JPS6156224B2 - - Google Patents

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JPS6156224B2
JPS6156224B2 JP58198939A JP19893983A JPS6156224B2 JP S6156224 B2 JPS6156224 B2 JP S6156224B2 JP 58198939 A JP58198939 A JP 58198939A JP 19893983 A JP19893983 A JP 19893983A JP S6156224 B2 JPS6156224 B2 JP S6156224B2
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JP
Japan
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cyano
reaction
methanol
formula
ethyl
Prior art date
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Expired
Application number
JP58198939A
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English (en)
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JPS6092257A (ja
Inventor
Noriaki Kamano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TATSUMI KAGAKU KK
Original Assignee
TATSUMI KAGAKU KK
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Publication date
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はシアノグアニジン化合物の製造法に関
し、更に詳細には、下記式() で表わされるN−シアノ−N′−2(2・3−ジ
ケトブチルチオ)エチル−N″−メチルグアニジ
ン化合物及びその製造方法に関する。
上記式()で表わされるシアノグアニジン化
合物は、医薬として就中、ヒスタミンH2−受容
体拮抗作用に基づく胃酸分泌抑制作用を示す抗潰
瘍治療剤として有用なシメチジン(Cimetidine・
一般名)の合成用中間体として使用に供される有
用な化合物である。
本発明に係る式()で表わされるシアノグア
ニジン化合物は、下記の反応工程図に示されるよ
うに、式()で表わされるN−シアノ−N′−
メチル−N″−(2−メルカプトエチル)グアニジ
ンと、式()で表わされるハロジアセチルと
を、塩基性縮合剤の存在下にて反応させることに
より製造することが出来る。
(式中、Xはハロゲン原子を示す) 反応工程図 上記反応に於て使用される式()及び式
()で表わされる原料化合物は、いずれも公知
の化合物であり、当業者が必要に応じて容易に入
手若しくは製造することが出来るものである。
例えば、式()で表わされるN−シアノ−
N′−メチル−N″−(2−メルカプトエチル)グア
ニジンは特開昭56−142271号、同57−54176号、
同57−91978号などの公報に記載されており、ま
た式()で表わされるハロジアセチルは公知化
合物であるジアセチルをハロゲン化することによ
り容易に得られる。
本発明に係る式()で表わされるN−シアノ
−N′−2(2・3−ジケトブチルチオ)エチル
−N″−メチルグアニジンの製造方法を更に具体
的に述べれば、式()で表わされるN−シアノ
−N′−2メチル−N″−(2−メルカプトエチル)
グアニジンと式()で表わされるハロジアセチ
ルとを、塩基性縮合剤の存在下にメタノール、エ
タノール、イソプロピルアルコール、ベンゼン、
トルエン、アセトニトリル、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、ジメチル
ホルムアミド、ヘキサメチルホスホルアミドなど
の有機溶媒中で反応させることにより行われる。
本反応に使用される塩基性縮合剤として例えば
