JPS6217559Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 建築用足場、作業足場、コンソール、壇及び類
似の構造体のための金属製歩み板であつて、歩み
面を形成する金属薄板が、歩み板の全面にわたつ
て分配された丸形又はその他の形状の孔を備えて
おり、すべての孔のうちの一部の孔の周縁部が上
向きの環状隆起部を、かつ残りの孔の周縁部が下
向きの環状隆起部を備えている形式のものに関す
る。

この歩み板では荷重が若干大きいと、ゆがみに
対する強さが充分でない。この場合に生じるわず
かな変形によつて、縦方向の側部フランジに固定
した平金属板製の爪が若干持ち上がつてしまうた
めに、歩み板が場合によつては揺動することがあ
る。

考案が解決しようとする問題点 本考案の課題は上述の歩み板を改良して、ゆが
みの生じない若しくは爪が持ち上がることのない
歩み板を提供することにある。

問題点を解決した本考案の手段 この課題を解決した本考案の構成によれば建築
用足場、作業足場、コンソール、壇及び類似の構
造体のための金属製歩み板であつて、歩み面を形
成する金属薄板が、歩み板の全面にわたつて分配
された丸形又はその他の形状の孔を備えており、
すべての孔のうちの一部の孔の周縁部が上向きの
環状隆起部を、かつ残りの孔の周縁部が下向きの
環状隆起部を備えている形式のものにおいて、歩
み板の両方の端面がそれぞれ、前記薄板の下側で
この薄板の端縁に沿つて歩み板の全幅員にわた
り、前記薄板と歩み板の側部フランジとを結合せ
しめる終端成形材によつて閉鎖されており、この
終端成形材が、これに固定的に結合された少なく
とも１つのひつかけ装置を備えたＵ字成形材又は
四角管から成つている。

本考案によれば、ひつかけ装置が比較的広い面
を備えかつ堅牢に製作できるとともに、終端成形
材に固定的に結合されるために片側で持上がらな
いという利点がある。

この種の終端成形材の製作には種々の可能性が
ある。例えば、歩み板が鋼薄板から成る場合、鋼
製のＵ字成形材から製作することができる。その
場合この終端成形材の両方のフランジが歩み板の
中央へ向くように配置され、歩み板の外端面を形
成するウエブに、鋼薄板から打抜いた幅広な爪が
例えば溶接によつて取付けられる。また例えば歩
み板の歩み面のためにアルミニウム薄板が使用さ
れる場合には、ひつかけ装置は歩み板の全幅員に
わたつて延在する、連続押出し法で製作したアル
ミニウム成形材によつて製作されてもよい。

実施例 次に図示の実施例につき本考案を具体的に説明
する。

第１図において終端成形材全体を符号１４で示
す。この終端成形材１４はＵ字成形材１４２から
成り、これのフランジ１４２′（第２図参照）は
歩み板の中央へ向けられており、ウエブには２つ
の爪１４４が取付けられている。

符号１は歩み面を形成する孔あき薄板を示し、
符号５は上向きの環状隆起部を備えた第１列の孔
を示す。第２図、第３図、第４図及び第５図の断
面図では残りの孔列の孔は図示されない。

歩み板の両端面のところに配置したＵ字成形材
１４２は、歩み面を形成する孔あき薄板１の縁部
を二度曲げて形成した側部フランジ２と一緒に剛
性な枠を形成している。これによつて、歩み板の
ひずみが阻止される。

Ｕ字成形材１４２のウエブの外向きの面には爪
１４４が取付けられている。この爪１４４は鋼薄
板１４８を深絞り法で成形したものであり、爪１
４４の両方の側面１４４′（第３図）が、脚部１
４５；１４６によつて制限された凹所１４７を有
している。この爪１４４は溶接によつてＵ字成形
材１４２に固定的に結合されている。

爪１４４はＵ字成形材１４２のウエブに接触す
る方の脚部１４５よりも他方の脚部１４６が下方
まで延びるように成形されている。要するに、爪
１４４の前方の脚部１４６の下縁１４６′は脚部
１４５の下縁１４５′よりもある程度下方へ突出
している。

