JPS6173432A - エコ−除去装置 - Google Patents

エコ−除去装置

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JPS6173432A
JPS6173432A JP19611184A JP19611184A JPS6173432A JP S6173432 A JPS6173432 A JP S6173432A JP 19611184 A JP19611184 A JP 19611184A JP 19611184 A JP19611184 A JP 19611184A JP S6173432 A JPS6173432 A JP S6173432A
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JP
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polarity
echo
value
signal
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JP19611184A
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Akira Kanemasa
金政 晃
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/02Details
    • H04B3/20Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other
    • H04B3/23Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other using a replica of transmitted signal in the time domain, e.g. echo cancellers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、2線双方向デイジタル伝送を実現するための
エコー除去装置に関する0 (従来技術の問題点) ベア線を用いて2線双方向デイジタル伝送を実現するた
めの公知の技術としてエコーキャンセラが知られている
(アイイーイーイー・トランザクションズ・オン番アク
ーステイクス・スヒーチ・アンド・シグナル・グロセツ
シング(IEBETRANSACTIONS ON A
COU8TIC8,5PEECH。
AND 5IGNAL PROCE8SING ) 2
7巻6号。
1979年、768〜781ページ)。エコーキャンセ
2はエコーのインパルス応答の長さ分のタップ係数を持
つ適応型(アダプティブ)フィルタを用いて送出データ
系列に対応した擬似エコー(エコーレプリカ)を生成す
ることにより、2線74線変換回路にて送信回路から受
信回路に漏れ込むエコーを抑圧するように動作する口こ
の時、適応フィルタの各タッグ係数は、エコーと受信信
号が混在した混在信号からエコーレプリカを差引いた差
信号と送出データとの相関をとることによシ遂次修正さ
れる。このような適応フィルタの係数修正即ちエコーキ
ャンセラの収束アルゴリズムについては前記参考文献に
記載されており、その代表的なものとして、ストキャー
ステック・イタレーション61ノνゴリズム(5toc
hastic iterationalgorithm
 )とサイン・アルゴリズムが知られているコ 2線双方向デイジタル伝送を実現するには、LSI化が
必要であり、最近著しい技術進歩をとげているディジタ
ル・デバイス技術を適用できる方式が望ましい。この時
、前述の適応型フィルタとしてディジタルフィルタを用
いて構成しようとすると、アナログ/ディジタル(A/
D )コンバータ及びディジタル/アナログCD/A>
コンバータが必要となる。このうちD/Aコンバータの
所要ビット数はシステムの要求栄件から定まり、例えば
公衆通信網の加入者線への応用では、12ビット程度必
要とされるロ一方、A/Dコンバータの所要ビット数は
、システム条件のみならず、前述のエコーキャンセラの
収束アルゴリズムにも依存する。
例えば、公衆通信網の加入者線に応用する場合、ストキ
ャーステック・イタレージ、ン・アルゴリズムを採用す
ると8ビット程度必要であるのに対し、サイン・アルゴ
リズムでは1ビツトですむという特徴がある。ところが
、サイン・アルゴリズムでは、前述の差信号の極性によ
