JPH042485Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH042485Y2 JPH042485Y2 JP1985139753U JP13975385U JPH042485Y2 JP H042485 Y2 JPH042485 Y2 JP H042485Y2 JP 1985139753 U JP1985139753 U JP 1985139753U JP 13975385 U JP13975385 U JP 13975385U JP H042485 Y2 JPH042485 Y2 JP H042485Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dielectric
- screw
- frequency
- resonant element
- dielectric resonator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 description 12
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 1
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 1
- 230000005684 electric field Effects 0.000 description 1
- 231100000989 no adverse effect Toxicity 0.000 description 1
Landscapes
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、マイクロ波帯の通信装置等に用いら
れる誘電体共振素子を備えた誘電体共振器に関す
るものである。
れる誘電体共振素子を備えた誘電体共振器に関す
るものである。
(従来の技術)
一般にマイクロ波帯域において、誘電体共振素
子を用いた誘電体共振器が発振器、バンドパスフ
イルタ等に採用されている。例えば、発振器に誘
電体共振器を用いた場合、誘電率が30〜40程度の
誘電体共振素子が使用されるが、誘電体共振素子
の誘電率等にバラツキがあるために発振周波数の
調整が必要である。この発振周波数の調整は金属
製のネジを誘電体共振素子と対向する位置に設
け、このネジを回してネジと誘電体共振素子との
距離を近付けまたは遠ざけて磁界モードの分布を
変えて行なつている。
子を用いた誘電体共振器が発振器、バンドパスフ
イルタ等に採用されている。例えば、発振器に誘
電体共振器を用いた場合、誘電率が30〜40程度の
誘電体共振素子が使用されるが、誘電体共振素子
の誘電率等にバラツキがあるために発振周波数の
調整が必要である。この発振周波数の調整は金属
製のネジを誘電体共振素子と対向する位置に設
け、このネジを回してネジと誘電体共振素子との
距離を近付けまたは遠ざけて磁界モードの分布を
変えて行なつている。
そこで、誘電体共振器の共振周波数を、電界
エネルギーをE、磁界エネルギーをHとすると共
振周波数は∝1/√EHで与えられる。
エネルギーをE、磁界エネルギーをHとすると共
振周波数は∝1/√EHで与えられる。
磁界は誘電体共振素子から出た磁力線のうち空
間を通る磁力線によるものであり、ネジを誘電体
共振素子に近づけると磁界が減少して周波数が高
くなり、またネジを誘電体共振素子から遠ざける
と磁界が増加して周波数が低くなる。
間を通る磁力線によるものであり、ネジを誘電体
共振素子に近づけると磁界が減少して周波数が高
くなり、またネジを誘電体共振素子から遠ざける
と磁界が増加して周波数が低くなる。
このように、ネジを調整手段として用いた従来
の誘電体共振器の構造を第2図に示す。第2図図
示のものは発振器に誘電体共振器を採用したもの
であり、1は発振回路、2は基板、3は誘電体共
振素子、4は枠、7はネジをそれぞれ示す。
の誘電体共振器の構造を第2図に示す。第2図図
示のものは発振器に誘電体共振器を採用したもの
であり、1は発振回路、2は基板、3は誘電体共
振素子、4は枠、7はネジをそれぞれ示す。
セラミツク等の高周波特性の良い基板2にトラ
