JPS619826A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPS619826A
JPS619826A JP13148184A JP13148184A JPS619826A JP S619826 A JPS619826 A JP S619826A JP 13148184 A JP13148184 A JP 13148184A JP 13148184 A JP13148184 A JP 13148184A JP S619826 A JPS619826 A JP S619826A
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徹 三宅
Yutaka Shimizu
豊 清水
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新田 正明
Kazuo Nakamura
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 1、産業上の利用分野 本発明は磁気テープ、磁気シート、磁気ディスク等の磁
気記録媒体に関するものである。
2、従来技術 一般に、磁気記録媒体は、磁性粉とバインダー樹脂等を
含む磁性塗料を支持体上に塗布、乾燥することによって
製造される。
こうした磁気記録媒体において、磁性層等のバインダー
樹脂として、ウレタン樹脂を使用することがよく知られ
ている。従来から公知のウレタン樹脂は、高分子ジオー
ルとジイソシアネートと鎖延長剤と(必要に応じて使用
する)架橋剤とから合成される。高分子ジオールとして
は、アジピン酸、ブタンジオール等から得られるポリエ
ステルジオールや、ポリエーテルジオール、ポリカーボ
ネートジオールが挙げられ、ジイソシアネートとしては
ジフェニルメタンジイソシアネート等が使用可能である
。また、鎖延長剤はエチレングリコール、ブタンジオー
ル等からなっており、架橋剤はポリオール類、ポリアミ
ン類等であってよい。
しかし、このような一般的なウレタン樹脂は、柔軟性に
は優れていても、硬さが不足するためにガイドピンや磁
気ヘッド等との摺接に対して磁気記録媒体の機械的強度
が不良となり、しかも走行性や粉落ちの面でも問題があ
る。
3、発明の目的 本発明の目的は、適度な柔軟性と共に充分な機械的強度
、耐久性を有し、走行性に優れかつ粉落ちも少なく、再
生出力特性の良い磁気記録媒体を提供することにある。
4、発明の構成及びその作用効果 即ち、本発明による磁気記録媒体は、降伏点を有するウ
レタン樹脂と、塩化ビニル系共重合体及びフェノキシ樹
脂の少なくとも一方と、比表面積がB E、T値で30
rn’/gp以上である磁性粒子とが磁性層に含有され
ていることを特徴とするものである。
本発明によれば、磁性層のバインダー樹脂成分として、
降伏点を有するウレタン樹脂を使用しているが、このウ
レタン樹脂は、第1図に曲線aで示す従来のウレタン樹
脂の特性に比べ、曲線すで例示して示すように降伏点Y
Pを有するウレタン樹脂であって、降伏点YPに至るま
では応力が加わっても伸びが非常に小さく、このために
ウレタン樹脂に適度な硬さが付与され、かつ降伏点YP
以降は破壊することな(応力と共に伸びる性質を示す。
従って、磁気記録媒体の機械的強度が向上して摺接時の
摩耗等の損傷、粉落ち等が大幅に少なくなり、走行性も
著しく改善されることになる。
特に、VTR用の磁気テープではエツジ折れ等がなく、
エツジ、近傍のコントロールトラックを保持してその機
能を良好に発揮させることができる。
上記降伏点−YPは、本発明のウレタン樹脂の性能にと
って重要であり、50〜600 kg/cJ、望ましく
は100〜560 kg/−の応力範囲(第1図の例で
は約290 kg/cd)で降伏点が存在するのが望ま
しい。
降伏点が存在する範囲が、応力50瞼/−以上とすれば
樹脂が柔かくなり易< 、600 kg/−を越えると
樹脂が硬り、もろくなり易い。
しかも、本発明によれば、磁性層の硬さ及び磁性粉の分
散性を増すために上記の塩化ビニル系共重合体(特に塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体:塩ビー酢ビ共重合体)
及び/又はフェノキシ樹脂を他のバインダー樹脂成分と