り、適応フィルタのタップ係数の修正を行なうため、差
信号中に含まれている残留エコーの極性と差信号の極性
とが一致しなくなると、適応動作が不可能になるという
問題が生じる。例えば、伝送路符号としてバイ7工−ズ
符号のような2値打号を使用した場合、受信信号の存在
によシ、残留エコー(エコーとエコーレプリカとの差)
レベルが受信信号レベルと同等程度になると前述の問題
が発生する。そこで。
この問題を解決するための従来技術について次に述べる
第5図は、サイン・アルゴリズムを採用した場合のエコ
ーキャンセラの従来例を示したものである。ここで第5
図の回路は、2線伝送路4を介して対向で接続されてい
るものとする。加入者ケーブルを対象とすれば、一方は
局側に、他方は加入者側に設置される0ここでは説明゛
を簡単にするために、ベースバンド伝送を仮定し、第5
図を加入者側回路として説明する。
第5図において、入力端子1には2値データ系列が供給
され送信部3及びアダグチイブ・ディジタルフィにり8
に人力される。送信部3にて、2値データ系列は伝送路
符号に変換された後、ハイブリッド・トランス(HYB
)3を介して2線伝送路4に送出される。一方、送信部
2にて発生された送信信号の一部はエコー成分としてハ
イブリッド・トランス3の出力に現われローパス・フィ
ルタ(LPF)5に供給される。また、第5図の回路に
対向した相手@(今の説明では局側となる)から送出さ
れた受信信号は、2線伝送路4及びハイブリッド・トラ
7ス3(r−介してローパス・フィルタ5に供給される
。従って、ローパス・フィルタ5の出力は、受信信号と
エコーが混在した′6!、狂信号となる0なおローパス
・フィルタ5の役割は、所望の信号帯域以外の周波数成
分を抑圧することで6る。ローパス・フィルタ5の出力
は減算器10に供給される。ここで、アダグチイブ・デ
ィジタルフィルタ8、D/人コンバータ(DAC)9、
減算器10、加算器11、極性判定回路12及び乗算器
13から成る閉ループ回路は、ロドパス・フィルタ5の
出力である混在信号中のエコーを除去するように動作す
る。これは、アダプティブ・ディジタルフィルタ8がエ
コーレグリカを生成することにより実現される。そこで
アダプティブ・ディジタルフィルタ8について詳細に説
明する。
第6図は、第5図のアダプティブ・ディジタルフィルタ
8の詳細ブロックを示したものであるロ第6図における
入力信号105及び106はそれぞれ第5図の入力端子
1から供給された2値データ系列(+1または−1の値
をとる)及び乗算器13の出力に対応している。また、
第6図における出力信号107は、第5図のアダプティ
ブ・ディジタルフィルタ8の出力信号に対応している。
2値データ系列105は、遅延素子1008、乗算器1
01゜。
101、、・・・・・、l0IB−1及び係数発生器A
Or AI +・・・・・。
AR−1に供給される01秒の遅延、を与える遅延素子
100+ −100t、・・・・; 100N/R−1
は、こ。順に接続されており、各々クリラグ・フロッグ
で実現することができる口ここでN及びRは正整数であ
シ、RはNの約数とする。また2値データ系列105の
データレートは1/Tビット/秒である。遅延素子10
01(i=1.2.・・・・・、N/FL−1沙出力は
それぞれ、乗算器101・ 101+1・・・・・、 
101、、、−1及J’      j   p び係数発生器A A や1.・・・・・*Aj+1(−
1に供給さJ+   4 れる。但し、j=ix几である。乗算器101k。
101にや8.・・・・・、101i。N−R(k=o
tL・・・・・、R−1)では、それぞれ係数発生器A
k、人1(+Re・・・・・。
Akや、−8の出力である各係数と入力データが掛けら
れた後、各乗算結果は、すべて加算器102kに入力さ
れ加算されるaR個の加算器102o、102.。
・・・・・、102.−1の出力はスイッチ103の入
力接点となる0スイツチ103はT秒を周期とする接点
スイッチであり、R個の加算器102゜、102.、・
・・・・。
102 ト1の出力をこの順1c T/R秒毎に選択し
て出力し、出力信号107となる。出力信号107はエ
コーレプリカであり、T/R秒毎にエコーレプリカが発
生される。几は補間定数(インターボレージ、ン・7ア
クタ)と呼ばれ、所要の信号帯域内でエコーを除去する
ために通常Rは2以上の整数となる。一方、スイッチ1
03と同期して動作するスイッチ104は、スイッチ1