アルカリ金属アルコラート、アルカリ金属水素化
物などが挙げられ、これら縮合剤の反応に際して
の使用量は特に制限されることはないが、通常、
原料化合物1モルに対して等モル〜やや過剰モル
量使用することが好ましい。また、本反応は定量
的に反応が進行するが、反応に於る反応温度並び
に反応時間は使用する溶媒の種類などにより夫々
異なり通常、−20〜120℃、好ましくは室温〜溶媒
沸点付近の温度で、30分〜24時間の範囲で行なわ
る。
反応終了後、生成した式()で表わされるN
−シアノ−N′−2(2・3−ジケトブチルチ
オ)エチル−N″−メチルグアニジンを反応混合
物中から分離・精製するには、例えば溶媒抽出、
洗浄、溶媒留去、結晶他或いはカラムクロマトグ
ラフイーなどの公知の方法を適宜選択、組合せて
用いることにより容易に実施することが出来る。
次に、本発明に係る式()で表わされるN−
シアノ−N′−2(2・3−ジケトブチルチオ)
エチル−N″−メチルグアニジンを用いてシメチ
ジンを合成する場合には、例えば、ジケトカルボ
ニル化合物をアルデヒド類の存在下でイミダゾー
ルを生成する公知の方法を、そのまま若しくは適
宜応用することにより可能である(特開昭57−
93964号参照)。
以下に実施例及び参考例を挙げて、本発明を更
に具体的に説明する。
実施例 1 N−シアノ−N′−メチル−N″−(2−メルカプ
トエチル)グアニジン4.2gをアセトニトリル50
mlに溶解し、−12℃に冷却しながら少しずつ水素
化ナトリウム1.3gを加える。−10℃で30分間撹拌
後、クロルジアセチル3.2gのアセトニトリル20
ml溶液を−10℃にて滴下し、さらに−10℃で30分
間反応させた。その後約2時間で室温に戻し一夜
撹拌した。反応終了後、アセトニトリルを減圧留
去し、酢酸エチルを入れ、水を加え稀硫酸でPH7
に中和する。酢酸エチル層を水洗し、無水硫酸ナ
トリウム処理後、減圧濃縮する。冷却後、濾過、
少量のメタノールで洗浄後、真空乾燥することに
よりN−シアノ−N′−2(2・3−ジケトブチ
ルチオ)エチル−N″−メチルグアニジンの黄色
粉末結晶4.0g(収率62%)を得た。
融点:138.0〜140.0℃(分解) 元素分折値:C9H14N4O2Sとして 理論値(%) C 44.6 H 5.8 N 23.1 実測値(%) C 43.9 H 5.3 N 24.0 赤外吸収スペクトル:υKBr naxcm-1 3300(NH)、2150(C≡N)、1720(−CO−
CO−)、1620(C=N)、660(−CH2−S−) 核磁気共鳴スペクトル:ppm〔δ〕(C D
Cl3) 7.2(2H、S)、3.6(2H、S)、3.3(3H、
S)、3.3(2H、m)、2.9〜28(3H、d)、2.6
(2H、m) 実施例 2 N−シアノ−N′−メチル−N″−(2−メルカプ
トエチル)グアニジン5gをメタノール35mlに溶
解し、0℃に冷却しながらブロムジアセチル5.2
gを滴下撹拌する。滴下後、反応液がPH7より上
がらないようにしながら−15〜−10℃冷却下でナ
トリウムメトキサイド/メタノール(1.7g/7
ml)を滴下撹拌する。さらに2時間撹拌後、徐々
に室温まで戻す。反応終了後、メタノールを留去
し、水を加え酢酸エチル抽出し、水洗後、無水硫
酸ナトリウム処理し減圧濃縮する。冷却下に放置
すると結晶が析出し、これを冷メタノールで洗浄
することによりN−シアノ−N′−2(2・3−
ジケトブチルチオ)エチル−N″−メチルグアニ
ジンの黄色結晶5.8g(収率75%)を得た。
融点:138.5〜139.0℃(分解) 元素分折値:C9H14N4O2Sとして 理論値(%) C 44.6 H 5.8 N 23.1 実測値(%) C 43.7 H 5.2 N 22.5 赤外吸収スペクトル並びに核磁気共鳴スペクト
ルは、実施例1のものと一致した。
実施例 3 N−シアノ−N′−メチル−N″−(2−メルカプ
トエチル)グアニジン2.5gをメタノール17mlに
溶解し、更にナトリウムメトキサイド/メタノー
ル(0.85g/3.4ml)を加えた。
この混合液中に、室温にてブロムジアセチル/
メタノール(2.6g/11ml)を撹拌しながら滴下
し、30分間反応させ、引続き水浴上で50℃にて30
分間反応させた。反応終了後、メタノールを減圧
下に留去し、残渣に水を加え、酢酸エチルで抽
出、水洗後無水硫酸ナトリウム処理し、酢酸エチ
