JPS61160420A - 強ネン用原糸およびその製造方法 - Google Patents
強ネン用原糸およびその製造方法Info
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- JPS61160420A JPS61160420A JP32485A JP32485A JPS61160420A JP S61160420 A JPS61160420 A JP S61160420A JP 32485 A JP32485 A JP 32485A JP 32485 A JP32485 A JP 32485A JP S61160420 A JPS61160420 A JP S61160420A
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕
本発明は、シボの発現能力、表面凹凸効果のすぐれたち
りめん等の高級v8編物用に用いる強ネン用原糸および
その製造方法に関する。
りめん等の高級v8編物用に用いる強ネン用原糸および
その製造方法に関する。
従来、合成繊維を用いて強ネン用原糸を製造する方法は
数多く知られているが、どの方法も、従来絹にみられる
ようなシボ立ち性、シボ賞を有する強ネン用糸を製造す
るには至っていないのが現状である。
数多く知られているが、どの方法も、従来絹にみられる
ようなシボ立ち性、シボ賞を有する強ネン用糸を製造す
るには至っていないのが現状である。
すなわち従来、強ネン編織物を製造する場合、ヨリを一
時固定し、ビリ度、ビリ収縮率を減少させることなく製
編織準備工程、製編織工程等における取扱いを容易にし
なければならないために、強ネン後、すなわち合成繊維
の強ネン糸条を高温の熱でヨリ固定する必要がある。
時固定し、ビリ度、ビリ収縮率を減少させることなく製
編織準備工程、製編織工程等における取扱いを容易にし
なければならないために、強ネン後、すなわち合成繊維
の強ネン糸条を高温の熱でヨリ固定する必要がある。
しかしながら、かかる高温での一時ヨリ固定処理は該処
理自体が合成繊維糸条の熱変形を招き、ビリ度、ビリ収
縮率などを減少させてしまうものであった。このために
満足のいく品質のシボ編織物が安定してかつ合理的に製
造することが困難であったのである。
理自体が合成繊維糸条の熱変形を招き、ビリ度、ビリ収
縮率などを減少させてしまうものであった。このために
満足のいく品質のシボ編織物が安定してかつ合理的に製
造することが困難であったのである。
これらの欠点を改善するため、例えば、特公昭51−2
3619号公報、特開昭53−106840号公報等に
提案されているように、原糸の製造時に、熱処理を強化
し、糸の内部構造を熱的に安定化さ 4せ、シボ立ち性
、シボ質を改善する方法が知られている。
3619号公報、特開昭53−106840号公報等に
提案されているように、原糸の製造時に、熱処理を強化
し、糸の内部構造を熱的に安定化さ 4せ、シボ立ち性
、シボ質を改善する方法が知られている。
しかし、本発明者らの知見によれば、かかる原糸は強ネ
ン織物のシボ立て整理仕上加工後におけるタテ方向およ
びヨコ方向の伸び率から該強ネン織物の生地として適正
な特性の観点より、強ネン用原糸の沸水収縮率が5%よ
りも小さいものでは前述トルク復元率が大きすぎてシボ
立て後の幅入りが大きい、そのため、該織物組織間でキ
ンクまたはツノが飛び出して生地面が醜い状態となる。
ン織物のシボ立て整理仕上加工後におけるタテ方向およ
びヨコ方向の伸び率から該強ネン織物の生地として適正
な特性の観点より、強ネン用原糸の沸水収縮率が5%よ
りも小さいものでは前述トルク復元率が大きすぎてシボ
立て後の幅入りが大きい、そのため、該織物組織間でキ
ンクまたはツノが飛び出して生地面が醜い状態となる。
さらにこのため、伸び率が大きすぎて布目面りや垂れ下
がりを起こすなど、寸法安定性の面で好ましくない現象
をもたらすものである。
がりを起こすなど、寸法安定性の面で好ましくない現象