03と入出力が逆転している。即ちスイッチ104は、
入力信号106をT/R秒毎にR個の接点に項番に分配
する機能を果す。スイッチ104の各接点出力は同期し
て動作するスイッチ105に対応した接点に入力される
信号経路に存在する係数発生器に供給されている。次に
係数発生回路について詳細に説明する0第7図は第6図
の係数発生器Az(l=0.i。
・・・・・、N−1)の詳細ブロック図を示したもので
ある。第7図の入力信号200は、第6図における2値
データ系列105又は遅延素子100..1002゜・
・・・・+100N/R−1の出力信号に対応している
ロー!!た、第7図の入力信号201は、第6図におけ
るスイッチ104の接点出力に対応している。さらに、
第7図の出力信号203は、第6図における係数発生器
Alの出力に対応している。第7図において入力信号2
00及び201は乗算器204 K供給されその乗算結
果は加算器205の一方の入力となる。加算器205の
出力はT秒の遅延素子206を介して帰還されており、
T秒毎に行なわれる係数の更新は、乗算器204に供給
されている入力信号200及び201の相関値を1サン
プル前の係数値に加えることによシ実現される0出力信
号203が係数である。
以上第6図及び第7図を参照して説明した第5図の1ダ
プテイブ・ディジタルフィルタ8によシ発生されたエコ
ーレプリカは、D/Aコンバータ9に供給され、ディジ
タル信号からアナログ信号に変換されて減算器10の一
方の入力となる。減算器10では、ローパスフィルタ5
の出力信号である混在信号(=〔エコー〕+〔受信信号
〕)からエコーレプリカを差引いた差信号(=〔残留エ
コー〕+〔受信信号〕。但し〔残留エコー〕=〔エコー
〕−〔エコーレプリカ〕)が得られ、受信部6、加算器
11及び振幅制御回路14に供給される。受信部6では
、クロックの抽出、受信信号の復調などが行なわれ、識
別されたデータは出力端子7に現われる。振幅制御回路
14は、ランダム信号発生器15にて発生されたランダ
ム信号の最大振幅値を、減算器10の出力である差信号
の振幅又は電力を参照して制御するという機能を果す。
振幅制御回路14にて制御された最大振幅をもつランダ
ム信号は、加算器11の一方の入力となる。
減算器10の出力である差信号と、振幅制御回路14の
出力である振幅制限を受けたランダム信号は加算器11
にて加算された後、極性検出器12にてその極性のみ検
出される。さらに、極性検出器12の出力は乗算器13
にて2α(αは正数)倍された後、誤差信号としてアダ
1テイブ・ディジタルフィルタ8に供給される。第6図
の入力信号106が誤差信号に対応している。ここで前
述のアダグチイブ・ディジタルフィルタ8が適応動作を
行なうためには極性検出器12にて、残留エコーの極性
を正しく検出することが必要となる。ところが減算器1
0の出力である差信号の中には、受信信号が含まれてい
るから、第5図において、減算器10の出力を直接極性
検出器12に入力したと仮定すると、残留エコーレベル
が受信号レベルと同等程度になると、極性検出器12の
出力では残留エコーの極性が正確に得られなくなってし
まう。従って、アダグチイブ・ディジタルフィルタ8の
適応能力が失なわれることになる。そこで、従来は、第
5図に示したように加算器11.振幅制御回路14及び
ランダム信号発生器15を付加して、減算器10の出力
信号である差信号に受信信号レベルと同等程度のランダ
ム信号を加えることによシアダプティブ・ディジタルフ
ィルタ8の適応動作を保証するという方法が用いられて
いた口この方法は、受信信号と同等レベルのランダム信
号を差信号に加えることにより、受信信号管キャンセル
する確率を発生させる。この確率は極性恢出器12にて
残留エコーの極性が正しく得られる確率となるから、ア
ダグチイブ・ディジタルフィルタ8の適応動作が保証さ
れることになる。
ところが、第5図に示した従来の方法では、ランダム信
号の発生が必要となると共に、所望のエコー抑圧度を得
るためには、差信号に加えるべきランダム信号の最大値
を受信信号レベルと同程度に保つという複雑な制御を必
要としハードウェア規模が大きくなるという欠点があっ
た。また、誤差信号の極性を用いてタッグ係数の更新を
行っているため、サイン・アルゴリズムを採用した従来
の方法では、収束時間が長いという欠点があった。
(発明の目的) そこで本発明の目的は、制御が簡単でかつハードウェア
規模の小さいエコー除去の方法′II:S供することに
ある。