第３図は第１図の矢印Ｈの方向からみた図であ
り、第４図はその裏側からみた図である。

第１図〜第５図に示す歩み板では、歩み面が鋼
薄板から成り、それに応じて終端成形材も鋼成形
材から成つている。歩み板がアルミニウム薄板か
ら成る場合には、歩み板のひつかけに役立つ爪は
連続押出し法によつてアルミニウムから製作さ
れ、アルミニウム薄板から成る歩み板に溶接され
てもよい。本考案の別の実施例では、歩み板が両
端面にそれぞれ連続押出し法によつて製作したア
ルミニウム製の終端成形材を備えている。終端成
形材はそれぞれ歩み板全幅員にわたつて延在する
ことができる。ひつかけ装置は２つの互いに相隣
る歩み板の端面と端面との間のギヤツプをも架橋
することができるように形成されてもよい。

Ｕ字成形材の代りに方形横断面を有する中空材
（四角管）を歩み板の端面に固定してもよい。下
に開いた横断面を有する爪の上方にも歩み板幅員
方向で延びる中空室を設け、この中空室の上壁の
上面を歩み板の歩み面部分として形成すべく、こ
の歩み板の端面とこれに相隣る歩み板の端面との
間に生じるギヤツプのほぼ中央まで延長させるこ
とができる。

第６図はこのように形成した歩み板の端部の平
面図であり、この場合、歩み面を形成する薄板の
一角隅を破断して示す。終端成形材２４は一貫し
た押出し材から成りかつ歩み板の全幅員にわたつ
て延在している。この終端成形材２４の破断して
示した角隅部は第７図のＧ−Ｇ線に沿つた断面を
示す。

第７図は第６図のＦ−Ｆ線に沿つた断面を示
す。符号５は最先端に位置する孔列の上向きの環
状縁を備えた孔を示す。残りの孔列は断面の仕方
のために見えない。

一貫した押出し材として形成された終端成形材
２４はすでに述べたように同成形材全長にわたつ
て延在する箱形の中空室２４２を有しており、こ
の中空室２４２の横断面は方形であり、上壁及び
下壁は相互間隔ａを有しており、この相互間隔ａ
は、歩み面として役立つ孔あき薄板１の下面と側
部フランジ２の曲げによつて形成した補強成形部
２１との間隔に相応している。この箱状の中空室
２４２は歩み板の内部へその端面側から係合して
歩み板に溶接によつて結合されている。

中空室２４２の外側の壁には、歩み板の固定に
役立つ足場の枠組に係合する２つの脚部２４５，
２４６から成るフツク状のひつかけ装置２４４が
設けられており、両脚部２４５，２４６間に形成
された下向きの溝２４７が足場の例えばＵ字成形
材から成る枠組にひつかけられる。脚部２４５は
中空室２４２の外側の壁を兼ねている。

溝２４７の上方には別の中空室２４３が溝全長
にわたり延在しており、この中空室２４３は２つ
の互いに相隣る歩み板の端面間のギヤツプを架橋
するのに役立ち、これによつて歩み面から大きな
ギヤツプが一掃される。中空室２４３の上壁の上
面２４８には刻みが付せられており、これによつ
て歩行者が滑らないようにしてある。上面２４８
の外側２４８′は軽度に丸味を有しておりかつ同
様に刻みを備えている。この中空室２４３の幅員
ｂ、換言すれば中空室２４３によつて形成された
歩み面部分の幅員は、２つの互いに相隣る歩み板
の端面と端面との間隔のほぼ半分に相応する。歩
み面を形成する孔あき薄板１に突合わされる上面
２４８の縁に沿つて、歩み面に比してわずかに突
出した突出部２４９が設けられており、この突出
部の、歩み板に向いた面は若干アンダカツト気味
に形成されており、これによつて形成された一種
の溝２４９′内に歩み板の孔あき薄板１が係合す
る。

すでに述べたように、この終端成形材２４は歩
み板の全幅員にわたつて延在する。しかしひつか
け装置２４４、要するに中空室２４３並びに両脚
２４５，２４６から成る部分の両端部は、中空室
２４２の外側の壁を残して若干切欠かれており、
これによつて切欠２４０が形成されている。この
切欠２４０によつて足場の枠組への本歩み板のひ
つかけが効果的に行なわれる。この場合、上面２
４８の相応部分をも切欠くことができる。

