JPS6147268B2

JPS6147268B2 -

Info

Publication number: JPS6147268B2
Application number: JP56113060A
Authority: JP
Inventors: Mausu Yuriusu
Original assignee: Guretsuchu Unitasu Baubeshuraakufuaburiiku GmbH
Current assignee: Guretsuchu Unitasu Baubeshuraakufuaburiiku GmbH
Priority date: 1980-07-23
Filing date: 1981-07-21
Publication date: 1986-10-18
Also published as: EP0045009B1; ATE5432T1; EP0045009B2; DK326881A; YU180381A; EP0045009A1; JPS5751386A; DE3027835A1; DE3027835C2; US4453345A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、窓、ドア等の平行に押出し可能な障
子であつて、該障子が障子の各縦框に所属の各１
つの上方および下方の押出し調節アームを介し
て、所属の不動の窓枠またはドア枠と結合されて
おり、各押出し調節アームの中央範囲に補助アー
ムが枢支されていて、各押出し調節アームがその
一端部で回転可能に支承され、他端部で回転可能
かつ摺動可能に支承されており、各縦框の押出し
調節アームならびに補助アームが閉鎖された障子
の平面に対して垂直な平面に関して鏡面対称的に
取付けられている形式のものに関する。

実公昭31−17853号公報に開示されているこの
ような形式の窓では、一端部で障子框に枢支され
た押出し調節アームと該押出し調節アームの中間
点に一端部で枢支された補助アームとの両方が他
端部で不動の窓枠に枢支されていて、上方および
下方の押出し調節アームが無端のロープによつて
同時に操作されるようになつている。この場合障
子を平行に押出すことはわずかな力で容易に行う
ことができるが、障子を斜めに押出すことは不可
能であり、また平行に押出された障子を横方向に
摺動させることもできない。

これに対して実公昭35−12072号公報に開示さ
れた開閉装置では障子を窓枠に対して斜めに押出
すことはできるが平行に押出すことは不可能であ
る。

さらにまた障子を選択的に斜めにも平行にも押
出すことができるいわゆる垂直摺動窓が公知であ
るが、この場合障子を傾倒するためには専ら上方
の左右の押出し調節アームが押出され、この際に
下方の押出し調節アームは障子に対する相対位置
を維持するようになつており、障子を平行に押出
すためにはすべての４つの押出し調節アームが押
出される。この公知の垂直摺動窓では障子重量は
主としてロープにより保持されていて、ロープに
より保持されない形式の窓には前記構成は適して
いない。なぜならば、このような窓は大きな力を
用いてしか移動することができず、押出し調節ア
ームの負荷ならびに力の導出に関し不都合だから
である。

ゆえに本発明の課題は、特に障子重量が大きい
場合にも大きな力を費すことなしに、障子を窓枠
又はドア枠に対して選択的に斜めにまたは平行に
押出すことができしかも平行押出し位置で障子を
さらに横方向に摺動させることができる障子を提
供することである。

この課題を解決するために本発明の構成では、
冒頭に述べた形式の障子において、一端部で所属
の押出し調節アームに枢支された各補助アームが
他端部で障子に回転可能に支承され、各押出し調
節アームの障子側端部が障子に回転可能および摺
動可能に支承されており、各押出しアームが、閉
鎖位置および平行押出し位置においてその都度障
子平面に対して傾斜した位置を占め、該両位置が
互いにほぼ鏡面対称的であり、上方および下方の
押出し調節アームの障子側の回転軸がその都度補
助アームの回転軸よりも接近しており、押出し調
節アームが転動または滑り部材を介して不動の窓
枠またはドア枠に支持されていて、転動または滑
り部材が押出し調節アームの窓枠またはドア枠側
端部に設けられている。

本発明による障子では、平行押出しの通常の程
度に基づき、押出し調節アームならびに補助アー
ムは、両アームの縦軸線が、閉鎖位置ならびに平
行押出し位置における障子平面に対してほんのわ
ずかな傾斜しか有していないように設計されかつ
取付けられており、このことは傾斜位置における
上方の押出し調節アームに関しても当て嵌まる。
これによつて、窓枠における障子重量の力導出を
きわめて効果的に行なうことができ、この結果障
子重量が大きい場合にさえ、前記部分は問題なく
負荷され得る。さらに障子重心が、平行押出しの
際および該平行押出し位置から戻す際にも、ほぼ
水平な線上で運動せしめられ、この結果最小の力
消費しか必要とされれない。さらに大きな利点
は、押出し調節アームおよび補助アームから成る
鋏状部材が、上方ならびに下方の障子角隅部に同
様に使用できることにある。これにより大量生産
が可能であり、ひいてはコストに有利な製造を行
なうことができる。障子の傾倒、平行押出しおよ
び戻し案内は、手によつてまたは適当な装置を用
いて強制制御するように行なうことができる。