また、本発明の別の目的は、収束時間の短いエコー除去
の方法を提供することにある。
(発明の構成) 本発明によれば、2線/4@変換回路の4線側にて、送
信回路より受信回路へ漏れ込むエコーを除去する際に、
送信データ及び誤差信号を受けエコーレプリカを生成す
るためのアダグチイブ・フィルタと、該エコーと受信信
号が混在した混在信号と該エコーレプリカとの差を得る
ための減算器と、該減算器の出力を標本化し保持するた
めの複数個のサンプル・ホールド回路と、該複数個のサ
ンプル・ホールド回路の出力を周期的に順次切換えて選
択出力するためのスイッチと、該減算器の出力と該スイ
ッチの出力との和もしくは差を得るための演算回路と、
該演算回路の出力の極性を判定するための第1の極性検
出器と、該エコーレプリカの極性を判定するための第2
の極性検出器1.と、該第1の極性検出器の出力と該第
2の極性検出器の出力との相関を得るための相関器と、
該相関器の出力を定数倍するための重みづけ回路とを少
なくとも具備し、該重みづけ回路の出力に該第1の極性
検出器の出力を極性として付与して得た該誤差信号を該
アダグチイブ・フィルタKi還させるように構成したこ
とを特徴とするエコー除去装置が得られる。
(発明の原理) 本発明の第1のポイントは、受信アイパターンの特性に
注目し、受信信号がキャンセルされる確率が零にならな
いように以下のように構成した口即ち2短杆号系を含む
伝送路符号の受信アイパターンの特性によれば、現在の
値と、l−1秒(lは正整数)前の値がほぼ同一の値又
は、逆極性で各々の絶対値がほぼ同一の値となる確率の
最小値は零でないある正の値をとる口従って差信号(=
残留エコー十受信信号)について、現在の値と/−T秒
前の値の差又は和をとることによυ、受信信号成分は零
でないある正の値の確率でキャンセルされることになる
。それ故、その差又は和の極性を検出すれば、残留エコ
ーの符号が零でないある正の値の確率で検出できるから
、アダプティブ・フィルタの適応動作が保証される。
本発明の第2のポイントは、アダグチイブ・フィルタの
タッグ係数の更新の際ステップサイズを適応的に変化さ
せるという点にある。本発明では残留エコーが大きい場
合には、擬似エコーの極性と残留エコーの極性とが強い
相関をもつのに対し、残留エコーが小さい場合には両者
は相関をもたないという点に注目し、前記相関値に依存
して、ステップ・サイズを適応的に変化させる。それ故
、収束時間を従来に比べて大幅に短縮することが可能と
なる。
(実施例) 次にV而を参照して本発明について詳細に説明する。
第1図は、本の発明の一実施例を示すブロック図である
。同図において、第5図と同一の参照番号を付与された
機能ブロックは、第5図と同一の機能をもつものとする
。第1図と第5図の相異点は、減算器16、丈ングル・
ホールド回路SH,。
SH,、・・・・・、SHR及びスイッチ17から成る
回路と、補間フィルタ22の有/無と、極性検出器19
、相関器20及び乗算器21から成る回路の3点であり
、その他の構成は第5図と全く同一である。これらの相
異点について説明する前に全体の構成について簡単に述
べる。入力端子1に供給された2値データ系列は、送信
部2及びアダプティブ・ディジタルフィルタ8に供給さ
れる。送信部2にて2値データ系列は伝送路符号に変換
された後、ハイブリッド・トランス3を介して2線伝送
路4へ送出される。ここに、ハイブリッド・トランス3
のインピーダンス不整合に起因して、送信部2の出力が
受信回路へエコーとして漏れ込みローパス・フィルタ5
に供給される。一方、受信信号も伝送路4及びハイブリ
、ド・トランス3を介してローパス・フィルタ5に供給
される0ローパス・フィルタ5にて不要な高周波成分を
抑圧された混在信号(=〔エコー〕+〔受信信号〕)は
減算器10に供給される口そこで、アダプティブ・ディ
ジタルフィルタ8にて生成された擬似エコ     一
(エコーレプリカ)は、D/Aコンバータ9によりアナ
ログ信号に変換された後、補間フィルタ22を介して減
算器10に入力される0従って、減算器10の出力でち
る差信号(=〔混在信号〕−〔エコーレプリカ〕=〔エ
コー〕+〔受信信号〕−〔エコーレプリカ〕)の成分の
うち、残留エコー(=〔エコー〕−〔エコーレグリカ〕
)が受信信号に比べて十分小さくなれば、受信信号は受
信部6にて正確に復調され、出力端子7には受信された
2値データ系列が現われる。なお、補間フィルタ22け
、 I)/Aコンバータ9の出力に含まれている高調波