ンジスタ等から成る発振回路1と周波数に応じた
大きさで円柱状の誘電体共振素子3とを設け、導
電性の良い金属製の枠4に基板2を収納し、誘電
体共振素子3の平面と対向する位置に設けられた
枠4の穴にネジ7を螺合し、ネジ7を回すことに
より誘電体共振素子3とネジ7との距離を変えて
発振周波数の調整を行なつていた。
ンジスタ等から成る発振回路1と周波数に応じた
大きさで円柱状の誘電体共振素子3とを設け、導
電性の良い金属製の枠4に基板2を収納し、誘電
体共振素子3の平面と対向する位置に設けられた
枠4の穴にネジ7を螺合し、ネジ7を回すことに
より誘電体共振素子3とネジ7との距離を変えて
発振周波数の調整を行なつていた。
(考案が解決しようとする問題点)
調整手段としてネジ7を用いた場合、枠4内に
位置する部分のネジ7自身がもつインダクタンス
L2と、ネジ7と誘電体共振素子3との間に生じ
る容量および誘電体共振素子3と枠4との間のス
トレー容量のトータル容量C2とで共振回路が構
成される。このインダクタンスL2とトータル容
量C2の共振周波数2は、誘電体共振器の共振
周波数と別に存在するものであり、通常この共
振周波数2を誘電体共振器の共振周波数に影
響を与えないように、共振周波数から相当離れ
た周波数に設計している。しかしながら、調整の
段階でネジ7を移動させることにより共振周波数
2も変化し、特にネジ7を誘電体共振素子3に
近付けたり遠ざけたりした時のインダクタンスL
2の増減方向とトータル容量の増減方向とが同じ
方向にあるので、共振周波数2の変化量が大き
く、共振周波数2が誘電体共振器の共振周波数
に接近し、誘電体共振器の発振が不安定となる
等の問題点があつた。
位置する部分のネジ7自身がもつインダクタンス
L2と、ネジ7と誘電体共振素子3との間に生じ
る容量および誘電体共振素子3と枠4との間のス
トレー容量のトータル容量C2とで共振回路が構
成される。このインダクタンスL2とトータル容
量C2の共振周波数2は、誘電体共振器の共振
周波数と別に存在するものであり、通常この共
振周波数2を誘電体共振器の共振周波数に影
響を与えないように、共振周波数から相当離れ
た周波数に設計している。しかしながら、調整の
段階でネジ7を移動させることにより共振周波数
2も変化し、特にネジ7を誘電体共振素子3に
近付けたり遠ざけたりした時のインダクタンスL
2の増減方向とトータル容量の増減方向とが同じ
方向にあるので、共振周波数2の変化量が大き
く、共振周波数2が誘電体共振器の共振周波数
に接近し、誘電体共振器の発振が不安定となる
等の問題点があつた。
本考案の目的は、このような従来の誘電体共振
器における問題点を解消したもので、共振周波数
2の変化量をきわめて小さくして、ネジによる
調整を行なつても誘電体共振器の共振周波数の近
傍に不要な共振がないようにし、安定した発振が
得られる誘電体共振器を提供することにある。
器における問題点を解消したもので、共振周波数
2の変化量をきわめて小さくして、ネジによる
調整を行なつても誘電体共振器の共振周波数の近
傍に不要な共振がないようにし、安定した発振が
得られる誘電体共振器を提供することにある。
(問題を解決するための手段)
かかる目的を達成するために、本考案による誘
電体共振器は所望の周波数に共振する誘電体共振
素子と、誘電体共振素子と対向する位置に設けら
れ、前記誘電体共振素子との距離を変化させて共
振周波数を調整する調整手段とで構成された誘電
体共振器において、該調整手段の前記誘電体共振
素子と対向する先端部を筒状としたものである。
電体共振器は所望の周波数に共振する誘電体共振
素子と、誘電体共振素子と対向する位置に設けら
れ、前記誘電体共振素子との距離を変化させて共
振周波数を調整する調整手段とで構成された誘電
体共振器において、該調整手段の前記誘電体共振
素子と対向する先端部を筒状としたものである。
(作用)
調整手段としてのネジの誘電体共振素子と対向
する先端部を筒状にしているので、ネジの誘電体
共振素子に対向する一番近い部分は鐶状をしてい
て従来の円柱状のものに比べてきわめて面積が小
さく、ネジと誘電体共振素子との間の容量が小さ
くなり、調整に際してネジを回しても容量の変化