さらに付言すれば、本発明の先行技術である実
公昭31−17853号公報に開示された窓では押出し
調節アームと補助アームの両方が不動の窓枠に枢
支されていることに基づいて、平行に押出された
障子を窓枠に対して横方向に摺動できるように構
成することは極めて困難である。

結局本発明のように構成することによつて、障
子がかなり重い場合でも障子を窓枠又はドア枠に
対して選択的に斜めにまたは平行に小さな力で楽
に押出すことができしかも平行押出し位置におい
て障子をさらに横方向に摺動させることができ、
しかもこの極めて融通性に富む障子を比較的安価
に大量生産することができる。

本発明の有利な実施例によれば、障子を平行押
出し位置で、例えば嵌め殺しの障子として構成さ
れ得る隣接した第２の障子に沿つて摺動せしめよ
うとする場合、有利には２つの下方の押出し調節
アームに、転動部材としてローラまたはローラ対
が取付けられ、一方、上方の押出し調節アーム用
には滑りシユーまたは類似の形式で滑り部材が設
けられ得る。この場合ローラは対応する走行レー
ルと協働し、滑り部材用にはその形状に適合した
滑りレールが使用可能である。特に本発明の有利
な実施例によれば、下方の押出し調節アームが少
なくとも１つのローラ有利には１つのローラ対を
介して、走行レールまたは類似の案内上に支持さ
れており、この場合前記ローラまたはローラ対は
ローラ保持体に支承されており、該ローラ保持体
は押出し調節アームの窓枠またはドア枠側端部に
枢支されている。したがつて、ローラまたはロー
ラ対は障子のすべての可能な位置で走行レール上
また走行レール内に留まり、障子の傾倒または平
行押出しの場合に、押出し調節アームはローラ保
持体に対して相対的に旋回する。勿論同様に、上
方の押出し調節アームにも滑り部材保持体が設け
られており、該滑り部材保持体に対して相対的に
上方の押出し調節アームが旋回可能である。さら
に言及すれば、押出し調節アームおよび補助アー
ムが側方に配置されていることに基づき、該アー
ムの旋回平面は障子平面に対して垂直に延びてい
る。

本発明の別の実施例によれば、下方の押出し調
節アームの２つのローラ保持体が、特に差込み可
能に固定された棒状または管状の部材を介して、
互いに結合されている。このため、ローラ保持体
には突起状の付加部が設けられており、該付加部
には他方のローラ保持体に向かつて延びる延長部
材が取付けられている。

特に有利な実施例によれば、障子の各横框にそ
れぞれ、各押出し調節アームに配属されかつ駆動
棒によつて操作可能な１つの制御ピンが設けられ
ており、該制御ピンは、前記横框に回転可能に支
承された伝達部材と共に、障子を調節移動するた
めの制御装置を形成しており、この場合上方およ
び下方の制御ピンは同時に摺動する場合互いに逆
方向に運動し、さらに上方の制御ピンは下方の制
御ピン無しに可動であるが、しかし下方の制御ピ
ンは上方の制御ピン無しには運動不能である。つ
まり、例えば左下方の障子角隅部における制御ピ
ンが右から左へ運動すると、同時に左上方の制御
ピンは左から右へ運動する。したがつて左下方お
よび右上方角隅部に前記構成部分を含む同一の取
付け金具を用いることが可能であるが、しかしこ
の場合上方の取付け金具は下方のものに対して所
謂逆さまに取付けられている。左上方および右下
方角隅部にはやはり２つの同じ取付け金具が用い
られるが、この場合前者を左側の実施例とすれ
ば、右側の実施例に該当する。全部で４つの制御
ピンが同時に運動する、つまり下方の２つの制御
ピンが例えば右から左へかつ上方の２つの制御ピ
ンが左から右へ運動する場合、障子の平行押出し
が行なわれる。反対方向のピン運動は当然障子の
閉鎖を生ぜしめる。これに対して専ら上方の制御
ピンが切換えられる場合には、上方の障子端部の
みが外方へ運動し、この結果障子の傾倒位置が得
られる。これに関連して特に有利には、下方の制
御ピンの駆動棒が上方の制御ピンの駆動棒と、連
結装置を介して結合されている。前記連結装置は
比較的簡単に構成することができ、かつ特に手に
よつて操作可能である。

