JPS61271994A - 補酵素q↓1↓0の製造法 - Google Patents

補酵素q↓1↓0の製造法

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JPS61271994A
JPS61271994A JP60115041A JP11504185A JPS61271994A JP S61271994 A JPS61271994 A JP S61271994A JP 60115041 A JP60115041 A JP 60115041A JP 11504185 A JP11504185 A JP 11504185A JP S61271994 A JPS61271994 A JP S61271994A
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Shunichiro Minagawa
皆川 俊一郎
Iwao Terao
寺尾 巌
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、発酵法による補酵素Q10の製造法に関する
ものである。
補酵素Q10は、広く、動植物界に分布し、いわゆる末
端電子伝達系の必須成分であることが知られており、医
薬として使用されている。
〔従来の技術、発明が解決しようとする問題点〕従来、
補酵素Q10の生産法としては、動植物体からの抽出法
およびたばこの葉由来のソラネソールを原料とする合成
法などがある。しかしながら、これらの方法はいずれも
原料の安定入手が困難なうえ、コスト高となる。また、
最近では、微生物を用いる発酵法の試みが数多くなされ
ている。前記の従来の方法においてはいずれも補酵素Q
10の生産性が低く、実用1、満足すべき方法とは言い
難い。
すなわち、補酵素Q10の発酵法による生産については
、今までに各種の方法が知られているが、そのいずれも
が、回分培養によるものであって工業生産に適用するに
は補酵素Q10の生産性が低かったので、工業生産に適
した方法の出現が期待されている。
補酵素Q10の生産性を高める培養法としてはこれまで
にもいくつかの方法が知られている(たとえば特開昭5
6−55197号、特開昭57−150594号)が、
そのいずれもが、菌体内補酵素Q10含有量を、高める
ことにより、Q10生産性を、増加せしめるものである
。しかして、補酵素Q10は、菌体内に含まれておシ、
補酵素Q10の生産性を高めるには、菌体内の補酵素Q
10含有量を高めるとともに、菌体量の生産性も高める
必要がある。
しかしながら、菌体内の補酵素Q10含有量と菌体量の
生産性との関係は一般に一方を向上させれば他方が低下
するという二律背反の関係にある。因みに特開昭56−
55197号では直体内の補酵素Q10含有量は増加し
ているが、その反面、菌体量の生産性が低下している。
これに対して、特開昭57−150394号では菌体量
の生産性を低下させることなく菌体内の補酵素Q10含
有量を増加させてはいるが、具体的に挙げられている微
生物としてはロドシュウドモナス、スフェロイデス=微
工研菌寄第4674号および同第4675号ならびにア
グロバクテリウム、ラデイオバクターATCC4718
の3株のみである。
一般に、同一の培養槽を用いた場合の置体・生産性は、
回分培養より連続培養の方が数倍優れているにもか\わ
らず、雑菌に汚染され易く、く、 針側管理も容易ではなも微生物工業において一般に連続
培養が採用されていないのが現状である。本発明者は連
続培養において画体生産性がすぐれているとの連続培養
の利点に着目し、補酵素Q10生産薗の連続培養につい
て鋭意検討を、重ねてきた。
すなわち、連続培養条件下で、菌体内の補酵素Q10含
有量を高め、かつ基質当り菌体収率を高め、以って基質
当りの補酵素Q10収率を向上させる条件を、見い出す
べく補酵素Q10を含有する種々の菌株の連続培養を行
ない、補酵素Q10の生産性を高める条件を種々検討し
た結果、酸素溶解速度を制限しながら培養する酸素律速
培養を行なった場合に、いくつかの菌株は、菌体内補酵
素Q10含有量が向上した。しかしながう、ハラコツカ
ス デニトリフィカンス以外の菌株のいずれもが、酸素