をもたらすものである。
また従来、仮ヨリ加工糸すなわちウーリー糸を用いてこ
れに追ネンを施してシボ立てする方法が行なわれている
。しかし、かかる従来のウーリー糸では、構成単繊維同
士が各々独立に解ネントルクを発生させるので、例え強
ネン糸にして用いてもやはリキンクやツノが飛び出し、
高級ちりめん等は一切作ることができなかった。
れに追ネンを施してシボ立てする方法が行なわれている
。しかし、かかる従来のウーリー糸では、構成単繊維同
士が各々独立に解ネントルクを発生させるので、例え強
ネン糸にして用いてもやはリキンクやツノが飛び出し、
高級ちりめん等は一切作ることができなかった。
本発明の目的は、上記の如き従来技術の欠点を改善する
ものであり、強ネン糸条でありながら、その取扱いが容
易であり、かつ編織物とした場合、シボ立ち性、シボ質
が良好なものとなる強ネン用原糸とその製造方法を提供
するものである。
ものであり、強ネン糸条でありながら、その取扱いが容
易であり、かつ編織物とした場合、シボ立ち性、シボ質
が良好なものとなる強ネン用原糸とその製造方法を提供
するものである。
すなわち本発明は次の構成を有する。
(1) エチレンテレフタレートを主成分とするポリ
エステルであって、糸条の沸水収縮率が7〜20%、残
留伸度が45%以下であり、且つ、乾熱収縮応力曲線に
おいて、応力のピーク温度が110℃以上、159℃ま
でであり、且つ原糸密度が1.382g/c+J以上で
あることを特徴とする強ネン用原糸。
エステルであって、糸条の沸水収縮率が7〜20%、残
留伸度が45%以下であり、且つ、乾熱収縮応力曲線に
おいて、応力のピーク温度が110℃以上、159℃ま
でであり、且つ原糸密度が1.382g/c+J以上で
あることを特徴とする強ネン用原糸。
(2) エチレンテレフタレートを主成分とするポリ
エステルから、強ネン用原糸を製造するに際し、糸密度
ρが1.350g/aJ以下、複屈折Δnが0.120
以下の未延伸糸を熱固定温度160℃以上、延伸比を未
延伸糸の自然延伸倍率以下で、熱延伸又は延伸板ヨリ加
工を行ない、しかる後、糸条の残留伸度が45%以下と
なるようストレッチすることを特徴とする強ネン用原糸
の製造方法。
エステルから、強ネン用原糸を製造するに際し、糸密度
ρが1.350g/aJ以下、複屈折Δnが0.120
以下の未延伸糸を熱固定温度160℃以上、延伸比を未
延伸糸の自然延伸倍率以下で、熱延伸又は延伸板ヨリ加
工を行ない、しかる後、糸条の残留伸度が45%以下と
なるようストレッチすることを特徴とする強ネン用原糸
の製造方法。
本発明の作用効果について説明する。
本発明者らはまず、現行のポリエステル、ポリアミド、
レーヨン、絹等の各素材の1500(デニール)近辺相
当のものを、同一条件でちりめんヨリをかけて、そのシ
ボの発現状態を比較検討した。その結果が第1表である
。かかる第1表からシボ発現する限界ヨリ係数が、絹や
レーヨンがヨリ係数17000近辺にあるのに対して、
ポリエステルでは26000近辺、ポリアミドでは22
000近辺のヨリ係数が必要であることがわかる。
レーヨン、絹等の各素材の1500(デニール)近辺相
当のものを、同一条件でちりめんヨリをかけて、そのシ
ボの発現状態を比較検討した。その結果が第1表である
。かかる第1表からシボ発現する限界ヨリ係数が、絹や
レーヨンがヨリ係数17000近辺にあるのに対して、
ポリエステルでは26000近辺、ポリアミドでは22
000近辺のヨリ係数が必要であることがわかる。
ここで、従来合成繊維が絹にくらべて、シボ立ち性が著
しく劣る原因として、本発明者らは検討を重ねた結果、
製織工程での取り扱いを容易にするためのヨリ止めセッ
トを施した場合、まず、該熱セットによる復元トルクの
減少が非常に大きいという知見を得た。すなわち、例え
ばヨリ係数に=30000の強ネン糸を60℃でヨリ止
めセットを施した場合、驚くべきことに、該セット後の
