付加物(BPA−EO)を全グリコール成分に対
して3mol共重合した、酸化チタンを含まない[η]
=0.65の高収縮PETを用いた。そして、低収縮ポ
リエステル糸側として、該酢酸カルシウムを含むホモP
ETを295℃で溶融し三葉断面の鞘部に、該ポリスチ
レンを210℃で溶融し三葉断面の芯部に配した芯鞘複
合糸を紡糸温度290℃で吐出した。この時、ポリスチ
レン複合比を5.0重量%とした。一方、高収縮ポリエ
ステル糸側として該高収縮PETを285℃で溶融し三
葉断面糸として紡糸温度290℃で、低収縮ポリエステ
ル糸側と同一の口金から吐出した。この時、紡糸巻き取
り装置としては図6のものを使用した。そして、紡糸速
度3000m/分で、低収縮ポリエステル糸側46dT
ex、18フィラメント、高収縮ポリエステル糸側46
dTex、18フィラメントとなるよう混繊POYを巻
き取った。
HR温度98℃、2HR温度120℃として実施例1と
同様に延伸熱処理した。この混繊糸の交絡度は2であっ
た。
収縮ポリエステル糸はBWSが充分低く、DSABも負
の値となり優れた収縮特性であり、高収縮ポリエステル
糸側も充分収縮率が高く優れた収縮特性であった。ま
た、低収縮ポリエステル糸の芯部に配したポリスチレン
が部分的に切断されており、糸長手方向に数十μmオー
ダーの太細、配向斑を有するものとなっていた。これに
撚り係数2500の弱撚を施し、スチームにて撚り止め
セットを行った。これを経糸および緯糸に用いて平織り
を作製した。それに90℃温水中でリラックス精練によ
り収縮を施した後180℃で中間セットを行った。そし
て、常法にしたがい20重量%のアルカリ減量を施した
後、やはり常法にしたがい分散染料を用い青色に染色を
施した。得られた布帛は繊細なふくらみ感があり、ソフ
ト感、反発感、軽量感、保温性にも優れていた。しかも
繊細なドライタッチが得られ優れた風合いであった。さ
らに、三葉断面、内部粒子の効果により美しいシルク様
光沢を有するものであった。
った。この混繊糸の交絡度は2であった。得られた混繊
糸の物性を表3に示すが、低収縮ポリエステル糸はBW
Sが充分低く、DSABも負の値となり優れた収縮特性
であり、高収縮ポリエステル糸側も充分収縮率が高く優
れた収縮特性であった。また、低収縮ポリエステル糸の
芯部に配したポリスチレンが部分的に切断されており、
糸長手方向に数十μmオーダーの太細、配向斑を有する
ものとなっていた。これを用いて実施例5と同様に布帛
を作製した。得られた布帛は繊細なふくらみ感があり、
ソフト感、反発感、軽量感、保温性にも優れていた。し
かも繊細なドライタッチが得られ優れた風合いであっ
た。さらに、三葉断面、内部粒子の効果により美しいシ
ルク様光沢を有するものであった。しかし、低収縮ポリ
エステル糸の収縮率が高いため、ふくらみ感は実施例5
には一歩譲るものであった。 実施例7 図7の装置を用い、紡糸直接延伸とし、口金、吐出量を
変更して実施例5と同様に紡糸を行った。この時、第1
ホットネルソンローラー(1HNR)速度を2700m
/分、第2ホットネルソンローラー(2HNR)速度を
4700m/分、1HNR温度を105℃、2HNR温
度を138℃とし、糸条をホットネルソンローラーに6
回巻き付け、ワインダーの速度を4655m/分とし
た。得られた混繊糸は低収縮ポリエステル糸が三葉断面
56dtex、72フィラメント、高収縮ポリエステル
糸が33dTex、12フィラメント、交絡度は8であ
った。物性を表3に示すが、低収縮ポリエステル糸はB
WSが充分低く、DSABも負の値となり優れた収縮特
性であり、高収縮ポリエステル糸側も充分収縮率が高く
優れた収縮特性であった。また、低収縮ポリエステル糸
の芯部に配したポリスチレンが部分的に切断されてお
り、糸長手方向に数十μmオーダーの太細、配向斑を有
するものとなっていた。これを用いて実施例5と同様に
布帛を作製した。得られた布帛は繊細なふくらみ感があ
り、ソフト感、反発感、軽量感、保温性にも優れてい
た。しかも繊細なドライタッチが得られ優れた風合いで
あった。さらに、三葉断面、内部粒子の効果により美し
いシルク様光沢を有するものであった。 実施例8 高収縮ポリエステル糸側に使用するポリマーを高収縮P