律速培養では、基質律速培養における基質当りの菌体収
率に比して基質当りの菌体収率が大幅に低下し、菌体中
の補酵素Q10含有量と基質当りの菌体収率との積とし
て得られる基質当シの一補酵素Q10収率は向上しなか
った。
ニ ところが、パラコツカス デニトリフィカンスを用い基
質として低級アルコールを用いた連続培養で酸素溶解速
度により希釈率すなわち比増殖速度が制限される条件下
で培養を行なった時に、直体内の補酵素Q10含有量が
向上するとともに驚くべきことに基質当シの菌体収率も
増大し、以って補酵素Q10が高収率で得られることを
見出し、本発明1こ到達した。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、パラコツカス デニトリフィカンスに属し補
酵素Q10を生産しつる菌株を、低級アルコールを基質
として培養することにより得られた菌体から補酵素Q1
0を取得する補酵素Q10の製造法において、希釈率を
制限するような酸素溶解速度下で前記菌株を連続培養す
ることを特徴とする補酵素Q10の製造法である。
本発明で使用される微生物はパラコツカスデニトリフィ
カンスに属し補酵素Q10を生産しつる菌株であればよ
く、野生株および変異株のいずれでもよい。代表的な菌
株として、たとえばIFO13301および同1244
2ならびにATCC13543、同17741および同
19567等を挙げることができる。
本発明で培養に用いられる培地は、炭素源、窒素源およ
び無機塩類を含有する通常の培地が用いられる。
炭素源としては、メタノール、エタノール、プロパツー
ル、ブタノール等の低級アルコールが単独で、あるいは
組み合わせて用いられる。
アルコールとしては純品であってもよく、また不純物と
して補酵素Q10の生産性を阻害し、または菌の増殖を
極度に抑制するような物質を含有しない限り、粗製アル
コールやアルコール含有廃棄物の使用も可能である。培
地中の炭素源の濃度は通常は10〜200 t/−8程
度とされる。
炭素源としては低級アルコールのみでよく、池の炭素源
を併用する必要はないが、たとえばグルコースなどの糖
類および塩化コリンなどのコリン誘導体などの炭素源を
併用することを妨げない。
窒素源、無機塩類およびその他の培地成分として、通常
培地成分として使用されている物質が使用される。
窒素源としては、たとえばアンモニア、アンモニア水、
あるいは硫酸アンモニウム、りん酸アンモニウム等が用
いられる。無機塩類としては、たとえば、始H軒りん酸
塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、マンガン塩、亜鉛
塩、鉄塩、その他必要に応じて微址金属塩が用いられる
さらに、アミノ酸類、核酸関連物質、ビタミン類、有機
酸類、高級アルコール類、ステロール類、その他補酵素
Q10生合成前駆物質およびその関連物質を培地に添加
してもよい。
連続酸素律速培養条件は、菌株によシ異なるが、一般に
培養温度は25〜40℃、好ましくは、35〜38℃と
される。培養温度が高い方が菌体中の補酵素Q10含有
量は一般に向上するが、良好なQ10生産性を得る最適
温度は菌株により異なることが多い。
培養pHは、通常は6〜B、好ましくは6゜8〜7.5
とされる。
培養槽の型式は、通気攪拌槽であればいずれでも使用可
能であり、たとえば機械的攪拌培養槽、エアーリフト式
培養槽および気泡塔型培養槽などを使用することができ
る。
培地の供給方法は、炭素源、窒素源、各種無機塩類、各
種添加剤などが、一括しであるいは個別に連続的あるい
は間歇的に供給される。
たとえば、低級アルコールは池の培地成分との混合物と
して培養槽に供給してもよく、また池の培地成分とは別
に独立して培養槽に供給することもできる。培養液のp
H制御は、通常アンモニア、またはアンモニア水を添加
することにより行なわれる。
酸素溶解速度は希釈率を制限するように決定される。こ
\で「希釈率を制限する」とは、酸素溶解速度を菌が活
発に増殖するように、換言すれば酸素溶解速度を制限因
子にたらぬように十分に大きくシ、他の条件を等しくし
た−従って基質その池の培地成分も十分に存在している