して含有せしめているので、磁性層の強度が更に向上し
たものとなっ及び/又はフェノキシ樹脂の量は従来知ら
れているものよりも少なくすることができる。従って、
塩化ビニル系共重合体及び/又はフェノキシ樹脂の量が
多いことによる磁性層の跪酊化、クランクの発生等をな
くす譜ことができる。
このためには、上記降伏点を有するウレタン樹脂と、塩
l化ビニル系共重合体及び/又はフェノキシ樹脂との配
合比は重量比で30 : 70〜80 : 20が望ま
しく 、35 : 65〜75 : 25が更によい。
第2図に示すように、この範囲を外れて、ウレタン樹脂
が少なくなると磁性層が脆弱化し、またウレタン樹脂が
多くなると磁性層の強度が不足し易い。いずた)が低下
し易い。
更に、本発明によれば、磁性層の磁性粉の表面積を30
rn”/gr以上にして(好ましくはその粒径をさらに
小さくして)いるので、媒体の再生出力、S/N比を著
しく向上させみことができる。この磁性粉の比表面積は
必要以上に大きくすると却って分散不良を生じるので、
上限を1’00 rri”/grとするのが望ましい。
なお、上記において、「比表面積」とは、単位重量あた
りの表面積をいい、平均粒子径とは全く異なった物理量
であり、例えば平均粒子径は同一であっても、比表面積
が大きなものと、比表面積が小さいものが存在する。比
表面積の測定は、例えばまず、磁性粉末を250℃前後
で30〜60分加熱処理しなから脱気して、該粉末に吸
着されているものを除去し、その後、測定装置に導入し
て、窒素の初期圧力を0.5 kg/ / rn’に設
定し、窒素により液体窒素温度(−195°C)で吸着
測定を行なう(一般にB、 E、 T法と称されている
比表面積の測定方法。詳しくはJ、Ame、Chem、
Soc、 60 309  (1938)を参照)。こ
の比表面積(BET値)の測定装置には、湯銭電池■な
らびに湯銭アイオニクス■の共同製造による「粉粒体測
定装置(カンタ−ソープ)」を使用することができる。
比表面積ならびにその測定方法についての一般的な説明
は「粉体の測定J  (J、M、DALLAVALLE
、CLYDEORRJr  共著、弁田日本化学全編、
丸善■昭和41年4月30日発行)にも記載されている
j。(なお前記「化学便覧」では、比表面積を単に表面
積(♂/gr)と記載しているが、本明細書における比
表面積と同一のものである。) 本発明に使用するウレタン樹脂は、上記の優れた性能を
発揮するには、分子中に環状炭化水素残基を有している
のがよい。この環状炭化水素残基は飽和環状炭化水素残
基であるのが好ましく、これには2価又は1価のシクロ
ペンチル基、シクロヘキシル基等、或いはこれらの誘導
体(例えばメチル基等のアルキル基置換体、塩素原子等
のハロゲン置換体)からなるものが挙げられる。これら
の飽和環状炭化水素残基はウレタン樹脂に適度な硬さを
付与する点、及び原料入手性の面から望ましいものであ
る。また、この環状炭化水素残基の結合位置は、ウレタ
ン樹脂分子の主鎖中であるのがよいが、その側鎖に結合
していてもよい。また、ウレタン樹脂中での環状炭化水
素残基をもつ構成成分の量を変化させることにより、任
意のガラス転移点(Tg)をもつウレタン樹脂を得るこ
とができ、Tgとしては一30℃〜100℃、好ましく
は0℃〜90℃である。−30℃よりTgが低いと軟か
すぎて充分な膜強度を得にくく、また100℃よりTg
が高いと膜がもろくなり易い。
本発明に使用するウレタン樹脂はポリオールとポリイソ
シアネートとの反応によって合成可能である。この際、
上記環状炭化水素残基を導入するには、次の(11〜(
4)゛の方法を採用することができる。
[1)、ポリオール(例えば高分子ジオール)の原料と
なる多価アルコールとして、予め環状炭化水素残基を有
した多価アルコールを用いる方法。
(2)、上記ポリオールの原料となる有機二塩基酸(ジ
カルボン酸)として、予め環状炭化水素残基を有したジ
カルボン酸を用いる方法。
(3)、上記(1)と(2)の多価アルコール及びジカ
ルボン酸をポリオールの原料に用いる方法。
(4)、上記(11〜(3)のいずれかと併用して、或
いは単独で、鎖延長剤として予め環状炭化水素残基を有
した多価アルコールを用いる方法。
例えば、上記ウレタン樹脂を得る合成方法として、1.