ETから酸化チタンを含まない[η]=0.90のホモ
ポリブチレンテレフタレート(ホモPBT)とし、延伸
倍率を1.40倍として実施例5と同様に、紡糸、延伸
熱処理を行った。この混繊糸の交絡度は3であった。得
られた混繊糸の物性を表3に示すが、低収縮ポリエステ
ル糸はBWSが充分低く、DSABも負の値となり優れ
た収縮特性であり、高収縮ポリエステル糸側も充分収縮
率が高く優れた収縮特性であった。また、低収縮ポリエ
ステル糸の芯部に配したポリスチレンが部分的に切断さ
れており、糸長手方向に数十μmオーダーの太細、配向
斑を有するものとなっていた。これを用いて実施例5と
同様に布帛を作製した。得られた布帛は繊細なふくらみ
感があり、ソフト感、反発感、軽量感、保温性にも優れ
ていた。しかも繊細なドライタッチが得られ優れた風合
いであり、三葉断面、内部粒子の効果により美しいシル
ク様光沢を有するものであった。さらに、低収縮ポリエ
ステル糸が極細糸であるため独特のパウダータッチ、ソ
フト感が得られ、また高収縮ポリエステル糸として用い
たPBTにより、良好なストレッチ性が発現した。 実施例9 高収縮ポリエステル糸側に使用するポリマーを高収縮P
ETから酸化チタンを0.05重量%含み、5−ナトリ
ウムスルホイソフタル酸を全酸成分に対し2.5mol
%共重合した[η]=0.67のカチオン可染性PET
とし、延伸倍率を1.50倍、2HR温度を125℃と
して実施例5と同様に、紡糸、延伸熱処理を行った。こ
の混繊糸の交絡度は5であった。得られた混繊糸の物性
を表3に示すが、低収縮ポリエステル糸はBWSが充分
低く、DSABも負の値となり優れた収縮特性であり、
高収縮ポリエステル糸側も充分収縮率が高く優れた収縮
特性であった。また、低収縮ポリエステル糸の芯部に配
したポリスチレンが部分的に切断されており、糸長手方
向に数十μmオーダーの太細、配向斑を有するものとな
っていた。これを用いて実施例5と同様に布帛を作製し
た後、さらにカチオン染料で染色した。得られた布帛は
繊細なふくらみ感があり、ソフト感、反発感、軽量感、
保温性にも優れていた。しかも繊細なドライタッチが得
られ優れた風合いであった。さらに、三葉断面、内部粒
子の効果により美しいシルク様光沢を有するものであっ
た。加えて、高収縮ポリエステル糸として用いたカチオ
ン可染糸により異色効果が得られ、霜降り調の表面変化
に富んだ外観となった。 実施例10 1HR温度を85℃として実施例5と同様に延伸を行っ
た。この混繊糸の交絡度は2であった。得られた混繊糸
の物性を表3に示すが、低収縮ポリエステル糸はBWS
が充分低く、DSABも負の値となり優れた収縮特性で
あり、高収縮ポリエステル糸側も充分収縮率が高く優れ
た収縮特性であった。また、低収縮ポリエステル糸の芯
部に配したポリスチレンが部分的に切断されており、糸
長手方向に数十μmオーダーの太細、配向斑を有するも
のとなっていた。これを用いて実施例5と同様に布帛を
作製した。得られた布帛は繊細なふくらみ感があり、ソ
フト感、反発感、軽量感、保温性にも優れていた。しか
も繊細なドライタッチが得られ優れた風合いであった。
さらに、三葉断面、内部粒子の効果により美しいシルク
様光沢を有するものであった。しかし、混繊糸のU%が
2.8%と高いため若干染色斑が発生し、布帛表面の審
美性は実施例5には一歩譲るものであった。 比較例4 高収縮ポリエステル糸側に使用するポリマーを高収縮P
ETから実施例5で使用したポリマー(A)とし、延伸
での2HR温度を145℃として実施例5と同様に、紡
糸、延伸熱処理を行った。この混繊糸の交絡度は3であ
った。得られた混繊糸の物性を表3に示すが、高収縮ポ
リエステル糸の収縮率が低いものであった。これを用い
て実施例5と同様に布帛を作製した。得られた布帛はふ
くらみ感に欠けるものであった。
ることにより、工程通過性に優れ、ソフト感、ふくらみ
感、反発感に優れ、さらに軽量性、保温性といった着用
快適性にも優れた高品質の布帛を提供できるものであ
る。
に切断されていることを表す図である。
を表す図である。
Claims (6)
- 【請求項1】実質的にポリエステルであるポリマー