一条件(以下通常の培養条件と記す)下で培養された菌
の比増殖速度よりも小さくすることと定義される。しか
して、本発明における菌の比増殖速度は通常の培養条件
下で培養された菌の比増殖速度に対して1倍未満乃至0
.2倍程度、好ましくは0.7〜0.2倍程度とされる
酸素溶解速度は常法により求めることができるが、定常
状態においては通気ガスについて単位時間あたりの供給
ガス量および排出ガス量ならびに供給ガスおよび排出ガ
スのそれぞれの組成から算出することができる。
酸素溶解速度の制御は、培養槽型式により異るが、一般
に通気ガス中の酸素濃度、通気速度、培養槽内圧力およ
び/または攪拌機の回転数等の通気条件を調節すること
により行なわれる。
本発明の培養法によれば培養液中の溶存酸素濃度は通常
用いられる溶存酸素計(隔膜式ガルバニ電極 0.O5
ppmまで測定可能)によって実質的に検出できない程
度とされる。たりし混合特性の悪いときには培養液中の
溶存酸素濃度は部分的に数ppmを、示すことがありう
る。
連続培養系で定常状態を保つ方法としては基質の節約と
いう立場から基質の供給速度を制限記の基質律速培養と
は異なり、培養液への酸素溶解速度を制限することによ
り、定常状態を保ちながら培養を行なう酸素律速培養法
である。
本発明の連続培養に切替えられた後は通気条件を調節し
て、培養液中の酸素溶解速度を制御し・溶存酸素濃度を
通常使用される溶存酸素計では検出できない程に低(し
て、溶存アルコール濃度が一定となるように培地供給量
またはアルコール供給量を制御する。工業的には、アル
コール供給量および培地供給量は、溶存アルコール濃度
を、ガスクロマトグラフ等の分析計により経時的に測定
し、その信号により自動釣に調節される。培養液中の炭
素源の濃度は通常は110−3000pp程度、好まし
くは200〜2000 ppry+程度に維持される。
たとえば溶存アルコール濃度のような溶存炭素濃度は、
たとえば培養廃ガス中のアルコールのような炭素源を炭
化水素計あるいは、ガスクロマトグラフ等の分析計によ
り測定することによっても知ることができる。
このようにして、一定の通気条件下で一定の定常状態が
得られ、この定常状態においては菌の増殖を、制限して
いるのは、溶存酸素のみである。
本発明における連続培養初期における培養液中の菌体濃
度(乾燥画体基準以下同様)は100f+2以下であれ
ばよく特に制限はないが通常は本発明の定常状態時の1
体製度と同程度かやや低い#11度に到達したのち本連
続培養へ移行することが望ましい。
また本発明における連続培養中における培養液中の菌体
濃度は100 f+−e以下であればよく好ましくは1
0〜100旨である。
同一の培地を使用して菌の比増殖速度を変えるには、通
気条件を調節することにより任意に変更できる。すなわ
ち比増殖速度を速くするには酸素溶解速度を大きくする
ように通気条件を選択すればよく逆に比増殖速度を遅く
するには酸素溶解速度を小さくするように通気条件を選
択すればよい。
本発明の連続培養において酸素律速培養の定常状態を保
持する方法としては、通常は培地の供給速度を一定とし
て、通気条件を変更する方法が用いられる。
すなわち、培地またはアルコールの供給量を一定にして
、溶存アルコール濃度を連続的に測定し、この測定結果
により溶存アルコール濃度が一定となるように通気条件
を調節する。たとえば溶存アルコール濃度が上昇すれば
酸素溶解速度が大きくなるように通気条件を選択すれば
よい。
本発明の酸素溶解速度制限下での連続培養に先立って菌
を活発に増殖させて培養液中の菌体らびに酸素を十分に
供給しつつ行なわれる回分培養、もしくは溶存酸素のみ
を制限して行なわれる回分培養またはこれらの回分培養
に引続い予備培養は通常の方法により行なわれ、培養温
度pH基質およ蓼、培地成分ならびに培地もしくは培養
液中の基質濃度などは前記の本発明の連続培養における
と同様である。
このようにして得られた培養液から、濾過または遠心分
離などの通常の固液分離手段によって菌体を分離回収し
、必要に応じて水などで洗浄して菌体を得る。
このようにして得られた菌体からの補酵素Q10の分離
抽出は、常法に従って行なうことができる。たとえば、
エタノールに菌体を懸濁させて50〜90℃で1〜数時