4−ジ−ヒドロキシメチルシクロヘキサン とアジピン酸(HOOC−(C鳴−COOH)とから得
られるポリエステルポリオールをメチレン−ビス−フェ
ニルイソシアネート でウレタン化する方法が挙げられる。この際、鎖延長剤
は上記の1,4−ジ−ヒドロキシメチルシクロヘキサン
又は他のジオール(例えばブタン−1,4−ジオール)
であってよい。
環状炭化水素残基を予め有していてよい上記多価アルコ
ールは、上記した如くエチレングリコール構造の分子鎖
中にシクロヘキシル基を有するものが使用可能であるが
、そうした構造以外にもプロピレングリコール、ブチレ
ングリコール、ジエチレングリコールなどのグリコール
類もしくはトリメチロールプロパン、ヘキサントリオー
ル、グリセリン、            トリメチロ
ールエタン、ペンタエスリトールなどの多価アルコール
類もしくはこれらのグリコール類、又はその構造中に環
状炭化水素残基を有するものが使用できる。また、使用
可能な二塩基酸はフタル酸、二重化リルイン酸、マレイ
ン酸等、又はこれらの分子中に環状炭化水素残基を有す
るものも挙げられる。上記のポリオールに代えて、S−
カプロラクタム、α−メチル−1−カプロラクタム、S
−メチル−3−カプロラクタム、T−ブチロラクタム等
のラクタム類から合成されるラクトン系ポリエステルポ
リオール;またはエチレンオキサイド、プロピレンオキ
サイド、ブチレンオキサイドなどから合成されるポリエ
ーテルポリオール等も使用してよい。
これらのポリオールは、トリレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、メチレンジイソシアネ
ート、メタキシリレンジキソシアネート等のイソシアネ
ート化合物と反応せしめ、これによってウレタン化した
ポリエステルポリウレタン、ポリエーテルポリウレタン
が合成される、これらの本発明に係るウレタン樹脂は通
常は主として、ポリイソシアネートとポリオールとの反
応で製造され、そして遊離イソシアネート基及び/又は
ヒドロキシル基を含有するウレタン樹脂またはウレタン
プレポリマーの形でも、あるいはこれらの反応性末端基
を含有しないもの(例えばウレタンエラストマー〇形)
であってもよい。
また、使用可能な鎖延長剤は、上記に例示した多価アル
コール(分子中に環状炭化水素残基を有していてよいし
、或いは有していなくてもよい。)であってよい。
なお、バインダー樹脂として上記のウレタン樹脂と共に
、フェノキシ樹脂及び/又は塩化ビニル系共重合体も含
有せしめているので、磁性粉の分散性が向上し、その機
械的強度が増大する。但、フェノキシ樹脂及び/又は塩
化ビニル系共重合体のみでは層が硬(なりすぎるが、こ
れはポリウレタンの含有によって防止でき、支持体又は
下地層との接着性が良好となる。
使用可能なフェノキシ樹脂には、ビスフェノールAとエ
ピクロルヒドリンの重合より得られる重(但、n=82
〜13) 例えば、ユニオンカーバイド社製のPKHC。
PKHH,PKHT等がある。
また、使用可能な上記の塩化ビニル系共重合体としては
、 で表わされるものがある。 この場合、ット における!及びmから導き出されるモル比は、前者のユ
ニットについては95〜50モル%であり、後者のユニ
ットについては5〜50モル%である。また、Xは塩化
ビニルと共重合しうる単量体残基を表わし、酢酸ビニル
、ビニルアルコール、無水マレイン酸等からなる群より
選ばれた少なくとも1種を表わす。(n+m)として表
わされる重合度は好ましくは100〜600であり、重
合度が100未満になると磁性層等が粘着性を帯びやす
< 、600を越えると分散性が悪くなる。上記の塩化
ビニル系共重合体は、部分的に加水分解されていてもよ
い。塩化ビニル系共重合体として、好ましくは塩化ビニ
ル−酢酸ビニルを含んだ共重合体(以下、「塩化ビニル
−酢酸ビニルを含んだ共重合体」という。)が挙げられ
る。塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体の例としては、
塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル−無水マレイン酸の各共重合体等が挙げ
られ、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体の中でも、部
分加水分解された共重合体が好ましい。上記の塩化ビニ
ル−酢酸ビニル系共重合体の具体例としては、ユニオン
カーバイド社製の「VAGH」、「■・YHHJ、rV
McHJ 、積木化学■製の「エスレソクA」、「エス
レソクA−5J、rエスレソクC」、「エスレソクM」
、電気化学工業■製の「デンカビニル1000 G J
、[デンカビニル100OWJ等が使用できる。
また、上記以外にも、バインダー樹脂として繊維素系樹