本発明の別の実施例によれば、制御ピンは第１
の回転部材の円弧状制御スリツト内に係合してお
り、前記第１の回転部材は第２の回転部材と屈曲
レバーの形式で協働しており、この場合両回転部
材は障子の横框に支承されていて、かつ障子平面
に対してならびに配属された押出し調節アームの
旋回平面に対して垂直な平面内で旋回可能であ
り、さらに、第２の回転部材は回転可能に制御棒
と結合されており、該制御棒の一端部は旋回可能
および摺動可能に障子の横框に、かつ他端部は回
転可能に押出し調節アームにそれぞれ支承されて
いる。この場合、制御棒の旋回平面は回転部材の
旋回平面に対して平行に延在している。駆動棒と
結合された制御ピンは公知の形式で、下方もしく
は上方の障子横框に沿つた直線運動を行なう。制
御スリツトの円弧形状は、制御ピンの最大行程に
おいて、障子が閉鎖位置から平行押出し位置もし
くは傾倒位置に旋回され得るように、かつ平行押
出し位置もしくは傾倒位置から閉鎖位置へ旋回さ
れ得るように、選択されている。制御棒は、本発
明の１実施例によれば、球継手を介して押出し調
節アームに支承されている。

本発明の別の有利な実施例によれば、制御棒、
第１の回転部材および第２の回転部材は障子角隅
部用の角隅Ｌ字形部材の一方の脚部に支承されて
おり、他方の脚部には押出し調節アームならびに
補助アームがそれぞれ枢支されている。このよう
な構成により、障子の制御された押出しおよび戻
し案内のために必要なすべての部分を予め組立
て、かつ１つの構成ユニツトとして障子もしくは
障子角隅部に固定することができるという利点が
得られる。この場合、角隅Ｌ字形部材が駆動棒用
の角隅変向装置の一部であるならば、前記４つの
角隅Ｌ字形部材の組立て後に、必要な場合にはな
お駆動棒延長部および操作装置が連結装置と共に
取付けられるので、特に有利である。

きわめて重い障子に生ずる力にも耐え得るため
に、第１および第２の回転部材が噛合い部または
類似の装置を介して互いに連結されていると、特
に有利である。

次に図示の実施例につき本発明を説明する。

窓は嵌め殺し窓部分１、可動の障子２および不
動の窓枠３を有している。可動の障子２は４つの
角隅部において、鋏状押出し調節部材４により不
動の窓枠３に保持されており、前記鋏状押出し調
節部材は押出し調節アーム５と補助アーム６とを
有している。この場合上方の鋏状押出し調節部材
は、第６図に示すように、下方の押出し調節部材
に対して鏡面対称的に配置されている。上方の鋏
状押出し調節部材のみが押出されると、障子は傾
倒位置を占め（第５図）、一方、４つのすべての
鋏状押出し調節部材が押出されると、障子は平行
押出し位置を占め、この位置において障子は嵌め
殺し窓部分１に沿つて摺動可能である。これらの
切換えは、手動レバー８を備えた伝動装置７およ
び操作機構９を備えた付加的な切換え装置を用い
て行なわれる。

第９図において障子２は実線で閉鎖位置が、か
つ一点鎖線で平行押出し位置がそれぞれ示されて
おり、これは第８図においても同様である。押出
し調節アーム５の一方の端部１０は、回転可能か
つ二重矢印１１の方向に摺動可能に障子に支承さ
れており、一方、他端部１２は軸１３を中心とし
て旋回可能に不動の窓枠３に保持されている。こ
の場合一方の端部１０の支承ピン１４は、角隅Ｌ
字形部材１７における一方の脚部１６の長手方向
スリツト１５内に係合している。角隅Ｌ字形部材
１７は、駆動棒１９用の所謂角隅変向装置１８に
所属しており、該角隅Ｌ字形部材の他方の脚部は
符号２０で示されている（第７図）。