成分を抑圧する機能を果すものである。
ここで、アダグチイブ・ディジタルフィルタ8.1)/
Aコンバータ9、補間フィルタ22、減算器10、減算
器16、極性検出器12及び乗算器13から成る閉ルー
プ回路は、アダプティブ・ディジタルフィルタ8の適応
動作を実現するものである。アダグチイブ・ディジタル
フィルタ8の構成については、第5図の従来例で説明し
たものと同様に、第6図及び第7図の構成と同一で良い
。極性検出器12の出力は乗算器13にで、乗算器21
の出力と掛けられ誤差信号としてアダプティブ・ディジ
タルフィルタ8に供給される0次に極性検出器12の出
力と、減算器10の出力である差(8号中の残留エコー
成分の極性との関係について詳細に説明するが、その前
に伝送路符号について述べる。
第2図は、2値打号の代表例を示したものであり同図(
alはパイ7工−ズ符号を、(blはMSK(ミニマム
・シフト・キーイング)符号のパルス波形をそれぞれ示
す。第2図(alに示したように、バイフェーズ符号で
は@0”及び“1″のデータに対し極性の反転したパル
ス波形を割当てる、両者のパルスは共に、1ビット幅T
秒の中心で極性が反転しておυ、1ビツト内で正負がパ
ラ/スしているという特徴をもっている。これに対し、
第2図[blに示したように、MSK符号では4種類の
パルス波形を用意する。即ち、@0”及び111のデー
タに対しそれぞれ極性の反転した■モードとOモードの
2種類のパルス波形を用意する。これら2種類のモード
遷移は、第2図(blの太い矢印で示されておリ、現時
点のモードは、1ビツト前のモードにより決定される。
このM8に符号は、ビットの境界にて必ず極性が反転す
るという特徴をもっている。
なおMSK符号では@1”に対しては1ビツト内で正負
ツバランスが取れているが、′0”K対しては正負がバ
ランスしていない。しかしながら、第2図(blのモー
ド遷移を示す太い矢印の方向から明らかなように、連続
するビット系列内で@0′が偶数個存在すれば正負のバ
ランスは取れておシ、DC成分はほとんど無視できると
言える。第2図に示した伝送路符号は、第1図の送信部
2にて出力されることになる。
は、第2図に対応してそれぞれバイ7工−ズ符号及びM
SK符号の受信アイパターンである。同図に示すように
、受信アイパターンは、高域成分がカットされ丸みを帯
びたものとなる。今、第3図fatに注目するつT秒離
れた4組のサンプル点の組合せをそれぞれ(tow ’
a′)y(’t+ IIすz (’! t F’)及び
(ts t ts’)と仮定するOこの時、t=tm′
(rn=0−1.L 3 )のサンプル値から1=1.
、のサンプル値を差引いた値をAmとすれば、Amは表
1のように与えられることがわかる。
表1 バイフェーズ符号の場合の〜の値′″0”と“1
”の出現確率は等しく1/2であると仮定すると、Ao
=O@ A、==Q、 kz=−0及びA、=0となる
確率は表1よシそれぞれ1/4 、1/4 、172及
び1となる。この例では第3図(alに示すT秒離れた
4組のサンプル点について考えたが、同図より明らかな
ようK、どのような位相をとっても。
正/負の逆転は別にして表1に示す以外のパターンはあ
り得ないことがわかる。従って、現在のサンプル値から
T秒前のサンプル値を差引いた値が零となる確率の最小
値は1/4となる。次に第3図(blのMSK符号の受
信アイパターンについて考えると、第2図(blのモー
ド遷移を参照してAmは表2のように与えられる〇 表2  MSK符号の場合のへ。の値 @0”と@12の出現確率は等しく各々1/2であると
仮定すると、Ao=0. A、=O,A、=0及びA、
=0となる確率は、表2よりそれぞれ1.1/2゜1/
4及び1/4となる。この例では第3図(bl K示す
T秒離れた4組のサンプル点について考えたが、同図よ
り明らかなように、どのような位相をとっても正/負の
逆転は別にして、表1に示す以外のパターンはちり得な
いことがわかる。従って、M3に符号の場合にも、現在
のサンプル値からT秒前のサンプル値を差引いた値が零
となる確率の最小値は1/4となる。以上、バイフェー
ズ符号が及びMSK符号を例に挙げて述べたように、現
在のサンダル値からT秒前のサンプル値を差引いた値が
零となる確率の最小値は共に1/4となることがわかる
。これらの符号以外の伝送路符号についても同様に考え
ると、前記確率の最小値は零でない値をもつことは明ら
かである。さらに、今までは、現在のサンプル値からT
秒(データレートは1/Tビット/秒とする。)前のサ
