JPH05262703A - 1−(3,5−ジアルキルフェノキシ)−2−アミノプロパンの製造方法 - Google Patents

1−(3,5−ジアルキルフェノキシ)−2−アミノプロパンの製造方法

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JPH05262703A
JPH05262703A JP6218792A JP6218792A JPH05262703A JP H05262703 A JPH05262703 A JP H05262703A JP 6218792 A JP6218792 A JP 6218792A JP 6218792 A JP6218792 A JP 6218792A JP H05262703 A JPH05262703 A JP H05262703A
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JP
Japan
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dialkylphenoxy
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aminopropane
dimethylphenoxy
ammonia
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JP6218792A
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Masatoshi Kamimura
雅俊 上村
Masahiro Nishii
正博 西井
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1−(3,5−ジアルキルフェノキシ)−2
−アミノプロパンを高収率かつ高選択率で製造すること
ができる方法を提供する。 【構成】 1−(3,5−ジアルキルフェノキシ)−2
−ハロプロパンとアンモニアを有機溶媒中で反応させる
ことを特徴とする1−(3,5−ジアルキルフェノキ
シ)−2−アミノプロパンの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トリアジン系除草剤の
中間体として有用な1−(3,5−ジアルキルフェノキ
シ)−2−アミノプロパンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】トリアジン系除草剤として、特開昭63
−264465号公報には、例えば式
【0003】
【化3】
【0004】で示されるように、(3,5−ジメチルフ
ェノキシ)プロピルアミノ基がトリアジン環に置換され
たトリアジン系除草剤が開示されており、同公報によれ
ば、このトリアジン系除草剤は、除草効果に優れている
とともに水稲に対して薬害がないという顕著な利点を有
することが記載されている。
【0005】同公報によれば、このフェノキシプロピル
アミノ基置換トリアジン系除草剤は、1−(3,5−ジ
メチルフェノキシ)−2−アミノプロパンを2−アミノ
−4,6−ジハロトリアジンと反応させることにより得
られる。そしてこの反応に用いられる1−(3,5−ジ
メチルフェノキシ)−2−アミノプロパンは、(3,5
−ジメチルフェノキシ)アセトンにシアン化ホウ素ナト
リウムを酢酸アンモニウムの存在下メタノール中で反応
することにより得られている(この方法を従来方法1と
いう)。この従来方法1を式で示すと以下の通りであ
る。
【0006】
【化4】
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの方法では、
1−(3,5−ジメチルフェノキシ)−2−アミノプロ
パンの収率が約30%程度と低いという欠点がある。
【0008】ところで、1−(3,5−ジメチルフェノ
キシ)−2−アミノプロパンの構造異性体である1−
(2,6−ジメチルフェノキシ)−2−アミノプロパン
の製造方法として、ポーランド特許公開第142711
号公報には、式
【0009】
【化5】
【0010】で示されるように1−メチル−2−(2,
6−ジメチルフェノキシ)エタノールにアンモニアを銅
−ニッケル触媒および水素の存在下に反応させる方法が
開示されている(この方法を従来方法2という)。
【0011】しかしこの従来方法2は、目的物質の1−
(2,6−ジメチルフェノキシ)−2−アミノプロパン
以外に2,6−キシレノールが多量副生するという欠点
がある。またこのポーランド特許公開公報には、本発明
の目的物質である1−(3,5−ジメチルフェノキシ)
−2−アミノプロパンの製造方法については全く開示が
ない。
【0012】このように、1−(3,5−ジメチルフェ
ノキシ)−2−アミノプロパンを高収率かつ高選択率で
得ることができる方法は未だ知られておらず、その方法
の出現が望まれていた。
【0013】本発明の目的は、1−(3,5−ジアルキ
ルフェノキシ)−2−アミノプロパンを高収率かつ高選
択率で製造することができる方法を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に検討を重ねた結果、1−(3,5−ジアルキルフェノ