該セット前に対するトルク復元率は60%以下になる点
があげられる。かかるトルク復元率の値も第1表に記し
た。又、もう一つの原因としては、従来合成繊維は、そ
の性能上、高い熱収縮性及び、これにともなって高い熟
成 ・縮応力発現性を付与せしめられていることにより
、シボ立て時に織物拘束力が大きくなり、シボ立ち性を
低下させている点があげられる。
しく劣る原因として、本発明者らは検討を重ねた結果、
製織工程での取り扱いを容易にするためのヨリ止めセッ
トを施した場合、まず、該熱セットによる復元トルクの
減少が非常に大きいという知見を得た。すなわち、例え
ばヨリ係数に=30000の強ネン糸を60℃でヨリ止
めセットを施した場合、驚くべきことに、該セット後の
該セット前に対するトルク復元率は60%以下になる点
があげられる。かかるトルク復元率の値も第1表に記し
た。又、もう一つの原因としては、従来合成繊維は、そ
の性能上、高い熱収縮性及び、これにともなって高い熟
成 ・縮応力発現性を付与せしめられていることにより
、シボ立て時に織物拘束力が大きくなり、シボ立ち性を
低下させている点があげられる。
これに対して、絹、レーヨン等の膨張性繊維では、その
性能上、一般に低い熱収縮性及び、これにともなって低
い熱収縮応力発現性を有する点、さらにはヨリ止めセッ
トを施しても概して90%以上の前述トルク復元率が保
育できるいわゆる対熱低感度型と云うべき特性を有する
ため、シボ立て時における強ネン糸の解ネンが充分に行
なわれると考えられるのである。
性能上、一般に低い熱収縮性及び、これにともなって低
い熱収縮応力発現性を有する点、さらにはヨリ止めセッ
トを施しても概して90%以上の前述トルク復元率が保
育できるいわゆる対熱低感度型と云うべき特性を有する
ため、シボ立て時における強ネン糸の解ネンが充分に行
なわれると考えられるのである。
以上のような観点から、強ネン後、ヨリ止め熱セットを
施されても、該セントによる復元トルクの減少が著しく
小さい高分子物質からなる、強ネン用として最も最適な
原糸について本発明者らは検討を進めた結果、原糸の湧
水収縮率が7(z)以上20%以下、残留伸度45%以
下であり、且つ、乾熱収縮応力曲線において、応力のピ
ーク温度が110℃以上、159℃までであり、且つ原
糸密度が1.382g/cm2以上の高分子物質からな
る糸が強ネン用原糸として優れた性能を有し、最適なも
のであるという知見を得たのである。
施されても、該セントによる復元トルクの減少が著しく
小さい高分子物質からなる、強ネン用として最も最適な
原糸について本発明者らは検討を進めた結果、原糸の湧
水収縮率が7(z)以上20%以下、残留伸度45%以
下であり、且つ、乾熱収縮応力曲線において、応力のピ
ーク温度が110℃以上、159℃までであり、且つ原
糸密度が1.382g/cm2以上の高分子物質からな
る糸が強ネン用原糸として優れた性能を有し、最適なも
のであるという知見を得たのである。
本発明者らの知見によれば、かかる原糸の湧水収縮率は
強ネン織物のシボ立て整理仕上加工後におけるタテ方向
およびヨコ方向の伸び率から該強ネン織物の生地として
適正な特性の観点より、強ネン用原糸の湧水収縮率が7
(χ)よりも小さいものでは前述トルク復元率が大きす
ぎてシボ立て後の幅入りが大きい。そのため、該織物組
織間でキンク又はツノが飛び出して生地面が醜い状態と
なる。更にこのため、伸び率が大きすぎて布目曲りや垂
れ下がりを起こすなど寸法安定性の面で好ましくない現
象をもたらすのである。
強ネン織物のシボ立て整理仕上加工後におけるタテ方向
およびヨコ方向の伸び率から該強ネン織物の生地として
適正な特性の観点より、強ネン用原糸の湧水収縮率が7
(χ)よりも小さいものでは前述トルク復元率が大きす
ぎてシボ立て後の幅入りが大きい。そのため、該織物組
織間でキンク又はツノが飛び出して生地面が醜い状態と
なる。更にこのため、伸び率が大きすぎて布目曲りや垂
れ下がりを起こすなど寸法安定性の面で好ましくない現