間加熱抽出するかまたはエチルエーテルとエタノールと
の混合溶媒を使用して室温で抽出し、さらに必要に応じ
てn−ヘキサンなどにより純度を上げることもできる。
またメタノール、水酸化ナトリウムおよびピロガロール
の三者混合物を用いて菌体中のリン脂質などのけん化物
質をけん化し、とのけん化成に、n−ヘキサンの如き水
と混合しない有機溶媒を加えて、このけん化成から補酵
素Q10を抽出する。
ついで、このようにして抽出された粗製物をアルミナ、
シリカゲルおよびフロリジルなどをそれぞれ用いて分別
精製を行なうかまた(i単離する。
菌体から得られた補酵素Q10の同定には、一般にF紙
クロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、液体高
速クロマトグラフィー、元素分析、融点測定、赤外また
は紫外部吸収スペクトル、;磁気共鳴スペクトルおよび
質量分析などの手段がそれぞれ用いられる。また定量法
とEnzymology )第100巻、第381頁1
967〕が用いられる。
〔実施例〕
以下の実施例によって本発明をさらに具体的に説明する
実施例 1 菌として、パラコツカス デニトリフィカンス(Par
acoccusdenitrificans)  IF
O−15401を使用した。
工業用水1石あたりメタノール 6f1fG(zP04
3 f、  (NH4)2S04 1 t、MfSO4
−7H201ts FeC6H50t−xH2060m
g、ZnSO4,7H2020Q、Mnす2−4H20
10119およびCaCA32.2H2040真9−y
を溶解シタ培地(培地A)を調製した。
3J3容培養槽に、この培地A1.5J3を張り込み、
120℃で20分間加熱滅菌後、アンモニア水でpH7
,0に調整し、これに別に調のpHは、25%アンモニ
ア水で7.0に自動制御した。培養液中の°メタノール
濃度は、ガスクロマトグラフィーにより連続的に測定し
、500〜1500 ppmの範囲になるように自動的
にメタノールを供給した。なお、撹拌機回転数を100
 Orpm、通気量を1vvmとした。
を開始し、希釈率を制限するような酸素溶解速度下での
連続培養に移行した。
連続用培地の組成は下記の如くであり、12して注入し
た。
工業用水1J3当り、メタノール 60t1KH2PO
43f、 MfSO4−7Hz0 1 t。
(NH4)2SO40、5?、塩化コリン 2り、D−
ビチオン 50μ?、チアミン塩酸塩 25ag 、 
 FeC6H5O?  ・xH2O60”9 %ZnS
O4,7H2020mg 、 MnCe2.4H201
0翼gおよび−CaCff12.2H2040mf (
jilF地B )培養液中の溶存酸素濃度を0になるよ
うに通気条件を調節して酸素律速培養を行なった。なお
、この連続培養では培養温度を35℃とし、pHはアン
モニア水を自動的に添加して7.0に保った。
培養液中のメタノール濃度は、メタノールのロスを少な
くするため、可能な限り低くシ、300〜500 pp
mに制御した。
なお、通気条件を変えることにより、増殖速度すなわち
培養槽内での平均滞留時間(希釈率の逆数に相当する)
を、変更した。
なお、菌体中の補酵素Q10含有量は、菌体から、  
     2 メタノール−クロロホルム混合液で、補
酵素Q10を抽出し、この抽出液を逆相薄層クロマトグ
ラフィーにより展開し、補酵素Q10に対応する展開部
分をアルコールで抽出した後、レスター等による吸光光
度法で定量した。以下の実施例および比較例においても
同様である。
結果を第1図Iこ示す。
かは実施例1と同様にして菌を培養して補酵素Q10を
製造した。すなわち、酸素溶解速度を十分に大きくし培
地の供給速度を変更することによって平均滞留時間を変
更した。培養液中の溶存酸素濃度が2〜4 ppmに変
動するように通気量を1 vvm以下で変動させて平均
滞留時間を変動させた。なお、撹拌機回転数は1000
 rpmであった。この培養液中にメタノールは検出さ
れなかった。結果を第1図に示す。
第1図は平均滞留時間と、菌体中の補酵素Q10含有量
、対メタノール菌体収率および対メタノール補酵素Ql
収率のそれぞれとの関係を示している。また、第1図に
