JPH08181512A - インピーダンス変換装置 - Google Patents
インピーダンス変換装置Info
- Publication number
- JPH08181512A JPH08181512A JP32263694A JP32263694A JPH08181512A JP H08181512 A JPH08181512 A JP H08181512A JP 32263694 A JP32263694 A JP 32263694A JP 32263694 A JP32263694 A JP 32263694A JP H08181512 A JPH08181512 A JP H08181512A
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- JP
- Japan
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- screw
- adjustment
- cover
- impedance converter
- metal screw
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】マイクロ波帯ストリップ線路上で、インピーダ
ンス変換を行う場合に、金属ねじによる調整と、金属片
等のスタブによる調整を同時に行えるようにする。 【構成】マイクロストリップ線路5上の調整用金属ねじ
2として、先端に絶縁膜1を張った金属ねじを用いる。
この金属ねじ2と金属片10による調整を同時に行うこ
とにより、調整範囲の広い微調整を簡単に行えるインピ
ーダンス変換装置を提供する。
ンス変換を行う場合に、金属ねじによる調整と、金属片
等のスタブによる調整を同時に行えるようにする。 【構成】マイクロストリップ線路5上の調整用金属ねじ
2として、先端に絶縁膜1を張った金属ねじを用いる。
この金属ねじ2と金属片10による調整を同時に行うこ
とにより、調整範囲の広い微調整を簡単に行えるインピ
ーダンス変換装置を提供する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインピーダンス変換装置
に関し、特にストリップ線路又はマイクロストリップ線
路を用いた高周波帯のインピーダンス変換装置に関す
る。
に関し、特にストリップ線路又はマイクロストリップ線
路を用いた高周波帯のインピーダンス変換装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波帯でトランジスタ増幅器や帯
域ろ波器(BPF)を構成する際にストリップ線路又は
マイクロストリップ線路を用いることが多い。この場合
インピーダンスの不整合があると、増幅率の低下、通過
ロスの増大等をまねくため、インピーダンスを変換し、
整合をとる必要がある。
域ろ波器(BPF)を構成する際にストリップ線路又は
マイクロストリップ線路を用いることが多い。この場合
インピーダンスの不整合があると、増幅率の低下、通過
ロスの増大等をまねくため、インピーダンスを変換し、
整合をとる必要がある。
【0003】従来、このようなインピーダンス変換装置
において入出力整合を調整する方法として、金属片をは
んだ付けしたりするスタブによる方法と、金属ねじをス
トリップラインに近づけることによって等価的に容量を
加える方法がとられていた。
において入出力整合を調整する方法として、金属片をは
んだ付けしたりするスタブによる方法と、金属ねじをス
トリップラインに近づけることによって等価的に容量を
加える方法がとられていた。
【0004】後者の金属ねじによる調整の方法として
は、例えば、特開昭63−119307号公報の「トラ
ンジスタ増幅器の入出力整合回路に記載されたスライド
式インピーダンス変換装置を表したのが図3である。こ
こで、図3(a),(b),(c)はインピーダンス変
換装置の右側面図,正面図,上面図である。調整用の金
属ねじ2は長孔9の範囲でスライドすることができ、ね
じの位置で与えられる浮遊容量の値を変化できる。また
金属ねじ2の出し入れにより加える容量の大きさを変化
できる。適切な位置に金属ねじ2を合わせたら、ロック
ナット3を締め金属ねじ2を固定している。
は、例えば、特開昭63−119307号公報の「トラ
ンジスタ増幅器の入出力整合回路に記載されたスライド
式インピーダンス変換装置を表したのが図3である。こ
こで、図3(a),(b),(c)はインピーダンス変
換装置の右側面図,正面図,上面図である。調整用の金
属ねじ2は長孔9の範囲でスライドすることができ、ね
じの位置で与えられる浮遊容量の値を変化できる。また
金属ねじ2の出し入れにより加える容量の大きさを変化
できる。適切な位置に金属ねじ2を合わせたら、ロック
ナット3を締め金属ねじ2を固定している。
【0005】なお、ここでインピーダンス変換装置は、
基板6上にマイクロストリップ線路5を設けてある。こ
れらは、シールドカバー8で全体が覆われていた。
基板6上にマイクロストリップ線路5を設けてある。こ
れらは、シールドカバー8で全体が覆われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】金属ねじによる調整は
スタブによる調整に比べて、調整作業が早くでき、簡便
であるが、金属ねじを使用しているため信号線路導体
と、この金属ねじをショートさせないために信号線路導
体には図3の11に示すように絶縁シートを張り付ける
必要があった。また、この絶縁シートのために金属ねじ
による調整では、調整しきれない場合にスタブによる調
整をすることは困難であった。
スタブによる調整に比べて、調整作業が早くでき、簡便