押出し調節アーム５および補助アーム６は、軸
２１を介して互いにヒンジ結合されている。補助
アーム６における押出し調節アーム５とは反対側
の端部は、別の軸２２により回転可能に可動の障
子２に、正確に言えば、可動の障子の当該角隅部
に取付けられた角隅変向装置１８の一方の脚部に
支承されている。この場合補助アーム６は、押出
し調節アーム５と前記角隅Ｌ字形部材の一方の脚
部１６との間に設けられている。したがつて、各
２つの鋏状押出し調節部材４がそれぞれ、不動の
窓枠における左右の縦枠と、可動の障子における
左右の縦框との間に設けられている。

押出し調節アーム５の他端部１２用の支承軸１
３はローラ保持体２３内に保持されており、該ロ
ーラ保持体は左右に各１つの走行ローラ２４もし
くは２５を支持しており、該走行ローラは不動の
窓枠３の走行レール２６に支持されている。摺動
時に生じる慣性力の作用下で押出し調節アーム５
が曲がることを避けるため、ローラ保持体２３の
アーム２７に図示されていない延長部材が固定さ
れており、該延長部材は障子における右下方角隅
部のローラ保持体２３のアーム２７にまで達して
いて、かつこのアームと結合されている。詳細に
は示されていない形式で、各上方の鋏状押出し調
節部材の押出し調節アーム５は、滑りレール２９
内に長手方向摺動可能に係合するための滑りシユ
ー保持体２８を支持している。２つの滑りシユー
保持体もまた、ローラ保持体２３と同様に、互い
に結合され得る。前記構成は、右側および左側の
構成を別にして、下方のおよび上方の角隅部に設
けられた取付金具構成の唯１つの相異点である。
この結果、上方の角隅部において下方の角隅部に
おけるのとほぼ同じ取付け金具を使用することが
でき、該取付け金具を専ら鏡面対称的に組立てる
ことができる。勿論平行に押出すためには、下方
の駆動棒１９が矢印３０の方向に、かつ該駆動棒
に平行な上方の駆動棒が矢印３０とは逆向きにそ
れぞれ摺動することが必要である。この場合に
は、障子の左側縦框の結合駆動棒が下方から上方
つまり矢印３１の方向へ動く。正確な平行押出し
は、第９図に示すように、鋏状押出し調節部材４
が平行押出し位置において、閉じられた障子にお
いて占める位置に対して鏡面対称的な位置を占る
ことが必要である。

駆動棒１９は制御ピン３３を支持しており（第
８図）、該駆動棒のピン３２には、右下方の角隅
変向装置へ延びる延長棒が掛けられている。前記
制御ピン３３は、角隅Ｌ字形部材の脚部２０の外
側に回転可能に支承された第１の回転部材３５の
制御スリツト３４内に係合している。第１の回転
部材３５の回転軸は符号３６で示されている。別
の回転軸３７を中心として、第２の回転部材３８
が角隅Ｌ字形部材の前記脚部２０に支承されてお
り、この場合、第１の回転部材は第２の回転部材
よりも該脚部２０にやや接近している。両回転部
材は噛合い部３９を介して互いに連結されてい
て、かつ屈曲ヒンジの形式で制御棒４０に作用す
る。噛合い部は例えば第１の回転部材３５の歯４
１および対応歯として作用する第２の回転部材３
８のローラ４２またはピンから成つている。第１
および第２の回転部材の２つの相対的な終端位置
は、第８図において一方では実線でかつ他方は一
点鎖線でそれぞれ示されている。実線で示す位置
は第９図における閉鎖位置に対応し、一方、一点
鎖線で示す位置は平行押出し位置を示す。この位
置はまた、上方の障子端部に関する傾倒位置にも
対応する。

制御棒４０と第２の回転部材３８との結合およ
びひいては間接的な第１の回転部材３５との結合
は、回転軸４３を用いて行なわれる。制御棒の第
８図における右側の端部は、回転可能かつ摺動可
能に角隅Ｌ字形部材の脚部２０における縦孔４４
内で案内されている。このため前記端部は支承ピ
ン４５を支持している。これに対して左側の端部
は、押出し調節アーム５の図示されていない受容
部内に係合しており、該受容部は軸１３と２１と
の間のほぼ中心に位置している。特にこの位置に
はカルダン継手５０が例えば球継手の形式で設け
られている。