キシ)−2−ハロプロパンとアンモニアを有機溶媒中で
反応させることにより、高収率かつ高選択率で1−
(3,5−ジアルキルフェノキシ)−2−アミノプロパ
ンが得られることを見い出し、本発明を完成した。すな
わち、本発明は、1−(3,5−ジアルキルフェノキ
シ)−2−ハロプロパンとアンモニアを有機溶媒中で反
応させることを特徴とする1−(3,5−ジアルキルフ
ェノキシ)−2−アミノプロパンの製造方法を要旨とす
るものである。
【0015】以下、本発明を詳説する。先ず、本発明の
理解を容易にするため、本発明の1−(3,5−ジアル
キルフェノキシ)−2−アミノプロパンの製造方法を反
応式で示すと以下の通りである。
【0016】
【化6】
【0017】(式中、R1 およびR2 は、同一または異
なるアルキル基、好ましくは炭素数1〜4の低級アルキ
ル基であり、Halは、ハロゲン原子である)。
【0018】本発明において出発物質として用いられる
1−(3,5−ジアルキルフェノキシ)−2−ハロプロ
パンは、一般式(I)
【0019】
【化7】
【0020】(式中、R1 、R2 およびHalは、前記
定義のとおりである)で示される化合物である。ここで
低級アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プ
ロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル
基などである。また、ハロゲン原子としては、塩素原
子、ヨウ素原子、臭素原子などである。このうち塩素原
子が好ましい。
【0021】この出発物質である1−(3,5−ジアル
キルフェノキシ)−2−ハロプロパンは、1−メチル−
2−(3,5−ジアルキルフェノキシ)エタノールと塩
化チオニル、四臭化炭素などのハロゲン化剤をトリフェ
ニルフォスフィンなどの存在または不存在下、トルエ
ン、塩化メチレンなどの溶媒中でハロゲン置換反応させ
ることにより得られる。
【0022】本発明によれば、上記出発物質(I)とア
ンモニアを有機溶媒中で反応させ、ハロゲン基をアミノ
基で置換させる。
【0023】本発明において使用するアンモニア源は、
アンモニアガス、アンモニア水溶液またはアンモニア有
機溶媒溶液の形で反応系内に導入される。アンモニアの
導入量は出発物質に対する化学量論的量よりも過剰にす
るのが好ましく、例えば出発物質に対して10〜80倍
モル、特に16〜66倍モルとするのが好ましい。
【0024】本発明の方法においては、ヨウ化ナトリウ
ム、ヨウ化カリウムなどのアルカリ金属ヨウ化物の触媒
を用いてもよい。
【0025】本発明において用いられる有機溶媒として
は、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類;ジ
エチルエーテルなどのエーテル類、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサンなどの環状エーテル類;メタノール、エ
タノール、プロパノール、ブタノールなどのアルコール
類;アセトニトリルなどのニトリル類;ジクロロメタ
ン、クロロホルムなどの塩素化炭化水素類;N,N−ジ
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドな
どのアミド類;ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水
素類;及びジメチルスルホキシなどのスルホキシド類が
挙げられるが、好ましくはアルコール類、より好ましく
は低級アルコール、例えばメタノール、エタノール、プ
ロパノール、ブタノールである。
【0026】反応温度は、臨界的でないが通常50〜2
00℃、好ましくは100〜150℃である。反応時間
も特に臨界的でないが、通常2〜10時間、好ましくは
4〜8時間である。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に説明する。
【0028】参考例1 1−(3,5−ジメチルフェノキシ)−2−ハロプロパ
ン(出発物質)の合成 (1)1−(3,5−ジメチルフェノキシ)−2−クロ
ロプロパンの合成 1−メチル−2−(3,5−ジメチルフェノキシ)エタ
ノール7.38g(41mM)をトルエン20mlに溶解し
た溶液に、塩化チオニル3.3ml(45mM)を滴下した
後、反応混合物を100℃から110℃の油浴中で4時
間加熱還流した。冷却後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液50ml、飽和食塩水50mlの順で反応液を洗浄した。
有機層を無水硫酸ナトリウム10gで乾燥した後、減圧
下にトルエンを留去することにより、油状の1−(3,
5−ジメチルフェノキシ)−2−クロロプロパン7.5
6g(収率92.9%)を得た。
【0029】(2)1−(3,5−ジメチルフェノキ
シ)−2−ブロモプロパンの合成 1−メチル−2−(3,5−ジメチルフェノキシ)エタ
ノール0.54g(3mM)を塩化メチレン10mlに溶解
した溶液にトリフェニルフォスフィン0.94g(3.