ルを留去する。冷却下に放置すると結晶が析出
し、これを冷メタノールで洗浄することによりN
−シアノ−N′−2(2・3−ジケトブチルチ
オ)−エチル−N″−メチルグアニジンの黄色結晶
2.9g(収率75%)を得た。
融点:138.5〜140.0(分解) 元素分折値:C9H14N4O2Sとして 理論値(%) C 44.6 H 5.8 N 23.1 実測値(%) C 44.9 H 5.3 N 22.4 赤外吸収スペクトル並びに核磁気共鳴スペクト
ルは実施例1のものと一致した。
実施例 4 N−シアノ−N′−メチル−N″−(2−メルカプ
トエチル)グアニジン7gをメタノール40mlに溶
解し、0℃に冷却しながらクロルジアセチル6.6
gを滴下撹拌する。滴下後、反応液がPH7より上
がらないようにしながな−15〜−10℃冷却下でナ
トリウムメトキサイイド/メタノール(2.2g/
7ml)を滴下撹拌する。さらに2時間撹拌後、
徐々に室温まで戻す。反応終了後、メタノールを
留去し、水を加え、酢酸エチル抽出し、水洗後、
無水硫酸ナトリウム処理し、酢酸エチルを減圧に
て留去する。冷却下に放置すると結晶が析出し、
これを冷メタノールで洗浄することによりN−シ
アノ−N′−2(2・3−ジケトブチルチオ)エ
チル−N″−メチルグアニジンの黄色結晶8.6g
(収率80%)を得た。
融点:138.5〜139.5℃(分解) 元素分折値:C9H14N4O2Sとして 理論値(%) C 44.6 H 5.8 N 23.1 実測値(%) C 43.4 H 4.9 N 23.5 赤外吸収スペクトル並びに核磁気共鳴スペクト
ルは実施例1のものと一致した。
参考例(シメチジンの合成) N−シアノ−N′−2(2・3−ジケトブチル
チオ)エチル−N″−メチルグアニジン10gを200
mlのエタノールに懸濁し、撹拌しながら−2℃で
28%アンモニア水29mlを滴下した。20分間撹拌後
35%ホルマリン4.4mlを滴下し、0℃で4時間撹
拌下に反応を行なつた。反応後、室温に戻し、更
に12時間撹拌下に反応を行なつた。反応終了後、
減圧にて濃縮し、残渣にイソプロパノールを加え
て溶解後、濾過した。残液が約100mlになつたと
ころで濃縮を止めてエーテル約100mlを加え、生
成する沈澱を濾取し、エーテル洗浄後、減圧乾燥
することにより淡黄色微粉末の粗結晶3g(収率
28.8%)が得られた。これをシリカゲルクロマト
グラフイーに付し、イソプロピルアルコール−酢
酸エチル(1:3)で溶出させてN−シアノ−
N′−メチル−N″−{2−〔(4−メチル−5−イミ
ダリル)メチルチオ〕エチル}グアニジン(シメ
チジン)の白色粉末結晶0.8g(収率7.7%)を得
た。このものの融点は139〜141℃で、シメチジン
標準品の赤外吸収スペクトルと一致した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式() で表わされるN−シアノ−N′−メチル−N″−(2
    −メルカプトエチル)グアニジンと式() X−CH2−CO−CO−CH3 () (式中、Xはハロゲン原子を示す) で表わされるハロジアセチルとを、塩基性縮合剤
    の存在下に反応させて、式() で表わされるN−シアノ−N′−2(2・3−ジ
    ケトブチルチオ)エチル−N″−メチルグアニジ
    ンを得ることを特徴とする、シアノグアニジン化
    合物の製造方法。
JP19893983A 1983-10-24 1983-10-24 シアノグアニジン化合物の製造法 Granted JPS6092257A (ja)

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JPS63208566A (ja) * 1987-02-23 1988-08-30 Mitsui Petrochem Ind Ltd グアニジン誘導体の製造法
JPS63208565A (ja) * 1987-02-23 1988-08-30 Mitsui Petrochem Ind Ltd グアニジン誘導体の製造方法
KR940006769B1 (ko) * 1990-05-07 1994-07-27 미쓰이세끼유 가가꾸고오교오 가부시끼가시야 구아니딘 유도체의 제조방법

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