象をもたらすのである。
一方、湧水収縮率が21%よりも大きいものでは伸び率
が少なすぎてフラットなシボ質のものした得られないの
である。従って、本文中で規定する沸水収縮率7%以上
且つ20%以下のものが強ネン織物として好ましい品位
のものが得られるのである。
が少なすぎてフラットなシボ質のものした得られないの
である。従って、本文中で規定する沸水収縮率7%以上
且つ20%以下のものが強ネン織物として好ましい品位
のものが得られるのである。
更にまた、乾熱収縮応力曲線において、応力のピーク温
度が110℃以上、159℃までであり、且つ原糸密度
が1.382g/ csA以上を満足する強ネン用原糸
は対熱低感度型の糸と云うべきものであって、績糸を用
いて強ネンーヨリ止め熱セットを施された糸は、前述ト
ルク復元率が80%以上、さらにしばしば90%以上と
高い値を示し、従来合成繊維と比較して極めて優れたシ
ボ立ち性、シボ質を発現せしめ得る合成繊維糸条を提供
し得、該糸条はシボ限界ヨリ係数が21000未満の値
を概して示すのである。特に、ピーク温度が、120℃
以上であり、且つ、原糸密度が1.382g/−以上の
ものは、強ネン用原糸としてすぐれた特性を示す。該ピ
ーク温度が110℃より小さいものは糸条の結晶化が充
分に進んでいない状態であり、即ち内部構造的に不安定
であるがため好ましくないものであり、強ネン条件及び
ヨリ止め熱セツト条件等を変更しても良好なシボ立ち性
やシボ質を得ることは側底できないのである。
度が110℃以上、159℃までであり、且つ原糸密度
が1.382g/ csA以上を満足する強ネン用原糸
は対熱低感度型の糸と云うべきものであって、績糸を用
いて強ネンーヨリ止め熱セットを施された糸は、前述ト
ルク復元率が80%以上、さらにしばしば90%以上と
高い値を示し、従来合成繊維と比較して極めて優れたシ
ボ立ち性、シボ質を発現せしめ得る合成繊維糸条を提供
し得、該糸条はシボ限界ヨリ係数が21000未満の値
を概して示すのである。特に、ピーク温度が、120℃
以上であり、且つ、原糸密度が1.382g/−以上の
ものは、強ネン用原糸としてすぐれた特性を示す。該ピ
ーク温度が110℃より小さいものは糸条の結晶化が充
分に進んでいない状態であり、即ち内部構造的に不安定
であるがため好ましくないものであり、強ネン条件及び
ヨリ止め熱セツト条件等を変更しても良好なシボ立ち性
やシボ質を得ることは側底できないのである。
かかる本発明の強ネン用原糸は、一般に、強ネン工程前
における熱固定処理を特別なものとする以下の如き強ネ
ン用原糸の製造方法とすることによって簡便に且つ合理
的に製造することができる。
における熱固定処理を特別なものとする以下の如き強ネ
ン用原糸の製造方法とすることによって簡便に且つ合理
的に製造することができる。
本発明の原糸の湧水収縮率が7(χ)以上且つ20(χ
)以下であり、残留伸度が45%以下であり、且つ、乾
熱収縮応力曲線において、応力のピーク温度が110!
以上、159℃までであり、且つ、原糸密度が1.38
2g/cd以上である高分子物質から構成された対熱低
感度型原糸を得るためには、溶融紡糸可能な、疎水性(
又は親水性)高分子物質、例えばポリアミド、ポリエス
テル、ボリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、
ポリ塩化ビニル、あるいはこれらの混合物や誘導体を主
体として使用し、さらに必要に応じて、顔料、滑剤、安
定剤等の添加剤を混用してもよいものであり、紡糸は通
常の溶融紡糸機を用いて行なわれる。又、繊維断面形状
は、必ずしも円形断面でなくともよく、異型断面にして
もよ(、また更に必要に応じて異種ポリマーによる複合
断面にしてもよい。又、紡糸温度は、用いる成分によっ
ても異なるが好ましくは、175℃〜285℃の範囲で
ある。
)以下であり、残留伸度が45%以下であり、且つ、乾
熱収縮応力曲線において、応力のピーク温度が110!
