JP2659587B2 - 4―アジリジニルピリミジン誘導体及びその製造法 - Google Patents

4―アジリジニルピリミジン誘導体及びその製造法

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高い殺虫・殺ダニ活性を示すフェノキシエ
チルアミノピリミジン誘導体を製造する際に、その合成
原料として用いることができる新規な化合物である4−
アジリジニルピリミジン誘導体の製造方法に関するもの
である。
〔従来の技術〕
多くのフェノキシエチルアミノピリミジン誘導体が、
高い殺虫・殺ダニ活性を有することが知られている(特
開昭62−67号、特開昭59−36666号、特開昭59−36667
号)。
フェノキシエチルアミノピリミジン誘導体の製造方法
としては、従来、次式で示されるように、4−クロロピ
リミジン誘導体とフェノキシエチルアミン誘導体とを塩
基存在下に反応させることによって得られていた。
(式中、Rは水素原子、低級アルキル基を表し;AはCH2C
H2ORを表し;Xはハロゲン原子を表す。) この反応で用いる原料のフェノキシアルキルアミン誘
導体の製造方法は難しいので、フェノキシエチルアミノ
ピリミジン誘導体を工業的に製造するためには、製造方
法が簡便であり、かつ収率よく得ることができる原料を
見出して用いる必要がある。
そのような方法としては、次式で示されるように、フ
ェノール誘導体と4−アジリジニルピリミジン誘導体と
を反応させる方法が考えられる。
(式中、Rは水素原子、低級アルキル基を表し;R2は低
級アルキル基を表し;R3は水素原子、ハロゲン原子を表
し;mは2〜4の整数を表し;nは1〜3の整数を表す。) この反応で用いる原料の4−アジリジニルピリミジン
誘導体の製造方法としては、環式アミン類や二級アミン
類と4−ハロピリミジン類とを反応させる方法〔例え
ば、Chem.Ber.,102,1177(1969)〕が知られている。
しかし、この方法は130〜200℃、48〜60時間という苛
酷な反応条件にもかかわらず、収率はせいぜい60%程度
であった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、高い殺虫・殺ダニ活性を示すフェノ
キシエチルアミノピリミジン誘導体を製造する際に、そ
の合成原料として用いることができる新規な化合物であ
る4−アジリジニルピリミジン誘導体を簡便で、かつ収
率よく製造する方法を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、前記の問題点を解決するために鋭意研
究した結果、4,5−ジハロピリミジン誘導体とアジリジ
ンとを塩基存在下で反応させることによって、合成が簡
便であり、かつ収率よく得ることができることを見出
し、本発明を完成させるに至った。即ち、 第一の発明は、 一般式: (式中、Rは水素原子、低級アルキル基を表し;Xはハロ
ゲン原子を表す。) で示される4−アジリジニルピリミジン誘導体に関する
ものである。
第二の発明は、 一般式: (式中、R、Xは前記と同義である。) で示される4,5−ジハロピリミジン誘導体とアジリジン
とを、4,5−ジハロピリミジン誘導体に対して1〜5モ
ルの割合の塩基存在下で反応させることを特徴とする 一般式: (式中、R、Xは前記と同義である。) で示される4−アジリジニルピリミジン誘導体の製造法
に関するものである。
前記の原料化合物(I)および目的化合物(II)にお
ける低級アルキル基とは、炭素数1〜5の直鎖状または
分岐状のアルキル基であり、例えば、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチ
ル基、tert−ブチル基、ペンチル基などの炭素数1〜5
のアルキル基を好適に挙げることができるが、メチル基
またはエチル基が特に好ましい。また、ハロゲン原子と
は、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ素原子など
を挙げることができるが、塩素原子が特に好ましい。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で用いる原料化合物(I)は、 “The Chemistyy of Heterocyclic Compounds The pyri
midines"Wiley−Interscience(1962)に記載の方法に
準じて、容易にかつ収率よく得ることができる。そし
て、そのような原料化合物(I)としては、4,5−ジハ
ロゲノ−6−アルキルピリミジン、例えば、 4,5−ジクロロ−6−エチルピリミジン、 4,5−ジクロロ−6−メチルピリミジン などを挙げることができる。
本発明の4−アジリジニルピリミジン誘導体の製法
は、原料化合物(I)とアジリジンとを塩基存在下に反
応させることによって容易に、かつ収率よく行うことが
できる。そして、この反応では不活性な溶媒(例えば、
塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタンなどの塩
素原子を有する化合物系の溶媒、ベンゼン、トルエン、
キシレンなどのような芳香族炭化水素系溶媒、ヘキサ
ン、シクロヘキサン、オクタンなどのような脂肪族炭化
水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサンなどのようなエーテル系溶媒)を使用するこ
とができる。
本発明で用いる塩基としては、トリエチルアミン、ジ
アザビシクロオクタン、ジメチルアニリン、ピリジンな
どの第三級アミン類、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの無機塩基を挙
げることができるが、特に好ましくは第三級アミン類を
用いるのがよい。また、その塩基使用量は、原料化合物
(I)に対して1〜5モル、好ましくは1〜2モルの割
合であるのがよい。
本発明における原料化合物(I)とアジリジンとを合
計した濃度は、特に制限されず、溶媒の0.05〜3倍で使
用することがきるが、特に好ましくは0.1〜1倍である
のがよい。そして、その時用いた原料化合物(I)1モ
ルに対して、アジリジンを1〜3モルの割合で用いるこ
とができるが、好ましくは1〜2モルの割合で用いるの
がよい。
本発明における反応温度は、0〜200℃で行うことが
できるが、特に好ましくは60〜120℃で行うのがよい。
本発明における反応時間は、原料化合物(I)とアジ
リジンとを使用した時の濃度、温度によって大きく変化
するが、通常、0.5〜8時間で行うことができる。
反応終了後は、生成した塩を水洗、濾過などの方法で
除去し、有機物から溶媒を蒸留などの方法で除去するこ
とによって粗生成物を得ることができ、さらに、その粗
生成物を蒸留、クロマトグラフィーなどの通常の操作を
行うことによって、高純度の目的化合物(II)を得るこ
とができる。
このようにして得られる目的化合物(II)としては、
4−(1−アジリジニル)−5−ハロゲノ−6−アルキ
ルピリミジン、例えば、 4−(1−アジリジニル)−5−クロロ−6−エチルピ
リミジン、 4−(1−アジリジニル)−5−クロロ−6−エチルピ
リミジン などを挙げることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を示す。なお、これらの実施例
は、本発明の範囲を限定するものではない。
実施例1 〔4−(1−アジリジニル)−5−クロロ−6−エチル
ピリミジンの製造〕 4,6−ジクロロ−6−エチルピリミジン〔原料化合物
(I)〕(3.4g、19.2mmol)、アジリジン(2.5ml、48.
5mmol)およびトリエチルアミン(2.5g、24.8mmol)を
トルエン10mlに加え、25℃で20時間反応させた。
反応終了後、10%炭酸水素ナトリウム水溶液15mlでそ
の反応混合物を洗浄し、残った有機層を硫酸マグネシウ
ムを用いて乾燥し、減圧下で濃縮することによって、目
的化合物(II)である黄色オイル状の4−(1−アジリ
ジニル)−5−クロロ−6−エチルピリミジンを2.4g
(収率は70%)得ることができた。1 NMR(CDCCl3)δppm 1.13(t,3H,CH3)、2.48(s,4H,NCH2)、 2.91(q,2H,CH2)、8.63(s,1H,PyH) 実施例2 〔4−(1−アジリジニル)−5−クロロ−6−メチル
ピリミジンの製造〕 実施例1において、4,6−ジクロロ−6−メチルピリ
ミジンの代わりに4,6−ジクロロ−6−メチルピリミジ
ンを用いることによって、目的化合物(II)である無色
固体の4−(1−アジリジニル)−5−クロロ−6−メ
チルピリミジンを2.6g(収率は68%)得ることができ
た。1 NMR(CDCCl3)δppm 2.45(s,4H,CH2)、2.57(s,3H,CH3)、8.58(s,1H,Py
H) 〔発明の効果〕 本発明の製造法によれば、新規な化合物である4−ア
ジリジニルピリミジン誘導体を簡便、かつ収率よく製造
して、高い殺虫・殺ダニ活性を示すフェノキシエチルア
ミノリミジン誘導体の合成原料として提供することがで
きる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式: (式中、Rは水素原子、低級アルキル基を表し;Xはハロ
    ゲン原子を表す。) で示される4−アジリジニルピリミジン誘導体。
  2. 【請求項2】一般式: (式中、R、Xは前記と同義である。) で示される4,5−ジハロピリミジン誘導体とアジリジン
    とを、4,5−ジハロピリミジン誘導体に対して1〜5モ
    ルの割合の塩基存在下で反応させることを特徴とする 一般式: (式中、R、Xは前記と同義である。) で示される4−アジリジニルピリミジン誘導体の製造
    法。
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