がほとんどない。したがつて、不要共振の共振周
波数の変化量が小さく、予め誘電体共振器の共振
周波数から離れた周波数に不要共振を設定してお
けば、不要共振による悪影響が発生せず安定した
発振が得られる。
する先端部を筒状にしているので、ネジの誘電体
共振素子に対向する一番近い部分は鐶状をしてい
て従来の円柱状のものに比べてきわめて面積が小
さく、ネジと誘電体共振素子との間の容量が小さ
くなり、調整に際してネジを回しても容量の変化
がほとんどない。したがつて、不要共振の共振周
波数の変化量が小さく、予め誘電体共振器の共振
周波数から離れた周波数に不要共振を設定してお
けば、不要共振による悪影響が発生せず安定した
発振が得られる。
(実施例の説明)
以下、本考案による実施例を第1図を参照して
説明する。第1図は、本考案の誘電体共振器の一
実施例の断面図である。第1図において、第2図
の従来例と同じ部分には同一符号を付し、重複す
る説明を省略する。
説明する。第1図は、本考案の誘電体共振器の一
実施例の断面図である。第1図において、第2図
の従来例と同じ部分には同一符号を付し、重複す
る説明を省略する。
第1図において、5はネジ、6はネジ5の先端
部内側を筒状にくりぬいた凹部である。そして、
凹部6が誘電体共振素子3との対向するように枠
4の穴にネジ5を螺合し、ネジ5を回して周波数
調整を行なう。ネジ5と誘電体共振素子3との対
向する部分をみると、ネジ5は誘電体共振素子3
に対向する先端部内側に凹部6がくりぬかれたの
で鐶状であり、誘電体共振素子3に対向する面積
は小さい。そこで、ネジ5と誘電体共振素子3と
の間の容量をみると、ネジ5の先端の鐶状部分は
距離は近いが面積が小さく総体的に容量が小さ
い。なお、凹部6の底部は面積はあるが距離が遠
いので総体的に容量が小さい。したがつて、従来
の問題となつていた不要共振の要因の1つであつ
たネジ5と誘電体共振素子3との間の容量C1は
従来に比べて非常に小さくなる。
部内側を筒状にくりぬいた凹部である。そして、
凹部6が誘電体共振素子3との対向するように枠
4の穴にネジ5を螺合し、ネジ5を回して周波数
調整を行なう。ネジ5と誘電体共振素子3との対
向する部分をみると、ネジ5は誘電体共振素子3
に対向する先端部内側に凹部6がくりぬかれたの
で鐶状であり、誘電体共振素子3に対向する面積
は小さい。そこで、ネジ5と誘電体共振素子3と
の間の容量をみると、ネジ5の先端の鐶状部分は
距離は近いが面積が小さく総体的に容量が小さ
い。なお、凹部6の底部は面積はあるが距離が遠
いので総体的に容量が小さい。したがつて、従来
の問題となつていた不要共振の要因の1つであつ
たネジ5と誘電体共振素子3との間の容量C1は
従来に比べて非常に小さくなる。
そこで、容量C1とインダクタンスL1とで構
成される共振回路は容量C1が非常に小さいの
で、ネジ5を回してもインダクタンスL1は変化
するものの容量C1がほとんど変化せず、共振周
波数1はあまり移動しない。したがつて、誘電
体共振器の共振周波数から共振周波数1を予
め遠く離しておけば、共振周波数1はあまり移
動しないので誘電体共振器の共振周波数に近づ
くことがなく、発振を不安定にする不要な共振を
生じさせない。しかも、ネジ5の外形は従来と同
じ大きさであり、磁界モードの分布に与える影響
は従来と同じであり、誘電体共振器の共振周波数
が調整される調整周波数範囲は従来と同じであ
る。
成される共振回路は容量C1が非常に小さいの
で、ネジ5を回してもインダクタンスL1は変化
するものの容量C1がほとんど変化せず、共振周
波数1はあまり移動しない。したがつて、誘電
体共振器の共振周波数から共振周波数1を予
め遠く離しておけば、共振周波数1はあまり移
動しないので誘電体共振器の共振周波数に近づ
くことがなく、発振を不安定にする不要な共振を
生じさせない。しかも、ネジ5の外形は従来と同
じ大きさであり、磁界モードの分布に与える影響
は従来と同じであり、誘電体共振器の共振周波数
が調整される調整周波数範囲は従来と同じであ
る。
(考案の効果)
以上説明したように、本考案の誘電体共振器に
よれば、ネジの先端部を筒状としたので、誘電体
共振素子の近くに位置するネジの先端部分は面積