脂が使用可能であるが、これには、セルロースエーテル
、セルロース無機酸エステル、セルロース有機酸エステ
ル等が使用できる。セルロースエーテルとしては、メチ
ルセルロース、エチルセルロース等が使用できる。セル
ロース無機酸エステルとしては、ニトロセルロース、硫
酸セルロース、燐酸セルロース等が使用できる。また、
セルロース有機酸エステルとしては、アセチルセルロー
ス、プロピオニルセルロース、ブチリルセルロース等が
使用できる。これら繊維素系樹脂の中でニトロセルロー
スが好ましい。
本発明の磁気記録媒体を構成する層のバインダー樹脂と
しては、前記したものの他、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂、反応型樹脂、電子照射硬化型樹脂が使用されてもよ
い。
熱可塑性樹脂としては、軟化温度が150℃以下、平均
分子量が10,000〜200,000 、重合度が約
200〜2,000程度のもので、例えばアクリル酸エ
ステル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステ
ル−塩化ビニリデン共重合体、アクリル酸エステル−ス
チレン共重合体等が使用される。
熱硬化性樹脂または反応型樹脂としては、塗布液の状態
では200.000以下の分子量であり、塗布乾燥後に
は縮合、付加等の反応により分子量は無限大のものとな
る。また、これらの樹脂のなかで樹脂が熱分解するまで
の間に軟化または熔融しないものが好ましい。具体的に
は、例えばフェノール樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、
メラミン樹脂、アルキッド樹脂等である。電子線照射硬
化型樹脂としては、不飽和プレポリマー、例えば無水マ
レイン酸タイプ、ウレタンアクリルタイプ、ポリエステ
ルアクリルタイプ等が挙げられる。
本発明の磁気記録媒体において、磁性層中には、更にカ
ーボンブランクを添加してよい。このカーボンブランク
は導電性のあるものが望ましいが、遮光性のあるものも
添加してよい。こうした導電性カーボンブランクとして
は、例えばコロンビアカーボン社製のコンダクテソクス
(Conductex )975(比表面積25Onf
/g、粒径24mμ) 、:lンダクテソクス900(
比表面積125m/g、粒径27mμ)、カボソト社製
のパルカン(Cabot Vulcan)XC−72(
比表面積254nf/g、粒径30mu)、ラーベン1
040.420、三菱化成■製の#44等がある。遮光
性カーボンブランクとしては、例えばコロンビアカーボ
ン社製のラーベン2000 (比表面積190%/g、
粒径1Bmμ) 、2100.1170.1000、三
菱化成■製の#100 、#75、#40、#35、#
30等が使用可能である。カーボンブランクは20〜3
0mμ好ましくは21〜29mμの粒径を有しているの
がよいが、その吸油量が90m lt (D B P>
 /100g以上であるとストラフチャー構造をとり易
く、より高い導電性を示す点で望ましい。
上述の、環状炭化水素残基を有するウレタン樹脂をバイ
ンダー樹脂として含む層は、例えば第2図に示すように
、支持体1の磁性層2である。磁性層2とは反対側の面
に80層3が設けられている。、(BC層は必要に応じ
て設けてもよく、あるいは設けなくてもよい。)磁性層
2に使用されるBET値30 m /、gr以上の磁性
粉末、特に強磁性粉末としては、r  FexOB、C
O含有1− F ezOB、Feρ<−Co含有F e
5q等の酸化鉄磁性粉;Fe、Ni5Co、Fe−Ni
−Co合金、Fe−Mn−Zn合金、Fe−Ni−Zn
合金、Fe−G。
−Ni−Cr合金、Fe−Co−N1−P合金、Co−
Ni合金等F e % N l % G o等を主成分
とするメタル磁性粉等各種の強磁性粉が挙げられる。
また、磁性層2には、公知の潤湧剤(例えば)くルミチ
ンrI!>をはしめ、公知の分散剤(例えば粉レシチン
)、研磨剤く例えば溶融アルミナ)、帯電防止剤(例え
ばグラファイト)等を添加してよい。
なお、80層3に含有せしめられる非磁性粉としては、
カーボンブランク、酸化珪素、酸化チタン、酸化アルミ
ニウム、酸化クロム、炭素珪素、化亜鉛、二酸化モリブ
デン、炭酸カルシウム等からなるもの、好ましくはカー
ボンブラ・ツク(特に導電性カーボンブランク)および
/又は酸化チタンからなるものが挙げられる。これらの
非磁性粉をBC層に含有せしめれば、BC層の表面を適
度に荒らして(マント化して)表面性を改良でき、また
カーボンブランクの場合にはBC層に導電性を付与して
帯電防止効果が得られる。カーボンブラックと他の非磁
性粉とを併用すると表面性改良(走行性の安定化)と導
電性向上の双方の効果が得られ、有利である。
また、第3図の磁気記録媒体は、磁性層2と支持体1と