(A)を鞘部に配し、伸長粘度の温度依存性がポリマ
(A)のそれよりも大きいポリマー(B)を芯部に配し
た芯鞘複合糸であって、芯部に配したポリマー(B)が
部分的に切断されていることを特徴とする、下記特性を
有する低収縮ポリエステル糸。 沸騰水収縮率=4〜10% 沸騰水収縮後乾熱収縮率≦0% 沸騰水収縮率+沸騰水収縮後乾熱収縮率≦8% 伸度=60〜100% - 【請求項2】芯部に配したポリマー(B)の中実部分の
長さが平均で10〜100μm、中空部の長さが平均で
5〜100μmであることを特徴とする請求項1記載の
低収縮ポリエステル糸。 - 【請求項3】ポリマー(B)がポリスチレン系ポリマー
であることを特徴とする請求項1または2記載の低収縮
ポリエステル糸。 - 【請求項4】ポリマー(A)が内部粒子形成能を有する
化合物を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
1項に記載の低収縮ポリエステル糸。 - 【請求項5】請求項1〜4のうちいずれか1項記載のポ
リエステル糸と下記収縮率を有する高収縮ポリエステル
糸からなり、交絡度が20以下であるポリエステル混繊
糸。 沸騰水収縮率+沸騰水収縮後乾熱収縮率≧12% - 【請求項6】請求項1〜5うちいずれか1項記載のポリ
エステル糸を用い、70℃以上で収縮させることを特徴
とするポリエステル布帛の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36015299A JP4395948B2 (ja) | 1999-12-20 | 1999-12-20 | 低収縮ポリエステル糸およびそれからなるポリエステル混繊糸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36015299A JP4395948B2 (ja) | 1999-12-20 | 1999-12-20 | 低収縮ポリエステル糸およびそれからなるポリエステル混繊糸 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001172836A true JP2001172836A (ja) | 2001-06-26 |
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Family
ID=18468136
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36015299A Expired - Lifetime JP4395948B2 (ja) | 1999-12-20 | 1999-12-20 | 低収縮ポリエステル糸およびそれからなるポリエステル混繊糸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4395948B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009108439A (ja) * | 2007-10-30 | 2009-05-21 | Toray Ind Inc | 伸度差混繊糸の製造方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102352540B (zh) * | 2011-08-02 | 2013-03-27 | 东华大学 | 一种低收缩涤纶聚酯全拉伸丝fdy及其生产方法 |
-
1999
- 1999-12-20 JP JP36015299A patent/JP4395948B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
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JP2009108439A (ja) * | 2007-10-30 | 2009-05-21 | Toray Ind Inc | 伸度差混繊糸の製造方法 |
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