ンプル値を差引いた値を対象としてきたが、現在のサン
プル値から/−T秒(lけ正整数)前のサンプル値を差
引いた値が零となる確率の最小値も同様に1/4となる
ことがわかる。次に、この確率がエコーキャンセラの適
応動作の中でどのような意味を持つかについて、第1図
を参照して説明する。
第1図に示す実施例において、参照数字16は減算器、
参照英字SH,,SH,,・・・・・、SHRはサンプ
ル・ホールド回路、参照数字17はスイッチ、参照数字
12は極性検出器である。ここで、アダグチイブ・ゲイ
ジタルフィルタ8が適応動作を行なうためには、極性検
出器12にて、減算器10の出力である差信号(=〔エ
コー〕+〔受信信号〕−〔エコーレプリカ〕)中に含ま
れる残留エコー(=(エコー〕−〔エコーレフリカ〕)
成分の極性が正確に得られる確率が零でないという条件
が必要であることは前に述べた。第1図において、サン
ダル・ホールド回路SH,,SH,,・・・・・、8H
R。
スイッチ17及び減算器16は、この条件を満足する目
的で付加されたものであシ、減算器16の出力には、現
在のサンプル値からT秒前のサンプル値を差引い走差の
サンプル値がT/R秒毎に現われるように動作する。R
は前述の補間定数を示す正の整数である。減算器10の
出力である差信号を入力とする8個のサンプル・ホール
ド回路SH,。
8H,、・・・・・、SHRのサンプル位相はとのIF
iにT/R秒ずれており、各々1秒毎に入力信号を標本
化した後その値を保持する。ここでは、標本化に要する
時間は無視できると仮定している。8個のテングル・ホ
ールド回路SHI、5H21・・・・・、SH,の出 
   ′力はスイッチエアの入力接点となる。スイッチ
17は多接点スイッチであり、8個のサンプル・ホール
ド回路S馬、sH□・・・・・、8H8の出力をこのj
@にT/R,秒毎に選択して出力し減算器16に供給さ
れる。以上の動作により、減算器16の出力には現在の
サンプル値からT秒前のサンプル値を差引いた差のサン
プル値がT/R秒毎に現われる。表1及び表2の説明で
述べたように1減算器10の出力である差信号の中の受
信信号成分は、減n器16の出力では確率1/4以上で
受信信号が零になることは明らかである。一方、減算器
16の出力に含まれている残留エコー成分について考え
ると、現在の残留エコーの値からT秒前の残留エコーの
値を差引いた値が残留エコー成分として減算器16から
出力される。現在の残留エコーの値とT秒前の残留エコ
ーの値とは無相関であるから、T秒前の残留エコーの値
は、ランダム雑音とみなすことができる。T秒前の残留
エコーの値の振幅分布は正負対称であり、振幅dが1d
1くδ(但し0≦6)となる確率は、零でなくある正の
値をとる0従って、減算器16の出力信号を入力とする
極性検出器12、にて、現在の残留エコーの極性が正確
に出力される確率は零でないある正の値をとることがわ
かる。それ故、アダプティブ・ディジタルフィルタ8の
適応動作が保証されることになる。なお、第1図におい
て、サンダル・ホールド回路SH1゜SH,、・・・・
・、5)IBの標本化に要する時間は無視できると仮定
していたが、これが成立しない場合にはサンプル・ホー
ルド回路の個数を2H個用意すれば良い。この時各サン
プル・ホールド回路は2ツテ17の周期は2T秒となる
次に、第4図の相関器2oの動作について説明する。極
性検出器12の出方と極性検出器19の出力との相関値
は相関器20にて計算され乗算器、1 減算器10の出力である差信号(=〔残留エコー〕+〔
受信信号〕)について、現在の値からT秒前の値を差引
いた値の極性が現われる。一方極性検出器19の出力に
は、エコーレプリカの極性が現われる。そこで、残留エ
コーが大きい場合には残留エコーの極性と、エコーレグ
リカの極性が相関をもつのに対し、残留エコーが小さい
場合には両者は相関をもたないという点く注目すれば、
相関器20の出力は、残留エコーが大きい場合には大き
な値を小さい場合には小さな値となる。従って相関器2
0の出力を乗算器211Cて2α倍のスケーリングを施
してステップ・サイズとして用い、このステップ・サイ
ズに極性検出器12の出力のタに帰還することにより、
収束時間を大幅に短縮することが可能となる。
第4図は、本発明の他の実施例を示すブロック図である
。同図において第1図と同一の参照番号を付与された機
能ブロックは第1図と同一の機能をもつものとする。第
4図と第1図の相異点は、第1図の減算器16が第4図