以上、159℃までであり、且つ、原糸密度が1.38
2g/cd以上である高分子物質から構成された対熱低
感度型原糸を得るためには、溶融紡糸可能な、疎水性(
又は親水性)高分子物質、例えばポリアミド、ポリエス
テル、ボリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、
ポリ塩化ビニル、あるいはこれらの混合物や誘導体を主
体として使用し、さらに必要に応じて、顔料、滑剤、安
定剤等の添加剤を混用してもよいものであり、紡糸は通
常の溶融紡糸機を用いて行なわれる。又、繊維断面形状
は、必ずしも円形断面でなくともよく、異型断面にして
もよ(、また更に必要に応じて異種ポリマーによる複合
断面にしてもよい。又、紡糸温度は、用いる成分によっ
ても異なるが好ましくは、175℃〜285℃の範囲で
ある。
得られた糸密度ρ= 1.350g/cm2以下、複屈
折Δn=0.120以下の未延伸糸は、延伸が行なわれ
るが、このときに適用される熱固定条件が本発明糸を得
るに際して重要な要件である。
折Δn=0.120以下の未延伸糸は、延伸が行なわれ
るが、このときに適用される熱固定条件が本発明糸を得
るに際して重要な要件である。
即ち、具体的に、第1図は本発明糸の製造工程を示す工
程概略図であり、上記のようにして得られた未延伸糸1
を延伸ゾーン2において、熱固定温度160℃以上、延
伸比を未延伸糸の自然延伸倍率以下で熱延伸を行ない、
ひきつづいて、熱固定ゾーン3において通常に比較して
強度の緊張熱処理を行なうものである。この点について
更に詳述すると、本発明で採用できる熱固定条件は熱固
定ゾーン3において、熱板温度が159℃以下、好まし
くは85℃以下が望ましく、且つ、該熱固定ゾーンでの
ストレッチ率は15〜90%の範囲内で操作し、望まし
くは10〜40%にするのが好ましい。
程概略図であり、上記のようにして得られた未延伸糸1
を延伸ゾーン2において、熱固定温度160℃以上、延
伸比を未延伸糸の自然延伸倍率以下で熱延伸を行ない、
ひきつづいて、熱固定ゾーン3において通常に比較して
強度の緊張熱処理を行なうものである。この点について
更に詳述すると、本発明で採用できる熱固定条件は熱固
定ゾーン3において、熱板温度が159℃以下、好まし
くは85℃以下が望ましく、且つ、該熱固定ゾーンでの
ストレッチ率は15〜90%の範囲内で操作し、望まし
くは10〜40%にするのが好ましい。
このような条件を採用することによって積極的に糸条の
収縮挙動を誘発して配向性及び結晶性が促進し顕著な変
化が生じせしめられ、前述の清水収縮率が7%以上、2
0%以下、残留伸度が45%以下、ピーク温度が110
”C以上、159℃以下で且つ、原糸密度が1.382
g/cd以上まで大幅に上げることが可能となるのであ
る。即ち、対熱低感度処理を行なうものである。
収縮挙動を誘発して配向性及び結晶性が促進し顕著な変
化が生じせしめられ、前述の清水収縮率が7%以上、2
0%以下、残留伸度が45%以下、ピーク温度が110
”C以上、159℃以下で且つ、原糸密度が1.382
g/cd以上まで大幅に上げることが可能となるのであ
る。即ち、対熱低感度処理を行なうものである。
第2図は更に他の態様を示すものである。即ち上述の糸
密度ρ=1.350g/aj以下、複屈折Δn =0.
120以下の未延伸糸に延伸同時板ヨリ加工を施し、所
望の糸特性を付与する場合の工程概略を示す。この場合
、該未延伸糸1を延伸仮ヨリゾーン2′において、熱固
定温度160℃以上、延伸比を未延伸糸の自然延伸倍率
以下で延伸仮ヨリ加工を行ない、ひき続いて熱固定ゾー
ン3において通常に比較して強度の緊張熱処理を行なう
ものである。このときの詳細な条件は、第1図の態様の
場合とほぼ同一でよい。
密度ρ=1.350g/aj以下、複屈折Δn =0.