6mM)及び四臭化炭素1.49g(4.5mM)を加えた
後、室温下に30分間撹拌した。反応終了後、固形物を
濾去し、濾液を減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=
5:1(v/v))により精製し、1−(3,5−ジメ
チルフェノキシ)−2−ブロモプロパン0.54g(収
率74.7%)を得た。
【0030】実施例1 100mlのオートクレーブに、1−(3,5−ジメチル
フェノキシ)−2−クロルプロパン1.96g(9.8
mM)、エタノール10ml及びヨウ化ナトリウム0.2g
を加えた後、28%アンモニア水溶液40mlを加えた。
反応混合物を130℃で8時間撹拌し続け、反応を終了
した。放冷後、オートクレーブの内容物を水50ml及び
ジエチルエーテル20mlで500mlのビーカーに移し
た。反応液が酸性になるまで20%塩酸水溶液を加えた
後、ジエチルエーテル20mlで3回洗浄した。次に水層
を冷却しながら、20%水酸化ナトリウム水溶液を加え
てアルカリ性にした後、ジエチルエーテル50mlで3回
抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウム10gで乾燥し
た後、減圧下に溶媒を留去することにより、1−(3,
5−ジメチルフェノキシ)−2−アミノプロパン1.4
8g(収率83.7%)を得た。この収率は、上記従来
方法1よりも高収率であった。ジエチルエーテルで抽出
した有機層より出発物質の1−(3,5−ジメチルフェ
ノキシ)−2−クロルプロパン0.29g(25%)を
回収した。全出発物質量より未反応出発物質を差し引い
た量より計算した目的物質の選択率は98.5%であ
り、この選択率は上記従来方法1よりも高い値であっ
た。
【0031】実施例2 20mlのオートクレーブに1−(3,5−ジメチルフェ
ノキシ)−2−ブロモプロパン4.20g(17.3m
M)、メタノール4ml及びヨウ化ナトリウム0.03g
を加えた後、反応容器をドライアイス・アセトン浴中で
冷却した。反応容器内を減圧にした後、液体アンモニア
7gを加えた。反応容器の温度が室温になるまで放置し
た後、反応混合物を130℃で7時間撹拌し続け、反応
を終了した。放冷後、実施例1と同様の後処理によって
1−(3,5−ジメチルフェノキシ)−2−アミノプロ
パン1.66g(収率53.8%)を得た。この収率
は、上記従来方法1よりも高収率であった。ジエチルエ
ーテルで抽出した有機層より出発物質の1−(3,5−
ジメチルフェノキシ)−2−ブロモプロパン0.14g
(23.8%)を回収した。目的物質の選択率は55.
6%であり、この選択率は上記従来方法1よりも高い値
であった。
【0032】実施例3〜8 アンモニア水、エタノール及び触媒の量を表1に示した
通りとしたこと以外は実施例1と同様に反応を行ない、
目的物質である1−(3,5−ジメチルフェノキシ)−
2−アミノプロパンを得た。目的物質の収率及び選択率
を表1に示した。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】上述の実施例によっても実証されるよう
に、本発明によれば1−(3,5−ジアルキルフェノキ
シ)−2−ハロプロパンとアンモニアを有機溶媒中で反
応させることにより高収率かつ高選択率で1−(3,5
−ジアルキルフェノキシ)−2−アミノプロパンを得る
ことができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、R1 およびR2 は、同一または異なるアルキル
    基であり、Halはハロゲン原子である)で表わされる
    1−(3,5−ジアルキルフェノキシ)−2−ハロプロ
    パンとアンモニアを、有機溶媒中で反応させることを特
    徴とする一般式 【化2】 (式中、R1 およびR2 は上記定義のとおりである)で
    表わされる1−(3,5−ジアルキルフェノキシ)−2
    −アミノプロパンの製造方法。
  2. 【請求項2】 有機溶媒としてアルコールを用いる、請
    求項1に記載の方法。
JP6218792A 1992-03-18 1992-03-18 1−(3,5−ジアルキルフェノキシ)−2−アミノプロパンの製造方法 Withdrawn JPH05262703A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001288150A (ja) * 2000-04-03 2001-10-16 Idemitsu Kosan Co Ltd フェノキシアルキルアミン塩の製造法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001288150A (ja) * 2000-04-03 2001-10-16 Idemitsu Kosan Co Ltd フェノキシアルキルアミン塩の製造法

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Effective date: 19990518