JP3946042B2 - ポリエステル複合加工糸 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、製編織して染色することにより、ふくらみ感とナチュラルシルキー感を表現できるとともに濃染性に優れ、かつイラツキのない織編物となるポリエステル複合加工糸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
昨今の高級指向とニーズの多様化に伴い、フォーマルブラック等の衣料分野では、ナチュラルシルキーな風合いに加え、濃染効果に優れた加工糸が要望されている。
【0003】
この要望に対応するものとして、特開平8−100366号公報では、糸条表面に凹凸形状もしくは微細孔を有するフィラメントで構成された、低伸度、低配向度の濃染性特殊加工糸が提案されている。
しかしながら、この加工糸は、通常の加工糸よりも濃染効果を有するものの、十分濃染化されているとはいえず、またこの加工糸を単独で織編物に用いるため、ふくらみ感に欠け、高級シルキー感を表現することは困難であった。
【0004】
また、特開平11−158742号公報では、単糸繊度3デニール以上、沸水処理後の捲縮率が50%以上のポリエステル潜在捲縮糸を芯糸に、複屈折率が70×10-3〜120×10-3、熱水収縮率が5%以下でアルカリ処理により糸条表面に凹凸形状もしくは微細孔を形成するポリエステル捲縮糸を鞘糸とし、表面にループ、たるみを有する混繊交絡糸が、黒染色後のL値が12以下となるシルキー調特殊加工糸として提案されている。
この加工糸は、芯糸の捲縮により張り、腰、ふくらみ感を有するが、逆に捲縮を有するために織編物表面に芯糸である捲縮糸の発現する割合が増加し、またループを有することも相俟ってシルキー感が薄れるとともに、鞘糸との染色色差、いわゆるイラツキを生じるため、高級シルキー感を表現することができなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した従来の問題を解決し、製編織して染色することにより、ふくらみ感とナチュラルシルキー感を表現できるとともに、濃染性にも優れ、かつイラツキのない織編物となるポリエステル複合加工糸を提供することを技術的な課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討した結果、フィラメント表面に長手方向に延びる10本以上の溝を有し、かつトルクが大きく、実質的に非捲縮で低熱水収縮率、低熱収縮応力のポリエステルマルチフィラメントと、非捲縮で高熱水収縮率と高熱収縮応力のポリエステルマルチフィラメントとを交絡させて実質的にループのない複合加工糸とすることにより、染色加工後の布帛に優れた濃染効果と高級シルク調の風合いとふくらみ感を付与できることを知見して本発明に到達した。
【0007】
すなわち、本発明は、次の構成を要旨とするものである。
(1) フィラメント表面に長手方向に延びる10本以上の溝、もしくは溝形成能を有し、かつトルクが80T/M以上であり、JISL−1090−5.7伸縮性A法に従って測定したときの伸縮性が10%以下である、ポリエステルマルチフィラメントAと、非捲縮のポリエステルマルチフィラメントBからなる、ループのない複合加工糸であって、ポリエステルマルチフィラメントBは、ポリエステルマルチフィラメントAより熱水収縮率が5%以上大きく、かつ熱収縮応力が0.25cN/dtex以上大きいことを特徴とするポリエステル複合加工糸。
(2) ポリエステルマルチフィラメントBが、熱水収縮率10%以上で、熱収縮応力0.35cN/dtex以上である上記(1)記載のポリエステル複合加工糸。
(3) ポリエステルマルチフィラメントAが、熱水収縮率5%以下、熱収縮応力0.07cN/dtex以下であり、かつ溝形成後における染色L値が10以下である上記(1) 又は(2)記載のポリエステル複合加工糸。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれかに記載のポリエステル複合加工糸を使用した繊維製品。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のポリエステル複合加工糸は、実質的に非捲縮のポリエステルマルチフィラメントA(糸条A)と、非捲縮のポリエステルマルチフィラメントB(糸条B)で構成されているが、糸条Aは、フィラメント表面に長手方向に延びる10本以上の溝を有するか、もしくは10本以上の溝形成能を有することが必要である。溝形成能を有するとは、アルカリなど溶剤で処理することによりμm単位の微小な凹凸が形成されるものをいう。溝の数は多い方が好ましく、15本以上であればより好ましい。さらに溝の配列分布やその形状は特に限定されるものではなく、例えば、図2に示すフィラメント断面のように、表面に凸部と凹部(溝)がほぼ一様に分布しているもの等が好ましく用いられる。溝形成能を付与する方法としては、溶解性の異なるポリマーを複合紡糸法で紡糸し、易溶性成分を除去する方法が挙げられるが、この限りではない。