では加算器18に置換えられていることであシ、その他
の部分は全く同一である。従って、第4図では、減算器
10の出力である差信号に関し、現在の差信号の値とT
秒前の差信号の値との和が加算器18の出力に現われ、
この和の値の極性を極性検出器12で検出することにな
る。そこで、伝送路符号の例を示した第2図及びその受
信アイパターン例を示した第3図を用いて、表2及び表
3に対応する表を求めてみる。まず、第3図1a)に注
目し、T秒離れた4組のサンプル点の組合せをそれぞれ
(10t to’) *(’1 + ’I’) e (
tt e Lx’)及び(ts+ts’)と仮定する0
この時、t=賜’(+n=0.1.2.3 )のサン7
°ル値と、1=1mのサンプル値の和をBmとすれば、
Bmは表3のように与えられることがわかる0同様に第
3図(b)に対して、表4が得られる0表3 バイフェ
ーズ符号の場合のBmの値表4  MSK符号の場合の
BmO値 ”0″と”1″の出現確率は等しく各々1/2であると
仮定すると、Bo=O、B、 =n 、 B2=O及び
B、=Oとなる確率は、表3に示すバイフェーズ符号の
場合にはそれぞれ1/2 、1/4 、1/2及び1と
なり。
表4に示すMSK符号の場合には、それぞれ1゜1/2
.1/4.1/2となる。従って現在のサンプル値とT
秒前のサンプル値との和が零となる確率の最小値は1/
4であり、このことは、任意のサンプリング位相で成シ
立つ。また、表3及び表4にはそれぞれバイフェーズ符
号及びMSK符号の場合を示したが、これら以外の伝送
路符号についても同様に考えれば現在のサンプル値とT
秒前のサンプル値との和が零となる確率の最小値は零で
ない値をもつことは明らかである。さらに、現在のサン
プル値と/−T秒(lは正整数)前のサンプル値との和
が零となる確率の最小値も同様に零でない値をもつこと
は言うまでもないっ そこで第41閉の説明に戻ると、減算器10の出力であ
る差信号は受信部6に供給されると共に、九個のサンプ
ル壷ホールド回路SH,,SH,、・・−・・。
SHRにも供給される0第1図の説明で述べたように、
スイツチ17の出力には、T/R秒毎に減算器10の出
力を1秒遅延させたサンプル値が現われる。従って、加
算器18の出力には現在の値とT秒前のサンプル値との
和が現われることになるり表3及び表4よシ、減算器1
0の出力である差信号の中の受信信号成分は、加算器1
6の出力では確率1/4以上で受信信号が零になること
は明らかである。一方、加算器18の出力に含まれてい
る残留エコー成分について考えると、現在の残留エコー
の値とT秒前の残留エコーの和が残留エコー成分として
加算器18から出力される。現在の残留エコーの値とT
秒前の残留エコーの値とは無相関であるから、T秒前の
残留エコーの値は、ランダム雑音とみなすことができる
aTT秒前残留エコーの値の振幅分布は正負対称であり
、振@dが1d1くδ(但しO≦δ)となる確率は零で
はなくちる正の値をとる。従って加算器18の出力信号
を入力とする極性検出器12にて、現在の残留エコーの
極性が正確に出力される確率は零でないある正の値をと
ることがわかる。それ故、アダプティブ・ディジタルフ
ィルタ8の適応動作が保証されることになる。なお第4
図において、サンプル・ホールド回路SH,,SH,,
・・・・・、、5HILの標本化に要する時間は無視で
きると仮定していたが、これが成立しない場合には、サ
ンプル・ホールド回路の個数を2R個用意すれば良い。
この時、各サンプル・ホールド回路は2T秒毎に入力信
号を標本化し保持する。3またスイッチ17の周期は2
T秒となる口また、相関器20の動作については、第1
図と同様であるが、極性検出器12に供給されている信
号が第4図では減算器1oの出力である差信号について
現在の値とT秒前の値との和となっている点が異ってい
る。差信号の残留エコー成分について考えれば第1図と
同様に相関器20の出力は残留エコーの大きさに応じて
変化するから、収束時間を大幅に短縮することが可能と
なることは明らかである。
以上、実施例にもとづいて詳細に説明したが、Z@伝送
路の線路損失を補償するための線路等止器は、第1図及
び第4図において、受信部6の中に含めて考えても良い
し、ローパスフィルタ5と減算器10の間に挿入しても
良い。またMSK#号を採用した場合°0”と′1″に
対するパルス波形が異なることと、各々eモードとeモ
ードを有するという2つの理由によシアダグサイズ・デ
ィジ1’にフィルタ8の構成は、バイフェーズ符号の場