であるが、金属ねじを使用しているため信号線路導体
と、この金属ねじをショートさせないために信号線路導
体には図3の11に示すように絶縁シートを張り付ける
必要があった。また、この絶縁シートのために金属ねじ
による調整では、調整しきれない場合にスタブによる調
整をすることは困難であった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のインピーダンス
変換装置は、調整に用いる金属ねじとして、先端に絶縁
膜を貼った金属ねじを用いることにより信号線路導体上
の絶縁シートを必要としていない。
変換装置は、調整に用いる金属ねじとして、先端に絶縁
膜を貼った金属ねじを用いることにより信号線路導体上
の絶縁シートを必要としていない。
【0008】
【作用】これにより金属ねじとショートさせることな
く、金属ねじによる調整と、スタブによる調整を簡単に
併用することが可能となる。
く、金属ねじによる調整と、スタブによる調整を簡単に
併用することが可能となる。
【0009】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例のスライド式インピーダン
ス変換装置である。本図においても、図1(a),
(b),(c)は、各々インピーダンス変換装置の右側
面図,正面図,上面図である。調整用の金属ねじ2の先
端には、絶縁膜1が取り付けられている。この金属ねじ
2は、シールドカバー8に設けられた長孔9にシールド
カバー8の上下のロックナット3,4を用いて止められ
ている。すなわち、上側のロックナットの3とシールド
カバー8の間には長孔9を覆うようにシールドプレート
7を挟みこまれ、また金属ねじ2の真下には基板6上に
ストリップ線路5がある。金属ねじ2を長手方向にスラ
イドさせることにより、容量を加える位置を変化させ、
金属ねじ2を出し入れすることにより、容量を変化させ
て所望のインピーダンスに変換する。ここで金属ねじ2
による調整では調整しきれない場合は、カバー8をはず
し、金属ねじ2でおおよその見当をつけた所に金属片を
バンダ付けする。再びシールドカバー8をし、金属ねじ
2により微調整を行う。
る。図1は本発明の一実施例のスライド式インピーダン
ス変換装置である。本図においても、図1(a),
(b),(c)は、各々インピーダンス変換装置の右側
面図,正面図,上面図である。調整用の金属ねじ2の先
端には、絶縁膜1が取り付けられている。この金属ねじ
2は、シールドカバー8に設けられた長孔9にシールド
カバー8の上下のロックナット3,4を用いて止められ
ている。すなわち、上側のロックナットの3とシールド
カバー8の間には長孔9を覆うようにシールドプレート
7を挟みこまれ、また金属ねじ2の真下には基板6上に
ストリップ線路5がある。金属ねじ2を長手方向にスラ
イドさせることにより、容量を加える位置を変化させ、
金属ねじ2を出し入れすることにより、容量を変化させ
て所望のインピーダンスに変換する。ここで金属ねじ2
による調整では調整しきれない場合は、カバー8をはず
し、金属ねじ2でおおよその見当をつけた所に金属片を
バンダ付けする。再びシールドカバー8をし、金属ねじ
2により微調整を行う。
【0010】金属ねじによる調整には、調整幅が小さい
という欠点があり金属片による調整には、カバーをした
まま調整が出来ないため、カバーをすると調整がずれ微
調整が難かしいという欠点があった。本発明により両方
の調整を同時に行えるようになり、互いの欠点を補い合
える効果を有する。
という欠点があり金属片による調整には、カバーをした
まま調整が出来ないため、カバーをすると調整がずれ微
調整が難かしいという欠点があった。本発明により両方
の調整を同時に行えるようになり、互いの欠点を補い合
える効果を有する。
【0011】図2は、増幅用高周波トランジスタ12の
両側に図1で示したスライド式インピーダンス変換装置
13,14を接続したトランジスタ増幅器の構成を示し
ている。内部マッチング回路の無いトランジスタを用い
る場合には、前述したようにまず金属片でおおまかな調
整を行い、ねじで微調整を行う。
両側に図1で示したスライド式インピーダンス変換装置
13,14を接続したトランジスタ増幅器の構成を示し
ている。内部マッチング回路の無いトランジスタを用い
る場合には、前述したようにまず金属片でおおまかな調
整を行い、ねじで微調整を行う。
【0012】このように従来のスライド式インピーダン
ス変換装置では調整幅が小さいために、内部マッチング
回路を有するトランジスタにしか使用出来なかった。か
つ本発明により、内部マッチング回路の無いトランジス
タでも容易に調整出来る効果を有している。
ス変換装置では調整幅が小さいために、内部マッチング
回路を有するトランジスタにしか使用出来なかった。か
つ本発明により、内部マッチング回路の無いトランジス
タでも容易に調整出来る効果を有している。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、金属ねじ
を用いたストリップ線路又はマイクロストリップ線路の
インピーダンス変換装置において先端を絶縁膜で覆った
調整用の金属ビスを用いることにより線路導体上で金属
片による調整も同時に行えるようにしたため、調整の自
由度が大きくなり、従来の金属ねじによる調整では実現
し得ないインピーダンス変換を簡便に実現できるという
効果を有する。
を用いたストリップ線路又はマイクロストリップ線路の
インピーダンス変換装置において先端を絶縁膜で覆った
調整用の金属ビスを用いることにより線路導体上で金属
片による調整も同時に行えるようにしたため、調整の自
由度が大きくなり、従来の金属ねじによる調整では実現