の間に下引き層(図示せず)を設けたものであってよく
、或いは下引き層を設けなくてもよい(以下同様)。
また、支持体1の素材としては、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリプロピレン等のプラスチック、AI!、Z
n等の金属、ガラス、BN、Siカーバイド、磁気、陶
器等のセラミックなどが使用される。
なお、上記の磁性層、80層の塗布形成時には、各塗料
中の架橋剤としての多官能イソシアネートを所定量添加
しておくのが望ましい。こうした架橋剤としては、既述
した多官能ポリイソシアネートの他、トリフェニルメタ
ントリイソシアネート、トリス−(p−イソシアネート
フェニル)チオホスファイト、ポリメチレンポリフェニ
ルイソシアネート等が挙げられる。
第4図は、他の磁気記録媒体を示すものであるが、第3
図の媒体の磁性層2上にOCN 4が設けられている。
この00層4は、磁性層2を損傷等から保護するために
設けられるが、そのために滑性が充分である必要がある
。そこで、00層4のバインダー樹脂として、上述の磁
性層2に使用したウレタン樹脂を(望ましくはフェノキ
シ樹脂および/または塩化ビニル系共重合体を併用して
)使用してよい。00層4の表面粗さは特にカラーS/
Nとの関連でRa≦0.01μs 、Rmax≦0.1
3 p mとするのがよい。この場合、支持体1の表面
粗さをRa≦0.01μs 、 Rmax≦0013μ
鋼とし、平滑な支持体1を用いるのが望ましい 第5図は、磁気ディスクとして構成された磁気記録媒体
を示し、支持体1の両面に上述と同様の磁性層2.00
層4が夫々設けられている。
5、実施例 以下、本発明を具体的な実施例につき説明する。
表−1に示す成分をボールミルに仕込み、分散させた後
、この磁性塗料を1μmフィルターで濾過後、多官能イ
ソシアネート5部を添加し、リバースロールコータにて
支持体上に5μm厚みに塗布してスーパーカレンダーを
かけ、l/2インチ幅にスリ7トしてビデオテープ(各
実施例、比較の「実」は実施例を、「比」は比較例を表
わす。
(以下、余白次頁へ続く) 表−1 上記の各側によるビデオテープについて次の測定を行な
った。
RF出カニ RF出力測定用VTRデツキを用いて4MHzでのRF
小出力測定し、100回再生後の、当初の出力に対して
低下している値を示した。
(単位:dB) スキュー値: 画像再生時のタイミングのズレの大きさを表わすパラメ
ーターで、100回再生後、基準信号(CRT画面上を
約64μsecで走査する信号)に対してどれだけズレ
るのかを測定し、値が小さい程、ズレが小さく画像が乱
れていないことを示す。
ジッター値: RHの高温多湿下で走行回数0回、100回後の各ジッ
ターを測定した。
それぞれの例のビデオテープの性能を表−2に示した表
−2 但、実−1をOdBとして比−1のRF小出力100パ
ス後のオーディオ出力変動を測定した。
実−2をOdBとして比−2のRF小出力100パス後
のオーディオ出力変動を測定した。
実−1をOdBとして実−3のRF小出力100パス後
のオーディオ出力変動をi!l111定した。
低下、余白次頁へ続く) 上記の結果から、本発明に基いて磁性層を形成した実施
例では、テープ性能が著しく向上することが分る。但、
比−3と比−4はRF小出力ほとんど差がなく比−4は
比−3に比べてQ、3dB高いにすぎなかったが、いず
れも本発明の実施例のものより悪かった。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すものであって、第1図はウ
レタン樹脂の応カー伸び率の関係を示す曲線図、 第2図はウレタン樹脂と塩化ビニル系共重合体との配合
比によるRF小出力変化を示すグラフ、第3図、第4図
、第5図は各側による磁気記録媒体の一部分の各拡大断
面図 である。 なお、図面に用いられている符号において、2・・・・
・・・・・・・・・・・・・・磁性層3・・・・・・・
・・・・・・・・・・・バックコート層(BC層)4・
・・・・・・・・・・・・・・・・・オーバーコート層
(00層)である。 代理人 弁理士 逢 坂   宏 1」

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、降伏点を有するウレタン樹脂と、塩化ビニル系共重
    合体及びフェノキシ樹脂の少なくとも一方と、比表面積
    がBET値で30m^2/gr以上である磁性粒子とが
    磁性層に含有されていることを特徴とする磁気記録媒体
JP13148184A 1984-06-25 1984-06-25 磁気記録媒体 Granted JPS619826A (ja)

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