120以下の未延伸糸に延伸同時板ヨリ加工を施し、所
望の糸特性を付与する場合の工程概略を示す。この場合
、該未延伸糸1を延伸仮ヨリゾーン2′において、熱固
定温度160℃以上、延伸比を未延伸糸の自然延伸倍率
以下で延伸仮ヨリ加工を行ない、ひき続いて熱固定ゾー
ン3において通常に比較して強度の緊張熱処理を行なう
ものである。このときの詳細な条件は、第1図の態様の
場合とほぼ同一でよい。
以上のような、強ネン工程前における特別な熱固定処理
条件を採用することにより、従来の装置態様を大幅に変
更させる必要等がな(でも、清水収縮率が7〜20%で
残留伸度が45%以下で且つピーク温度が110℃以上
、159℃までであり、且つ、原糸密度が1.382g
/c+j以上の好ましい強ネン用原糸が簡便に且つ合理
的に製造可能となるのである。
条件を採用することにより、従来の装置態様を大幅に変
更させる必要等がな(でも、清水収縮率が7〜20%で
残留伸度が45%以下で且つピーク温度が110℃以上
、159℃までであり、且つ、原糸密度が1.382g
/c+j以上の好ましい強ネン用原糸が簡便に且つ合理
的に製造可能となるのである。
本発明の強ネン用原糸は、内部構造的に高い配向性及び
結晶性を有しているので熱に対して低感度型と云うべき
ものであり、強ネンを施した後高温でのヨリ止め熱セッ
トを施した場合でもトルク復元率は極めて高い水準に保
持できるものである。その結果、前述のとおり優れたシ
ボ立ち性、シボ質を呈する強ネン編織物を製造するのを
可能にするものである。
結晶性を有しているので熱に対して低感度型と云うべき
ものであり、強ネンを施した後高温でのヨリ止め熱セッ
トを施した場合でもトルク復元率は極めて高い水準に保
持できるものである。その結果、前述のとおり優れたシ
ボ立ち性、シボ質を呈する強ネン編織物を製造するのを
可能にするものである。
次に実施例を用いて説明する。
実施例1
通常のポリエステル成分を口金温度285℃、紡速30
00m/分で溶融紡糸し、糸密度ρ=134.7g/−
1複屈折Δn −0,035、自然延伸倍率2.00゜
280Dの未延伸糸を得た。
00m/分で溶融紡糸し、糸密度ρ=134.7g/−
1複屈折Δn −0,035、自然延伸倍率2.00゜
280Dの未延伸糸を得た。
ひき続いて、第2図に示した工程により、下記の条件で
延伸仮ヨリ加工を施し1500相当の種々の糸条を得た
。
延伸仮ヨリ加工を施し1500相当の種々の糸条を得た
。
く延伸仮ヨリゾーン2′の条件〉
加工温度 170℃〜190 ”Cスピンド
ル回転数 30万PPM 加工速度 110 M/MIN加エフイード
率 25〜35% 仮ヨリ数 2400T/門〈熱固定ゾーン
3の条件〉 熱固定温度 75℃ ストレッチ率 65〜90% 引き続いて、これらの糸条にヨリ係数に=27、000
の強ネンを施し、85℃×45分のヨリ止めセントを施
した。
ル回転数 30万PPM 加工速度 110 M/MIN加エフイード
率 25〜35% 仮ヨリ数 2400T/門〈熱固定ゾーン
3の条件〉 熱固定温度 75℃ ストレッチ率 65〜90% 引き続いて、これらの糸条にヨリ係数に=27、000
の強ネンを施し、85℃×45分のヨリ止めセントを施
した。
しかる後、これらの強ネン糸をヨコ糸として、タテ糸5
00−36fのポリエステル糸、織密度は、タテ150
本/in、ヨコ70本/inで製織し、シボ ′立てを
行なった。これらの結果を第2表に示す。
00−36fのポリエステル糸、織密度は、タテ150
本/in、ヨコ70本/inで製織し、シボ ′立てを
行なった。これらの結果を第2表に示す。
第1表の水準1〜9の比較から明らかなように、水準2
.3,4,6.8.9は、本発明の範囲であったので良
好なシボ織物を得ることができた。
.3,4,6.8.9は、本発明の範囲であったので良
好なシボ織物を得ることができた。
これに対して、水準1は、沸収率、ピーク温度が、本発
明の範囲外であったため、地割れ、ツノの発生が著しく
、好ましい製品は得られなかった。
明の範囲外であったため、地割れ、ツノの発生が著しく
、好ましい製品は得られなかった。
水準5は、沸収率が本発明の範囲外であったため、シボ
質が低く、好ましい製品は得られなかった。水準7は、
伸度が本発明の範囲より大きすぎたため、シボムラが発
生し、好ましい製品は得られなかった。
質が低く、好ましい製品は得られなかった。水準7は、
伸度が本発明の範囲より大きすぎたため、シボムラが発
生し、好ましい製品は得られなかった。
(本頁以下余白)
注2)トルク復元率R(χ)の定義:
供試試料として、75デニ一ル近辺の繊度を有する延伸
糸条を使用し、この糸条にヨリ係数に= 25000の
Sヨリ強ネノネンした後、中心荷重2■/dに設定し、
熱水中に5分間浸漬した後、ネン糸上すビリ度(T/M
)を測定し、次式によりネン糸上すビリ度RO(−)を
求める。
糸条を使用し、この糸条にヨリ係数に= 25000の
Sヨリ強ネノネンした後、中心荷重2■/dに設定し、
熱水中に5分間浸漬した後、ネン糸上すビリ度(T/M
)を測定し、次式によりネン糸上すビリ度RO(−)を
求める。
R6(−)・ネン糸上すビリ数T/M×ンr弓1rσ石