おいて実線および破線は、実施例1および比較例1のそ
れぞれの結果を示している。
第1図から本発明の酸素律速連続培養においては菌体中
の補酵素Q10含有量、対メタノール菌体収率および対
メタノール補酵素Q10収率のいずれも、本質律速連続
培養におけるよりも著しくすぐれていることがわかる。
実施例 2 菌トシて、パラコツカス デニトリイフイカンス IF
O−13301を用い、基質としてメタノールを使用し
て培養を行なった。
純水 1ノあたりヤメタノール 1011KI(2PO
41、4f−(NH4)2504 5 t。
Na2HPOa  2 、1 f、 Mり504.7H
200,2tFeCaHsOy、xH2O30mg、C
aCA2.2H205Oa9、  Zn5Oa  、7
H205m9.  MnC−e2.4H205麿2、 
 CuSO4−5H200、5mg 、  NaC# 
     0.5tおよび酵母エキス 0.22を溶解
し、pH7,0に調整した培地(培地C)30m/を1
00317容三角フラスコに分注し、120℃で20分
間滅菌した。
培地Cに寒天20り/2を添加したメタノール含有寒天
斜面培地で50℃2日間培養した前記菌株の一白金耳を
100d容三角フラスコ中の培地C30jL(に接種し
、30’Cで、0−タリー、シェーカーで2日間培養し
た。
この培養液 51を、14容三角フラスコに入れて滅菌
した上記培地C200dに接種して、30℃pH7,0
で2日間0−タリー、シューカーで振とう培養した。
この培養液を種母液とした。
実施例1と同じ組成の培地A 151を3゜ぶ容培養槽
に入れ滅菌後、アンモニア水でpH7,0に調整し、前
記の種母液 200dを添加した。
細菌が、増殖するに従って培養液中のメタノール濃度が
低下したが、このメタノール濃度をガスクロマトグラフ
ィーで連続的に測定し、培養液中のメタノール濃度が5
00〜1500ppmになるように、メタノールを自動
的に注入した。
培養温度 55℃、培養pi(7,0、攪拌機の回転数
 800回/分および、通気量 1vvmで、通気攪拌
培養を行ったところ、数代時間が約3時間で細菌が増殖
した。
始、連続培養に切り替えた。
下記の組成を有する連続用培地を滅菌し、冷却後、ミク
ロフィルター−過にて除菌したメタノールと混合して使
用した。
連続用培地組成:工業用水 1−eあたり−、メタノー
ル 602、KH2PO43P s (NH4)2SO
41f、 MfSO4・7H201f1FeCeH50
7−xH2060り、Zn5Oa−19H2020Q、
MnC!32.4H4H2O10、CaCJij2 、
2H204D mg  (培地D)菌体績度の1昇とと
もに、培養液中の溶存酸素は、隔膜式ガルバニ電極溶存
酸素計では検出されず酸素律速培養へと自然に移行した
培養液中のメタノール濃度は連続的に測定ざG Opp
mの範囲となるように制御した。
この培養を、2ケ月間継続して行なったが、2ケ月経過
後でも補酵素Q10含有含有量対メタノール載体収率化
は認められず、安定した培養が行なわれた。結果などを
第1表に示す。
比較例 2 酸素律速連続m養を基質律速連続培養に替えたほかは実
施例2と同様にして菌を培養して補酵素Q10を製造し
た。すなわち、培地供給速度を変えないで、通気量を1
.5vvmとした。
培養液中の溶存酸素濃度は1〜3ppmに維持されてい
た。
また、培養液中のメタノール濃度は常に検出されなかっ
た。
結果などを第1表に示す。
実施f115 基質としてエタノールを用いたほかは実施例2に準じて
行なった。
培地C中のメタノール 102のかわシにエタノール 
10Fを使用した寒天斜面培地で、30℃1日間培養し
た前記菌株の1白金耳を培地C50dを分注した100
1It容三角フラスコに接種し、50℃で、ロータリー
シェーカーで1日間培養した。
12容三角フラスコに入れて滅菌した前記培地C200
iuにこの培養液 5IItを接種して1日間培養し、
この培養液を種母液とした。
培地A中のメタノール 5tのかわシにエタノール 3
tを使用した培地 15!を50.8容培養槽に入れ、
滅菌後アンモニア水でpH7゜0に調整し、前記種母液
 200dを添加し、実施例2と同様の方法で回分培養
