JPH11122009A - インピーダンス変換器 - Google Patents

インピーダンス変換器

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JPH11122009A
JPH11122009A JP9286678A JP28667897A JPH11122009A JP H11122009 A JPH11122009 A JP H11122009A JP 9286678 A JP9286678 A JP 9286678A JP 28667897 A JP28667897 A JP 28667897A JP H11122009 A JPH11122009 A JP H11122009A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impedance
substrate
dielectric constant
converter
transformer
Prior art date
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Pending
Application number
JP9286678A
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English (en)
Inventor
Akira Koizumi
暁 小泉
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Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高誘電率の誘電体基板を用いてλ/4変成器を
形成し、小型で低損失のインピーダンス変換器を得る。 【解決手段】 比誘電率の高い誘電体基板1上にマイク
ロストリップライン2を配してλ/4変成器を形成し、イ
ンピーダンスの異なる線路間に介挿し、両端を双方の線
路に半田付けし、2線路間のインピーダンス整合を行
う。マイクロストリップラインのパターン幅wは基板の
比誘電率と必要とするインピーダンスとから決まり、線
路内波長λg は、λ(自由空間での波長)に基板の比誘
電率の平方根の逆数を乗じた値に略短縮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインピーダンス変換
器に係り、LNB(低雑音周波数変換器)のマイクロス
トリップライン等で構成される回路に用いるものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】LNB等のマイクロ波機器では、電界効
果トランジスタ等の能動素子を用いた増幅器、あるいは
フィルタ等の受動素子等と、マイクロストリップライン
とを用いて回路を構成するが、回路損失を低く抑え低雑
音化を図るため各回路ブロック間のインピーダンス整合
は重要である。回路間の結合部でインピーダンスの不連
続があると反射により信号損失が発生する。インピーダ
ンスの整合には、スタブ等によるLC成分を用いた整合
の他、低インピーダンスから高インピーダンス、または
その逆に変換する手段としてλ/4変成器が多く用いられ
る。
【0003】図4はマイクロストリップラインでλ/4変
成器を構成した例で、マイクロストリップラインの特性
インピーダンスZoは基板の比誘電率εr とパターン幅w
とから決まる。線路内波長λg は自由空間での波長λに
波長短縮率k(基板の比誘電率εr の平方根の逆数)を
乗じた値に略短縮されるので、比誘電率εr が大きいほ
ど波長が短縮され、λ/4変成器の長さを小さくできる。
しかし、通常の基板に使用される材料の比誘電率は10以
下と低く、波長短縮率kが大きいため小型化が難しく、
多段λ/4変成器を用いる場合はさらに基板のサイズが大
きくなるという問題があり、同時に、パターンが長くな
るため基板による誘電体損が増加し、信号損失が増え、
回路の低雑音化の障害となる。なお、インピーダンス変
換のため抵抗器を直列に入れる方法もあるが、信号損失
が増えるのでやはり障害となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような点
に鑑み、高誘電率の誘電体基板上に1段若しくは多段の
λ/4変成器を形成し、これをインピーダンス変換器とし
て使用することにより、小型で低損失のインピーダンス
変換器を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のインピーダンス変換器においては、マイク
ロストリップラインを用いて構成される回路において、
高誘電率の誘電体基板上にλ/4変成器を形成し、回路間
のインピーダンス整合を行うようにする。
【0006】または、前記λ/4変成器を多段形成し、回
路間のインピーダンス整合を行うようにする。
【0007】前記λ/4変換器を回路に用いる基板より高
い誘電率の誘電体基板上に厚膜の導体で形成し、回路間
に接続するようにする。
【0008】あるいは、前記λ/4変換器を薄膜の導体で
形成するようにしてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基づ
き図面を参照して説明する。図1は本発明によるインピ
ーダンス変換器の一実施例の要部平面図および断面図、
図2は図1のインピーダンス変換器の実装例の要部平面
図および断面図である。
【0010】図1はλ/4変成器を示したもので、1は誘
電体基板、2はマイクロストリップラインである。誘電
体基板1は回路に使用される通常の基板より比誘電率の
高い材料を用いる。誘電体基板1の材料が決まれば比誘
電率εr が決まり、必要とされるインピーダンスからマ
イクロストリップライン2のパターン幅wが決まる。マ
イクロストリップライン2は厚膜または薄膜の導体で形
成する。図2の11は回路基板、12は高インピーダンス線
路、13は低インピーダンス線路、14はインピーダンス変
換器である。インピーダンス変換器14は上記λ/4変成器
で、高インピーダンス線路12と低インピーダンス線路13
の間に介挿し、双方の線路に半田付け(15)し、インピ
ーダンス変換により2線路間のインピーダンス整合を行
う。前述のように、λg (線路内波長)は、λ(自由空
間での波長)に基板の比誘電率εr の平方根の逆数を乗
じた値に略短縮されるので、比誘電率εr が大きいほど
λg が短縮され、λ/4変成器の長さを小さくできる。こ
のため、誘電体基板1になるべく比誘電率εr の高い材
料を使用し、小型に形成できるようにする。そして、必
要に応じて多段のλ/4変成器を用いるようにする。
【0011】図3は線路の入力インピーダンスを表す図
で、入力端Z=-Lから負荷ZL を見たときの入力インピ
ーダンスZinは、線路が無損失であるとすると、 Zin=Zo×(ZL + jZo tanβL)/(Zo + jZL tanβL) ・・・・ L=λg/4 とすると、式は Zin・ZL=(Zoの2乗)
となり、λg/4 線路により高インピーダンスは低イン
ピーダンスに、低インピーダンスは高インピーダンスに
変換される。
【0012】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によるイ
ンピーダンス変換器によれば、高誘電率の誘電体基板を
用いてλ/4変成器を形成し、インピーダンス変換を行う
ものであるから、小型で低コストのインピーダンス変換
器を得ることができ、回路を小型化することができる。
また、比誘電率の異なる基板間の結合にも使用でき、機
器の設計の自由度を広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインピーダンス変換器の一実施例
の要部平面図および断面図である。
【図2】本発明によるインピーダンス変換器の実装例の
要部平面図および断面図である。
【図3】線路の入力インピーダンスの説明図である。
【図4】マイクロストリップラインでλ/4変成器を構成
した場合の一例である。
【符号の説明】
1 誘電体基板 2 マイクロストリップライン 11 回路基板 12 高インピーダンス線路 13 低インピーダンス線路 14 インピーダンス変換器 15 半田付け

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロストリップラインを用いて構成
    される回路において、高誘電率の誘電体基板上にλ/4変
    成器を形成し、回路間のインピーダンス整合を行うよう
    にしたインピーダンス変換器。
  2. 【請求項2】 マイクロストリップラインを用いて構成
    される回路において、高誘電率の誘電体基板上に多段の
    λ/4変成器を形成し、回路間のインピーダンス整合を行
    うようにしたインピーダンス変換器。
  3. 【請求項3】 前記λ/4変換器は、前記回路に用いる基
    板より高い誘電率の誘電体基板上に厚膜の導体で形成
    し、回路間に接続するようにした請求項1または2記載
    のインピーダンス変換器。
  4. 【請求項4】 前記λ/4変換器は、前記回路に用いる基
    板より高い誘電率の誘電体基板上に薄膜の導体で形成
    し、回路間に接続するようにした請求項1または2記載
    のインピーダンス変換器。
JP9286678A 1997-10-20 1997-10-20 インピーダンス変換器 Pending JPH11122009A (ja)

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