)同様にして本雉ネン糸を85℃X40分間真空ヨリ止
めセットを施した後、熱水中に5分間浸漬した後、セン
ト上りビリ数(T/M)を測定し、次式によりセント上
りビリ度R,(−)を求める。
)同様にして本雉ネン糸を85℃X40分間真空ヨリ止
めセットを施した後、熱水中に5分間浸漬した後、セン
ト上りビリ数(T/M)を測定し、次式によりセント上
りビリ度R,(−)を求める。
R+()=セラ)上リヒ’JR(T/M)X 2X
’ (den)このようにして得られたR、、R1の
値からトルク復元率Rを次式によって求める。
’ (den)このようにして得られたR、、R1の
値からトルク復元率Rを次式によって求める。
R。
第1図、第2図は本発明糸の製造工程の一例を示す図で
ある。 1・・・未延伸糸、2・・・延伸ゾーン、2′・・・延
伸板ヨリゾーン、3・・・熱固定ゾーン、4・・・パー
ン、5・・・仮ヨリスピンドル。
ある。 1・・・未延伸糸、2・・・延伸ゾーン、2′・・・延
伸板ヨリゾーン、3・・・熱固定ゾーン、4・・・パー
ン、5・・・仮ヨリスピンドル。
Claims (2)
- (1)エチレンテレフタレートを主成分とするポリエス
テルであって、糸条の沸水収縮率が7〜20%、残留伸
度が45%以下であり、且つ、乾熱収縮応力曲線におい
て、応力のピーク温度が110℃以上、159℃までで
あり、且つ原糸密度が1.382g/cm^2以上であ
ることを特徴とする強ネン用原糸。 - (2)エチレンテレフタレートを主成分とするポリエス
テルから、強ネン用原糸を製造するに際し、糸密度ρが
1.350g/cm^2以下、複屈折Δnが0.120
以下の未延伸糸を熱固定温度160℃以上、延伸比を未
延伸糸の自然延伸倍率(NDR)以下で熱延伸又は延伸
仮ヨリ加工を行ない、しかる後、糸条の残留伸度が45
%以下となるようストレッチすることを特徴とする強ネ
ン用原糸の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32485A JPS61160420A (ja) | 1985-01-08 | 1985-01-08 | 強ネン用原糸およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32485A JPS61160420A (ja) | 1985-01-08 | 1985-01-08 | 強ネン用原糸およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61160420A true JPS61160420A (ja) | 1986-07-21 |
Family
ID=11470722
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32485A Pending JPS61160420A (ja) | 1985-01-08 | 1985-01-08 | 強ネン用原糸およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61160420A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02133623A (ja) * | 1988-11-14 | 1990-05-22 | Unitika Ltd | 嵩高加工糸の製造方法 |
JP2007192900A (ja) * | 2006-01-17 | 2007-08-02 | Ricoh Co Ltd | 光反射ユニット、画像読取装置、光書込装置及び画像形成装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5971414A (ja) * | 1982-10-15 | 1984-04-23 | Toray Ind Inc | 強ネン用原糸 |
JPS5971413A (ja) * | 1982-10-12 | 1984-04-23 | Teijin Ltd | 高ドレ−プ布帛用ポリエステル原糸およびその製造方法 |
JPS6034634A (ja) * | 1983-08-04 | 1985-02-22 | 東レ株式会社 | 強ネン用原糸およびその製造方法 |
-
1985
- 1985-01-08 JP JP32485A patent/JPS61160420A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5971413A (ja) * | 1982-10-12 | 1984-04-23 | Teijin Ltd | 高ドレ−プ布帛用ポリエステル原糸およびその製造方法 |
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JP2007192900A (ja) * | 2006-01-17 | 2007-08-02 | Ricoh Co Ltd | 光反射ユニット、画像読取装置、光書込装置及び画像形成装置 |
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