が非常に小さく、誘電体共振素子とネジとの間の
トータル容量は非常に小さいものとなり、誘電体
共振器のもつ共振周波数を調整するためにネジを
回しても、ネジと誘電体共振素子との間の容量C
1はほとんど変化せず、インダクタンスL1と容
量C1とからなる不要共振の共振周波数があまり
変化しない。したがつて、誘電体共振器の共振周
波数に接近することなく、発振に悪影響を与え
ず、安定した発振が行なわれる。また、ネジの外
形は従来と同じであるのでネジの出し入れによる
誘電体共振器の共振周波数の変化量は従来と同じ
であつて、調整周波数範囲が狭くなることなしに
不要共振を除去できる等のきわめて大きな効果を
奏する。
よれば、ネジの先端部を筒状としたので、誘電体
共振素子の近くに位置するネジの先端部分は面積
が非常に小さく、誘電体共振素子とネジとの間の
トータル容量は非常に小さいものとなり、誘電体
共振器のもつ共振周波数を調整するためにネジを
回しても、ネジと誘電体共振素子との間の容量C
1はほとんど変化せず、インダクタンスL1と容
量C1とからなる不要共振の共振周波数があまり
変化しない。したがつて、誘電体共振器の共振周
波数に接近することなく、発振に悪影響を与え
ず、安定した発振が行なわれる。また、ネジの外
形は従来と同じであるのでネジの出し入れによる
誘電体共振器の共振周波数の変化量は従来と同じ
であつて、調整周波数範囲が狭くなることなしに
不要共振を除去できる等のきわめて大きな効果を
奏する。
第1図は、本考案の誘電体共振器の構造の一実
施例を示す断面図、第2図は従来の誘電体共振器
の構造の一例を示す断面図である。 1……発振回路、2……基板、3……誘電体共
振素子、4……枠、5,7……ネジ、6……凹
部。
施例を示す断面図、第2図は従来の誘電体共振器
の構造の一例を示す断面図である。 1……発振回路、2……基板、3……誘電体共
振素子、4……枠、5,7……ネジ、6……凹
部。
Claims (1)
- 所望の周波数に共振する誘電体共振素子と、該
誘電体共振素子と対向する位置に設けられ、前記
誘電体共振素子との距離を変化させて共振周波数
を調整する調整手段とで構成された誘電体共振器
において、該調整手段の前記誘電体共振素子と対
向する先端部を筒状としたことを特徴とする誘電
体共振器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985139753U JPH042485Y2 (ja) | 1985-09-12 | 1985-09-12 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985139753U JPH042485Y2 (ja) | 1985-09-12 | 1985-09-12 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6247206U JPS6247206U (ja) | 1987-03-23 |
JPH042485Y2 true JPH042485Y2 (ja) | 1992-01-28 |
Family
ID=31045952
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985139753U Expired JPH042485Y2 (ja) | 1985-09-12 | 1985-09-12 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH042485Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4936688U (ja) * | 1972-06-30 | 1974-04-01 |
-
1985
- 1985-09-12 JP JP1985139753U patent/JPH042485Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6247206U (ja) | 1987-03-23 |
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