【0009】
このような溝をフィラメント表面に有することにより、織編物にした場合にドライタッチのシルキー感を表現できるとともに、繊維表面に光が照射された場合、その表面形状によって光が乱反射を繰り返し、繊維内部に吸収されて外部への反射光が少なくなるため濃染性を付与することができる。また、10本以上の溝が長手方向に延びていることにより、フィラメント表面の空隙とフィラメント同士の空隙が多数形成されるため、毛細管現象による吸水拡散性能と空気層による保温性に優れたものとなり、織編物の快適性が向上する。
【0010】
さらに、本発明の複合加工糸を製編織して得られる織編物の表面がほとんど糸条Aで覆われるので、織編物の染色性は糸条Aの染色性でほぼ決定されるが、上記のように溝形成後の糸条Aは濃染性を有するので、織編物は濃染性を有するものとなり、その染色L値は10以下であることが好ましい。長手方向に延びる溝が10本未満の場合、光が乱反射、吸収される割合が減少するため、深みのある色を表現できないとともに、フィラメント表面の空隙とフィラメント同士の空隙が少ないため、織編物の快適性が得られない。
【0011】
また、本発明においては実質的に非捲縮の糸条Aは、トルクが80T/M以上であることが必要である。ここで実質的に非捲縮であるとは、捲縮を全く有していないか、捲縮をほとんど有していないことをいう。具体的には、JIS L−1090−5.7伸縮性A法に従って測定したときの伸縮性が10%以下であることをいう。糸条Aが実質的に非捲縮であることにより、糸条Aが織物表面に浮きやすくなり、ふくらみ感を表現できるとともに、捲縮によるガサツキもなく、高級シルク感を表現できる。さらに、織編物の表面がほとんど糸条Aで覆われるため、糸条Bとの染色色差、いわゆるイラツキのない織編物となる。糸条Aが実質的に非捲縮でない場合、捲縮によって見かけ上の糸長が縮まるため、実質的に織物表面に浮き出る度合いが小さくなり、ふくらみ感が得られず、また捲縮によるガサツキが生じるとともに、織編物の表面が糸条Aで覆われ難いため、イラツキが発生しやすくなる。
【0012】
また、トルクが80T/M以上であることにより、織編物表面で糸条Aの捩れの力が強く作用し、その度合いもフィラメント間で均一でないため、熱水処理を受けた場合に糸条Aの各フィラメントがランダムに収縮し、不均一に配置されることにより、ナチュラルな外観、風合いを表現できる。トルクが80T/M未満の場合、フィラメントの捩れの力が弱いため、熱水処理を受けても各フィラメントのばらつき度合いが小さく、ほぼ均一な配置になるため、人工的な外観、風合いになる。
【0013】
次に、糸条Aとともに本発明のポリエステル複合加工糸を構成する糸条Bは、非捲縮であることが必要である。糸条Bが非捲縮であれば、熱処理を受けても集束気味に収縮するので織編物表面に発現し難くなり、シルキー調の風合いを損なうことがなく、またイラツキも生じにくい効果を奏する。
【0014】
また、糸条Bは、糸条Aより熱水収縮率が5%以上大きく、熱収縮応力が0.25cN/dtex以上大きいことが必要である。さらに、糸条Bは、熱水収縮率が10%以上、熱収縮応力が0.35cN/dtex以上であることが好ましく、糸条Aは、熱水収縮率が5%以下、熱収縮応力が0.07cN/dtex以下、特に0.05cN/dtex以下であることが好ましい。
【0015】
糸条Aが低熱水収縮率、低熱応力性を有し、糸条Bが高熱水収縮率、高熱応力性を有することで、染色工程等の熱水処理を受けた場合に、織編物の交錯点においても糸条Aと糸条Bに糸長差が生じるため、糸条Aが鞘側に、糸条Bが芯側に配置され、織編物にふくらみ感を表現できるとともに、前記糸条Aの特性を有効に発揮させることができる。糸条Aと糸条Bの熱水収縮率差が5%未満の場合、熱水処理しても芯鞘的な構造となり難く、前記効果を奏することができない。また糸条Bと糸条Aとの熱収縮応力差が0.25cN/dtex未満の場合、織編物の交錯点などの自由収縮ができない状況において、糸条Bが十分には収縮しないため、熱水収縮差があっても、実質的に糸長差が発現せず、ふくらみ感のないものとなる。
【0016】