を行なった。
培養温度 35℃、pI−I  7. Oの条件で、か
つ、攪拌機回転数 60 Orpmおよび通気量1 v
vmの通気条件で、世代時間的1.9時間で増殖させた
。菌体濃度が189/Aになった時点で、別に調製した
連続用培地の供給と培養液の連続排出を開始し酸素律速
連続培養へと移行した。
連続用培地は、実施例2の培地り中のメタノール 60
1のかわりにエタノール 302を使用して調製された
。このときの通気量を0゜6 vvmとし、平均滞留時
間を10時間とした。
結果などを第2表に示す。
かは実施例3と同様にして菌を培養して補酵素Q10を
製造した。すなわち、基質供給速度を変えないで通気量
を1vvmに保った。
結果などを第2表に示す。
実施例 4 ハラコツカス デニトリフィカンス IFO−1530
1を用い、基質としてメタノールを用いて培養を行なっ
た。実施例2と同様に、302容培養槽に培地A 15
1を仕込み、滅菌pH7,0に調整後、これに実施例2
と同様に調製した種母液 20011Ilを接種した。
培養温度 35℃、培養pH7,0、通気(空気)量 
I VVrns攪拌翼回転数 50〜800 rpmで
、培養液中のメタノール濃度は培養当初の5000 p
pmから増殖に伴って300〜5は菌体濃度、約1t/
2となったのちは増殖速度が実質的に溶存酸素濃度で制
限される値(0゜1 ppm未満)に低下するよう攪拌
翼回転数により自動制御した。
回分培養開始42時間に、培養液 12当たh60tの
メタノールのはり全量が消費されたが、このときの培養
液を一部採取し、これより溶存酸素律速回分培養時の値
を得た。
回分培養後、ひきつゾいて通気(支)気)量 1v v
m 、攪拌翼回転数 800 rp亀 溶存酸素濃度 
0.0ppmの状態で連続培養用培地(培地D)供給を
開始した。培養液中のメタノール濃度が300〜500
 ppmとなるよう培地供給速度を自動制御し連続培養
の定常状態を得た。ただし、培養温度 30℃、アンモ
ニア水で培養液のpHを7.0にコントロールした。溶
存酸素は溶存酸素計では検出されなかった。なおこのと
きの平均滞留時間は12.5時間であった1゜溶存酸素
律速下での回分培養および連続培養におけるそれぞれの
結果などを第3表1こ示す。
実施例 5〜8 使用菌株を替えたほかは実施例2と同様に行なった。
結果などを第4表に示す。
比較例 5−8 使用菌株を替えたほかは比較例2と同様に行なった。
結果などを第4表に示す。
〔発明の効果〕
本発明により補酵素Q10を、大規模に、しかも経済的
かつ安定的に生産することが可能となった。
本発明1こよる補酵素Q10生産は、連続培養プロセス
であるので、最適条件に設定した後の運転管理が容易で
あり、従来の回分培養のくりかえしで行なうプロセスに
比べ、滅菌作業、種母の調製等の作業の簡素化が可能で
あり、飛躍的な省力化がはかれる。
又、溶存酸素濃度を実質的にゼロとして行なう培養法で
あるため、従来の基質律速培養法に比べ通気攪拌に要す
るエネルギーの大11な低減がはかれる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1および比較例1のそれぞれにおける平
均滞留時間と、菌体中の補酵素Qlの含有址、対メタノ
ール菌体収率および対メタノール補酵素Q10収率のそ
れぞれとの関係を示すグラフである。 茎1回 平均」Iη群1HFtt!;ノ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. パラコッカスデニトリフイカンスに属し補酵素Q_1_
    0を生産しうる菌株を、低級アルコールを基質として培
    養することにより得られた菌体から補酵素Q_1_0を
    取得する補酵素Q_1_0の製造法において、希釈率を
    制限するような酸素溶解速度下で前記菌株を連続培養す
    ることを特徴とする補酵素Q_1_0の製造法。
JP60115041A 1985-05-28 1985-05-28 補酵素q↓1↓0の製造法 Granted JPS61271994A (ja)

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