制御棒４０は直線状の棒として構成されてお
り、その両端部に配置された前記支承部材および
ほぼ中心に設けられた回転軸４３を有している。
第２の回転部材３８はほぼ鋭角の二等辺三角形の
形状を有し、その角隅部には、第８図に示すよう
に、噛合いローラ４２および回転軸３７ならびに
４３がそれぞれ設けられている。第２の回転部材
３８の対称軸線は、障子の閉鎖位置において、ほ
ぼ角隅変向装置におけるＬ字形部材の脚部２０の
縦軸線内に延在している。回転部材３５における
円弧状の制御スリツト３４は、第８図に示すよう
に、単に比較的わずかな曲率しか有しておらず、
かつその長さはほぼ制御ピン３３の直径の３倍に
相応している。

駆動棒１９が矢印３０の方向に摺動せしめられ
ると、第１の回転部材３５の軸３６を中心とした
矢印４７の方向の回転が生じる。第１の回転部材
は第２の回転部材３８を回転せしめるように作用
し、第２の回転部材は矢印４８の方向に回転軸３
７を中心として回転する。つまり両部分から成る
屈曲レバーが互いに屈曲する。同時に第２の回転
部材３８は、押出し調節アーム５におけるカルダ
ン継手５０を中心とした矢印４９の方向の制御棒
４０の相対的な回転運動を生ぜしめ、前記押出し
調節アームは制御棒４０と共に軸１３を中心とし
て旋回せしめられる。支承ピン４５を介して障子
は矢印５１の方向へ移動せしめられる。障子の戻
し案内は、矢印３０とは逆向きに駆動棒を摺動す
ることにより逆の方向で行なわれる。さらに補足
すると、制御ピン３３はＬ字形部材脚部２０の案
内スリツト５２を貫通している。図示されていな
い形式で、手動レバー８により摺動可能な鉛直な
駆動棒が、可動の障子２の施錠側で分割されてお
り、両駆動棒部分は図示されていない連結装置を
用いて互いに連結または連結解除され得る。連結
は操作機構９を例えば90゜回転することにより行
なわれる。つまり下方の駆動棒１９は、まず操作
機構９を用いて連結が予め行なわれた場合にの
み、摺動可能である。これに対して上方の鉛直な
駆動棒は常に伝動装置７と連結されている。

角隅Ｌ字形部材１７を除いて、左側および右側
の構成のためのすべての部分は同一に形成されて
いるが、しかしながら例えば回転部材３５のよう
に部分的に180゜回転した状態で組込まれてい
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は左側の障子が傾倒可能かつ平行に押出
し可能でしかも摺動可能である窓の正面図、第２
図は障子が傾倒されている場合の正面図、第３図
は障子が平行に押出された場合の正面図、第４
図、第５図、第６図はそれぞれ第１図、第２図、
第３図に対応する側面図、第７図は障子の左下方
角隅部の取付け金具を示す部分平面図、第８図は
第７図の矢印Ａの方向で見た図、および第９図は
第７図の矢印Ｂの方向で見た図である。１…嵌め殺し窓部分、２…障子、３…窓枠、４
…鋏状押出し調節部材、５…押出し調節アーム、
６…補助アーム、７…伝動装置、８…手動レバ
ー、９…操作機構、１０，１２…端部、１１…二
重矢印、１３，２１，２２…軸、１４，４５…支
承ピン、１５…長手方向スリツト、１６，２０…
脚部、１７…角隔Ｌ字形部材、１８…角隅変向装
置、１９…駆動棒、２３…ローラ保持体、２４，
２５…走行ローラ、２６…走行レール、２７…ア
ーム、２８…滑りシユー保持体、２９…滑りレー
ル、３０，３１，４７，４８，４９，５１…矢
印、３２…ピン、３３…制御ピン、３４…制御ス
リツト、３５，３８…回転部材、３６，３７、４
３…回転軸、３９…噛合い部、４０…制御棒、４
１…歯、４２…ローラ、４４…縦孔、５０…カル
ダン継手、５２…案内スリツト。