合と若干異なる。即ち、@01及び111のパルス波形
が異なることに対応させて、タップ係数を2種類用意し
個別に更新させる必要があること、また、送信部2よシ
モード信号を受けタップ係数を区別することが必要とな
る。また、補間フィルタ22は、エコーレプリカが発生
されるサンプリング点のみでエコーが除去できれば良い
という目的の場合には不要である。
(発明の効果) 以上詳細に述べたように、本発明によれば、差信号(=
〔残留エコー〕+〔受信信号〕)について、現在の値と
T秒前の値との差又は和をとることによシ受信信号成分
は零でないある正の値の確率でキャンセルされる。従っ
て、その差又は和の極性を検出することによシ、アダグ
チイブ・ディジタルフィルタの適応動作が保証される。
また、本発明によれば、T秒の遅延を与えろ複数個のサ
ンプル・ホールド回路とスイッチから成るブロックと、
減算器又は加算器を組合せることによシ、上述の適応動
作を保証できるから、制御が簡単でかつハードウェア規
模の小さいエコー除去装置が提供できる。さらに、本発
明によれば、残留エコーの大きさに応じてステップ・サ
イズを適応的に変化させることができるから大幅な収束
時間の短縮が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示すブロック図、第2図
は、伝送路符号のパルス波形の例、第3図は受信アイパ
ターンの例、第4図は本発明の他の実施例を示すブロッ
ク図、第5図は従来例を示すブロック図、第6図はアダ
グチイブ・ディジタルフィルタの構成を示すブロック図
、第7図は係数発生器の構成を示すブロック図である。 図において、 2は送信部、3はハイブリッド・トランス、4は2線伝
送路、5はローパス・フィルタ、6は受信部、7は出力
端子、8はアダプティブ・ディジタルフィルタ、9はD
/Aコンバータ、10及び16は減算器、11及び18
は加算器、12及び19は極性検出器、13及び21は
乗算器、14は振幅制御回路、15はランダム信号発生
器、17はスイッチ、20は相関器、22は補間フィル
タ、8H1,SH,、・・・・・、SHRはサンプル・
ホールド回路、Zoo、、100.、・・・・・t 1
00 N/R−1は遅延素子、101゜、102.、・
・・・・、101N−1は乗算器、102゜、102.
、・・・・・elO21L−1は加算器、103及び1
04は多接点スイッチ、105は2値データ系列、10
6は誤差信号、107はエコーレプリカ、Ao、 A、
 、・・・・・tAN−1は係数発生器、204は乗算
器、205は加算器、206は遅延素子をそれぞ第2図 ・0・   (a)    ・1・ (b) 第3図 (a) (b)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)2線/4線変換回路の4線側にて、送信回路より
    受信回路へ漏れ込むエコーを除去するエコー除去装置で
    あって、送信データ及び誤差信号を受けエコーレプリカ
    を生成するためのアダプティブ・フィルタと、該エコー
    と受信信号が混在した混在信号と該エコーレプリカとの
    差を得るための減算器と、該減算器の出力を標本化し保
    持するための複数個のサンプル・ホールド回路と、該複
    数個のサンプル・ホールド回路の出力を周期的に順次切
    換えて選択出力するためのスイッチと、該減算器の出力
    と該スイッチの出力との和もしくは差を得るための演算
    回路と、該演算回路出力の極性を判定するための第1の
    極性検出器と、該エコーレプリカの極性を判定するため
    の第2の極性検出器と、該第1の極性検出器の出力と該
    第2の極性検出器の出力との相関を得るための相関器と
    、該相関器の出力を定数倍するための重みづけ回路とを
    少なくとも具備し、該重みづけ回路の出力に該第1の極
    性検出器の出力を極性として付与して得た該誤差信号を
    該アダプティブ・フィルタに帰還させるように構成した
    ことを特徴とするエコー除去装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62291223A (ja) * 1986-06-10 1987-12-18 Nec Corp アダプテイブ・フイルタ適応化方法及び装置

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