JPS62123801A - 同軸型フイルタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、主にＵＨＦ帯域の信号線路に用いられる同軸
型フィルタに関するものである。

従来の技術 以下、図面に基づいて従来の同軸型フィルタについて説
明する。

第２図において、１は金属性の外部筐体である。２ａ、
２ｂは、それぞれ入力側と出力側に設けられた同軸線路
用端子で、筐体１に取り付けられている。３は筐体１内
に収容され、外部導体４及び内部導体５を具備する同軸
共振器である。同軸共振器３は、筐体１内の共振部Ａと
共振部Ｂにそれぞれ１＠ずつ設けられる。同軸共振器３
の一端では外部導体４と内部導体５が短絡され、その短
絡面は筐体１の内壁面に固定されている。内部導体５の
外側端部は外部導体４より突出しており、その先端に板
状部６が設けられている。

一方、筐体１の内部導体５の板状部６と対向する２ケ所
にはそれぞれねじ穴が設けられ、そのねじ穴に金属性の
共振周波数調整用ビス７がそれぞれ挿入されている。外
部よりビス７を回転させると、ビス７は内部導体５に対
して平行な方向に移動し、このためビス７の端面と内部
導体５の板状部６との間隔が変化することとなる。８は
一方の端子２ａの芯線と共振部Ａ側の内部導体５との間
に接続されるコンデンサ、９は他方の端子２ｂの芯線と
共振部Ｂ側の内部導体５との間に接続されコンデンサで
ある。１０は各々の内部導体５の間に接続されるコンデ
ンサである。

本フィルタにおいて、共振部Ａ及びＢのそれぞれに設け
られたビス７を回転させ、ビス７の先端面と内部導体５
の板状部６との間の静電容量を変化させることにより、
共振部Ａ及びＢの共振点は最良の共振点に調整される。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、このようなビスを用いた調整方法では、
ビス７の先端面と内部導体５の板状部６との距離りが非
常に小さくなると、Ｄと反比例の関係にある静電容量Ｃ
は非常に大きくなり、Ｄのわずかな変化に対するＣの変
化の割合も非常に太き（なる。このため、共振周波数調
整のためにビス７をわずかに回しただけで共振点が太き
（変化してしまい、正確な共振点に調整するためには精
密な微調整が必要であり、調整に長時間を要していた。

またビス７の先端面に凹凸があり、また筐体１に設けら
れるねじ穴の加工精度が悪く、ビス７との間にガタが生
じている場合には、ビス７を回転させる時にこれらの凹
凸及びガタによって生じるビス７の振れが静電容量の変
化に影響を与えてしまう。また更にＤが小さくなる場合
には、これらの凹凸またはビス７の振れにより、正確に
調整が完了する前にビス７と内部導体５とが接触してし
まう可能性があった。

本発明は以上の問題点に鑑みてなされたものであり、周
波数調整用ビスと同軸共微器の内部導体との間隔を離す
ことができ、周波数調整が容易に行え、またねじと内部
導体の接触をな（すことができる同軸型フィルタを提供
することを目的とする。

問題点を解決するための手段 本発明は以上の問題点を解決するため、共振周波数調整
用ねじの先端面に絶縁体膜を設（）たものである。

作　　用 上記手段により、絶縁体に生ずる分極によってねじと同
軸共振器の内部導体との静電容量Ｃが増加することとな
り、内部導体の端面と絶縁体膜の外面との間隔すなわち
ビスと内部導体との間の空気層の幅をＤ２とした場合に
、Ｄ２が非常に小さくなってもＤ２の変化が静電容量Ｃ
の変化に及ぼす影響を小さくすることができる。このた
め、共振点の調整も容易となり、またビスの振れ等が静
電容量Ｃに与える影響を小さくすることができる。

また、ビスを最も深く挿入して静電容量を最大とした場
合であっても、ビスの先端面に絶縁体が設けられている
ため、ビスと内部導体が接触してしまうことがない。

実施例 第１図は本発明の実施例における同軸型フィルタの断面
図である。１１は各々の周波数調整用ビス７の先端面に
装着されたセラミックよりなる薄板である。薄板１１の
厚さＤｌは０．６ｍｍとする。薄板１１は、一方の側面
に銀の薄膜が焼き付けられており、その薄膜が焼き付け
られた面とビス７の端面とは半田付けにより接合されて
いる。

外側筐体１．端子２ａ、２ｂ、同軸共振器３は従来例と
同様に構成される。また、コンデンサ８゜９．１０も従
来例と同様に接続される。

次に、本実施例の動作について説明する。まず、一方の
端子２ａから入力する信号がコンデンサ８を介して共振
部Ａの同軸共振器３の内部導体５に印加される。同軸共
振器３は、共振周波数におい、では非常に高いインピー
ダンスを持つが、それ以外の周波数においてはインピー
ダンスが低下する。このため、共振周波数の信号電圧の
みが出力され、それ以外の周波数では筐体１とほぼ短絡
状態となり出力されない。共振部Ａより出力された信号
電圧はコンデンサ１０を介して共振部Ｂの同軸共振器３
の内部導体５に印加され、同（１に共振周波数の信号電
圧のみが取り出される。そして、その信号電圧はコンデ
ンサ９を介して端子２ｂより出力される。本実施例では
、双方の同軸共振器は同様に構成され、ビス７によって
共振部Ａと共振部Ｂの共振点も同じ周波数に調整される
。

共振周波数の調整は、従来例と同様にビス７を回転させ
ることにより行われる。ビス７が回転することにより空
気層の厚さＤ２が変化することになるが、空気の誘電率
はセラミックより非常に低いため、Ｄ２の変化に対する
静電容量の変化の割合は非常に低い。このため、Ｄ２が
非常に小さくなった場合でもＤ２をわずかに変化させた
だけで静電容量Ｃが大きく変化してしまうことがなくな
り、非常に調整が容易になる。

また、ビス７と筐体１に設けられたねじ穴との組み込み
精度が悪（、調整時にビス７が振れてしまい、この振れ
によってＤ２が変化してしまう場合であっても、このＤ
２の変化によって静電容量Ｃが大きく変化してしまうこ
とがな（なる。

発明の効果 本発明は、周波数調整用ビスの先端面に絶縁体膜を設け
たことにより、ビスと同軸共振器の内部導体との間の空
気層の厚さをＤ２、またビスと上記内部導体との間の静
電容量をＣとした場合に、Ｄ２が非常に小さくなっても
Ｄ２のわずかな変化に対する静電容量Ｃの変化を抑える
ことができ、共振点の調整を容易に行うことができると
共に、回転によって生じるビスの振れが静電容量Ｃに与
える影響を小さくすることができる。また　Ｄ２が非常
に小さくなっても、ビスと上記内部導体とが直接接触す
ることがな（なる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における同軸型フィルタの側
断面図、第２図は従来の同軸型フィルタの側断面図であ
る。 １・・・・筐　体　　　　　２ａ、２ｂ・・・・端　子
３・・・・同軸共振器 ７・・・・共振周波数調整用ビス １１・・・・セラミック製薄板

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　金属性の筐体と上記筐体内に設けられ、内部導体と外
   部導体を有すると共に外部導体が上記筐体と電気的に短
   絡された同軸共振器とを備え、上記内部導体の端面と対
   向する上記筺体の壁板にねじ穴を設け、上記ねじ穴に、
   一端面に絶縁体膜を形成した共振周波数調整用ビスを上
   記絶縁体膜が上記同軸共振器の内部導体と対向するよう
   に挿入した事を特徴とする同軸型フィルタ。