また、本発明の複合加工糸は、実質的にループを有していないため、ナチュラルシルキー調の風合いを損なうことがない。
本発明において、交絡数は特に限定されるものではないが、製織性等の面から50個/m以上、150個/m以下が好ましく、70個/m以上、120個/m以下がより好ましい。
【0017】
次に、本発明の繊維製品は、上記したポリエステル複合加工糸をすくなくともその一部に使用し、製編織して得られる織物や編物など、さらにそれらの縫製品等を包含するものである。
【0018】
本発明に用いるポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)又はPETを主成分とする共重合ポリエステルが好ましい。
【0019】
次に、本発明のポリエステル複合加工糸の製法例について図面を用いて説明する。
図1は、本発明のポリエステル複合加工糸の製法例を示す概略工程図である。図1において供給糸1は、スプール2から引き出され、ガイド3を通り、フィードローラ4、ヒータ5、デリベリローラ7の間で加工が施されるが、このとき実質的に非捲縮でトルクを80T/M以上有する糸条Aを形成する目的で、流体旋回ノズル6により、低張力で旋回加工を施す方法が好ましく用いられる。
【0020】
一方、供給糸11は、スプール12から引き出され、ガイド13を通り、フィードローラ14、ヒータ15、デリベリローラ17の間で延伸加工が施され、非捲縮の糸条Bとなった後、糸条Aとともに流体処理ノズル8に供給される。そして、糸条Aと糸条Bは、ローラ9との間で流体処理ノズル8により混繊されて本発明のポリエステル複合加工糸となり、パッケージ10に巻き取られる。
【0021】
流体処理ノズルとしては、インターレースタイプ、タスランタイプ等いずれを用いてもよく、実質的にループが発現しないように加工条件を適宜選択すればよいが、具体的にはエアー圧力を低く設定し、糸条Aと糸条Bの糸長差を少なくする方がループが発現し難くなるため、好ましく用いられる。
【0022】
【作用】
本発明のポリエステル複合加工糸は、糸条Aの表面に長手方向に延びる10本以上の溝、もしくは溝形成能を有することにより、溝形成後の織編物にドライタッチのシルキー感と光の乱反射による濃染性を表現できるとともに、空隙が多数形成されるため、吸水拡散性能や保温性に優れたものとなる。また、実質的に非捲縮の糸条Aのトルクが80T/M以上であるため、フィラメント間で捩れの力がランダムに作用し、熱水処理を受けると各フィラメントは不均一に配置されることになり、ナチュラルな外観、風合いを表現できる。
【0023】
さらに、糸条Bは、糸条Aより熱水収縮率が5%以上大きく、かつ熱収縮応力が0.25cN/dtex以上大きく、好ましくは糸条Aが低熱水収縮率、低熱応力性を有し、糸条Bが高熱水収縮率、高熱応力性を有することで、織編物の交錯点においても糸条Bが収縮できるため、ふくらみ感を表現できるとともに、糸条Aの特性を有効に発揮させることができ、さらに織編物表面が糸条Aでほとんど覆われるため、イラツキを抑えることができる。また、糸条A、糸条Bとも実質的に捲縮がなく、複合加工糸もループがないため、織編物にガサツキがなく、ナチュラルシルキー調の風合いを付与することができる。
【0024】
なお、本発明における物性値は、次の方法で測定するものである。
(1)熱水収縮率
JIS−L−1090に準拠して測定する。
(2)熱収縮応力
カネボウ熱応力測定器KE−2型(カネボウエンジニアリング社製)を用いて、糸条を0.11cN/dtexの張力下に一定長で把持し、これを加熱昇温しながら温度に対応する応力を記録計に記録し、ピーク応力値を糸条の繊度で除すことにより求める。
(3)トルク
試料をU字状につり下げて、その両上端にそれぞれ繊度(dtex)の1/33gの荷重を掛けて固定した後、U字状をした試料の下端に繊度(dtex)の1/330 gの荷重を掛け、試料が旋回を停止した時の1m当たりの撚数で表示する。
(4)布帛の染色L値
まず、糸条を筒編地に編成し、次いで、下記の染色処方で染色を行う。
<染色処方>
・精 練
精 練 剤:サンモールFL(日華化学社製) 2g/リットル
温度×時間:80℃×20分
・溶 出(糸条の段階ですでに溝が形成されている場合は省く。)
苛性ソーダ:10g/リットル
温度×時間:98℃×30分
浴 比:1:50
Figure 0003946042
上記の染色処方で染色した筒編地を、マクベス社製MS−2020型分光光度計でその反射率を測定し、CIE Labの色差式から濃度指標を求めた値が染色L値であり、その値が小さいほど深みのある色となる。
【0025】
【実施例】