Claims

【特許請求の範囲】１窓、ドア等の平行に押出し可能な障子であつ
て、該障子が障子の各縦框に所属の各１つの上方
および下方の押出し調節アームを介して、所属の
不動の窓枠またはドア枠と結合されており、各押
出し調節アームの中央範囲に補助アームが枢支さ
れていて、各押出し調節アームがその一端部で回
転可能に支承され、他端部で回転可能かつ摺動可
能に支承されており、各縦框の押出し調節アーム
ならびに補助アームが閉鎖された障子の平面に対
して垂直な平面に関して鏡面対称的に取付けられ
ている形式のものにおいて、一端部で所属の押出
し調節アーム５に枢支された各補助アーム６が他
端部で障子２に回転可能に支承され、各押出し調
節アーム５の障子側端部１０が障子２に回転可能
および摺動可能に支承されており、各押出しアー
ム５が、閉鎖位置および平行押出し位置において
その都度障子平面に対して傾斜した位置を占め、
該両位置が互いにほぼ鏡面対称的であり、上方お
よび下方の押出し調節アーム５の障子側の回転軸
１４がその都度補助アーム６の回転軸２２よりも
接近しており、押出し調節アーム５が転動または
滑り部材２４，２８を介して不動の窓枠３または
ドア枠に支持されていて、転動または滑り部材２
４，２８が押出し調節アーム５の窓枠またはドア
枠側端部に設けられていることを特徴とする窓、
ドア等の平行に押出し可能な障子。２前記下方の押出し調節アーム５が、少なくと
も１つのローラまたは１つのローラ対２４，２５
を介して、走行レール２６または類似の案内上に
支持されており、この場合前記ローラまたはロー
ラ対がローラ保持体２３に支承されており、該ロ
ーラ保持体に押出し調節アームの窓枠またはドア
枠側端部１２が枢支されている特許請求の範囲第
１項記載の障子。３前記下方の押出し調節アーム５の２つのロー
ラ保持体２３が、差込み可能に固定された棒状ま
たは管状の部材を介して、互いに結合されている
特許請求の範囲第２項記載の障子。４前記障子２の各横框にそれぞれ、各押出し調
節アーム５に配属されかつ駆動棒１９により操作
可能な１つの制御ピン３３が設けられており、該
制御ピンが、前記横框に回転可能に支承された伝
達部材３５，３８，４０と共に、障子２を調節移
動するための制御装置を形成しており、この場合
上方および下方の制御ピンが同時に摺動する場合
に互いに逆方向に運動し、さらに上方の制御ピン
が下方の制御ピン無しに運動可能であるが、しか
し下方の制御ピンが上方の制御ピン無しには運動
不能である特許請求の範囲第１項記載の障子。５前記下方の制御ピン３３の駆動棒１９が、上
方の制御ピンの駆動棒と、連結装置を介して結合
されている特許請求の範囲第４項記載の障子。６前記制御ピン３３が、第１の回転部材３５の
円弧状制御スリツト３４内に係合しており、前記
第１の回転部材が第２の回転部材３８と共に屈曲
レバーの形成で協働しており、この場合両回転部
材が障子の横框に支承されていて、かつ障子平面
に対してならびに配属された押出し調節アーム５
の旋回平面に対して垂直な平面内で旋回可能であ
り、さらに、第２の回転部材３８が制御棒４０と
回転可能に結合されており、該制御棒の一端部が
旋回可能および摺動可能に障子の横框に、かつ他
端部が回転可能に押出し調節アームにそれぞれ支
承されている特許請求の範囲第４項記載の障子。７前記制御棒４０が球継手を介して押出し調節
アーム５に支承されている特許請求の範囲第６項
記載の障子。８前記制御棒４０、第１の回転部材３５および
第２の回転部材３８が、障子角隅部用の角隅Ｌ字
形部材１７の一方の脚部２０に支承されており、
他方の脚部１６には押出し調節アーム５ならびに
補助アーム６がそれぞれ枢支されている特許請求
の範囲第６項記載の障子。９前記角隅Ｌ字形部材１７が、駆動棒１９用の
角隅変向装置１８の一部である特許請求の範囲第
８項記載の障子。１０前記第１および第２の回転部材（３５もし
くは３８）が、噛合い部３９または類似の装置を
介して互いに連結されている特許請求の範囲第６
項記載の障子。