ひつかけ装置２４４を短いひつかけ装置部分に
切断してその若干例えば４つのひつかけ装置部分
を箱状の中空室２４２の外側の壁に分配して取付
けてもよい。この場合にはしかし２つの相隣るひ
つかけ装置部分間で歩み面が中断される。さら
に、箱状の中空室２４２の内側の壁２４２′を省
き、Ｕ字成形材としてもよい。その場合、このＵ
字成形材はすでに説明したように歩み板を形成す
る孔あき薄板に結合される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の１実施例の部分平面図、第２
図は第１図のＢ−Ｂ線に沿つた断面図、第３図は
第１図のＨの方向からみた図、第４図は第３図の
Ｃ−Ｃ線に沿つて裏側からみた図、第５図は第１
図のＤ−Ｄ線に沿つた断面図、第６図は本考案の
別の実施例の部分平面図及び第７図は第６図のＦ
−Ｆ線に沿つた断面図である。 １……孔あき薄板、２……側部フランジ、５…
…孔、１４……終端成形材、２１……補強成形
部、２４……終端成形材、１４２……Ｕ字成形
材、１４２′……フランジ、１４４……爪、１４
４′……側面、１４５……脚部、１４５′……下
縁、１４６……脚部、１４６′……下縁、１４７
……凹所、１４８……鋼薄板、２４０……切欠、
２４２……中空室、２４２′……内側の壁、２４
３……中空室、２４４……ひつかけ装置、２４
５，２４６……脚部、２４７……溝、２４８……
上面、２４８′……外側、２４９……突出部、２
４９′……溝。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 建築用足場、作業足場、コンソール、壇及び
   類似の構造体のための金属製歩み板であつて、
   歩み面を形成する金属薄板が、歩み板の全面に
   わたつて分配された丸形又はその他の形状の孔
   を備えており、すべての孔のうちの一部の孔の
   周縁部が上向きの環状隆起部を、かつ残りの孔
   の周縁部が下向きの環状隆起部を備えている形
   式のものにおいて、歩み板の両方の端面がそれ
   ぞれ、前記薄板１の下側でこの薄板の端縁に沿
   つて歩み板の全幅員にわたり、前記薄板１と歩
   み板の側部フランジ２とを結合せしめる終端成
   形材１４，２４によつて閉鎖されており、この
   終端成形材１４，２４が、これに固定的に結合
   された少なくとも１つのひつかけ装置を備えた
   Ｕ字成形材又は四角管から成ることを特徴とす
   る金属製の歩み板。 ２ 前記終端成形材１４がＵ字成形材１４２から
   成り、これらの両フランジ１４２′が歩み板の
   中央へ向けられており、かつウエブの外面に少
   なくとも２つの爪１４４が取付けられている実
   用新案登録請求の範囲第１項記載の歩み板。 ３ 前記爪１４４が深絞り加工された薄板１４８
   から成る実用新案登録請求の範囲第２項記載の
   歩み板。 ４ 前記終端成形材２４が連続押出し加工された
   アルミニウムから成る実用新案登録請求の範囲
   第１項記載の歩み板。 ５ 前記終端成形材２４が、これの全長にわたつ
   て延びる、フツク状横断面を有するひつかけ装
   置２４４を備えている実用新案登録請求の範囲
   第４項記載の歩み板。 ６ 歩み板の内部へ係合する終端成形材部分が四
   角管２４２として形成されている実用新案登録
   請求の範囲第４項記載の歩み板。 ７ 歩み板の内部へ係合する終端成形材部分がＵ
   字成形材から形成されている実用新案登録請求
   の範囲第４項記載の歩み板。 ８ フツク状横断面を有する前記ひつかけ装置
   （２４５／２４６，２４７）の上方に、これの
   全長にわたつて延びる中空室２４３が設けられ
   ており、この中空室の上壁の上面が歩み板の歩
   み面の延長部を形成しており、同中空室の幅員
   ｂが、足場内で互いに隣合つて配置された２つ
   の歩み板の端面と端面との間隔のほぼ半分に相
   応している実用新案登録請求の範囲第５項記載
   の歩み板。 ９ 前記ひつかけ装置の上方に位置する中空室２
   ４３の上壁の上面２４８が刻みを備えている実
   用新案登録請求の範囲第８項記載の歩み板。