次に、本発明を実施例によってさらに具体的に説明する。
実施例1
アルカリに対する難溶出成分として極限粘度〔η〕0.53のPET、易溶出成分として5-ナトリウムスルホイソフタル酸を2.5 モル%と平均分子量7000のポリエチレングリコール12質量%を共重合したPETを用い、フィラメントの断面形状がアルカリで易溶出成分を溶出後に図2のような断面となるように高速複合紡糸して得られた、84dtex24fのPET系高配向未延伸糸を糸条A用の供給糸1として用い、糸条B用の供給糸11としては56dtex12fのPET高配向未延伸糸を用いて、図1に示す工程に従い、表1に示す条件で加工を行って、120dtex36fのポリエステル複合加工糸を得た。
【0026】
このときの糸条Aは実質的に非捲縮で、トルクは157T/mであり、熱水収縮率は2.9%、熱収縮応力は0.04cN/dtexであった。また、溝形成後の染色L値は9.2であった。一方、糸条Bの熱水収縮率は13.1%、熱収縮応力は0.40cN/dtexであった。
【0027】
この複合加工糸を筒編地に編成し、精練、溶出処理を行った。次いで、黒色染料で染色し、L値を測定したところ9.5であった。また、編地表面は、フィラメント表面に長手方向に延びる20本の溝を有する糸条Aによりほとんど覆われており、イラツキがなく、高品位を呈していた。さらに風合いは、ナチュラルでドライなシルキータッチとふくらみ感を有し、従来にない高級感を呈するものであった。
【0028】
【表1】
Figure 0003946042
【0029】
比較例1
図1に示す工程において、流体旋回ノズルの代わりにフリクションディスクを用いて表1に示す条件にて延伸同時仮撚加工を行う以外は実施例1と同様に加工を行い、100dtex/36fの加工糸を得た。
このときの糸条Aは捲縮を有し、トルクは56T/mであり、熱水収縮率は6.2%、熱収縮応力は0.10cN/dtexであった。また、溝形成後の染色L値は10.8であった。
【0030】
この複合加工糸を筒編地に編成し、精練、溶出処理を行った。次いで、黒色染料で染色し、L値を測定したところ11.6であった。また、編地表面は、糸条Aの捲縮により見かけ上は糸条Aと糸条Bとの糸長差がほとんどなく、糸条Bが表面に現れていたため、イラツキが見られ、著しく品位を低下させるものであった。さらに風合いは、糸条Aのフィラメントが比較的揃っていたためナチュラル感がなく、またガサツキを生じるとともに、ふくらみ感も感じられないものであった。
【0031】
【発明の効果】
本発明のポリエステル複合加工糸によれば、ドライタッチのナチュラルシルキー感とふくらみ感、濃染性とともに、イラツキのない高級感のある織編物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポリエステル複合加工糸の製法例を示す概略工程図である。
【図2】本発明のポリエステル複合加工糸を構成する糸条Aのフィラメント断面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1、11 供給糸
2、12 スプール
3、13 ガイド
4、14 フィードローラ
5、15 ヒータ
6 流体旋回ノズル
7、17 デリベリローラ
8 流体処理ノズル
9 ローラ
10 パッケージ

Claims (4)

  1. フィラメント表面に長手方向に延びる10本以上の溝、もしくは溝形成能を有し、かつトルクが80T/M以上であり、JISL−1090−5.7伸縮性A法に従って測定したときの伸縮性が10%以下である、ポリエステルマルチフィラメントAと、非捲縮のポリエステルマルチフィラメントBからなる、ループのない複合加工糸であって、ポリエステルマルチフィラメントBは、ポリエステルマルチフィラメントAより熱水収縮率が5%以上大きく、かつ熱収縮応力が0.25cN/dtex以上大きいことを特徴とするポリエステル複合加工糸。
  2. ポリエステルマルチフィラメントBが、熱水収縮率10%以上で、熱収縮応力0.35cN/dtex以上である請求項1記載のポリエステル複合加工糸。
  3. ポリエステルマルチフィラメントAが、熱水収縮率5%以下、熱収縮応力0.07cN/dtex以下であり、かつ溝形成後における染色L値が10以下である請求項1又は2記載のポリエステル複合加工糸。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のポリエステル複合加工糸を使用した繊維製品。
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