し得ないインピーダンス変換を簡便に実現できるという
効果を有する。
【図1】本発明のスライド式インピーダンス変換装置の
一実施例を示す図である。
一実施例を示す図である。
【図2】本発明を適用したトランジスタ増幅器の図であ
る。
る。
【図3】従来のスライド式インピーダンス変換装置を示
す図である。
す図である。
1 絶縁膜 2 金属ねじ 3 ロックナット(1) 4 ロックナット(2) 5 マイクロストリップ線路 6 基板 7 シールドプレート 8 シールドカバー 9 長孔 10 金属片 11 絶縁シート 12 増幅用トランジスタ 13,14 インピーダンス変換装置
【手続補正書】
【提出日】平成7年7月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】このように従来のスライド式インピーダン
ス変換装置では調整幅が小さいために、内部マッチング
回路を有するトランジスタにしか使用できなかったが本
発明により、内部マッチング回路の無いトランジスタで
も容易に調整できる効果を得ることができる。
ス変換装置では調整幅が小さいために、内部マッチング
回路を有するトランジスタにしか使用できなかったが本
発明により、内部マッチング回路の無いトランジスタで
も容易に調整できる効果を得ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 ストリップ線路又はマイクロストリップ
線路と、該ストリップとを有する高周波帯のインピーダ
ンス変換装置において、前記調整用金属ねじの先端に絶
縁膜を覆ったことを特徴とするインピーダンス変換装
置。 - 【請求項2】 前記ストリップ線路又は前記マイクロス
トリップ線路は、該線路に金属片を半田付けすることを
特徴とする請求1記載のインピーダンス変換装置。 - 【請求項3】 前記インピーダンス変換装置が高周波ト
ランジスタの前後に取り付けられてインピーダンス変換
を行うことを特徴とする請求項1記載のインピーダンス
変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32263694A JPH08181512A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | インピーダンス変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32263694A JPH08181512A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | インピーダンス変換装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08181512A true JPH08181512A (ja) | 1996-07-12 |
Family
ID=18145926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32263694A Pending JPH08181512A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | インピーダンス変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08181512A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103715489A (zh) * | 2013-12-30 | 2014-04-09 | 苏州市大富通信技术有限公司 | 滤波器盖板与调试螺杆组件的装配装置及其装配方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62123801A (ja) * | 1985-11-25 | 1987-06-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 同軸型フイルタ |
JPS63119307A (ja) * | 1986-05-22 | 1988-05-24 | Nec Corp | トランジスタ増幅器の入出力整合回路 |
JPS63193602A (ja) * | 1987-02-04 | 1988-08-10 | Murata Mfg Co Ltd | 回路パタ−ン決定方法 |
-
1994
- 1994-12-26 JP JP32263694A patent/JPH08181512A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62123801A (ja) * | 1985-11-25 | 1987-06-05 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 同軸型フイルタ |
JPS63119307A (ja) * | 1986-05-22 | 1988-05-24 | Nec Corp | トランジスタ増幅器の入出力整合回路 |
JPS63193602A (ja) * | 1987-02-04 | 1988-08-10 | Murata Mfg Co Ltd | 回路パタ−ン決定方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103715489A (zh) * | 2013-12-30 | 2014-04-09 | 苏州市大富通信技术有限公司 | 滤波器盖板与调试螺杆组件的装配装置及其装配方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970114 |